2025年1月19日日曜日

おトク情報・毎月小雑誌と季節のティーバック2つが無料で送られてくる件について

 日曜日だというのに

郵便受けに、何か入っていた

ひょっとしてこれは、と思い

ワクワクしながら郵便受けを開き

やっぱり、来た来た、と

しばらくニンマリしていた


実は、私はちょっとしたおトク情報が大好きで

ちょっと、面白そうなものは

ほとんど、かたっぱしから

チャレンジしているのだが

これは、その中でもかなり

お気に入りの部類に属している


日本の紅茶ブランド「ルピシア」

無料の会員登録をし

3千円以上のお買い物をすると

半年間、ずっと無料で

小雑誌と、季節のティーバック2つを

毎月、届けてくれる


紅茶だけで3000円は

確かに、なかなかハードルが高いかもしれないが

私は、ルピシアに関しては

半年に一度ある

「ルピシアフェス」に出かけている

これは、入場無料のフェスで

ルピシアが販売している商品

もちろん、紅茶に限らず、緑茶や、菓子、総菜類

ミルクティー用のティーポットや

おひとり様ようの、ガラスのティーポットなどの

雑貨まで、いろいろと

しかも、通常、店で買うよりも10パーセントオフで

販売しているので

たいてい、3千円以上は

軽く、買い込んでしまう

その時に、このティーバックと雑誌のセットも

申し込んでくることにしているので

余り、負担を感じたことはない


この小雑誌は、確かにほとんどが

ルピシア商品広告の

カタログのようなページではあるのだが

巻頭の、20ページ前後の特集記事が

写真はきれい

トピックは、ちょっと珍しくて

職場の昼食時の話題になりそうな

目新しくて、しゃれている、という優れもので

届くのを、毎月楽しみにしている


今月号は「抹茶アート」

ラテアートなど

コーヒーの上に、絵を描くのは

さほど珍しくはないかもしれないが

抹茶をたてて、その上に絵を描くというのは

今回、初めて見た

楽しく読ませていただいている


二月のティーバックも

特別デザインで

内容は、アールグレイと、ベルエポックという

どちらも、紅茶

……月によっては、緑茶や

  ウーロン茶、ルイボスティーの

  ティーバックのこともある……

これは、どちらも香りを楽しむタイプの紅茶なので

あまり癖の強くないもの

菓子類よりも、ドライフルーツや

ナッツと合わせて

ナチュラルなティータイムを

楽しむのがよさそうだ


今月、2回分の

サプライズティータイムを開こう

お供は、図書館で借りてきた

古い時代の、優雅なシャンソンのCD

紅茶の名前にちなんで

「ベル・エポック」の雰囲気を楽しんでみようか、などと

楽しい空想を広げている


この楽しみが半年続くのは、とてもありがたい

お茶の好きな方には

このサービスは、ぜひともおすすめだ











2025年1月18日土曜日

フジテレビ社長会見大失敗・スポンサー撤退・株は敵対的買収か

 フジテレビの社長会見が

昨日、行われた

これが、歴史的な大失敗だった


そもそも、「場所が狭いから」と

記者クラブに入っていないところはシャットアウト


ということは

ネット記者、フリー記者に加えて

中居正広の強姦と、フジテレビ社員の

強姦ほう助疑惑を、大きく報じた

肝心の、週刊文春の記者をはじめとして

週刊誌の記者は全員締め出し


おまけに

撮影は冒頭の五分のみ

中継、配信もすべて不可

質問はフジテレビのみ、ほかの社は

一切質問できない、という

果たして、これは「会見」と言えるのかどうか

というしろものだった


それに、私に言わせれば

下の写真が、会場の様子なのだが

スペースはかなりありそうに見える

特に、会議ではないのだから

真ん中の空きスペースなど、いらないだろう

ここに、報道用カメラをセットすれば

生中継も十分に可能だっただろうと

思うのだが、いかがだろうか









内容も、輪をかけてひどかった

中居の女子アナ強姦事件は

おととしの6月から知っていた

知っていたが

何もせず放置していた


理由は、女性の保護

……笑わせるな

  一年半も、何もせずに

   ほったらかしにしておいて……


アメリカの株主から言われた

第三者委員会については

自分たちで作る

その中に、第三者を入れる


……それは、「第三者委員会」とは言わない

  それにそもそも、容疑者が真相究明をするための

  委員会を作るなど

  聞いたことがないのだが……


女子アナを、性上納するシステムは

あったのかどうか、というと

「女子アナ上納飲み会は

