2024年4月17日水曜日

歯の治療1本20万円のトホホ

 このところ、妙に奥歯が痛かった

奥歯というより、奥歯の歯茎が

なんとなく腫れていて

何もしなければなんともないのだが

少し硬いもの

例えば、アーモンドなどをかむと

なんとも言えず、不快な疼きが

あとを引くようになっていた


特に、虫歯というわけでも無さそうなので

放っておこうかとも思ったのだが

私の趣味の一つが美食

……三ツ星のレストランをめぐるような

  タイプの美食ではなく

  早春にはタラの芽の天ぷら

  青葉の時期には初ガツオ

  夏が近づけば新茶とサクランボ、という

  いわば、「身の丈サイズの美食」なのだが……

美食のためには、歯は不可欠

80歳になっても、自分の歯を20本残しておこう、という

8020運動に、心底共感しているので

仕事終わりに、近所の歯医者に寄ってみた


歯科は、内科と違って

遅くまで受付をしてくれるところが多いので

勤め帰りでも、気楽に寄れるのが

ありがたいところだ

この頃の歯科はロビーも美容院なみにきれいで

静かにバロック音楽などもかかっており

予約時間を超えて待たされることもなかった


最初に、口の中のレントゲンを四枚ほど撮った

歯のレントゲンは初めてだったが

立ったまま、顎を小さな皿のようなところに載せると

顔の周りを、黒いパネルのようなものがくるくると回り

いつの間にか、写真が撮れている

なんだか、SF映画のようで

ちょっとワクワクした


ここまでは、良かったのだが

医師の診断を聞いて、飛び上がった

奥歯がポッキリ二つに折れている

この、折れた歯は抜かなくてはいけない

おそらく、どこの歯科に行っても

そう言われるだろう、とのことだった


実をいうと、約2年前にも

この奥歯は抜いた方がいい、と言われていた

どうしてもいやで、そのまま放置していたのだが

そろそろ年貢の納め時、というところなのだろう


治療法だが

三種類ある

一つは、ブリッジ

……両隣の歯と連携して

  三本合体したかぶせ物を作る

  7万円くらいですむが

  隣の、健康な歯を半分削らなくてはいけない……

二つ目は、インプラント

……骨を削って、義歯を埋め込む

  安定していて、見た目もキレイだが

  値段は1本で70万かかる……

三つめは、自分の歯の移植

……幸いなことに、親知らずが残っているので

  それを切り出し、抜いた後に移植する

  手術が二回になるのと

  手術は必ずしも成功するとは限らないという

  デメリットはあるが

  費用は20万、保険が適用できれば

  もっと安くできる可能性もある……


健康な歯を削るのには抵抗があるが

70万は、とてもだせない

保険が適用できるように、と祈りつつ

親知らずの移植でお願いしたいと思います、と話した


二週間後にまた通院して

手術の詳しい説明を受け

日程なども決めることになった


それにしても、トホホが二つだ

一つは、ファイナンシャルプランナー1級の試験が

5月26日、かなり迫ってきているのに

手術と時期が重なってしまうこと

……かといって、一月以上

  ほったらかしておくのも、それはそれで

  不安だったりしている……


二つ目は、費用だ

私は、一月11万でくらしている

これは、将来の年金が11万なので

今から、それにならしておくためでもあるのだが

たかだか1本の歯のために

二ヶ月分の生活費がすっ飛ぶ、と思うと

何とも、トホホな気分にはなってしまう


まあ、不幸中の幸い、厄落とし、というか

ボーナスをもらえる間に

大きな手術をやり終えられてよかった

完全に年金生活にはいってしまったら

どんなにか負担だっただろう

やはり、私は生来、運がいいのだろう、と

「ブログには書いておこう」







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