2024年3月31日日曜日

ぜひ作ってほしいシニア向け番組・ネット配信のジェットストリーム令和版

 このところ、毎日

ファイナンシャルプランナーの勉強をしている

試験日が5月のうえに

試験科目が6科目

しかも、択一式と自分で計算をする

応用編に分かれているので

とにかく、解説動画を見終えるだけでも

一苦労、というボリュームなのだが


久々の受験生気分を満喫したかったこともあって

BGMをかけてみた

大学入試の頃に、毎晩勉強しながら聴いていた

「ジェットストリーム」がCDで出ている

ブックオフで見つけて、ホクホク買い込んできた分だ

「遠い地平線が消えて」から始まる

ナレーションは、城達也だ

この頃は、あまり聞かなくなった

イージーリスニングの、ロマンチックで麗しいメロディーで

なんとなく、青春時代の

この番組を聞きながら

数ⅡBの問題集に悪戦苦闘していた日々の思い出が

ふいによみがえってくる

あの頃はあの頃で、いろいろと悩んでいたが

当時は苦しかった思い出も、今となっては

見事に「思い出補正」がかかり

なかなか良いものだったりしている


という話を、同年代の同僚、数人にしてみたところ

ジェットストリーム!! 懐かしすぎる!! 

オールナイトニッポンとか、セイ・ヤングとか

面白かったよな、と

ものすごい反応が返ってきた

そうそう、ラジオは受験時代の友だった

毎晩、ジェットストリームを聞くのが楽しみで

一番いやな科目は、あの時間に回していた

日本航空がスポンサーだった、ヨーロッパの曲が多かった

たいてい、オーケストラの曲だった

「ばら色の人生」は、ジェットストリームでしか

聴いたことが無かったから

あとになって、歌詞がついているのを知って

とても驚いた、とか

皆の思い出話が、一度に花開いた


それで、当然ながら

ジェットストリームのような番組が

また、始まればいいのに、という話になった

……実際、同タイトルの放送が

  今でもあることはあるのだが

  選曲がすっかり、「今どき」になっており

  リズムが激しくエレキギターをかき鳴らす

  私には、少々やかましく聞こえる曲ばかりになっていた……


特に疑問に思ったのは

テレビ局でも、ラジオ局でも

これだけ数があるのだから

定年退職者は、決して少なくはないだろう

そういう方々は、皆、定年後の自由を

ひたすら謳歌されているのだろうか

少しくらい、放送に未練はおもちではないのだろうか

ということだ


もし、できることなら

少しばかり、放送や番組の作成に未練がある、という

元業界人を再結集して

局の垣根を越えて、シニアによる、シニアのための放送を

作ってはもらえないものだろうか

手始めに、「ジェットストリーム 令和版」など

かなり需要もありそうだとおもうのだが


幸い、現代ではポッドキャストという

個人でラジオ放送ができるようなシステムがある

もし、できることなら月に一度でも、二度でも

著作権の切れたポール・モーリアなどの曲を集めて

元アナウンサーが語りを担当し

ジェットストリームのような番組を放送して欲しい

少しなら、投げ銭もできるし

法人化するなら、株を買ってもいいと思っているのだが

さて、「その話に乗りましょう」と言ってくれる

勇者は現れてくれるだろうか

映画「七人の侍」のオープニングではないが

もし、これで人が集まって

「勝ち戦」になれば

とても痛快だろうと、夢のようなことを考えている












2024年3月30日土曜日

私の趣味つれづれ・桜の時期のカクテルはノンアルコール・ジントニック

関東はいよいよ桜の時期

楽しい花見の時期でもある

特に、今日は暖かく、天気にも恵まれたせいか

散歩の途中の公園でも

ソメイヨシノがちらほらと咲き始めていた


こういう時に飲みたいのが

少し冷たくて、気取った飲み物

アイスコーヒーやアイスティーには

まだ少し肌寒いし

こちらは、ピクニック等の

少し体を使った後の方が美味しく飲める気がする


そんなに分量はいらないけれど

桜を見ながら、心静かに味わうとしたら

私はやはり、カクテルを推したい

とはいえ、まだ日の高い時間に

日光をさんさんと浴びながら飲むのだから

ノンアルコールに決まっている


私が、近所にブチ花見に行くときに

水筒に詰めていくのは、決まって

ノンアルコール・ジントニックだ


作り方は、非常に簡単だ

レシピ、などというものもほとんどない

スーパーに行って

ペットボトルのトニックウォーターと

ライムを一つ買ってくる

……ちなみに、私の買っているトニックウォーターは

  ジンジャエールを出している会社のもの

  スーパーでは飲料の棚に置いてあり

  1本98円くらいだ

  ライムは1個200円くらい

  レモンのそばを探せば

  たいていのスーパーなら見つかると思う……


トニックウォーターをグラスに一杯分

ライムは8分の1を絞る

これだけだ

私が使っている水筒は

炭酸OKのものなので、これで十分だ

つまみは手作りの燻製ミックスナッツ


アルコールは全く入っていないのだが

ほろ酔いのような、なんとはなしの

幸せ気分にひたれる

少年野球の練習の声を遠くに聞いているのも一興だが

イヤホンで古いジャズボーカルなどを流していると

それだけで、幸せいっぱいの気分になれる


ノンアルコール版・ジントニック

ぜひともおすすめだ

なお、ライムが手に入らないときは

レモン、場合によってはポッカレモンを使っても

悪くはないが

やはり、「悪くはない」どまりで

一味落ちる

ただ、お手軽さを考えると

悪い選択ではないかもしれないと思う




2024年3月29日金曜日

東京桜開花宣言・とっておきの花見の穴場①

 今日、東京で桜の開花宣言があった

午前中はひどい雨、というよりも

風が強くて、傘を壊さないようにするのが精いっぱい

レインコートからはみ出た部分は

すっかりずぶぬれになるほどだったのだが

午後からは、ウソのようにきれいに晴れ

帰宅の時間帯は、少し早足になると

うっすら汗ばむくらいだった


ファイナンシャルプランナーの勉強をしないと

いけないので

(やらなくてはいけないという義務はないのだが

 何しろ、受験費用が約1万円かかる

 これは、何としても早期合格を果たして

 受験費用の分で、温泉にでも行く方が

 ずっといいに決まっている)

花見はしたいが、あまり遠出はできない

しかも、私は自分が飲まないせいもあるのだが

酔っ払いが大嫌いだ

花など見ているかどうかもわからないような

酔客のバカ騒ぎのおたけびが

聞こえないところで

静かに、カフェラテでも片手に

ゆっくりと桜を見たい


それに、人ごみもあまり好きではない

場所取りをしなくては、桜が見られないようなところでは

あまり、のんびりとできないタチだ


とはいえ、近所の公演の桜ばかりでは

少し、心もとない

やはり、上野あたりの有名どころ

桜の名所で、となると


そんな都合のいい場所があるのか、と聞かれそうだが

それが、あるのだ

上野の国立博物館である

上野には、自然博物館、東京都美術館、上野の森美術館

近代美術館など、博物館や美術館が

ずらりと立ち並んでいるので

初めて行くと、間違いやすいのだが

上野公園を突き切って、噴水を超えて道を渡ったところにある

見るからに巨大な敷地の博物館だ


この博物館の庭園は

普段は閉まっているのだが

春の桜の時期、二週間ほどだけ

公開、解放される

博物館の入館チケットは必要だが

庭園内には、無料で入れる


園内は静かだ

キッチンカーの出店があって

桜ラテやら、桜ソフトやらを売っているが

これは、午前中に行かないと、売り切れてしまうことが多いので

あまり期待せず、桜コーヒーが飲めれば

御の字、という気分でいる


庭の中央には大きな池があり

その周りに、茶室が三軒立っている

ぐるりは回って歩けるように細い道がついており

まるで、静かな山里に森林浴に来たような気分になれる


肝心の桜だが

入ってすぐの右手に

博物館の三階くらいの高さの巨木がある

この木のふもとに座って

ただ眺めているだけでも、

今年も良い花見ができた、と十分満足のいく桜なのだが

池をめぐって、小さな山里にありそうな

ひなびた小屋の近くまでくると

その先に、まさに手の届きそうなところに

桜が何本も植わっている

それぞれが、かなりの大木だ

まさに、花か霞か、という風情

しかも、ここは穴場中の穴場で

桜の真下の一等地を独占できるくらいに

人が少ない


トドメに

たいてい、この時期では館内で

桜モチーフの展覧会をやっている

「博物館でお花見を」というスタンプラリーで

桜柄の着物、かんざし、屏風などを探し

スタンプを集めると

特製の、ハニワをデザインした缶バッジがもらえたりする


気持ちよく桜が見られるように

とりあえず、勉強に励むことにする

頑張れ、私




2024年3月27日水曜日

プロジェクトX復活!!

この頃、あまりテレビは見なくなった

とはいえ

毎週必ず見ているのが、大河ドラマと笑点

あとは、テレビスペイン語と日曜美術館、美の壺

グレーテルのかまど、100分で名著

世界ネコ歩き

月に一度くらい、再放送されている

「大和尼寺精進日記」

今期のドラマでは、話題の

「不適切にもほどがある」

面白そうな題材を取り上げている時には

趣味の園芸、野菜の時間、今日の料理と

並べてみると、結構なテレビ漬け

しかも、NHKにかなり偏っているのだが


期待の新番組が始まることになつた

正式には、来週の木曜日からスタートだそうだが

今日の夜に、ブレ放送のようなものをやるらしい


私の世代なら、知らない人はいないだろう

「プロジェクトX」の新シリーズ


これは、前シリーズでドハマりして

毎週必ず、録画していた

特に気に入った回は、録画を消さずに

何度も見返したりしたものだった

ルポルタージュ形式で、全部実話

最初は無理だと言われていたことを

見事成功させる

ここまでの苦難の日々はドラマ仕立て

番組のラストでは、その生き証人たちが登場して

自分たちの言葉で、その当時の心境を語る

ほとんどの登場者が、涙で声を詰まらせていたが

おそらく、視聴者のほとんども

一緒にもらい泣きをしていたのではないかというほど

毎週、感動的なエピソードが取り上げられていた


たとえば

カップラーメンは、麺をあげる時間がなかなかうまくいかなかった

赤い色のエビを見つけるのにも苦労した

出来上がって、試食してくださいと

持って行った店で言われたのは

「これ、たべられるの?」


コンビニには、全くマニュアルがなかった

何を動仕入れていいのか、どう売ればいいのか

全て、日本最初のコンビニが

壁にぶち当たりながら、その場その場で

必死に力を振り絞って立ち向かってきた


そして、私が一番好きだったのが

伏見高校ラグビー部を取り上げた回だつた

当時、私は京都の宇治に住んでいて

伏見高校までは、歩こうと思えば歩ける距離だった

私の住んでいたころは

伏見高校ラグビー部は、近所の男の子たちの憧れで

近所のマクドナルドで、ラグビー部の人を見かけると

数日間は話題の中心になるような

ちょっとした、街のスターのような存在だった


だが、当時でも高齢の人達には、この高校は特に不人気で

高校の近くにあるスーパーに行くだけでも

高校の前を通りたくないから、と

わざわざ遠回りしていく人もいるほどだった

番組では、その経緯もすべて正確に説明されていた


一時は、不良のたまり場のような高校で

ケンカに明け暮れている生徒もいたこと

とある、目立たない教師が

そのエネルギーを正しい方向に導こうと

ラグビー部を作ったけれど

最初の試合で、屈辱的な大敗をしたこと

それでも、へらへらと笑っていた生徒たちに

その教師は、涙ながらに1人1人、名前を呼び

悔しくないのか、と問いかけたこと

最初のうちは、別に、と笑っていた生徒たちが

少しずつ、笑わなくなり、とうとう、一人が

悔しいです、と答えると

皆、せきを切ったように悔しがり、泣き、

そこから、ラグビー部が

生まれ変わったように練習に励み

再戦の日、勝てはしなかったが

あわやというところまで追いつめたこと


すぐ近くの高校の話だったこともあり

もう十年も前に見た番組なのに

まだ印象的に覚えている


確か、前シリーズはさすがにネタが尽きて

終了したように覚えている

(やらせや過剰演出もあるにはあったが)


あれから10年、ネタはかなりたまっただろう

IPS細胞、白血病を克服した水泳の池江

フィギュアスケートの羽生弓弦の平昌五輪

(この選手は、あと20年くらいすれば

 映画になるのではないかと思っている)

バレエの吉田都、ビアノの辻井伸行

少し考えただけでも、どんどん出てくる

必ずしも、勝った人ばかりでなくても良いと思う

例えば、浅田真央など

金メダルには届かなくても

精いっぱいに生きて人々を感動させた人の物語や

アフガンで命を散らした

中村哲医師の人生など

(私は、この方こそ

 日本の国葬にふさわしかったと思っている)

たっぷりと取り上げてほしい


もともと、人が喜んだり

成功したりする姿を見るのが大好きだ

幸せの波が周囲に押し寄せていくようで

見ているこちらも幸せになる

プロジェクトXは、そのうえ、力までもらえた

自分も、もう少しだけ頑張ってみよう

と、背中を押されたような気になっていたのを

思い出した


プロジェクトXの放送を

とても楽しみにしている

長生きするって、やっぱりいいなあっと

まだ60だというのに、しんみり感じてしまう


ナレーションは、前シリーズと同じ田口トモロヲ

主題歌も、全シリーズと同じ、中島みゆき

というよりも、「地上の星」でなくては

プロジェクトXは始まらないだろう

中島みゆきの公式チャンネルが前シリーズの

「地上の星」を公開していたので

久しぶりに聞いてみた

よろしければ、御一緒にどうぞ

地上の星 / 中島みゆき [公式] (youtube.com)










