60歳になり、役職定年になり
時間にゆとりができたので
今までやりたかったことが
かなり自由にできるようになってきた
ただ、役職定年から定年までの5年間は
いわば、「定年の仮免」で
定年後にどんな暮らしをしたいか、の
青写真を作り
そのための努力をする時間だと思っている
なので、けっこう忙しく
のんびりしている時間は、全然取れない
私は、65歳の定年後も
さほど、忙しくはなくて
趣味と実益を兼ねるような仕事を
のんびりとして行きたいと思っている
そんな職場があるのか、と言われそうだが
実は、私が目をつけている
巨大なマーケットがある
「部活指導員」だ
なんだ、それは、と聞かれそうだ
また、現状ではそうなっても仕方がないと思うのだが
少し、アンテナをとがらせて
教育関係のニュースを見ていると
ときおり、ちらほらと登場してくることがある
実はこれは、かなり巨大な「ブルー・オーション」
競争相手が少なく、収入も悪くなく、体も楽、と
三拍子そろった、絶好の職場のように思えてくる
「部活指導員」とは、早く言えば
中高生の部活のインストラクターだ
学校が終わってから、野球やサッカー
ブラスバンドなど
生徒たちは思い思いの部活に
青春をかけている
野球部などは、夏休みの間でも
毎日のように練習があり
土日は大会や練習試合に
でかけと行くことも多い
生徒にしてみれば、幸せな青春の1ページだが
教師にしてみると、そうはいかない
毎日、授業や昼休み、掃除の指導などで
8時間の拘束が終わった後で
部活の指導が入り
そのあとで、翌日の授業計画を作る
休日もつぶれるので、休めない、
特に、遠征などで移動があれば
電車の乗り遅れはないか、けがはないかと
気が休まらない
なので、部活の指導は
やりがいがあるかどうか、楽しいかどうかとは
全く別の次元で
教員の労働時間を長時間化、ブラック化させており
それが一つのきっかけで
教師のなり手がいなかったり
仕事に定着しなかったり、という状況なのだそうだ
なので
すでに、いくつかの自治体では
部活の指導を外部に発注している
この指導者が「部活指導員」だ
現在でも、神奈川県はかなり大規模に
東京都の区でも、いくつかは
積極的に採用している
職種は、やはりスポーツ系が多い
野球、サッカー、バスケット、バレー、テニスは
引っ張りだこに近い状態
文科系は、ブラスバンド、囲碁、将棋
パソコン、美術、茶道、調理など
各種取りそろってはいるが
求人自体は、さほど多くはなさそうだ
報酬は、現在ホームページなどで
提示されている額は
地域によって、けっこう差があり
最低で1800円、最多が2300円、最高が2500円
書き間違いではない
最高の時給は2500円である
定年後に時給2500円の職場
私は、正直、素通りできない条件だ
ただ、これから5年後
教員はますます不足してくると思われるし
生徒の趣味は、より多様化してくると思われる
ここから先は、当たるも八卦、当たらぬも八卦だが
「仕事の青田刈り」をするつもりで
自分の趣味を一つ、5年間かけて
人に教える所まで磨いて
部活指導員の募集があればすぐに
応募できるようにしておくのはどうだろうか
例えば
趣味が英会話なら、5年間かけてTOEIC750をとり
「英会話部」の顧問を目指す
華道でも、草月流ならゼロから初めて師範になれるそうだ
野球やサッカーなら
地域の子供チームにアシスタントのボランティアとして
いれてもらって、指導経験を積む
……東京都の部活指導員は特に
指導経験を重視する学校が多い
出願資格として、5年以上の指導経験を
求められるところもあるので
60歳からスタートすれば
ちょうどよいのではないかと思う……
調理師免許も、2年でとれる
どこの学校も、料理部は必ずあったように思う
野菜や花の育て方を
農業大学の通信課で単位履修して
園芸部顧問、という手もありそうだ
趣味のある人は、自分の趣味を伸ばして自己実現
生徒たちには、人生の先輩として
学校の先生とは一味違った「大人」を見せる
どこの学校に行っても
放課後には、自分らしく生き生きと
楽しんで暮らしているシニア指導員がいて
指導員どうして
しごとおわりに、少し余った料理や抹茶で
和気あいあいと一服しているような社会
夢物語ではあるが
私はこういう、幸せな夢を見るのが大好きだ
もちろん、わずかでも実現してくれれば
もっと嬉しいのだか
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