2024年12月17日火曜日

シニアの就職チャンス拡大か?神戸の公立中学が部活終了

 昨日のニュースの記事を読んで

思わず、そう来なくちゃ、と

飲みかけのコーヒーで祝杯を挙げた


神戸市が、公立中学校の部活の

終了を決定した

と言っても、教師が顧問となって

学校の活動としての部活をすることをやめるだけで

學校には、一般の団体から

講師の先生が来て

「部活動」のような活動ができる点は

変わりがないのだそうだ

……ちなみに、この活動のことは

  「部活」ではなく、神戸の活動、ということで

  「コベカツ」というそうだ

  正直、ネーミングセンスは最悪だと思う

  お役所の中に、「コピーライト部」でも

  作る方がいいかもしれない、などと

  ちょっと、イジワルを言いたくなるレベルだと

  思うのだが、いかがだろうか……


これが、どうして祝杯なのかというと

私が以前、何度か書いてきた

「シニアの就職口の拡大」につながる

一番大きな予想が、的中したからだ


これだけでは、よくわからないと思うので

少し、くどくどと書いていきたい


そもそも、現在、学校の先生のなり手が減っている

なったとしても、やめてしまう先生が多い

すでに、学校運営に支障が出ているレベルで

地域によっては

學校管理の仕事をしなくてはいけない

教頭先生あたりまでが

クラス担任を受け持つ、というレベルになっている


その大きな理由の一つが、部活指導だ

授業だけでも6時間あり

それに加えて、授業の準備、テストの作成

保護者面談や、不登校の生徒がいれば、そのケアなど

労働時間は、ただでさえ長いというのに

放課後と、朝練、夏と冬の休み、土日の練習

試合の引率、と

休日が、どんどんつぶれていってしまう

それでいて、学校に勤めると

部活の顧問は強制的で

「やらない」という選択肢がないのだという


これでは

教員免許を持っていても

學校に就職するよりは

ホワイトな一般企業に就職して

自分の時間を持ちたい、という人が

増えるのも、当然だろうと思う


なので

例えば、東京都や、横浜市では

部活の指導は一般に任せることにして

教育委員会で、部活指導員の求人を出していた

ただ、ほとんどが運動系、文科系は音楽系で

少々、分野に偏りが、あるにはあったが


私は、この仕事はシニアにぴったりだ、と思っていた

そもそも、一日の労働時間が短い

例えば、野球部を例にとってみても

冬場は、日没が早い

特殊なナイター設備でもない限り

放課後の練習時間は、長くても五時前後には

終了するだろう

朝練も、どう長くても1時間程度だろう

つまり、一日の労働時間は

3から4時間

それでいて、社会保険完備だ

健康保険の半額を払ってもらえるうえに

退職したら、雇用保険も入ってくる


しかも、この「部活指導員」の仕事だけでは

食べていくのは難しいが

下支えとして、年金をもらい

その不足分を補ったり

貯金額が心元ない場合には

少し、積み足すには、ちょうどよい額だ


こうなったら

何か、趣味を持っているシニアは

役職定年で時間ができたら

その時間を活用して

指導員の資格を取って

定年後の再就職に利用すれば

まさに趣味と実益を兼ねた、楽しいバイトになる


しかも、部活は種類が多い

スポーツ系以外にも

茶道、華道、書道は定番だが

フラワーアレンジメント、園芸、囲碁、将棋、俳句

美術、百人一首、落語、料理、手芸、ボランティア

写真、鉄道、英会話、漫画、アロマテラピー、釣り、と

幅広いジャンルがある

どの趣味も、生活の糧になる可能性がある、と思うと

かなり、ワクワクしてくる


しかも、神戸のケースは

東京、横浜の一歩先を行っていた

部活は終了するが

その代わりに

「部活のような地域活動」をする、というのだ

つまり

一般の団体から、先生が来ることになるだけで

練習場所も學校で

従来の部活よりも、種類が豊富になる


我々シニアとしては

各学校に講師を送り込む団体への

就職を目指して、派遣社員のような

働き方をするのも良いが

いっそ、趣味の仲間を誘って

新しく、団体を立ち上げてしまうのも良いと思う

というのも

學校に講師を送ることのできる団体は

政治・宗教・営利色のない、NPO法人でよいからだ

そして、NPO法人というのは

メンバーが4人いれば、立ち上げられる

株式会社などと違って

資本金に関する規定もない

……それでいて、税金の優遇は受けられるのだから

  かなり「おいしい」団体ではある……


日本全国に

部活を外部発注する動きが広がってくれれば

シニアの就職口も、増えてくることだろう

その日に向けて

私も、せっかくとった、アロマテラピーの資格を

少しブラッシュアップして

いつでも、「アロマ部の講師」になれるように

準備だけは、整えておこうかと思っている


なんだか、定年後の未来が

どんどん、バラ色に思えてきた




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