 ないと信じています」


……だから社長さんよ

  あなたの意見は誰も聞いていない

  聞きたいのは、事実は調査したのか

  その結果はどうだったのか

  誰が、どんな調査をしたのか、という

  単純な、事実だけだ

  それを何も言わないということは

  なんの調査もしていないと思われても

  言い逃れができない段階まで来ていることに

  気づいておられないのか?……


これを、報道機関であるテレビ局が

やっていいものか、悪いものかの

判断力も失ったのか

当然ながら

火に油を注いだ、というよりも

火のま上から、ガソリンを1ガロンもぶっかけたように

騒ぎはどんどん拡大した


当然、スポンサーの撤退が始まった

大々的に公表したわけではないが

今日の、フジテレビ「めざまし土曜日」では

先週までゼロだった、ACの広告が12本


それよりも

今日の午後の時点で、日本生命が

フジテレビの番組からのCM撤退を発表した

これに続いて

トヨタ自動車

明治安田生命が、CM撤退を公表

22時現在では

正式公表はまだ行われてはいないが

アフラックも

NTT東日本も、撤退を決定している


ちなみに、HONDAは最初から

フジテレビにはCMを打っていない

……先見の明が、素晴らしい

  まさに、お見事だ……


ちなみに、AC広告機構のCMが

放送されていても

その枠の代金は、以前のスポンサーだった企業が

払っていることは変わりはない

一見、フジテレビには同じ額が入っているようだが

これは、簡単に言えば

「金は返さなくていい

 返さなくてもいいから、うちの会社とは

 縁を切ってくれ、少なくとも

 外には、うちの会社の名前は

 絶対に出さないでくれ」と言っているもので

かなり、ギリギリの話になっている


世の中にはキトクな方がいるようで

フジテレビのスポンサーを一覧表にまとめたものが

Xに出回っている

私が使っている会社は

花王と、花王ニベア

……ニベアのハンドクリームは

  数日前に、たまたま切らしてしまい

  激安の大王、ドン・キホーテで買い込んだ

  ヤギミルクのチョコレートの香りのものを使っている

  今後も、このヤギミルクに乗り換えることにしよう

  洗剤とシャンプーは、クラシエに変えようかと

  思っている……


ちょっと意外だったのは

こういうことに厳しい、外国資本が

そのまま、スポンサーととして残っていることだ

具体的には

ディズニーと、マクドナルド

とはいえ、この二つが知らん顔をしているとも思えないので

アフラックが撤退すれば

右に倣え、というところではないかと思っている


とどめに

堀江貴文が、フジテレビの株に

買収をかけると

Xで宣言した


まあ、誰かはやるだろうと思っていた

株価はたしか、1600円くらい

資産が億単位である人なら

単位株以上をちょつと買って

株主総会に出席して

質問をしてみたい、と思う人は出るだろう

というよりも

資金に余裕があれば、私がやっていた


堀江貴文は、もともと数十年前に

フジテレビを買収しようととして失敗した過去もある

まあ、順当というところだろうか

ただ

公共性の高いテレビ局が

この男に買われるくらいなら

放送許可取り消し、停波にした方が

国益にかなうのではないか、という気はしている


新年早々、どこまでの激震が広がるか

ネットでは

秋篠宮家の配偶と、フジテレビの倒産と

とっちが早いか、という

不謹慎(?)な賭けまで始まっているそうだが

いかにも、さもあり何、という気もする


……ちなみに、私は秋篠宮家が先派だ……





  • 2025年1月17日金曜日

    春になるまで、この番組が楽しみ・金曜ロードショー

     テレビは嫌いではないが

    なかなか、「はまりました」と思うほど

    気に入る番組はなかったりする

    NHKの日曜夜のドラマも

    「団地の二人」

    「桐生花子の犯罪日記」の後は

    あまりピンと来なかったりする


    それが、実にありがたいことに

    今から、春になるまで

    実に、気に入った番組を見つけた

    日テレ・地上波・金曜夜九時から

    ……実は、今ちょうど見ているところなのだが……

    「金曜ロードショー」である


    日テれはそもそも、ジブリの後援スポンサーなので

    金曜ロードショーでは、よく

    ジブリの映画をノーカットで放送する

    この年になってくると

    有名どころ、「となりのトトロ」や

