2024年5月31日金曜日

老後資金・実際に必要なのはいくらか

 先日、金融庁が

老後資金は4000万円以上貯めなくてはダメだ、と言い出したこと

だが、その計算の前提となっている

 ①20年間ずっと円安が続く

 ②20年間ずっと円安の影響で

  2%ずつ物価が上がる

という二つの前提条件が、どちらも間違っている

全体が間違っているのだから、計算結果も理路整然と間違いに行きつく

4000万なんて、用意する必要はない、という

私なりの結論まで書いた


では、実際いくら必要なのか、ということだが

私の結論から言えば

「暮らし方によって違う」

「一言では言えない」である


なんだそれは、と言われそうなので

まず、ざっとまとめてみる

そもそも、どうして老後に貯金が必要なのか

これは当然、収入より支出が多くて

貯金を切り崩さなくては生活できないからだ

では

収入の範囲内で生活するようにすればいい


国民年金だけ、という方だけは話は別だが

……国民年金は非常に低額で

  しかも、未納分があって減額される人がとても多いので

  一概には言えないからだ……

厚生年金をもらう、サラリーマンだった人なら

月に15万くらいは入るだろう

ちなみに、私は転職をしているのでかなり安くて

11万にしかならない

だが、11万で生活してみようと思ったら

案外とできるもので

猫のごはんやトイレ、猫病院代も含めても

毎月、きちんと黒字が出せている


つまり

11万なら11万の生活をすればいい

それを、現役時代と同じく

20万以上の生活をしようとするから

旅行や、ゴルフ、観劇、グルメなど

定年と同時に手放すべきものを

手放さずにいるから、赤字になるのだと思う


ただし、一つだけ条件がある

家賃を払わず、持ち家に住む、ということだ

11万の年金のうち、家賃で5万くらいもっていかれては

それに、マンションならば最低でも、毎月1万円くらいは

共益費などでもっていかれる

さらに、もし年齢を重ねて、料理が難しくなり

うっかりボヤでも出そうものなら

次の更新はしてもらえない、

つまり、家を立ち退かざるを得なくなる、という

トンデモナイ悲劇に巻き込まれる恐れがある


私は、55歳を過ぎ

子供が巣立ち、自分だけの生活になったら

都会からは電車で一時間半くらいのところ

俗にいう「トカイナカ」に家を買うのがベストだと思う

55歳を超えていれば

通勤時間は長くなったとしても

定年がもう目前に見えてきている

ほんの数年のことなので、まあ、妥協線だろうし

路線によっては、通勤時間に座れる座席を

売ってくれるところもある

睡眠時間は、そこで稼げばよいし

毎日、往復の三時間を勉強に充てれば

私の経験上、宅建士、行政書士、

ファイナンシャルプランナー2級までなら

定年までには確実にとれると思う


それに、トカイナカは都心に住むより

物価が安い

約二割減、というところだ


家賃が無ければ

11万の生活はかなりリッチだ

食費は、外食をしなければ月に2万円程度ですむ

衣類も、職場用の服や靴も

買い替える必要もない

よそ行きは、今まで来ていたものを大事に着ればよいし

普段着や、ちょっとした外出着は、ユニクロがある

こまめに買い替えたいのは肌着くらいのものだ

盆暮れのあいさつも、必要なくなる


年をとったら、心配になるのは

介護費用くらいのものだ

私はおひとり様なので

病気になったときの付き添いや、入退院の世話まで

助け合いサービスを有料で利用せざるを得ないので

その分の貯金は必要だが

家族と同居などで、その分の費用が少なくて済むなら

必要な貯金は、ますます少なくて済むだろう


スーパーリッチなシニア施設に入居したいなら

数千万の額が必要だが

私は、自宅をシニア向けにリフォームして

終の棲家にする予定なので

さほど、多額の資金は必要ない

これは、貯金で何とかなればありがたいが

そうならなくても、リバースモーゲージを利用すれば

何とかなるだろうと思ってもいる


そう考えると、必要なのは

私の場合は、1500万くらいですみそうだ

1500万というと、確かに月給を貯金するのは

なかなか大変そうではあるが

退職する際には、退職金があるのだ

これを含めての1500万なら

さほど無理なく、なんとかなりそうだ


結局、必要な資金の計算に

一番必要なのは

「定年したら、どんなふうに生きていくか」という

生活設計なのではないか、という気がしている

望む生活のパターンに寄り

必要な資金の額は、千差万別になるのではないかと思っている






2024年5月30日木曜日

「老後資金4000万問題」のウソっぱち

 ファイナンシャルプランナーの試験の直前

金融庁が、老後の資金は2000万ではなく

4000万必要だ、と発表した、という

ニュースが飛び込んできた


聴いてすぐに、これは眉唾ものだと思った

だが、とりあえず試験までは勉強にあてて

試験が終わってから、ゆっくりと電卓をたたいて

計算をしてみようと思った


かなり長くなりそうなので

今日と明日、場合によっては明後日くらいまで

数日に分けて、私の計算を書いてみようと思う


まず、金融庁かなぜいきなり4320万という

一般市民では、とても貯められそうにない

巨額の数字を出したのか

その理由からだ


「物価が上がるから」とのことだったのだが

これでは、あまりにもアバウトで

計算の元にはならない

どのくらいの期間、どのくらい上がると予想して

再計算をしたのか

その前提条件を明確にして

全体条件が正しいのかどうか

チェックすべきだと思った

前提条件が間違えていれば

理路整然と、間違った数字を

導き出すと考えたからだ


すると

インフレで、今後30年間

毎年毎年、継続して2%ずつ

物価が上がっていく、というのが前提条件だと分かった

ちなみに、物価の上昇の原因は、円安だそうだ


ちょっと待った

すると、今後二十年間、ずっと今の調子で

円が毎年毎年安くなり続ける

これが、金融庁の前提条件だそうだが

本気でそんなことが起きると思っているのだろうか

余りにも、非現実的だ


そもそも、現在の段階でも

円安が進み過ぎて、円安のコントロールをしようという話が

出ていることは、ヤフーニュースのトップに出るほど

世間一般の常識といってもいいだろう

来年までずっと円安が継続するかどうかさえ怪しいのに

今後20年間ずっと円安が続くと仮定して

数字を計算するのは

どう考えても、無理があると思う


それに、現段階ですらでは

世界の経済では

円安が進み過ぎて危険だ、と評価され

ドイツでは、円の信用度を、アルゼンチンのペソと同列と

ランク付けたところが出てきた

…… アルゼンチンは、わずか20年前に

   経済破綻に陥り、預金封鎖を始めとする

   大混乱が起き、まだ経済は立ち直り切っていない

   そこと、円が同レベルだと評価されたわけである

   急激な円安は、そこまで危険視されているということだ……

あと20年、円安が進み続けたら

老後の貯蓄どころではない

私が墓に入る前に

日本が経済破綻を起こし、デフォルトになることだろう

そして、いくら日本の政治家がぼんくらぞろいでも

そこまで行く前に、さすがにアベノミクスはやめて

日本経済を守る手を打つだろう


すると、前提条件になっている

毎年2%のインフレ、という予想も

かなり怪しくなってくる

これは、円安のせいで物価が上がる、という予想だから

そもそもの、円安に手を打てば

物価の上昇も、多少はあるとしても

2%まではいかないだろうと予測できる


ちなみに、はっきりと物価が上がった2023年でも

上昇率は2.3%だ

金融庁の予想通りに、20年以上

毎年毎年2%ずつ物価が上昇していては

20年たつ前に、暴動が起きるだろう

もちろん、暴動といっても、暴力的な破壊行為に限らない

物価安定を公約に打ち出す政党があれば

その政党が大勝し、政権を握るだろう

私は、これも一種の「暴動」だと思っている


私は、以上の理由から

金融庁の言う「老後資金4000万」は

かなりの眉唾だと考えている


では、実際にはどのくらいの資金を

貯金しておけばよいのか

私の考えは、明日以降にまとめてみようと思う

ご意見、ご批判、ご質問なども

コメント欄にお書きいただけると

ありがたく思う

私は、匿名掲示板のような

汚い言葉のぶつけ合いは別として

有意義な討論や、論戦

意見の交換は大好きだ


どうぞ、ご遠慮なく





2024年5月29日水曜日

今週末は何をしようか・選択肢が多すぎて選べない?