2024年3月26日火曜日

★坂本香織選手に学ぶシニアライフ

 今年の世界フィギュアスケート選手権

女子シングルは、ショート4位から

日本の坂本選手の逆転優勝、というのは

もうさんざん、ニュースでも新聞でも取り上げられ

強さの分析、なども

あちこちでやっているようだが


私が一番、坂本選手をリスペクトしているのは

あちこちの報道番組では

一度も言われていない点だ

つまり

「自分を理解していこと」だ


どういうことか、と聞かれそうだが

1人の選手の活躍する時期は、ジュニア時代を入れれば

十五年から、二十年にわたる

その間、特にフィギュアスケートのような採点競技は

どうしても、流行のプログラム、というのがある


浅田真央選手が注目を浴び始めた頃から

女子のジャンプの回転数を上げる傾向が

強くなってきた

トリプルアクセルをとぶ選手は

浅田選手の全盛期には、彼女1人だけだったが

そのあとくらいには、成功させた選手がちらほらと出始め

その直後、平昌オリンピック前には

ロシアの少女たちが、四回転を成功させていた


一時期は、体重が増えてきて、女性らしい体つきになると

ジャンプが跳べなくなるから、と

少女ばかりを集め、とにかく跳ばせる

選手はオリンピックごとに使い捨て

それでも、ジャンプの難易度が高いから

試合の表彰台はロシア女子が独占、という状況が

何年か続いていた

それが、「お薬」案件だったことは

オリンピックの場で明らかになったが


私が見事だ、と思うことは

この、ジャンプ狂騒曲が繰り広げられていた時でも

坂本選手は、自分のジャンプの回転数を

あげようとはしなかったことだ

ロシアの使い捨て少女たちが四回転を何種類も跳んでいても

坂本選手は、トリプルアクセルすら

自分のプログラムに入れようとはしなかった

その代わりに、今、自分の持っている三回転と

ダブルアクセルのジャンプに磨きをかけて

最高に美しいジャンプが跳べるようにして

加点で表彰台を狙う作戦に出た


流行だからといって、坂本選手の強みを殺して

流行に媚びようとはしなかった

その強さと、賢さ、戦略の確かさ

そして、それに基づく努力の上に

坂本選手の今の成功があるように見える


使用している曲もそうだ

バレエ音楽や、クラシックが多かった中で

坂本選手の使う曲は、どれも手拍子がしにくく

メロディーを歌ってみろ、といわれても少し困るような

わかりにくい旋律を使っている

それもあって、力強さと荘厳さ

「地母神」のような、唯一無二の魅力が生まれている

浅田真央選手は、日本より外国で人気があり

とくに北欧では、「春の妖精のように魅力的」と

メディアでたたえられていたそうだが

坂本選手は、同じ春でも

根雪を溶かす大地の魅力だ


で、つらつらと思うのだが

シニア層はすべて、坂本選手をお手本にして

「自分の魅力は何だろう」と

考えてみてはどうだろうか


確かに、若いころは勤め先の要望に応えて

ある程度、昇給しなくては家族を養えなかったという

事情もあったと思う

映画「釣りバカ日誌」の浜ちゃんに憧れながらも

あれでは、妻子を食わせられないからなぁ、と

寂しく笑った上司のことは、今でも時々思い出す

だが

60を過ぎ、役職定年になり

勤め先からも、第一線の戦力としては

評価されなくなった分だけ

自分のために、自分が納得いく方法で

自分らしく生きる余地が生まれてきたと思う


まず、じっくりと自分と向き合い

自分は何が得意で、何が苦手なのか

どうすれば、自分の得意をもっと伸ばせるのか

そこからスタートして

勤め先から与えられるのではなく、

自分自身で選び取った、自分の生き方のプログラムを

作ってみてはどうだろうか


流行や、他人に左右される必要はない

自分らしく、それでいて、最高の精度

坂本選手のダブルアクセルのようなプログラムだと

自分で思えれば

それで完璧だ


スポーツではないので

人との勝ち負けはつけられないが

こういう人生プログラムを作っていれば

必ず、強いファンがつく

自分自身だ

自分が自分のファンになり

誕生日か何か、イベントの時には

リンクに投げ込むような大きな花束を

自分自身にプレゼントする

なかなか、楽しそうだ


ちなみに

今の私の「生き方プログラム」の目標は

① ファイナンシャルプランナー1級・日本最高齢合格者になる

  (ただし、それより早く合格した場合は

   自分で自分に「よく頑張りました賞」

   副賞として、温泉への一泊旅行を与え

   健闘をたたえる)

② ご長寿NO1でギネスブックにのる

③ まいにち上機嫌で暮らす

この三つだ


上手くいたら、ご喝采、というところだろうか






★人間ドックの結果は「鉄球クレーン」

 職場でも健康診断は

あることは、あるのだが

どうしても、最低限度の体力測定や血圧

あとは、胃カメラ程度になってしまう

この年になると、それでは少し心もとない

少なくとも、ガンの検査はもっと徹底的にやって欲しい

特に私は

30代の時に、人間ドックでガンが見つかり

ごく初期のうちに切除したので

ありがたく、この年まで生き残っている

「ガン・サバイバー」だ

多少値段がはっても、人間ドックは欠かせない


オプション検査もいくつか追加したので

完全に終わるのは午後三時を回る

ということで、一日有休をもらって

のんびりと、人間ドックに行ってきた


この頃の人間ドックは、結果の出るのもかなり早く

メタボかどうか、から始まって

血液検査、検便、腹部エコーなどの結果は

午前中に受けたものが、午後一時には

もう完全にわかっている

なので、午後には医師からの栄養指導

看護師からの生活指導が受けられる


今回は、ちょっと自信があった

シニア層は、まず歩け、と言われるが

そもそも、私の趣味は散歩だ

真冬の二月でも、ダウンコートにくるまって

片道30分の散歩

凍え切ったところで、行きつけの喫茶店に入り

コーヒーを飲むのが楽しみなくらいだ


食事も、自分で手づくりを心掛けているので

揚げ物は控えめ、塩分控えめ、豆腐率高し、

肉よりも魚、大好物はアジの干物で

三日に一度は食べないと気が済まない

鉄分は、得意料理のレバーパテでたっぷり補給

ご長寿でギネスを目指すぞ、と鼻息も荒かったのだが


午後の診断で、いきなりNGがでた

しかも、大NGである

医師の最初の一言は

「このままでは、間違いなく痛風になります

 明日から痛み始めても、何の不思議もありませんよ」


これほどのショックは、近頃、受けたことはない

痛風という病名もショックだった

確か、栄養の取りすぎでなる病気

ピールを飲まなければ大丈夫ではなかったのか、という

素朴すぎる疑問が頭を駆け巡った

それに

痛風というのは、何と言っても痛みが激しい

風が吹いても痛む、というところから

「痛風」という名になった、と言われているくらいだ

足がそんなに痛んでは、趣味の散歩もできなくなる


よほど、疑問と絶望の入り混じった顔をしていたのか

医師に、まあ、生活習慣病は

生活習慣を改めれば、予防できますから、と

慰められた


医師の指導によると

まず、痛風はゼイタク病などではなく

食事に「プリン体」が多いとかかる病気で

プリン体の多いものの典型例が

アジの干物、レバーなのだそうだ

……確かに、毎日、この二つのどちらかは必ず食べている……

大まかに言って、魚の肝、魚の卵類も避けた方がいい

……イクラは大好物だ、高価なので毎日食べるというわけではないが

  回転ずしに行くと、サーモンとイクラは必ず3皿は取っている……

内臓ごと食べる、シシャモや桜エビも良くない

……カルシウムをとろうとして

  積極的に食事に取り入れていた、まさかすべて裏目に出るとは……


私の一週間のおおまかなメニューを話すと

それは、自分の健康を自分で打ち壊しているようなものですね

しかも、鉄球クレーンで盛大に、と言われた


多分、ここは落ち込むところなのだろうが

「鉄球クレーン」が、なんとなくうれしくなってしまった

鉄球クレーン、といっても

私の世代以下の方には、なかなかピんと来ないだろうが

今を去ること半世紀くらい前に

連合赤軍といとう、左翼の過激派が

あさま山荘という別荘に、管理人を人質に立てこもった事件があった

銃も持っていて、取り囲んだ警官隊には複数名の使者も出た

テレビでは、どの局も事件を生中継していた

突入するとしても、玄関にも窓にも銃を構えた

犯人グループが待ち構えている

どうするか、と固唾をのんでいた時に現れたのが

工事現場の解体作業に使うようなクレーン車

それが、巨大な鉄球を下げて現れ

警官隊が安全に突入するために、山荘の壁をぶち壊し始めた

あの時の強い印象と、これで管理人さんは助かる、という高揚感は

半世紀たった今でも、まざまざと思い出せる


この先生も、私と同じ年くらいか

すると、定年後の再就職で、健診センターに勤めているのかな

元は、何科だったのかな、などと

関係のないことまで考えてしまった


それに、私の健康は

鉄球クレーンを食らっても、持ちこたえていた、ということだ

この鉄球クレーンをやめれば

上手く行けば、ギネスを目指せるのではないか

食習慣を変えるなど、ごく簡単なこと

すぐに始めよう、今日はいいことを聞いた、幸先いいぞ、と

思ってから

冷凍庫の中にある、買いだめをしてある

アジとサンマの干物を思い出した

とりあえず、食習慣改善は

あれを食べてからにしよう、と思い直した

ここは、相田みつをサン風に締めてみよう

「干物を捨てられなくたっていいじゃない

 にんげんだもの」




2024年3月25日月曜日

★60歳からの資格チャレンジ・ファイナンシャルプランナー1級 ③基礎編は進んだが、応用編が手つかず

 ファイナンシャルプランナーの試験は

5月28日

それまで、毎週月曜日には

一週間の勉強の進み具合 + 今週の感想を投稿

というよりは

自分一人だけのチャレンジなので

どうしても、自分に甘くなってしまいがち

これを防ぐために、ありのままを大公開して

勉強の励みにしよう、という魂胆も混じっている


合格できたら

詳しい勉強法なども含めて

新しいブログを作れたら、楽しいだろうな、と

今から気の早い夢を見ている

シニアに特化した、資格試験勉強法のブログ

身をもっての体験なら、かなり説得力もあるだろう

ちなみに、私は仕事では

ファイナンシャルプランナーは、ほぼ無関係

大学の学部も、経済学部や商学部ではなく

数学は高校の一年以来履修していない

かなり低めのスタート位置だ

ともあれ、まずはこの試験を合格できるように

どうか、応援のほど、よろしくお願いいたします


今週は、少しさぼり気味だった

勤め先の健康診断やら、お彼岸の墓参りやら

行事が続いた上に

フィギュアスケートでテレビにくぎ付けになったことも含めて

目標の半分くらいの時間しか

勉強ができなかった

それでも何とか、動画をみるのと

基礎編の、択一式の問題を解くことだけは

頑張れたが

一番大事な、記述式という

実際に手で計算をする問題の演習が

ほとんどできずじまいになっているのが

大きな不安要素だ


来週の目標としては

できる限り、来週中に基礎編の択一式の

問題を一通り解き終えること

解説動画を聞き終えること

一回分でいいので、応用編の問題を

解いてみること、まで進めたい


65歳の定年までに合格すればいい、とはいうものの

やはり、桜が咲いたら花見にも行きたいし

花粉が終われば

新しくできた、バーベキュー場にも

百均で買った、コンロと炭を抱えて

1人バーベキューで、スナフキンごっこを楽しみたい

それには、少しでも早く合格して

メリハリと刺激はあるとはいえ

少々不自由な、受験生生活とはおさらばしたい、という

気分にもなっている


色の塗っているマスは

勉強時間の記録表だ

15分に1マス色を塗っていき

全部塗り終わると、合格までの平均的な勉強時間

300時間分になる

色にも意味があり、青は税法、ピンクは金融、赤は不動産

緑は相続、オレンジは年金、茶色は保険だ

まだまだ、一番目立つのは白だが

来週中には、スカスカな部分がなくなった、と

思えるくらいには進めていきたいと思う













2024年3月23日土曜日

★ご回復を心からお祈りいたします・イギリス王室キャサリン妃のがん闘病

 イギリス王室では

チャールズ国王が、がんの闘病を公表

それから間もなくして

皇太子妃・キャサリン妃もガンで

化学療法を受けていると発表した


私もかれこれ30年ほど前に

健康診断でがんがみつかり、手術したことがある

ごくごく初期のもので

入院は一週間だったが

放射線治療は二ヵ月ほど続いた

仕事は二ヵ月休んだのちに、元の職場に復帰できたが

今振り返ると、どうも、そのころから

出世には完全に興味を失ったように思う


今、あの頃のことを振り返ると

一番つらかったのは、自分のことでは無かった

当時、息子はまだ小学生で

この子を残していくわけにはいかない、と

そればかりを考えていたように思う

これまた、今から考えると

命に差し障りなど、全くありえないように

初期も初期だったのだが

当時の本人としては、この子にどうやって

大学を卒業できるまでの資金を確保すればよいだろうかと

相当、深刻に悩んだものだった


王族のキャサリン妃には

さすがに、子供の学費の心配はないかもしれないが

親の情には変わりはあるまい

とりわけ、まだ幼い子供が三人

オマケに、心無い報道に追い回されて

プライバシーを尊重してください、と

コメントを出すくらいだ

辛くないわけが無かろう


小さな子供に母親の病気を

どこまで、どうやって話せばよいのか

これは、病気を持つ親がすべて苦しむところだ

全くの見ず知らず、何のゆかりもない相手ではあるが

苦しみは同じだろう

お察しします、というよりほかに言葉がない


キャサリン妃の実弟は

姉とは長年多くの山を一緒に登山してきた、

この山も、家族として一緒に上ります、とコメント

恥ずかしながら、読んだときには

思わず鼻がツンとしてきた


頑張っている人に、頑張れ、などと

いうものではないだろう

ただ短く

ご回復を心よりお祈りしたします、と

そっと申し上げたく思う


それにしても、義弟の方は

あれだけのことをしておきながら

いきなりの「ケイト」呼び

コメントまでしらじらしく見えてしまう

こちらのご夫婦は、「沈黙は金」を学んだ方が

良いのかもしれない





★「相続税対策には、子供に生前贈与を」なんて大ウソ!!  少なくとも我が家には無関係な理由

 ファイナンシャルプランナーの勉強は

難しいことは難しいのだが

実生活に即していて、かなり役に立つ

(役に立つ分野もあるが、そうでない分野もある)