    「魔女の宅急便」は何度も見ていて

    ちょっと、食傷気味になっているところはあるが

    あまり、大ヒットにはならなかったが

    なかなかの名作といえるもの

    例えば「猫の恩返し」や「ハウルの動く城」

    など

    そういえば、これはまだ見ていなかった、と

    思うような作品を取り上げてくれるのも、嬉しい


    ジブリをよく放送する枠だけあって

    取り上げる作品は、ファミリー向けの

    一週間働いてきた自分への

    ご褒美になるような

    熱めにいれたレモネードと、アーモンドなどを

    つまみながら

    気持ちよく見られるような

    ころ良い作品のラインアップが多い

    ディズニーの、実写版「アラジン」や

    同じく実写版「ライオンキング」なども

    ちょくちょく放送される


    私が楽しみにしているのは、来週と再来週

    二週間にわたって

    ハリーポッターの完結編

    前編と、後編が放送になることだ

    ハリー・ポッターは、ハリーが子供のころの話は

    よく見ていたのだが

    シリーズが長くなってくるうちに

    なんとなく、ストーリーと、新キャラが

    誰が誰だか、よくわからなくなってきたり

    一話分、見そびれている回があって

    話がよくわからなくなったりして

    いつの間にか、フェードアウトしてしまい

    ラストがどうなったのか、わからないままでいた











    この有名シリーズを

    新鮮な気持ちで見られる、というのは

    なかなか、ありがたい経験かもしれないと思っている



    そのうえ

    ハリー・ポッターの後は

    昔、大好きだった懐かしいシリーズ

    「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作

    三週連続で、一挙放送になる

    これまた、ポップコーンを手作りして

    テレビの前に、陣取らなくてはなるまい















    考えてみると、ハリー・ポッターと

    バック・トゥ・ザ・フューチャーで、合計5週間

    つまり、ほぼ二月末まで

    つまり、春になるまでは

    無料で映画祭りのようなものだ

    映画好きとしては、なんともワクワクする


    秋に負けず劣らず

    長くて寒い冬の夜、週末ごとに

    ポップコーンとコーラフロートを準備して

    開始時間の夜九時までに

    ビジネススーツとコートの片付けと

    夕食と、皿洗いと、猫の食事とトイレの世話と

    スペイン語の勉強をやり終える、となると

    なかなか、時間がなくて忙しい

    いきなり、生活のハリと、リズムまで

    つけてもらったようなものだ


    ささやかながら

    しみじみ、生きているのって、楽しい、と

    実感してしまったりする





    2025年1月16日木曜日

    中居正広性加害事件第3弾・いよいよ追い詰められたフジテレビ

     週刊文春が、一番最初に

    中居正広の性加害事件を記事にした時から

    これは、中居正広一人の問題ではない

    一番「ヤバい」のはフジテレビだと書いていたが

    いよいよ、追い詰められてきたようだ


    もう、かなり有名になった話だが

    フジテレビの幹部プロデューサー

    中嶋優一が、中居正広の来る飲み会がある

    ほかにも何人か来るから、と

    自社の女子アナに声をかけ

    呼び出したことに始まる

    女子アナは、仕事がらみで断れないとおもったため

    言われた場所に行ったところ

    なんと、中嶋優一をはじめとして、全員がドタキャン

    女子アナは中居正広と二人きりにされ

    そのあげく、中居正広に命の危険を感じるほど

    暴力的に強姦された

    ちなみに、下の写真が

    中居正広の強姦のおぜん立てをした女衒プロデューサー

    中嶋優一である









    その後、フジテレビの上司に

    何があったのかを話し、相談したところ

    当時、アナウンス室長だった、佐々木恭子と

    あと二人、三人がグルになって

    揉み消しを図った

    そのうち一人は、被害者が、中居正広と

    付き合っていた、という噂を広め

    会社とは関係ないと印象つけようとした