 26日の日曜日に

ファイナンシャルプランナー1級の試験が終了し

合否はともあれ、開放感にひたっている

試験だけでも、午前と午後合計で5時間かかる

何はともあれ、よく頑張ったと

自分で自分をほめたたえ

……一人暮らしだと、こういう時が困る

  私の健闘をたたえてくれる人が誰もいない

  愛猫は愛らしいことは愛らしいが

  「んー」という鼻声だけでは

  (この頃は、ニャンとも言わなくなってきた

   ひたすら、鼻声の「んー」だけである)

     健闘をたたえてもらうにはほど遠いだろう……

自分で自分に、ご褒美メニューを用意するしかない


とはいえ

ちょっと面白そうなものを選んだら

あっという間に、候補がいくつも出てきて

どれにすればいいか、ちょっと迷ってしまっている


一つ目は、都内の温泉施設

東京ドームシティと、旧豊島園の隣

日がえりできる温泉施設が二つある

どちらも、入館料は2500円

館内の大浴場に加えて、サウナも、露天風呂も完備

タオルと館内着は貸出してくれる

湯上りには、横になれるスペースもあり

カフェでは水分補給も軽食もどちらも楽しめる

ゆっくり風呂につかり、リラクゼーションスペースで

怠惰にゴロゴロしながら

持参した文庫本を

読んでは眠り、眠っては読み、など

この世の至福、という感じがする


だが、この頃、勤務先の玄関前の植え込みの

紫陽花がきれいなブルーに染まっている

せっかくの時期、紫陽花を見に行くのも

悪くはなさそうだ

私の住んでいる関東には、意外に紫陽花の名所が多い

一番の有名どころは

何と言っても、鎌倉の名月院だろうが

人ごみを避けるなら、同じ鎌倉でも長谷寺の方がいい

オマケに、長谷寺からは海も見えて

なかなかの絶景でもある

しかも、長谷寺からは、大仏まで

歩いていける距離だ

紫陽花と大仏のセットは、なかなか魅力的だ


上野も、桜の方が有名ではあるが

実は、紫陽花の名所でもある

丁度、上野の東京都美術館で

私の好きな、デ・キリコの展覧会もやっている

キリコと紫陽花のセットも、負けず劣らずに魅力的だ


以前から行ってみたかったところがある

コニカミノルタの、プラネタリウムだ

ここのプラネタリウムには特別席があり

何と、小型のカプセルのようなシートに

横になって、星を眺められる

余りの気持ちよさに、眠ってしまわないかだけが

心配ではあるが

これも、試験後のリラックスには最適のような気がする

しかも、このプラネタリウムは

スカイツリーのふもと?にある

プラネタリウムを見てから、スカイツリーに上り

プロジェクトXで見た、スカイツリー建設の苦労を

しみじみと偲ぶのも、楽しそうだ


ううむ、困った

どれも、予算の三千円に

ピタリと収まる、コスパ最強のラインアップ

一体、どれを選べばよいものやら

今日は水曜日

週末までの、三日間

楽しく悩むことにしよう


写真は長谷寺の紫陽花

なかなかの絶景だと思うが、いかがだろうか





2024年5月28日火曜日

ウソは止めた方がいいのでは……東洋のダイアナ妃

 私の住んでいる関東地方は

今夜は台みの暴風、という

天気予報だったので

帰宅難民になっては大変だし

役職定年になって、さほど急ぎの仕事も

重要な仕事もしているわけではないので

半日の有給休暇をもらい

食料品をあれこれ買い込んで

のんきに家に帰ってきた


今は、かなりの暴風で

確かに、この風では、外はまず歩けなかったと思う

毎月、月給明細を見るときは

なんとも言えない思いにはなるものの

この風の音を聞いていると

役職定年っていいな、と素直に思えてくる


試験も終わり、半日休み

少々、ヒマになったので、ネットニュースを見ていたら

ちょっと、これはどうか、と思う記事が

目に飛び込んできた


ギリシャ訪問中の佳子サマのニュースだ

だが、その内容がひどい

余りにも、間違いだらけだ


ざっと、内容を要約すると

『ギリシャの新聞は佳子サマのことをこう報道した


   プリンセスは30歳、やさしく、穏やかな性格

   日本国内では、佳子サマの誕生日を祝って8万人の人が詰めかけた

   日本国内では、「東洋のダイアナ」と呼ばれており

   ダイアナ元妃以上の存在、日本の宝と考えられている  』


「目が点々になった」という言葉を

若い同僚から聞いたことがあった

なんともマンガチックな表現で

生涯使うことはあるまいと思っていたのだが

今、私はまさしく目が点々になっていると思う

長生きはするものである


これだけ無茶苦茶な記事は、見たことがない

完全に誤報ばかりだ


まず最初の、年齢からして違う

まだ、佳子サマは29歳のはずだ


日本の至宝、と考えている人も

まあ、探せば何人かはいるのだろうが

少なくとも、SNSでは嫌い、という人の方が

圧倒的に多い

2億のすっぴんロードと10億の建物占拠依頼

国民からは、控えめに言っても暖かい目は向けられていない


8万人が詰めかけるのは、新年の一般参賀

天皇ご一家のお手ふりののある、あの行事だ

佳子サマの誕生日イベントは

お言葉発表だけなので、詰めかけたい人がいたとしても

そもそも、どこに詰めかければいいのかわからないだろうし

東京には、東京ドームなどの有料会場なら別だが

8万人が集まれるような広い空き地はないのだ

完全に誤報である


日本国内で、佳子サマを「東洋のダイアナ妃」と

言っている人など

おそらくは、一人もいないだろう

少なくとも、私は初耳だ

昔、可愛い可愛いと、おかしな持ち上げ方をされている時でも

「美しすぎるプリンセス」とは言われていたが

ダイアナ元妃にたとえられたことはなかった


そもそも、ダイアナ元妃がたたえられたのは

顔立ちやスタイルの美しさもあるにはあったが

決して、それだけでは無かった


私は、ダイアナ元妃は、あまり好きではなかった

元妃には、王族としての才能が無く

あったのは芸能人の才能

そして、マスコミ嫌いと言いながら

芸能人の才能ををフル活用しているように見えた

私は、その点があまり好きではなかったのだが


元妃は、この才能を良い方の利用した

自分の写真を撮りたがるマスコミたちを引き連れて

エイズ患者のところに行き

当時、まだ差別のひどかったエイズ患者と手袋無しで握手し

その写真を撮らせた

エイズが、肌と肌の接触では感染しない

何の心配もないから、無用な差別をしてはいけないと

広報が何度言うよりも、ずっと明確に、印象的に

自分の身をもって

イギリス社会にはっきりと示してみせた

これが、26歳、今の佳子サマより3歳も若かったときのことだ










そのあとも

二人の王子たちを伴って、ホームレスを訪ね

貧困問題に一石を投じ

メンズ仕立てのシャツを着て、地雷原を歩く有名な写真で

対人地雷反対運動を推進した

ドレスがクローゼットに一杯になってくると

自分がモデルをつとめて

ドレスカタログをつくり

世界からの注目を集めたうえで

大々的なオークションを行った

もちろん、チャリティー販売で

ドレスを売って入った収益金は

全額寄付している

……確か、日本の女性週刊誌も

  二着ほど購入しているはずだ……


ダイアナ元妃の活動は

時には、政治的過ぎて王族にはふさわしくないと

特に、王室内部からの批判を受けたものの

視線の先には、社会的弱者がいた

イギリス社会が、あえて見ないようにしていたその人たちを

自分が訪ねていくことで

マスコミが光を当てざるを得ないようにし

社会の注目を引き付け

