2024年2月28日水曜日

★憧れられるシニアになる② 下半身人間は卒業すべし の続き 某国会議員の騒動を見て

 以前、憧れられるシニアを目指し

自分改造計画をしていること

もう半世紀におつりが着くくらい生きているのだから

いい加減、下半身人間は卒業し

脂ぎった肉欲よりも、すっきりとスマートに

敬愛される人間を目指す

心ときめきは、ときめきのママでとっておいて

ほんのりとした苦みを味わうのが

プラチナエイジらしく、粋なのではないか、と書いた


その数日後

まさに、「油コテコテ」系の記事を見かけた

国会議員の不倫疑惑である

この女性議員は御年57歳

シニアと言うには、少しお若いかもしれないが

この際、四捨五入させていただこうと思う


週刊誌に、若い外国人男性と腕を組んで

仲良くホテルに入る写真を撮られ

ご本人も、事実だと認めている

そのうえ、翌日の国会はラブホテルからの直行

議事中はあくびを連発していたというから

聞いているだけでため息が出そうになる


この写真が、なんとも見苦しい

もともと、鼻の下を伸ばしている顔つきなどは

男女を問わず、間が抜けていて、だらしなく

あまりお利口さんには見えないのだが

この写真は、よくもまあ、と思うほどの、下卑た表情をとらえている


美人コンテストの優勝者が、不倫がバレて

日本代表にふさわしくない、醜い行動だと指摘され

優勝を辞退、表舞台から完全に姿を消さざるを得なかったのが

ほんの二週間くらい前のことだ

国会議員の先生とはいえ

同じことをしていたのだから

やはり、同じように、日本の恥扱いされて

議員辞職くらいはさせるが道理だろうと思うのだが

さあ、どうなるだろうか


だが、その点はさておき

私が一番に思ったのは

「子供が可哀そうに」だった

この議員に、実際に子供がいるかどうかは、私は知らない

だが、仮に子供がいた場合

母親が57歳であれば

子供はすでに成人しており

男女がホテルに行くという意味も

十分にわかっていることだろう

それが、自分の母親ともなると

これは、並大抵のショックでは済まないだろうと思う

それに、母親の下半身事情が

日本中に知れ渡っているというオマケつきなら

どうしても「毒親」という言葉まで頭に浮かんでくる

他人の親子関係など、大きなお世話、と言われそうな気はするが

少なくとも、私は

自分の息子にこういう思いをさせる親にはなりたくないと

それだけは心の底から思っている


私が言いたいのは、こういうことだ

これが、この不倫相手(サックス奏者だそうだ)

「演奏が大好き、ファンなんです」でとどめておけば

日本公演の時にCDを買い、知り合いに配り

その演奏の美点をほめる所までにしておけば

演奏者の友人としても、文化に理解のある政治家としても

続けて行けたものを

あっさりと不倫などするものだから

元も子もなく、両方失う羽目になる


平安時代には「色好み」という言葉があったそうだ

現代では、「スケベ」と一緒にされそうだが

「色好み」の意味は下半身とは全く無関係で

他人に対する、ふんわりとした憧れ、いいな、ステキだな、という

情緒を理解し

その淡い甘酸っぱさを良しとして、楽しむことのできる

粋な人のことをいい

文化人の理想像でもあったそうだ


プラチナエイジよ、色好みになろう、というと

盛大に誤解されそうだが

プラチナエイジよ、恋をするなとは言わない

推し活に反対だとも言わない

ただ

下半身人間だけは卒業しよう、と

これだけは声を大にして言いたいところだ





2024年2月27日火曜日

★定年後こそ、自分らしい人生を

 シニアの年金は一定額

ボーナスや報奨金とは、縁のない生活になる

だが

毎月毎月、同じ額で同じような暮らしをしていたのでは

正直、飽きてしまう

人間、飽きるとろくなことはない、と言うのが

私の持論だ

たいていが、「自分は何のために生きているのだろう」とか

「自分の一番いい時期は終わってしまった」と

グズグズ考えはじめる


私に言わせれば

そもそも時間を持て余したりするからだ、と思う

65歳で定年になり、平均寿命前後まで生きると

20年になる

今は成人年齢は18歳だが

私の世代の感覚でいえば

生まれたばかりの赤ん坊が、成人するのと同じだけの時間

好きなことをしていていいよ、と

言ってもらえているわけだ


しかも、60歳から役職定年になれば

退職するまでの5年間に

「この先、20年間、何をしたら自分は

 『ああ、楽しいな』と思えるか」

お試し期間、高校の頃の部活で言えば、仮入部まで

させてもらっているという、ありがたさだ


子供も自立させて、家のローンも終わっていれば

あとは、人生の放課後、課外時間

楽しくスポーツに汗を流すのもいいし

音楽やアートにふけるのもいい

子供の頃に憧れたスナフキンのように

1人旅、ソロキャンプ、ソロ料理、と

ソロ活をきわめるのも、楽しそうだ


しかも

私の自宅のそばには、ありがたいことに

市民センターがあり、歩いていける

何がありがたいかというと

市民センターでは格安で

スポーツの講習や、茶道、俳句、手芸、家庭菜園など

カルチャーセンターのような講座が受けられる

足代なし、講師への盆暮れの心配なしで

週に一度は家庭菜園で野菜の勉強

他の曜日には、プールでアクアビクス

その他の曜日には、レンジを使った簡単料理

日曜日には俳句の会

余った時間は、趣味と家事と猫のお相手と俳句作り

それでいて、少ないかもしれないが

国から年金という小遣いをもらえる

できれば、週に四回、三時間ほど勤めて

月に9万円くらいの収入があれば、この世の極楽だが

あまりゼイタクは言うまい


定年後こそ、交響曲で言う第四楽章

華やかで、キャッチ―で、個性的な

大型の花火を打ち上げるつもりだ、と話すと

なぜか、相手にはみんな

ぽかんとしたような、困ったような顔をされてしまう


どういうわけなのか、いまだに良くわからずにいる






2024年2月26日月曜日

★春宵一刻値千金

 花粉症持ちだ

この頃は、国民病と言われるようになり

かなり理解が広まってきたのは

ありがたい限りではあるが

私は物心つくころからの花粉症

毎年、ひどいくしゃみと、時折は咳にもなるので

決まってこの時期に医者に行っていたものの

当時の医療技術では

「風邪です」と、あっさりと診断され

親には、皆が風邪をひかなくなる

この時期に限って、毎年風邪をひく、と

あきれ返られていたのを

両親ともに見送った今では

なんとなく、懐かしく思い出す


目のかゆいのだけは閉口なので

花粉よけのだて眼鏡に

コロナも防げる優れもののマスク

点鼻薬とポケットティッシュの重装備で

趣味の散歩に出かける


この頃はマスク姿でも

不審者扱いされなくなったので

それだけでも本当にありがたい

10年くらい前までは

マスクでコンビニに入るだけで

レジからも、周りからも

コンビニ強盗予備軍を見るような目つきで

見ないふりして眺められていたものだ

さすがに、これは懐かしいとは言えないが


花粉症とはいえ

この時期の散歩は楽しい

私の住んでいる関東地方では

梅はさすがに終わっているが

花桃にはまだ少し早く

つぼみが膨らみ始めたくらいだ

和菓子屋は雛あられや、桜もち、花のねりきりで

実に鮮やかになっているし

いちご大福もキャンペーン真っ盛り

ソバ―キュリアスで酒を飲まない甘党にとっては

実に、心弾みのする季節だ


近所の空き地をちらりと見たところ

まだ、土筆は出ていないらしいが

この暖かさなら、そろそろだろう

今週末か、来週末あたりには

ビニール袋と弁当、ピクニックシートを持参で

多摩川の河川敷にでも

土筆をつみに行きたいものだと思う

山菜取りは、昔から憧れだったが

山のどこに何が生えているか、などは

ぶらりと行った観光客にはわからないだろう

毎年なじみの、河川敷で

吸い物と佃煮用に、20本もあれば十分すぎるほどだ


料理の鉄人で、道場六三郎が

「春の味は苦み」と言っていたのを

印象的に覚えている

手製の土筆の吸い物などをつくり

山菜(多分、土筆も山菜だろう、少なくとも野菜ではないとおもう)の

苦みをゆっくりと味わいながら

気に入りの器に盛りつけた

銀色も鮮やかな

イワシの刺身などをつついていると

しみじみと

今年も春を迎えられて、幸せだ、と

柄にもない感慨に浸りたくなってくる


これまた、気にっている

今年の大河ドラマ風に言うと

春宵一刻値千金

なのである



 

2024年2月25日日曜日

★おすすめ趣味リスト①御朱印集め・その後の話

 以前、職場の同僚に

定年も近いが無趣味なので

時間をもてあましそうで、困っている

何かおすすめはないか、と聞かれ

御朱印集めをおすすめした、という

話を書いた

同僚は日本史が大好き

寺や仏教にも興味がある

それなら、小半日、JRか地下鉄を使えば

足代もあまりかからない小旅行を兼ねて

神社仏閣に行って、御朱印を集めるのはどうか

それをネットにアップすれば

「都内御朱印マスター」のような

唯一無二の存在になれそうだ、と思ったからだ


数日後

昼休みに呼び止められ、スマホの写真を見せられた


御朱印である

それが、見開き2ページにわたる

堂々とした御朱印、というよりも

一ページには文字と印

もう一ページには、開け放った障子から見える

花盛りの紅梅の前に座り

合わせかがみを覗いている

何やら、妙に艶っぽい、浮世絵風味の女性の姿が

カラースタンプで押されている


私が目を丸くしていると

早速、通勤経路にある、東京タワー近くの寺で

貰ってきた、と得意げに教えてくれた

東京タワー近くというと

増上寺に行ったのか、と聞くと

(ちなみに、増上寺というのは

 徳川将軍家の菩提寺で

 拝観料(?)を払うと

 歴代の将軍の墓詣りができるようになっている

 私も数回行ったことがあり)

