いよいよ、今年も
あと一日を残すのみ
私は、12月30日には毎年
「私の今年の10大ニュース」を決めて
その年の総決算をすることにしている
本当に重大なものも多いが
10項目となると、かなりたわいのない
ものも多くなってくる
だが、あれこれと考えているうちに
しばらく忘れていた、楽しかったこと
誰かに世話になりっぱなしになっていたこと
当時は、とても立ち直れないと思っていた失敗が
数か月のうちに、笑い話になっていることなど
いろいろと、気づかされることが多い
そして
なんの変哲もない
一山百円組の、一市民の私ではあるが
なんの変哲もない一年が
「幸せだったな」と
静かに実感されてくるのだ
以下、私の選んだ10大ニュースだ
別名、幸せ自慢、かもしれない
第10位
クリスマスイブにサンタになるボランティアをした
経済的に困難な家庭のお子さんに
サンタになって、プレゼントを渡す、という
ボランティアがある
私は一人暮らしなので
イブに、家で待っている人もいない
おあつらえ向きではないか、と思い
ボランティアに参加してみた
私の担当は、経済的に困難な家庭ではなく
そうしたご家庭にプレゼントを渡しに行くのに
必要な費用を、援助してくださる
一般家庭
……早い話が、経済的困難家庭のプレゼントに
ギフト用のラッピングをするだけでも
費用が掛かるのである
その費用は
「一般家庭でも、3000円のご寄付をいただければ
ボランティアメンバーがサンタさんになって
プレゼントを届けさせていただきますよ」という
活動をすることで、まかなっているのてある
私が担当したのは
こうした、一般家庭の方だった……
子供に、あんなに喜んでもらえたのも
親から、ありがとう、と言ってもらえたのも
いったい、何年ぶりだっただろうか
一人のイブを過ごすよりも
ボランティアに思い切って参加して
本当に良かった
本当に、幸せな一日を過ごさせていただいた
そう言いたくなるような、体験だった
第9位
Kバレエカンパニー IN CINEMAの
「マーメイド」を見る
これは、早い話が
舞台を録画して、映画館でシネマビューイングとして
配信している
それを見に行った、ということだ
場所は、恵比寿ガーデンブレイス
実は、ここにも初めて行った
クリスマス直前だったため、巨大なバカラの
ガラスのシャンデリアが、点灯されており
まるで、ディズニーの映画のように、美しかった
バレエそのものも
おそらく、今、世界中で一番
技術レベルの高いバレエ団は
Kバレエカンバニーなのではないか、と思うほど
素晴らしい出来栄えだった
第8位
とんかつ しお田 に行った
まさに、「なんじゃ、それは」と言われそうなのだが
この店は、かの有名なドラマ
「孤独のグルメ」で取り上げられた
隠れた名店なのである
だが、ご高齢のご夫婦だけで
店を開いておられるので
あまりたくさんの人数はさばけず
営業も、週に二日、月・金のみ
12時からのランチにありつくには
朝の10時に、店の前に並び
予約帳に名前を書かなくてはいけない
ちなみに、電話予約は受け付けていない
当日、直接店の前に並んだ人だけしか、予約はできない
10時に名前を書いて
二時間、どこかに行っていて
12時になったら、また、店の前に戻ってきて
やつと、ランチをいただくことができる
ちなみに、店の人が予約帳を見て、名前を呼んだ時に
その場にいなければ
キャンセル扱いになる
私の知人が、たまたまこの店に行く、というので
頼み込んで、私の名前も書いてもらった
仕事は半日休みをもらい
ホクホクと飛んで行った
こんな機会でもなければ
おそらく、一生行くことのできなかった店だ
8位では、申し訳ないかな、と思うくらいだ
第7位
アロマテラピー検定1級に合格した
香りには、もともと興味があった
植物も、大好きだ
植物の香りで、免疫力を活性化したり
安眠できるようにするという
アロマテラピーは、非常に魅力的だと思っていた
試験に合格できたこともうれしいが
1か月、集中してアロマを学べたことも
とても楽しい経験だった
第6位
ノンフライヤーを買った
もともと、おもちゃじみた調理家電が大好きで
ポップコーンメーカーや、綿菓子メーカー
一人用かき氷き、炭酸注入器など
所狭しと並んでいるのだが
