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2024年5月6日月曜日

認知症予防スピーカー発売!? 

 今や、認知症は5人に1人がかかる病気

私も、なんとしてもなりたくはないが

もしなってしまったら、仕方がない

運命だとあきらめて

少しでも、進行を遅らせるように努力して

病名の診断を受けた時点で、後見人をつけて

何もわからなくなったら

施設入居まで、後見人に手伝ってもらおうと思っている


認知症ドリルなどもあるようだが

どうも、あれはあまり当てにならないらしい

一時ベストセラーになった

「在宅ひとり死のススメ」でも

上野センセイが、同業の大学教授

特に、認知症の研究者でも、認知症を発症した人が

いると書いていた

頭を使えばならない、というものでもないとすると

どうにもお手上げかな、と思っていたら


これも週刊誌の記事なのだが

認知症予防用のスピーカーが

発売された、と書かれていた

発売している会社の社名を見てみると

間違いなく、信用のおける製薬会社で

認知症に積極的に取り組み

薬の開発などもしているところなので

少なくとも、サギということはなさそうだ


週刊誌の受け売りだが

認知症の患者は脳内で

物を考えるときに出る、ガンマ40ヘルツという波が

不足しているのだそうだ

なので

自分でこの波を作ることができないなら

外部からこの波を取り込ませて

耳から聞かせることで、脳内にも

同じ波を作り出せばいいではないか、という発想で

作られたスピーカーなのだそうだ


使い方は簡単そうだ

このスピーカーをテレビの端子につなげる

すると、テレビの音をスピーカーが勝手に

ガンマ40ヘルツに変換してくれるので

あとは、ただ普通にテレビを見るだけでいいそうだ


その企業のホームページによると

一日一時間くらい聞き続ければ効果があるのだそうだ

一時間は、私のテレビ視聴時間と比べると

少し長いが

ビデオにつなげれば、なんとかいけそうだ


正直、なんだかちょっと胡散臭い気はする

だが、認知症予防は、非常に魅力的だ

お守り替わりに買ってみようか、と思い

値段を調べてみたところ、9万9千円也

とても、お守り替わりにできる値段ではなかった

安易に飛びつかず、というよりも

飛びつこうにも、先立つものがない状況なので

貯金がたまるのを待ちながら

もう少し、口コミや、商品情報など

あれこれとリサーチしてみようと思う

なので、あえて会社名と商品名は

書かずにおいた

興味のある方は、どうぞ自己責任で

お調べいただきたい

(調べれバすぐにヒットすると思う)


