2024年4月6日土曜日

★つまり、離婚防止法案なのか?

 今日は、スパイスカレーの話を

書こうと思っていたのだが

私の友人がメールで

「超ヤバい、見て」と

動画を送ってきた

数分のものだったが、確かに

今の言葉でいえば「鬼ヤバ」だったので

先に、こちらを書こうと思った


国会審議の動画である

ちょっと話題になっている「共同親権」について

審議中の答弁なのだが

その中で、なんと自民党の議員が

「離婚しづらい社会」を作るため

つまり、離婚を妨害するために

共同親権制度を作ると、堂々と述べていた


理由は、離婚すると誰も幸せにならないから

なのだそうだが


いやいやいや、個人の幸せなど

自分で判断するもので

何も、お国がわざわざ出しゃばってきて

法律で強制していただかなくても

大丈夫、というか

大きなお世話である

このセンセイ

このブログても数日前に書いたばかりの

コミック「メンタル強め美女白川さん」に

弟子入りでもさせてもらって

「自分の幸せは自分で決める」ものだと

教えてもらった方がいいのではなかろうか


それに、それほど

「誰も幸せにならない」のが

おイヤなのなら

裏金などつくると、自民党が嫌われて

選挙を控えた議員が不幸になるから

自浄作用を強化しましょう、とでも

考えてくれた方が

ずっとマシだろうと思う


私にメールをくれた友人もそうだが

私の友人には、男女を問わず、離婚者が多い

親しい友人の半数以上、おそらくは70%くらいが

離婚経験者だ


さすがに、多い方だと言われるかもしれないが

私は、阪神淡路大震災の頃に京都に住んでいた

なので

知り合いの離婚者のうち、かなりの割合が

「震災離婚」だ

この頃はあまり聞かなくなったが

震災で離れだ心が

どうしてももとに戻らなかった

そういう離婚だ


今でも忘れならないご夫婦がいる

そのご夫婦は、神戸と京都の境目あたりに住んでいた

私は、夫とも奥さんとも、とても親しい友達だった

あの地震は、かなり揺れた

地震の経験が少なく、割合に安全だと思っていた

関西で起きたこともあり

そのショックは大きかった

私の家は、京都ではあったが、家そのものがひずみ

玄関の戸が開かなくなった

友人たちの家は、もっとひどかっただろうと思う

奥さんは、その翌月に出産の予定だった

育児しやすいようにと、小さな中古ではあるが

戸建ての家を買い

姑と同居して、職場復帰の後でも

子育てができるように手筈を整えていた


そして、この先の話はかなり後になってから

奥さんから聞いた話だ

一方的なところもあるかもしれないが

とても、夫からも聞き取ろう、という気には

なれなかった


地震は、まだ夜のあけない時刻だった

ひどい揺れに立ち上がることも身を守ることもできない

誰かが

おなかの大きい奥さんの背と頭に

掛け布団を何枚もかけて

揺れている間中、おなかを打たないように

体を支えようとしてくれた

揺れが収まって、顔を見て、驚いた

夫ではなく

ずっと、キツイ性格で気があわない、と

思っていた、姑だったからだ

夫は、寝室にはいなかった


その後、揺れは何度も続いた

少し明るくなり、周りが見えるようになってから

ともあれ、着替えて

テレビか何かをつけて、避難場所があれば

避難しよう、と

一階のリビングまで、降りてきた

散乱したガラスなどで足を切らないように注意しながら

情報を集め、避難場所を探し

移動しようとして、驚いた

ガレージには、車が無かった

夫は一人で、車に乗って逃げていた


夫はその後、車で自宅に帰ってきたそうだ

渋滞になって、行くも帰るもできなくて

すっかり遅くなっちゃって、と笑って流そうとしたのを

殴りつけたのは、姑だったそうだ

何度も何度も、このバカたれ、子供に謝れ、嫁に謝れ、と

姑は泣きながら、自分の息子を殴り続けたそうだ


子供は、死産だった

奥さんは、姑の最期を看取り(施設ではあったが)

葬儀の前に離婚届を渡したそうだ

確かに、遺族席にはいなかった


他にも

これも、夫の言い分は聞いていないのだが

(やはり、聞いてはいけない気がした

 夫の勤務先は山一証券だったからだ)

職場が倒産し、無職となった夫に代わって

パートを三つ掛け持ちして働いていた奥さんが

疲れ切ってかえって来たとき

夫はAVを見ていた

それで、もうこの人とは暮らせないと思った

という友人もいる


トルストイだっただろうか

幸せな家庭は、どれも似ているが

不幸な家庭は、いずれもそれぞれに不幸だ、と

書いた、賢い作家がいたようだが

離婚など、誰も好き好んで、軽々しくするものではない

どうにもならない、一緒に生きてはいけない

大きな闇を背負ってしまったから

自分の心を守るには、ほかに道がなく

止むを得ずするものだろう

本来なら、政治家は

シングルになった家庭の経済的ケアや

学童保育の充実など

子供の居場所を作り

より生きやすい環境を整えることを

考えるべきではないかと思う

すくなくとも

国がしゃしゃり出て

離婚はだめだぞー、離婚するなら嫌がらせしてやるぞー、と

幼い主張をするような場面とも思えない

これでは、まるで教義を押し付ける

インチキカルトのようではないか


それに、何より

離婚しにくくなれば、結婚にも二の足を踏むようになり

ますます成婚率は減り、少子化しそうな気もするのだが

そのへんも、どうなのだろう

いろいろと、考え込んでしまった






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