大好きなフライドポテトや、コロッケを食べつつ
中性脂肪を減らすために
これは生活必需品、と決めて
最後の調理家電、というつもりで買いこんだ
これが、大ヒットだった
ほぼ毎日、フライドポテトやコロッケづくりに
酷使しまくっている
来年は、ドーナッツにも挑戦してみたい
今年のラッキーアイテムの一つだ
第5位
輪島塗の蒔絵箸を買った
能登の震災後
クラウドファンドで、輪島塗の箸店が
出品していた品だ
輪島塗は、日本の宝の一つ
何とかして、わずかでも力になりたいと思って
少し(だいぶ?)背伸びして購入したのだが
これが、見事な宝尽くしの蒔絵で
まるで、江戸時代のお大名にでも
なった気分がする
毎日、食後すぐに洗って、水をふき
箸箱に収めている
思いがけず、我が家にも家宝ができてしまった
第4位
ジェロントロジー検定に合格した
ジェロントロジーとは、老年学とも言い
シニア世代が幸せに暮らすにはどうすればよいか
社会学、心理学、経済学、医学など
他分野から研究していく
若い学問だ
日本では、ジェロントロジーを学べる大学院は
たった二つだけ
しかも、あまりにも極端で
一つは、桜美林大学
もう一つは、東京大学だ
なので、大学院に行かなくても
自学自習できる方法として
テキストを独学して、検定を受ける、という方法を
作っている
せっかく合格したので
来年は、応用老年学会の学会員として登録して
研究者、と名乗ってみようか、とも思っている
第三位
ジム通いを始めた
60歳を過ぎても、頭脳は衰えない
私は、今年3つの検定試験を受けたが
3戦3勝、すべて合格、という
我ながら、あっぱれな結果を出せた
だが
問題は、健康の方だ
3時間勉強する、ということは
3時間座ったまま、ペンを握った同じ姿勢のまま、
ということになる
気が付いた時には
右腕が、まったく上がらなくなっていた
肩から上に動かそうとすると
ひどい筋肉痛のような痛みと、しびれで
身動きが取れなくなる
なので
せめて、少しでも取り返そうと
せっせと、ジム通いを始めた
始める前よりも、体は楽になったものの
さあ、治るかどうかは、まだ未知数だ
第2位
相続税の申告を終えた
相続税は、以前からチャレンジしていた
ファイナンシャルプランナーの
試験範囲だったので
自分の相続税の計算は、すぐにすることができた
試算してみたところ、ゼロであることがわかり
これなら、税理士サンに頼むより
自分で申告してしまおう、と思ったのだが
その具体的な手続きは
異常なほど、ややこしかった
そもそも、自分が相続人であることを示すために
父の戸籍謄本を取らなくてはいけなかったのだが
この、戸籍謄本は、本籍地でしか取れない
父の本籍地はどこか、それを探すので一苦労
しかも、父は何度か本籍地を変えていたので
あちこちの役所に連絡し、すべての役所から
戸籍当選をもらうまでに
二か月近くかかった
必要書類は、それだけではない
登記簿、生命保険の内容、銀行の残高証明など
書類集めに、ヘロヘロになった上に
書類の書き方が難しく、よくわからないまま
とにかく、空欄だけを埋めて、提出した
今年、一番時間をかけたのは
この、相続税申請作業だったかもしれない
第1位
ファイナンシャルプランナー1級に受かった
やはり、今年はこれが一番だろう
もう駄目だと、何度も思った
特に、二次試験は
問題を見た瞬間に、絶対に落ちた、と思った
ファイナンシャルプランナー1級があれば
ほそぼそながらも
資格試験の予備校で
問題作成や、テキスト作りの仕事に
雇ってもらうことができる
定年後の生活のめどが
ファイナンシャルプランナ―合格で
一気に安定化した
あとは、オプションとして
「これもできれば楽しいだろう」
「こんなこともしてみたい」という
興味のあったことを、のびのびとできるようになった
まさに
一日で、人生が変わった気がする
総括すると
今年は、新しいことに、あれこれとチャレンジできた
試験にも合格して
将来が安定した、有意義な一年だった
来年も、今年のように
幸せを実感できるニュースを
10項目揃えられるよう
心身ともに、鍛えていきたいと思っている
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