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2024年5月5日日曜日

週刊ポスト「資産寿命を100年まで伸ばす」を読む①

 ゴールデンウイーク中には

週刊誌や、コミックの発売がなくなる

二週間分まとめて、合併号になる代わりに

面白い記事が増える

今年のゴールデンウイーク特集号の

目玉ではないか、と思ったのが

週刊現代の「資産寿命を100年まで伸ばす」だった


ホクホク買い込んできたのだが

正直に言う

期待外れだった


この記事は、経済アナリストや

ファイナンシャルプランナーなど

「お金の専門家」の話を聞いてまとめた

インタビュー記事なのだが

私が一番引っ掛かったのが

トップバッターのインタビュー記事だ

このインタビューを要約すると

「少しでも長く働いて、収入を得よう

 ちなみに、私は60で会社を立ち上げたよ

 元の仕事は、同業の大企業の社長だった」


このインタビューの、何を参考にしろと?

おそらく、この記事をまとめた記者サンじたいが

若年層か、せいぜい40代くらいではないだろうか

シニア層の直面している問題が

何一つわかっていない


シニア層が仕事を探して、一番先にぶつかる壁が

「雇ってくれるところがない」だ

65歳、というだけで

履歴書どころか、面接すらしてもらえないところが多い

採用してくれる業種も、なくはないが

介護、マンション管理人、警備、スーパーと

かなり限られてくる

だが、正直70を過ぎてから

ずつと立ったまま、しかも、猛暑の中で

警備の仕事をするのは、体力的にとても厳しい


なので、私のブログては

「趣味と実益を兼ねて、体力を使わず

 楽しく働ける方法」を

あれこれと模索し

「こんな風にしてはどうだろう」と

いくつか提案をし

ありがたいことに、ある程度の支持をいただいたりしている

つまり

シニアが就職するには、知恵を絞らなくてはいけない

事前の準備も必要だ

欲しいのは、何を、どう準備すれば

どんな仕事につけるのか、という具体的な情報だ

この記事には、その点は一切書かれていない


それに、仕事を立ち上げるには、費用が必要だ

銀行からは、まず借りられないだろう

事業のために、自宅を担保にするなど

シニアには恐ろしくて、到底できない

起業をすすめるなら

資金計画のフォローが必要不可欠だが

その情報も全くない


それに、起業の大きな問題点として

今まで、意識していなかった「運営費」が

相当にかかる、という点もある

例えば、営業電話一つとっても

働いている時には、何の問題も無かったものが

いきなり、有料になる

新しく、仕事用の電話を契約し

スマホのかけ放題にでも入らなくては

到底、やっていけない

会社の帳簿はつけられるのか、消費税のインバウンドは

どうするのか

経理と税金の知識も必要になってくる

人に頼めば、給料を出さなくてはならない

それだけの収入が、すぐに得られるとは限らない

だが、この点に関しても、記事は知らん顔をしている


もう一つ、私が、シニアが働くにあたって

気になっていることは

健康とのバランスだ

せっかく、人生の放課後ともいえる時期になったのだから

ある程度、やりたかったことはやって

遊びたいことは遊びたい

だが、趣味や遊びは、一生涯できるというわけではない

健康で、体が動くとき限定の趣味、楽しみもある


例えば、スキーだ

私の知り合いの看護師サンは

北海道に住んでいるのだか

60歳で、年齢を考えて

すべるスキーは止めた、といっていた

今は、歩くスキー専門にしている、という


登山や、キャンプ、ゴルフも

年齢制限のある趣味だろうと思う

登山は、登れる山が限られてくるだろうし

滑落しやすい、雪山を避けるなどの配慮も必要になる

キャンプ、ゴルフは

キャンプ場、ゴルフ場に行くまでの道のりが問題だ

運転免許を返納する年齢になったら

ゴルフ場・キャンプ場にいく足がなくなる

同乗させてくれる若い人がいればよいだろうが

そうそう、いつも必ず

運転してくれるとは限らないだろう


それを考えると

老後の生活のために働くことは仕方がないとしても

遊ぶこともできなくなるまで、働くのが良いこととは思えない

そのバランスが、何歳までか

一番の問題は、そこだろうと思うのだが

この点についても、記事は全く述べていない


正直、記事の最初からして

「成功者の自慢話」を聞かされたようで

役立たないを通り越して、少しばかり不快だった

シニア記事は、シニア記者に書いてほしい、というのが

私の正直な感想だ


だが、ほかのインタビューに関しては

なかなか、役立つものもあった

その点に関しては

長くなってきたので

別の日に改めて書こうと思う




2024年4月25日木曜日

定年後、何歳まで働くか

 老齢年金の額が下がり

社会保障費が上がり

介護保険の負担率が上がり

オマケに、今後どうなるかの見通しが

全くつかない

ヘタをすれば、遺族年金が廃止になるし

その次に手を付けるのは

障害年金だろう、と考えると

とても危なっかしくて

国の年金に老後を頼ることなど

できないだろうと思う


本来なら、年金をすっぱりやめさせてもらって

その分、自分で積み立てやら保険やら投資やら

あれこれやっていく方が

絶対にいいに決まっている、と思うのだが

現行の制度では、そうもいかない


仕方がないので

少しでも貯金を殖やすことと

少しでも、長く働くことが

幸せな終活に繋がるだろうと思っている


それに

誰とも話さず、まるまる一日

家に居続け、やることがない、という生活も

それはそれで、厳しいように思う

ある程度、社会と接点を持ち

毎月の食費と光熱費相当分くらいの

収入を得られる仕事を探すのが

ベストではないかと思っている


では、何歳まで働くか

私は、最短で70才だろうと思っている


昔と違って、いまは65歳というのは

かなり元気で

まだ、体力も気力もある

とはいえ、毎日の通勤列車の混雑は

少しばかりこたえるし

夏場の35度を超える日に

外回りの仕事は、できれば遠慮したい


なので

ある程度、体に負担にならない職種を選び

週に二回か三回程度

できれば、人間関係がうっとうしくなくて

体はあまり使わない業務

特に、重いものを持たなくてよい業務

このあたりを探したいと思っている


最短で70歳、といったのは

仕事が面白くて

……趣味と兼ねられるような職種を選べれば

  仕事は楽しいだろうと思う

  例えば、英語が好きな人が

  英会話学校の非常勤講師になるなど

  逆に言えば、辞める理由も無さそうだ……

生き甲斐になっているような場合は

続けられるだけ、続ければよいと思う

(疑う者は政治家を見よ、だ)


