2024年2月14日水曜日

★おひとり様シニアに貯金3000万は必要か

 もう、かなり前になるが

政府が「退職後の資金に自己資金2000万が必要」

と発表し

それを、当時の確か財務大臣だった麻生太郎が

2000万では足りない、3000万だと言い換えたことがあった

それ以来、「老後資金は3000万」が

一種の『常識』になり

同時に、その当時50代だった

我々世代を大ショックが直撃したわけだが


そのころから、疑問を持っていた

本当に3000万必要なのか

あれこれ調べるうちに、より深く

正確な知識が欲しくなり

今では、ファイナンシャルプランナーの勉強

(残念ながら、まだ合格はできていないのだが)に

励むようになったのだが


調べてみて、驚いた

この3000万は「年金込みで」の額だった

つまり

自分の年金額、私の場合は月に11万×12

これを、平均寿命までの年数分引いた額

私の場合は、132万×約20年

約2600万を引くことになるので

貯金そのものは、3000ー2600=400

なんと、400万ですむことになる


しかも、この「3000万」は夫婦単位での額

おひとり様なら、もっと少なくて済む

とはいえ、半額にはならないのがミソだ

例えば、電気、ガスなどの公共サービスは

いくら節約しても、最低限度の額が決まっている

それに、例えば電気代は、夫婦だから倍になる、という

わけでもない

たいてい、冷蔵庫は一つだろうし

同じ部屋にいれば、冷暖房も、照明も一つで済むからだ


この点を考えれば、「おひとりさま」はコスパが良くないが

実は、生活していくうえでの「幸福度」は

老夫婦よりも、おひとり様の方が高いのだそうだ

これは、一時ベストセラーになった

上野千鶴子の「在宅ひとり死のススメ」に載っていた

統計からの受け売りだが

実際、私が見ている限りでも

特に女性は、定年後の夫のために三食準備するのはウンザリ

という方が多く

その種の話を聞くたびに

料理定年と言うのも必要だな、と思わされる

何を隠そう、私も、多少生活コストが高くなったとしても

この自由と気楽さは手放せない、と思っているクチだ



さて、そうすると

毎月11万でくらしていくなら

突発の病院代などの分で

500万もためておけば何とか生きていける

3000万は必要ない、という結論になりそうだが


定年後、20年生きていれば、家電の買い替え期間も来る

戸建てで家賃がかからない「勝ち組」でも

家の修繕は必要になる

介護ヘルパーさんや、葬式代

ペットがいれば、ペット関連費

これを考えれば、月11万で

生活だけできればいい、と言うものではなさそうだ


それに、将来は厚生年金が下がり

現在の75パーセントになる

国民年金なら、50パーセントだ

これを考えると

私の年金は月8万円くらいになりそうだが

これでは、生活だけでカツカツか、赤字になる


そのあたりを込みで、貯金額は1000万から1500万を

目標にしてはどうだろう、というのが

目下の私の結論だ


1500万なら

退職金も含めれば、なんとか手の届きそうで

現実的な額ではないか、と思うのだが

いかがなものだろうか





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