2024年4月2日火曜日

★「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ④ ご夫婦で社交ダンス

 以前、神社仏閣・日本史大好きな同僚に

定年後の趣味に、御朱印集めを薦めたところ

定年には4年以上残している今から

すっかり御朱印にはまってしまい

ネットで出会った御朱印友達に

蘆山寺(紫式部の住居跡らしい)の

切り絵御朱印を送ってもらい

大河ドラマファンの皆々様と大いに盛り上がったうえに

あいつに相談すると、いいアイデアをくれるぞ、と

私のことをすすめまくったらしく

このところ、クライアント(?)が

増加の傾向にある


今日、相談を受けたのは

職場でもラブラブカップルで有名なご夫婦の片方

定年後に、二人で暮らすのは楽しみなのだけれど

いつもいつも、二人きりでは

刺激が無くて、マンネリ化してしまうのはつまらない

何か、ちょっと華やかな

お互いに惚れ直すようなイベントのある

趣味を推薦してくれないだろうか

できれば、ロマンチックなものの方がいいが

予算は、二人で合わせて

月に一万~一万五千円くらい

映画鑑賞や、観劇のような「受け身」のものよりも

主体的な行動のできるものの方がいいが

旅行は予算的に厳しいものがある


できれば、健康にいいことがいいが

登山はハード過ぎて、ロマンチックさに欠けるし

スポーツジムも、自分がTシャツ姿を披露したからといって

惚れ直してはもらえないだろうし

何か、いいアイデアはないか、とのご相談だ


思わずノドまで

私はシングルなのですが、という言葉が出かけたが

なんだか、くちに出すと

ひがんでいるように聞こえそうなので、止めた

それに、何と言っても

これ以上はないだろう、というような

いいアイデアが頭に浮かんでいたからだ

少々モヤモヤはするものの

アラカンのご夫婦が、ここまでラブラブだと

こちらとしても、拍手の一つもしたくなってくる

で、ご祝儀代わりに提案したのが


ご夫婦で、社交ダンスのカップルを組み

競技会を目指す

ことだ


私の世代なら、映画「Shall we dance?」を

ご覧になった方は多いと思う

とはいえ、これを提案した時には

さすがに、ぽかんとした顔をされた

なので、一から説明することにした


まず、社交ダンスは一番に「立つ」ことが大切

だが、それにも条件がある

背中の後ろ、肩甲骨二つが平行になるように

(かなり胸を張る姿勢になるので、それだけでも

 苦しい人は、かなり苦しいらしい)

頭はまっすぐ、てっぺんを糸でつられているような感じで

背中は逆三角に、大きめに見えるように

(背筋のコントロールが大事)

おなかは丹田に力をこめ、上に引き上げる

この姿勢で片足立ちができるようにバランスをとり

切れ目なく、ゆったりと動くのだから

踊るというより、曲に合わせて

優雅な筋トレをしているようなものだ


私の相談者サンは、背中あたりでギブアップだった

動きがゆったり、というと

大極拳みたいだ、確かにこれはかなり効く

それに、これだけやればどう考えても姿勢が良くなるから

間違いなく、惚れ直してもらえそうだ、と

本当に愛妻家であるらしい


社交ダンスのスクールは案外多く

料金も、「Sall we dance?」の言う通り

チケット制で、グループレッスンなら

かなりリーズナブルに受けられる

特に初心者なら、奥様と二人で毎週受けても

1万円いくか、いかないかだろう


それに、このご夫婦は東京都民だ

東京には、都民限定のちょっと有名なシニア限定の

社交ダンス大会がある

年齢制限が、60歳以上

毎年、テレビのニュースの取材が入り

確か昨年はコロナの影響で4年ぶりの開催

最高齢は90歳だったような記憶がある


ご夫婦でペアを組んでいれば

時間のある時に、毎日少しずつでも練習ができるので

上達も早くなるだろうし

大会は、目標にも、励みにもなる


社交ダンスでかかる曲は

ワルツ、タンゴ、サンバ、チャチャチャなど

メロディーの美しい、スタンダード

いわば、「ジェットストリーム風」の曲が多くて

曲を聴いているだけでも、ロマンに浸れる


それに、試合に出るとなると

コスチュームは、男性は燕尾服

女性はドレスだ

女性のメイクはレビューガール並みに華やかだし

ダンスシューズも、アクセサリーも必須

勝ち負けを度外視しても

まるで、大戦間時代のようにドレスアップして

きれいな曲に合わせて踊るチャンスなど

社交ダンスをしていなければ、まずありえない


ロマンと惚れ直し、運動不足解消

全てクリアーだと思いますが、いかがでしょう、

と聞いてみたら

「最高だ

そのうえ、見せびらかせるのが、なおいい」

と言い出したので

何を見せびらかすのか、と聞いてみたら

いかにも、あきれた、きまつているじゃないか、

という顔をされた上で

答えが返ってきた


麗しの我がパートナー❤


忘れていた

この方は、宴会などがあっても

若いころから、奥様が家で待っているから、と

中座して帰っていた、いう

噂がある方だった

そのせいで、万葉集の歌人の

山上憶良にちなみ、『オクラ君」という

あだ名まであったらしい


ここまでくると、完全に毒気を抜かれた

どうぞお幸せに

試合に出るときには、二人分の団扇を作って

応援に行かせていただくとしよう








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