2024年6月21日金曜日

これは確かに高齢者差別だ

もともとニュースが大好きで

ネットで出ているようなニュースも

あれこれと拾い読みをするのだが


ちょっと、気になるニュースがあった

もともとは、厚生労働省の作った

カスハラの資料なのだが

厚労省のホームページに

顧客が理不尽な要求をするカスハラのうち

 「威張りちらす行為」をする人の傾向

 「社会的地位の高い人、高かった人、定年退職したシニア層」

と書いていた

オマケに、その資料は

専門家の研修用動画でも使っていた


これに、高齢者差別ではないか、と

クレームがつき

厚労省は、記述を削除したそうだ


まず、騒ぎ立てる前に

これが本当に事実なのかどうか

どんな資料に基づいた記載なのかを

調べてみた

すると

「サービス業へのアンケート」だそうだ

これで、もう終わりだろう

信ぴょう性は、ゼロだ


アンケートというのは、かなり私情が入る

例えば

同じように上から目線でものを言われても

若いイケメンだと「俺様系」で済ませられることでも

シニア層になると、そうはいかない


ただ、シニア男性には確かに、異様なまでに

態度の悪い人はいる

実は、私の知人にも数人いるが

この人達は全員、前職が警察の、確か、2科と言っていたと思う

つまり、暴力団対策のエキスパートだ

これを40年もやっていたら

平均よりガラは悪くなるだろう

できることなら、一掬の涙を注いであげてほしい、という気分が

私個人としてはするのだが、どうだろうか


余談だが

警察官の再就職先は

自動車の教習所の教官が非常に多い

あの教官方も、嫌な野郎なのではない

一種の、長い期間の職業病のようなものだ

怒らないであげてほしい、と切に願う


話を元に戻すが

アンケートといぅだげでも

まともなエビデンスではないのだが

それに輪をかけて

「サービス業」という雑なくくりでは

全く、お話にならないと思う


サービス業といったって

ジャンルはかなり広いからだ

コンビニなのか、スーパーなのか

飲食店の店員サンなのか、タクシーの運転手か

職種によって、かなり違いがあるはずだ


私に言わせれば

飲食店で、店員さんに不快な態度をとるのは

圧倒的に若者層

特に、二十代から三十代が多いように思う


私だけの偏見か、と思っていたら

数日前に読んだ、、益田ミリさんのコミックにも

若い女性が、自分の恋人が店員さんに

とても横柄な態度をとるのを見て

この男と結婚しても大丈夫なのだろうかと

思い悩むシーンがでてきた

となると、やはり、客観的に見ても

そうなのだろう、と思えてくる


とどめに、アンケートをとった相手が

サービス業の店員サンだというのなら

カスハラをしてきた相手が

「社会的地位が高い」とか、「高かった」とか

一体どうしてわかるというのだ

単なる推測ではないのか

「定年退職した」かどうかも、はたからは分からないだろう

シニアでも、自営業の方は多い

佐藤愛子センセイなどは、100歳になっても

現役の作家だ

年齢が高くて、平日の昼間に買い物に来たからと言って

「退職しているシニア」とは限らない


つまり、この記事は

土台になるべき情報収集の部分が実にいい加減で

まとめの部分はほとんどが「あてずっぽう」

心理学、社会学などの統計を用いる学問なら

大学の2年生がレポートで提出したとしても

間違いなく、着くのはD評価

書き直しを命じられるレベルだ


私は何も、シニア層の悪口を言うな、と

言っているわけではない

「老害」と言わざるを得ないものは

確かにあると思う

だが

そうではないものまで、高齢者に押し付けられて

迷惑者呼ばわりされるのは

どうにも腹が立つのだ


少なくとも、この記事は

確かに高齢者差別だと思う

いい加減な根拠で、他人を非難することを

誹謗中傷という

税金で暮らしている公務員が

税金を払っているシニア層を誹謗中傷してどうするのだ


深い反省をお願いしたい




 

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