弱者を救うまではいかないにせよ

このままでよいのか、と問題提起を行った

弱い立場の人々に、寄り添っていこうという姿勢に対する答えが

事故直後に市民が捧げた、あの大量の花束だった


こうなってくると、好き嫌いとは別に

拍手の一つもしたくなってくる

「元」はついているとはいえ

さすが、イギリスの王族、と頭の下がる思いはする

それに対し

佳子サマが、ボランティアや寄附をしたという話は

私が情報不足のせいかもしれないが

ただの一度も、ほんのわずかのウワサでさえも

聴いたことすらない

視線の先には、いつも「自分」しかないように

思えてしかたがないのだ


つまり

ダイアナ元妃と、佳子サマとでは

非常に残念ながら

人間の格とでもいうべきものが、全く違うのだ

ウソを通り越して

ダイアナ元妃に対する、侮辱であるようにも思える


で、私が特に引っ掛かったのは

天皇ご夫妻は来月、イギリス訪問の予定がある、ということだ

このウソ八百の大誤報

10億円の国有財産占拠者、2億円のすっぴんロード

出社は二年に一度の勤務ぶり、へそ出し踊りという

なかなかのエピソード満載のお嬢さんが

日本では

ダイアナ元妃と並び称されている、という

嘘八百の記事が、ウソとは知らない

ウイリアム皇太子の耳にでも入ったら

相手は、大人なうえに「皇太子殿下」なので

絶対に表には出さないだろう、とは思うが

思いはするのだが

あれだけ、母親を大事にされている方だ

内心は

……大激怒、ではないだろうか……


この下らないウソ八百のせいで

エリザベス女王と昭和天皇の頃から続いている

英王室との絆が

少しでも傷つくことが無いようにと

おっかなびっくりで、祈りたい気分だ


それにしても

これほどすぐにばれるようなウソを

ギリシャのマスコミに教えたのは一体だれで

それを指示したのは誰だ、といいたい

今はネットがあり、自動翻訳アプリがあるので

下らない小細工はすぐにわかるのに

そんなことにも考えが及ばない上に

対英皇室外交で国益を損なうおそれまで引き起こした

責任者、出て来い!!


それにしても、佳子サマは

母親とそっくりになったと思う

特に、目つきが




2024年5月27日月曜日

東京都知事選にワクワク

 私はあまりスポーツは好きではない

おそらく、中学校の体育教師と

全く合わなくて

今の時代ならば、体罰こそなかったものの

教師による不適切行動、と言われるくらいの

目に合ったせいで

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、の要領で

スポーツ全般が嫌いになったのだと思う


野球やサッカーは、ほとんど見たことがない

体操は、コマネチくらいは知っている

フィギュアスケートだけは、良く見ているが

ジャンプはアクセル以外、見分けがつかないレベルだ


とはいえ、勝ち負け、白黒のはっきりとつく

ガチンコ勝負は、嫌いではない

料理の鉄人などは、よく見ていたし

バレエのコンクールとして有名な

ローザンヌなどは、テレビにかじりついて

入賞予想などを立てながら

じっくりと、集中してみている


だが、何と言っても一番「血が騒ぐ」のは

選挙だったりする

特に、1人しか当選しない小選挙区や

知事選などが、お祭りめいていて、大好きだ

それぞれが政策を訴えて

「日本をこう変えていきたいんです」という

スピーチを聞くのも面白い

応援演説に、どんな有名議員がくるか

ゲストを予測するのも、また、楽しい

選挙の開票特番を、トニックウォーター片手に

見ているのも楽しい


選挙は、やはり華やかなものの方が面白い

地方の市長選でも、

シチュエーションによれば、ワクワクするが

やはり、目立つ派手な選挙

地方選挙で言えば、東京都知事選が

スケールも、今後の政局への影響も

公約の内容も、全部含めて一番ワクワクする


今回は、面白く無さそうだ、と思っていた

なんやかやといっても、小池都知事だろう

他の候補者に、あまり魅力的な人がいないから

結局、経歴詐称疑惑もうやむやか、と思っていたら


なんと、大型の対立候補が、今日、立候補を表明した

蓮舫さんである

ニュースキャスター出身、大臣経験者、女性、と

小池都知事の「売り」だった経歴を

全部持っている

こうなると、バックの「推薦」を出した政党と

掲げる公約、つまり、どんな都政を行いたいか

まさに、政治家としての力での一騎打ち

これは、大注目だ


立憲民主党が、野党統一候補を

立てようと言っていたので

誰か、実力のある人

できれば、タレントやコメンテーター、ニュースキャスターなど

知名度優先にならない人を選んでほしいとは

思っていたが

まさか、蓮舫サンが、現時点での国会議員の職を捨てて

立候補するとは思わなかった

……実は、私は元明石市長の泉サンが

  (立件民主党の党首の泉サンの方てはない、念のため)

  統一候補になるのではないかと予想していた  

  私の趣味の一つ、へっぽこタロットの結果だったのだが

  見事に大ハズレで

  今日は、一日同僚たちに

  陰陽師モドキ、だの、零能力占い、だのと

  からかわれ続けていた……


さあ、どうなるか

現職の強みの小池サンか、選挙四連勝の波に乗る蓮舫サンか

七月の選挙当日まで

またまた、楽しみが一つ増えた





  

     

2024年5月26日日曜日

ファイナンシャルプランナー1級試験終了!!

 本日はファイナンシャルプランナー1級の試験日

最後のほぼ二週間は

ブログも書かずに、ひたすら勉強しまくった

その結果が、今日だ


模範解答は、もう発表されているようではあるが

今夜は見ないつもりだ


試験は午前と午後に分かれており

それぞれ2時間半ずつ

合計5時間の長丁場だ

午前は四つの選択肢から一つを選ぶ択一式

午後は、実際のケース判断を行い

自分の手で年金額や所得税を計算する

応用式に分かれている


私の実感では

応用編は簡単だった

特に計算は、過去問をみっちりとやり切っていれば

合格点には届いたと思う


だが、どうにもならなかったのは

択一式の方だった

もともと、私はこちらの方が苦手だったこともあり

午前の段階で撃沈

それでも、気を取り直して受けた午後の試験はまずまず

跡は、二つの特典を合計して

合格ラインの6割に届いたかどうか


みっともないが

確認するのが、少し怖い

少なくとも、眠れなくなりそうだ

なので

今夜は、早めに入浴を済ませて

トニックウォーターを青手

試験疲れをいやすためにも

早めに寝てしまうことにした


少しばかり、静岡の知事選挙の結果が

気になってはいるのだが

考えてみれば

選挙速報という者も

明日の朝になれば、朝刊が大きな見出しで

解説記事を載せてくれるようなニュースを

テレビにかじりついているようなもので

体力的に余裕のある時なら

スリルを感じつつ、ワクワク楽しめるのだが

今日のような、心身共に余裕のない日には

あまりふさわしい娯楽とも思えない


ともあれ、よく頑張った、私

結果はともあれ、還暦受験生である自分の

努力をたたえる

……一一人暮らしで、誰もたたえてくれる人がいないので

   自分で自分を精一杯ほめたたえるのである……

お祝いに、明日は

家庭菜園でイチゴを収穫し

スポンジケーキの台が手に入ればショートケーキ

売っていなければ、フルーツサンドを

作ることにしよう


とりあえず

私よ

おつかれさま

よく頑張った

大好きだよ!!