そして、仕事が週に2,3回程度なら

長期の海外旅行などは無理だとしても

近場に日帰りピクニック

一泊二日の温泉旅行、くらいなら

働きながら行くこともできる

つまり、仕事とやりたいことが両立でき

しかも、貯金に手を付けずに生活できるなら

まさに、一石三鳥だと思うからだ


70歳になったら、一区切りで

「自分会議」をして

先のことを決めればよいと思う

この年齢なら、かなり個人差は大きくなっていると思う

その時点で

体力と、社会から切り離される寂しさと

貯金の残高と、やり残したこと

それを全部突き合わせて

自分の今後の生き方を、自分で決めるのが

一番ではないかと思っている


だが、この「理想の老後」のためには

一番必要なのは

何と言っても、健康だ

健康診断で指摘された

痛風と、コレステロールに気を付けて

今からでも、血管年齢を若返られるよう

努力していきたいと思っている






2024年4月24日水曜日

遺族年金廃止のショック!!

新聞を読むのは私の趣味の一つだが

今回ばかりは、腹立たしいのを通り越して

あきれ返った


遺族年金廃止のニュースである

正確には、「廃止」ではなく「見直し」なのだが

良くて減額か、段階的な廃止

悪ければ、年度を区切って即刻廃止に

するつもりだろうと思う


老齢年金の額を減額したり

社会保障費という名目で、事実上の増税をしたり

これも十分に「悪政」だと思うが

遺族年金に手を付けるのは、影響が全然違う

トンデモナイ話で

どこかに抗議に行きたいが

どこに行けばいいのかわからず

困っているところだ


そもそも、遺族年間

特に遺族厚生年金というのは

夫が払っていた厚生年金の料金を

夫が早死にした場合に

国が没収するのは、あまりにあざといので

妻に渡す、という性質のもの

……もちろん、年金の料金を支払うのは

  夫に限らない

  夫が専業主夫をして、妻が働いているというケースや

  共働きのケースもあるが

  数の多さで、ここでは「夫」と

  表記させていただく……

しかも、夫が生きていれば

老齢厚生年金として

貰えたはずの額の

三分の二に減額される、という

なかなかに厳しい年金だ


しかも、「併給禁止」という規定があり

妻が、自分でも働いて

20年以上、自分の厚生年金の料金を

払い続けてきても

貰える年金は、夫の代わりに遺族年金をもらうか

自分の厚生年金をもらうか

二つに一つ

つまり

1人分の年金料金は、完全に国に没収されるという

イジメのような構造になっている


……ちなみに、これは

  来月受験予定のファイナンシャルプランナー1級の

  出題範囲だ

  実際に、年金額の趣味レーション計算が出題されるので

  一部、割愛したところはあるが

  間違ったことは書いていないと思う……


この年金は、非常に大事だ

というのは、人が無くなるのは

高齢者ばかりとは限らない

働き盛りの夫が、まだ幼い子供を残して

亡くなった場合

残された妻子は、いきなり路頭に迷いかねない

乳幼児や、幼稚園児の母親には

そもそも、子供を養っていけるだけの

フルタイムの仕事は簡単には見つからない

小学校になっても、学童保育が不十分なら

後に、高校・大学に進学するだけの資金を作るのは

とても難しいことになる

遺族年金は、こうした時のために

一種の保険としての働きもしている


子供の手が離れたら

専業主婦等止めて、働けという

人もいるかもしれないが

「子供」はすべて健康に生まれてくるとは

限らない

先天性の障碍児もいる

障害のある子供を育てていて

働けなかった母親は

もし、夫が亡くなった場合には

生活の手段がなくなる

本気で遺族年金をなくしたりしたら

運よく進めば、生活保護

一歩間違えると、心中や餓死まで

進みかねない家庭もあることを

忘れてはいないだろうか


それに、これは大きな社会のひずみだったのだが

今の70代、80代の女性が

まだ若かったころには、女性の職場が無かった

今の若い方には想像もつかないだろうが

私が入社したころにも

まだ、男女雇用均等法がなく

女性は、女だというだけで男性の給料の8割

定年の年齢も男女別

女性は男性より30分早く出社して

男性の机を水拭き

十時と三時には、お茶出し

女はクリスマスケーキと言われ

24歳で一番売れる、つまり、嫁に行く

25でも、ギリギリ売れるが

それを過ぎれば、買い手がつかず

腐っていくのを待つだけ、と言われていた

結婚すれば、退職が当たり前

結婚後の女性が仕事を続けていれば

夫の稼ぎがよっぽど悪いのだろう、と

嘲笑の対象になった

退職後は、家事育児の専業主婦となるのが

当たり前だった


なので

この世代の女性たちが、厚生年金をもらえず

ずっと低額な国民年金しかもらえず

自分の年金だけでは生活できない

……年金には、国民年金と厚生年金という

  二種類がある

  国民年金は、全員がもらえるが、額が少ない

  いわば「土台」のような年金

  厚生年金は、サラリーマンや公務員がもらえる

  報酬比例の、いわば二階建ての年金

  現役時代の給料の額報酬にもよるが

  平均して、国民年金の

  倍くらいの額にはなる……

決して、この人達の自己責任などではなく

社会の大きな、ひずみが原因なのは

誰の目にも明らかだと思う


何が言いたいか、というと

この世代の女性の生活の

土台となっている年金は

夫の遺族年金だ、ということだ

そして、もっと深刻なのは

この世代の女性が入所している

高齢者施設の支払いは

夫の遺族年金で払われている、ということだ


遺族年金の支払いが無くなったら、どうなるか

当然、施設にはいられないが

1人暮らしが厳しいから、施設に入っているわけだ

こうなれば、否応なしに

子供世代と同居せざるを得ない

つまり、子供世代

現状では、女性の方に

介護の責任が

降ってくるわけだ


これは、もし私が今、現役の女子大生なら

「結婚なんかしない

 だって結婚したら、人生詰むじゃん」と思うだろう

働こうとしても、扶養の壁があり

少額のパートしかできない

保育所も学童も、

地域協力も夫の育休も不十分

賃金の男女格差は解消されず

共同親権で離婚はできず

子育て中に夫が死んだら

子供と一緒に路頭に迷いかねず

子供が無事に巣立ったころには

ヘタをすれば、自分の両親と

夫の両親、四人分の介護を

しなくてはいけなくなる


これでは、ますます少子化が進んでいきそうだ

私個人としては、シングルのうえに

子供ももう成長し、家庭を持っているので

遺族年金とはあまり縁はないが

それでもやはり、自分の未来を考えたときに

国が十分豊かになって

福祉を充実させてくれる方が

ずつと生きやすいに決まっている


遺族年金廃止反対の署名など

どこかでやっていないだろうか