それにしても、つくづく認知症は悩ましい

一日でも早い解決法の発見を

祈りたい気分で一杯だ






2024年4月19日金曜日

だが断る・マイナンバーカード作らない宣言

 毎朝、新聞を読むのは

私の大事な趣味の一つだが

このところ、嫌なニュースが多くて

その点だけは、腹立たしい

今日の「お腹立ち」は

マイナンバー保険証だ


一時期、マイナンバー保険証など

持つものではない、というニュースが

毎日毎日駆け巡り

マイナはポイントだけもらって返納、というのが

トレンドにまでなっていたというのに

この秋に、紙の保険証は廃止して

全部、マイナ保険証に一本化すると

厚生大臣が告知したのだそうだ


マイナンバーカードを持たない人のために

あらためて、紙の資格確認証を作り

いちいち郵送するのだそうだ

手間もかかるうえに、ムダな費用がかさむ

これがすべて、我々から巻き上げた血税で

どうせまた、どこかの業者が中抜きをして

お友達だけは儲かる構造になっているのだろうと思うと

実にやりきれない


そのうえ

現状では、マイナ保険証の流通量は

わずかに5%だけ

95%は紙の保険証だというのだから

まさに、「民意に背いている」と思う


そもそも、マイナンバーカードには

そんなに、必要性を感じてはいなかった

なので、ずっと作らずに放っておいたのだが

マイナンバーカードで住民票も取れます

銀行に紐づけもできます、と言われてから

これは、絶対に作るものかと決意を固めた


このカードは、危険だ

顔写真を貼っているから、悪用はできません、というのだが

カードのICチップだけなら

顔写真に関係なく、いくらでも利用できる

つまり

もしカードを落としたり、置き忘れたりしようものなら

赤の他人が、勝手に私のカードを

コンビニに持って行って

勝手に住民票や、戸籍謄本をとることも

銀行口座を調べ、残高も照会することも

なんでもやりたい放題だ

銀行口座を調べられたら

年金額まで丸見えだし

それを悪用されても、手も足も出ない

住民票、戸籍謄本、銀行口座のコピーを

三点セットで打ち出されでもしたら

どこに住んでいる誰が、いくら預金を持っていて

年金収入はいくら、それ以外の個人年金はいくら

働いていれば、パート収入はいくらかまで

全部知られてしまう

これだけ情報がそろっていれば

個人情報を名簿屋に売られる可能性も

そこから、特殊詐欺のターゲットにされる可能性も高い


落とさなければいいではないか、と言われそうだが

正直、それは若い人の発想だと思う

これから年をとってくれば

どうしても、注意力は衰えるだろうし

うっかりミスも増えてくるだろう

なので

今から、「自分はミスをするもの」と考えて

ミスをしても、傷が浅くて済むような生活設計を

考えているというのに

このような、うっかり落としたら

取り返しのつかないことになるカードなど

恐ろしくて、とても持てない


知り合いの自衛官に聞いた話では

そもそも、情報というのは

一つにまとめてはいけない

バラバラに分けておくのが安全で

一番安全なのは、細分化しすぎて

これが一体何の情報なのか、本人以外には

わからなくすることなのだそうだ

その自衛官いわく、

なので、国の情報も

日本では、警察、公安警察、公安調査庁

自衛隊、内閣官房、内閣調査室と

大きく分けて、6か所が

バラバラに持っているのだそうだ

……だから、「別班」は存在しない

  VIVANTはファンタジーなのだそうだが

  それはさておき……


人によっては、銀行口座と紐づけさせて

将来的には、口座凍結の糸口にしようと

しているのではないか、という人もいる

まさか、そこまでは、とは思うが

この頃の政府のやり口を見ていると

そんな馬鹿な、と一笑しきれない

嫌な気分になってくるのも確かだ


なので、君子危うきに近寄らず

私は、マイナンバーカードは作らない

保険証も、紙のままにする

多少、医療費が高くなる

損をすることになるぞ、と言われているのは知っている


だが、断る

マイナンバーカードは絶対に作らない





2024年4月17日水曜日

歯の治療1本20万円のトホホ

 このところ、妙に奥歯が痛かった

奥歯というより、奥歯の歯茎が

なんとなく腫れていて

何もしなければなんともないのだが

少し硬いもの

例えば、アーモンドなどをかむと

なんとも言えず、不快な疼きが

あとを引くようになっていた


特に、虫歯というわけでも無さそうなので

放っておこうかとも思ったのだが

私の趣味の一つが美食

……三ツ星のレストランをめぐるような

  タイプの美食ではなく

  早春にはタラの芽の天ぷら

  青葉の時期には初ガツオ

  夏が近づけば新茶とサクランボ、という

  いわば、「身の丈サイズの美食」なのだが……

美食のためには、歯は不可欠