2024年5月10日金曜日

試験が終わったらやりたいこと・再就職への夢も込めて

 ファイナンシャルプランナー1級試験が

今月の26日

ゴールデンウイークは、ほぼ返上で

みっちり勉強漬けになったので

実力はついたものの

ボーダーラインはまだまだ遠そうなので

このところ、少しばかり

心が折れかけてはいるのだが


とりあえず、今、気持ちを奮い立たせるのは

「試験が終わったら何をしようか」と

楽しい空想にふけることだったりする


まず

もし合格していたら

趣味のスペイン語を再開したい

私のスペイン語は、NHKのラジオ講座が

よたよたながら、なんとか全部理解できるくらい

話す方は、あいさつやレストランでの注文が

できるくらいのレベルで

英検で言えば、4級と3級の間くらいなのだが


実は、少しばかり夢がある

定年まで、コツコツと勉強を重ねて

定年時の実力に応じて、再就職を探したいと

思っているのだ

一番難易度の低いのが、実は、観光ガイド

宮内庁で募集している、外国人旅行者向けに

スペイン語で、皇居の解説をしながら

一緒にまわる、というお仕事だ

マニュアルや、解説文はあらかじめ決まっており

それを覚えるだけで良く

時給も約2千円弱なのだが

残念ながら、回数が少ない

一月に、二回か三回なのだそうだ

だが、定年後の仕事としては、かなり楽しそうだ


もう少し、レベルが上がれば

関西にある、スペインのテーマパークの求人にも

応募できそうだ

そこは、スペイン人のダンサーさんたちの通訳と

パレードの時のフロートの運転のお仕事

二年契約の、契約社員なので

20代、30代の人には条件は良くないかもしれないが

定年後、少し働くには理想的だ


もっと力がつき

自分でも信じられないくらいのレベルになれば

ねらい目は、法廷通訳だ

外国人の人が、刑事事件で法廷に来ることになると

弁護士サンだけでは、人権が守れない

当然に、通訳が必要だ

この通訳を、法廷通訳という

毎月の件数が安定しないので

仕事としては人気がないのだそうだが

私は法廷ドラマが好きなこともあり

とても興味がある


という話を職場でしていたら

同僚の1人に

どうせなら、もうちょっと頑張って勉強して

これを目指してみたらどうだ、とスマホを見せられた

すさまじい求人が載っていた

大学・非常勤講師・スペイン語

実力があれば、修士号なども不要なのだそうだ


定年後、学資さえ何とかなれば

大学院に行きたい、と話したことはあったのだが

まさか、大学のセンセイを勧められるとは

だが、もし実力さえつけば

もちろん、破格の実力で

通訳試験なども突破できてればの話だが

最高の職場かもしれないなぁ、と

同僚たちと盛り上がった


楽しい夢をいろいろ見ながら

さあ、今日も相続税の計算に励むとするか





2024年5月9日木曜日

フィギュアスケート・宇野昌磨 現役引退

 先日の世界選手権が

終わった後のコメントが

なんとなく、奥歯にものの挟まったような

歯切れの悪い印象だったのを

よく覚えているが


今日の午後、スマホのネットニュースを見て

思わず、声をあげそうになった

まさか、現役引退宣言をするとは


まだ、20代なかば

次のオリンピックのメダル候補にも

入っていたはずなのに

まだまだ、実力は世界でもトップレベル

何より、私自身が

宇野選手のスケートを見られなくなるのが

残念でたまらない


思えば、選手としては

不幸の部類だったのかもしれない

活躍時期が、羽生弓弦と重なった

人気、実力ともトップレベルだった

羽生選手と試合でぶつかれば、ほとんどが2位

羽生選手の引退後に、トップになりはしたものの

羽生がいないから、とささやかれ

しかも、すぐ下の世代の選手たちは

かなり強い選手が、ざっと数えただけで3名

気を抜けば、代表の座も危なくなる

本当に、悪い時期に当たったと思う


一時、コーチを付けずに自分で練習をし

そのシーズンの試合は

私が素人目に見ても、ポロポロとしか

言いようのないものだった時がある

あれも、「万年二位」と意地悪交じりに

ささやかれた結果だと言われていた


本当に、悔しかったのだろう

それが、ランビエールコーチについてから

試合の点数とは別に

まず、表情が明るくなり

スケートが好き、というようになり

その次のシーズンあたりから

演技がとても美しく、情緒的になってきて

宇野昌磨選手にしか滑れない

独特の色香が現れてきた、と思った矢先の

引退宣言だった


確かに、アメリカのマリニン選手がいては

どんな選手も、まず勝てはしないだろう

羽生が現役時代、あれほど練習して

それでも、成功できなかった

四回転半を楽々と飛び

フリーのジャンプもほとんど全部が四回転

しかも、距離も、着氷姿勢も、申し分なく

加点がハンバンついていく

こんな、「神様のえこひいき」が

しかも、自分の年下では

ある種の絶望はするだろうな、と思う


ネットで、宇野昌磨選手の最高峰だと思われる

今年のショートプログラムの動画を探し

最後に、ゆっくりと鑑賞させてもらった

本当に、お疲れ様でした


ただ、それにしても

スポーツ選手、特にスケートや新体操などの

選手は特にそうなのだが

30で老いを意識せざるを得ない、というのは

なかなかに残酷なことだと思う

一般人なら、これから新入社員

初めて、自分の人生がスタートするくらいの年で

自分の一番熱い季節が終わってしまう、というのは

オーバー60の私から見ると

何とも、無残とも、残酷とも思えて仕方がない

宇野選手に限らす

こうした選手たちの先の人生にも

おせっかいを承知で、幸あれと祈りたくなってしまう







2024年5月8日水曜日

シニア割引・映画が1100円に

 ファイナンシャルプランナー1級の試験まで

とうとう20日を切って

いよいよ、追い込みにかかってきた

この試験は受験料が高く

約一万円弱かかるので

生活費のためにも、なんとか早く

受かりたいとは思っているのだが

さすがに、ちょっと遊びたい

少しくらい休んでも、変わりはないのではないか

などという

たわけた気分も浮いてくる


なので

高校時代に戻ったつもりで

私の机の前には

「全力疾走

 6月には映画と温泉」と

標語が貼ってある


試験が終わったら、映画を見に行く予定だ

映画は、比較的よく行く方だと思う

というのも、定期券の効く範囲

イオンシネマがあるからだ

このイオンシネマは、シニア割引がある

年齢は55歳以上

シネマコンサートや、ライブビューイングなどの

特殊なものでない限り

いつ行っても、全部1100円で見られる


定期がきくので、足代もタダだ

イオンシネマは、映画館だけではなく

イオンのショッピングモールが

併設されているので

特に、真冬の寒い時期

家にいても、コタツに入って縮こまって

なんとなく、一日過ごしてしまう、というような

予定のない休日には

イオンまで出かけて

ショッピングモール内を

ウォーキング兼ウインドウショッピング

足が疲れたころには、映画