チッチッチッ、とでも言いたげに、ニヤリと笑い

東京タワー周辺にはほかにもいくつか寺も神社もある

と教えてくれた


ちなみに、この御朱印は

増上寺の塔頭、宝珠院でもらってきた

高田純次も「純散歩」で訪ねたくらい

有名な寺なんだぞ、と

まるで、知らなかったのか、とでも言いたげなので

つい、少し憎らしくなり

定年後の趣味にするのではなかったのか、と

ちょっと意地悪を言ったら

今のうちからなら、通勤定期が効いて

タダでいけるからね、と納得の返事が返ってきた


それにしても、寺にふさわしくないくらいに

色っぽい御朱印だと思ったら

何と、この寺は御朱印に非常に凝っていて

これは、昨年の10月から始まった

日本画の名手、上村松園の絵を

現代風にアレンジした、NEO JAPANESEシリーズの

二月号、あと8か月、この色っぽい御朱印が続く

過ぎてしまった3か月分も

復刻版としていただけるのだ、という


あでやかな美女につられたわけではない

上村松園につられたわけでは、決してないが

この美女の周りに、猫が戯れている

しかも、二匹だ

猫入りの御朱印は、珍しい

それで、欲しくなった

ミイラ取りがミイラになったようではあるが

私もいただきに行くかな、というと

なんと、「そういえば、猫のおみくじも売ってたな」と

言い出した

詳しく聞いてみると

親指くらいの大きさの、焼き物と思われるネコの人形の中に

おみくじが入っているのだそうな

私は猫が大好きで

飼い猫、猫カフェの猫、友人の家の猫

猫グッズの収集など

猫とつくものには、目がない

猫おみくじ、となれば

文字通り、「ネコにかつお節」状態だ


その場で、駅からの地図を書いてもらい

必ず行こうと決意した


ミイラ取りは完全にミイラになってしまったが

友人は、かなり満足そうなうえに

インスタに載せたら反響が大きかった、と

妙に生き生きとしている

これなら、定年後の心配も一つ減ったことだろう

まずは、めでたし、めでたし、というところか

ちなみに、近年では刺繍の御朱印もあり

東京都内の神社で手に入る

面白い、欲しいと思うか、ちょっとやりすぎと思うかは

人それぞれのようではあるが




2024年2月24日土曜日

★三連休だと何をしていいのかわからないあなたに送る・おやつ作りの楽しみ

 二月に入って二度目の

「奇跡の三連休」

私は人ごみが嫌いなのと

役職定年になって、ある程度自由に

午後三時間程度の有給休暇が取れるようになったので

街場にはでかけず

ほとんど家と、近所の散歩で過ごしている


明日ももう一日、好きなことができると思うと

心底ワクワクするのだが

スマホを見ると、友人から意外にも

「やることがない」

「退屈だ」

「集まらないか」

等のメールが届いていた


「まだ二日目、どうする定年後」と返信したら

「何かおすすめないか?」と戻ってきた


万人向けに、おすすめできるものとして

簡単な、おやつ作りはどうだろう

本格的にケーキやパイを焼くとなると

それなりの道具も必要だし

材料費もかかる

だが

遊び半分で、楽しく、ちょっとした暇つぶしに作る

罪のないおやつ類なら

費用もかさまず、台所もよごれず

後片付けに苦労する必要もない

面白いと思えば、本格的にやってみればいいと思うが

ほんの入門編として


① 焼き芋

  電子レンジのクックメニューに

  「焼き芋」は無いだろうか

  もしあれば、最高だ

  スーパーに行って、サツマイモを買ってくる

  野菜用タワシで、泥が残らないように

  ごしごし洗って

  あとは、四分の一程度に切って

  レンジに入れ、「焼き芋」のボタンを押すだけ

  放っておいても、20~30分後には

  石焼きイモの屋台なみの焼き芋が出来上がっている


② ゼリー

  スーパーに行き

  ゼラチンと、好きなジュースを買ってくる

  ゼラチンの箱の後ろに

  ジュースとゼラチンの割合などが書いてあるので

  その通りに

  ゼラチンを水でふやかし、10秒ほどレンジにかけて

  完全に溶かし(解けなかったら、もう10秒)

     箱の裏に書かれているレシピの

  割合通りのジュースに混ぜ

  容器に入れて、冷蔵庫に入れるだけだ

  冷やすと甘みを感じにくくなるので砂糖を加えるのがコツだが

  面倒くさい人は、分量の水に少し濃いめになるように

  インスタントコーヒーを入れて

  コーヒーゼリーにするのがおすすめだ

  コーヒーゼリーじたいは

  甘みの無いブラックコーヒーのゼリーになるので

  ミルク系の甘み

  スーパーカップあたりの安いアイスか

    (ケチなのではない、その方がコーヒーの味を殺さず

   美味しく食べられるのだ)

  ホイップ済みの生クリームを買ってきて

  上にかざるようにのせて、提供するのがおすすめだ


③ 砂糖豆

 うちの近所のスーパーでは

 節分の豆の残りが安く売っている

 それをごっそりと買ってきて

 (400グラムくらい)

 豆の半分の重さの砂糖を、大匙4杯の水で溶かす

  (豆100グラムに対し、砂糖50グラム、水大匙1杯の

 割合になる)

 とけたら、大豆を入れる

 砂糖が白っぽくなったら、火からおろし、冷ます

 ちなみに、私は抹茶を入れて

 ほろ苦くしたものが好みだ

 密閉ビンに入れて、小腹のすいた時にポリポリやっている

 昔の、雛あられに入っていた砂糖豆が好きだった方には

 ぜひともおすすめだ


単純だが、出来上がりはけっこう美味しい上に

予算は500円くらいで済む

何より、家族に好評で

特に砂糖豆は良くリクエストされた

退屈しのぎに、ぜひおすすめだ



2024年2月22日木曜日

★憧れられるシニアになる~自分改造計画~(② 下半身人間は卒業すべし)

 昼休みにネットニュースを見ていたら

よその大学の女子大生とホテルに入ったとかで

マスコミで名高い大学教授が

勤務先の大学から、戒告処分を受けた、と

わりに大きめに報じられていた

この人も、64歳、シニア層のお仲間のようだ


確かに私は以前、シニア層がアツい

モテを目指してみませんか、と書いた

だが

こんなことを勧めたわけでは、断じてない

私に言わせれば、こんなのは『モテ』と言うより「エロ」

私はいい年をして、下半身人間ですよ、と

世間に丸出ししているようなもので

特に、奥さん、子供、孫までいるような立場なら

みっともない、とか、見苦しい、という言葉が

先に立ってしまう

(もっと言えば、特に奥さんがいるなら

 今後、万一のことがあったときに

 奥さんに一緒に生きてもらえるのかどうか

 その時に、

 「貴方が好きにしたんだから、私も好きにします」

 「若い女の子に頼んだら」とでも

 言われる危険性も、考えておく方がいいと思う)


私の考える「シニアのモテ」は、これとは全く違う

男女に限らず、魅力というのは

年代によって変わっていくものだと思う

そして、私の考えるシニアの魅力は

何と言っても「成熟」


私が、ちょっと目指したいな、と思っている

理想の「イケてるシニア」は

実をいうと、オペラ(正確には「楽劇」)の登場人物だ

「ニュルンベルグのマイスタージンガー」という

長いタイトルの作品に登場する、靴屋の親方

ハンス・ザックスというキャラクターだ


まともに聞けば、五時間近くかかる作品だが

そのあらすじを極端に短く、かいつまんでまとめると


街のアイドルのようなヒロインがいて

若い騎士と相思相愛になる

ヒロインの父は、街の歌合戦で

優勝した人と娘を結婚させるというが

当時のしきたりで

歌にはいろいろと細かい規則があり

歌を学ぶには、庶民が子供のころから

歌を良く知っている街の職人の親方の弟子になり

修行をしながら、少しずつ身につけるもの

身分の高すぎる騎士は弟子修行などしたことがないので

歌の規則が全く分からない上に

ヒロインに夢中で優勝を狙うゲス男までいる

(ここまでは、ちょっと吉本新喜劇によくある

 筋立てに似ていなくはない)


この絶対絶命の時に、ヒロインが頼ってくるのが

ハンス・ザックス

このキャラは現在の平均年齢で考えると

現役バリバリのようだが

作曲された19世紀で言えばシニア層に属する

この頼りになるイケてるシニアのハンス・ザックスも

実は、ヒロインに惚れているのだが

自分の分を心得て、恋心を諦め

ヒロインの幸せを願って、恋を応援

騎士のコーチのような役にまわり、ゲス男もブロック

ついに、歌合戦に優勝させる


優勝した騎士に

街の庶民がお祝いがてら「親方」の称号を贈ろうとすると

騎士はいらないと拒否

(若者らしく、自分の成功を自分の力だと過信して

 ちょっといい気になっている)

その思い違いをきちんと正し

心根を入れ替えさせるのも、ハンス・ザックス


最後は、街と街の文化、そしてなにより

ハンス・ザックスをたたえる

ワーグナーらしい、壮大な大合唱で幕となる


ハンス・ザックスの恋は実らない

どんなにたたえられても、失恋したことは間違いない

ここまでだと、ちょっと

映画「カサブランカ」で

ハンフリー・ボガードのやった役に似ているが


だが、一番の違いは

人間の厚み、ともいうべきところだ

「カサブランカ」では、自分の恋に手いっぱいなのに対し

ハンス・ザックスには

若い者が恋愛の相談を持ち込めるような

(その相手が、自分がほんのりとと思っていた女性だというのは

 いささか酷とはいえ)

フトコロのふかさと、暖かさがある

それを何とかできるような、人生経験もある

何より、自分の失恋のほろ苦さを

まるで、ブラックコーヒーの、のど越しを確かめるように

どこか、楽しんで味わっているところがある

一言で言えば、洒脱なのだ


シニアの『モテ方』はこうでありたいと思う

それに、たいていの下半身人間は

たとえ水面下ではあっても

どこからか、必ず眉を顰められているものだ

(時々、男性シニアの在宅介護の女性ヘルパーさんへの 

 セクハラまであると聞く

 ここまでくると、無残、というか、老醜、というか)

四捨五入すれば一世紀になるほど

生きてきたら、そんなみっともない生き方からは

そろそろ卒業しても良いのではないか、と思う


成熟を武器に、大切な人を思い切り大事にし

それ以上の尊敬と友情を受け取る

これが、シニアの理想の『モテ』のように思うのだが

いかがだろうか


貼り付けてあるのは

ニュルンベルグのマイスタージンガー全曲

(ハンス・ザックスをたたえる

 幕切れの合唱は最後の2分くらい)