遺児の奨学金を運営しているサイトなどを回って

あれこれ調べてみようと思う


それにしてもまあ

一体、誰が考え出したのかは知らないが

私より先が見えない、つまり、バカ、となると

そいつは、本物のバカタレに違いあるまい




2024年4月20日土曜日

シニアの再就職テク③ 趣味をつきつめ、仕事につなげる

 60歳になり、役職定年になり

時間にゆとりができたので

今までやりたかったことが

かなり自由にできるようになってきた


ただ、役職定年から定年までの5年間は

いわば、「定年の仮免」で

定年後にどんな暮らしをしたいか、の

青写真を作り

そのための努力をする時間だと思っている

なので、けっこう忙しく

のんびりしている時間は、全然取れない


私は、65歳の定年後も

さほど、忙しくはなくて

趣味と実益を兼ねるような仕事を

のんびりとして行きたいと思っている


そんな職場があるのか、と言われそうだが

実は、私が目をつけている

巨大なマーケットがある

「部活指導員」だ


なんだ、それは、と聞かれそうだ

また、現状ではそうなっても仕方がないと思うのだが

少し、アンテナをとがらせて

教育関係のニュースを見ていると

ときおり、ちらほらと登場してくることがある

実はこれは、かなり巨大な「ブルー・オーション」

競争相手が少なく、収入も悪くなく、体も楽、と

三拍子そろった、絶好の職場のように思えてくる


「部活指導員」とは、早く言えば

中高生の部活のインストラクターだ

学校が終わってから、野球やサッカー

ブラスバンドなど

生徒たちは思い思いの部活に

青春をかけている

野球部などは、夏休みの間でも

毎日のように練習があり

土日は大会や練習試合に

でかけと行くことも多い


生徒にしてみれば、幸せな青春の1ページだが

教師にしてみると、そうはいかない

毎日、授業や昼休み、掃除の指導などで

8時間の拘束が終わった後で

部活の指導が入り

そのあとで、翌日の授業計画を作る

休日もつぶれるので、休めない、

特に、遠征などで移動があれば

電車の乗り遅れはないか、けがはないかと

気が休まらない

なので、部活の指導は

やりがいがあるかどうか、楽しいかどうかとは

全く別の次元で

教員の労働時間を長時間化、ブラック化させており

それが一つのきっかけで

教師のなり手がいなかったり

仕事に定着しなかったり、という状況なのだそうだ


なので

すでに、いくつかの自治体では

部活の指導を外部に発注している

この指導者が「部活指導員」だ


現在でも、神奈川県はかなり大規模に

東京都の区でも、いくつかは

積極的に採用している


職種は、やはりスポーツ系が多い

野球、サッカー、バスケット、バレー、テニスは

引っ張りだこに近い状態

文科系は、ブラスバンド、囲碁、将棋

パソコン、美術、茶道、調理など

各種取りそろってはいるが

求人自体は、さほど多くはなさそうだ


報酬は、現在ホームページなどで

提示されている額は

地域によって、けっこう差があり

最低で1800円、最多が2300円、最高が2500円

書き間違いではない

最高の時給は2500円である

定年後に時給2500円の職場

私は、正直、素通りできない条件だ


ただ、これから5年後

教員はますます不足してくると思われるし

生徒の趣味は、より多様化してくると思われる

ここから先は、当たるも八卦、当たらぬも八卦だが

「仕事の青田刈り」をするつもりで

自分の趣味を一つ、5年間かけて

人に教える所まで磨いて

部活指導員の募集があればすぐに

応募できるようにしておくのはどうだろうか


例えば

趣味が英会話なら、5年間かけてTOEIC750をとり

「英会話部」の顧問を目指す

華道でも、草月流ならゼロから初めて師範になれるそうだ

野球やサッカーなら

地域の子供チームにアシスタントのボランティアとして

いれてもらって、指導経験を積む

……東京都の部活指導員は特に

  指導経験を重視する学校が多い

  出願資格として、5年以上の指導経験を

  求められるところもあるので

  60歳からスタートすれば

  ちょうどよいのではないかと思う……

調理師免許も、2年でとれる

どこの学校も、料理部は必ずあったように思う

野菜や花の育て方を

農業大学の通信課で単位履修して

園芸部顧問、という手もありそうだ


趣味のある人は、自分の趣味を伸ばして自己実現

生徒たちには、人生の先輩として

学校の先生とは一味違った「大人」を見せる

どこの学校に行っても

放課後には、自分らしく生き生きと

楽しんで暮らしているシニア指導員がいて

指導員どうして

しごとおわりに、少し余った料理や抹茶で

和気あいあいと一服しているような社会

夢物語ではあるが

私はこういう、幸せな夢を見るのが大好きだ

もちろん、わずかでも実現してくれれば

もっと嬉しいのだか




2024年4月16日火曜日

シニアに医療保険は必要か・私の意見

今年も、職場で

「保険に入りませんか」のパンフレットが

回覧されるシーズンになった

三大疾病、養老保険、定期保険、年金保険、と

各種取り揃えたパンフレットが回ってくる


私は生命保険にはいっていない

その代わりに、少し高額の医療保険に入っている


実は、医療保険に関しては少し悩んだ

私の大好きな、有名ファイナンシャルプランナー氏は

医療保険には、入っていないと言っていたからだ


その理由として、健康保険の

「高額療養費」制度というものがある

これは、とても早く言うと

医療費は1カ月最大限

21000円+アルファ(かかった全額の1%) だけ払えばよい

残りは、健康保険で全額まかなえる、という

精度である

これを利用すれば、たとえガンでも

心臓のバイパス手術でも

何カ月入院していても

支出は一月、マックスで2万5千円程度になる

家計には響くことは響くが

破壊的というほどではない

なので

若いころから、せっせと医療保険

特に、掛け捨てのものに入るくらいなら

その分を、貯金や投資に回す方が

いいのではないか、というご意見だった


確かに、一理ある

ただ、私の結論としては

ご家族と同居なら、医療保険は

必要ないかもしれないが

1人暮らしなら、絶対に入っておいた方がいいと思う


その理由は

「一人暮らしが病気になると

 雑費がひどくかかるから」だ


つまり

病気になり、入院したとする

確かに、入院費は高額医療費精度で

なんとかなるかもしれない

だが

入院というのは、患者の体一つで

できるものではない

タオル、ティッシュなどの細々としたものが

数多く必要になってくる

家族と同居なら

「今度来る時に持ってきて」の一言で済むが

1人暮らしとなると、そうはいかない

たいていの病院の地下には

コンビニはあるとはいえ

自分は病気で動けない身である

(だからこそ入院しているわけだ)