最後は、ちょっと目先の変わった食材を買って

夕食の材料にする、という

プチ贅沢な休日を、よく過ごしていた


映画も、だいたい2カ月に1本くらいは

面白そうだ、ぜひ見たいと

思うものが登場する

今、とても楽しみにしているのは

6月に公開予定の「90歳 何がめでたい」だ

これは、御年90になった作家

佐藤愛子センセイの同名のエッセイをドラマ化したもの

佐藤愛子役は、草笛光子サンだ


私は、草笛光子サンのファンなのだが

特に好きになったのは、年を召されてからだ

モダンで、垢ぬけていて

人に頼らず、すっくと立った女性の役が

びたりとハマる

セリフ回しがハキハキしているも好きだが

何より、演技がうまい

特に、大河ドラマ「真田丸」と「鎌倉殿の13人」は

出色のできだったと思う


イオンシネマの、シニア割引で

草笛光子サンの

「90歳 何がめでたい」を

晴れやかな気持ちでみられるように

あと一頑張り

濃いめにいれたブラックコーヒーをすすって

相続税の計算問題を今日中にあと3問

頑張るぞ!!








2024年5月7日火曜日

本当に3分でできる・美味しすぎる三つ葉の混ぜご飯

 いよいよ春たけなわ

ゴールデンウイークも終わり

今日から出勤で、少しバテ気味

さわやかで、さっぱりと

あまり手はかけずに

それでいて、自分好みのものを

食べたいときに作るのが

このメニュー

「3分でできるのに美味しすぎる

 三つ葉の混ぜご飯」


作り方、というほどのものでもないほど

簡単なのだが

① 炊飯器でご飯を炊く

② 三つ葉を五センチくらいにざく切りする

③ 炊飯器の中に直接

  顆粒だしのもとと、三つ葉

  あれば、すりごま、かつお節1パックを加え、

  混ぜる

出来上がり


ちなみに、三つ葉は少々大きめでも

ご飯の熱に当たって、しんなりするので

問題なし、というよりも

私は、少し大きめに切って

「三つ葉」にたっぷり自己主張を

してもらう方が好みだ


三つ葉はスーパーで売っている物

値引きになった小さな束を

まるまる一つ使ってもいいが

私は、自家製の家庭菜園から

10本ほどつんできて作っている

まさに、晴耕雨読という感じで

古代中国の竹林の七賢か、

NHKの人気番組、大和尼寺精進日記のようで

その点も、気に入っている


味付けだが

私は、かつお風味のほんだしで

十分なのだが

人によっては、塩気が足りない感じが

するかもしれない

その場合には、しょうゆを加えるのが

おススメだ

ただ、せっかくの白米と三つ葉の

春らしい色のコントラストが

なんとなく、茶色っぽい

アースカラーになってしまうのが

残念といえば残念だが

香りは、ほんだしだけよりも良いかもしれない


バリエーションとしては

ほぐした鮭の瓶詰があれば

一緒に入れても、カラフルになるし

切り昆布の佃煮なども

なかなか味がしまってくる

つまり

冷蔵庫に残っている物を

お好みで足してくれれば

よほど妙なものでない限り

なんでもあうと思う


炊飯器の内釜に直接入れて

その場でまぜてしまえるので

あとの洗い物が少ないのも

ポイントが高い


合わせる料理としては

何と言っても、冷ややっこ

あっさりとした焼き魚

枝豆なども、ピッタリだ


楽しみにしていたゴールデンウイークは

終わってしまったが

勤めの後の、少し疲れて食べる好みの夕食も

それはそれで、また、楽しい

ささやかながら、毎日が本当に幸せだ




2024年5月6日月曜日

認知症予防スピーカー発売!? 

 今や、認知症は5人に1人がかかる病気

私も、なんとしてもなりたくはないが

もしなってしまったら、仕方がない

運命だとあきらめて

少しでも、進行を遅らせるように努力して

病名の診断を受けた時点で、後見人をつけて

何もわからなくなったら

施設入居まで、後見人に手伝ってもらおうと思っている


認知症ドリルなどもあるようだが

どうも、あれはあまり当てにならないらしい

一時ベストセラーになった

「在宅ひとり死のススメ」でも

上野センセイが、同業の大学教授

特に、認知症の研究者でも、認知症を発症した人が

いると書いていた

頭を使えばならない、というものでもないとすると

どうにもお手上げかな、と思っていたら


これも週刊誌の記事なのだが

認知症予防用のスピーカーが

発売された、と書かれていた

発売している会社の社名を見てみると

間違いなく、信用のおける製薬会社で

認知症に積極的に取り組み

薬の開発などもしているところなので

少なくとも、サギということはなさそうだ


週刊誌の受け売りだが

認知症の患者は脳内で

物を考えるときに出る、ガンマ40ヘルツという波が

不足しているのだそうだ

なので

自分でこの波を作ることができないなら

外部からこの波を取り込ませて

耳から聞かせることで、脳内にも

同じ波を作り出せばいいではないか、という発想で

作られたスピーカーなのだそうだ


使い方は簡単そうだ

このスピーカーをテレビの端子につなげる

すると、テレビの音をスピーカーが勝手に

ガンマ40ヘルツに変換してくれるので

あとは、ただ普通にテレビを見るだけでいいそうだ


その企業のホームページによると

一日一時間くらい聞き続ければ効果があるのだそうだ

一時間は、私のテレビ視聴時間と比べると

少し長いが

ビデオにつなげれば、なんとかいけそうだ


正直、なんだかちょっと胡散臭い気はする

だが、認知症予防は、非常に魅力的だ

お守り替わりに買ってみようか、と思い

値段を調べてみたところ、9万9千円也

とても、お守り替わりにできる値段ではなかった

安易に飛びつかず、というよりも

飛びつこうにも、先立つものがない状況なので

貯金がたまるのを待ちながら

もう少し、口コミや、商品情報など

あれこれとリサーチしてみようと思う

なので、あえて会社名と商品名は

書かずにおいた

興味のある方は、どうぞ自己責任で

お調べいただきたい

(調べれバすぐにヒットすると思う)


それにしても、つくづく認知症は悩ましい

一日でも早い解決法の発見を

祈りたい気分で一杯だ






2024年5月5日日曜日

週刊ポスト「資産寿命を100年まで伸ばす」を読む①

 ゴールデンウイーク中には

週刊誌や、コミックの発売がなくなる

二週間分まとめて、合併号になる代わりに

面白い記事が増える

今年のゴールデンウイーク特集号の

目玉ではないか、と思ったのが

週刊現代の「資産寿命を100年まで伸ばす」だった


ホクホク買い込んできたのだが

正直に言う

期待外れだった


この記事は、経済アナリストや

ファイナンシャルプランナーなど

「お金の専門家」の話を聞いてまとめた

インタビュー記事なのだが

私が一番引っ掛かったのが

トップバッターのインタビュー記事だ

このインタビューを要約すると

「少しでも長く働いて、収入を得よう

 ちなみに、私は60で会社を立ち上げたよ

 元の仕事は、同業の大企業の社長だった」


このインタビューの、何を参考にしろと?

