2024年2月25日日曜日

★おすすめ趣味リスト①御朱印集め・その後の話

 以前、職場の同僚に

定年も近いが無趣味なので

時間をもてあましそうで、困っている

何かおすすめはないか、と聞かれ

御朱印集めをおすすめした、という

話を書いた

同僚は日本史が大好き

寺や仏教にも興味がある

それなら、小半日、JRか地下鉄を使えば

足代もあまりかからない小旅行を兼ねて

神社仏閣に行って、御朱印を集めるのはどうか

それをネットにアップすれば

「都内御朱印マスター」のような

唯一無二の存在になれそうだ、と思ったからだ


数日後

昼休みに呼び止められ、スマホの写真を見せられた


御朱印である

それが、見開き2ページにわたる

堂々とした御朱印、というよりも

一ページには文字と印

もう一ページには、開け放った障子から見える

花盛りの紅梅の前に座り

合わせかがみを覗いている

何やら、妙に艶っぽい、浮世絵風味の女性の姿が

カラースタンプで押されている


私が目を丸くしていると

早速、通勤経路にある、東京タワー近くの寺で

貰ってきた、と得意げに教えてくれた

東京タワー近くというと

増上寺に行ったのか、と聞くと

(ちなみに、増上寺というのは

 徳川将軍家の菩提寺で

 拝観料(?)を払うと

 歴代の将軍の墓詣りができるようになっている

 私も数回行ったことがあり)

チッチッチッ、とでも言いたげに、ニヤリと笑い

東京タワー周辺にはほかにもいくつか寺も神社もある

と教えてくれた


ちなみに、この御朱印は

増上寺の塔頭、宝珠院でもらってきた

高田純次も「純散歩」で訪ねたくらい

有名な寺なんだぞ、と

まるで、知らなかったのか、とでも言いたげなので

つい、少し憎らしくなり

定年後の趣味にするのではなかったのか、と

ちょっと意地悪を言ったら

今のうちからなら、通勤定期が効いて

タダでいけるからね、と納得の返事が返ってきた


それにしても、寺にふさわしくないくらいに

色っぽい御朱印だと思ったら

何と、この寺は御朱印に非常に凝っていて

これは、昨年の10月から始まった

日本画の名手、上村松園の絵を

現代風にアレンジした、NEO JAPANESEシリーズの

二月号、あと8か月、この色っぽい御朱印が続く

過ぎてしまった3か月分も

復刻版としていただけるのだ、という


あでやかな美女につられたわけではない

上村松園につられたわけでは、決してないが

この美女の周りに、猫が戯れている

しかも、二匹だ

猫入りの御朱印は、珍しい

それで、欲しくなった

ミイラ取りがミイラになったようではあるが

私もいただきに行くかな、というと

なんと、「そういえば、猫のおみくじも売ってたな」と

言い出した

詳しく聞いてみると

親指くらいの大きさの、焼き物と思われるネコの人形の中に

おみくじが入っているのだそうな

私は猫が大好きで

飼い猫、猫カフェの猫、友人の家の猫

猫グッズの収集など

猫とつくものには、目がない

猫おみくじ、となれば

文字通り、「ネコにかつお節」状態だ


その場で、駅からの地図を書いてもらい

必ず行こうと決意した


ミイラ取りは完全にミイラになってしまったが

友人は、かなり満足そうなうえに

インスタに載せたら反響が大きかった、と

妙に生き生きとしている

これなら、定年後の心配も一つ減ったことだろう

まずは、めでたし、めでたし、というところか

ちなみに、近年では刺繍の御朱印もあり

東京都内の神社で手に入る

面白い、欲しいと思うか、ちょっとやりすぎと思うかは

人それぞれのようではあるが




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