もともと、あまりテレビは見ないうえに
バラエティ番組が嫌いだ
嫌い、というより、少しも面白くない
特に、芸人がひな壇で騒いでいるタイプのもの
どこがおもしろいのか、わからない
「ここで笑いなさい」とばかりに
大きくテロップを出すのも嫌いだし
しかも、そのセリフがほかの芸人を
傷つけるタイプのものだったら
全くもって、不快にしかならない
お笑いが嫌いなわけではない
笑点などは、楽しみに見ているし
時間のある時は、吉本新喜劇の
舞台中継も見ることがあるし
三谷幸喜は演劇、エッセイ問わず
無条件で、大好きだ
映画も全部見に行った
ちなみに
一番のお気に入りは「笑いの大学」だ
ただ、この頃のお笑いには
ついていけないところがあるし
数年前、キングオブコントだったか
大きなお笑いの大賞で
優勝したのが
「大きなイチモツを下さい」と
歌い倒すコンビだった時に
もう、若い者のセンスについていこうと
思うこと自体をやめた
なので
今回、騒動になっている
フワちゃんやら、やす子やら
どんな芸人さんなのか、CMでは見たことはあるが
芸そのものを見たことはない
だが、どうやら話をまとめてみると
やす子が
オリンピック関連のツイートで
『生きてるだけで偉い
みんな優勝』という趣旨のことを書いたら
フワちゃんが
『お前は偉くないので死んでくださーい
予選敗退でーす」と投稿
やす子が「とても悲しい」と答えたところから始まり
ブログが炎上
フワちゃんを非難する声が止まず
フワちゃんは
当人に謝罪します、とツイートしたものの
その直後に、友人と遊んでいるところを投稿
全然反省なんかしていない、と
ますます炎上
フワちゃんをCMに起用していた
グーグルピクセルが
かなり早い段階で
「他人を尊重できない人」は
社風に合わないから、とCMを降板
ラジオ番組も放送中止
すでに収録済みの番組も
フワちゃんの写っているところは削除しよう
という動きになって
やす子が火消しをしようとしたが、もう止まらず
現段階では、フワちャんが一定期間ではあるが
芸能活動休止を発表した
このフワちゃんは、かなり素行が悪かったららしく
礼儀知らずの遅刻魔としても有名で
どうやら、今までたまってきた
そういうイライラに
この発言で、一度に火がついた、という
状況のようではあるが
私は、一罰百戒的な意味で
とてもよいことだと思っている
理由は、とてもシンプルだ
他人に死ねと言ってはいけないからだ
私が唯一、これなら仕方がないだろうと思ったのは
自分が仕事に行っている間に
暴行目的で、妻と1歳の子供を殺され
残された夫が、裁判の時に
犯行当時未成年で、減刑の可能性のあった犯人に
極刑を希望します、といった
あの、血を吐く一言だけだ
……そもそも、あの「少年法」というヤツも
私はどうにも納得できない
子供なら罪を軽くするというが
女性を暴行できる男は
そもそも、子供なんかではあるまい……
いや、現在ではもっと軽い意味で
簡単に死ねよ、と言っている
実際に死を願っているわけではない、と
反論も聞こえてきそうだが
「死」という言葉を
そんなに軽く使うこと自体が、間違いだ
それが若者の流行だというなら
その流行の方が、間違っている
誰が始めたのかは知らないが
このあたりで、すっぱりと
世の中にはいくら冗談でも
言っていいことと悪いことがある
悪いことを言えば
社会的制裁を受ける、ということを
きちんと示した方がいいように思うのだ
それに、Yahooのコメント欄に多かったのが
「いじめっ子の口調そっくり」という意見だった
それだけ多くの人が
「死ね」という言葉を
たまたま学校やクラスが同じだっただけの
友達でも何でもない
赤の他人からぶつけられている
ぶつける方は、軽い冗談だというのだろうが
ぶつけられた方は、たまったものではあるまい
フワちゃんの処罰は、一見は厳しく見えるかもしれない
だが、この人はユーチューバーだ
芸能活動を休止したからと言って
多少の収入ダウンはあるかもしれないが
その日から生活に困る、というわけではない
たまたま、テレビやラジオに進出してきただけだ
元のユーチューバーに戻って
その、閉じられた世界の中で
ファンとよろしくやっていけば
十分に、生活費は稼げるだろう
まあ、これは私の年齢もあるだろう
死が、現実問題として身近になってきて
エンディングノートをそろそろ、という年代だ
私が言われたわけではないくても
「死んでくださーい」には
どうしても、反応は過剰気味になるというものだ
私の判断が厳しいのは
フワちゃんという、他人相手だかなかな、と
少し迷ったので
もし、孫から「死んでくださーい」と言われたら
どうするだろう、と想像してみた
全く、同じだった
とっ掴まえて、お尻を叩き
親(つまり、私の息子だが)を呼びつけ
葬式の日まで、孫は出禁だと
宣言するだろうな、と思った
親しき中にも礼儀あり、という
親しくない人の間では
ますます礼儀は守るべきもの
世代や、人によって
どこまでが限界、と感じるか
そのラインは、バラツキがあるだろう
しかし、ライン自体は確実にあり
それを踏み越えたら
相応のことがある、と
社会全体が、肝に銘じるべきだろうと思う
0 件のコメント:
コメントを投稿