2024年12月15日日曜日

自分へのクリスマスプレゼント

 いよいよクリスマスも近くなり

家の中も、すっかり

クリスマスムードになってきた

勉強のBGMも

ネットで無料で聞けるクリスマスキャロル

特に、私の好きなフランク・シナトラやら

ビング・クロスビーやら

ナット・キング・コールやらの歌を

思いっきり聞けるのは

ありがたい限りなのだが


少々物足りないのは、プレゼントだ

父が存命で、二人で暮らしていたころは

父のための、暖かグッズ

ひざ掛け毛布やら、室内履きやらを

買いに行くのが、楽しみだったのだが


1人暮らしになってみると

「プレゼントを贈る相手のいる幸せ」というのが

あるのだな、と

つくづく、実感するようになってくる


愛猫のためのプレゼントは

毎度代わり映えのしない

チャオチュールなので

どうも、私としては面白くない

……愛猫としては、毎年

  申し分なくうれしそうではあるのだが……


そこで、思いついたのが

「自分あてのプレゼント」だ

今年一年、健康に気を付けて

仕事と資格試験の勉強を両立させ

そこそこの家事もこなし

満足のいく一年を送ってきた、私に対して

感謝と、敬意をこめて

クリスマスのプレゼントを贈ることにしよう、と

決定した


さて、品物は何にしようか

大好きな私に送る品物なので

少し、凝りたいところではあるが


着るものは、暖かいのが一番で

ユニクロのバーゲンの時に

ヒートテックの肌着類、ズボン類は

一通り買いそろえてある

コートやセーターは、今あるものがまだ新しいので

別に、買い替える必要もない


靴は、行きつけの靴屋が二月にバーゲンをする

その時まで、待つ方がいい


文具類も、足りないものはない

むしろ、まだ使い切っていないものが

のこっているくらいだ

万年筆は欲しいことは欲しいが

予算がオーバーだ


調理家電は、欲しいものはたくさんあるのだが

おいておくスペースがない


では、何を、と考えて

思いついた

本がいい

しかも、図書館で借りられないような

書き込み式の、ノート風の本ならベストだ


実は、心当たりがある

まだ、夏の暑くなる前

六月のはじめくらいに、書店で見かけた本だ


何か月か前に亡くなった

詩人、谷川俊太郎の書いた、というか、

作った、というか、微妙なところなのだが

「好き好きノート」という

面白そうだとは思ったが

当時は、まだファイナンシャルプランナーの

二次試験の勉強で忙しかったので

買わずに、棚に戻したという

因縁のある本だ


これは、右からと、左から

両方から読み進めることができる

右から読むと、「すきノート」

子供向きで、書き込み式になっている

本には、詩の形で質問が書いてある

たとえば

「いちばんすきな おかしはなんだろ

 うちでつくれば ただだけど

 おみせでかうと いくらかな」


「いちばんすきな ところおしえて

 うちのなかでも そとでもいいよ

 いったことない とおくでも」


質問には、谷川俊太郎サン自身の

答えも書かれている

本を左から読むと

「好きノート」

こちらは、大人向けで

谷川俊太郎サン自身の好きなものについての

エッセイが書かれている


例えば、好きな食べ物は

芋と、豆なのだそうだ

お父様が食通だったから、その反動かもしれない、とのこと


読んでいると、まるで

谷川俊太郎サンと話しているような気分になってくる

そして

谷川俊太郎サン自身も、呼びかけてくれている

「あの、よんでいるだけでは、

 ふつうの本と同じになっちゃう」


これは、楽しそうだ

書き込みながら、自分と対話して

今まで知らなかった自分を、見つけることもできる

新年の、少し退屈で

持てあまし気味の時間に、書いていくのも

とても楽しそうだ


また、イラストが私の好みのど真ん中だった

全体は、薄いクリーム色

イラストは、リアルだが、リアル過ぎず

どこか、温かみのある

安野光雅サン


思い立ったが吉日で、置いてあった本屋に

急いで、行ってみたところ

すでに、売り切れで在庫はない、とのことだった

魅力的な本だったうえに

谷川俊太郎サンの訃報もあった

まあ、しかたがないか、と

取り寄せを頼んだところ

倉庫にも在庫がない、

出版元からの取り寄せになるので

時間がかかる、と言われた


どのくらい、と聞いてみたところ

なんと、約10日、という

今日から、10日

まさに、クリスマスにぴったりではないか

これは、自分へのクリスマスプレゼントは

この本にせよ、という天の声、と解釈して

ホクホクしながら

本を予約して帰ってきた


「すき好きのーと」

1430円也

予算的にもピッタリで

今年は、ますます良い

クリスマスになりそうだ












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