特に、「こういうことになっていたのか」と

目からウロコの思いをしながら勉強しているのが

相続のジャンルだ


今日、机にしがみついて勉強したのは

相続税の範囲

特に興味のある話なので

ドンドン勉強が進んだのだが

実にショックだったことが、一つある

マンガなら、背景に「ガーン」と大きく

文字が入るくらいのショックだった

これが、タイトルにも書いた

「相続税対策に、子供に生前贈与を」という

いわば「常識」が

全くの大ウソだったことである


そもそも、相続税とは何か、というところから

話を始めると

相続税というのは、亡くなった人の財産を

遺族が相続するときにかかる税金だ

ここまでは、そんなの当たり前だ、と言われそうだが

この話には、まだ先があった

「富裕層を富裕なままで子孫に引き継がせないための税金」

つまり、

「金持ちの子供が金持ちになるのを防ぐため

 国がごっそり取り上げるための税金」なのだ


なので

残された遺産が、ある程度の額を超えないと

相続税はかからない

これを「基礎控除」というのだが

基礎控除額は3000万、それに、法定相続人1人当たり600万

早い話が

3600万以上の財産を持っていない人には

相続税はかからない、ということである


3600万を超える財産

その中でも、戸建ての家などの居住用の財産は

8割オマケをしてくれたり

未成年の子供などがいる場合にも

割引の制度があるので

子供の年齢、人数、財産の内容によっては

5000万くらいまで相続税がかからないこともある

実際、相続税を収めている人は

日本の中でも8~9%なのだそうだ


私はなんとか、年金でカツカツ暮らしていけそうな身分で

とても、日本の富裕層10%に入るような立場ではない

財産だって、いくらかき集めてみても

3600万など、夢のまた夢だ

となると

週刊誌の特集などで良く書かれている

「子供にドンドン生前贈与を行って相続税を回避しましょう」

という特集は

少なくとも、日本人の91~92%にとっては

真っ赤なウソ、ということになる


やはり、シニア層は

自分の財産はギリギリまで自分の手元に置き

その中から、介護のヘルパーさんや、訪問看護、訪問診療の費用を払い

子供や、嫁の世話にはならない

だれかの迷惑どころか、自分の元気な時の財産で自分を養いきり

たまたま、使い切れずに残ったときだけ

子供に残す、というのが

ベストではないか、という気がしてきた


それにしても、本当に

自分の定年後は自分で守らなくてはいけない

知識と情報は大事なのだな、と深く実感した

今日は、フィギュアスケートの放送も無いので

これからあと一勉強して

試験のためというよりも、自分の老後のために

知識のブラッシュアップを目指そうと思う






2024年3月22日金曜日

★3月末のお楽しみ 世界フィギュアスケート選手権

 3月も終わり近くなると

どうにも、ソワソワし始める

年に1度のお楽しみ、フィギュアスケートの

世界選手権があるからだ


もともと、音楽と踊りが大好きだ

バレエも好きだが、社交ダンスの選手権(特にラテン)

アルゼンチンタンゴの選手権は、放送していれば必ず見る

ミュージカルも好きだし

ストーリー上何の脈絡も無いのに、突然、登場人物が全員

踊り始める、インド映画も大好きだ


だが、毎年必ず見ているくらい大好きなのは

フィギュアスケートだ

私の世代なら、伊藤みどりの活躍は、皆、知っていると思う

私はその前のカタリーナ・ビットの頃からの

フィギュアスケートファンで

あの当時は、今と違ってさほどフィギュアスケートに人気がなく

代々木体育館でやっていた、NHK杯のチケットなど

当日でもすぐに買えたので

寒さ除けのひざ掛け毛布三枚と

リンクに投げ込む用の花束を抱えて

試合を見に、日参したものだった


フィギュアスケートはスポーツだけあって

必ず入れなければいけない技が決まっていて

その技の出来栄えで「競う」要素は大きいが

それ以外にも、どれだけ曲を表現できているか、という

いわば、芸術性を競うポイントがあるので

ほんの数分のプログラムなのに

それぞれの選手の個性が映えるように

曲選び、コスチューム、振り付けと、かなり凝りまくっている

この「個性」を見るのが、とても楽しい

特に、外国の選手は、今年はどんなプログラムだろうかと

ワクワクしながら画面にくぎ付けになっている


特に「推し」の選手はいないが

必ず注目してみているのが、

女子では日本の坂本、ベルギーのヘンドリック

男子では、日本の宇野、鍵山、マリニン


女子は、線の細い妖精妖精したタイプの選手より

エネルギッシュでパワフルで

観客を吹き飛ばしてしまいそうなスケートをする

選手の方が好みだ

今年の上位二人は、まさにこの「強い女性」で

なんともカッコよく、二人とも大好きだ


男子は、「四回転の神」こと、マリニンがとても楽しみだ

ジャンプは言うまでも無いとして

それ以外の、曲のつなぎの部分や、ステップのような「踊る」部分が

年ごとに見ごたえが出てくる

今年のフリーはどこまでの完成度になるか

四回転半をとぶか、それも楽しみだ


宇野はこの頃、とてもエレガントになったと思う

期待の新星だった頃は、元気が良く

爆発力のある選手だと思っていたのが

この数年、どんどん繊細で、それこそ、妖精妖精してきたように思う

実にきれいで、まさに眼福だ


鍵山は、実は、まだジュニアの頃に

試合を見に行ったことがある

横浜駅の近くのリンクで、入場無料で見られる

時期も五月、という、小さな試合だった

三回転ジャンプをすると、ガッという不気味な音と同時に

リンクの氷がえぐれ、破片がとぶ

そして、これは私の小さな自慢なのだが

一番前の列で見ていたこともあり

一度だけ、気のせいかと迷うくらいではあるが

鍵山のスケート靴の削った氷の破片を浴びている

なんとなく、「その時からの御縁」という気がして

一方的に、袖振り合うも他生の縁

他人のような気がしない、と思っている

昨シーズンはケガでかなり苦しい一年だったようだが

今年は、元気そうで、活躍を期待している


エキシビションまで入れて

来週の木曜日まで、テレビにくぎ付けになりそうだ

試験勉強が滞らないよう

上手く、バランスを取っていきたいと思っている



2024年3月21日木曜日

★モンスタークレーマー

 今朝、休日明けで

なんだか少し良い気分で出勤したら

何やら、給湯室に数人が集まって

深刻そうに話している

そのうちの一人は、車いすユーザーだ


私の職場は、かなりバリアフリーが進んでいて

車いすユーザーに限らす、障かい者は何人かいる

みな、ごく普通に社員として働いており

希望すること、やってほしくないこと

職場として対応できること、できないことなど

ある程度、ざっくばらんに、言い合えている


若い子のガールズトークかと

思っていたら、ふいに呼び止められた

車いすユーザーの同僚がひどく憤慨しており

これ、ひどいと思いません、と

急に、スマホの画面を差し出された


読んでみて、ああ、あれか、と思い当たった

車いすユーザーと映画館の間で

何かトラブルになったらしい、というのは

テレビのニュース番組でちらりと見てはいた

ひどく雑なまとめ方をしていたので

興味も持てず、流していたのだが


車いすユーザーの同僚が怒っていたのは

映画館に対してではなく

クレームをつけた、車いすユーザーに対してだった

車いすを使っている人が全部、こういう人ばかりだと思われる

誤解されたら悔しい、と、かなりの怒りぶりだ


若い方の使うスマホの文字は、私には少し小さくて

読みづらいのだが、頑張って読んでみた


なるほど、これは同僚が怒るのももっともだ、と思った

もともと、映画館とトラブルになった人は

迷惑系ユーチューバーらしく

新幹線の中で、猫をケージから出して

動画を撮影し、アップしたりしていた

(私は猫好きだが

 さすがにこれはどうかと思う)


