2024年8月30日金曜日

この年になってファイナンシャルプランナーを受験する理由

 いよいよ、来週の日曜日は

ファイナンシャルプランナー1級の

二次試験の当日だ

受験票も届いた

会場は、市ヶ谷とのことだ

ぶらぶらと坂を上がっていけば

靖国神社に出る

ちょっと遠いが、そのまま直進して行けば

神田の古本屋街に出られる

私の大好きな町だ

試験が終わったら、散歩がてら神田に出て

お気に入りの、豆本専門店で

何か1冊、買ってこようか、と

楽しいプランを立てているところだ


今日も、立件民主党の政治塾に入っていた同僚から

「試験勉強、どうですか?」と

声をかけられた

頑張ってくださいね、本当に

悔いの残らないように、残り10日間

駆け抜けてくださいねぇ

それで、絶対に合格して

退職したら、僕のブレーンになってくださいね、と

重すぎるエールをいただいたのだが


次のセリフが、ふるっていた

「で、前から気になってたんですけど

 そもそも、どうして試験勉強なんて

 しようと思ったんですか?

 だって、もう役職定年だし

 昇進も、昇給も止まっちゃってるでしょ?

 資格を取っても、取り損じゃないんですか?」


まあ確かに、今の勤め先だけのことを考えれば

ファイナンシャルプランナーだろうと

英検だろうと、とったところで

昇給も、昇格も、配置転換も

一切合切、なにも怒らない


だが、ムダか?と言われると

そうではないのだ


私がファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思った

一番大きな理由は

65歳以降の就職を見つけるためだ

つまり、これはちょっと風変わりな

「就活」なのだ


65歳を過ぎても、まだまだ元気だろうし

私はおひとり様なので

ヘタをすると、一日、話す相手が

愛猫だけ、という羽目になりかねない

趣味のサークルに入るとしても

サークル活動は、さすがに毎日はやっていないだろう


それに、年金は11万だ

なんとか、生活はできるだろうが

月に11万では、遊ぶ資金がない

年に1度は温泉旅行、バス旅行にも行きたい、と思うなら

それなりの小遣い銭を稼がなくてはいけない


だが、私はあまり体の丈夫な方ではないので

炎天下の中で、立って働くしごと

警備員や、建築作業員は

体力的に、どうしても無理だ

涼しい部屋の中で、座ってできる仕事

できることなら、週に3回くらいで

大丈夫、という仕事はないか、と探したところ

特殊技能さえあれば、何とか仕事のクチは

あることが判明した


たとえば

英語が得意なら、英会話スクールの非常勤

スポーツ指導の経験があれば

小中学校の、部活指導員

塾の講師も、募集している


そして、私が目をつけているのが

大人向きの塾、というか

資格試験の予備校のスタッフだ

理想を言えば、昔、学習塾の講師をしていたので

今後も、講師として働ければベストだが

それが無理でも、予備校の教材作成の仕事がある

私のねらい目は、これだ


他にも、銀行や証券会社が無料で開いている

「投資セミナー」のようなところの講師も

案外、募集が多い

この頃は、高校生で金融教育をしているので

学校向けの講師の仕事もある


さらに言えば、金融庁の職員として

期間限定ではあるが

消費者の金融相談担当官の求人もある


オマケに、同僚のブレーンの仕事までありそうだ


このうちのどれかの仕事にありつければ

遊び資金と話し相手、老後の生き甲斐まで

まるまる、ゲットできるのだ

勉強は多少はキツくても

やり抜こう、という気になるではないか


ちなみに、私個人としては

役職定年になった、60代のシニア全員が

手に入れられた、自分の時間を使って

自分の個性を生かし

自分のやりたいことを磨いて

特殊技能を身に着けるようにし

定年後には、趣味と実益を兼ねた仕事で

第二の人生を送れるような社会になったら

どんなにいいだろうか、と思っている

若い連中にはまねのできない

シニアならではの能力が

社会の一部を動かしており

これが欠けると、社会の運営ができなくなる

そのくらいまで、このウエーブが大きく鳴れば

社会のためだ、シニアは自決しろ、などと

トンデモナイことをいう

えせ学者もいなくなる、というものだろうと

思っているのだが、いかがだろうか





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