ワーグナー :ニュルンベルグのマイスタージンガー - YouTube




★今日は猫の日

 今日は2月22日

ニャ、ニャ、ニャ、で、猫の日なのだそうだ


こういうイベントは大好きだ

節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、お盆、などなど

一年の行事は、必ずやっている

別に、しきたりだから、というわけではない

毎日の生活に、潤いが出るからだ


現在60歳、65歳の定年までの

いわば、ソフトランディングのための準備期間だ

この5年の間に

仕事に行かなくなっても

毎日、同僚と会わなくなっても

幸せに、自分らしく生きられる

おおよその青写真を描かなくてはいけない


私の場合、その一つが

「年中行事をしっかり行う」だった

行事の用意で

小さいながら、人形を飾ったり

スーパーではあるが

しょうぶ湯用の菖蒲を買いに行ったりするだけでも

なんとなく、華やかな

心ときめきがする


それだけではない

行事には、それぞれ特徴のある料理がある

ひな祭りのちらしずし、端午の節句の柏餅

それぞれ、その季節の特徴を生かした味わいになっている

行事をきちんとすることで

カレンダーだけではない、季節感を感じることができる

一年ここまで、無事にすごせたなぁ、と

しみじみ、何かに感謝したくなったりもする


さらに

季節の飾り物を出すので

丁寧に家の掃除をするようになる

読み終わった新聞を出しっぱなしにしたりすることも

無くなってくる


今日のネコの日も

確かに、ついこの間できました、というような

かなり、いい加減なものではありそうだが

私は大のネコ好きなこともあり

毎年、乗ってしまうことにしている


ネコの日イベントは

毎年、数日分だけ前倒しで

千代田区主催で行っている

「千代田ねこ祭り」に行くのが通例

今年もしっかり出かけてきて

猫タロットで占ってもらってきた

愛猫のお土産に、猫の保護団体で売っていた

マタタビ入りのけりぐるみを買ってきたのだが

これは、喜んだのは一晩だけ

翌朝には見向きもされなくなっていた


今日は、勤め帰りに寄り道をして

和菓子屋まで遠征してきた

毎年、「ネコねりきり」を買っているが

特に今年は、絶対に行かなくては、と

ちょっとした使命感に燃えてもいた

この店は、「加賀藩御用達」が

東京に進出してきた店なのだ

「加賀藩」と言えば、「加賀前田家・百万石」

県で言えば、石川県だ

本店は、金沢にあるらしい

同じ買うなら、今は、石川県関連の店にしたい

ささやかすぎる支援ではあるが


店内は、すっかり春だった

一番目立つところには、やはり、ひなあられ

ただ、琥珀糖や羊羹を置いてある棚には

「この黄な粉は能登の大豆を使いました」

「この小豆は能登産です」






「能登の和栗でつくりました」と

小さな立て看板が出ていたりした







お目当てのネコねりきり

(正しくは「ぶち」という菓名である

 猫、猫と気安く呼んではいけないかもしれない)

数は少ないが、今年もなんとか手に入れられた

もう一つ、お目当てのサクラのつぼみの練りきりは売り切れていたが

今年は、葛切りを買っていくことにした

このきな粉は、能登産だそうだ






捨て猫や、野良猫、保健所で殺処分される猫が

この世からいなくなりますように

そして、能登が一日も早く復興しますように

神様など信じていないくせに

手を合わせたくなってくる



2024年2月20日火曜日

★年金生活だからこそ作りたい・年に2度の自分ボーナス

 定年後に、会社員時代を振り返って

何が一番、恋しくなるだろうと考えたことがある


上司、これは絶対に無い

通勤ラッシュも、思い出話にはなるだろうが

二度と体験したいとは思わないだろう

社食、はあるかもしれないが

私はそもそも昼食には弁当を持参している

さほどの思い入れは無いだろう

同僚、これも数年たてば名前も忘れてしまうくらいの

ごくあっさりとした付き合いだ

結局、あれがあればなぁ、とため息交じりに思い出すのは

一つは定期券

もう一つ、最大のものは、ボーナスだろう

という結論になった


確かに、年金暮らしになればボーナスはない

そこで

自分でボーナスを作る仕組みを考えた

名付けて「自分ボーナス」


仕組みは単純だ

1月分の収入で、1月+5日間、生活する

つまり、決算を5日ずつ、後ろ倒しにするわけだ

そうすると、半年後には

5×6=30

何と、決算日と次の年金受給日が

ピタリと重なる

1月分、手付かずの自由な資金が

手に入るようなものだ


この1月分は、やりくりを頑張った

自分をたたえる「自分ボーナス」として

好きに使えばいい

6カ月に一度手に入るので

年に2回、ちょうど、勤めていた時と同じ回数

ボーナスが作れることになる


私の場合、年金は月に11万になる予定なので

自分ボーナスは半年ごとに11万

これは、かなり使いでがありそうだ

贅沢なレストランでのグルメが趣味なら

その資金は

普段の収入からではなく、ここから出す

そうすれば、資金ショートに悩むことなく

心行くまで、趣味のグルメが楽しめる


ただ、資金には限度があるので

コスパはじっくりとこだわる方が良いと思う

たとえば、レストランに行くなら

ランチを狙う

ランチなら、たとえ帝国ホテルでも1万円ですむ

つまり、毎月、帝国ホテルのレストラン通いという

セレブ極まりない生活をしたとしても

年金を月に12万もらっている人なら

自分ボーナスの半分で済む計算だ


旅行なら、2万円代で

国内1泊温泉旅行に行ける

関東から京都あたりでも

新幹線とホテルのパック旅行なら2万円代

バスツアーなら1泊しても1万円代のものもある


毎日の生活を少し切り詰めても

こちらの生活をする方が、ずっと楽しいと思う


いきなり、1月と5日では

家計管理が難しい、という方には

3分割法もおすすめだ

1月の生活費を3分割して

その額で10日+2日間生活する

この方が、細かく期限が来るので

始めるにはお手軽かもしれない

1月につき、6日分ズレていくので

最後の期は、楽々生活できる、という

楽しいオマケつきだ


思い立ったが吉日、というが

これは、給料日や、年金支給日からスタートするほうが

後々の、計算が楽になる

昨日が給料日だった方

25日が給料日の方

ちょうどいいチャンスかもしれない

今月から、始めてみてはいかがだろうか








★切って7分チンするだけ・簡単でボリューミーな「ナスとチキンのレンチンディッシュ」

 今日は疲れた

急に暑くなったせいか

体がだるくてシャッキリせず

帰りの電車では、ほぼ一時間

本も読まずに爆睡したというのに

まだ眠い

おなかはすいているが、手のかかるものは作る気力がない

スーパーにお惣菜を買いに行く気力もないが

こういう時だからこそ

インスタントは食べたくない


こういう時の夕食は何にするか

私の必殺技の一つ

「ナスと鶏肉のレンチン」だ

基本の作り方は

①鶏肉を切る

 あまり大きいと、後のレンチンに時間がかかるので

 親指1~1.5本くらいの太さと長さに切る

 鶏肉は、ムネでもモモでもささみでも

 骨がついていなければなんでもいい


②気力があれば

 鶏肉を軽く塩もみしておく

 これは、鶏肉は味がしみこみにくいのと

 少し、水気を出しておくためだ

 ひと手間で味は良くなるが

 面倒なら、やらなくても構わない

 

③ナスを切る

 ヘタを取って、半分に切り

 あとは、鶏肉と同じくらいの太さに切るだけだ

 長さは気にしなくていい

 後でレンチンにかけるので、しんなりするからだ


④耐熱皿に並べて

 500ワットなら7分、600ワットなら6分チンする

 つまり、一番大事なところはレンジまかせ

 ぐったりと座っていれば、ほぼ出来上がる


⑤最後の仕上げをする

 かなり水が出ていると思うので

 水は捨て、調味料であえる

 これは完全にお好みだが

 私のレシピは、オイスターソースをふた回し

 しょうゆを、隠し味程度

 味の素を一振り

 チューブショウガはどっさり

 それから、私はチキン南蛮が好きなので

 酢を一回し半、砂糖小さじ半分くらい入れるが

 チキン南蛮に執着の無い人なら

 酢と砂糖は無くても構わないと思う

 

これで、出来上がりだ

暑いうちに、ガシガシ食べるのがよろしい


これに、もうちょっと手を加えたいときは

厚揚げと、野菜を加える

私は、厚揚げも大好きで

冷蔵庫にはいつも予備がある

レンジでチンする間に、トースターで厚揚げを焼く

焼けたら、一口大の、さいの目に切って

ナスとチキンに合わせる


葉物野菜は、なんでもいいと思う

ネギなどがあれば、おあつらえ向き

ナスと一緒にチンするが

ニンジンを細く切ってもいいし

三つ葉をどっさりと混ぜ込んでもいいし

私が良くやるのは、サラダ用にカットされている野菜

洗わなくていいものを半袋くらい

どさりと混ぜて、一緒にあえてしまう

大根などが入っていると

特にしんなりとして、美味しさもアップするように思う


ナスと鶏肉の分量だが

こだわらなくていい

私は、特に肉を半端に残すと

そのまま、使うのを忘れて

冷蔵庫の中でいたませてしまうことが多いので

一パック、全部使ってしまう

ナスも大きいものも小さいものもある

特に、私はいつも「訳あり不ぞろい野菜」を愛用しているので

普通の大きさだと、何個分になるのかが

もう一つ、ピンとこない

だが

肉が多ければ、「肉の多いおかず」になり

なすが多ければ「ヘルシーなおかず」になり

どちらも美味しいのだから

こだわる必要は皆無だと思う


この発想は、実は、「今日の料理」の

土井先生に教わった

味噌汁の作り方の時、味噌を大匙何杯、と

はかろうとしたアシスタントに

土井先生は、あの特徴ある、愛敬あふれる大阪弁で

「何杯なんて、僕、嫌いですわ

 濃くても美味しい、薄くても美味しい

 それが、お味噌汁なんやから」

と、のたもうたのだ


肉だらけでも美味しい、ナスだらけでもおいしい

厚揚げがあっても無くても美味しい

サラダが入っても入らなくてもおいしい

一度、お試しあれ



2024年2月18日日曜日

「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ① 御朱印集め

 もともとは、職場の同僚と

定年後の生活をどう送ろうかと

話していた時

同僚が、自分は無趣味なので、時間を持て余しそうだが

奥さんについて回っていたのでは

絶対に嫌がられるだろう

何か、いいものがあったらすすめてほしい、と

言われたのがきっかけだ


だが、いくつか条件がある

資金がかからず

面白味があり、突き詰めていくと深みにはまるくらい

夢中になれそうなもの

できれば、趣味友達のできるもの


少しばかり、わがままな、とは思わなくもなかったが

確かに、どれも定年後の趣味の必要条件のようでもある


それに何より、こういう分野こそ

ソバ―キュリアンの出番だ

酒を飲まない時期が長いぶんだけ

シラフの状態であちこちに首を突っ込んでいるから

良くも悪くも、ちょっとトンガリ気味の情報を

豊富に持つている


この同僚は、歴史好きで大河ドラマも良く見ている

この頃は、禅にも凝っていて

禅のお坊さんの人生相談ユーチューブを見ながら

通勤してくると言っていた


となると

私のお勧めは

御朱印集め だ


御朱印と言うのは、本来は

寺に写経を収めると、寺とのつながりの証として

くれたのだそうだが

現在では、半分スタンプラリーのようになっている

ただ

ほとんどの寺社が、郵送には対応していない

直接、神社仏閣に行って

人気のある御朱印なら、列を作って並ばなくてはいけない


寺や神社には、それぞれ古くからの歴史がある

たいていが、御祭神の解説と一緒に

境内に立て札があり、説明してくれている

歴史がわかれば、実に面白い


御朱印のデザインも、いろいろとある

ほとんどが、黒字に赤の印だ

神田明神や、明治神宮あたりはこれ一筋だが

この頃は、かなり華やかで愛らしいものもある

例えば、神田の古本屋街のなかにある稲荷神社では

節分の時には、節分草という

大きな黄色の花が描かれている

(くどいようだが、「節分草」である

 「月見草」では断じてないのでお間違い無きよう)