目下、大騒ぎになっているのは

この人は、事前連絡せずに映画館に行き

車いす席があるにもかかわらず

別の席に座りたいから、と

映画館の職員に、車いすごと抱えて階段を上らせ

自分の体を持ち上げてシートに移動させた

見終わった後で

映画館の支配人から、うちの映画館では人手が足りないので、と

今後の対応を断れらたら

社長と話をさせろ、支配人も謝罪文を出せ、と要求していた


私が呼び止められたのも、納得がいった

私は数年前に、自転車にはねられて骨盤を複雑骨折し

しばらく、車いすを使っていた

その後、歩けるようになってしばらくして

父親の介護がはじまり、今度は車いすを使って

介助する立場になった

おそらく、この職場の健常者の中では

車いすの知識も、経験も、私が一番豊富だからだろう


どう思います、と聞かれたので

車いすの扱い、介助の仕方、映画館の知識

労働基準法

全てについて、余りに無知だ、と答えた


車いすは、持ち上げるようには設計されていない

なので、持ち手がどこにもない

しかも、車いすごとに構造は千差万別だ

素人が見て、一番持ちやすそうだと思うのは

車いすの手すり部分だが

私の使っていたものは、手すり部分は着脱式で

力をこめたら、すぐに外れるタイプだった

これを持ち上げられたら、とても不安定だろうし

車いすには安全ベルトはないので

最悪、落ちる可能性もある

万一落ちたら、車いすに乗っているくらいだ、

体がうまく動かせない、つまり、受け身が取れないので

大事故につながる可能性がある


また、介助もかなり難しい

体を持ち上げて、車いすに乗せるのが

どれほど神経を使い、大変な作業か

一度でも、親の介護をしたことがある人は

心底同意してくれると思う


体に力が入っていな人を、支えるのはとても重い

ぶつけて怪我をさせてはいけないので、神経を使う

なおかつ、数センチの誤差で

車いすの据わる部分にぴったりと

体をおろし、座らせることの難しさ

自分がどんな体勢を取っていいのかわからないままやると

膝、肩、腰を同時に傷める

関節の可動域を知らずに、相手の体を動かすと

関節を外してしまう可能性もある

父の最晩年には、ヘルパーさんと訪問看護師さんとマッサージの方に

毎日訪問してもらっていたが

その時にも、一人で車いすからベッドへの移動は難しい、

無理をせず、専門家の手を借りてください、と

何度も言われた


簡単そうに見えるかもしれないが

介助の仕事というのは、本当に難しい

だからこそ、介助には資格がある

勉強をし、実習を重ね、試験に受かる

そうした「プロ」に安心して、自分の体をゆだね

プロの仕事には、正当な報酬を払う

これがスジだと、私は思っている


映画館は、車いす席を用意しているのに

そこを使わず、あえて別の席で見るというなら

介助者を頼んで、一緒に映画館に行き

車いすを押してもらい

座席移動も介助してもらうべきだろう、と思う


素人である、映画館のバイトさんに

薄暗い映画館の、細い階段で

車いすを持ち上げさせた上に

体に触れる介助をさせるなど

どう考えても、無茶な要求だろうと思う

無茶を要求し、断ると、上の人と話させろと騒ぐのを

モンスタークレーマーという


それに、私が引っ掛かっているのは

映画館のバイトスタッフのことだ


労働基準法を頂点とする労働環境に関する法律では

女性が持てる荷物の重さとして

最大20キログラムまで、と定めがある

車いすごと運ぶとしたら

載っている人の体重が30キロ台でなければ

法律違反となるはずだ


私の職場には、妊娠中の女性も何人かいる

当然ながら、職場全体で協力して

高いところのものは取らせないし

重いものは運ばせない

確率は高くはなくても、映画館のスタッフに

妊婦サンがいる可能性もゼロではない

そのあたりの配慮も、あって良いだろう


さらに、運んだのは女性二人だったというが

私としては、そのバイトさんたちが

どんな靴をはいていたのかも、心配になっている

介護施設では、全員がゴム底のスニーカーで

滑らないように、重いものを持っても

足首をひねらないように、安全に配慮している

だが、映画館のスタッフで、運動靴を履いている人は

掃除の人以外には見たことがない

パンプス履き、ハイヒール履きで

重い車いすを運ばされては

足を滑らせる危険、捻挫する危険もあり

非常に危なかったはずだ

それも含めて、せめて映画館には

事前連絡の電話一本くらいは

かけても良かっただろうと思っている


なので、私が車いすユーザーの同僚に答えたのは

どこをどう考えても

このクレームは不当だと思う

けれども

モンスタークレーマーは、健常者にもたくさんいる

たまたま、クレーマーの1人が

車いすユーザーだっただけで

これが車いす全体の偏見になるほど

世の中は単純でも、冷たくないと思う

少なくとも、この職場にいる人は

誰もそんなことを思っていないし

貴女をクレーマーだと思う人も

わがままだと思う人も一人もいない

だから、今まで通り、安心して職場に来て欲しい、と話した


若い子達は、あの子の好きなミルクティーを入れて

励ましてあげよう、と相談をしていた


元気になってくれるといいと思う







2024年3月20日水曜日

★「100歳まで生きたいか」アンケート各国比較・日本は最低数

休日にのんびりとYahooニュースを見ていたら

面白いものが目に飛び込んできた

「百歳まで生きたいですか」や、幸福度について

6か国比較のアンケートをとったところ

日本が最低だったそうだ


百まで生きたいと答えた人は

何と、3割だったそうだ

理由は、「大変そう」「迷惑をかけたくない」からで

将来に対して

「チャンスが増える」「幸せそうに見える」と

答えた人の数も、少なかったのだそうだ


率直に言って、「なぜ?」と思う

少なくとも、私は役職定年なってから

毎日が楽しくて楽しくてたまらないのだが

こうした統計を見ると、自分がかなり変な人なのではないかと

真剣に、考え込んでしまう


確かに、役職定年になり、給料は減った

だが

その分、付き合いの飲み会も、部下の結婚式も

息子の妻の実家との盆暮れの御挨拶も

全部、やめさせてもらっている

つまり、「虚礼廃止」をしているので

年間の収支を合計すると、さほど変わってはいない


年金だけになったらどうするのか、と言われそうだが

そうなったころには、食べる分量も減っているだろうし

スーツ類も着なくなるから

衣料品も少なくて済む

ただ、私は寒がりなので

ユニクロあたりのヒートテック肌着は

毎年新しいものを二着くらいずつ

買うことにはなるだろうが

それ以外の、例えばブランド品などは

外出の機会も減ることだし

欲しいとも思わなくなるだろう


一日一時間くらい、趣味の散歩を楽しんで

毎日、プランターの家庭菜園を手入れし

取りためたビデオを鑑賞

食事は自分で手作りするので

自分が一番おいしいと思う味付けで

体にも財布にも優しいものを食べる

寝る時間も起きる時間も自由

月に3千円ほど節約できれば

市の体育館でやっている

週に一度のスイミングレッスンの月謝に充てる

NHKラジオで聞いている、趣味のスペイン語は

テキスト代だけなので、毎月580円

みっちり復習すると

ワンレッスンにつき2時間くらいかかるので

コスパも良い上に、良い脳トレにもなる

いずれ、もう少し達者に話せるようになったら

スペイン語圏の国々にむけて

「日本のシニアの生活紹介動画」などを

投稿したいという、夢も持っている

シニア割引で半年に一度くらい

映画館に映画を見に行き

家庭では、バレンタインや、ひな祭り

端午の節句、七夕、パリ祭

行事をきっちりこなしていったら

毎日、チャンスを拾うのに忙しく

ワクワクして楽しく暮らしていそうな気がしている


迷惑をかける、というのも

心得違いではないかと思う

子供と同居していて、子供に自分の介護を全部

やってもらっているのなら

そんな気になるかもしれないが

私は完全別居、介護を頼むとしたら

介護保険を通して、プロのヘルパーさんのお世話になる予定だ

つまり、ヘルパーさんの「雇い主」として

仕事を依頼する、ということになる

若い人が、家事代行サービスを頼んで

掃除、洗濯、皿洗いをしてもらっても

「家政婦さんに迷惑をかけた」ことにはならないだろう

それが、高齢者がヘルパーさんに

家事や買い物をお願いすると、途端に「迷惑をかける」に

なるのは、ちょっと筋が違うと思う

感謝の気持ちは持つとは思うが

それと「迷惑」は全くの別物だろう


もっと高齢になったときには

公的介護保険を使って

「在宅ひとり死」をしたいと思っている

もちろん、在宅診療や、夜間ヘルパーさんに

介護と看取りはお願いする

そして

資本主義社会というのはありがたいもので

こうした分野でも、ある程度の額を払えば

「利用者」の1人として業者と契約ができ

契約に対応した「サービス」が受けられる


私が、今、年金と同額で生活し

残った資金はすべて貯蓄に回しているのは

自分の体が動かなくなり

年金以外の収入源が無くなったときに

自分の望むサービスを受けるための資金を準備するためだ

自分の資金で、自分の望むサービスをしてくれる会社と契約し

望んだ措置をしてもらうのだから

「迷惑」など、誰にもかかりようがないだろうと

どうしても、思ってしまうのだが


私は、100までというよりも、100を超え

最高齢で、ギネスに載るのを目標にしている

毎年、商店街の桜並木を見るのを楽しみにしている

一度でも多く、桜を見たいと思っているのだが

やはり、自分は変人なのか、と統計を見て考え込んでしまっている







2024年3月19日火曜日

★「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ③ 保護猫カフェスタッフ

 陽気が暖かくなり

なんとなく、昼休みに外出がしたくなり

勤め先のビルから徒歩3分ほどの

キッチンカーの集合場所に出かけてみた

普段は弁当派なのと

この時期は、花粉症がきついことも手伝って

本当にたまたま、新しいキッチンカーが

出ていないかな、と、冷やかし半分にみてまわっていたところ


異動前に同じ部署だった、元同僚と

ばったりと出会った

キッチンカーのハワイ風料理

「ロコモコ弁当」のファンなのだという

私も今日の昼食はそれにして

早咲きの河津桜の下で、一緒に弁当を広げていたら

定年後、何か楽しそうなことはないかしら、と独り言のように

つぶやいた


これは、と、ちょっと緊張した

この人も、今月末で定年になる

そして、あまり自分の心の中を人に言わない人だ

だから

この人が、独り言のようにつぶやくことは

決して、独り言だと思ってはいけない

むしろ、普通のひとなら、一杯おごるから相談にのつてよ、と

コンビニコーヒー片手にやってくる人と同レベルか

あるいは、ずっと深刻な事態と思った方がいい

(私への「一杯」はコンビニコーヒーに一杯と

 相場が決まっているらしいのだが、それはさておき)


ご夫婦で40年、部署は変われど同じ職場に勤めていて

波風が立った、という話も聞かない

最初は、ご夫婦で楽しめる何かが良いか、と思ったのだが

もしそのつもりなら、相談は夫婦でしているだろう

他人である私に話を持ってくる、ということは

趣味を口実に、一人になれる時間が欲しいのかもしれない


と、なると

この人の好みにあっていて

1人になれる時間を確保できる趣味

相手が一緒に来ようとしても、一緒に来られない事情があり

波風を立てずに一人になれる趣味、がいいかもしれない

読書や手芸では、家を空けて一人になることはできないし、と

迷った末に

ここは、ソバ―キュリアスの意地

飲酒の時間を情報収集に費やしてきて

ムダな情報が、おもちゃ箱のように頭の中に詰まっている

必死で検索して

これぞ、というものを見つけ出した


念のため、かなり唐突ではあるが

猫、お好きですよね、と確認してみた

すると

そうですけど、どうして、とかなりビックリされた

話はとても単純だ

この人の目立たない私物には、猫モチーフのものが

とても多い

休憩用のティーバックを入れている缶は

カルディが猫の日限定で売り出している猫イラストだし

ボールペンはクリップの先に、小さな猫の足の裏がついている

この頃は、大河ドラマのラインスタンプを使っているが

愛用しているのは、主人公の紫式部でも、藤原道長でもなく

猫の「こまろ」だ


だが、家庭で猫を飼っている、と聞いたことはない

何かご事情でも、と尋ねたら

本人以外の家族が全員ネコアレルギー、とのことだった

ネコをとおりこして、動物の毛一般が全部ダメだそうだ


これで、話がつながった

この人は、自分はネコが大好きなのに

家族がアレルギーで、飼うことができない

でも、ネコ好きを大っぴらに出すと

家族の気持ちの負担になるかもしれないから

1人でそっと、猫グッズを愛用することで

心の隙間を埋めていた、というところだろう


いじらしい、というか、けなげ、というか

こうなれば、おすすめするのはほぼ一択

保護猫カフェでのボランティアだ

ここなら、一人になれるうえに

思いっきり、猫と触れ合うこともできる

というよりも、猫と触れ合うことが仕事だ


保護猫、というのは、早く言うと野良ネコだ

だが、野良猫の生活は過酷で

子猫の時は、カラスに狙われることもある

えさを取ることができず、やせ細っていったり

ネコ白血病、猫エイズのような伝染病にかかることも多い

何より、東京では自動車事故が非常に多く

天寿を全うできる猫はほどんどいない


こうした猫たちを路上生活からレスキューして

病気を治し、トイレのしつけをし、人なれさせたうえで

譲渡会をひらいて、猫を飼いたい人との縁をつなぐのが

「保護猫活動」

東京では、千代田区が区をあげてバックアップしているが

それだけでは資金は不十分なので

ほとんどの保護猫活動グループが

猫グッズの販売や、猫カフェ、猫祭りなどの

イベントで、資金を集めているところが多い


ただ、保護猫活動団体にも、いろいろとある

さすがに、政治や宗教と絡む団体はないのだが

ネコの保護に夢中になりすぎるあまり

少し極端に走っている団体も、無いとはいえない

なので

ボランティア登録の前に、自分に合うかどうか

自分の目で確かめてくださいよ、

と前置きして

いくつかある、知り合いの団体の中から

一番、この人のご自宅に近く、常識的で、穏やかで、雰囲気が良く

日本最大手と思われる団体を紹介した


この団体は、大阪に、保護猫活動用ビルを1棟持っていて

そのビルで、猫カフェと、猫ホテルを営業していること

東京でも、数店ネコカフェを開いていること

ネコカフェのホールスタッフを兼ねて

保護猫のお世話係を募集していること

ボランティアで、報酬は出ないと思うが

老若男女を問わず、ネコ友達がたくさんできること

スタッフは毎日、丁寧に

ネコのお世話、というか

ネコとのスキンシップ、というか、猫可愛がり、というか

とにかく、店内に入れば、すっかり猫まみれ

ブラッシングからはじまり、ご飯をあげたり

ネコの運動係もかねて、猫じゃらしをしたり

爪の手入れをしてあげたり、譲渡会用のネコ写真を撮ったり……


そのあたりまで話したところで

保護猫団体への連絡先を聞かれた

絶対に連絡します、と

嬉しそうに何度もお礼を言われて

同じくらいの回数、頭を下げられた


そんなに、お礼を言われるとちょっと困ってしまう

というのも

実は、私はこの団体とはちょっとしたつながりがあるからだ

ここの「ネコ助け合い活動」に入っているのだ

私は一人暮らしなので、万一のことがあったときに

愛猫の行く末が、とても心配だ

特に、通勤の間に交通事故などにあって

家に帰れなくなったら、我が愛猫は

その日から食べるに事欠くことになる

そんなときの保険のようなものだ

このメンバーになると

この団体がカードを発行してくれる

「家に猫がいます

 私に万一のことがあれば

 この団体に電話してください

 すぐに猫を保護しに行きます」

と書かれている

私はこれをいつも持ち歩いている

ちなみに、今も、財布の中だ


いつかまた、この人とばったりと会うだろう

今度は、この団体の猫カフェで、かもしれない

その時も、きっと今見せているような、キラキラした笑顔を

振りまいているだろうか

そうだといいな、と思うと

なんとなく、未来が楽しみになってきた






2024年3月17日日曜日

★60歳からの資格チャレンジ・ファイナンシャルプランナー1級  ② インプットは無料動画で

 役職定年になり

ある程度時間ができたところで

少し、退屈し始めた

何か、勝ったり負けたりを繰り返して

生活にメリハリが欲しい

どうせなら、ある程度実用的で

上手く行けば、街の高齢者福祉センターで

講座をひらけるようなネタはないか、と探していて

見つけたものがある

ファイナンシャルプランナー1級の、受験だ

金融系の最高峰の資格の一つ

合格率は、低い時には3%、司法試験より厳しい数字だ

だが

脳トレをやるよりは楽しそうだし

何と言っても、新NISAやIdecoについて

直接知ることができるのはありがたい


そう思って、受験勉強を始めた

試験は年3回あるので

65歳の定年までに、15回受験できる

15回、きちんと勉強して受けるようにすれば

なんとかなるのではないか、と考えた

「面白い」と思える限り勉強を続けるが

これがもとで、うつ病などになってしまっては

楽しい老後を過ごすという、一番の目標がだいなしだ

怠け過ぎず、追い込み過ぎず

バランスを取って、超長期作戦で受けようと思っている


試験に向けて、勉強の進み具合は

毎週、月曜日に報告をしようと思っている

そう考えている方が

「月曜日にアップしなくちゃいけないから」と

勉強を怠けずに済みそうだ


今日は、60歳からスタートして

どうやって勉強していけばよいか

勉強法も少し書いてみようと思う


勉強のスタート時点は、どうしても能率が悪い

テキストを読んでいても、何を書いてあるのかがわからず

ちんぷんかんぷんなので、面白くない

つまらないから、頭にも入らないし、

テレビや愛猫に現実逃避したくなってくる


なので

解説動画はないか、と、あちこち探してみた

世の中、やってみるもので

素晴らしいものを見つけた

ファイナンシャルプランナーの試験範囲6分野すべてについて

無料で解説抗議が聴ける動画がアップされていた


これである

ほんださん / 東大式FPチャンネル - YouTube


一科目につき、20分くらいの動画が約20本

目標は、3日で1科目聞き終えること

聴いたあとには、テキストの該当箇所を読んで

なるほど、と、もう一度確認しておくこと、である

この、インプットだけで、ほぼ一日二時間くらいになる


次は、アウトプットである

ひたすら、過去問を解きまくって

解けない過去問がないレベルまで持っていくことを

目標にした

過去問も、サイトがある

これである


FP1級ドットコム - 過去問題を徹底解説 (fp1-siken.com)