お買い物に行くわけにはいかないので

セットになっている、相当割高のものを

買わざるを得なくなってくる


入院が数日になれば

タオルや着替えも必要になってくる

同居している人がいれば

「洗濯、頼む」の一言で済むが

1人暮らしだと、それもできない

体が動くようなら、院内の洗濯機も使えるが

そうでないなら、ランドリー用の袋に入れて

これまた、割高の洗濯サービスを

お願いせざるを得ない


パジャマや下着などの着替えも

家に帰ればたくさんあるのに

病院のコンビニで買わざるを得ない


最後のトドメが、退院時のタクシーだ

家族がいれば、レンタカーも使えるが

1人暮らしなら、タクシーを呼ばざるを得ない

歩けるようならまだ、病院からの片道なので

そうそうはかからないとは思うが

私が車いすだった時には

車いす用の介護タクシーを呼んだ

この料金が、通常のタクシーなら1200円程度のところを

1万5千円かかった

……玄関口に段差があるので

  段差持ち上げ代、とでもいうべき

  特殊料金も含まれている……

これに、家庭でお願いする、ヘルパーさん代がかかる


つまり

1人暮らしでなければ

怪我や病気になった場合には

一月最大2万円+アルファの出費がある、ということだけを

覚悟できれば

医療補保険の加入の必要は必ずしもないけれど

1人暮らしの場合は

家族と同居なら、同居家族がやってくれる補助の全てを

金銭で解決しなくてはいけないので

細かい額が、どんどんかかってくる

チリも積もれば山となり

この雑費が、かなりの負担になってくる


なので

私は、医療費ではなく、医療周辺費をまかなうために

おひとりさまの医療保険は必須だと思っている

掛け捨てなので、使わなければ

振り込んだ保険料はパーといえば

バーデはあるのだが

そこはそれ

怪我も病気も無く、一年過ごせた感謝の

ご祝儀、と割り切るようにしている







2024年3月23日土曜日

★「相続税対策には、子供に生前贈与を」なんて大ウソ!!  少なくとも我が家には無関係な理由

 ファイナンシャルプランナーの勉強は

難しいことは難しいのだが

実生活に即していて、かなり役に立つ

(役に立つ分野もあるが、そうでない分野もある)

