2025年2月20日木曜日

認知症行方不明の予防と、アイロンプリントシート

 今日の昼休み、ほかの部署の知人を交えて

のんびりと世間話をしていて

ふと、気が付いた


知人の使っている、弁当入れの手提げ袋に

愛らしい、猫の写真が印刷されている

私の記憶によれば、この子は

確か、この知人の飼い猫だったはずだ

もしや、オリジナルの弁当袋を

特注で、作ってもらったのだろうか、と考えていると

かわいいでしょう、自分で作ったんです、と

にっこりとほほ笑んだ


そういえば、私も子供の頃、家庭科で

体操服入れか何か、袋物を縫わされた覚えがある

特異な人なら、弁当入れの手提げバックも

作れるだろうが

この、猫柄は、と、なおも考え続けていると

なんと、自宅のパソコンで作れるとのこと

思わず、やり方をご教示ください、と

深々と頭を下げていた


聞いてみると、ちょっと拍子抜けするくらい簡単で

「アイロンプリント」という布を

手芸屋で買ってきて

自宅のプリンターで、その布に印刷する

あとは、パッケージの中に入っている

説明書通りの温度と時間でアイロンを充てると

印刷した絵柄が、そのまま布に移るのだそうだ

プリンターは、インクジェット式のものしか

使えないそうだが

もし、家になければ

コンビニでも印刷できるのだそうだ

図柄は、左右反転しなくてはいけない、など

細かいチェック項目はあることはあるが

おそらく、想像するよりずっと簡単だとおもいますよ、と

嬉しいお言葉をいただいた


しかも、品質にこだわらなければ

アイロンブリントシート自体は

100均でも売っているとのこと


これはいい、長生きはするものだ、と

ホクホクしていたら

「のえるさん」のバッグを作るんですか、と聞かれた


いやいや、私が考えていたのは、別のことだ

私が、認知症になった時のことである


私はおひとりさまなので

一番厄介なのは、認知症だ

特に、認知症で徘徊症状が出た場合には

そのまま、行方不明になってしまう場合が少なくない

何日か前には、天声人語まで

取り上げていた


だが

住所氏名がわかれば

行方不明の問題は、すぐに解決できる


すべての服、とりわけ、脱いだまま忘れることの

絶対にない

靴か、肌着すべてに

氏名と、連絡先、住所(個人情報にならないように、区まで)を

記載しておけばいい

だが、

書く、と言っても数が多いので

とても書ききれないだろう


ここで、

この、アイロンブリントの登場だ

アイロンだけなら、自分でもできるだろうし

難しければ、介護保険を使って

介護士さんに来てもらい、助けてもらえばよい


これで、迷子問題は解決、とはいかなくても

不安に思う必要はなくなった

シニア暮らしが、ますます気楽に

バラ色になったような気がする、と

ウキウキ話したのだが

その知人は、なんとも複雑そうな顔をしていた


ひょっとしたら、この知人はしばらく

猫チャンのプリントされた弁当袋を見るたびに

認知症シニアの話を思い出す羽目に

なってしまうかもしれない

これは、気の毒したなぁ、と

少しばかり、反省した


ちなみに、下の写真は

百均のアイロンプリントシートである

これは一度、チャレンジしてみる価値は

十分にありそうだ

失敗談を、お楽しみに








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