一日60問が目標だが

これは、得意分野か、苦手分野かによって

かかる時間は三倍くらいまで変わってくるので

あまり無理をせず、「3月中に全問」と考えている


ただ、この年で勉強を始めて一番苦しいのは

意外にも、体のことだった

長く座っていると、肩こり、腰痛、膝の痛みなど

体の節々がいたんでくる

首から背中にかけても、一面に筋肉が凝ってしまい

何としても、体を動かして

ラジオ体操や、散歩、せめて家の窓ふきなどをしなくては

筋肉痛で、勉強どころではなくなってくる


受験生が、一日八時間勉強した、などという

「地獄の武勇伝」がうらやましく感じられる日が来るとは

思わなかった

やはり、私は「だましだまし」

試験と体力の共存共栄を図ることにしようと思っている。


ちなみに、これが今週の学習記録だ

15分勉強するごとに、1マス色を塗っている

色にも意味がある

科目ごとに色を変えてみた

ちなみに、青は税法、ピンクは金融、オレンジは年金、赤は不動産だ

全部塗り終わると、合計で300時間

一般に、ファイナンシャルプランナー1級の勉強時間と

されている時間数になる








受かるか、落ちるか

ともあれ、次の試験、5月28日まで

できる所まで、進めてみようと思っている



★キリン不買運動に思うこと ・③ 話はいよいよ国会へ

 「高齢者は集団自決せよ」

「高齢者は集団切腹とか」

「切腹はカルチャーだから

 (高齢者の集団切腹は)最高のクールジャパン」と

数年前から発言し続け

撤回も謝罪もしていない問題児が

キリンの氷結無糖のCMに起用されたところ

あっというまに不買運動が始まり

キリンは二日でCMを撤回したのだが


どうやら、話はそれだけでは収まりそうにない

話は、いよいよ国会にまで

取り上げられた


野党の党首の国会質問で

いきなり、岸田首相に、こうした考えをどう思うか、と

ズバリと切り込んだ

当然ながら、首相の答えは、全く常識に反する、と

完全否定だった


だが、話はここからだった

この問題児の問題発言の後で

財務省と、農林水産省が政府広報に起用している

これは一体どういう経緯だ、というのが

国会での質問の趣旨だった


財務省がこの問題児を起用していたのは知っていた

このパンフレットも見たことがある

だれかとの対談で

一番最初に、この「集団自決発言」について

グタグタと言い訳をさせていた

そのあとで、のんびりと対談が始まっていた


つまり、財務省は完全に事態を把握していて

なおかつ、この問題児に政府のお墨付きを与えて

政府の言いたいことを、代理で言わせていたわけだ


この「高齢者は集団自決せよ」発言をしたのは

一度や二度ではない

今では

「かなり本気で、メタファーではなく」

「三島由紀夫とかの、文字通りの意味で」

と発言した時の動画も出回っている

私が一番罪深いと思っている動画は

十数名の中高生を集めて、質問に答えている動画

そのうちの一人の男の子が

「自動で高齢者がいなくなるというシステム」を

「イイと思う」

どうすれば実現できるか、と

その具体的な方法を訪ねている動画だ


この問題児は、映画をもとに

ある一定の年齢になったら、死亡するような装置を

体に埋め込むシステムと

崖から飛び降り自殺をされて、死にきれなかったら

集落の住民がこん棒で殴り殺すシステム

二つを紹介して

「(そういう社会が)実現できるように頑張ってください」と

励ましていた


中二の子供が中二病なのは、仕方がない

一時期、誰でも通る道かもしれない

私の時代では、尾崎豊に夢中な友人は

いくらでもいた

だが、ある程度のところまでいくと

必ず、大人がブレーキをかけてくれていた

逆に言えば、極端に走りすぎないように

最後のところで、大人が手綱をにぎつていたので

決定的には、病まずに済んでいた

それが、いい年をした大人が

無分別な子供をあおりたてて、異様な思考を植え付けようとするとは

この動画の子供の姿は

私のなかでは、反ユダヤ主義のスローガンを叫び

鍵十字の旗を振り回している

ヒットラーユーゲントの子供の映像と完全に重なっていた


農林水産省も起用していたとは

全く知らなかった

動画を探したが、すでに削除されていて

残念ながら、見ることができなかった

この問題児が、総理大臣の役をやっている

かなり、血圧の上がりそうな動画だったそうだが

話のタネに、見てみたかったので、残念といえば残念だ

日本の第一次産業、つまり農業、水産業は

70パーセントが65歳以上だ

高齢者がいなくなるということは

ほぼ、日本から第一次産業が無くなることに等しい

それをわかっていて、やっていたのだろうかとと思う


キリンがCMを取り下げたのは

高齢者の集団自決をすすめようとする

この問題児をCMに使うということは

キリンもその考えに賛成だと思われても

仕方がないだろう、という

社会の評価を受けてのことだった

それなら、同じ理由で

財務省と農林水産省も

本心は、高齢者が死ぬのを待っているのではないかと

いわれても仕方があるまい


それにしても、私を含めて

シニア層の払った税金の中から

この問題児に出演料が支払われていたとは

実に腹立たしくてたまらない

こうなったら、どこの広告代理店が

どうしてこの問題児を政府広報に押し込んだのか

その経緯も、きっちりと教えてもらわなくては

腹の虫が収まらない


国会で取り上げられた以上

この騒動は、議事録という公文書になり

公式記録として、百年他意んで残ることになった

なんだか、歴史の転換点に立っているようで

ちょっと、しみじみとした感慨もある







2024年3月16日土曜日

★憧れられるシニアになる  ③ グチは有料と心得よ

 当たり前のことだが

生きていて、毎日ハッピーなことばかりではない

こんなはずではなかったと

人生自体に、苦い失望を感じることもあるだろうし

働いていれば、上司、同僚など

人間関係の不愉快さは、どうしてもついてまわる

家庭は家庭で

「嫁姑問題」「板挟みの夫問題」

「独立した子供が家に寄り付かない問題」などは

橋田寿賀子が何度もドラマに書いたように

解決できない、永遠の課題だ


やりきれない思いを、誰かに聞いてもらおうという

気持ちは十分にわかる

だが、これをやれば確実に嫌われる

そもそも考えてみて欲しい

若いころに、高齢者の

「あそこが痛い、ここが痛い」という体調不良の愚痴を

聞かされたことはなかっただろうか

もしあれば、どんな気持ちがしただろうか

しかも、こうした愚痴は、一年たとうと二年たとうと

同じ内容のことが多い

正直、私の若いころを振り返ってみる手

「同じ話を何度も何度も、長々と」と

聴いてはいたが、内心はウンザリしていたのを思い出す


もし、私がこれをやれば

相手を同じようにウンザリさせるのは

まず、間違いあるまい


友達に話すにしても

友達もあまり真面目には聞いてくれないだろう

適当に聞き流されて

それが不満で、愚痴のタネが増えてしまった、と

笑えない笑い話のようなことを

話していた同僚もいたくらいだ


私か思うに

他人の愚痴を聞かされるなど

ゴミ箱代わりにされているようなもので

大事な友達に対して、するようなことではなかろう


とはいえ

心の中にずっとしまっておくのも

かなり精神衛生に悪そうだ

「物言わぬは腹ふくるるわざ」と、昔から言うではないか


なので

私はもっぱら、資本主義に頼ることにしている

つまり、現代のような資本主義社会では

ある程度のことは、金銭で解決できる

こうした愚痴を、いわば有料で聞いてくれる

サービスも、きちんと存在する


一番手近なのは、小料理屋や一杯飲み屋だろう

こうした店は、純粋に酒や肴だけを

楽しみに行くというよりも

女将の顔を見て、話を聞いてもらえるのが楽しみ

という要素も大きいと思う

それで、機嫌よくなれるのなら、悪くは無かろうとは思うが

あいにくと、私はソバ―キュリアス

飲めないわけではないが、酒は飲まないライフスタイルだし

何と言っても、値段がはるうえに

客は自分一人ではないから、女将を独占するわけにもいかない

なんとなく消化不良で

ついつい、何度も通ってしまいがちになる


30分3千円から4千円で

みっちりと聞いてくれるところもある

これは、少し敷居が高いかもしれない

カウンセリングである

カウンセリングといっても、精神科ばかりで

やっているわけではない

臨床心理学の学部のある大学なら

たいていのところで実施している

大学院生の実習を兼ねているらしく

料金もリーズナブルで

病気ではないので、薬も出ない

30分間、みっちりと、これ以上ないほど誠実に聞いてくれて

たとえ、金銭の話をしようと

外に情報が洩れる心配は一切無し

明朗会計で、悪くはない選択肢なのだが

カウンセリングなので、歯医者の治療のように

「次回の予約」を入れていく

これが、なんとなく億劫だったりする

また、大学がやっているので、平日しか実施が無かったりするので

少し通いづらいかもしれない


私がもっぱら愛用しているのは

実は、占いである

通勤経路の途中に、洒落た酒場のような雰囲気の

占いハウスがある

20分で3000円、常連客には1000円の割引がつくので

私は月に一度、2000円で利用している

その月の一番腹立たしいこと、イライラすることを

何日がかりで、大体10分くらいで表現できるようにまとめていく

占い師に、最初の10分で愚痴を全部吐きだし

残りの10分で、アドバイスをもらう

さすがにプロだけあって、聞き上手なうえに

アドバイスの言葉も選んでくれる

占いを妄信しているわけではないが

なるほどなぁ、と得心の行くアドバイスを

受け入れやすい言葉で伝えてくれるのは

かなりありがたい

愚痴が外に漏れる可能性が無いのも、非常に安心できる

だが、一番良い点を挙げるとすれば

占いの結果、という形で

グチりたくなるような不愉快な生活を改善して

より良い生活をするにはどうすれば良いかという

アドバイスをもらえることだ


美輪明宏曰く

やさしく、暖かく、美しい話をする人は

童話の、話すたびに口から花や宝石があふれ出る

姫君のよう

愚痴や、悪口や、イヤミを話す人は

口から、ヒキガエルや、クモや、蛇を吐きだす魔女のよう

どちらが好かれるか

考えるまでもないでしょう、とのことだが

まさにその通り

姫君だか、王族だかになるための

設備投資はケチらず

いつも、明るく、穏やかで、前向きなことだけを話す

洒脱なシニアで居たいものだと思っている




2024年3月15日金曜日

★生活費は月11万、でも毎日プチ贅沢

 私の生活費は月11万だ

収入そのものは、もう少し高い

だが、支出は月11万、と決めている

理由は単純で、私の年金が11万だからだ


よく、「老後は3000万必要」と言われるが

これをよくよく聞いてみると

夫婦がひと月に使う平均支出は年金より多いから

毎月、少しずつ赤字になる

平均寿命まで生きるとして

毎月の赤字額を生きている月数に掛け算すると

大体3000万くらいになる、という

かなりいい加減な計算方式だった


それなら、と考えた

毎月、年金で赤字が出ないようにすれば

3000万なんて、必要ないのではないだろうか

65歳になってから

いきなり年金額ピッタリで生活をするとなると

慣れないことで、息苦しく鳴ったり

どうしても、支出がオーバーしてしまったりと

いろいろあるだろうから

60歳の今から

いわば、「予行演習」をして、慣らしておこうと思った

今なら、失敗しても

給料があるから、何とかなる、と思うと

気が楽になったうえに

なんとなく、新しいチャレンジをするようで

少し面白くもなってきた


で、やってみたところ

十分に可能だった

毎月、少しばかりずつだが黒字も出ている


食費は月に大体2万5千円くらいだ

1人暮らしなので、そんなに分量を食べるわけではない

スーパーで2000円も買えば

3日分は十分食べていけるし

作り置きを弁当箱に詰めていけば

昼食代もかからない


高級フルーツも食べたくなることはあるが

ふるさと納税と、銀行からのプレゼント付き定期預金で

十分、満足がいっている


だが、私が今の生活に満足できている理由は

自分の一番好きなものに

プチ贅沢ができていることも大きいだろうと思っている

好きなものは、人によって違うので

当然ながら、私にしか当てはまらないかもしれないが

私の好きなものは、コーヒーと紅茶だ

茶菓子は、なくても構わないが

毎朝、10時には美味なコーヒーが飲みたくなる

夕食後は、紅茶がいい

ポットでじっくり入れた紅茶を

1人で二杯、のんびりと飲むのが至福の時間だ


この、コーヒーと紅茶

美味な高級品が、信じがたいほど安くなるところを見つけた

紅茶は、日本のメーカー「ルピシア」

デパートの地下にもよく入っている有名店だが

このルピシアが、年に二回、「福袋」を売り出す

キッチリ、半値になっている

フレバーティー、ストレートティー、などのジャンㇽと

リーフか、ティーバックか

分量は大・中・小のどれにするか、

9種類くらいの組み合わせの中から選ぶことができる

六月と十二月が、大売り出しの月だ

ただ、茶葉はお任せで、例えば、ダージリンを入れて欲しい

アールグレイは抜いて欲しい、というような

細かい注文はできない

届いてのお楽しみだ

私は、毎回これを注文している

なので、日東紅茶以下のお値段で

毎日、最高のティータイムを過ごせているわけだ


コーヒーは、銀座の老舗コーヒー店で買うことにしている

というと、妙に気取っているようだが

私が買うのは、ここのドリップパックの福袋

120袋で、3000円くらいのセットだ

一杯30円にもならないが

香りも味も絶品、特に、このセットには

ローストが浅いもの、中くらいのもの、深いものと

三種類入っている上に

月がわりで、モカやグァテマラ、といった

高級品種も一種類入る

銀座は、私の職場からそう遠くも無いので

仕事帰りに、ぶらりと買いに行けるのもありがたい


贅沢も、ブチ贅沢も

大金を支払えば、簡単にできるとは思う

だが、やはり、何と言うのか

それでは、普通過ぎて、面白味が無いように思うのだ

自分の工夫で見つけたプチ贅沢を味わっていると

満足感も、プラスアルファがあるような気がする

ゲーム感覚で味わえる

「情報を集めて、自分なりのブチ贅沢」

ちょっぴり、おすすめだ






2024年3月13日水曜日

★シニアの再就職テク ② 小さな仕事の掛け持ちを探す

 私の今の仕事の

最終的な定年は65歳だが

大変困ることが、一つだけある


私の職場は、雇用保険に入っていない

つまり、65歳になって、ごくろうさま、と

花束の一つでももらって退職してしまうと

その翌日からは、年金以外の資金源が

全く無くなってしまう


これのどこが困るか、というと

税金である

税金は、前年の所得をもとに計算される

つまり

定年退職後の最初の1年間は

収入は年金しかないのに

税金は、過去1年分、フルタイムで働いていた時と

同じ額を取られるわけだ


失業保険があれば、保険金を税金に

当てることもできるのだが

これがない私の場合は、非常にキツイことになる

なので、私の場合は

定年後は何としても働いて

年金以外の収入を得なくてはならない

貯金はあるにはあるのだが

これは、体が動かなくなった時の

介護費用に充てようと思っているので

まだまだ、使うわけにはいかない

67歳までは、働こうと思っているのだが


そうそう、上手く仕事が見つかるわけはない

とはいえ

私の心づもりとしては

生活費は年金、税金代だけは仕事、と思っているので

別に、フルタイムで月に20万、などという

大口を探そうとは思っていない


65歳以上でも、勤められて

一日四時間から五時間

土・日・早朝勤務はできるが

できれは、夜は早く帰って

早く眠れるところ

更に言えば、立ち仕事でないところ、と

あれこれ探していて、気が付いた


確かに、週に4日、5日働ける求人は

ガクンと少なくなっている

だが

週に1日、2日の求人なら

選ばなければ、結構ある

マンションの管理人、スーパーのレジ・警備・ベーカリーなど

介護施設の、配膳や洗濯など、体を使わない仕事

袋詰め、シール貼りなどの、工場での手作業系もある

かなり人手の足りないものも多いようで

履歴書不要、面接試験無し、というものまである


これを、一つでは確かに、心もとない

だが、二つ掛け持ちすれば

収入としては、十分だ

税金を払い、軽い毛布と羽根布団を買い

週に一度、興味のあった笛のレッスンに行く月謝分くらいの

資金のゆとりもできそうだ


先ほど挙げた仕事のラインアップでは

あまり面白そうな仕事がない、と思う方は

五か年計画くらいで

60歳から、何か資格を身に着けてみてはどうだろうか

今は、本当にいろいろな資格がある

例えば、「野菜ソムリエ」「ネコ検定」「収納アドバイザー」

「薬膳マイスター」「賞状書士」などなど

それを生かした仕事があればベストだが

もし、無かった場合には、必殺技が一つある


公民館や、老人福祉センターで、いろいろな文化講座をやっている

あの講師は、実は全員が立候補だ

丁度今くらいの頃に、市や区の広報誌に

「講師募集のお知らせ」が載る

これに沿って、自分の技能をプレゼンして

講師として、採用してもらうわけだ

上手く行けば、週に一度の「先生」生活が送れるうえに

シール貼り以上の収入と、やりがいが手に入る


ちなみに、たとえ何か所で働いていても

全部を合計して

週の労働時間が20時間以上

月収が8万8千円以上で

二年以上勤めると、やめたときには

失業保険がもらえる

私が何としても2年間、67歳まで働きたいのは

実は、これが目当てだったりする


いろいろ世知辛い世の中だが

その分、あれこれと情報を集めて

上手に、泳ぎ渡っていきたいと思っている




★キリン不買運動に思うこと・② シニア層を消費者として意識せよ

 キリンのチューハイ「凍結無糖」で

CMに起用したのが

「高齢者は集団自決しろ」

「高齢者は集団切腹とか」

「切腹は文化だから(高齢者の集団切腹は)最高のクールジャパン」

「安楽死の強制が必要」

と発言していた問題児

