2024年6月8日土曜日

同僚の再就職戦略・65歳からのオシャレなお仕事

 定年が近くなってくると

65歳以降にも仕事をするかどうか、というのが

話題の中心になってくる


私は、働いた方がいいと思っている

何もしない毎日は、おそらく非常に長いと思う

体力を持て余すと、夜の寝つきが悪くなる

家事、特に家じゅうの拭き掃除をした後で

もう、ぐったりした、という年齢になるまでは

一日おきくらいに、五時間程度の軽い仕事

収入が無くなるのも不安だし

何より、定時に起きて、定時に朝食をとり

自分の力を必要としてくれているところに行くのが

自分のプライドを保つためにも

必要なのではないか、と思っている。


ただ、どうせなら

屋内の勤務にしたいところだ

スーパーなどの警備員の仕事は

ほぼ、年中無休で求人があるが

8月の35度を超える暑さの中で

制服を着て立っている、というのは

私の体力だと、立っているだけで

ダウンしそうな気がする


と、話していたら

あと、数か月で定年という同僚が

新しい仕事を見つけた、という

しかも、名前を言えば、誰でも知っている

日本有数の劇場のスタッフだという

これには、私だけではなく

一同が思わず、驚きの叫びをあげた

スゴイ、スゴイ、どうやって仕事をみつけたのか、と

みんなして、やいのやいのと聞いてみたところ


・仕事を見つけたのは、求人サイト

・劇場名を入れて、「求人」と検索したら、すぐ出てきた

・面接は一度で、すぐに決まった

・仕事はバイト、時給1100円くらい

・制服貸与

・シフト制で、日数はある程度自由がきくが

・月に40時間以上働けば、社会保険に入れる

・仕事内容は、劇場の案内係


ううむ、なるほど

確かに、バイトならまだまだ仕事はあるだろう

しかも、劇場の案内係なら

私の同僚は、シニアながら姿勢が美しく

立ち居振る舞いにも品がある

まさに、「ロマンスグレーの紳士」で

ちょっと、ジャズプレイヤーの北村栄治に似ている

若い同僚の中には

コミック「紳士と猫のティールーム」の主人公

ティールームのオーナーの静氏に似ている、という者もいて

私にコミック本を貸してくれた

確かに、少し似ている

まるで、劇場に古くからいる執事のように見えて

かなり絵になることだろう


ルッキズムは良くない、と言われてはいるが

私は、特にシニアになったら

そして、シニアでの再就職を考えるなら

外見には、とことんこだわった方がいいと思う

と言っても、けばけばしい化粧や

胸元のがっつりとあいた、イタリアブランドのシャツなど

妙なオシャレをしては、かえってマイナスだろう

まず、姿勢を正す

背が丸くなるだけではなく、首が前に行っていないか

頭から、紐で持ち上げられるような感覚で

体をスッとまっすぐにする

次に、髪を整える

これも、現役時代と同じように

但し、現役時代よりも清潔に見えるように、というのが

大事だと思う

そしてもう一つ

がらつき、特に花柄の物を着るよりも

着るものは無地

ポケットチーフやスカーフ

女性なら、大振りのブローチやベルトで

色味とアクセントをプラスして

あかぬけた雰囲気を作る

そして、白を多めに使う

写真を撮る人は知っているかもしれないが

白というのは、天然のラフ版のようなもので

光を集める

つまり、人間で言えば

いつもスポットライトが当たっているようなもので

なんとなく、キラキラして、少なくとも肌が若く見えるのだ


いい仕事を見つけましたね、と言ったら

実は、この種の仕事はまだまだある、と言って

ねらい目をいくつか教えてくれた

銀座の某デパートに入っている、観賞用水族館や

上野の、とある美術館のカフェ

伝統芸能を上演している某劇場の座席案内スタッフなど

もし、この仕事がダメだったら

履歴書を送ろう、と思ったところの情報だ

どれも、なかなかに魅力的だが

私が定年になる65歳まで

席が空いているかどうかは、また別問題だったりする


これは、同僚の再就職する劇場の内部写真

それにしても

持つべきものは、友達、と感謝しつつ

同僚の再就職に幸あれ、と祈りたい気分だ






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