    ところが

    本日発売の週刊文春によると


    フジテレビの性接待の「文化」は

    もっと前からあった

    具体的には、現社長、港浩一時代からで

    現在の、中嶋優一は、いわばその

    「DNA」を引き継いだようなもの

    かばって当然なのだそうだ


    そして、中嶋優一の女子アナ上納の被害者は

    ほかにもおり

    今日発売の週刊文春では

    現役のフジテレビ女子アナが

    ほぼ同じ手口で、中嶋優一に「上納」された経緯を

    生々しく証言していた


    男性タレント二人を含めて飲み会をするから来い、と

    中嶋優一からメールが入り

    場所は、ぎりぎりまで教えられずにいたところ

    ホテルのスイートルーム

    出かけてみると、フジの社員が

    シャンパンやピザなどの準備をせっせとしており

    その後しばらくして、男性タレント二人が到着

    証言者と、もう一人の女子アナが

    このタレントのすぐそばに座らされ

    フジの社員は、仕事があるからと

    一人、また一人と、帰りはじめ

    最後に残った、中嶋優一が帰ると

    タレント二人と、この証言者と、もう一人の女子社員の

    二組にされてしまった

    この証言者は、危険を感じて

    一時トイレに避難すると

    その間に、タレントは全裸になっており

    トイレから出てきたところを、手招きされた


    これを断れば、この二人のとの仕事は

    なくなるのだろうとは分かったが

    絶対に嫌だ、帰るというと

    すでに帰って行ったはずの、中嶋優一と

    数人の社員が現れ

    タレントも服を着なおしてやってきて

    何とか、家に帰れた


    だが、その後、案の定

    この二人のとの仕事は一度もない、と言っている

    そして、もう一人のタレントと

    そのターゲットにされた女子社員が

    どうなったかは知らないそうである


    中嶋優一は、松本人志と中居正広に気に入られ

    かわいがられて

    この二人の「鶴の一声」で出世を重ね

    今日、文春が報じた内容によると

    性接待仲間の間では

    「次の次の社長」と呼ばれていたそうである


    フジテレビは、年末に中居正広の強姦記事が出たときに

    事実無根であり、フジテレビとは無関係

    文春が報じたような飲み会そのものが

    存在しなかった、とコメントを発表

    フジテレビ社内には

    「悪い週刊誌」から「皆さんを守る」と

    内部メールを出しているが

    今日になって、中嶋優一を自宅待機にさせている


    揉み消し工作は失敗、というところだろう


    今後、事態はもっと拡大してくだろう

    フジテレビの株主であるアメリカの投資会社は

    「我々は激怒している」という文書とともに

    第三者委員会の設置を要求

    フジテレビの対応がまずければ

    株主総会も要求し、資本の引き上げも考えるだろう


    女子アナの上納がシステム化されていれば

    国からの監督も入るだろう

    総務省のトップが、違法ギリギリの方法で

    フジテレビに天下りしていることも

    そのために、フジテレビの「悪さ」に

    ある程度目をつぶる、という、癒着ぶりも

    問題になってくるだろう


    星占いでは、時代は「土の時代」から「風の時代」に

    移り変わった

    権威や権力、物質の時代が終わり

    知性や新年、形なきものが意味を持つ時代が

    本格的に始まった、と言っている

    私は、原則的には星占いは信じていないのだが

    ……星占いの世界観は

      いまだに天動説なのだ

      楽しい遊びとしてはいいかもしれないが

      ちょっと、本格的に信じるには

      二の足を踏む、というものではないか……

    とはいえ、去年からのスキャンダル

    ジャニーズの性加害、自民党の裏金・ツボ癒着・宝塚のイジメ

    松本人志、フワちゃん、中居正広、フジテレビ


    なんだか、この「風の時代」だけは

    ちょっぴり信じようかな、という気に

    なってくる






    2025年1月15日水曜日

    第2話で脱帽!!・大河ドラマ「べらぼう」は見落とすと大損!!