80歳になっても、自分の歯を20本残しておこう、という

8020運動に、心底共感しているので

仕事終わりに、近所の歯医者に寄ってみた


歯科は、内科と違って

遅くまで受付をしてくれるところが多いので

勤め帰りでも、気楽に寄れるのが

ありがたいところだ

この頃の歯科はロビーも美容院なみにきれいで

静かにバロック音楽などもかかっており

予約時間を超えて待たされることもなかった


最初に、口の中のレントゲンを四枚ほど撮った

歯のレントゲンは初めてだったが

立ったまま、顎を小さな皿のようなところに載せると

顔の周りを、黒いパネルのようなものがくるくると回り

いつの間にか、写真が撮れている

なんだか、SF映画のようで

ちょっとワクワクした


ここまでは、良かったのだが

医師の診断を聞いて、飛び上がった

奥歯がポッキリ二つに折れている

この、折れた歯は抜かなくてはいけない

おそらく、どこの歯科に行っても

そう言われるだろう、とのことだった


実をいうと、約2年前にも

この奥歯は抜いた方がいい、と言われていた

どうしてもいやで、そのまま放置していたのだが

そろそろ年貢の納め時、というところなのだろう


治療法だが

三種類ある

一つは、ブリッジ

……両隣の歯と連携して

  三本合体したかぶせ物を作る

  7万円くらいですむが

  隣の、健康な歯を半分削らなくてはいけない……

二つ目は、インプラント

……骨を削って、義歯を埋め込む

  安定していて、見た目もキレイだが

  値段は1本で70万かかる……

三つめは、自分の歯の移植

……幸いなことに、親知らずが残っているので

  それを切り出し、抜いた後に移植する

  手術が二回になるのと

  手術は必ずしも成功するとは限らないという

  デメリットはあるが

  費用は20万、保険が適用できれば

  もっと安くできる可能性もある……


健康な歯を削るのには抵抗があるが

70万は、とてもだせない

保険が適用できるように、と祈りつつ

親知らずの移植でお願いしたいと思います、と話した


二週間後にまた通院して

手術の詳しい説明を受け

日程なども決めることになった


それにしても、トホホが二つだ

一つは、ファイナンシャルプランナー1級の試験が

5月26日、かなり迫ってきているのに

手術と時期が重なってしまうこと

……かといって、一月以上

  ほったらかしておくのも、それはそれで

  不安だったりしている……


二つ目は、費用だ

私は、一月11万でくらしている

これは、将来の年金が11万なので

今から、それにならしておくためでもあるのだが

たかだか1本の歯のために

二ヶ月分の生活費がすっ飛ぶ、と思うと

何とも、トホホな気分にはなってしまう


まあ、不幸中の幸い、厄落とし、というか

ボーナスをもらえる間に

大きな手術をやり終えられてよかった

完全に年金生活にはいってしまったら

どんなにか負担だっただろう

やはり、私は生来、運がいいのだろう、と

「ブログには書いておこう」







2024年3月26日火曜日

★人間ドックの結果は「鉄球クレーン」

 職場でも健康診断は

あることは、あるのだが

どうしても、最低限度の体力測定や血圧

あとは、胃カメラ程度になってしまう

この年になると、それでは少し心もとない

少なくとも、ガンの検査はもっと徹底的にやって欲しい

特に私は

30代の時に、人間ドックでガンが見つかり

ごく初期のうちに切除したので

ありがたく、この年まで生き残っている

「ガン・サバイバー」だ

多少値段がはっても、人間ドックは欠かせない


オプション検査もいくつか追加したので

完全に終わるのは午後三時を回る

ということで、一日有休をもらって

のんびりと、人間ドックに行ってきた


この頃の人間ドックは、結果の出るのもかなり早く

メタボかどうか、から始まって

血液検査、検便、腹部エコーなどの結果は

午前中に受けたものが、午後一時には

もう完全にわかっている

なので、午後には医師からの栄養指導

看護師からの生活指導が受けられる


今回は、ちょっと自信があった

シニア層は、まず歩け、と言われるが

そもそも、私の趣味は散歩だ

真冬の二月でも、ダウンコートにくるまって

片道30分の散歩

凍え切ったところで、行きつけの喫茶店に入り

コーヒーを飲むのが楽しみなくらいだ


食事も、自分で手づくりを心掛けているので

揚げ物は控えめ、塩分控えめ、豆腐率高し、

肉よりも魚、大好物はアジの干物で

三日に一度は食べないと気が済まない

鉄分は、得意料理のレバーパテでたっぷり補給

ご長寿でギネスを目指すぞ、と鼻息も荒かったのだが


午後の診断で、いきなりNGがでた

しかも、大NGである

医師の最初の一言は

「このままでは、間違いなく痛風になります

 明日から痛み始めても、何の不思議もありませんよ」


