2024年10月7日月曜日

「ご自愛」しかない生活・一人暮らしシニアの極楽生活

 NHKの朝の番組

朝ドラが終わってすぐの時間帯に

「アサイチ」という情報バラエティーがある

この特集が、案外と面白いものが多く

ちょくちょく、ビデオにとっているのだが


今日の特集は「ご自愛」

つまり、自分で自分をいたわって

幸せに過ごす方法

「あなた流を教えてください」

というようなものだった


一通り、ビデオを見終わった感想としては

「一人暮らしシニアは、極楽だ」


というのも

一人暮らしなので、誰かのために

時間や労力を取られることがない

とりわけ、介護がない


番組の中では

認知症のある、親の介護をしている人の

VTRが映ったが

これは、相当に苦しそうだった

番組が紹介した人は

それでも、「ご自愛」を実践していた


その人は、近所のスーパーで

300円以内、と決めて、タコを買い

丁寧に下処理をして

自宅でたこ焼きを作ること

認知症で、噛むことのできない親のためには

具を入れないたこ焼きを作り

フードプロセッサーですりつぶして

食べられるようにしている、と紹介されていたが

私には、とてもではないが、真似できないと思った

ひたすら、頭の下がる思いで見ていた


一人暮らしシニアには、この苦労が無い

……ちなみに、私は両親を見送っている

  父は、いわゆる「ピンピンコロリ」で

  頭脳は、最期の時まで、私よりもクリアーだった

  自分の最期は自宅で迎えたいという希望だったので

  退院し、自宅で療養し

  そのまま、自室のベッドで眠りについた

  なので、私はほんの1週間ほど

  介護、というよりも「ナンチャッテ介護」を

  したようなもので

  まるで、父が、父の死後に「私は何もしなかった」と

  自分を責めることのないように

  少しだけ、介護の真似事をさせておくか、と

  考えていたような感じがした……


家族の食事を用意する必要もなければ

朝、何度起こしても起きてこない家族に

イライラすることもない

夕食も

作りたければ、自分で作るが

面倒なら、帰宅途中に外食するのも自由だ


仕事がなければ

寝る時間、起きる時間も好き放題

見たいテレビを見るのも

少しくらいは勉強をしてみても

ジムに通ってみても

月の予算の範囲内ならば

なんの問題も無い


しばられるのは、月々の予算と

出勤、退勤の時刻だけ

あとは、完全に自由だ

「ご自愛」のある生活、どころではない

生活全体が、自分好みにアレンジできる

「ご自愛」しかない毎日だ


おまけに

私は、月に2千円から3千円の範囲で

「自分のご機嫌を取る」

費用を使っている

すると、毎月一つずつ

自分の好きなものが増えていくわけだ


例えば

ジェットストリームのCD・二枚組

ジムで着るTシャツ・アディダスブランド

ロイヤルコペンハーゲンの小物入れ・古物屋で購入

江戸切子のグラス・B級品

ダロワイヨのマカロン・B級品

神戸のラスク・半額フェア


好きなものが、どんどん増えていく

好きなものを使う、幸せな時間も

どんどん増えていく


そのうえ

一人暮らしをしていると

嫌な人と、付き合わずに済む


例えば、嫌な親戚だ

この先、私の葬式に来てもらうくらいしか

付き合いたくはない、と思うような親戚なら

付き合いも、フェードアウトしたとしても

誰も、咎める人はいない


職場もそうだ

これは、どうしても顔を突き合わせないと

いけないかもしれないのだが

この人間関係も、かなり薄まってくる


役職定年になっているので

いわゆる「出世競争」など、過去も過去

決して戻らない世界だ

こうなると、社内には誰一人「ライバル」がいなくなる

同期もそうだ

年金額などには差が出るかもしれないが

再就職も、天下りができるような立場ではない

実力で、職を探して、見つけていく

ライバル、というより、戦友

情報交換仲間、という色彩の方が

ずっと濃くなってくる


どうしても離れられないのは

職場の「教育係」だけだろう

と言っても、シニア層が教育するわけではない

完全に、逆だ

新人や、平社員がやっているような事務は

確かに、入社直後にやってはいたものの

現在では、すっかり電子化されているので

根本から、やり方が変わっている

若い同僚に先生になってもらい、やり方を教えてもらう

それが、役職定年後のシニアの立場になる


こうした同僚たちは、ほとんどが、かなり年下だ

ありがたいことに、年齢差のおかげで

そこそこの距離を保っていられる

昔の人は良く言ったもので

「君子の交わりは淡くして水のごとし」

この典型例になってくるのだ


距離感が近すぎると、どうしても

くだらない感情的な藩閥も出てくるだろうが

たがいに、敬語をつかい、「サン」で呼び合う

昼食は別、酒の席は無しだが

昼休み終了前のコーヒーくらいは

自席で一緒に飲み

数分の世間話くらいはする

朝晩、笑顔で挨拶のできるという

職場での人間関係の距離感が

私にとっては、非常に心地よい


まさに、一人暮らしシニアこそ

ストレスフリーの理想の人生

自分が倒れた時に、見つけてもらえるように

病院に運んでもらえるように、という

部分だけをきちんとしておけば

最高のライフスタイルだと

私は思っているのだが、いかがだろうか




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