毎年、ネコの日近くに行われる

「千代田猫祭り」の時には

限定御朱印として、ネコ御朱印も出る


私の同僚は、ネットも好きだ

なので、合わせ技として

「東京23区内・御朱印地図」

「限定御朱印の画像もアップ」

「神社仏閣の歴史や由来」

「駅からのアクセス方法も、自分の脚で歩いてポイントを書く」

「御利益ごとに分けてページを作る」

「自分の感想コーナーも」

「これを、ホームページにしてネットにアップする」

「帰りにちょっと寄れる喫茶店情報などもあるとありがたい」

と、こんな具合のアドバイスをしてみた


ネットやホームページはともかく

歴史に興味のある方、御朱印集めはおすすめだ

御朱印はたいていが500円、高くても700円

寺社仏閣はたいてい駅からは少し歩くので

体にもいい上に、散歩より目的があって楽しいかもしれない

それに、御朱印ファンは少なくないので

SNSで「趣味友」を作るのは難しくない


興味を持たれた方は是非どうぞ

ちなみに、下の写真は「いまどき御朱印」と呼ばれる

変わり種

何と、刺繍の御朱印である

これも、東京都内の神社で手に入ったりする





2024年2月17日土曜日

憧れられるシニアになる~自分改造計画~ (①・プロローグのようなもの)

 この頃、シニア層がアツい


本当に、いろいな分野でアツいと思うのだが

今回は、一番わかりやすく、納得していただけそうな

俳優や芸能人の話に絞って書こうと思う


いきなり「どこが」「誰が」と言われそうだが

例えば、ミュージカル「ラ・マンチャの男」は

御年80を楽に超えている、松本白鵬の魅力で

発売後数時間でチケットが全日程、全席完売

草刈正雄は還暦を過ぎてから人生初の写真集を発売

この出版不況の中で、かなりの売れ行き

年をとってからの再ブレイクで、今はCMでもドラマでも

ちょこちょこと見かけるようになっている

「相棒」の水谷豊は安定の人気

世界のワタナベはいうまでもなく

役所広司は世界の賞取りレースで注目され

郷ひろみは毎回紅白に選ばれている

笑点をはじめとして、噺家の師匠方もご高齢だ


女性陣も負けてはいない

ほんの数日前には

「徹子の部屋」のゲストに呼ばれた山本リンダが

素晴らしい美ボディを披露して喝さいを浴びていたし

草笛光子のライフスタイルのムック本は

近所の書店では入口付近の一

番目立つところに平積みになっている上に

本業の女優さんとしても

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じた

「北条を許してはいけませんぞ」のセリフが

一時、ちょっとした流行語になるほどの名演だった

同じドラマに出ていた大竹しのぶの存在感は強烈だったし

少し古い年度の大河ドラマで言えば、浅岡ルリ子もいる

バレリーナの森下洋子も、まだ現役で全幕を踊っている


全員に共通しているのが

若い子と張り合おうとしない

自分のやり方を持っている

ことだと思う


例えば

年齢は顔よりも首元に出る

浅岡ルリ子はある時期から

首元の隠れるハイネックやタートルネック

あでやかなスカーフを使うようになり

今では、スカーフ使いの名手になっている


松本白鵬は、ドン・キホーテという

少しトボけたところはあるが、それ以外の点では

人格的に完成された、老騎士の役を

自分の老いを表面に押し出すように演じ

セリフを語っているのが松本白鵬なのか

ドン・キホーテ本人なのかわからないほどの名演

開始後10分ほどから

劇場では感涙にむせぶ人がかなりの率で出始めた

(これは余計な話なのだが

 この次に「ラ・マンチャの男」を演じる人は大変だろうと思う

 あるいは、今後20年くらい

 松本白鵬の舞台を見た観客がいなくなるまで

 このミュージカルは上演されなくなるかもしれない)