ツイッター(X)でたたかれて

キリンの不買運動も始まったところで

キリンが「過度な表現があった」と

広告取り下げをしたのが、今朝のこと


ただ、どうもこれだけではすみそうになく

「そもそも、どうしてこんな差別主義者を選んだのか」

「表現だけが問題で

 その裏にある、優性主義は認めるのか

 ナチスと同じ考え方ではないか」

「会社の立場を説明すべき」などなど

まだ、火種がくすぶっているようだ


ツイッター(今はXだが)の力はすごいな、というのが

素直な実感だ

ツイッターで市民が「物申す」ことで

妙な思想や発言を表舞台から駆逐する

憲法学でいう「表現の自由市場」を

現実に目の当たりにしたのは、少しばかり感慨深い

確かにまだ、気になることはいろいろあるが

まずは、良かったのではないかと思っている


何が良かったのか、と言われると

やはり、一番大きいのは

「シニア層を怒られせると商売ができない」という

認識が広まったことではないかと思う


今や、高齢者人口は28.7%

人口の約3割の消費活動がどれだけの額になるか

そして、また

これだけの層が、一度にそっぽを向き

「この商品は買わない」と言い出したら

企業にとって、どれだけの損害か

あの問題発言をしたのは経済学者だそうだが

こうした経済問題を

少しも考えなかったのだろうか

実に不思議な思考回路だ


しかも、商品は酒だ

成人という小さいパイの中では

高齢者の消費動向のしめる割合は

通常の商品よりずっと高いだろう

キリンにしてみれば

商品を売るために億単位のCM料を払っておいて

まさにそのCMのおかげで

この層から不買を突きつけられ

商品が売れなくなったのでは

まさに踏んだり蹴ったり

CM取り下げは、ごく当然の流れだと思うのだが


それなのに

あの問題児をCMに起用したことでもわかるように

シニア層は消費者として

なんとなく軽んじられている

この世代の欲しがるものを作り、売ろうという体制が

できていないように思うのだ

シニア向けの「素敵な商品」と言われても

私の視野が狭いこともあるのかもしれないが

とっさには

ハヅキルーペくらいしか思いつかない


ここから先は、五木寛之サンの受け売りになるが

シニアの嗜好をトコトン研究して

シニアの欲しがりそうなものを開発、販売することで

新しい活路を開く

そんな企業が、もっとあってもいいと思う


シニアの欲しがりそうなもの

例えば、軽くて、耳さわりが良くて、デザインがしゃれていて

それでいて、人の声だけを拾う、補聴器などだ

五木寛之サンの言葉を借りれば

「補聴器のフェラーリ」を作って

日本を飛び越え、世界の富裕層シニア

……耳が良く聞こえるのなら、金などいくら出しても惜しくないという

  極上の富裕層は世界にはいくらでもいる……

こうした人にアピールできるモノづくりをして

「日本はシニアのパラダイス」

「シニア製品は日本が一番」

という評判を作り、シニアグッズで日本経済を引っ張る

そういう方向性を探っていっても

良いのではないかと思っている


今回の事件が

シニア層を「消費者」の一大勢力として認め

シニア層を怒らせないことから始めて

いずれは、シニア層に向けた商品が

花盛りになる、そんな未来のきっかけに

なってくれるといいな、と

夢のようなことを考えている


とても、自決などしている場合ではないのだ


ちなみに

高齢者向けの福祉政策が破綻しているのは

高齢者のせいなどでは、全くない

我々世代は、時の政府の言うままに

出せと言われた社会保険料を愚直に出し続けてきたのだ

この額で足りる、と計算した

政府の判断ミスが、根本の原因だ


子供が少なくて、年金が払えない、という点にしても

そもそも、少子化は昨日、今日、始まったわけではない

何十年もかけて、じわりじわりと

進んできており、そのたびに

「このままでは、年金が崩壊しますよ」と

あちこちから警告をされていたにも関わらず

ロクな手を打てずに、呆然と見ていた

政府のせい、完全な政策ミスだ


政府のしりぬぐいを、なぜ我々世代が

こともあろうに

自分の命で払ってやらなくてはならないのか

しかも

政治家が自分の資産や給料をなげうって

年金資金に充ててもらっても

まだ足りないというのならともかく

政治家は定年も何もなく

世界的にもダントツに高い給料をもらい

コロナ下でも交通費までもらい

とどめに、億単位の裏金をため込んで

何が集団自決だ、と思う


ここは、昭和世代らしく

山口百恵の、あの名セリフ(名歌詞?)で締めたい

「バカにしないでよ」

(「やってられないわ」というのもあった気がする、うろ覚え)





2024年3月12日火曜日

毎晩ぐっすり眠るには ②・おやすみの音楽の選び方

 ある程度年をとると

若いころのように、「爆睡」というわけには

行かなくなるのが、当然なのだそうだ

布団に入って、パタンキュー、というのも

実は、典型的な睡眠不足の症状の一つだそうで

むしろ、寝つきが良くない方が

体には良いそうなのだが

私の経験上

布団に入って一時間以上眠れなくて

悶々とする、というのは

かなりつらいものがある


なので、この頃は夜に眠くなるように

「眠活」も多少は始めており

情報も、そこそこは集めているのだが


ちょっと面白い話を聞いた

「お休みの音楽」に関してである


お休みの音楽とはいえ、音には変わりはない

なので、実際に眠りにつく寸前くらいからは

「邪魔な騒音」と化しており

実際に眠った跡では、眠りを妨げる

マイナスの効果があるのだそうだ

なので、かけるとしてもおやすみタイマーをつけて

ある程度のところで消えるのが望ましい

だが、一番好ましいのは

眠る一時間くらい前から、静かにかけ始めて

うつらうつら、という状態になってから

のんびりと入浴したあとで

パジャマに着替えてベッドに飛び込む

というながれがベストなのだそうだ


しかも

音楽は、好きな曲はあまり良くない

特に、歌詞の入ったものだと

脳が勝手に、曲を分析し始めて

活性化してしまう、とのこと

自然音をひたすら流しているのが良いそうだが

寝る前の一時間、ひたすら

小川の流れる音だけを聞いている、というのも

私にはなかなかつらいものがありそうな気がする


事前の策として、「眠くなってしまうような曲」が

良いのだそうだ

しかも、良く知っている曲だと

またまた、脳が勝手に分析を始めて、活発化してしまうので

あまり知らない、眠くなりそうな曲

特に、リズムが一定して、緩やかに刻まれる

あまり盛り上がりすぎない曲がベストなのだそうだ


「眠くなりそうで、良く知らない曲」といえば

私の場合、何と言ってもクラシックだ

テンポが緩やか、というと

ピアノソナタでも、交響曲でも

第二楽章をピックアップしてくればいい

あと、優美だが、リズムにあまり変化がなくて

穏やかに進んでいく曲といえば

クラシックの中でも、特にバロックの特徴だろう

確かに、バッハのカンタータを高校の音楽で聴かされた時は

音楽の授業が午後だったこともあって

眠気と戦うのに苦労したことを不意に思い出した


そこで、私のおやすみ音楽のおすすめは

①メンデルスゾーン ビアノ協奏曲 




 特に、この動画の10分くらいのところから

 安眠用のハチミツ入りホットミルクを片手に

 ソファに持たれながら聴いていると

 あまりの心地よさに、そのまま眠ってしまいそうになる


②バッハ 無伴奏チェロ組曲




 これをあげると

 この崇高な作品に対してなんということをほざく

 バッハへの侮辱だと怒る方がいそうだが

 バロック初心者の私にとっては

 人気のない森の中で、大きな木に寄りかかっているような

 なんともエコな安心感に包まれて

 そのまま眠ってしまいそうになる

 この動画の演奏はカザルス

 雑音は多いものの

 この「大木」感が一番強くて、私のお気に入りだ


どうか、不眠に苦しむ方々に

少しでも快適な「春眠」が届きますように






2024年3月11日月曜日

★60歳からの資格チャレンジ・ファイナンシャルプランナー1級 ①試験日は5月28日

 60歳になり

役職定年になり

以前より、時間にも気持ちにもゆとりができた

かといって、何もしないで、ぼんやりしているのも

最初のうちは、気持ちが良かったのだが

だんだん、退屈してきた


今までのように、とにかく前へ、一歩でも先へ

というのも、かなり考えものだとは思うが

やはり、ある程度は

勝ったり負けたり、必死で何かにチャレンジしたり

そういう、「青春カムバック」のようなことも

してみたくなった


かといって、囲碁や将棋、スポーツのような

目の前の相手と勝負するものは

勝ち負けに熱中しすぎで

楽しむことのできないタチだ

1人でチャレンジして、勝った、負けた、と

人畜無害に楽しめそうで

全力を尽くして、やりがいのあるもの、と考えて

資格の勉強を思いついた


高齢者なら、ほぼ全員が年金や保険、相続に悩む

それなら、いっそのこと

このジャンルの資格を目指して

もし、合格したら

勉強法のアドバイスや、おひとり様の老後資金計画に関する

メルマガを発行するのも楽しそうだ

それに、ひょんなことから

何かの仕事に繋がらないとも限らない


それに

脳トレの本をパラパラ見てみたが

どうも、あまり面白そうにない

それなら、新NISAに関する

ファイナンシャルプランナーの勉強の方が

まだ、興味も持てるし、面白いし、長続きしそうだ


という、かなり不純な動機で

ファイナンシャルプランナー1級を

受験することにした

5年ほど前に、2級までは受かっている

なので、知識はゼロというわけではないが

相当にさび付いている


試験内容は、択一式と記述式

科目は、年金、保険、税金、金融、不動産、相続の6分野

120点満点で、60点で合格

試験は年に3回

合格率は3%の回もあったが

直近のものは8%

たいていは、銀行・証券に勤める

30~40くらいの人が、仕事で受けているらしい


私は60歳で、経理は担当していたが

交通費の精算が主な業務で

仕事とはほとんど関係がない

不利は不利だが、定年の65歳まで

合計15回のチャレンジをしてみようと思った


次の試験は5月28日(日)

あと70日くらいだ

とにかく、「倒れるときは向こう傷」をモットーに

進めるだけ、進めてみようと思う


予備校のホームぺージでは、合格までに300時間の勉強が

目安だと書いてあった

なので、とりあえず、チェックシートを用意した

この表のマス目一つが15分

15分勉強したら一つ色を塗る

全部塗り終えると、300時間分になる

試験まで、塗り終えられるか

半分、お百度参りのようなものだが

モチベーションアップには、繋がるかもしれない








まさに、実録チャレンジ

応援していただければ、嬉しい限りだ


2024年3月10日日曜日

★キリン不買運動に思う・まあ、起きるだろう

 昨晩あたりから、妙にXが騒がしい

トレンドワードを見ると

「集団自決」などどいう

穏やかではない言葉がトップに入っている

何事か、と思ってみたら

「高齢者は集団自決、集団切腹が望ましい」

「高齢化問題の解決には、安楽死の強制が適切だ」

「最高のクールジャパン」とネットの番組で述べ続けて

約2年くらい

謝罪も取り消しもしないばかりか

「言ってはいけないと言われていることは

 たいてい正しい」と言い放ち

アメリカのタイムズ紙で

「日本にはこんな差別主義者がいる」と

写真入り、実名で報道された問題児が

なんと、キリンのCMに起用されていた

商品名は「氷結 無糖」


で、当然に世論が沸騰した

Xを見た限りでは、キリンを擁護する投稿は全くない

「お前に親はいないのか」

「焼け跡から高度成長を築き上げた世代に対して

 あまりにも無礼」と

この差別論者の暴言を批判する投稿が主だったのが

日付が変わって今日になったくらいから

「CMに採用するということは

 キリンも同意見なのか」

「わかっていてCMに採用したのか

 基本情報の調査を怠ったのか

 広告代理店から強いプッシュがあったのか

 一体どれだ」

挙句のはてに、高齢者からは

会社ごと氷結してしまえ、との捨て台詞まで投げつけられ

今では「キリン不買運動」が

トレンドワード入りしている


私自身は「集団自決」という言葉を使った時点で

何を言おうと、一発アウト

軽々しく口にすること自体が、犠牲者の冒とくだと思う

これは、藤田嗣治の戦争画、サイパンでの集団自決を描いたものだ








これを冗談交じりに笑いながら話しただけでも

(ここでは上げないが、その動画もXでは

 何度もあげられていて、すぐに見ることができる

 この差別主義者は、本当にうれしそうに

  笑いながら話している)

商品の「顔」としてふさわしい人物とは言えまい


それに、高齢者の社会保障費を削減するためには

皆殺しにしてしまえばいい、

それが一番正しいこと、とは

余りの愚かさに恐れ入る

金を稼げない人間は無駄だ、というのが

その一番の理由らしいが

それなら、いらない人はどんどん増えてくる

障碍者も、重病人も、引きこもりも、けが人も

妊娠中の女性すら、生産性が落ちるので

何をされるかわからない

今はやりのFireも

「昔は金を稼げていたが、今は稼いでいないから」と

安楽死強制リストに入りだろう


これとよく似たことを主張し

障碍者、精神病者、同性愛者

最後には、特定の民族全員を

殺害しようとした国家がある

ナチス・ドイツだ


そもそも、人に値打ちをつけて

この人は価値のある人、この人は価値のない人、などと

決めて良い人間など、この世に誰一人いないと思う

どこにでもいそうな老人に見えても

家族にとっては、大事な父親、母親

一日、仕事であったことを聞いてくれるだけでも

気持ちが楽になる、心の支えだ、という話は

私の知人の間でもよく聞く

これを、赤の他人が

金だけを基準に勝手に価値を判断し

こいつは金を稼げないのか、そうか、それなら

こいつは無益、切腹させよう

などといってよいわけがない


しかも、高齢者となれば

私を含めて、若いころからずっと働き

税金も社会保障費も払ってきた

年金保険料も、40年以上

容赦なく取り立てられてきた人がほとんどだろうと思う

それが、定年になったとたん

払い込んできた分の年金も受け取らずに

さっさと死んでくれでは

半分詐欺にあったようなものではないか

しつこいようだが

せめて、払いこんだ分とその金利相当分だけでも

返してもらわなくては

納得など、できるはずがない


だが、この差別主義者は、政府の言って欲しいことをいう

いわゆる「御用学者」で

財務省のパンフレットにも、誰かとの対談が載っている

すると、「税金納めて死んでくれ」は政府の本音なのかな、と

勘繰りたくなってくる


さらに、不快なのは

この差別主義者は、持論の「高齢者集団自決論」を

自民党の長老には決して言わないことだ

同じ話を、森喜朗や、二階俊博には絶対に言わない


CMの人選は、かなり丁寧に行われる

キリンが、どうしてこの人を選んだのかは知らないが

この発言は、数年にわたり、かなり物議をかもしてきたから

知らないわけはあるまい

一歩譲って、もし、キリンが知らなかったとしても

広告代理店は知っているはずだ

まさか、同意見、ということは

なかろうと思うのだが

知っていて、たいしたことにはなるまいと思って

起用したのなら

人の命を甘く見た報いを

キッチリ味わってほしいと思う


「氷結 無糖」のブランドイメージは地に落ちた

私も、安楽死の強制等させられてはたまらないので

キリンは飲まない、といいたいところだが

ソバ―キュリアスなので

もともと、キリンでもサントリーでもビール自体を飲まない

紅茶は、ティーバックで入れるし

緑茶は、自宅なら急須、オフィスではティーバックだ

ジュースはDoleが多いので

不買運動をしようにも

もともと、キリンは買っていなかったことが判明した


なんだか、ちょっとがっかりしている


2024年3月9日土曜日

★銀行から届いたオレンジ1箱・金利だけじゃない銀行の利用法

 今日は朝からなんとなく早起きして

いそいそと、家の掃除をしてみたり

趣味の家庭菜園のプランターに肥料をあげたり

愛猫と追いかけっこをしたりと

どことなく、はしゃぎながら

宅急便の荷物が来るのを待ちわびていた


午前11時くらい

お待ちかねの荷物が届いた

愛媛産 清美オレンジ1箱

銀行からのプレゼントだ


こう書くと、まるで銀行に

億単位の貯金でもありそうに見えるかもしれないが

もちろん、そうではない

某信用金庫のやっているキャンペーン

「夢付き定期預金」に

入っているだけである


今、銀行の金利は非常に安い、などと

ここで改めて言うほどでもない

雀の涙を通り越して、蚊の涙くらいの額になっている

とはいえ、株を買うには巨額の資金が必要になるし

なにしろ、これだけ株が上がっていると

高値づかみになりそうで、危なっかしくて

とても手を出す気にはならない


そこで

ソバ―キュリアスの出番である

酒を飲まないせいで

頭はさえてはいないにせよ、鈍ることはほとんどない

気になる情報を、ちょっとパソコンで調べる程度のことは

すぐにできるので、情報量がとにかく多い

何か、銀行のお得な活用法はないか、と探していて

ついに、見つけた


銀行の定期預金は、金利が少し優遇されているだけではない

数は少ないが、懸賞付き、プレゼント付き、というものもある

懸賞は、当たりはずれはあるが

大体、五千円から一万円くらいのカタログギフトのことが多い

プレゼントは、それこそ千差万別

各行の特色が出ているので、調べるのにも熱が入る

一番有名なのは、「高知銀行」の「よさこい定期」だろう

これは、何度か週刊誌にも取り上げられたくらい

見事なプレゼントがつく

かつおのたたきや、すき焼き用和牛や、国産ウナギなど

このレベルのものが年に二回もつくのだが

必要な資金もそれなりで、300万コースと500万コースしかない


私がやっているのは、もっとお手軽な

信用金庫主催の

「100万円目指して毎月積み立てるコース」

である

(正式名称は「夢付き定期預金」だ、念のため)