これほどのショックは、近頃、受けたことはない

痛風という病名もショックだった

確か、栄養の取りすぎでなる病気

ピールを飲まなければ大丈夫ではなかったのか、という

素朴すぎる疑問が頭を駆け巡った

それに

痛風というのは、何と言っても痛みが激しい

風が吹いても痛む、というところから

「痛風」という名になった、と言われているくらいだ

足がそんなに痛んでは、趣味の散歩もできなくなる


よほど、疑問と絶望の入り混じった顔をしていたのか

医師に、まあ、生活習慣病は

生活習慣を改めれば、予防できますから、と

慰められた


医師の指導によると

まず、痛風はゼイタク病などではなく

食事に「プリン体」が多いとかかる病気で

プリン体の多いものの典型例が

アジの干物、レバーなのだそうだ

……確かに、毎日、この二つのどちらかは必ず食べている……

大まかに言って、魚の肝、魚の卵類も避けた方がいい

……イクラは大好物だ、高価なので毎日食べるというわけではないが

  回転ずしに行くと、サーモンとイクラは必ず3皿は取っている……

内臓ごと食べる、シシャモや桜エビも良くない

……カルシウムをとろうとして

  積極的に食事に取り入れていた、まさかすべて裏目に出るとは……


私の一週間のおおまかなメニューを話すと

それは、自分の健康を自分で打ち壊しているようなものですね

しかも、鉄球クレーンで盛大に、と言われた


多分、ここは落ち込むところなのだろうが

「鉄球クレーン」が、なんとなくうれしくなってしまった

鉄球クレーン、といっても

私の世代以下の方には、なかなかピんと来ないだろうが

今を去ること半世紀くらい前に

連合赤軍といとう、左翼の過激派が

あさま山荘という別荘に、管理人を人質に立てこもった事件があった

銃も持っていて、取り囲んだ警官隊には複数名の使者も出た

テレビでは、どの局も事件を生中継していた

突入するとしても、玄関にも窓にも銃を構えた

犯人グループが待ち構えている

どうするか、と固唾をのんでいた時に現れたのが

工事現場の解体作業に使うようなクレーン車

それが、巨大な鉄球を下げて現れ

警官隊が安全に突入するために、山荘の壁をぶち壊し始めた

あの時の強い印象と、これで管理人さんは助かる、という高揚感は

半世紀たった今でも、まざまざと思い出せる


この先生も、私と同じ年くらいか

すると、定年後の再就職で、健診センターに勤めているのかな

元は、何科だったのかな、などと

関係のないことまで考えてしまった


それに、私の健康は

鉄球クレーンを食らっても、持ちこたえていた、ということだ

この鉄球クレーンをやめれば

上手く行けば、ギネスを目指せるのではないか

食習慣を変えるなど、ごく簡単なこと

すぐに始めよう、今日はいいことを聞いた、幸先いいぞ、と

思ってから

冷凍庫の中にある、買いだめをしてある

アジとサンマの干物を思い出した

とりあえず、食習慣改善は

あれを食べてからにしよう、と思い直した

ここは、相田みつをサン風に締めてみよう

「干物を捨てられなくたっていいじゃない

 にんげんだもの」




2024年3月12日火曜日

毎晩ぐっすり眠るには ②・おやすみの音楽の選び方

 ある程度年をとると

若いころのように、「爆睡」というわけには

行かなくなるのが、当然なのだそうだ

布団に入って、パタンキュー、というのも

実は、典型的な睡眠不足の症状の一つだそうで

むしろ、寝つきが良くない方が

体には良いそうなのだが

私の経験上

布団に入って一時間以上眠れなくて

悶々とする、というのは

かなりつらいものがある


なので、この頃は夜に眠くなるように

「眠活」も多少は始めており

情報も、そこそこは集めているのだが


ちょっと面白い話を聞いた

「お休みの音楽」に関してである


お休みの音楽とはいえ、音には変わりはない

なので、実際に眠りにつく寸前くらいからは

「邪魔な騒音」と化しており

実際に眠った跡では、眠りを妨げる

マイナスの効果があるのだそうだ

なので、かけるとしてもおやすみタイマーをつけて

ある程度のところで消えるのが望ましい

だが、一番好ましいのは

眠る一時間くらい前から、静かにかけ始めて

うつらうつら、という状態になってから

のんびりと入浴したあとで

パジャマに着替えてベッドに飛び込む

というながれがベストなのだそうだ


しかも

音楽は、好きな曲はあまり良くない

特に、歌詞の入ったものだと

脳が勝手に、曲を分析し始めて

活性化してしまう、とのこと

自然音をひたすら流しているのが良いそうだが

寝る前の一時間、ひたすら

小川の流れる音だけを聞いている、というのも

私にはなかなかつらいものがありそうな気がする


事前の策として、「眠くなってしまうような曲」が

良いのだそうだ

しかも、良く知っている曲だと

またまた、脳が勝手に分析を始めて、活発化してしまうので

