明日は、ジェロントロジー検定の当日だ
ファイナンシャルプランナー1級も
二次試験が不合格(自己採点)だというのに
どうして新しい試験に
手なんぞ出したのか、と聞かれそうだが
実をいうと、ファイナンシャルプランナーの実技試験は
合格率がかなり高く、9割を超える
たいてい、過去問からしか出題がなく
一冊を丁寧にやり切れば、大丈夫と言われていたので
その通りに勉強し
ポイントとなる1冊は、どこをどう聞かれても
100点、というところまでやり切って
受けに行ったところが
今年に限り、完全に傾向が変わり
新作問題ばかりのオンパレードで
あえなく、不合格(自己採点)となったわけだが
ジェロントロジー検定の申し込みは
ファイナンシャルプランナーの2次試験より
前だったので
まあ、早い話が
「きっと受かるだろう」と確信していた
なので、合格発表までの間
遊び半分で勉強しようと思ったわけだが
まったく、世の中というのはうまくいかないもので
それが、面白いと言えば
面白いところかもしれない、と思っている
さて、この「ジェロントロジー検定」だが
かなりききなれない「新しい学問」ではある
日本語で言えば、「老年学」
日本語になっても、やはり聞きなれない
これは、早い話が
シニア世代がどうすれば
幸せに過ごせるのか、について
研究する学問で
本来なら、心理学、金融学、社会学、政治学、医学、と
多くの分野に細分化されている内容を
「高齢者」という枠でくくり直し
総合的な視野で見ようとする
いわば、「まとめ」の学問だ
テキストは、大判で薄めの、
ちょっと見たところでは
映画のパンフレットのような大きさと、厚さ
なかなか、とっつきやすい
それに、内容も面白く、私にはとてもためになった
例えば
現代社会で、人種差別、女性差別に次ぐ
「第三の差別」と言われているものは何か?
答えは、「エイジズム」
つまり、老年差別、だ
そう言われて、完全に腑に落ちた
「高齢者は集団自決させた方がいい」といった
社会学者やら
「社会保険料を安くするために
高齢者の尊厳死を法制度化しよう」と言った政治家
この人たちは、全部まとめて
「年齢差別」という差別主義者、ということだ
単なる差別なので、理屈も何もあったものではない
ただ単に、悪意をぶつけてくるだけだ
単なる感情論なのだから
説得もできないだろう
これはまるで、ジャズの名曲
「strange fruit」の生まれたころの
アメリカ南部の人種差別と同じようなものだと思う
このころ、アメリカ、特にミシシッピ―では
黒人へのリンチが多発していた
今の日本でも、同じように
暴力を用いないリンチが、多発しているように
私には見えている
これに、うっかりと、のってしまわないように
「自分たちはダメなんだ」と
思いこまされていた黒人層に
「ブラック・イズ・ビューティフル」と
スローガンを掲げ
自分たちの価値に気づかせたように
マルコムXや、キング牧師が
「それはおかしい」と声を上げたように
私たちの年代からも
高齢者イコール
弱いもの、劣ったもの、保護すべきもの、と
考えるのは間違いで
高齢期特有の「円熟」があること
社会貢献も、労働も、
それらを通して、社会を支えることも
十分にできる世代なのだ、ということを
はっきりと、示していく方が
社会的にも、ためになるのではないかと思った
ちなみに、日本の個人消費の
50パーセントは、60歳以上のシニア層が
になっている
シニア層は、現在でもすでに
日本経済の担い手になっている、ということも
ジェロントロジー検定で学んだことの一つだ
とにかく、この検定は
予想以上に面白く、ためになった
合否はともかく
ジェロントロジーそのものを
もう少し学びたい、
できれば、大学院あたりで研究もしたい、と思って
少し、調べてみた
ジェロントロジーを学べる大学院は、あることはある
だが、極端なのだ
日本にある、ジェロントロジーの学べる大学院は
まず、一番歴史があるのが、桜美林大学
……私立の大学なので
早い話が、とても授業料が高い
できれば、もう一つの方、と言いたいところなのだが……
もう一つは
……東京大学……
さすがに、東大の大学院を受験して
合格しようと思うほど、うぬぼれてはいない
なんとかならんのか、とモンモンとしつつ
とりあえずは、明日のテストに向けて
もうひと勉強しようと思う
ファイトだ、私!!
ちなみに、下の画像はテキスト
千円くらいのお手軽価格なので
興味のある方は、試験とは関係なく
読んでみても、面白いかもしれない
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