特に、「こういうことになっていたのか」と

目からウロコの思いをしながら勉強しているのが

相続のジャンルだ


今日、机にしがみついて勉強したのは

相続税の範囲

特に興味のある話なので

ドンドン勉強が進んだのだが

実にショックだったことが、一つある

マンガなら、背景に「ガーン」と大きく

文字が入るくらいのショックだった

これが、タイトルにも書いた

「相続税対策に、子供に生前贈与を」という

いわば「常識」が

全くの大ウソだったことである


そもそも、相続税とは何か、というところから

話を始めると

相続税というのは、亡くなった人の財産を

遺族が相続するときにかかる税金だ

ここまでは、そんなの当たり前だ、と言われそうだが

この話には、まだ先があった

「富裕層を富裕なままで子孫に引き継がせないための税金」

つまり、

「金持ちの子供が金持ちになるのを防ぐため

 国がごっそり取り上げるための税金」なのだ


なので

残された遺産が、ある程度の額を超えないと

相続税はかからない

これを「基礎控除」というのだが

基礎控除額は3000万、それに、法定相続人1人当たり600万

早い話が

3600万以上の財産を持っていない人には

相続税はかからない、ということである


3600万を超える財産

その中でも、戸建ての家などの居住用の財産は

8割オマケをしてくれたり

未成年の子供などがいる場合にも

割引の制度があるので

子供の年齢、人数、財産の内容によっては

5000万くらいまで相続税がかからないこともある

実際、相続税を収めている人は

日本の中でも8~9%なのだそうだ


私はなんとか、年金でカツカツ暮らしていけそうな身分で

とても、日本の富裕層10%に入るような立場ではない

財産だって、いくらかき集めてみても

3600万など、夢のまた夢だ

となると

週刊誌の特集などで良く書かれている

「子供にドンドン生前贈与を行って相続税を回避しましょう」

という特集は

少なくとも、日本人の91~92%にとっては

真っ赤なウソ、ということになる


やはり、シニア層は

自分の財産はギリギリまで自分の手元に置き

その中から、介護のヘルパーさんや、訪問看護、訪問診療の費用を払い

子供や、嫁の世話にはならない

だれかの迷惑どころか、自分の元気な時の財産で自分を養いきり

たまたま、使い切れずに残ったときだけ

子供に残す、というのが

ベストではないか、という気がしてきた


それにしても、本当に

自分の定年後は自分で守らなくてはいけない

知識と情報は大事なのだな、と深く実感した

今日は、フィギュアスケートの放送も無いので

これからあと一勉強して

試験のためというよりも、自分の老後のために

知識のブラッシュアップを目指そうと思う






2024年3月13日水曜日

★シニアの再就職テク ② 小さな仕事の掛け持ちを探す

 私の今の仕事の

最終的な定年は65歳だが

大変困ることが、一つだけある


私の職場は、雇用保険に入っていない

つまり、65歳になって、ごくろうさま、と

花束の一つでももらって退職してしまうと

その翌日からは、年金以外の資金源が

全く無くなってしまう


これのどこが困るか、というと

税金である

税金は、前年の所得をもとに計算される

つまり

定年退職後の最初の1年間は

収入は年金しかないのに

税金は、過去1年分、フルタイムで働いていた時と

同じ額を取られるわけだ


失業保険があれば、保険金を税金に

当てることもできるのだが

これがない私の場合は、非常にキツイことになる

なので、私の場合は

定年後は何としても働いて

年金以外の収入を得なくてはならない

貯金はあるにはあるのだが

これは、体が動かなくなった時の

介護費用に充てようと思っているので

まだまだ、使うわけにはいかない

67歳までは、働こうと思っているのだが


そうそう、上手く仕事が見つかるわけはない

とはいえ

私の心づもりとしては

生活費は年金、税金代だけは仕事、と思っているので

別に、フルタイムで月に20万、などという

大口を探そうとは思っていない


65歳以上でも、勤められて

一日四時間から五時間

土・日・早朝勤務はできるが

できれは、夜は早く帰って

早く眠れるところ

更に言えば、立ち仕事でないところ、と

あれこれ探していて、気が付いた


確かに、週に4日、5日働ける求人は

ガクンと少なくなっている

だが

週に1日、2日の求人なら

選ばなければ、結構ある

マンションの管理人、スーパーのレジ・警備・ベーカリーなど

介護施設の、配膳や洗濯など、体を使わない仕事

袋詰め、シール貼りなどの、工場での手作業系もある

かなり人手の足りないものも多いようで

履歴書不要、面接試験無し、というものまである


これを、一つでは確かに、心もとない

だが、二つ掛け持ちすれば

収入としては、十分だ

税金を払い、軽い毛布と羽根布団を買い

週に一度、興味のあった笛のレッスンに行く月謝分くらいの

資金のゆとりもできそうだ


先ほど挙げた仕事のラインアップでは

あまり面白そうな仕事がない、と思う方は

五か年計画くらいで

60歳から、何か資格を身に着けてみてはどうだろうか

今は、本当にいろいろな資格がある

例えば、「野菜ソムリエ」「ネコ検定」「収納アドバイザー」

「薬膳マイスター」「賞状書士」などなど

それを生かした仕事があればベストだが

もし、無かった場合には、必殺技が一つある


公民館や、老人福祉センターで、いろいろな文化講座をやっている

あの講師は、実は全員が立候補だ

丁度今くらいの頃に、市や区の広報誌に

「講師募集のお知らせ」が載る

これに沿って、自分の技能をプレゼンして

講師として、採用してもらうわけだ

上手く行けば、週に一度の「先生」生活が送れるうえに

シール貼り以上の収入と、やりがいが手に入る


ちなみに、たとえ何か所で働いていても

全部を合計して

週の労働時間が20時間以上

月収が8万8千円以上で

二年以上勤めると、やめたときには

失業保険がもらえる

私が何としても2年間、67歳まで働きたいのは

実は、これが目当てだったりする


いろいろ世知辛い世の中だが

その分、あれこれと情報を集めて

上手に、泳ぎ渡っていきたいと思っている




2024年3月9日土曜日

★銀行から届いたオレンジ1箱・金利だけじゃない銀行の利用法

 今日は朝からなんとなく早起きして

いそいそと、家の掃除をしてみたり

趣味の家庭菜園のプランターに肥料をあげたり

愛猫と追いかけっこをしたりと

どことなく、はしゃぎながら

宅急便の荷物が来るのを待ちわびていた


午前11時くらい

お待ちかねの荷物が届いた

愛媛産 清美オレンジ1箱

銀行からのプレゼントだ


こう書くと、まるで銀行に

億単位の貯金でもありそうに見えるかもしれないが

もちろん、そうではない

某信用金庫のやっているキャンペーン

「夢付き定期預金」に

入っているだけである


今、銀行の金利は非常に安い、などと

ここで改めて言うほどでもない

雀の涙を通り越して、蚊の涙くらいの額になっている

とはいえ、株を買うには巨額の資金が必要になるし

なにしろ、これだけ株が上がっていると

高値づかみになりそうで、危なっかしくて

とても手を出す気にはならない


そこで

ソバ―キュリアスの出番である

酒を飲まないせいで

頭はさえてはいないにせよ、鈍ることはほとんどない

気になる情報を、ちょっとパソコンで調べる程度のことは

すぐにできるので、情報量がとにかく多い

何か、銀行のお得な活用法はないか、と探していて

ついに、見つけた


銀行の定期預金は、金利が少し優遇されているだけではない

数は少ないが、懸賞付き、プレゼント付き、というものもある

懸賞は、当たりはずれはあるが

大体、五千円から一万円くらいのカタログギフトのことが多い

プレゼントは、それこそ千差万別

各行の特色が出ているので、調べるのにも熱が入る

一番有名なのは、「高知銀行」の「よさこい定期」だろう

これは、何度か週刊誌にも取り上げられたくらい

見事なプレゼントがつく

かつおのたたきや、すき焼き用和牛や、国産ウナギなど

このレベルのものが年に二回もつくのだが

必要な資金もそれなりで、300万コースと500万コースしかない


私がやっているのは、もっとお手軽な

信用金庫主催の

「100万円目指して毎月積み立てるコース」

である

(正式名称は「夢付き定期預金」だ、念のため)