せっかく、半世紀以上も生きてきたのだ

半世紀を超えて、いつも自分と一緒にいてくれたのは

ただ一人、自分だけだ

この方々をお手本に

仕事や子供から少し解放されて、時間が出来たら

じっくりと自分の「セールスポイント」を見つめなおし

ここかな、という点が見つかったら

徹底的に磨き上げることに、すべての時間を使う

平均寿命に達する前に

その「セールスポイント」が

「余人では代えがたい魅力」にまで成長すれば

リタイア後の人生は大成功だと思っている


そして

そうした魅力は、必ず人を引き付ける

聞き上手な小料理屋のおかみにファンがついたり

渋いマスターの淹れるコーヒーが

妙に美味しく感じられたりするような

そんな「小さなモテ」るシニアになるのが

私のささやかな目標だったりする






2024年2月16日金曜日

★東京のネコ好き集合!! 「千代田 ねこまつり」本日と明日開催

 猫が大好きだ

我が家にも、一匹、と言うのも失礼だ

私の家族猫が「一人」いる


もともとは野良猫だったのを

動物ボランティアの団体が保護し

里親募集をしていたのに応募して

晴れて、家族となった猫だ

我が家に来たのが12月20日

丁度クリスマスの直前だったので

フランス語で「クリスマス」という意味の

「のえる」という名をつけた


とにかく、ガードが固くて

ゴロゴロいうまでにほぼ3年

膝に乗るまでには、ほぼ5年を要したが

今では、すっかり二人暮らしを楽しんでおり

私が試験勉強をしているときには、隣の椅子に座って応援

……時々、そのまま眠っているが

  まあ、猫なので仕方あるまい……

ともあれ、隣に寄り添ってくれてはいる

夜は、普段は私の掛け布団の上で丸くなって一緒に寝ているが

寒い日には、布団に入ってきて

ぴったりとつっっいて

ゴロゴロ言いながら、眠っている


私には、もう30ヅラを下げた息子がいるが

息子と愛猫「のえる」どちらが

いとしいとおもうか、と言われれば

申し訳ないが、愛猫『のえる』である


とはいえ

ネコ飼いの、ほとんどがそうだと思うが

自分の家の子が一番カワイイとは思うが

他の猫がかわいくないわけではない

猫一般が、全部好きだ

猫モチーフのバッグや、紅茶缶、小皿など

どうしても目がいく

自分の家に猫がいるというのに

「保護猫譲渡会」と書いてあるポスターには

頭に「大」が着くほど注目する


もし、「わかるなぁ」と思ってくださる方

そして、東京近郊にお住いの方に、お知らせだ

本日、2月17日(土)と、2月18日(日)に

「ちよだ猫まつり」が開催される


場所は、千代田区役所の1階ホール、というと

どこか、しょぼくれた印象があるが

東京23区の財力を甘く見てはいけない


そもそも、場所がいい

下車駅は九段下

「九段」の名のとおり、坂を上ればすぐに靖国神社

靖国の左手に控えているのは、武道館だ

武道館を左手に、

坂を少し降りていくと

千代田区役所(10階だて)の巨大なビルが見えてくる


建物も、ちょっとしたビジネスホテルよりは

ずっと美麗なつくりになっている

ホールは総ガラス張り

吹き抜けの中を大エレベーターがキラキラと輝いている

その奥が、全部、猫祭りの会場となっている

広さも、通常の小学校の体育館の半分程度ある

そこを、両方の壁際を埋め尽くすように

ぎっしりとブースが並んでいる

そして、中央にも

アイランドキッチンのように、ブースが2列


品物は、猫グッズが好きな人なら

「極楽」としか言えないだろう

猫用品ならフード、おもちゃ、爪とぎ、首輪

なんでもあるうえに、オリジナル製品も多く

愛猫に似合うのはどれか、目移りしてしまう


猫タロットの占い店もある

ワンコインで占えるうえに

今年は、売り上げは全額、能登に寄付だそうだ


猫モチーフのバッグ、シャツ、小物、文具

獣医師さんたちによる、猫飼育相談

ミニステージでは、落語やハープの演奏もある

もちろん、演目は猫がらみのものだ


保護猫の譲渡会もある

猫を買いたい方は、ペットショップに行く前に

千代田猫祭りに来て欲しい


この猫祭りは、毎年恒例で

バレンタインデーと並ぶ、2月の楽しみだったのだが

コロナでしばらく中止になっていた

この頃は、インフルエンザが流行っているので

その分、注意は必要だが

二重マスクにして、出かけていく予定だ


ちなみに、私が毎年必ず「お買い上げ」するのは

猫祭りの協賛でもある猫書店の草分けの出店している

「ネコ本」ブースだ

今まで買った本の例としては

コミック「おじさまと猫」、「できる猫は今日もゆううつ」

絵本「僕は石ころ」

猫菓子の作り方、災害時猫連れ避難マニュアル

猫の病気を予防するためのガイドブック、などなど

私の部屋の本棚の一角を、大きく占領している

愛読書ばかりだ


ただ、場所が場所だけに

終わり時間が早い

16時半には閉まってしまうので

興味のある方は、少し早めの出発がおすすめだ



ちなみに、この「どすこいミケちゃん」は

今年の「ちよだ猫祭り」のシンボルロゴ(?)担っている

では、御縁があれば、会場で





2024年2月15日木曜日

★ほぼ100%間違いない、特殊詐欺の見分け方

以前、アドバイスを受けたことがある

ブログには、個人のマネー情報は

あまり書かない方がいい、というのだ

その理由は

「特殊詐欺のターゲットになりやすいから」だそうだ


一時、話題になったオレオレ詐欺や還付金詐欺は

今でも多い、というよりも

ほぼ、毎日のように起きており

被害者も、毎日のように出ている

特に、還付金詐欺とオレオレ詐欺は

被害者の9割以上がシニア層だ


ここからは、警察に勤めている知人の受け売りだが


詐欺なんて、引っかかる方がバかだ

自分は絶対に安心だ、まだ認知症もないし、

と、思う人ほど危ない

相手は悪事とはいえ、プロの上に

1人でやっているわけではない

三人寄れば文殊の知恵ではないが

知恵を出し合って、シナリオを練り上げているのだから

甘く見たら、その時点で、大きなスキを作ることになる


だが、特殊詐欺はどんなケースでも

大きく、三つの共通点がある

 ① 最初に驚くようなことを言う

 ② あせらせる

 ③ 相談させない


順に、一言ずつコメントを加えると

① 最初に驚くようなことをいう

   これは、一種の心理学の悪用で

   どんなに肝の据わった人でも、ひどく驚くと

   およそ3秒くらいは完全に思考停止してしまう

   この3秒の間に、明確で具体的な指示を出されると

   そのまま従ってしまうのだそうだ


② あせらせる

   これは、①との関連でもある

   3秒間思考停止しても、たとえば10分か、15分かたって

   少し冷静になれば、「いや、待てよ」と

   考え直すことができる

   この、考え直しをさせない

   例えば、二時半くらいに「金送れ」の電話をかけてきて

   「3時までに銀行に行って送金しないと手遅れになる」と

   続けてきたら、詐欺の疑いがかなり濃厚だ


③ 相談させない

   儲け話の時は

   「相談している間に、なくなってしまいますよ」

   「あなただけに、内緒で、特別にご用意したので

    ほかの人に知られると困るんです」

   急ぎの振り込みの場合は、②とセットで

   「三時までに振り込んでください、急いで」

   還付金の場合は

   「手続きの最終日が今日です」

  などのトークが定番だ


特に、②と③がそろったら、100%詐欺だそうだ


この先は、笑い話になるが

私の知人のところに

「お子さんが会社のお金を使い込みました

 私は上司ですが、自分の責任にもなるので

 なんとかもみ消したい

 本日中に使い込んだ額を、ご指定の場所まで受け取りに行きます

 会社の後始末はこちらでします」

という電話がかかってきたことがあった

友人がだまされたふりをして

取りに来た詐欺グループのメンバーを

見事、逮捕したことがあった

これは相手が余りにも悪く

詐欺グループにはお気の毒だった

友人は特殊詐欺を担当していた警察のOB

息子さんは地方ではあるが、政治家、現役の議員さんだった


ともあれ、用心に越したことはない

私は、息子がらみの「金送れ」が来た時に

慌てないように

家の固定電話の前には

息子の電話番号と

「金送れがきたら、ここに電話して必ず確認」と書いた

ホワイトボードを立てて

「魔の三秒間」を乗り切る作戦をとっている







2024年2月14日水曜日

★おひとり様シニアに貯金3000万は必要か

 もう、かなり前になるが

政府が「退職後の資金に自己資金2000万が必要」

と発表し

それを、当時の確か財務大臣だった麻生太郎が

2000万では足りない、3000万だと言い換えたことがあった

それ以来、「老後資金は3000万」が

一種の『常識』になり

同時に、その当時50代だった

我々世代を大ショックが直撃したわけだが


そのころから、疑問を持っていた

本当に3000万必要なのか

あれこれ調べるうちに、より深く

正確な知識が欲しくなり

今では、ファイナンシャルプランナーの勉強

(残念ながら、まだ合格はできていないのだが)に

励むようになったのだが


調べてみて、驚いた

この3000万は「年金込みで」の額だった

つまり

自分の年金額、私の場合は月に11万×12

これを、平均寿命までの年数分引いた額

私の場合は、132万×約20年

約2600万を引くことになるので

貯金そのものは、3000ー2600=400

なんと、400万ですむことになる


しかも、この「3000万」は夫婦単位での額

おひとり様なら、もっと少なくて済む

とはいえ、半額にはならないのがミソだ

例えば、電気、ガスなどの公共サービスは

いくら節約しても、最低限度の額が決まっている

それに、例えば電気代は、夫婦だから倍になる、という

わけでもない

たいてい、冷蔵庫は一つだろうし

同じ部屋にいれば、冷暖房も、照明も一つで済むからだ


この点を考えれば、「おひとりさま」はコスパが良くないが

実は、生活していくうえでの「幸福度」は

老夫婦よりも、おひとり様の方が高いのだそうだ

これは、一時ベストセラーになった

上野千鶴子の「在宅ひとり死のススメ」に載っていた

統計からの受け売りだが

実際、私が見ている限りでも

特に女性は、定年後の夫のために三食準備するのはウンザリ

という方が多く

その種の話を聞くたびに

料理定年と言うのも必要だな、と思わされる

何を隠そう、私も、多少生活コストが高くなったとしても

この自由と気楽さは手放せない、と思っているクチだ



さて、そうすると

毎月11万でくらしていくなら

突発の病院代などの分で

500万もためておけば何とか生きていける

3000万は必要ない、という結論になりそうだが


定年後、20年生きていれば、家電の買い替え期間も来る

戸建てで家賃がかからない「勝ち組」でも

家の修繕は必要になる

介護ヘルパーさんや、葬式代

ペットがいれば、ペット関連費

これを考えれば、月11万で

生活だけできればいい、と言うものではなさそうだ


それに、将来は厚生年金が下がり

現在の75パーセントになる

国民年金なら、50パーセントだ

これを考えると

私の年金は月8万円くらいになりそうだが

これでは、生活だけでカツカツか、赤字になる


そのあたりを込みで、貯金額は1000万から1500万を

目標にしてはどうだろう、というのが

目下の私の結論だ


1500万なら

退職金も含めれば、なんとか手の届きそうで

現実的な額ではないか、と思うのだが

いかがなものだろうか





★5品45分・バレンタインのファンシーディナー

 今日はいよいよバレンタインデー本番

と言うことで、いそいそと帰宅し

玄関まで出迎えに来た愛猫が

おなかを見せて寝転がるのを

ほにょほにょと撫でまわして

ただいま、お帰り、のあいさつを交わし

コーヒーで一服してから、さっそくディナーの用意に取りかかった


メインは、ボークステーキ

ロース肉が通勤経路のスーパーで100グラム98円と

格安になっていたので、これに決めた

醤油とチューブニンニク、安ブランデーに30分ほどつけておく


その間に、ベビーリーフ

これも、賞味期限が近く、一袋100円になっていたものを

三分の一ほど洗い

せっかくのバレンタインなので

秘蔵していたスモークサーモンと黒オリーブを混ぜる

上には、スライスチーズを細かく切って散らす


残ったベビーリーフを敷いて

上に、これは買い置きだが

クリスマス用だったのか、これまた近所のスーパーで

安売りになっていた、チーズ&ベーコンのパテを切って載せる

これは消費期限が今日までなので、結構、豪勢になっている


トマトのマリネは

昨日、駅前の、あれは行商なのだろうか

毎週同じ時間に出ている野菜の臨時販売で

1個98円のトマトを買い込んで

輪切りにして、マリネ液につけておいたもの

一晩立って、丁度食べごろになっている

上に散らしたのは

家庭菜園で育てている京水菜だ

育てやすく、すぐに大きくなるうえに

シャキシャキと歯触りがよく

オマケに、市販品とは比べ物にならないほど味が濃い

これだけの分量でも、はっきりと

「京水菜ここにあり」と自己主張するほどの味の濃さだ

家庭菜園を始めようかと考えている方がおられたら

京水菜を強く勧めたいところだが


話をもとに戻して

スープは以前ご紹介した、「あと一品欲しい時」のスープ


ここまでで、かかった時間は20分だった


あとは、いよいよ肉を焼く

最初は強火で、焦げ目をつけて

うまみを逃がさないように閉じ込める

両面十分に焼けたくらいで、スープが仕上がる

豚肉なので、蓋をして少し火を弱めて

中まで火が通るように、ジックリ焼く

その間に、スープをもりつける


焼きあがり、皿に移すと

フライパンには肉汁が残っている

このうまみを捨ててはもったいない

サッとソースに仕上げて、ベビーリーフとサーモンのサラダにかける


ここまでで、約40分

全五品、白米をいれれば六品

多少、ゴタついたとしても45分あれば

ちょっとしたごちそうになる

原価は安く、手早く、自分好みの味付けなので、美味しく感じる

まさに、「最愛の自分のためのディナー」になった


急いで食べなくては、と慌てて撮ったので

ひどい写真になっているが

実際は、もっと食欲をそそる外観だった、と

ひとまず、言い訳をしておく


これから

豆腐のガトーショコラと、とっておきの紅茶

それに、イギリスのロイヤルバレエの

「ロミオとジュリエット」が待っている


今晩はゆっくり過ごしたかったので

明日の午前中3時間は有給休暇をとってきた

こんな勝手気ままができるのも

役職定年のおかげ

活用しないともったいない、と思う


今年も最高のバレンタインが送れそうだ

2024年2月12日月曜日

★シングルシニアのバレンタインの楽しみ方

 いよいよ明日はバレンタインデーだ

連休中から、実に楽しみで

なんとなく、ソワソワしていた


「チョコをもらえる」「チョコをあげる」のが楽しみなわけではない

そのあたりの楽しみは

ティーンエージャーの校舎裏だとか

せいぜいが、20代から30代くらいの

フジテレビのドラマに出てくるOL世代止まりだろう

人生経験半世紀を過ぎたプラチナエイジとしては

(シニアと言う言葉は、実は好きではない)

別の楽しみ方をしたい


まず、チョコを人にあげるのは止める

昔から、義理チョコだの、友チョコだの

ああいった、ムダな出費を伴う儀礼は嫌いだった

バレンタインをもらえば、ホワイトデーに倍返し、という

あの奇妙な習慣も、一体何なのだろうと思う

そもそも

我々世代が20代くらいになるまで

ホワイトデーなるものは存在しなかったではないか

それが

「もらったものにはお返しをしないと」

「もらいっぱなしは良くない」という

極めて日本的な考え方と、業界の思惑が合致して

無理矢理に作ったのがホワイトデー

しかも、最初は「キャンディーデー」と呼ばれていた

それが「マシュマロデー」に変化して

最後は「ホワイトデー」に落ち着いた

その経緯を見たくも無いのに見続けた世代としては

極めて「アホらしい」としか、言いようがない

私個人の話をすれば

中元、歳暮、年賀状じまいはすでに済ませた

当然、チョコじまいも済ませたつもりでいる


では、何が楽しいのか、と聞かれそうだが

まず、単純に私はチョコレートが大好きだ

だが、普段、隣町のマルイあたりで手に入るブランドは

モロゾフ、メリー、ゴディバなどのような定番だけ

それ以外のメーカーとなると

デパートあたりで探すのが妥当なのだろうが

自宅からデパートまでは、電車で片道30分かかる

いくらチョコのためとはいえ

やはり、つらいものがある


だが、バレンタインになると、隣町のマルイはおろか

近所のスーパーでもチョコレートコーナーができていて

帝国ホテルやらホテルオークラやら

聞いたことのない海外ブランドやら

生チョコ、テリーヌショコラ、チョコ羊羹まで

目移りしてしまって選べないようなチョコレートが

色とりどり、きれいな缶や箱で着飾るように並んでいる

私にとっては

この頃話題の美女をずらりと並べたミスコンよりも

麗しのチョコレートがずらりと並んだ

この売り場の方が、ずっと魅力的だ


さらに

「大事な相手に愛を伝える」という趣旨がいい

私は両親を見送り、一人っ子で兄弟もおらず

息子はいることはいるが、所帯持ち

妙な愛など伝えては、かえって困惑させてしまうだろう

なので

私が、愛を伝える相手は

ただ一人、最愛の私自身


愛情の送り手と、受け手の一人二役を楽しんで

夕食は、予算の範囲内でロマンチックなごちそうを作る

チョコレートを買うのとは別に

たいてい、自分でガトーショコラを焼いている

バターは使わず、その代わりに絹ごし豆腐を使う

 コレステロールの心配のない、シニアに優しい安心ケーキだ

ケーキ屋ではなかなかお目にかかれないので

不肖、私がパティシエ気分全開で作っている


最愛の自分を楽しませるため

あれこれと準備をしながら、せっせと自分をほめまくる

簡単なことでいい

「まだ夜の明けきらない暗い時間に

 寒いかなか、出勤するなんて、なんて偉い」

「家庭菜園の野菜を育てるのが、上手で、すごい」

「スペイン語の勉強を続けられるなんて、見事」

「ネコからも愛されて、うらやましい」


愛情の受け手にふさわしいように

少しだけ、背伸びした一日を過ごしてみる

これも簡単なことでいい

背筋を伸ばして、足を太ももから前に出して

スッと歩くとか

普段より丁寧に掃除をしてみる、とか

筋トレの時間を少しながくする、とか

その程度のことだ


そして、最後には

愛情をテーマにした芸術鑑賞、と言うほどでもないが

古めのジャズボーカル、シャンソンなど

これは年によって嗜好を変える

今年は、近所の図書館で置き始めたバレエのDVDを借りてきた

イギリスのロイヤルバレエの「ロ三オとジュリエット」だ

この作品は、白鳥の湖などと違って

相当に演劇的で、ダンサーも演技の要素が強い

踊りの振り付けも凝っていて

特に、仮死状態のジュリエットと

ジュリエットが死んだと思って絶望したロミオとの踊りは

本当に死体と踊っているようで

実に素晴らしい


今から、明日が楽しみでならない

役職定年済みのありがたさで、定時で上がって

最高のバレンタインを過ごそうと思う


(豆腐ケーキの作り方は

 もしご要望があるようなら

 いずれまたブログで書こうと思う

 言わなければ、豆腐入りとはわからない

 濃厚な自慢レシピではある)







