2025年2月2日日曜日

二月の菓子コレクション

 いよいよ、月も替わって

二月のスタートだ

それに、今日は節分

九星占いでは、節分の今日から

新しい年の始まりになるという


ここは、フレッシュな気持ちで

一つ、ぷち祝いをしなくてはなるまい

もちろん、節分なので恵方巻や

豆まきは当然として

やはり、節分を祝う和菓子をいくつか

買い込んでこなくては

なんとなく、居心地が悪い


まず、店選びからなのだが

ちょうど、神保町の古本屋街に

遊びに行くついでがあったので

古本屋外の入り口、メインストリートの

すずらん通りの、一番目立つところにある

「加賀藩御用達」の大きな看板のかかっている

和菓子屋にすることにした


金沢の和菓子は、一目でわかる

東京や、京都の和菓子と違って

色遣いが、はっきりしているのだ

デザインも、京都の和菓子は

どこか抽象的で、見る人の想像力を

かきたてるようなものが多いのだが

金沢の和菓子は、写実的、具体的だ


味は、おそらく金沢という土地の特色というより

その店ごとに違っているのだろうとは思うが

東京、京都と比べて

少し甘さが強いように思う


冬の寒い日には

はっきりとした色遣いで

春の息吹を感じさせるものの方が

なんとなく、希望やファイトがわいてくるようで

気分がアガるというものだろう


ご予算は、千円以内

何日かに分けて食べられるように

少しだけ日持ちのするものも選んでみた


これが、今月のラインアップになる












一番目立つのが、鬼の顔の
「厄除け最中」
中は黒の粒あんで、皮はパリッと
歯ごたえもよく
いくつでも食べたくなる親しみやすさと美味さ

手前のいかにも浅い春、という感じの
練りきりの菓子は
「春すがた」
川の水が青くなっており
すでに氷は解けた様子
鮮やかな桃色は、先初めの紅梅だろう
黄色の小さな蝶は少し気が早い気もするが
それでも、いかにも
「暦の上では春」らしくて、いい

一番奥のパックは
一人用のわらび餅だ
わらび餅、というのは
とても強引な言い方をすると
日本風のゼリーのようなものだ
冷たくひやして、つるん、と
のど越しを楽しみながら食べるのが
一番美味だ
と、ここまで読んで
不思議に思う方もいたかもしれない
どう見ても、冬用の菓子には見えない
確かに、わらび餅は水ようかんと並んで
二大・納涼菓子なのだが

実は、このわらび餅の隣に
小さめの立て看板が控えめに置かれていた
そして、書いてあったのが
「能登のきなこを使っています」

これは、買わずにはいられないだろう
それに、ふろ上がりのサイダーをやめて
少し冷やした緑茶と、わらび餅
というのも、なかなかいいかもしれない
それに
今までやったことのない経験だ
一年間に100の新しいことをするシリーズに
加えられるかもしれない

ともあれ
和菓子は、24節気ごとに
デザインがくるくる変わっていき
しかも、そのデザインが
どれをとっても美しいと来ている
洋菓子と比べても
カロリーの点では、圧勝だ

ひと月に一度、予算千円以内で
ぶらりと和菓子屋を訪ねて
気に入ったものを買い集め
写真に残して、コレクションする
「趣味です」というには
少し、スケールが小さいので
「ブチ趣味」とでもいうべきかもしれないが
これが、なかなか楽しい
少なくとも
来月は、どんな菓子を買おうかと
あれこれ考えるのも楽しいし
何より、次の月が来るのを
心待ちにするようになる

菓子が好きな方
そして何より
来月が来るのが少しも楽しみではない、という方
騙されたと思って、やってみてほしい
効果てきめんだろうと思う



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