2024年5月4日土曜日

マクドナルドとオレンジジュース……デマは恐ろしい

 昨日あたり

ツイッター(今はXというらしい)で

この動画が出回っていた

聞くところによると

この後、警察沙汰にまでなったらしい

https://twitter.com/i/status/1785987876372812173


この店員氏も、なかなかのものだが

……私は、最初に見たときは

  正直、新種のバイトテロかと思った……

もっと驚いたのは、この動画についていた

無数のコメントだ


どれもこれもが

何の証拠もないにも関わらず

この店員氏を障碍者ときめつけ

「障碍者雇用」反対キャンペーンを

展開しているかのような状況だった

障碍者と健常者を一緒に働かせるから

こんなことが起きる、だの

障碍者に接客をやらせるな、だの

障碍者の面倒をみさせられている女性店員が

気の毒だ、そういえば

学校でも、同じクラスに障碍者がいて

優しくて気の弱そうな女子に

その子の面倒を見させていたのを思い出した、だの


すべてが、この店員氏が

障碍者であることを前提に

障碍者とは一緒に働くことはできない、と

店員氏よりも、障碍者雇用に対する

バッシングの勢いが、ものすごいのなんの……


実は、最初に見たときに

ちょっと変だな、と思った

私は、大学受験が終わった春休みに

マクドナルドでバイトをしたことがある

大学の入学までの暇つぶしのようなバイトだったので

ごく短期ではあったが

マクドナルドの制服には、キマリがあり

地位が上の人ほど

着るものが多くなっていたような記憶があった

ベストだったかどうかは覚えていない

エプロンか、特殊なキャップだったかもしれない

ただ

一番地位の低いバイトは、半袖シャツだけ

上の人は、何かもう一枚、特別なものを着用

だった気がする


この店員氏は、紺色ベストを着ている

ひょっとしたら、店長か

フランチャイズのオーナーではないか、と思った

すくなくとも、障碍者雇用の

ヒラ社員ではない気がした


とはいえ、私がバイトしていたのは

すでに40年以上前のことでもあり

当然、内部の規約や制服は変わっているだろう、と思い

自信がなかったことも相まって

反論は投稿せずにいたが


やはり、当たっていた

このベストは「青ベスト」と言われていて

マネージャー以上の制服

ネームプレートも役職者用だそうだ


そして、もっと恐ろしいのは

この人は健常者

つまり

「障碍者がブチ切れた」というのは

全くのデマだったことだ


こんなデマがどうして広がったのかというと

最初に投稿した人が

「多分、障碍者採用だとおもう」と

コメントを付けていたからだった

何の証拠もないコメントで

多少、無責任ではあるにせよ

さほどの悪意は感じられない

軽率なだけのコメントが

まるで、障碍者ヘイトに近い

「障碍者が職場に来るのは迷惑」というデマを

見事に拡散させてしまった


そして、もう一つ怖いのは

マクドナルド自体が、この店員は

障碍者採用ではありません、と

認めているにも関わらず

ツイッターに投稿した人のうち、ただ一人も

知らずにデマを拡散してしまいました、ごめんなさい、と

謝罪した人がいない、ということだ


ネットは、怖い

うっかりしては、とんでもなく足をすくわれて

自分も、何の悪意もないままに

デマの拡散に片棒をかつぎかねない

我々の世代は、ネットリテラシーに関して

正式教育を受けていないが

その分、自分で自分の能力を

アップデートして行かなくてはいけないと思った


もう一つ

オレンジが不作で、値段が高騰し

オレンジジュースが飲めなくなる、という

話題がニュースで上がっていた


さすがに、これはきな臭いと思った

ファイナンシャルプランナーの勉強を始めてから

模試の点数などはあまり伸びてはいないのだが

こうした情報の「うさんくささ」だけは

鼻が利くようになった

今月末の試験はダメかもしれないが

鼻が利くだけでも、まあ、いいか、と

思っているところなのだが


やはり、思った通りだった

オレンジジュースの先物価格

ネットで調べれば、すぐに出てくる資料なのだが

オレンジジュースの値段自体は

去年と比べても、さほど変わってはいない

このグラフの、赤線と青線の価格分だけだ

但し、このグラフはドル建てだ

ドルで買う時には

ほとんど価格は変わっていない









では、どうしてオレンジジュースの価格が高騰するのか

円安のせいだ

そもそも、円安というのは

円とドルとの交換比率のことだ

例えば、オレンジジュースが1バック1$だとする

……まず、ありえないが

  これはあくまで、例題ということで

  数字をわかりやすくしている……


1ドルが百円なら

百円持ってくれば、1ドルと交換してもらえるから

1ドルのジュースが買える

つまり、ジュースは百円、ということになる

だが、1どりが150円なら

150円出さなくては1ドルと交換してもらえないから

結局、ジュースを手に入れるには

150円かかる、ということになる


つまり

オレンジは確かに、少しは不作になり

少しは値段は上がっただろう

だが

ジュースが手に入らなくなった最大の原因は

円安にある、ということだ


ニュース番組は、こういう話を解説してくれない

私も、ファイナンシャルプランナーの勉強をしていなければ

そのまま鵜呑みにしていたことだろうと思う


ほんとうに、うかうかできない

知識のアップグレードは

本当に重要だと思う

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