2024年6月24日月曜日

映画 「90歳 何がめでたい」を見に行った話

 「90歳 何がめでたい」は

数年前にベストセラーになったエッセイ集だ

著者は、佐藤愛子

私がちょうど大学に入った前後に

人気流行作家として

田辺聖子と、佐藤愛子の二人が

丁度、関東代表、関西代表のようで

実に、人気があった


高齢のため、断筆宣言をしたものの

文芸誌ではなく、一般の週刊誌に

エッセイの連載をするようになった

それをまとめたものが、「90歳 何がめでたい」で

それを

丁度、今年で90歳になる女優 草笛光子サンの

90歳記念作品として映画化した


予告編を見たところ、なかなか面白そうだったのと

佐藤愛子自身のファンであること

草笛光子の大ファンであるこ

さらに

イオンシネマなら、シニア割引があり

映画が安く見られることから

公開前から、絶対に行こうと決めていた


映画の感想を書くと、かなり長くなりそうなので

別の機会に譲るとして


職場を急いで出て、

半分駆け込み乗車で電車の飛び乗ったせいで

狙った時間帯より少し早く映画館にたどり着けた

全席指定、総入れ替え制なので

前の上映回の観客と入れ違いになった


かなりの人が入っていたようだ

あの人数だと、ほぼ8割以上、ひょっとしたら9割以上

席は埋まっていたかもしれない

平日の昼間は、さすがにシニア層が強く

友人同士や、夫婦で来ているカップルが目立った


で、私は「それ見たことか」と

内心、非常にご機嫌だった


というのも

私が以前から思っていたのは

「シニア向けの文化を、もっと充実させてほしい」

だったからだ


シニア層の時間帯は、現役世代とはかなり違う

現役世代が来られない、昼間の上映は

シニア層には、一番ありがたい時間だ

ということは

シニア向けの、上質の映画を作れば

平日の昼間の稼働率が高くなって

映画館としては、儲かるはずだ

そして

平均的な年金収入なら

シニア割引を使って、千円ちょっとで映画が見られるなら

オシャレをして、遊びがてら

映画館に来るシニアは、少なくないはずなのだ


シニア層を、一大消費者層ととらえなおし

シニア好みの、シニア層が満足して金を出そう、というものを作れば

確実に当たるはずだ

それに、もっと言えば

シニア層というのは、『イイもの』をずっと見続けた来た年齢だ

シニア層に受けるには、その作品自体が

ある程度の質を保っているのが

再提示用言だろうと思う

すると、シニアの財布のひもを緩めるには

ある程度以上の作品のレベルが必要だ、ということになり

文化そのものも成熟していくのではないか、と思う


私は、これこそが今後の社会の進むべき道なのではないかと

思ってはいるのだが

ともあれ、今日のところは

ややこしい話は置いておき

質の良いコメディ映画を見られた幸せに

ノンアルコールの、トニックウォーターで乾杯、と行きたいと思う


この映画は面白かった

映画館の外のカフェの、かき氷一杯分と、

映画のチケットは

たまたま、同じ値段だった

かき氷よりも、ぜひこちらを、と強くお勧めしたい

(映画の簡素位の詳細は別の機会に書きたい)




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