2024年3月6日水曜日

「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ② 美術館ボランティア

 以前、無趣味なので定年後

何をしてよいのかわからない

何か今からでもできそうな趣味を

勧めて欲しいと、同僚に言われて

歴史が大好き、寺社仏閣と仏教に興味があるという

同僚の好みを生かして、御朱印集めを進めたところ

まだ在職中の今からすっかりはまっており

いまや、愛らしい猫の御朱印まで集めて

周囲のネコマニアたちに見せたりして

一躍、時の人となっている、という話を書いたが


その関連か、ほかの部署にいる先輩から

自分にも何かすすめてほしい、と言われた

この三月で、退職する先輩である

ただ、ちょっと意外だったのは

この人は、すでに、絵が好き、美術館に行くのが好き、という

れっきとした趣味がある

定年になったら、足代と入館料が出せる範囲で

美術館に日参するものとばかり思っていた


自分では、絵は描かないのだという

特に好きなのはゴッホ

ゴッホの絵の前で、ずっと立ち止まって

何も考えずに、絵を見ている時が至福、という

大変に物静かな紳士なのだが


考えてくると、この先輩は

役職定年になる前は、人事で新人教育を担当していた

教育してもらった新人が、中堅になってからも

飲み会の時の話題に出すほど

見事な教育ぶりで有名だった

学生の頃は、名前を出せば関東の子供を持つ人なら

だれでも知っているような名門塾で

受験生の指導をしており、卒業するときには、その塾から

専任講師にならないかと、スカウトまであったらしい


そこで、考えた

この先輩は、「一人で楽しむ」だけでは

完全に満足というわけにはいかない

だれかと語り合ったり、絵に関するウンチクを傾けたり

そして、ほんの少しだけ

解説ありがとうございます、なんでもよく知っていて、すごいですね、と

認めて欲しいのではないだろうか

そして、それをど真ん中ストレートで

満たせる趣味は何だろうか


大急ぎで、頭の中のインデックスを探った

このインデックスを持つているのが

ソバ―キュリアスの強みでもある


そして、見つかった

美術館のボランティア

SOMPO美術館のボランティアだ

場所も新宿、先輩の家のすぐ近くだ


美術館、水族館、動物園、たいていのところは

ボランティアを募集している

ほとんどが1月くらいの募集で、この時期には終わってしまっているが

SOMPO美術館は、四月まで募集している

ボランティアの内容は、たいていが

来館者へのガイドだ

展示品、動物の生態、などを教えてくれる

ガイドツアーの講師役を見たことがあるかもしれない

あれは、たいていがボランティアだ


だが、SOMPO美術館のボランティアは

他の美術館とは一味違っていている

美術館での解説もあることはあるが

それだけには留まらない

美術館に見学にくる予定の小学生の団体に対して

事前に、学校まで出向いて

絵の見どころ、鑑賞の仕方などを解説する

つまり

学校での授業まで組み込まれている

なので、合わない人は、合わない

だが、この先輩なら、まさに「昔とった杵柄」

しかも、筋金いりの杵柄だ


そのうえ

SOMPO美術館の最大のウリは

ゴッホのひまわり

日本がバブルの時に買った一枚があるのが、ここだ

これは、ゴッホ好きの先輩の解説は

どこまでハイレベルになっていくのか

正直、私が生徒になりたいくらいだ


ザッと、このあたりを話して、おすすめしたところ

本当に満足そうにうなずいて

早速、願書を出してみる、と言ってくれた

そして、最後にひとこと

ボランティアに採用されたら

採用期間中

ボクはボランティアの無い日も

タダで何度でも

入館できるようになるのかな、

と聞かれた


さすがにそこまでは、知らなかった




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