こればかりは、なんとしても止めなくてはいけない
高額療養費改悪の法案である
高額療養費、というのは
とても簡単に言うと
一月の治療費の上限のことである
通常、健康保険に入っていれば
3割負担で病院にかかれる
だが、治療費が莫大になる場合もある
例えば、ガンだ
入院代、手術代に加えて
抗がん剤の費用もかかる
しかも、一月、二月で治るような
病気ではない
ガンになったら、仕事にも行けない、となると
家族中で、路頭に迷うしかなくなる
これでは、あんまりなので
健康保険制度の中に
「高額療養費」がある
一月の病院代・薬代の上限が決まっている
収入によって、上限額は変わるのだが
現在では、特に富裕層でなければ
5万7千円になっている
……それでも、十分に生活を圧迫するとは思うが
残りは、医療保険で何とかするしかないだろう……
で、今、自民党がやろうとしているのか
この「高額療養費」を引き上げる
つまり
まったく働けず、家計から出ていく一方の医療費を
もっと払え、と言っているのである
そして
一番恐ろしいのが
高額療養費を引き上げることで
受診控えが起きるので
約1630億が黒字になる、と
平気で言っていることだ
くどいようだが、受診控え、である
高額療養費をもらっている人は
それだけの、大病か、大けがをしているのだ
そういう人が、病院に行かなくなれば、どうなるか
死ぬ
間違いなく、死ぬ
今の日本の政府は
病気になったら死んでね
お金がもったいないから
国民にそう言っているのだ
しかも、私が気に入らないのは
費用がない、ないとは言っているが
万博予算は、13兆円だ
高額療養費で、人の命を切り捨てて
節約できる額は、たったの1360憶だ
万博予算とは、桁が違う
しかも、二けただ
国がかける予算は、どちらが優先なのか
少し、考えてみたくなる
ほかにも
マイナ推進の予算は887憶円
いまだにやっている
コロナワクチン接種体制の予算は
1369憶円
これだけで、高額療養費分は十分に確保できる金額だ
もっと腹が立つのが
コロナワクチンの廃棄額が、6653憶だ
これではもう、無茶苦茶だろう
それに
私は、人生で二度
高額療養費のお世話になったことがある
一番深刻なのは
息子の生まれたばかりの時だった
もう、30年以上前のことになるうえに
自分でも、あまり思い出したくないことなのだが
息子には、先天性の疾患があった
ヒルシュプルング病という
原因は不明だが
胎児の段階で
大腸の蠕動運動、つまり、腸内の便を
肛門まで送り届ける運動をするための
神経が生成されず
いわば、腸が途中で動かなくなり
排泄ができなるなるという疾患だ
現在は、難病に指定されているらしいが
30年前には、そんなものはなかった
治るものではないので
手術をして、動かない、無用の長物となった大腸を切り取り
動く部分を肛門にもっていき
大型のホッチキスのようなもので
肛門につなげる
その予備段階として
人工肛門を作る
人工肛門は、腸の結合手術が終わって
便が肛門から出るようになったら
閉鎖手術を行う、という
三回の手術を、受けなくてはいけなかった
三回とも、ゼロ歳から1歳になるまでの間に行うことになった
子供が生まれたての若い夫婦に
余計な貯金など、あるはずもなかった
医療費は月に五万円、とはいえ
ゼロ歳児の保育は、両親がしなくてはいけない
……基準看護、というらしい
ゼロ歳児の手術をしてくれる病院自体が
日本にはあまりなかった
完全看護で、手術をしてくれるところは
当時は、皆無だった……
病院に行くための足代は、自腹だった
食事代も、病院の食堂はとても使えなかった
まさに、地獄の沙汰も金次第、と実感したが
入院費と手術代、人工肛門に貼るパウチ代と
皮膚を保護するパウダー代が
高額療養費でカバーできたのが
唯一の救いだった
もし、あの時に高額療養費がなかったら
両方の実家も、援助できる額には限りがあっただろうし
働くこと自体はできるので、生活保護も受けられないし
銀行が貸してくれるような資産はないし、で
今頃、どうなっていたか、本当にわからない
それもあって
高額療養費の引き上げには、私は絶対に反対だ
どこかでデモか何かをやっていたら
参加しようか、とも思っているくらいだ
こうなったら
高額療養費引き上げに、絶対反対を言ってくれている
立憲民主党の、まだ政治塾に通っているだけの同僚
頼りないといえば、頼りないのだが
この同僚を、思いっきりたきつけて
がんばっていただくしかない
明日出勤したら
選挙に出たときには、ビラマキは手伝うから
高額療養費を絶対に廃案にしろと
立憲民主のセンセイがたに伝えてくれ、と
言ってみようかな、と思っている
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