年数も、1年から5年まで、1年刻みになっている

1年で100万なら、約8万つみたてなくてはいけないが

5年で100万なら、月に約1万6千円

できない額ではないと思った

プレゼントは年に1回

上質の品が届くので、利子で買った、と思えば

十分に満足でき

プチ贅沢も味わえる

そのうえ、預金もたまるのだから、

まさに「お得しかない」口座だと思っている


募集は毎月、入る月によってプレゼントが違う

私は2コース入っていて

3月にオレンジ、11月に柿が届くことになっている


他にも、銀行によっては

宝くじをくれるところもあるし

あの騒ぎでどうなっているかは分からないが

去年までは、抽選で宝塚のチケットをくれるところもあった


銀行は、金利だけではない

銀行のちょっとした裏技利用法

是非、おすすめだ

ちなみに、こうしたキャンペーンは

銀行よりも、信用金庫の方が積極的なので

こちらで探す方が良いかな、とも思っている






2024年3月1日金曜日

★これが私なりの幸せ・ファイナンシャルプランナー1級受験宣言

 役職定年になってから

つくづく思うのだが

私は人生で今が一番幸せだ


両親はすでに看取った

介護はあるにはあったが、介護離職するほどでもなく

職場の協力もあって、なんとか乗り切れた

それが昨年、ちょうど59歳のころだったので

勤め先の方も、役職定年が半年ばかり前倒しになった、というような

あっさりとした感覚で

介護休暇を取らせてくれたようだった


子供はすでに自立した

顔を見せるのは4年に1度くらいで

オリンピック並みの頻度だが

今年の正月、地震の被害はそちらにはないかと

安否確認の電話をくれた

この程度の「つかず離れず」が

私にはちょうど良い距離感だ


仕事を通して

世のため、人のために働く時期も終わった

親として

子供のために、身を削ってでも

育て上げる時期も終わった

あしは

残っているのは、自分だけだと思う

つまり、自分に対する義務だけが残っているわけだ


私は、他人のために生きる義務が終わったら

今度は、自分のために生きる義務を

心をこめて達成しなくてはいけないと思っている

自分のために生きる、つまり、幸せになる義務だ


自分はどうすれは幸せなのか

何が必要で、何が要らないのか

これは、それぞれの人の性格にも価値観にもよるから

人には教えられないし、自分で見つけるしかない

自分自身とがっぷり四つに組んで

自分自身を探検してみる

これが、けっこう面白い


私の場合、ちょっと自分でも意外なことに

マネー情報を調べるのが好きだった

図書館で株の雑誌を読んでみたり

NHKの「金育」のテキストを読んでみたり

池上さんの金融の解説書を立ち読みしたり

妙に興味をそそられてしまった


それに

どうやら、ちょっとばかり人よりエネルギー過多らしく

「のんびり」「気楽に」と言うことが

性に合わないようだ

打ち込めることが無いと、少しばかり

イライラしてくる


なので

一念発起である

ファイナンシャルプランナーの受験をしてみようと思う

これは特に受験資格などもなく

(1年ほどの経理担当経験は必要だそうだが

 それなら、新入社員の頃に経験済みだ)