2024年2月11日日曜日

★「あと一品」がほしいとき・5分かからない簡単スープ

 これだけ寒くなってくると

食事の時に、暖かいスープが欲しくなる

レトルトのカップスープも悪くはないが

休日、昼と夜に同じスープを飲むのも

なんとなく飽きるし

それに、塩分も気になるお年頃ではある


そこで

私がいつも作っている

簡単スープのご紹介なのだが

レシピ、と言うほど複雑なものはない

材料も

 ① レタスの葉(お好きなだけ)

   ② ベーコン(お好きなだけ)

  ③ コンソメキューブ(原則として1個)

  ④ 水(スープカップ1杯より少し多め)


作り方も、至ってシンプル

鍋に湯を沸かす

沸かしている間に

ベーコンはざく切り

切れ次第、どんどん鍋に投入する

レタスは適当に手でちぎる

ブイヨンキューブを鍋に投入し

とけたころにレタスを加え

しんなりしてきたら出来上がりだ

お好みで塩コショウ、粉チーズなどで

味を調える


私は、レタスが余り始めたら

このスープを作ることにしている

シニアの1人暮らしのうえに

ついつい、割引価格になっている野菜を買ってしまうので

急いで食べないと、すぐに野菜がしんなりし始める

葉は、外側の大きいところなら1枚半

真ん中くらいなら二枚

最後の小さいところなら、全部入れてしまう


ベーコンは、普段買うのは

「朝のベーコン」のような真空パックのもの

たいてい、ミニサイズで5枚くらい入っている

このうち、2枚程度が適量だと思うが

増やす分にはどんどん増やして構わないと思う


ベーコンはよくダシの出る

いわば「西洋のかつお節」なので

まだ鍋の湯が沸く前から

少しでも長く入れておいた方が、美味だと思う


鍋の湯が沸くまでに出来上がるので

ベーコンを冷蔵庫から出すところから数えても

5分はかからない

それに、何よりシンプルなので

冷蔵庫の中身を見ながら、どんどんアレンジができる

ピーマンを加えても美味しくなるし

もしあれば、ダイスカットのトマト

玉ねぎとニンジンのスライス

あと5分煮込めば、簡単ミネストローネにもなる


料理は毎日するものなので

早くて、簡単で、アレンジがきくものがベストだと思っている

このスープは、そのベストの中の一品

よろしければ、お試しあれ



2024年2月10日土曜日

★60歳になったら止めていい保険・生命保険

世間は大学入試シーズンだが

何を隠そう、私も受験生である

大学入試ではない

私が受験しているのは、ファイナンシャルプランナー1級だ


まだ受験生の言うことなので

その分、多少は割引して聴いてほしいところはあるが


受験科目の中に、「保険」がある

この保険の勉強をするたびに思うのだが

60歳以上の高齢者には

生命保険は必要ない

ということだ


生命保険のシステムというのは

簡単に言えば、死亡すると保険金がもらえる、というものだ


正直に言って

私が死んで、経済的に困る人はいるだろうか

どんなにじっくり考えても

答えは「誰もいない」だ


葬式代、と言うが

この頃は、「小さなお葬式」が流行りだ

私も、送ってもらうなら

ごく内輪の、家族葬がいい

盛大な御葬儀とはいえ

義理で顔を出しに来て、真夏は喪服が暑いとボヤき

お互いに健康の話題でグチる

現役世代は、どこの塾がいいと情報交換に夢中な連中など

数を集めても、仕方がないではないか、と思う


家族葬なら、通夜、告別式、火葬まで入れても30万だ

納骨まで考えても、50万あればおつりがくる

50万なら、退職金の中からとりわけて

定期貯金にでもしておけば、十分だ


100万単位の生命保険は現役世代

特に、子供がまだ小さくて、親に死なれたら学費にも困る

そういう家庭に向けたものだと思う


私はありがたいことに、息子はいるが

かなり前に自立して、今は家族を持っている

ほとんど顔は見せないが、経済的にも独立している

私が死んでも、金銭的に困ることは一切無いだろう


ならば、生命保険は不要

私は、すっぱりとやめてしまった

その分の資金は、定年後の貯金に回している

年金だけで十分に生活はできると思うが

20年もすれば、家電が全部買い替えになる

愛猫も病院通いになるかもしれない

その時のために、貯金は多ければ多いほどいい、の精神で

豊かで、無駄のない

締める所は締めて、使うところは使う

メリハリのある生活を目指している




<

★支えたい能登、支えたい輪島塗

今日は連休の初日
天気も良く、暖かく
なんともワクワクするので
のんびりと、散歩に行ってきた

実を言うと、温泉旅行に行こうと思って
貯金はしていたのだが
これを全額使ってしまったので
ご近所をそぞろ歩きするしかない、と言うのも
事実ではあるのだが

とはいえ
行くつもりでいたのは、和倉温泉だった
和倉温泉は、能登にある
元日のニュースを見て
旅行資金は全額寄付しようと決めた

いろいろなところで、すぐに寄附金の募集が始まった
義援金は多い方がいいに決まっている
どこでもいいからすぐに送ろう、と思い
ふと、これも趣味の
ネットのクラウドファンディング campfire というサイトで
輪島塗の支援依頼が出ているのに気が付いた

確かに、能登と言えば
輪島の朝市と、輪島塗
とはいえ、輪島塗は漆器の中でも
特に高級品、手の出ないゼイタクだと思っていた

だが、サイトの説明文を読んでいるうちに
かなりの思い違いだったことに気づいた
確かに、蒔絵の施された
豪華な漆器は、手の出ないような高級品だが
塗りだけのものなら、さほどでもない
大事に扱えば一生使える
100均屋の「おトク」とは違った意味での
お得用品のようだった

しかも
輪島塗のシステムは
思ったよりずっと「全員参加」型だった
輪島塗には120を超える工程がある
これが、完全分業になっている
例えば、漆を塗る職人は漆塗り専門
蒔絵を描く職人は蒔絵専門
漆塗りのAさんが塗り終えると
蒔絵のBさんに器を渡す
そして、AさんもBさんも
輪島中のどの店の品も扱う
つまり、㋑店の品も、㋺店の品も、㋩店の品も
漆は全部Aさん、蒔絵は全部Bさんが担当している、という
いわば、町全体が一つの工場のようなシステムなのだそうだ

なので、
かりにAさん、Bさんがやめてしまったら
輪島塗自体が作れなくなってしまうし
Aさん、Bさんに生活できるだけの仕事を回すためには
㋑店一つだけが復興しても、ダメなのだそうだ

さらに、輪島の人口の約10%が
輪島塗にかかわっている、という
まさに、ふるさとの一部になっているわけだ

これを読んで、知らん顔はできまい
私の旅行代金の行先は決まった
能登の、和倉温泉に行こうと思っていたのも何かの縁だ
輪島塗の復興に使って欲しい
輪島塗という工芸を支えるだけではなく
輪島という町そのもの、輪島の人達の生活そのものを
支える力にして欲しい
食品、日用品も、確かに必要不可欠だ
だが、仕事と職場
これは、一息ついた後、生きていくうえで大きな力になると思う
これを、守る一助になりたい

輪島塗の復興支援のクラウドファンドは
まだ続いているし
一月当初と比べて
数も増えていると思う
もしよろしければ
一緒に復興を支えて欲しいと思う 








 