年数も、1年から5年まで、1年刻みになっている

1年で100万なら、約8万つみたてなくてはいけないが

5年で100万なら、月に約1万6千円

できない額ではないと思った

プレゼントは年に1回

上質の品が届くので、利子で買った、と思えば

十分に満足でき

プチ贅沢も味わえる

そのうえ、預金もたまるのだから、

まさに「お得しかない」口座だと思っている


募集は毎月、入る月によってプレゼントが違う

私は2コース入っていて

3月にオレンジ、11月に柿が届くことになっている


他にも、銀行によっては

宝くじをくれるところもあるし

あの騒ぎでどうなっているかは分からないが

去年までは、抽選で宝塚のチケットをくれるところもあった


銀行は、金利だけではない

銀行のちょっとした裏技利用法

是非、おすすめだ

ちなみに、こうしたキャンペーンは

銀行よりも、信用金庫の方が積極的なので

こちらで探す方が良いかな、とも思っている






2024年3月8日金曜日

私の趣味つれづれ ノンアルコールカクテル・今夜のカクテルはシンデレラ

 私の住んでいる関東地方は

昨夜はかなりの雪で

通勤が思いやられる、滑らないだろうかと

心配しながら眠ったのだが


今朝になると、雪はほとんど水たまりと化しており

帰宅するときには

確かに寒いことは寒かったが

雪はなく、路面の凍結もなく

安心して帰ってくることができた


帰り道にあるスーパーで

おそらく、今年最後になると思われる

1人分おでんパックを購入

これだけでは、味がイマイチなので

鶏肉、豆腐、厚揚げ、しいたけ、さつま揚げを購入

おでんパックにかつおのほんだしを加えて

煮込むこと15分

私好みのおでんで、夕食を満喫し


何かちょっと、しゃれて気取ったものが飲みたくなった

普段のコーヒーも、フレバーティーも大好きなのだが

せっかくの金曜日の、予定の無い夜の始まりなのだから

(とはいえ、夜の八時に来る客などいないし

 外に出かける用事も無いのだから

 予定が無いのが当たり前なのである

 だが、こう書いてみると、なんだか特別な夜のような

 映画じみた雰囲気になる…のではないかと思っている)

もう少し、特別感のあるものがいい


こういう時には、私はノンアルコールカクテルを

作ることにしている

レシピはいろいろあるのがだ

「これから楽しい夜を迎える」ときは

夜の舞踏会で幸せを射止めたヒロインにあやかって

「シンデレラ」カクテルを作ることが多い


このカクテルのレシピは簡単で単純だ

公式のレシピブックに載っている配合だと

パイナップルジュース

オレンジジュース

レモンジュース

同量ずつ入れて、

マドラーでかき混ぜるだけだ


私はたいてい、通勤途中のスーパーで

Doleの紙パックジュース80円也で

パイナップルとオレンジのジュース

レモンジュースは、ポッカレモンで作っている

ただ、ポッカレモンはかなり強いのか

このレシピでは、私は少し酸っぱすぎて

口に合わなかつた

私が作るときには、大匙1杯半くらいにしている

最初はレモンは控えめにして

味を見ながら、少しずつ足して行って

自分好みのレシピを作るといいのではないかと思う


華やかな黄色

トロピカルな香りが魅力的

それでいて、単品のジュースで味わうより

奥深さがあり、コクもある

パイナップルの香りが印象的で

甘さはあるが、レモンのおかげて

むしろ、すっきりした味わいだ


分量は、少し測りにくいかもしれない

ただ、さすがの私もカクテル用計量カップまでは

持っていない

その代わりに、ケーキを焼くときに使う

卓上はかりの上に、グラスをのせ

重さで分量を量っている

パイナップルジュース20グラム

オレンジジュースを継ぎ足して40グラム

ポッカレモンを足して、48グラム、が

私の好みのレシピだ


シンデレラカクテルを飲んだら

趣味の時間の始まりだ

とりあえず、ファイナンシャルプランナー1級の

受験用解説動画を見る所から

始めようかと思っている



2024年3月6日水曜日

「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ② 美術館ボランティア

 以前、無趣味なので定年後

何をしてよいのかわからない

何か今からでもできそうな趣味を

勧めて欲しいと、同僚に言われて

歴史が大好き、寺社仏閣と仏教に興味があるという

同僚の好みを生かして、御朱印集めを進めたところ

まだ在職中の今からすっかりはまっており

いまや、愛らしい猫の御朱印まで集めて

周囲のネコマニアたちに見せたりして

一躍、時の人となっている、という話を書いたが


その関連か、ほかの部署にいる先輩から

自分にも何かすすめてほしい、と言われた

この三月で、退職する先輩である

ただ、ちょっと意外だったのは

この人は、すでに、絵が好き、美術館に行くのが好き、という

れっきとした趣味がある

定年になったら、足代と入館料が出せる範囲で

美術館に日参するものとばかり思っていた


自分では、絵は描かないのだという

特に好きなのはゴッホ

ゴッホの絵の前で、ずっと立ち止まって

何も考えずに、絵を見ている時が至福、という

大変に物静かな紳士なのだが


考えてくると、この先輩は

役職定年になる前は、人事で新人教育を担当していた

教育してもらった新人が、中堅になってからも

飲み会の時の話題に出すほど

見事な教育ぶりで有名だった

学生の頃は、名前を出せば関東の子供を持つ人なら

だれでも知っているような名門塾で

受験生の指導をしており、卒業するときには、その塾から

専任講師にならないかと、スカウトまであったらしい


そこで、考えた

この先輩は、「一人で楽しむ」だけでは

完全に満足というわけにはいかない

だれかと語り合ったり、絵に関するウンチクを傾けたり

そして、ほんの少しだけ

解説ありがとうございます、なんでもよく知っていて、すごいですね、と

認めて欲しいのではないだろうか

そして、それをど真ん中ストレートで

満たせる趣味は何だろうか


大急ぎで、頭の中のインデックスを探った

このインデックスを持つているのが

ソバ―キュリアスの強みでもある


そして、見つかった

美術館のボランティア

SOMPO美術館のボランティアだ

場所も新宿、先輩の家のすぐ近くだ


美術館、水族館、動物園、たいていのところは

ボランティアを募集している

ほとんどが1月くらいの募集で、この時期には終わってしまっているが

SOMPO美術館は、四月まで募集している

ボランティアの内容は、たいていが

来館者へのガイドだ

展示品、動物の生態、などを教えてくれる

ガイドツアーの講師役を見たことがあるかもしれない

あれは、たいていがボランティアだ


だが、SOMPO美術館のボランティアは

他の美術館とは一味違っていている

美術館での解説もあることはあるが

それだけには留まらない

美術館に見学にくる予定の小学生の団体に対して

事前に、学校まで出向いて

絵の見どころ、鑑賞の仕方などを解説する

つまり

学校での授業まで組み込まれている

なので、合わない人は、合わない

だが、この先輩なら、まさに「昔とった杵柄」

しかも、筋金いりの杵柄だ


そのうえ

SOMPO美術館の最大のウリは

ゴッホのひまわり

日本がバブルの時に買った一枚があるのが、ここだ

これは、ゴッホ好きの先輩の解説は

どこまでハイレベルになっていくのか

正直、私が生徒になりたいくらいだ


ザッと、このあたりを話して、おすすめしたところ

本当に満足そうにうなずいて

早速、願書を出してみる、と言ってくれた

そして、最後にひとこと

ボランティアに採用されたら

採用期間中

ボクはボランティアの無い日も

タダで何度でも

入館できるようになるのかな、

と聞かれた


さすがにそこまでは、知らなかった




2024年3月5日火曜日

★今日はレバーパテ制作日和

 私の住んでいる関東は

昨日の夜から天気が悪く

Xでは、「めちゃ雪」がトレンドワードに

入るくらいになっている


こういう日の夕食は、鍋物と決まっている

今日は好きなテレビも無く

かといって、これだけ寒いと

じっと座ってビデオを見ていても、足元が冷えて仕方がないが

3月になったのだし、あまり暖房も使いたくない


こういうときは、私はちょっと手間のかかる

「煮詰める」系の料理を作ることにしている

くつくつと煮込んでいるうちに

部屋の中も温まるし

少しずつ体を動かすので

あまり寒くもなくなるし

暖かくなったころには、手製の「うまいもの」が

冷蔵庫で出番を待っている、という

いいことづくめだ


今日は、ちょうと数日前に押し入れの奥からレスキューした

スープ作り機に着いていた

ミキサー機能を活用して

レバーパテを作る予定だ


私の近所のスーパーでは

鶏のレバーは100グラム50円

ただ、250グラムの、一人暮らしには多すぎる分量なのが

難点といえば、難点だ


作り方は、至って簡単で

レバーの腺や、血の塊などを取り除いて

適当な大きさに切って、水につけておく

水は時々取り換える

水がやや透明になり、底が見えるようになるまで、が

一応の目安だ

つける時間は

本来は30分でも大丈夫なのだが

私はこの間に、ほかの材料の準備や

夕食後の皿洗いなどもやってしまうので

結局、1時間から2時間、つけていることが多い


冷蔵庫の中の香味野菜、ニンジン、セロリ、玉ねぎを薄切りにする

セロリとニンジンは半分、玉ねぎは4分の1が目安だが

私は、冷蔵庫の残り野菜の掃除、の勢いで

とにかく、薄切りにしてしまう

切れたら、チューブニンニクを5㎝くらい絞って

野菜全部を鍋に入れ、オリーブオイルで炒める

ここは、神経質にならなくていい

あとで、全部煮込んでしまうからだ


野菜に火が通ったら、水を切ったレバーを入れる

赤ワインを半カップ、ブイヨンキューブ1個

あとは、レバーの匂いを消すために

ローリエの葉二枚くらいと、好みのハーブを入れる

私は、庭で育てているローズマリーを

枝ぶりを整えるための剪定がてら、収穫することが多いので

乾燥ローズマリーを大匙3敗くらい投入している

ワインは、プラスチックのビンに入っているような

1本300円くらいのもの

これを、汁気が亡くなるまで、弱火で煮詰める

大体30分強、というところだ

肉も野菜も、頃よく煮詰まってくると

部屋はポカポカ、しかも、家じゅう

なんとも言えない、良い香りが漂ってくる


この先は、ミキサーの出番だ

まず、鍋の中身を熱いままミキサーにかける

汁気が無いので、最初はなかなか

ミキサーが回転せず

きれいに細かくならないと思うが

気にしなくて構わない


ミキサーにかけているうちに

だんだん冷めてきて

人肌より少し低いかな、という程度になったら

最後の仕上げに、バターひとかけらと

生クリーム50CCを加えて

ミキサーにかける

たいていの生クリームが200CC入りなので

四分の一を目分量でいれれで良いと思う

これは、植物性のホイップクリームで構わない

(ちなみに、私はスジャータ低脂肪を愛用している)


生クリームが入ると

突然、という感じで

少しパサパサ感のあった肉+野菜が

とろりと一つにまとまってくる

私は、ここで少し丁寧に時間をかけて

自分好みの細かさになるまで調節している

ちなみに、私はブイヨンキューブの塩分で十分なので

塩は入れてはいないが

味の調節をしたい方は

この段階で投入、30秒くらいミキサー、がおすすめだ


ミキサーが出てきてからは、10分かからない

難しいところも何もない

デメリットをあげるとすれば

難しくはないが、煮込むのに時間がかかる

生のレバーを触るのは、気持ちが悪いかもしれない

その程度だ


臭みは全くない

私個人としては、デパ地下レベルのできだと思っている

そのうえ、材料費はレバーと生クリームくらいなので

お値段的には、10分の1もしない

出来上がりの分量は相当に大量で

保存パック一個分、蓋が閉まらない程度になるので

数日間は朝食が、レバーパテ+ベビーリーフ のサンドイッチに

ならざるを得ないのだが

それでも、少なくとも私には一度も飽きがこない


それに、これだけたっぷりあると

休日のブランチに

「レバーパテのパスタ」が食べられる

レストランで購入したものでは

コスト的に、こうはいくまい、と

そこはかとない優越感(誰に対して?)を味わえる


今日は急いで帰って

鍋を食べて、パテを作ろう

そう思うと、それだけで楽しくてならない





2024年3月4日月曜日

★つい増やしてしまうのは、やはり趣味のもの

昼休みに

同僚の読んでいた断捨離の本を

ちょっと見せてもらったところ

面白いことが書いてあった


家が片付かないのは

そもそも、物の絶対量が多いからで

物の数を減らして、置き場所を決めれば

自然に家は片付いてくる、と書いてあり

なるほど、と膝を打ちたい気分になった

その他にも細々と書いてあったのだが

そのあたりは、いったん飛ばして

ともあれ、家に帰ったら

戸棚の中に何があるか

チェックしてみるか、という気になった

ひな人形を出すときに

ダンボールをかきわけたので

少し整理しようか、という気になったからだ


さて、押し入れの荷物を確認してみると

冷房系の、扇風機、卓上扇風機、お出かけ用ハンドファン

このあたりは、仕方がないと思えるもののほかに

ネコ用品一式、園芸用品一式

それに、一番多く場所を取っていたのは

調理家電だった


調理家電、といっても

私も持っているようなものだから

半分、工具か遊び道具のようなものだ

かき氷機は、たいていどこの家にもあるとは思うが

炭酸水作り機(正式名称は知らない)