あまり知らない、眠くなりそうな曲

特に、リズムが一定して、緩やかに刻まれる

あまり盛り上がりすぎない曲がベストなのだそうだ


「眠くなりそうで、良く知らない曲」といえば

私の場合、何と言ってもクラシックだ

テンポが緩やか、というと

ピアノソナタでも、交響曲でも

第二楽章をピックアップしてくればいい

あと、優美だが、リズムにあまり変化がなくて

穏やかに進んでいく曲といえば

クラシックの中でも、特にバロックの特徴だろう

確かに、バッハのカンタータを高校の音楽で聴かされた時は

音楽の授業が午後だったこともあって

眠気と戦うのに苦労したことを不意に思い出した


そこで、私のおやすみ音楽のおすすめは

①メンデルスゾーン ビアノ協奏曲 




 特に、この動画の10分くらいのところから

 安眠用のハチミツ入りホットミルクを片手に

 ソファに持たれながら聴いていると

 あまりの心地よさに、そのまま眠ってしまいそうになる


②バッハ 無伴奏チェロ組曲




 これをあげると

 この崇高な作品に対してなんということをほざく

 バッハへの侮辱だと怒る方がいそうだが

 バロック初心者の私にとっては

 人気のない森の中で、大きな木に寄りかかっているような

 なんともエコな安心感に包まれて

 そのまま眠ってしまいそうになる

 この動画の演奏はカザルス

 雑音は多いものの

 この「大木」感が一番強くて、私のお気に入りだ


どうか、不眠に苦しむ方々に

少しでも快適な「春眠」が届きますように






2024年2月15日木曜日

★ほぼ100%間違いない、特殊詐欺の見分け方

以前、アドバイスを受けたことがある

ブログには、個人のマネー情報は

あまり書かない方がいい、というのだ

その理由は

「特殊詐欺のターゲットになりやすいから」だそうだ


一時、話題になったオレオレ詐欺や還付金詐欺は

今でも多い、というよりも

ほぼ、毎日のように起きており

被害者も、毎日のように出ている

特に、還付金詐欺とオレオレ詐欺は

被害者の9割以上がシニア層だ


ここからは、警察に勤めている知人の受け売りだが


詐欺なんて、引っかかる方がバかだ

自分は絶対に安心だ、まだ認知症もないし、

と、思う人ほど危ない

相手は悪事とはいえ、プロの上に

1人でやっているわけではない

三人寄れば文殊の知恵ではないが

知恵を出し合って、シナリオを練り上げているのだから

甘く見たら、その時点で、大きなスキを作ることになる


だが、特殊詐欺はどんなケースでも

大きく、三つの共通点がある

 ① 最初に驚くようなことを言う

 ② あせらせる

 ③ 相談させない


順に、一言ずつコメントを加えると

① 最初に驚くようなことをいう

   これは、一種の心理学の悪用で

   どんなに肝の据わった人でも、ひどく驚くと

   およそ3秒くらいは完全に思考停止してしまう

   この3秒の間に、明確で具体的な指示を出されると

   そのまま従ってしまうのだそうだ


② あせらせる

   これは、①との関連でもある

   3秒間思考停止しても、たとえば10分か、15分かたって

   少し冷静になれば、「いや、待てよ」と

   考え直すことができる

   この、考え直しをさせない

   例えば、二時半くらいに「金送れ」の電話をかけてきて

   「3時までに銀行に行って送金しないと手遅れになる」と

   続けてきたら、詐欺の疑いがかなり濃厚だ


③ 相談させない

   儲け話の時は

   「相談している間に、なくなってしまいますよ」

   「あなただけに、内緒で、特別にご用意したので

    ほかの人に知られると困るんです」

   急ぎの振り込みの場合は、②とセットで

   「三時までに振り込んでください、急いで」

   還付金の場合は

   「手続きの最終日が今日です」

  などのトークが定番だ


特に、②と③がそろったら、100%詐欺だそうだ


この先は、笑い話になるが

私の知人のところに

「お子さんが会社のお金を使い込みました

 私は上司ですが、自分の責任にもなるので

 なんとかもみ消したい

 本日中に使い込んだ額を、ご指定の場所まで受け取りに行きます

 会社の後始末はこちらでします」

という電話がかかってきたことがあった

友人がだまされたふりをして

取りに来た詐欺グループのメンバーを

見事、逮捕したことがあった

これは相手が余りにも悪く

詐欺グループにはお気の毒だった

友人は特殊詐欺を担当していた警察のOB

息子さんは地方ではあるが、政治家、現役の議員さんだった


ともあれ、用心に越したことはない

私は、息子がらみの「金送れ」が来た時に

慌てないように

家の固定電話の前には

息子の電話番号と

「金送れがきたら、ここに電話して必ず確認」と書いた

ホワイトボードを立てて

「魔の三秒間」を乗り切る作戦をとっている