2024年6月7日金曜日

渋谷の美術館、ガレのガラスの展覧会

 60歳になって、役職定年になってから

仕事の分量と責任がガタンと減ったので

よほどのことがない限り

職場は定時にあがって

帰りがけに、ちょっと遊びに行くことにしている

特に、金曜日のアフターファイブは

少し古いが、まさに「花金」

普段より、羽目を外すことにしている


といっても、私はソバ―・キュリアス

つまり、アルコールは飲まない

外食もしないので

行く場所は、割合に限られてくる

その一つが、美術館だ


美術館は、たいていは五時か六時には閉まってしまう

だが、いくつか例外がある

その一つが、渋谷にある松濤美術館

割合に、小さな美術館で

オマケに、駅からかなり歩く

少し前まで、東急デパートの本店が立っていたところを乗り越えて

更に10分くらい、緩やかながら

上り坂を、えっちらおっちらと登り切ったあたりにある

ここは、金曜日だけは夜8時まで開けてくれている


ここは、渋谷区の持っている美術館だ

なので

例えば、上野の美術館などのように

国が持っている美術館のような

有名な絵をたくさん集めて、豪華な展覧会を

するようなことは、まず無い

たいていが、年に一度、工芸品の展覧会

更に一度、絵としての評価はあまり高くないが

人を引き付ける、キャッチ―な絵の展覧会

あとは、あまり大きな企画はない


だが、この「工芸品」が

実に洒落た、センスのいい企画をする

館長サンは女性かな、と思うような

美とロマンを兼ね備えた工芸品を題材にする

例えば

アンティークのレース

アンティークのデミタスカップ

そして、今やっているのが

アールヌーボーを代表する、ガラス作家

エミール・ガレの展覧会である


名品はたくさんあった

アールヌーボー誕生前夜、とでもいうべき

旧時代のデザインを、実に見事な技術で

ガラスの表面に彫り込んだり、エナメル技法で

細かい装飾模様を描いたり、という時代から始まって

アールヌーボーの、優美な曲線に彩られた

花の絵付けのガラスや

深みのあるオレンジ色と黒のランプ

タツノオトシゴや、貝殻のデザインの

神秘的な壺など

まさに眼福、目の保養だった

残念ながら、この美術館では写真は取れないのだが

ポストカードを買って帰ってきた

実物が、もし手元にあったら

人類の宝ともいうべき品物を

もし割ってしまったら、後世の人に

余りにも申し訳が無いと

小さな地震が来るたびに、気が休まらないだろう

美しさを目出るだけなら、ポストカードで十分

むしろ、私には分相応だと

これは、負け惜しみでなく、そう思っている


理由は分からないが

私は昔から、ガラスが大好きで

宝石よりも、ガラスに魅力を感じてしまうところがある

もし、ファイナンシャルプランナー1級に合格できたら

一日有休休暇をもらって

箱根にあるらしい、「カラスの森」博物館に

出かけてみたいものだと思っている

合格発表は、今月の28日だ

無理だとは思うが、受かっていますように、と

祈りたい気分にはなっている





0 件のコメント:

コメントを投稿