2024年2月10日土曜日

★支えたい能登、支えたい輪島塗

今日は連休の初日
天気も良く、暖かく
なんともワクワクするので
のんびりと、散歩に行ってきた

実を言うと、温泉旅行に行こうと思って
貯金はしていたのだが
これを全額使ってしまったので
ご近所をそぞろ歩きするしかない、と言うのも
事実ではあるのだが

とはいえ
行くつもりでいたのは、和倉温泉だった
和倉温泉は、能登にある
元日のニュースを見て
旅行資金は全額寄付しようと決めた

いろいろなところで、すぐに寄附金の募集が始まった
義援金は多い方がいいに決まっている
どこでもいいからすぐに送ろう、と思い
ふと、これも趣味の
ネットのクラウドファンディング campfire というサイトで
輪島塗の支援依頼が出ているのに気が付いた

確かに、能登と言えば
輪島の朝市と、輪島塗
とはいえ、輪島塗は漆器の中でも
特に高級品、手の出ないゼイタクだと思っていた

だが、サイトの説明文を読んでいるうちに
かなりの思い違いだったことに気づいた
確かに、蒔絵の施された
豪華な漆器は、手の出ないような高級品だが
塗りだけのものなら、さほどでもない
大事に扱えば一生使える
100均屋の「おトク」とは違った意味での
お得用品のようだった

しかも
輪島塗のシステムは
思ったよりずっと「全員参加」型だった
輪島塗には120を超える工程がある
これが、完全分業になっている
例えば、漆を塗る職人は漆塗り専門
蒔絵を描く職人は蒔絵専門
漆塗りのAさんが塗り終えると
蒔絵のBさんに器を渡す
そして、AさんもBさんも
輪島中のどの店の品も扱う
つまり、㋑店の品も、㋺店の品も、㋩店の品も
漆は全部Aさん、蒔絵は全部Bさんが担当している、という
いわば、町全体が一つの工場のようなシステムなのだそうだ

なので、
かりにAさん、Bさんがやめてしまったら
輪島塗自体が作れなくなってしまうし
Aさん、Bさんに生活できるだけの仕事を回すためには
㋑店一つだけが復興しても、ダメなのだそうだ

さらに、輪島の人口の約10%が
輪島塗にかかわっている、という
まさに、ふるさとの一部になっているわけだ

これを読んで、知らん顔はできまい
私の旅行代金の行先は決まった
能登の、和倉温泉に行こうと思っていたのも何かの縁だ
輪島塗の復興に使って欲しい
輪島塗という工芸を支えるだけではなく
輪島という町そのもの、輪島の人達の生活そのものを
支える力にして欲しい
食品、日用品も、確かに必要不可欠だ
だが、仕事と職場
これは、一息ついた後、生きていくうえで大きな力になると思う
これを、守る一助になりたい

輪島塗の復興支援のクラウドファンドは
まだ続いているし
一月当初と比べて
数も増えていると思う
もしよろしければ
一緒に復興を支えて欲しいと思う 








 

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