2024年2月17日土曜日

憧れられるシニアになる~自分改造計画~ (①・プロローグのようなもの)

 この頃、シニア層がアツい


本当に、いろいな分野でアツいと思うのだが

今回は、一番わかりやすく、納得していただけそうな

俳優や芸能人の話に絞って書こうと思う


いきなり「どこが」「誰が」と言われそうだが

例えば、ミュージカル「ラ・マンチャの男」は

御年80を楽に超えている、松本白鵬の魅力で

発売後数時間でチケットが全日程、全席完売

草刈正雄は還暦を過ぎてから人生初の写真集を発売

この出版不況の中で、かなりの売れ行き

年をとってからの再ブレイクで、今はCMでもドラマでも

ちょこちょこと見かけるようになっている

「相棒」の水谷豊は安定の人気

世界のワタナベはいうまでもなく

役所広司は世界の賞取りレースで注目され

郷ひろみは毎回紅白に選ばれている

笑点をはじめとして、噺家の師匠方もご高齢だ


女性陣も負けてはいない

ほんの数日前には

「徹子の部屋」のゲストに呼ばれた山本リンダが

素晴らしい美ボディを披露して喝さいを浴びていたし

草笛光子のライフスタイルのムック本は

近所の書店では入口付近の一

番目立つところに平積みになっている上に

本業の女優さんとしても

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じた

「北条を許してはいけませんぞ」のセリフが

一時、ちょっとした流行語になるほどの名演だった

同じドラマに出ていた大竹しのぶの存在感は強烈だったし

少し古い年度の大河ドラマで言えば、浅岡ルリ子もいる

バレリーナの森下洋子も、まだ現役で全幕を踊っている


全員に共通しているのが

若い子と張り合おうとしない

自分のやり方を持っている

ことだと思う


例えば

年齢は顔よりも首元に出る

浅岡ルリ子はある時期から

首元の隠れるハイネックやタートルネック

あでやかなスカーフを使うようになり

今では、スカーフ使いの名手になっている


松本白鵬は、ドン・キホーテという

少しトボけたところはあるが、それ以外の点では

人格的に完成された、老騎士の役を

自分の老いを表面に押し出すように演じ

セリフを語っているのが松本白鵬なのか

ドン・キホーテ本人なのかわからないほどの名演

開始後10分ほどから

劇場では感涙にむせぶ人がかなりの率で出始めた

(これは余計な話なのだが

 この次に「ラ・マンチャの男」を演じる人は大変だろうと思う

 あるいは、今後20年くらい

 松本白鵬の舞台を見た観客がいなくなるまで

 このミュージカルは上演されなくなるかもしれない)


せっかく、半世紀以上も生きてきたのだ

半世紀を超えて、いつも自分と一緒にいてくれたのは

ただ一人、自分だけだ

この方々をお手本に

仕事や子供から少し解放されて、時間が出来たら

じっくりと自分の「セールスポイント」を見つめなおし

ここかな、という点が見つかったら

徹底的に磨き上げることに、すべての時間を使う

平均寿命に達する前に

その「セールスポイント」が

「余人では代えがたい魅力」にまで成長すれば

リタイア後の人生は大成功だと思っている


そして

そうした魅力は、必ず人を引き付ける

聞き上手な小料理屋のおかみにファンがついたり

渋いマスターの淹れるコーヒーが

妙に美味しく感じられたりするような

そんな「小さなモテ」るシニアになるのが

私のささやかな目標だったりする






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