2024年7月16日火曜日

夏のボーナスのトホホな使い道

 役職定年になり

月収は下がったとはいえ

ありがたいことに、私の職場ではボーナスが出る

今年も、6月に夏のボーナスをいただくことができた

本来なら、これで

古くなったエアコンを買い替え

残りは貯金に回すつもりだったのだが


今回のボーナスは、使い道が決まっている

しかも、かなりの「トホホ」案件だ


かれこれ、30年ほど前になるが

奥歯が妙に疼き、少しでも固いものをかむと

鈍痛がするようになった

虫歯ではないので、理由はよくわからないままに

神経を抜き、銀をかぶせる処置をした

今思うと、歯が良く磨けていなくて

歯肉炎か何かになったせいでは無かったかと

思うのだが

当時は、何も考えず

とにかく、歯医者さんの言う通り

神経を抜いて、不快感も無くなって

めでたし、めでたしだと思っていたのだが


今年の五月ごろから、

また、その奥歯の具合が悪くなってきた

少し硬いもの、アーモンドあたりをかむと

やはり、妙な鈍痛がする

神経は抜いてあるはずなのに、どうしてだろうと

近所の歯科に行ったところ

その奥歯が、歯茎の中で二つに割れている

これは抜いてしまわなくてはダメだろう

という話だった


いや、歯の根元が割れるような心当たりはない

殴られたわけでも、交通事故にあったわけでもない

どうにも納得いかない、と

レントゲン写真という、厳然たる証拠を前に

少しだけ、抗議の声をあげてみたところ


原因は、神経を抜いたことだった

歯の神経は、神経だけではなく

血管などもあるのだそうだ

神経を抜くと、血管からの養分補給も無くなるので

歯は自然に衰え、砕けていくのだそうだ


知っていたら、神経は抜かなかった

30年前の処置とはいえ

あの、ヤブ医者めェ!!と怒ってみたところで

当時、私は京都の片田舎に住んでおり

その歯科も、すでに廃業しているらしい

怒りを伝える方法すらない


診察を受けた歯医者さんからは

奥歯は抜き、その代わりに残っている親知らずを削り出し

代わりに移植しましょう、と提案を受けた

インプラントよりは安くなる

手術は失敗したとしても、10年はもつ

「うちの歯科では10年でダメになった症例は

 一度もありません 

 開業して20年ほどなので、症例は20年までしかありませんが

 全員が、20年維持できています」とのこと

かなり優秀な歯医者さんらしいのだが


万全を期すために、保険以上の薬や術式を使う

そのため、保険は効かない

お値段は、諸費用を含めて35万円


夏のボーナスは一度に吹き飛んだ


値段が値段なので

もう一件、セカンドオピニオンをとってから

決めようとは思っているが

歯は大切だ、やらないわけにはいかないだろう


ただ、引っかかっているのは

高齢になると、入れ歯の率が高くなる、ということだ

私もいつか、入れ歯になったとして

この、35万円の歯が一本だけ残っている

なので、作る入れ歯がどうにも会わない

等ということになりそうな、悪い予感もしている


貴重なボーナスが、実にトホホではあるが

逆に

「将来、入れ歯にならないように

 自分の歯を徹底して守り抜くぞ」という

決心の元になってくれるなら

35万、決して高い買い物ではないのかな、とも

思ってみたりしている




 

 

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