先日、職場で他の部署の知人から
日本脱出作戦はうまくいっているか、と聞かれた
何のことかわからず、思わず聞き返したら
知人が聞いたのは
私が、兵庫県知事選挙の滅茶苦茶ぶりに
すっかり腹を立てて
こんな国に住めるものかと、ブチ切れて
スペインに帰化する準備を進めている
来年の6月に試験を受けるらしい、
なんともはや、尾ひれのつきすぎた
もはや、原形をとどめていないような
話ではあるが
私が、この前の兵庫県知事選挙に
ブチ切れた、というのは正しくない
むしろ、あきれ果てた、という方が正しい
SNSを使って
嘘八百の動画が広まる
落ちついて考えれば、下らぬ嘘だとわかるものに
ニューメディアとオールドメディアの戦いだと
頭痛のしそうな呼び名をつける
広告会社の、メルチュが
斎藤知事は「いい人」だという物語を作ると
コロリと騙されて
メルチュでいう「収穫」を
されてしまった人も、多数いる
公職選挙法違反の二馬力でも
完全に嘘であっても
敵をぶったたければ、それで構わない
デマは広めたもの勝ち
それが、今回の兵庫県知事選挙だった
兵庫県知事選の結果が出たときに、すぐに
神奈川県の黒岩知事が
このやり方が、全国に広まるのだろうかと
はっきりとした、懸念を示した
私も、同じことを考えた
もし、これが全国に広まり
来年の参院選では、日本中のどこの地域でも
同じようなことが起きたら、と考えると
思わず、ゾッとした
で、もし
そのようなディストピアが発生したら
どうすればよいか、という話になる
これは、私の持論なのだが
戦い方というのは、いろいろある
例えば、第二次世界大戦の間
戦争反対、戦えば負ける、と思っていた人は
日本人の中にもいた
そういう人達は、どうしていたか
小林多喜二のような、強さと勇ましさのある人は
正面切って、ペンを武器に戦い
特高警察に撲殺された
のちに日本の首相になる
吉田茂は、当時外務省にいて
何とかする方法を、組織の中で
必死に探していた
……結局は、何もできなかったようだが……
これは、架空の話だが
私の一番好きな作家
三谷幸喜が、「笑いの大学」の中で
描いた、喜劇作家の戦い方は
戦意高揚のために、無理難題を押し付けてくる
検閲官に対して
その要求を満たしたうえで
もっと、面白い脚本に変えてしまうことだった
戦時下でも、ドレスを着て、きれいな化粧をして
歌を歌っていたのが、淡谷のり子だ
何度、警察に引っ張られても
これが私の戦闘服、と言い張って
そのスタイルを変えようとしなかった
そして、戦後日本の復興に尽力した
白洲次郎は
あっさりと、日の丸行列を作るような
日本の市民から逃げだして
田舎に引きこもり
百姓仕事を始めた
……まだ、日本軍が好調だったころから
農業を始めていたので
次第に戦況が悪化し、食糧難になるころには
かなり、農作の腕が上がり
白洲次郎の家族は、食に困ったことはなく
友人、知人にはおすそ分けもしていたそうだ……
私は、痛みに実に弱い
かなりの、弱虫でもある
健康診断の採血の注射針からも目をそらすほどだ
なので
小林多喜二タイプの戦い方は、まず無理だ
組織人としては
そろそろ定年が近い
内部にいて、改革をしようとしても
多分、相手にはされないので
吉田茂タイプの戦い方も、無理だ
特別な才能には恵まれていないので
三谷幸喜タイプも、難しい
淡谷のり子は
実をいうと、高い地位についている親戚がいた
守ってくれる人がいるとわかっての
行動だった節もある
つまり、庶民の私がまねをしたら
とんでもないめに会いかねない
だが
上手に逃げることなら、私にもできそうだ
しかも
少し早めに、逃げ道を作り
四の五の言わずに、一目散に逃げだして
自分の身の安全を確保したら
そのうえで、やいやい言うことくらいは
できるだろう、と思った
たかが選挙で、大げさな、と言われそうだが
国民民主党は、尊厳死を法案化して
高齢者の医療を制限しようといっているし
妙なコメンテーター
高齢化社会の解決策として
高齢者の集団自決を主張しており
しかも、このコメンテーターが
けつこう、いろいろなワイドショーで
使われたりしている
自民党も、口には出さないが
介護報酬を引き下げたおかげで
介護施設の倒産が増え、働き手は少なく
今後、いくら金を出しても
人手不足で、介護を受けられなくなる可能性も高い
正直、今のところ
用心するに越したことはない、程度には
思っている
なので、今のところは
万一ときの、保険をかけているようなところなのだが
潮目が、変わってきた
立花孝志は、警察から任意徴収
斎藤知事も、公職選挙法違反の
刑事告発を受理
そして何より
SNSを使って、デマを拡散した
一般人に対しての
刑事告発が、受理された
このデマは、かなり悪質だった
斎藤知事の対立候補が
1000億かけて、庁舎を建て替えようとしている
外国人参政権を推進している
極左グループに入っている
これは、全部デマだ
だが、これを信じ込んで投票した人も多かったし
今でも、信じている人もいる
ついでに言えば
このデマと、効果的な広め方をご指南していたのが
「斎藤元彦 オープンチャット」という
支持者の団体のSNSだ
このデマを広め
選挙の根幹を傷つけた輩
対立候補の陣営のSNSに対し
一度の大量の虚偽の報告をして、止めさせた輩
これらに対し
4500人規模の捜査体制が敷かれたとのこと
かなりの本気だろう
罪名は、偽計業務妨害罪
もちろん、実刑判決もありうる
つまり、今の職は失い、学生なら退学
俗にいう「前科者」になる、ということだ
遊び半分の悪ふざけでやったこなら
かなり重い代償になるだろう
自首をすすめている弁護士さんもいるようだ
これなら
私が怖がっていた
ディストピアの確率は、かなり低くなりそうだ
とはいえ
万一のこともある
もし、なかったとしても
知識や能力は、金銭と同じで
あって困るものではないが
ないと不便なことが多い
語学の勉強だけは続けておこうと思っている
というような内容を
もっとザックリと説明したところ
なぁんだ、と笑われた
もし、スペインに帰化するようなら
今度、夫婦で旅行に行く予定なので
観光ガイドを頼もうと思ったのに、とのこと
ご期待に沿えなくて、と私も笑ったが
なんだか、少しくたびれた
それにしても
ウワサというのは、怖いものだ
人のうわさも75日、というが
できることなら、年末年始の休みの間に
きれいさっぱり、消えてほしいものだ
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