以前、アドバイスを受けたことがある
ブログには、個人のマネー情報は
あまり書かない方がいい、というのだ
その理由は
「特殊詐欺のターゲットになりやすいから」だそうだ
一時、話題になったオレオレ詐欺や還付金詐欺は
今でも多い、というよりも
ほぼ、毎日のように起きており
被害者も、毎日のように出ている
特に、還付金詐欺とオレオレ詐欺は
被害者の9割以上がシニア層だ
ここからは、警察に勤めている知人の受け売りだが
詐欺なんて、引っかかる方がバかだ
自分は絶対に安心だ、まだ認知症もないし、
と、思う人ほど危ない
相手は悪事とはいえ、プロの上に
1人でやっているわけではない
三人寄れば文殊の知恵ではないが
知恵を出し合って、シナリオを練り上げているのだから
甘く見たら、その時点で、大きなスキを作ることになる
だが、特殊詐欺はどんなケースでも
大きく、三つの共通点がある
① 最初に驚くようなことを言う
② あせらせる
③ 相談させない
順に、一言ずつコメントを加えると
① 最初に驚くようなことをいう
これは、一種の心理学の悪用で
どんなに肝の据わった人でも、ひどく驚くと
およそ3秒くらいは完全に思考停止してしまう
この3秒の間に、明確で具体的な指示を出されると
そのまま従ってしまうのだそうだ
② あせらせる
これは、①との関連でもある
3秒間思考停止しても、たとえば10分か、15分かたって
少し冷静になれば、「いや、待てよ」と
考え直すことができる
この、考え直しをさせない
例えば、二時半くらいに「金送れ」の電話をかけてきて
「3時までに銀行に行って送金しないと手遅れになる」と
続けてきたら、詐欺の疑いがかなり濃厚だ
③ 相談させない
儲け話の時は
「相談している間に、なくなってしまいますよ」
「あなただけに、内緒で、特別にご用意したので
ほかの人に知られると困るんです」
急ぎの振り込みの場合は、②とセットで
「三時までに振り込んでください、急いで」
還付金の場合は
「手続きの最終日が今日です」
などのトークが定番だ
特に、②と③がそろったら、100%詐欺だそうだ
この先は、笑い話になるが
私の知人のところに
「お子さんが会社のお金を使い込みました
私は上司ですが、自分の責任にもなるので
なんとかもみ消したい
本日中に使い込んだ額を、ご指定の場所まで受け取りに行きます
会社の後始末はこちらでします」
という電話がかかってきたことがあった
友人がだまされたふりをして
取りに来た詐欺グループのメンバーを
見事、逮捕したことがあった
これは相手が余りにも悪く
詐欺グループにはお気の毒だった
友人は特殊詐欺を担当していた警察のOB
息子さんは地方ではあるが、政治家、現役の議員さんだった
ともあれ、用心に越したことはない
私は、息子がらみの「金送れ」が来た時に
慌てないように
家の固定電話の前には
息子の電話番号と
「金送れがきたら、ここに電話して必ず確認」と書いた
ホワイトボードを立てて
「魔の三秒間」を乗り切る作戦をとっている
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