2024年2月9日金曜日

★疲れて帰ってきた夜に、サッとつくれる最高の夕食

 一人暮らしで働いていると

疲れてすきっ腹を抱えてかえって来ても

何も準備していない、ということがよくある

たいていは、作り置きがあるのだが

その頼みの作り置きも、弁当箱に詰めて

昼食に食べてしまっていたりすることがある


丁度、今日がそうだった

冷蔵庫に野菜はある

肉も、生姜焼き用に買った豚肉がある

とはいえ

あまりにも疲れた

生姜焼きのたれを作るのも面倒で

それより、ひどく空腹だ

食べに行くのすら面倒くさい


こんな時の救世主メニューがある

鍋料理である


一人用の小鍋に、水を入れ、コンロにかける

次に、だしの素を入れる

私は、あれは何というのだろうか

コーヒーフレッシュの親玉のような、プラスチックの容器の端を

ぱちんと割るタイプのだしのものを使っている

味の濃いものが好きなので、キムチ鍋か、白湯スープが多い


あとは、冷蔵庫の野菜室の野菜

これはなんでもいい、どんどん切って放り込む

キノコ類は、しめじ、シイタケ、マイタケ、エノキ

なんでも美味しくなるから、気にせず投入がおすすめだ


緑の葉物野菜なら

レタスやベビーリーフ等

手でちぎって食べられるものだけは避けた方がいい

それ以外なら、キャベツ、白菜、ホウレン草、ネギ、小松菜

これまた、なんでもござれだ


根菜類

これは火が通りにくいから、スライサーにかける

スープによっては合わないものも

あるかもしれないが

私の使う、キムチ鍋と白湯スープなら

玉ねぎ、にんじん、大根、どれも美味しく仕上がる


これは、豚でも鶏でも何でもいい

だしを変えれば、ベーコンでも美味しく作れる

私はたいてい、冷蔵庫をあさって

一番古い肉を投入することにしている

失敗したことは一度もない


そして、私の鍋には絶対に欠かせないのが

大好物の豆腐と

同じく、大好物のマロニーちゃんだ


一人用のコンロなどを出してくるのも面倒臭いので

このまま、全部を投入して

しばらく、ぐつぐつ煮込んで、仕上げてしまう

あとは、テーブルに載せて食べるだけだ


油を使わないので、ヘルシー

台所も汚れず、食器洗いが簡単

好きなものばかりが食べられて、満足

冷蔵庫がきれいになって、快適

体が温まり、快感


まだ小鍋を買っていないシングルの方がおられたら

少しでも早い購入をおススメする

ちなみに、私の鍋は

「土鍋風」だが、多分ステンレス製

ニトリで1800円也で、秋の終わりに購入したもの

役にも立つが、何と言っても、軽い

鍋は、料理をし、具材と水を入れた状態で台所から食卓に運ぶので

その分、重くなる

最初から重い土鍋に、さらに1キロか2キロの重さがかかる

オマケに、アツアツの土鍋を、耳だけを持って運ばなくてはいけない

事故の危険を考えたら

鍋はなるべく軽いものがいいと思う


おなかもくちくなったし

愛猫が遊びに誘っている

これからが、今日の至福タイムだ

本日はこれまでにいたしとうございまする




2024年2月7日水曜日

★毎晩ぐっすり眠るには①

 ずいぶん前から、寝つきが悪かった

不眠症のような、病的なものではないと思うのだが

布団に入ってもなかなか寝付けず

ゴロゴロしたまま、新聞配達の物音を遠くで聞きながら

明けがた近くなって、やっと少しだけ

うつらうつらできる

それでいて、日中はなんとなく体がだるくて

集中できない、そんな日が何日か続いた


何日か続くと、また今夜も眠れないのではないか、と思い

何となく不安になる

それが、ますます眠りを遠ざける、という悪循環だった


いまは、ありがたいことに毎晩ぐっすりと眠れるようになった

原因は、やはり、一つだけではないと思う

眠りに良い、と言うことは

片っ端から取り入れたので

正直、どれが効いたのかよくわからないところはあるが

 ① テレビ、ビデオ、パソコンは寝る前2時間は使わない

 ② ぬるめ風呂にゆっくりつかる

 ③ 夕食後にはカフェインの入った飲みものは控える

 ④ 寝る一時間前にミルクを飲む

   (冬はホットミルクにする)

  ⑤ 日中はなるべく太陽を浴びる

   (仕事のある日は、昼休みに散歩に出る)

  ⑥ アルコールを飲まない


⑥のアルコールを控える

これだけは、間違いなく確実だと思う

いや、酒を飲むと眠くなるではないか、と言われそうだが

私は、問題はそのあとだと思っている


酒の力を借りて、寝入ったこともあったが

そうした夜は必ず夜中に目を覚ました

そして

一度目が覚めると、もう二度と眠れなくなった

ちなみに、アルコールをとっていない日は

夜中に目が覚めることは、一度も無かった


おそらく、アルコールのせいで

眠りが浅くなるのではないかと思う

アルコールをミルクに置き換える

ミルクでは雰囲気が出ない、と思う時は

手製のノンアルコールカクテルを作り

こちらに置き換える


このおかげか、日々7時間の快眠を

毎晩楽しく味わえるようになった


ノンアルコールカクテルのレシピも

いろいろとたまっているので

こちらも、そのうちにご紹介したい

なかなか美味なので、ソバ―キュリアスに興味のある方には

是非おためしあれ




2024年2月6日火曜日

★シニアの再就職テクあれこれ(第一弾)

昨日、また税金が上がった
 正確には、税金ではなく 
「子育て支援財源」で、健康保険に上乗せするらしいが 
私に言わせれば そんなものは
単に税金のとり方をゴマカシているだけ 
否応なしに、国に取られる金銭は 
まとめて「税金」と呼ぼうと思う

 年金は、これからどんどん目減りしていく
 25%ほど落ちることになるが 
これは、すでに国会で決まってしまったことで
 もう、どうにもならない 
 生活防衛のためにはどうするか 
節約も、家計のダウンサイズも悪くはないが 
もう一つ、いい手がある 仕事を続けること だ

シニアの求人は、探してみると案外と多い
警備員、スーパー、コンビニ、介護、マンションの管理人
探し方のコツは

① ハローワークよりも、転職サイト
② バイト、パートよりも「派遣」
③ 特殊技能で手に職をつける
④ 官公庁はねらい目

派遣をお勧めするのは
求人の種類が多いからだ
種類が多ければ
自分に合ったものが見つかりやすい

たとえば
立ち仕事はきついので、座りたい、と言う人なら
パソコン入力の仕事をメインに探せばいい
料理の腕を生かしたい、という人にも
訪問介護で、家事のみ、という求人がある
孫が来るので、急いでお小遣いを渡したい、というケースなら
一日だけのシール貼り、即日入金というのもある
一月以内の契約もできるので
派遣とはいえ、案外と気楽だ
シルバー人材センターよりも
確実に仕事に繋がりやすい

あと、これは裏技に近いのだが
官公庁の求人は、おすすめだ
官公庁でパートやバイト等集めているのか、と
言われそうだが、かなり大量にある
たとえば
今なら、各地の税務署で大規模な求人をしている
丁度、確定申告の時期だからだ
この時期、税務署はかなりの混雑になる
場所によっては、建物の外まで行列が並んでいる
ここで、札を持って人員整理をしたり
パソコン入力の代行をしたりする人を
見かけたことがあるかもしれない
これは、税務署の職員ではなく
皆、パートだ

官公庁の仕事は、求人サイトには出にくく
むしろ、それそせれの省庁の
ホームページに載ることが多いので
こまめなチェックが必要だが
その分、応募者も少なく、競争率が低い
仕事の内容も、簡単なものが多い
短期のものも多いが、二年程度の契約が大半のようだ

再就職テク・第一弾
アクセス数以降で、第二弾以降も
続けていこうかなと思っている



2024年2月5日月曜日

★ソバ―(酒を飲まないこと)で何をするかというと……

 私はソバ―キュリアス

つまり、酒を飲まず、その分浮いた費用と時間で

好きなことをする、という

ライフスタイルをとっている

時代の波とやらで、どういうわけか

Z世代の先端、今、一番クールな生き方、とのことだが

私は年齢的には一気飲みの世代

酒に強い=男らしい、モテる、という時代だ

この世代のソバ―キュリアスは

私のほかには、井之頭五郎くらいのものかもしれない

(「孤独のグルメ」のファンだけ

 ニヤリと笑って欲しいが

 そうでない方は、読み飛ばしてくださって一向にかまわない

 さほど高尚なことが書いてあるわけではない)


今日は大雪なので

前日からのんびりと有給休暇を取り

すべって転びでもしたら困るので

ますますのんびり自宅で過ごしている

大掃除後、しばらくたって

丁度、汚れてきたところなので

タイミングよく中掃除

それから、私の休日の目玉

趣味と実益を兼ねた、ゴールデンアワーになる


丁寧にコーヒーを淹れて

愛猫を膝に載せたら

スペイン語の勉強に取り掛かる


これが、とても楽しい

費用は、極力、削る方向だ

とはいえ、文法事項に関しては

NHKのラジオ講座がベスト中のベスト

毎月、ほぼ500円と安い上に

リスナーを飽きさせないように、という心遣いか

テキストの会話内容が実に面白い

今回は、人の言葉をしゃべる「おしゃべりネコ」と

スペインにギター留学に来た、飼い主のサトシが主人公

ネコの縄張り争いに巻き込まれたり

ギターのミニコンサートをしたりと

テキスト発売日を待ちかねるくらいだ


テレびのスペイン語も、魅力的だ

何と言っても、生徒役は前園だ

そう、サッカーの元日本代表、前園が

「一番大きな魚はどれですか?」などと

片言のスペイン語を披露してくれる

もちろん、サッカーをプレーするコーナーもある

(月に一度だが)


NHKのワールドニュースのスペイン語版のページを見れば

新聞レベルのスペイン語で

毎日のニュースが読めるし、アナウンサーの朗読も聞ける

これだけ楽しめて、完全に無料だ


だが、私の一番のお気に入りは

スペイン語で見るアニメだ

スペインは実は、かなりのアニメ大国で

宮崎駿が、まだジブリを立ち上げる前に作ったアニメ

「母を訪ねて三千里」が放送されていた時には

マドリードで放送局に対して

「マルコとお母さんを早く会わせてあげろ」という

デモまで起きたのだそうだ

「アルプスの少女ハイジ」や「ドラえもん」「ドラゴンボール」の

スペイン語吹き替え版は

ネットでも見られるが

今のところ、私の一番のお気に入りは

「SPY × FAMILY」


このアニメのスペイン語は通常の会話に近く

ナチュラルスピードで単語も多く

難しいことは難しいのだが

以前、日本語で見たことがあるので内容がわかるうえに

声優さんの話し方が模範的スペイン語で

聞き取りやすいのもポイントが高い

主役のスパイ、「黄昏」の名はtwilight

「ロイド・フォージャー」は「フォルゲール」に近い

母親の名は、日本語では「ヨル」だが

スペイン語では「ジョル」に近くなつている

ちなみに、日本語の原作では

養女のアーニャは主人公を「父」と呼んでいるが

このアニメでは「パピ」と呼んでいる

スペイン人が聞くと、子供っぽくて愛らしいのかもしれないが

残念ながら、私はそこまでのニュアンスはわからない

よろしかったらどうぞ

話のタネくらいはなるかもしれない

https://fb.watch/q1x7vn8lNL/


で、スペイン語を覚えてどうするか、というと

再就職の武器に使いたいと思っている


スペイン語の就職は

探してくると、結構ある

ただ、どれも短期間で

多分、大学を卒業した若い方々は二の足を踏みそうなものがおおい

だが、65を過ぎてからの

楽しいお仕事としては、実に興味深いものが多い


たとえば

子供向けサッカークラブ(プロのチームのユース)に

スペイン人のコーチが来ているので

半年契約で通訳をして欲しい、とか

法定通訳、とか

あと、これは私はかなり本気で狙っているので

あまり大きな声では言えないのだが

伊勢にあるスペイン村の、スペイン人ダンサー達の通訳兼

フロートの運転手、とか


あと五年

ソバ―の力を集めて

どこまで行けるか、楽しくやってみようかな、と思っている






★大雪につき、有休休暇をもらった話

私は関東に住んでいる 

 今日は午後から大雪になる
 通勤時間帯を直撃するから、要注意 
数日前から、ずっとニュースでも天気予報でも 
言われつづけてきた
私の勤務地、東京でも
午後の二時くらいには
この数年、お目にかかったことのないような量の
(とはいえ、雪国の方から見れば
 お遊び程度だろうとは思うのだが)
見事な雪が降り始めて

今は、私の家の近くでは
ひっきりなしに雷が鳴り響き
我が愛猫は、クローゼットの奥の
非常用の水と簡易トイレの段ボールの隙間に隠れて
出てくる気配もない

ただ
私は結構、のんびりさせてもらった
事前に
本日の四時間と、明日、明後日の分の有給休暇ををもらい
雪が降り始める少し前に職場を出て
暖房の効いた電車で、うつらうつらしながら
ゆったりと座って帰り
道すがら、スーパーで鍋料理とシチュー
中華粥の材料を買い込んできた
雪が解け始めるまでは
のんきな冬眠が出来そうだ