おそらく、この記事をまとめた記者サンじたいが

若年層か、せいぜい40代くらいではないだろうか

シニア層の直面している問題が

何一つわかっていない


シニア層が仕事を探して、一番先にぶつかる壁が

「雇ってくれるところがない」だ

65歳、というだけで

履歴書どころか、面接すらしてもらえないところが多い

採用してくれる業種も、なくはないが

介護、マンション管理人、警備、スーパーと

かなり限られてくる

だが、正直70を過ぎてから

ずつと立ったまま、しかも、猛暑の中で

警備の仕事をするのは、体力的にとても厳しい


なので、私のブログては

「趣味と実益を兼ねて、体力を使わず

 楽しく働ける方法」を

あれこれと模索し

「こんな風にしてはどうだろう」と

いくつか提案をし

ありがたいことに、ある程度の支持をいただいたりしている

つまり

シニアが就職するには、知恵を絞らなくてはいけない

事前の準備も必要だ

欲しいのは、何を、どう準備すれば

どんな仕事につけるのか、という具体的な情報だ

この記事には、その点は一切書かれていない


それに、仕事を立ち上げるには、費用が必要だ

銀行からは、まず借りられないだろう

事業のために、自宅を担保にするなど

シニアには恐ろしくて、到底できない

起業をすすめるなら

資金計画のフォローが必要不可欠だが

その情報も全くない


それに、起業の大きな問題点として

今まで、意識していなかった「運営費」が

相当にかかる、という点もある

例えば、営業電話一つとっても

働いている時には、何の問題も無かったものが

いきなり、有料になる

新しく、仕事用の電話を契約し

スマホのかけ放題にでも入らなくては

到底、やっていけない

会社の帳簿はつけられるのか、消費税のインバウンドは

どうするのか

経理と税金の知識も必要になってくる

人に頼めば、給料を出さなくてはならない

それだけの収入が、すぐに得られるとは限らない

だが、この点に関しても、記事は知らん顔をしている


もう一つ、私が、シニアが働くにあたって

気になっていることは

健康とのバランスだ

せっかく、人生の放課後ともいえる時期になったのだから

ある程度、やりたかったことはやって

遊びたいことは遊びたい

だが、趣味や遊びは、一生涯できるというわけではない

健康で、体が動くとき限定の趣味、楽しみもある


例えば、スキーだ

私の知り合いの看護師サンは

北海道に住んでいるのだか

60歳で、年齢を考えて

すべるスキーは止めた、といっていた

今は、歩くスキー専門にしている、という


登山や、キャンプ、ゴルフも

年齢制限のある趣味だろうと思う

登山は、登れる山が限られてくるだろうし

滑落しやすい、雪山を避けるなどの配慮も必要になる

キャンプ、ゴルフは

キャンプ場、ゴルフ場に行くまでの道のりが問題だ

運転免許を返納する年齢になったら

ゴルフ場・キャンプ場にいく足がなくなる

同乗させてくれる若い人がいればよいだろうが

そうそう、いつも必ず

運転してくれるとは限らないだろう


それを考えると

老後の生活のために働くことは仕方がないとしても

遊ぶこともできなくなるまで、働くのが良いこととは思えない

そのバランスが、何歳までか

一番の問題は、そこだろうと思うのだが

この点についても、記事は全く述べていない


正直、記事の最初からして

「成功者の自慢話」を聞かされたようで

役立たないを通り越して、少しばかり不快だった

シニア記事は、シニア記者に書いてほしい、というのが

私の正直な感想だ


だが、ほかのインタビューに関しては

なかなか、役立つものもあった

その点に関しては

長くなってきたので

別の日に改めて書こうと思う




2024年5月4日土曜日

マクドナルドとオレンジジュース……デマは恐ろしい

 昨日あたり

ツイッター(今はXというらしい)で

この動画が出回っていた

聞くところによると

この後、警察沙汰にまでなったらしい

https://twitter.com/i/status/1785987876372812173


この店員氏も、なかなかのものだが

……私は、最初に見たときは

  正直、新種のバイトテロかと思った……

もっと驚いたのは、この動画についていた

無数のコメントだ


どれもこれもが

何の証拠もないにも関わらず

この店員氏を障碍者ときめつけ

「障碍者雇用」反対キャンペーンを

展開しているかのような状況だった

障碍者と健常者を一緒に働かせるから

こんなことが起きる、だの

障碍者に接客をやらせるな、だの

障碍者の面倒をみさせられている女性店員が

気の毒だ、そういえば

学校でも、同じクラスに障碍者がいて

優しくて気の弱そうな女子に

その子の面倒を見させていたのを思い出した、だの


すべてが、この店員氏が

障碍者であることを前提に

障碍者とは一緒に働くことはできない、と

店員氏よりも、障碍者雇用に対する

バッシングの勢いが、ものすごいのなんの……


実は、最初に見たときに

ちょっと変だな、と思った

私は、大学受験が終わった春休みに

マクドナルドでバイトをしたことがある

大学の入学までの暇つぶしのようなバイトだったので

ごく短期ではあったが

マクドナルドの制服には、キマリがあり

地位が上の人ほど

着るものが多くなっていたような記憶があった

ベストだったかどうかは覚えていない

エプロンか、特殊なキャップだったかもしれない

ただ

一番地位の低いバイトは、半袖シャツだけ

上の人は、何かもう一枚、特別なものを着用

だった気がする


この店員氏は、紺色ベストを着ている

ひょっとしたら、店長か

フランチャイズのオーナーではないか、と思った

すくなくとも、障碍者雇用の

ヒラ社員ではない気がした


とはいえ、私がバイトしていたのは

すでに40年以上前のことでもあり

当然、内部の規約や制服は変わっているだろう、と思い

自信がなかったことも相まって

反論は投稿せずにいたが


やはり、当たっていた

このベストは「青ベスト」と言われていて

マネージャー以上の制服

ネームプレートも役職者用だそうだ


そして、もっと恐ろしいのは

この人は健常者

つまり

「障碍者がブチ切れた」というのは

全くのデマだったことだ


こんなデマがどうして広がったのかというと

最初に投稿した人が

「多分、障碍者採用だとおもう」と

コメントを付けていたからだった

何の証拠もないコメントで

多少、無責任ではあるにせよ

さほどの悪意は感じられない

軽率なだけのコメントが

まるで、障碍者ヘイトに近い

「障碍者が職場に来るのは迷惑」というデマを

見事に拡散させてしまった


そして、もう一つ怖いのは

マクドナルド自体が、この店員は

障碍者採用ではありません、と

認めているにも関わらず

ツイッターに投稿した人のうち、ただ一人も

知らずにデマを拡散してしまいました、ごめんなさい、と

謝罪した人がいない、ということだ


ネットは、怖い

うっかりしては、とんでもなく足をすくわれて

自分も、何の悪意もないままに

デマの拡散に片棒をかつぎかねない

我々の世代は、ネットリテラシーに関して

正式教育を受けていないが

その分、自分で自分の能力を

アップデートして行かなくてはいけないと思った


もう一つ

オレンジが不作で、値段が高騰し

オレンジジュースが飲めなくなる、という

話題がニュースで上がっていた


さすがに、これはきな臭いと思った

ファイナンシャルプランナーの勉強を始めてから

模試の点数などはあまり伸びてはいないのだが

こうした情報の「うさんくささ」だけは

鼻が利くようになった

今月末の試験はダメかもしれないが

鼻が利くだけでも、まあ、いいか、と

思っているところなのだが


やはり、思った通りだった

オレンジジュースの先物価格