     今年の大河ドラマは

    江戸中期、主人公は写楽や歌麿を見出し

    浮世絵を作り出した江戸のメディア王

    と、ここまではいいけれど

    生まれも育ちも吉原で

    遊女たちの生活向上のため

    女郎屋の主人たちに歯向かって

    巨大な桶を伏せた中に

    閉じ込められるリンチを受ける、というのが

    大まかな第1回のあらすじ


    となると

    今年は、果たして

    当たりか、外れか

    見続けるか、止めるか

    とりあえず、2月いっぱいくらいまで見ないと

    判断はつかないだろう、と思っていたが


    第2話を見て、あっけなく陥落した

    これは間違いなく、大傑作だ

    見落とすと、大損をすることになると思う


    この「べらぼう」に関しては

    かなり、突き上げが強いと聞いた

    遊郭を美化している、だの

    そもそも、吉原をドラマ化するなど、恥知らずだ、だの

    女性差別だから、放送を打ち切れ、だの

    ちょっと、ヒステリックなものまであるようだ


    私は、別に吉原遊郭だろうと

    品川宿だろうと

    どこを舞台にしようと、構わないだろうと思う

    ポイントは、そこを舞台として、何を見せるか、という

    ドラマや物語の内容だろう


    もし遊郭を舞台にしたドラマが

    不謹慎だから許せない、となると

    現代の落語でいえば、品川心中や、お見立て

    お直し、紺谷高尾、明け烏

    人によっては、ちはやぶる、もアウトだと言うだろう

    歌舞伎では、ぶっちぎりで有名な、市川家の宝

    「助六」が上演禁止

    もっと悲惨なのが、「曽根崎心中」「冥途の飛脚」を

    はじめとして

    近松門左衛門がすべて上演禁止になってしまう

    こうなると、完全にヒステリックな

    日本文化の破壊だ


    それに、ドラマの中では

    吉原遊郭の遊女は、かなりの格差社会であり

    下の方の遊女は、ほとんど餓死に近い状態

    死ねば、投げ込み寺に放り込まれ

    埋葬前に、ご遺体から衣服をはぎ取り

    売るのが通例、という

    かなり悲惨なところまで描かれていた

    決して、美化はしていないと思う


    それに、私は何より

    「べらぼう」という作品の

    脚本家とNHKのスタッフに

    かなりの信頼を置いている


    脚本家の森下サンは、男女逆転版の「大奥」

    それに、二十年ほど前の作品になるだろうか

    「JIN-仁ー」の脚本を書いている

    この「JIN-仁ー」というドラマは

    簡単に言うと、現代の医師が江戸時代に

    タイムスリップして

    多くのケガや病気と闘うヒューマンな物語で

    その中の、大きなエピソードに

    遊郭の女郎達が、知らずに感染し

    最後には、脳にまで回って死んでいく

    梅毒を根絶するため

    カビからペニシリンを作る、というものがある

    非常に感動的なストーリーになっており

    その脚本を書いた、つまり

    一般人の我々よりは、ずっと深いレベルで

    遊女たちの悲惨な境遇を知っている脚本家に

    吉原を美化するな、などと

    まさに、「釈迦に説法」の典型例だろう

    さて、それでも

    第一回では、やはり、引っ掛かりが残った

    主人公、蔦屋重三郎は

    寂れかけた吉原をなんとか盛り返そうと

    そこ抜けのバイタリティーを発揮して

    あちこちを飛び回るのだが

    見ている方としては、吉原という場所が場所だけに

    どうしても

    そこまでして盛り上げなくてはいけない場所か?と

    どこか、話に乗り切れないところがあった


    だが、第二話になってくると

    話がもっと、ピンポイントになってくる

    主人公、蔦屋重三郎は

    吉原のガイドブックを作るために