これだけ優雅な暮らしができるのも
60歳になり、役職定年にしてもらったからだと思う

今の職場には、65歳まではいることはできる
役職定年になり、身分はヒラだ
役職手当はゼロのうえ、ヒラとしての給料も
3割カットになっている

だが
これをどう考えるかは、人によるだろうと思う
屈辱、ととらえる人もいるだろう
だが、私は
生前葬 と考えた

会社が、企業人としての立派な葬式を出してくれた
だから
もう、仕事第一でなくていい
重い責任もおわなくていい
難しい決断もしなくていい
「働かないアリ」になるのは論外だが
給料相応の仕事をすれば十分、そう考えた

パソコンを使った一般事務のやり方がわからなければ
若い社員が親切に教えてくれる
その代わりに
「親切にしてもらった時は、どうお礼を言うか」
「物を習う時には、どうメモをとるか」
「新しい技術を習った時は、どうやって自分の血肉にするか」
といった、ビジネスのノウハウを
自分が、自分の態度で次の世代で伝えよう
そう考えた

パソコンなどのスキルは、無いよりあった方が
ずっといいに決まっている
65を過ぎて、もし起業するとしたら、絶対に必要になるだろうし
パソコンスクールに通えば
場合によっては学費は10万を超える
それを、ただで教えてもらって
実地の訓練までさせてもらえるのだから
まさに、職場様々ではないか

そして
すでに、役職定年という
生前葬を出してもらっている身だ
無理をする必要はない
君子危うきに近寄らず
天災の予報の出ている日は時間休をもらって
安全第一、帰宅を優先させてもらう
雪などの、足元が滑りやすい日に出勤して
転びでもしたら、その後のライフプランに支障が出る
数日ズレても構わない仕事は
数日寝かせておいて
自分の安全を優先する

心置きなく、わがままができる
仕事より自分の安全を優先できる
そう考えると
役職定年、賃金カットの身も
案外、気楽でいいかもしれない

今日は、ノンアルコール・カクテルで雪見酒を楽しんだら
毛布をもう一枚出して
早めに、ゆっくり入浴して
ぐっすり眠ろう

なんだか、日々これ好日、という気がしてきた




2024年2月4日日曜日

★日曜日の夜の楽しみ

今日は日曜日

 一日、ゆっくり骨休めをしたり 
好きな本を読んだり 
気になっていた部屋の片づけやら、掃除やら 
あれこれやって、夕方近くになったら

お待ちかねのテレビタイム

御大層なことを言っていて
趣味はテレビか、という声も聞こえてきそうだが
私は「テレビだから低俗」
「マンガだから低レベル」という気はない
テレビだろうと、映画だろうと
いいものはいいし、面白いものは面白い
ただ、やることがないからと
ダラダラ画面をつけっぱなしにして
惰性で見ているのは良くないと思うし
つまらないものを見てしまった後では
せっかくの時間を無駄にしたようで
なんとも後味が悪くなる

日曜日にいつも見ているお気に入りは
やはり、笑点
後半の大喜利は、時間が合わないとき以外は
いつも決まってみている
週に一度、声を出して笑える時間は
結構、貴重かもしれない

笑点が終わって、18時
BSに回してNHKの大河ドラマ
少し早い時間の放送を見ている

大河ドラマは、去年はひどいものだった
主演のジャニーズタレントのプロモーションビデオのようで
脚本はメチャクチャ、演技は大根
おまけに、武士の兜に照明機材が映り込んで
白く反射までしていた
途中でやめてしまったので、その分、愛猫と遊ぶ時間は増えたのだが

今年の「光る君へ」は
実に面白い
平安時代というのは、戦こそないが
陰謀がはりめぐらされ、政変は多く
表は一見華やかでいて、一皮むけば、という
なかなかスリリングな時代でもある

私がこれを知ったのは
もうかれこれ20年ほど前に読んだ
田辺聖子が、清少納言を主人公に書いた
「むかし・あけぼの」という小説が
非常に面白く
読み進めたいのに、読むと終わりが近くなる、と
おバカなジレンマを抱えていたからなのだが

このドラマは、脚本、美術、演技、どれもいい
今のところ、見終わった後で
一週間後が待ち遠しくてたまらなくなるのは
この一本だけだ

そのあとも、好きな番組が続いている
夕食を済ませた後
コーヒーとスイーツをつまみながら見るのが
同じくNHKの「日曜美術館」
毎週1人を取り上げて解説してくれる
あまり興味のない作家さんでも
結構、単なる食わず嫌いで
見てみると、なかなかいいじゃないか、と思うことも多い

少しテレビの見過ぎ
子供だったら、親に無理やり画面を消されるくらいの
時間ではあるのだが
一時期は、「日曜美術館」は録画で
VIVANTも見ていた
TBSの日曜9時の時間帯は
ワクワクするような名作に巡り合えることが多いと思う

好きなものを、好きなだけ楽しんで
SNSで感想や考察を言い合う
いわば、「テレビのビュッフェ」のようなもの
費用は掛からず、楽しく、友人もできる
テレビもいわば「使いよう」ではないだろうか

そろそろ焦点の時間だ
お茶を用意して、テレビの前に座ろう



2024年2月3日土曜日

★節分の夕食・私好みの1人の食卓

今日は節分だ 
 節分と言えば、恵方巻 
始まりがわからないだの、商業主義だのと 
あれこれと批判されているのは知ってはいるが 
こうしたお祭り騒ぎは
実は、嫌いではなかったりする
クリスマスに、ケーキを食べるようなものだ 
それに、こんな機会でもないと
 太巻きも年に一度、食べるかどうか 

 なので、近所のすし屋に足をのばしてみた
 太巻きを一本、巻いてください、と頼む 
毎月、とまでは行かないが ち
ょくちょく通っている、顔なじみの店だ 
巻いてもらっている間 
店のカウンターで、お茶を一杯ごちそうになる 

予約客があるらしく
刺身を切ったり 茶碗蒸しを作ったりしている間に
 実に鮮やかに、手際よく
サッと仕上げてくれた太巻きを抱えて
 楽しく帰宅する

 これから、恵方をむいてまるかぶりだ 
さすがに寿司だけでは栄養のバランスが偏るので
 冷蔵庫に残っていたほうれん草を電子レンジにかけ
ザクザクと切って
 砂糖、すりごま、かつお風味のほんだしをまぶす 
ほうれん草の胡麻和えの出来上がりだ 

 少し、しなびてきたナスも 
同じく電子レンジ、これは500ワットで6分 
6分後には、トロトロの焼きナスになっている 
ヘタを取り、しょうゆとチューブショウガで味を調える 

仕上げは私の大好物 揚げだし豆腐だ 
スーパーで半値になっていたので 
数日前に、迷わず購入
3本セットの最後の1本をあたためる 

 インスタントながら、味噌汁をそえて
 一汁四菜の、豪華で私好みの夕食の膳が整った 
 ちなみに 本日の支出は

太巻き700円也
これだけだ
 
残りは、全部冷蔵庫のあり合わせ 
調理時間は15分 

 これだけ、自分好みの夕食が出来て
 しかも、家計は大幅黒字、となると 
ちょっとばかり、誰かに自慢したくなってしまってしまった
どうも、失礼。



2024年2月2日金曜日

★経済破綻老人にならないための、簡単な方法

 仕事が終わり

好きなものを好きな味付けで食べられる

大満足の夕食を終えて

(ちなみに、今夜は火鍋にした。一人用の小鍋だてだ)

ここからは、完全に自由な、私だけの時間になる


だが、その前に

大事な今日のお仕事がある

経済破綻老人にならないための、大事な作業だ

今日使った金の総額を、手帳に記載する


家計簿と言うような、御大層なものではない

毎日の予定を書けるようになっている、日付別の手帳に

使った額を書くだけだ

内訳も、ごくごく単純に3種類だけ

4色ボールペンの色を使って

生活に必要な額……赤

将来のために使った額……青

その時だけの楽しみに使った額…… 緑


合計、1カ月11万以内が目標だ

ありがたいことに、毎月なんとかこの額で暮らせている

少し余りが出るくらいだ


何故11万か?

単純な話だ

私の年金が11万だからだ

将来、65歳になってからもらえる額は11万

(正確には13万だが

 年金はこれからどんどん目減りして

 将来的には今の70%くらいになるので

 11万という設定が妥当だろう)


5年後に11万、とわかっているのなら

今から11万の生活をして

それに慣れておけばいい

「習慣は第二の天性」という

年金暮らしになって、ダウンサイジングだなんだと騒ぐなら

最初から、年金額で暮らす習慣をつけておけばいい


ありがたいことに、私の給料は11万よりはそこそこ多い

その分は、手付かずで貯金に回している

日々の生活は年金でやっていけるが

急な怪我や病気

特に私の場合は、愛猫の病気で

思わぬ支出になりかねない

(ペットの病院代はかなりかかることがある

 特に猫は)

その「万一の時用」の貯金、政府の言う3000万にはまだまだ足りないが

溜まり具合は順調かもしれない


「破綻老人になった人」のネット記事を読むと

誰もかれも、年金額以上の暮らしをしている人ばかりだ

中には、一人暮らしのくせに

食費に一月7万かけているケースまである

(ちなみに、プレジデント誌の記事だ)

収入が11万で食費が7万なら、破綻しない方が不思議だ


収入の中で生活する

そのために、簡単な記録を残す

単純すぎて、面白味が無いといえば無いのだが

案外、これが一番確実な

経済破綻を防ぐ方法ではないかと思っている








2024年2月1日木曜日

★ソバ―・キュリアスブログ 開始宣言

 ソバ―、キュリアスって何だ?

そう、聞かれそうな気がする。

ソバ―、とは、英語でsober 「酒を飲まない」という意味だ。

キュリアスの方は、もう少し有名かもしれない curious 「好奇心が強い」という意味だ。

まとめて言うと、「シラフでいることを選ぶ」ライフスタイル

これが、今、一番クールなライフスタイルになっているのだそうだ


断酒とは違う

体質的にアルコールを受け付けない、下戸とも違う

飲もうと思えば飲めるのだけれど、飲んでしまうと、あとはほろ酔い気分で

テレビを見るか、うたたねするか、しかできなくなる

もっとやりたいことがある

ついでに言えば、酒で健康を害するのも嫌だ

ますますついでを言えば、酒に金を使うのも気が進まない

使うのなら、もっと自分の納得したことに使いたい

だから、気分によって、たしなむ程度には飲むかもしれないけれど

原則的に酒は避ける(ダジャレではない)

そういうライフスタイルなのだそうだ


Z世代の最先端、という話を聞いて、なんだか苦笑が浮かんだ。

何だ、私のスタイルではないか、と思ったからだ

私は間もなく60歳になる

Z世代からの注目が欲しいわけではないし

媚びているわけでは、ますますない


ただ、たまたま時代とあってしまった

ソバ―キャリアスの1人として

身辺雑記と備忘録を兼ねて

日記のようなものを書いてみたくなった


まさに「curious 」から覗いてみていただければ

うれしい限りだ