ネットで調べれば、すぐに出てくる資料なのだが

オレンジジュースの値段自体は

去年と比べても、さほど変わってはいない

このグラフの、赤線と青線の価格分だけだ

但し、このグラフはドル建てだ

ドルで買う時には

ほとんど価格は変わっていない









では、どうしてオレンジジュースの価格が高騰するのか

円安のせいだ

そもそも、円安というのは

円とドルとの交換比率のことだ

例えば、オレンジジュースが1バック1$だとする

……まず、ありえないが

  これはあくまで、例題ということで

  数字をわかりやすくしている……


1ドルが百円なら

百円持ってくれば、1ドルと交換してもらえるから

1ドルのジュースが買える

つまり、ジュースは百円、ということになる

だが、1どりが150円なら

150円出さなくては1ドルと交換してもらえないから

結局、ジュースを手に入れるには

150円かかる、ということになる


つまり

オレンジは確かに、少しは不作になり

少しは値段は上がっただろう

だが

ジュースが手に入らなくなった最大の原因は

円安にある、ということだ


ニュース番組は、こういう話を解説してくれない

私も、ファイナンシャルプランナーの勉強をしていなければ

そのまま鵜呑みにしていたことだろうと思う


ほんとうに、うかうかできない

知識のアップグレードは

本当に重要だと思う

2024年5月3日金曜日

このドラマが楽しみ・NHK 「老害の人」5日スタート

テレビは好きな方だと思う

だが、受験生の身なので

見る番組は絞っている

一日30分以内、と

小学生のような制限もつけている


今、見ているのは

笑点、大河ドラマ、美の壺、日曜美術館

ソロ活女子のススメ、100分で名著

スペイン語講座、趣味の園芸

プロジェクトX

だが、勉強時間確保のために

美の壺と日曜美術館は録画をとりためて

合格してから見ることにしている

……問題は、合格点までの距離が

  あまりに遠いので

  晴れて合格し、いざ録画を見ようと思った時には

  プレーヤーが壊れていないか、という

  ことなのだが……


5日から、もう一つ

気になるドラマが始まってしまう

NHK 「老害の人」だ


原作は内館牧子

シニアを扱った三部作の最後

原作も読んだが、なかなか面白かった


あらすじをまとめると

主人公は、中小企業の元社長の80代

娘婿に地位を譲って引退したはずが

行くところがなく、週に何度か

止めたはずの勤め先に出勤し

昔話や自慢話、同じ話を何度も繰り返し

挙句のはてに、契約を一つダメにしてしまい

娘から、老害宣言、出禁にされる


だが、ここで一念発起

シニアが集まれるカフェ

「若鮎サロン」を作る

その後、すったもんだはいろいろとあり

コロナ禍にも巻き込まれ……という話である


私の読後感としては

小人閑居して不全をなす、だった


ひとくちに言われている、「老害」

孫自慢や、延々と続く自慢話

エンドレスの趣味のウンチク

私には、これは「人害」とでもいうべきもので

シニアだけには限らない気がした

シニアでも、やらない人はやらない

若くても、やる人はやる

年齢ではなく、人格によるのだと思う


たとえば、

若年層には「マウント」がよくあるそうだが

要は、自慢話+私は貴女よりも上だ、という

一種の場所取りまで含めているので

むしろ、単なる自慢よりも悪質に思える


ほかにも

私の職場の若い女性同僚に

ソロキャンプが趣味、という人がいるのだが

一番の困りものが

女性のソロキャンパーを見つけると

近寄ってきて、困ったことはないか、などと話しかけ

頼んでもいないのに、あれこれと教えたがり

聴いてもいない、身の上話や自慢話を始める

男性キャンパーだという

1人でできますから、とご退席願うと

親切でやっているのに、と怒り出す

こうした男性キャンパーは

中年が多いが、30代くらいでもいるという

その同僚は、そのせいで

管理人の常駐するキャンプ場以外には

絶対に行かない、不愉快な思いをするから、と

言っていた

ウンチク垂れ流し系は

シニアには限らないのだ


若い母親たちでも

子供自慢が激しい人は少なくはないと思う

親は親ばかでいい、と世間が目をつぶっている

それだけの話なのではないだろうか


いや、シニア層には特にそれが目立つ

頻度が多すぎるから

「老害」と言われるのだ、と

反論が聞こえそうだが


私はそれも、やることがないからではないかと

思っている

というのは

仕事を持って、忙しくしている人は

シニアになっても

ムダな自昔話や昔話をり返して

時間を浪費する人には

会ったことがないからだ


たとえば

テレビなどで良く出てくる人達を

例にとってみるが


年を重ねれば重ねるほど味が出てくると言われる

落語家の師匠方

笑点の大喜利の半分はシニア層だが

孫自慢をしているのを聞いたことすらない

それよりも、座布団獲得に必死そうだ


私の知り合いの、お坊さんもそうだ

年をとってからますます

ご近所にも、檀家さんにも

慕われるようになり

この方に悩み相談をしに来る人は

かなり多い

美輪明宏も、80歳を過ぎてから

テレビで人生相談番組をやっているが

この範疇に入りそうだ



いや、それはその人たちの

品性や人格が特別に立派だからで

その他大勢のシニアには当てはまらない、という

声も聞こえてきそうではある

なので

ここで、極めつけの例を挙げてみたい


良くも悪くも、シニアにならなければ

出世できないらしい、政治家のセンセイ方

その中でも、ドン

5億もの裏金議員でもある

あの方である

記者会見で、質問した記者を

バカヤローと罵倒したほどの

なかなかみごとな品性の持ち主ではあったが

あの記者会見では、自慢や、昔話は

一言もしなかったではないか


どうやら、三男に自分の地盤を継がせるのに

一生懸命で

それどころではないらしいが

つまり、そういうことだ


私個人としては

もうちょっと良い仕事をして

長生きしてくれればよいのに、と

いう気はしているが

それはさておき


目の前の仕事に忙しければ

昔を振り返る暇などないのだが

シニアになると、そこまで忙しくない

一種のヒマつぶしが、自慢と昔話

というだけだと思う


小人閑居して不善をなす、という

単なる趣味ではなく、人のために役立つこと

わずかでも、収入につながること

できれば、それが自分の趣味に繋がり

やっていて、楽しいと思えること

そういう楽しい未来をもち

過去のことなど、振り返るような

時間と体力の持て余しをなくす

それで、この種の「老害」は

発展的に解消していくと思う


作品中では、主人公は

「老害」呼ばわりされた高齢者を集めて

カフェを開設する

このような

「居場所」「生きる意味」

これが大切であること

かといって、仕事をしている時と違って

他人が「やること」を与えてくれるわけではない

自分の頭で考え、自分で決めて

自分で作っていくこと

これはもっと大切だと思う

小説にも、共感した


主演は伊東四朗

ドラマのCMでみたところ

まさに、はまり役だったのだが

実際の伊東四朗は、自分の分だけではなく

周りの人のセリフまですべて覚えて

リハーサルに臨み

他人のセリフでも、間違えると

「そこは違うのになぁ」という顔をしており

「老害」と正反対のキャラクターだったそうだ

なんとも皮肉なギャップも、面白い


試験前ではあるが

やはり、どうしても見たい

少し早起きして勉強時間を確保して

ノルマ達成のご褒美に見ようかと思っている









2024年5月2日木曜日

子供に介護はさせない宣言

 職場の同年代の同僚に

よくいわれるのが

男の子の親は大変だな、というセリフだ

同僚のところは、娘さんが二人

それぞれ、結婚して別居しているそうだが