ホットプレート、ポップコーン作り機

アイスクリーム作り機

綿あめ作り機、ヨーグルト作り機

スムージー作り機、トドメにスープ作り機まで出てきた


スムージーは、寒い間は中止しているが

暖かくなったら、すぐに復活するから捨てられない

炭酸作り機、ヨーグルト作り機

かき氷機、アイスクリーム作り機も

以下同文だ


ポップコーン作り機と、綿あめ作り機

これは、ドハマりした挙句、それぞれ3キロ太ってしまい

元に戻すのに苦労したときに

ヤツアタリ気味に、押し入れに放り込んで忘れていたものだった

出てきたら、なんだか久しぶりに

悪友に出会ったような気がして

懐かしい上に、今度の休みに

某ランド風のチョコレートポップコーンを

久しぶりに作ってみようか、という気になってきた

太ることにさえ気を付ければ

ワクワクのタネだ、捨てるわけにはいかない


スープ作り機は、亡き父のために買ったものだった

食事の時に、水分が無いと

喉の通りが悪くなるのだが

レトルトスープやみそ汁では塩分が多くなりすぎる

かといって、スープを一から作るのも

割合に手間がかかるので

この機械を使って

良く、ポタージュスープを作ったものだった

父を見送ったときに

遺品整理と同時に、押し入れにしまい込んでいた


あれからずいぶん経っている

それに、このスープ作り機には

ミキサー機能も着いている

そろそろ、あの頃のことも全部「思い出」として整理して

先に進んでもいいころだ

そう思ったら、なんだか急に

このスープ作り機のミキサー機能を使って

レバーパテを作りたくなってきた

まだ、ソバ―キュリアスになる前

はじめてこのレシピを習った時に

恐る恐る作ったレバーパテを

安売りになったバゲットと一緒に食べてみたら

ワインの進むこと、進むこと

どうやら、私の思いではかなりの強さで

食欲と結びついているらしい


料理、というよりも

料理をして遊んでいる、子供の実験のようなものだが

この、調理家電の山を見ていると

料理が好きなんだなぁ、と実感する

しかも

今度のボーナスで買いたい、と切望しているのが

家庭用パン作り機だ

ピザ生地も作れるものがいい

これ以上、片付ける場所が一体どこにある、と

咎める自分がいる一方で

洋服ダンスを一つ減らせばなんとかなる、と

考えている自分もいる


断捨離はしようと思ってるのだが

趣味のものだけは捨てられない

というよりも

ますます増やしてしまいそうだ

ミニマミストへの道は、私にはかなり険しそうである





2024年3月3日日曜日

★今年も楽しかった、ひな祭り

 今日は3月3日、ひな祭り


こういう年中行事は、きっちりやりたいタイプだ

特に、文化的というわけではなく

そうしないと、一年の変化が余りにも少なくなるからだ


これは私の持論なのだが

同じような日が続くと、人間だれしも退屈する

退屈して刺激が少なくなってくると

どうしても考え方が後ろ向きになり

愚痴っぽくなってくる

昔は、毎日あんなに忙しかった

みんなから頼られて、実力もあって、と

かなり自分を美化して

思いで補正のかかった、立派過ぎる自分の姿を

勝手に想像して

今の自分と比べてみたり

挙句の果てに、落ち込んでみたりする


それなら

根本的に、毎日やることを作り

あわただしく、バタバタしていればいい

もちろん、「落ち込み防止」のために作った

いわば、人工的な「やること」

「やることの養殖」のようなものだが

一年の行事、というのは

案外と、この「やることの養殖」に役に立つ


まず、ひな人形

これも、完全に自分用なので

まず、自分の趣味に一番合いそうなものは何か

それを考える所から始める

この頃は、ガラスの立方体にわずかに頭がついているような

抽象的なデザイン雛から

ちりめん細工の布雛

珍しいところでは、スペインの陶器の人形メーカー

リヤドロのひな人形まである

私は、木製の手に載るくらいの

小さなひな人形にした

これは、かなり気に入っている


ひな人形を飾るのだから、部屋の掃除は必須だ

テーブルも片づけ

床も雑巾がけの拭き掃除くらいはやっておく

これだけでも、何日間かは適度に体を使うので

夜の眠りが深くなるような気がしている


花は、ひな人形が小さいので

桃や菜の花を飾ると

かえって花に全部持って行かれそうなので

今年は省略した

と言うよりも、時間切れでいいアイデアが浮かばなかった

これは今年の反省点で

来年は、もう少し早くから

準備にかかろうと思っている


雛あられは、昔ながらのポンポンと

砂糖豆に、米を膨らませて

砂糖味にしたものが一番好きだ

デパートなどで探してみたところ

結局、スーパーの1袋160円のものが

一番ピッタリだと判明した


桜もちも、二種類ある

どら焼きの薄皮のようなもので包んである長命寺と

もち米で包んである、道明寺

どちらにしようか、少し迷った末に

名前にあやかって、長命寺にした






ここまでは前日までに仕上げて置いて

さすがに、食事だけは当日作ることにする

買い出しは、普段より早めにスタートする

ミツカンの寿司太郎を使って

見切り品になっていた大葉、三つ葉、ブリの刺身を

贅沢に使った、ちらしずし

吸い物にも、三つ葉をたっぷり浮かせて

あとは、菜の花とニンジンの胡麻和え


今年も、いいひな祭りが迎えられた

あとは、端午の節句まで

コツコツ勉強を進めて

秋口には、資格を取ったぞ、合格したぞ、と

叫んでみたいものだと思っている

2024年3月2日土曜日

★5000円の使い方

 少し前に

「3000円の使い方」という本が出版され

非常に人気になり、ドラマ化もそれていた

それに習ったわけではないが

目下、私の頭を楽しく悩ませてくれているのが

「5000円の使い方」だ


1月5000円

これが、ちょうど現在日本の「お稽古ごとの月謝の相場」の

ようだからだ

いや、ちょっと待て、趣味は公民館の講座で

安く楽しむのではなかったのか、と言われそうだが

この「1月5000円」の趣味は

公民館ではやってくれそうにない

かなり「トンガッタ趣味」で

なおかつ私の興味をひくものばかりなのだ


ちなみに、私が今、迷っているのは四種類

① 乗馬

 私は時折、土・日勤務で平日が休みになる

 そんな時は、土・日には営業していないレストランで

 おそらく、都内でも有数の美味なカツ丼を食べることに決めている

 「土・日には営業していない」でピンときた方も

 おられるかもしれないが

 実は、大学の学生食堂だ

 渋谷から電車で5分くらいのところにある

 「東京農業大学」のカツ丼は、びっくりするほど美味だ

 大学の食堂の仲では断トツ、ピカイチ、一般の名店と比べても

 全く見劣りがしない上に、ボリュームもかなりある

 で、食後の腹ごなしに、30分ほどかけて、駅まで歩くのだが

 その途中に「馬事公苑」がある

 旧東京オリンピックの馬術会場にもなったところだ

 ここで、50歳以上を対象に乗馬教室をやっている

 チケット制で、4回5000円

 乗馬には昔から興味があった

 定年後に平日に時間が出来たら、ぜひ受けたいと思う


②バレエストレッチ

 なんじゃそれは、と言われそうだが

 バレエを踊るわけではなく、バレエの曲を使って

 バレエのメソッドで、筋肉を伸ばしたり、ほぐしたり

 関節を動かし、筋肉をほぐしましょう、と言うことらしい。

 何を隠そう、バレエは大好きだ

 だが、自分があの、白鳥のようなスレンダー美女の集団の中に入り

 手をあげたり、足を上げたりするのは

 想像がつかない、と言うより、恥ずかしさが先に立っていた

 だが、若いころならいざ知らず

 60を過ぎて、カッコイイも、ステキも無いだろう、という境地にくれば

 自分の「やりたい」に身を任せてもいい気がしている

 それに、バレエの曲と言うのは、通常のクラシックよりも

 甘く、華麗で、軽やかで、美しく、何より楽しいものがおおい

 一番人気は、やはりチャイコフスキーだろうが

 実は、私は下に貼ったこの曲の方が好きだったりする

 

ドリーブと言う作曲家の「コッペリア」

ちなみに、振り付けはこちらの方が好きだったりする

 いかにも体が動き出し、スキップでもしたくなる

 (また、実際にこの曲はスキップによく合う

  嘘だと思ったらお試しあれ。ピッタリのはずだ)

  ただ、どうせなら、スキップよりも何か

 もうちょっと、踊りとは言わずとも、体操風の何かを

 やりたい気もする


③テーブル茶道

 茶道も、とても興味のあるものの一つだ

 だが、気に入らないのは

 「何年学べば免状が撮れるのか、いくらかかるのかが

  よくわからない」という点だ

 テストでも何でも、合格基準があるのに

 茶道にはない、師匠の腹一つ、というのが

 システム的に、というよりむしろ、経済的に不安があった

 習うとなれば、盆暮れもかかる、道具もそろえなくてはいけない、となると

 興味はあっても、敷居は高かった

 おまけに、正座と言うのが気に食わない

 高齢になれば、食事や酒でも座敷に座るのはキツイ

 高齢者を交えた会食の席は

 椅子席を用意する、と言うのはビジネスの基本の一つだ

 年齢限定の趣味を、60から始めるのも、モヤモヤする

 それで、敬遠していたのだが

 表だか裏だか、中だかは忘れてしまったが

 千家の一つが、座敷を使わない

 「テーブル茶道」と言うのを始めたのだそうだ

 講師課程は2年間、月謝は5000円、と

 私の木になっていた部分を全部吹き飛ばす明朗会計だ

 やはり、気になる


④篠笛

 これは、雅楽の「横笛」のことだ

 近所のイトーヨーカドーのカルチャーセンターで

 今期から始まった講座のようだった

 これは、子供の頃にみた、平将門の大河ドラマで

 草切正雄が吹いていたのを見た頃からの憧れだ

 だが、講座そのものがどこにもみつからず

 習うに習えないでいた

 今年の大河ドラマに影響されたわけではないが

 ぜひ習いたい

 西洋音楽では、音は必ず明確でなくてはいけないようだが

 日本の楽器、ことに笛類は

 完全に明確な音、と言うよりは

 どこか、風が混じっているような、自然な音色がする

 そこも気に入っているし

 何と言っても、吹いている姿が麗しい 

 疑う方は、ひな人形を見て欲しい

 五人囃子で誰が一番カッコいいか、と言われれば

 ほぼ100%の確率で、「笛」と答えそうだ


本当なら、全部やりたい

だが、私の家計上、最大でもできるのは一つだ

仕事をして給料をもらって、その分を月謝に回せば、と

言われそうだが

それでは、せっかく受けても

練習する時間が取れなくなる


もう一つ、新聞も月に5000円なのだが

これは、やめられそうにない

それに、私の取っている新聞は、週に一度

懸賞特集を載せている

私はこれが結構よくあたるタチで

1ヵ月に1度程度は、音楽会や映画はこの懸賞で

無料で言っているので

案外と、もとはとれているのだ


どれをやるか、どれが一番楽しそうか

やはり、頭の悩ませどころだ

ただ、これも酒を飲まない

ソバ―キュリアスになったから言えることで

飲み屋なら1回分の料金だろう

ソバ―キュリアスに乾杯(コーヒーで)といった気分である

 


 

2024年3月1日金曜日

★これが私なりの幸せ・ファイナンシャルプランナー1級受験宣言

 役職定年になってから

つくづく思うのだが

私は人生で今が一番幸せだ


両親はすでに看取った

介護はあるにはあったが、介護離職するほどでもなく

職場の協力もあって、なんとか乗り切れた

それが昨年、ちょうど59歳のころだったので

勤め先の方も、役職定年が半年ばかり前倒しになった、というような

あっさりとした感覚で

介護休暇を取らせてくれたようだった


子供はすでに自立した

顔を見せるのは4年に1度くらいで

オリンピック並みの頻度だが

今年の正月、地震の被害はそちらにはないかと

安否確認の電話をくれた

この程度の「つかず離れず」が

私にはちょうど良い距離感だ


仕事を通して

世のため、人のために働く時期も終わった

親として

子供のために、身を削ってでも

育て上げる時期も終わった

あしは

残っているのは、自分だけだと思う

つまり、自分に対する義務だけが残っているわけだ


私は、他人のために生きる義務が終わったら

今度は、自分のために生きる義務を

心をこめて達成しなくてはいけないと思っている

自分のために生きる、つまり、幸せになる義務だ


自分はどうすれは幸せなのか

何が必要で、何が要らないのか

これは、それぞれの人の性格にも価値観にもよるから

人には教えられないし、自分で見つけるしかない

自分自身とがっぷり四つに組んで

自分自身を探検してみる

これが、けっこう面白い


私の場合、ちょっと自分でも意外なことに

マネー情報を調べるのが好きだった

図書館で株の雑誌を読んでみたり

NHKの「金育」のテキストを読んでみたり

池上さんの金融の解説書を立ち読みしたり

妙に興味をそそられてしまった


それに

どうやら、ちょっとばかり人よりエネルギー過多らしく

「のんびり」「気楽に」と言うことが

性に合わないようだ

打ち込めることが無いと、少しばかり

イライラしてくる


なので

一念発起である

ファイナンシャルプランナーの受験をしてみようと思う

これは特に受験資格などもなく

(1年ほどの経理担当経験は必要だそうだが

 それなら、新入社員の頃に経験済みだ)

どうせやるなら、夢は大きく

1級合格を目指したい

ファイナンシャルプランナー1級となれば

金融の資格という点では、今話題の

「ザイム真理教」の森永先生

 ー 何を隠そう、私は20年以上前から

   この先生のファンなのだ ー

と肩を並べる

……あくまで「金融」の「資格」だけの話である

  実力だとか、知識の深みだとか、そっちの話は

  全くしていないので、誤解の無きよう……


もし合格できたら

シニア向けのメルマガなども出したい

貯金はいくら必要か、医療保険は入った方がいいのか

相続税対策は何がおすすめか、などなど

ドンドン、夢が広がっていく

受かっても、落ちてもいい

入試のように、何歳までに受からなくてはいけない、という

制限があるわけでもない

楽しいから、やりたいから、面白いから

シンブルに、ただそれだけで

できる所まで、チャレンジしていきたい


さあ、どこまで進めるか