どうせやるなら、夢は大きく

1級合格を目指したい

ファイナンシャルプランナー1級となれば

金融の資格という点では、今話題の

「ザイム真理教」の森永先生

 ー 何を隠そう、私は20年以上前から

   この先生のファンなのだ ー

と肩を並べる

……あくまで「金融」の「資格」だけの話である

  実力だとか、知識の深みだとか、そっちの話は

  全くしていないので、誤解の無きよう……


もし合格できたら

シニア向けのメルマガなども出したい

貯金はいくら必要か、医療保険は入った方がいいのか

相続税対策は何がおすすめか、などなど

ドンドン、夢が広がっていく

受かっても、落ちてもいい

入試のように、何歳までに受からなくてはいけない、という

制限があるわけでもない

楽しいから、やりたいから、面白いから

シンブルに、ただそれだけで

できる所まで、チャレンジしていきたい


さあ、どこまで進めるか




2024年2月20日火曜日

★年金生活だからこそ作りたい・年に2度の自分ボーナス

 定年後に、会社員時代を振り返って

何が一番、恋しくなるだろうと考えたことがある


上司、これは絶対に無い

通勤ラッシュも、思い出話にはなるだろうが

二度と体験したいとは思わないだろう

社食、はあるかもしれないが

私はそもそも昼食には弁当を持参している

さほどの思い入れは無いだろう

同僚、これも数年たてば名前も忘れてしまうくらいの

ごくあっさりとした付き合いだ

結局、あれがあればなぁ、とため息交じりに思い出すのは

一つは定期券

もう一つ、最大のものは、ボーナスだろう

という結論になった


確かに、年金暮らしになればボーナスはない

そこで

自分でボーナスを作る仕組みを考えた

名付けて「自分ボーナス」


仕組みは単純だ

1月分の収入で、1月+5日間、生活する

つまり、決算を5日ずつ、後ろ倒しにするわけだ

そうすると、半年後には

5×6=30

何と、決算日と次の年金受給日が

ピタリと重なる

1月分、手付かずの自由な資金が

手に入るようなものだ


この1月分は、やりくりを頑張った

自分をたたえる「自分ボーナス」として

好きに使えばいい

6カ月に一度手に入るので

年に2回、ちょうど、勤めていた時と同じ回数

ボーナスが作れることになる


私の場合、年金は月に11万になる予定なので

自分ボーナスは半年ごとに11万

これは、かなり使いでがありそうだ

贅沢なレストランでのグルメが趣味なら

その資金は

普段の収入からではなく、ここから出す

そうすれば、資金ショートに悩むことなく

心行くまで、趣味のグルメが楽しめる


ただ、資金には限度があるので

コスパはじっくりとこだわる方が良いと思う

たとえば、レストランに行くなら

ランチを狙う

ランチなら、たとえ帝国ホテルでも1万円ですむ

つまり、毎月、帝国ホテルのレストラン通いという

セレブ極まりない生活をしたとしても

年金を月に12万もらっている人なら

自分ボーナスの半分で済む計算だ


旅行なら、2万円代で

国内1泊温泉旅行に行ける

関東から京都あたりでも

新幹線とホテルのパック旅行なら2万円代

バスツアーなら1泊しても1万円代のものもある


毎日の生活を少し切り詰めても

こちらの生活をする方が、ずっと楽しいと思う


いきなり、1月と5日では

家計管理が難しい、という方には

3分割法もおすすめだ

1月の生活費を3分割して

その額で10日+2日間生活する

この方が、細かく期限が来るので

始めるにはお手軽かもしれない

1月につき、6日分ズレていくので

最後の期は、楽々生活できる、という

楽しいオマケつきだ


思い立ったが吉日、というが

これは、給料日や、年金支給日からスタートするほうが

後々の、計算が楽になる

昨日が給料日だった方

25日が給料日の方

ちょうどいいチャンスかもしれない

今月から、始めてみてはいかがだろうか








2024年2月15日木曜日

★ほぼ100%間違いない、特殊詐欺の見分け方

以前、アドバイスを受けたことがある

ブログには、個人のマネー情報は

あまり書かない方がいい、というのだ

その理由は

「特殊詐欺のターゲットになりやすいから」だそうだ


一時、話題になったオレオレ詐欺や還付金詐欺は

今でも多い、というよりも

ほぼ、毎日のように起きており

被害者も、毎日のように出ている

特に、還付金詐欺とオレオレ詐欺は

被害者の9割以上がシニア層だ


ここからは、警察に勤めている知人の受け売りだが


詐欺なんて、引っかかる方がバかだ

自分は絶対に安心だ、まだ認知症もないし、

と、思う人ほど危ない

相手は悪事とはいえ、プロの上に

1人でやっているわけではない

三人寄れば文殊の知恵ではないが

知恵を出し合って、シナリオを練り上げているのだから

甘く見たら、その時点で、大きなスキを作ることになる


だが、特殊詐欺はどんなケースでも

大きく、三つの共通点がある

 ① 最初に驚くようなことを言う

 ② あせらせる

 ③ 相談させない


順に、一言ずつコメントを加えると

① 最初に驚くようなことをいう

   これは、一種の心理学の悪用で

   どんなに肝の据わった人でも、ひどく驚くと

   およそ3秒くらいは完全に思考停止してしまう

   この3秒の間に、明確で具体的な指示を出されると

   そのまま従ってしまうのだそうだ


② あせらせる

   これは、①との関連でもある

   3秒間思考停止しても、たとえば10分か、15分かたって

   少し冷静になれば、「いや、待てよ」と

   考え直すことができる

   この、考え直しをさせない

   例えば、二時半くらいに「金送れ」の電話をかけてきて

   「3時までに銀行に行って送金しないと手遅れになる」と

   続けてきたら、詐欺の疑いがかなり濃厚だ


③ 相談させない

   儲け話の時は

   「相談している間に、なくなってしまいますよ」

   「あなただけに、内緒で、特別にご用意したので

    ほかの人に知られると困るんです」

   急ぎの振り込みの場合は、②とセットで

   「三時までに振り込んでください、急いで」

   還付金の場合は

   「手続きの最終日が今日です」

  などのトークが定番だ


特に、②と③がそろったら、100%詐欺だそうだ


この先は、笑い話になるが

私の知人のところに

「お子さんが会社のお金を使い込みました

 私は上司ですが、自分の責任にもなるので

 なんとかもみ消したい

 本日中に使い込んだ額を、ご指定の場所まで受け取りに行きます

 会社の後始末はこちらでします」

という電話がかかってきたことがあった

友人がだまされたふりをして

取りに来た詐欺グループのメンバーを

見事、逮捕したことがあった

これは相手が余りにも悪く

詐欺グループにはお気の毒だった

友人は特殊詐欺を担当していた警察のOB

息子さんは地方ではあるが、政治家、現役の議員さんだった


ともあれ、用心に越したことはない

私は、息子がらみの「金送れ」が来た時に

慌てないように

家の固定電話の前には

息子の電話番号と

「金送れがきたら、ここに電話して必ず確認」と書いた

ホワイトボードを立てて

「魔の三秒間」を乗り切る作戦をとっている







2024年2月14日水曜日

★おひとり様シニアに貯金3000万は必要か

 もう、かなり前になるが

政府が「退職後の資金に自己資金2000万が必要」

と発表し

それを、当時の確か財務大臣だった麻生太郎が

2000万では足りない、3000万だと言い換えたことがあった

それ以来、「老後資金は3000万」が

一種の『常識』になり

同時に、その当時50代だった

我々世代を大ショックが直撃したわけだが


そのころから、疑問を持っていた

本当に3000万必要なのか

あれこれ調べるうちに、より深く

正確な知識が欲しくなり

今では、ファイナンシャルプランナーの勉強

(残念ながら、まだ合格はできていないのだが)に

励むようになったのだが


調べてみて、驚いた

この3000万は「年金込みで」の額だった

つまり

自分の年金額、私の場合は月に11万×12

これを、平均寿命までの年数分引いた額

私の場合は、132万×約20年

約2600万を引くことになるので

貯金そのものは、3000ー2600=400

なんと、400万ですむことになる


しかも、この「3000万」は夫婦単位での額

おひとり様なら、もっと少なくて済む

とはいえ、半額にはならないのがミソだ

例えば、電気、ガスなどの公共サービスは

いくら節約しても、最低限度の額が決まっている