体が悪くなったら、面倒を見てほしいと

普段から言っており、娘さんたちも

心よく同意してくれているのだそうだ


女の子はこういうときに助かる

情が厚いから、というのが

同僚のお気に入りのセリフだ

こんなところで、ゴタつくのも面倒くさいので

なるほど、そうですか、うらやましいですね、とは

言ってはいるが

この話をされるたびに、私の頭に

どうしても浮かんでしまう物語がある

「リア王」である


かいつまんであらすじをまとめると

リア王には娘が三人

年老いて、国王を生前退位して

娘達と月替わりで同居することになるが

財産と権力を手放した父親に

娘たちは冷たく

リア王は、怒りのあまり半狂乱になり

嵐の荒野にさまよい出たあげく

ただ一人の、口下手だが誠実な娘に救われたものの

最後には、一家全滅となる、という

どこにも救いのない悲劇である


娘たちの冷酷さに苦しむリア王が

私はリアではないのか、というと

仕えていた忠実な道化が答えていう

名セリフ中の名セリフがある

リアの影法師さ


そして、こうもいう

賢くなる前に

年をとってはいけなかったのさ


私は、自分の介護を子供や嫁に期待するなら

その時点で、リア王のお仲間だと思っている

なぜなら

介護は、とてもじゃないが

素人が仕事や育児の片手間で

できるような仕事ではないからだ

私も、ごく短い間、父を家に引き取り

介護の真似事のようなことをした

父の希望は、自宅で最期を迎えることだった

病院から退院して、2週間で

父は旅立ちを迎えたが

それでも、夜中に起きて

寝返りを打たせたり、トイレの介助をしたりと

とてもではないが、翌日に出勤して

8時間の労働はできなかった

この間は、私は介護休暇を申請していた


私はたまたま、60になっていて

役職定年済み、仕事の分量も責任もかなり軽く

正直、いなくても困らない状況にあったので

介護休暇も取れた

だが、私が要介護になったとき

息子が同じ状況とは限らない

むしろ、働き盛りだったり

大きなプロジェクトにかかわっていたり

することもあるだろう

それを全部諦めて、自分の介護をしろ、というのは

私には、少々ワガママのように思える

親には親の人生があるように

子供にも、子供の人生があるのだ

子供の人生を妨げ

自分のためにすべてを捨てて尽くせ、と

平気で言えるとしたら

「毒親」であるように思えるのだ


同じことが、息子の嫁にも言える

むしろ、嫁は息子とは夫婦だが

私とは、血の一滴もつながっていない

赤の他人だ

介護を考えるなら、自分の親の介護をしたいだろう

しかも、私の場合

嫁はフルタイムで働いており

学歴は息子よりも上だ

到底、私の介護に呼びつける筋合いではない


それにそもそも、介護というのは

一見簡単に見えるが、きちんと講習をうけ

試験に合格して行う、プロの仕事だ

素人が見よう見まねでやっても

できることはできるだろうが

家庭の主婦の料理と、フレンチレストランのシェフの料理が

同じ料理でも、全然違うように

介護するほうにも、されるほうにも

不満の残る状況になると思う


なので

私は、子供や嫁、家族には

私の介護はさせない

まず、介護が必要になる時期を

少しでも遅くするために

健康に注意した生活をおくり

介護が必要になったら

公的介護保険と、自費のヘルパーさんの派遣を頼んで

プロの手を借りて、生活していきたい


もちろん、そのためには資金も必要だ

できるだけ、無駄遣いを控え

その時のために、2000万を目標に

貯金にも励もうと思っている


ただ、それもこれもすべて

公的介護保険が、現状維持されること

改悪されないことが、大前提だ

もし、介護がカットされたら

今、ヘルパーさんたちに頼んでいる介護サービスを

受けられなくなるのだから

イヤでも、子供や孫の手を借りざるを得なくなる

つまり、公的介護の削減に賛成するということは

自分たちが、親や祖父母の介護をする、ということと


介護法案がこれ以上改悪されないことを

心から願っている






2024年5月1日水曜日

我が子は他人

 ツイッター(今はXというらしい)の

トレンドワードで

「我が子は他人」というのが上がっていた

ゴールデンウイークだから

顔も見せない子供を嘆いてのことかと思ったら

何のことはない、今日放送された

ドラマの中のセリフらしいのだが


内心、私は文字通りの意味で

「我が子は他人」だと思っている

息子と孫は、いることはいるが

息子は昨年の秋、私の父(息子からすれば祖父)が

余命宣告を受けたときに会いに来た以外は

父の葬儀に顔を出したきり

一度も会ってはいない


私が住んでいるのが関東で

息子一家は大阪ということもある

コロナの大騒ぎもあったが

六、七年会わずにいると

ほとんど他人と変わらない


最初のうちは、それでも一抹の寂しさはあったが

それも、積み重なるうちに、だんだんと慣れた

考えてみれば

私も20代、30代で

仕事が忙しかったころは

たまの休日は、ごろ寝で疲れをいやしたかったり

旅行に出るにしても

行きたかった海外旅行や、観光ツアーなど

自分が遊ぶことがメインで

親元にいくのは、一種の「仕事」のように

感じていたところも、なくはなかった

息子も、そういうことなのだろう

自分もできなかったことを、息子に求めるのも

酷というものだ


それに、特に結婚したら

男の子は、嫁のものだ

実家に引っ張ろうとするから

嫁と実家の間に立たされて、夫が苦労するのは

橋田寿賀子が「渡る世間は鬼ばかり」を書いていたころから

少しも変わらない

いわば、人生の真理のようなものだと思っている


それに実をいうと

今は、今月末の受験勉強で忙しい

遊びに来る、などと言い出されたら

部屋の掃除から始まって

孫に危険の内容に、家具や調度品を整えたり

寝具だ、食事の用意だと

あれこれ、「おもてなし」に時間と労力がかかる

少なくとも、今は

こうしたことは一切やりたくない

非常にわがままなのを承知で言えば

放っておいてもらえて、実にありがたい


我が子とはいえ

子供を持ち、人の親になったら

第一の責任は、息子の妻と子供にある

なので

私が体が弱ったり、動けなくなったりしても

息子に介護は頼めない、

「我が子は他人」と思いを定めたら

そのあたりの、わりきりもすっきりとできるようになった

介護保険を使い、ヘルパーさんを頼んで

在宅ひとり死を遂げられるよう

情報収集やら、マネー対策やら

おひとりさまと同じように

着々と整えている


そしてもう一つ

「我が子は他人」と割り切って

一番スッキリしたのは

「財産は残さない」と決めたことだ

現在の日本の精度では

ヘルパーさんだけではなく

在宅診療、在宅看護、在宅マッサージまで受けられ

ベッドも、在宅介護用の電動ベッドがレンタルできる

夜が不安ならは

これは完全に自費になるが

毎晩、看護師さんに付き添ってもらうこともできる

だが

これらのサービスは、すべて有料だ

財布と相談しながら、ということになるのだが

そのときに

「子供と孫に、財産を残してあげなくては」と

思うと

どうしても、自分の受けたいサービスを削ることになる


それが

「我が子は他人」

「財産は残さない」と割り切れば

それだけでも、かなり満足のいく

最終楽章が迎えられそうな気がするのだ


とはいえ、これは今の私が考えていることで

あと15年くらいたって

1人暮らしが心細くなったら

全然違うことを言いだしているかもしれない

だが

今のことろは

自分に与えられた最大限の自由を思い切り活用して

愛猫と遊び、家庭菜園の世話をし

昼風呂につかり、散歩を楽しみ、新聞をよみ

手料理とコーヒーに舌鼓を打ち

美輪明宏のCDをかけ

好きなものに囲まれて

一日一日を、幸せに過ごしていきたいと思っている