以前、憧れられるシニアを目指し
自分改造計画をしていること
もう半世紀におつりが着くくらい生きているのだから
いい加減、下半身人間は卒業し
脂ぎった肉欲よりも、すっきりとスマートに
敬愛される人間を目指す
心ときめきは、ときめきのママでとっておいて
ほんのりとした苦みを味わうのが
プラチナエイジらしく、粋なのではないか、と書いた
その数日後
まさに、「油コテコテ」系の記事を見かけた
国会議員の不倫疑惑である
この女性議員は御年57歳
シニアと言うには、少しお若いかもしれないが
この際、四捨五入させていただこうと思う
週刊誌に、若い外国人男性と腕を組んで
仲良くホテルに入る写真を撮られ
ご本人も、事実だと認めている
そのうえ、翌日の国会はラブホテルからの直行
議事中はあくびを連発していたというから
聞いているだけでため息が出そうになる
この写真が、なんとも見苦しい
もともと、鼻の下を伸ばしている顔つきなどは
男女を問わず、間が抜けていて、だらしなく
あまりお利口さんには見えないのだが
この写真は、よくもまあ、と思うほどの、下卑た表情をとらえている
美人コンテストの優勝者が、不倫がバレて
日本代表にふさわしくない、醜い行動だと指摘され
優勝を辞退、表舞台から完全に姿を消さざるを得なかったのが
ほんの二週間くらい前のことだ
国会議員の先生とはいえ
同じことをしていたのだから
やはり、同じように、日本の恥扱いされて
議員辞職くらいはさせるが道理だろうと思うのだが
さあ、どうなるだろうか
だが、その点はさておき
私が一番に思ったのは
「子供が可哀そうに」だった
この議員に、実際に子供がいるかどうかは、私は知らない
だが、仮に子供がいた場合
母親が57歳であれば
子供はすでに成人しており
男女がホテルに行くという意味も
十分にわかっていることだろう
それが、自分の母親ともなると
これは、並大抵のショックでは済まないだろうと思う
それに、母親の下半身事情が
日本中に知れ渡っているというオマケつきなら
どうしても「毒親」という言葉まで頭に浮かんでくる
他人の親子関係など、大きなお世話、と言われそうな気はするが
少なくとも、私は
自分の息子にこういう思いをさせる親にはなりたくないと
それだけは心の底から思っている
私が言いたいのは、こういうことだ
これが、この不倫相手(サックス奏者だそうだ)
「演奏が大好き、ファンなんです」でとどめておけば
日本公演の時にCDを買い、知り合いに配り
その演奏の美点をほめる所までにしておけば
演奏者の友人としても、文化に理解のある政治家としても
続けて行けたものを
あっさりと不倫などするものだから
元も子もなく、両方失う羽目になる
平安時代には「色好み」という言葉があったそうだ
現代では、「スケベ」と一緒にされそうだが
「色好み」の意味は下半身とは全く無関係で
他人に対する、ふんわりとした憧れ、いいな、ステキだな、という
情緒を理解し
その淡い甘酸っぱさを良しとして、楽しむことのできる
粋な人のことをいい
文化人の理想像でもあったそうだ
プラチナエイジよ、色好みになろう、というと
盛大に誤解されそうだが
プラチナエイジよ、恋をするなとは言わない
推し活に反対だとも言わない
ただ
下半身人間だけは卒業しよう、と
これだけは声を大にして言いたいところだ
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