2024年8月24日土曜日

何とかしてほしいこと・入院時の保証人2名

 先日の昼休みのことだ

私の職場で

立憲民主党の政治塾に入っていた同僚が

「今の社会、一つだけ

 悪いところを直す力をあげるよ

 なんでもいいから、って言われたら

 何を治す?」と

雑談を振っていた


内心、これはいずれ

立候補した時に何を公約にするかの

下調べかな、と

少々「生臭い」気はしたものの

同僚同士で、くだらない悪口を

言い合っているよりも

こういう話題は、罪がなくていい

黙って、聞き役に回っていた


年代によって、けっこうバラツキがあった

女性は、やはり、というか、当然、というか

男女の賃金格差の問題をあげていた

それに加えて、

女性も活躍できる社会を、という割に

いつまでたっても、病児保育が充実せず

子供が熱を出したら、すぐに保育所に

お迎えに行かなくてはいけない

仕事を抜けられては、職場に迷惑がかかるし

抜けるほうも、あわただしいし、いそがしいし

何より職場に居づらくなる

幼児を乗り切ったとしても

学童保育も、預かるだけで中身が薄い

本気で女性に働いてほしいと思っているのか、と

非難ごうごう、というところだった


シニア層は、生活の不安、健康の不安だった

特に、認知症になったときに

どうすれば、安心して暮らせるのか

施設に入居するとして、すぐに空きはあるのか

それ以前に

自分たちが認知症になるころには

介護施設での働き手がいなくなるのではないか、と

かなり切実な不安が多かった


タイムリーな話題としては

当然ながら、「米不足」があった

これから、夏はますます暑くなるのに

暑さに強い品種があるのか、という話や

米農家の労働時間は時給に直すと

たったの10円だそうだ

これでは、農家を継ぐ若い人など

出てこなくてあたりまえではないか、という

ごもっともな話で盛り上がった


ここまでは聞き役だったのだか

やはり、私にもご指名が来た

こうなると、張り切ってしまうのが私の悪い癖だ

コンクールをしているわけでもないのに

さて、どうせなら、老若男女だれからも

そうだそうだ、と言ってもらえるアイデアを出したい

それで、言ってみた


「病院に入院するときの、保証人

 あれを、なんとかして欲しい」


何人から、そうそう、あれは絶対、と

声援をいただいた


どういうことか、少し説明すると

病院に入院すると、会計から

「保証人を立ててください」と言われる

保証人というのは、借金が払えなくなった時に

肩代わりをしますよ、と言ってくれる人だ

なので

保証人になって、得をすることなど何もない

自分が作ってもいない借金を負ってもいい、などと

親切すぎることを言ってくれるのは

親くらいなもので、仲が悪ければ兄弟でも断るくらいのものだ


病院の保証人は、たいてい二人必要だ

しかも、それぞれ違う住所の人を、と言われる

私には子供は一人しかいない

その息子と、奥さんの名前を書けば

確かに二人分の枠は埋まるが

息子夫妻は夫婦なので、同居している

つまり、住所は一つだ

誰かもう一人、保証人を見つけなくてはいけない


私は、両親を見送り、現在はおひとりさまだ

一人っ子で、兄弟はいない

友人には、まず確実に断るだろうから

頼もうという気すら起きないくらいだ

つまり、たとえ政府の言うように

銀行には3千万円の現金がうなっていようとも

入院費を前払いしますから、と哀願しようとも

私はどこにも入院が出来なくなるわけだ


身元保証会社、というのも

なくはないのだが、とにかく高価なうえに

正直、信頼していいものかどうか

かなりうさんくさい

ネットなどで、「身元保証会社の見分け方」を

ずいぶん検索し、チャットGPTにまで聞いてみたが

これといった成果は得られなかった


見分け方もわからないまま

胡散臭いと思いながら

高額な身元保証会社を利用しなくては

入院一つできない

こんな不条理があっていいものか


しかも、これは全国のお一人様、全員にかかわる問題で

20代のシングルマザーや、その子供から始まり

80,90で連れ合いを亡くした

シニア層で、一人っ子の人まで

幅広く、世代をタテに貫くように

問題になっていると思う

しかも、こればかりは「自助」のやりようがない

まさに、政治の出番だと思う


病院の保証人制度を、時代遅れのものとして

おやめなさい、と、国から指導してもらうか

市町村で、10万単位の貯金を条件に

保証人を引き受ける制度を作るか

せめて、保証人引き受け会社が信用できるかどうか

国ではっきりとした基準を作って

格付けのランクを作ってくれるか

何かしてもらえないと

いくら、自助で貯金をしても

盲腸一つ、安心してかかれない


こんな世の中は、おかしい


「おひとりさま」がこんなに増えているのに

社会があまりに冷酷だ、と

ひとしきり、演説をご披露する羽目になった


そうだそうだ、と

若い同僚たちからも褒めてもらって

少しいい気分でいたら

昼休みの終わる直前に、そっと

立件民主党の同僚からささやかれた

「ひょっとして、あなたも立候補するんですか?」


致しません

致したところで

私には地盤、カバン、看板の

「三バン」が一つもないので

落選は確実だ


疑心暗鬼を生ず、と、昔の人は良く言ったものだが

もう一つ

昔の人は良く言ったものだ、と思うのが

「クチは災いのもと」

肝に銘じておきたいと思う









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