それに、例えば電気代は、夫婦だから倍になる、という

わけでもない

たいてい、冷蔵庫は一つだろうし

同じ部屋にいれば、冷暖房も、照明も一つで済むからだ


この点を考えれば、「おひとりさま」はコスパが良くないが

実は、生活していくうえでの「幸福度」は

老夫婦よりも、おひとり様の方が高いのだそうだ

これは、一時ベストセラーになった

上野千鶴子の「在宅ひとり死のススメ」に載っていた

統計からの受け売りだが

実際、私が見ている限りでも

特に女性は、定年後の夫のために三食準備するのはウンザリ

という方が多く

その種の話を聞くたびに

料理定年と言うのも必要だな、と思わされる

何を隠そう、私も、多少生活コストが高くなったとしても

この自由と気楽さは手放せない、と思っているクチだ



さて、そうすると

毎月11万でくらしていくなら

突発の病院代などの分で

500万もためておけば何とか生きていける

3000万は必要ない、という結論になりそうだが


定年後、20年生きていれば、家電の買い替え期間も来る

戸建てで家賃がかからない「勝ち組」でも

家の修繕は必要になる

介護ヘルパーさんや、葬式代

ペットがいれば、ペット関連費

これを考えれば、月11万で

生活だけできればいい、と言うものではなさそうだ


それに、将来は厚生年金が下がり

現在の75パーセントになる

国民年金なら、50パーセントだ

これを考えると

私の年金は月8万円くらいになりそうだが

これでは、生活だけでカツカツか、赤字になる


そのあたりを込みで、貯金額は1000万から1500万を

目標にしてはどうだろう、というのが

目下の私の結論だ


1500万なら

退職金も含めれば、なんとか手の届きそうで

現実的な額ではないか、と思うのだが

いかがなものだろうか





2024年2月10日土曜日

★60歳になったら止めていい保険・生命保険

世間は大学入試シーズンだが

何を隠そう、私も受験生である

大学入試ではない

私が受験しているのは、ファイナンシャルプランナー1級だ


まだ受験生の言うことなので

その分、多少は割引して聴いてほしいところはあるが


受験科目の中に、「保険」がある

この保険の勉強をするたびに思うのだが

60歳以上の高齢者には

生命保険は必要ない

ということだ


生命保険のシステムというのは

簡単に言えば、死亡すると保険金がもらえる、というものだ


正直に言って

私が死んで、経済的に困る人はいるだろうか

どんなにじっくり考えても

答えは「誰もいない」だ


葬式代、と言うが

この頃は、「小さなお葬式」が流行りだ

私も、送ってもらうなら

ごく内輪の、家族葬がいい

盛大な御葬儀とはいえ

義理で顔を出しに来て、真夏は喪服が暑いとボヤき

お互いに健康の話題でグチる

現役世代は、どこの塾がいいと情報交換に夢中な連中など

数を集めても、仕方がないではないか、と思う


家族葬なら、通夜、告別式、火葬まで入れても30万だ

納骨まで考えても、50万あればおつりがくる

50万なら、退職金の中からとりわけて

定期貯金にでもしておけば、十分だ


100万単位の生命保険は現役世代

特に、子供がまだ小さくて、親に死なれたら学費にも困る

そういう家庭に向けたものだと思う


私はありがたいことに、息子はいるが

かなり前に自立して、今は家族を持っている

ほとんど顔は見せないが、経済的にも独立している

私が死んでも、金銭的に困ることは一切無いだろう


ならば、生命保険は不要

私は、すっぱりとやめてしまった

その分の資金は、定年後の貯金に回している

年金だけで十分に生活はできると思うが

20年もすれば、家電が全部買い替えになる

愛猫も病院通いになるかもしれない

その時のために、貯金は多ければ多いほどいい、の精神で

豊かで、無駄のない

締める所は締めて、使うところは使う

メリハリのある生活を目指している




<

2024年2月6日火曜日

★シニアの再就職テクあれこれ(第一弾)

昨日、また税金が上がった
 正確には、税金ではなく 
「子育て支援財源」で、健康保険に上乗せするらしいが 
私に言わせれば そんなものは
単に税金のとり方をゴマカシているだけ 
否応なしに、国に取られる金銭は 
まとめて「税金」と呼ぼうと思う

 年金は、これからどんどん目減りしていく
 25%ほど落ちることになるが 
これは、すでに国会で決まってしまったことで
 もう、どうにもならない 
 生活防衛のためにはどうするか 
節約も、家計のダウンサイズも悪くはないが 
もう一つ、いい手がある 仕事を続けること だ

シニアの求人は、探してみると案外と多い
警備員、スーパー、コンビニ、介護、マンションの管理人
探し方のコツは

① ハローワークよりも、転職サイト
② バイト、パートよりも「派遣」
③ 特殊技能で手に職をつける
④ 官公庁はねらい目

派遣をお勧めするのは
求人の種類が多いからだ
種類が多ければ
自分に合ったものが見つかりやすい

たとえば
立ち仕事はきついので、座りたい、と言う人なら
パソコン入力の仕事をメインに探せばいい
料理の腕を生かしたい、という人にも
訪問介護で、家事のみ、という求人がある
孫が来るので、急いでお小遣いを渡したい、というケースなら
一日だけのシール貼り、即日入金というのもある
一月以内の契約もできるので
派遣とはいえ、案外と気楽だ
シルバー人材センターよりも
確実に仕事に繋がりやすい

あと、これは裏技に近いのだが
官公庁の求人は、おすすめだ
官公庁でパートやバイト等集めているのか、と
言われそうだが、かなり大量にある
たとえば
今なら、各地の税務署で大規模な求人をしている
丁度、確定申告の時期だからだ
この時期、税務署はかなりの混雑になる
場所によっては、建物の外まで行列が並んでいる
ここで、札を持って人員整理をしたり
パソコン入力の代行をしたりする人を
見かけたことがあるかもしれない
これは、税務署の職員ではなく
皆、パートだ

官公庁の仕事は、求人サイトには出にくく
むしろ、それそせれの省庁の
ホームページに載ることが多いので
こまめなチェックが必要だが
その分、応募者も少なく、競争率が低い
仕事の内容も、簡単なものが多い
短期のものも多いが、二年程度の契約が大半のようだ

再就職テク・第一弾
アクセス数以降で、第二弾以降も
続けていこうかなと思っている



2024年2月2日金曜日

★経済破綻老人にならないための、簡単な方法

 仕事が終わり

好きなものを好きな味付けで食べられる

大満足の夕食を終えて

(ちなみに、今夜は火鍋にした。一人用の小鍋だてだ)

ここからは、完全に自由な、私だけの時間になる


だが、その前に

大事な今日のお仕事がある

経済破綻老人にならないための、大事な作業だ

今日使った金の総額を、手帳に記載する


家計簿と言うような、御大層なものではない

毎日の予定を書けるようになっている、日付別の手帳に

使った額を書くだけだ

内訳も、ごくごく単純に3種類だけ

4色ボールペンの色を使って

生活に必要な額……赤

将来のために使った額……青

その時だけの楽しみに使った額…… 緑


合計、1カ月11万以内が目標だ

ありがたいことに、毎月なんとかこの額で暮らせている

少し余りが出るくらいだ


何故11万か?

単純な話だ

私の年金が11万だからだ

将来、65歳になってからもらえる額は11万

(正確には13万だが

 年金はこれからどんどん目減りして

 将来的には今の70%くらいになるので

 11万という設定が妥当だろう)


5年後に11万、とわかっているのなら

今から11万の生活をして

それに慣れておけばいい

「習慣は第二の天性」という

年金暮らしになって、ダウンサイジングだなんだと騒ぐなら

最初から、年金額で暮らす習慣をつけておけばいい


ありがたいことに、私の給料は11万よりはそこそこ多い

その分は、手付かずで貯金に回している

日々の生活は年金でやっていけるが

急な怪我や病気

特に私の場合は、愛猫の病気で

思わぬ支出になりかねない

(ペットの病院代はかなりかかることがある

 特に猫は)

その「万一の時用」の貯金、政府の言う3000万にはまだまだ足りないが

溜まり具合は順調かもしれない


「破綻老人になった人」のネット記事を読むと

誰もかれも、年金額以上の暮らしをしている人ばかりだ

中には、一人暮らしのくせに

食費に一月7万かけているケースまである

(ちなみに、プレジデント誌の記事だ)

収入が11万で食費が7万なら、破綻しない方が不思議だ


収入の中で生活する

そのために、簡単な記録を残す

単純すぎて、面白味が無いといえば無いのだが

案外、これが一番確実な

経済破綻を防ぐ方法ではないかと思っている