    当代随一のコピーライター、平賀源内を探し

    ガイドブックの序文を書いてもらうことを思いつく

    そのための、ドタバタ話、に

    ぎゅっと、焦点が合わされてくる


    なので

    見ているこちらも、ピンポイントで

    早く平賀源内を探せ、とか

    源内の出してくる難問を

    どうクリアーするか、という

    話の方に、意識が向いていく


    しかも

    この「難問」がよかった

    平賀源内は、有名な男色家で、男一筋

    ……江戸中にカミングアウト済みである

      ちなみに、これは史実だったりする……

    その源内に、女色の吉原のガイドブックの序文を

    書いてもらうには

    源内すら、夢幻に誘う魅力が

    吉原あれば、いまくいくのだが

    もしなければ、そこでおしまい、というのが

    第二話の中心となってくる

    「夢・幻」に誘うにはどうするか

    天女のような、人間離れした美女?

    それとも、源内好みの男が花魁のコスプレをする?


    この解決編が、また、見事だった

    主人公、重三郎の、幼馴染の花魁、花の井は

    源内が会いたがっているのは

    どんな美女でもなく

    亡き恋人、歌舞伎役者の「瀬川」であることに気づき

    役者姿に男装して現れる

    そして、自分は男でもなく、女でもなく

    幻の「瀬川」と名乗る

    源内は、その「花魁・瀬川」に

    昔の恋人であった

    「役者・瀬川」の舞の稽古を見るのが好きだった

    と語り、舞を所望する

    源内は

    踊る「花の井・瀬川」と二重写しになるように

    「恋人・瀬川」の姿を思い浮かべる


    これが、吉原が

    源内に見せた「夢・幻」

    このような、厚みと懐の深さが、

    さすが、吉原と言われる魅力

    これに納得した源内は

    序文を書いてくれる

    その序文は、私が説明するより

    NHKの動画を貼っておく

    夢を楽しんだうえで、夢は夢でしかないことを

    十分に理解して

    吉原を立ち去る

    源内の、笑顔の奥にわずかに苦みや憂いを帯びた

    表情が、実にいい

    https://x.com/i/status/1878406074715496962


    というストーリーなのだが

    源内を演じた、安田顕サンの演技が

    とても良かった

    「瀬川」の踊りを見ながら、微笑む、その微笑のまま

    目の中に、少しずつ涙がたまっていく

    ひょうひょうとして洒脱な、粋人でありながら

    愛情深い繊細さを感じられた








    平賀源内一人で、ここまでの脚本になるのなら

    今後出てくる、写楽や、歌麿

    ラスボスともいうべき、松平定信の

    寛政の改革との対立は、どうなるのだろうか

    今から、ワクワクが止まらなくなってきた


    改めて、断言したい

    この「べらぼう」は

    間違いなく、大傑作になる



    2025年1月14日火曜日

    亀田製菓不買運動の、とばっちりを受けた話

     私の家は、元をただせば

    将軍直参の旗本で、石高も1000石を

    超えていたらしい

    大げさすぎて、気恥ずかしいのだが

    菩提寺は、芝の増上寺

    歴代の徳川将軍と同じ寺なのだ

    三代続いてお江戸に住めば

    押しも押されもせぬ、江戸っ子、だそうだが

    それで言えば、私なぞは

    江戸の竹林あたりに住む、古狸か何か

    というところなのだろう


    何が言いたいか、というと

    こういうわけなので

    江戸っ子の特徴、と言われる

    気の短さ、切れ味の良いタンカ、やせ我慢

    カッコつけ、という特徴は

    私もきっちり、あてはまる、ということで


    実は、今日もすっかりこれで

    大失敗をやらかしてきたところなのだ


    もとをただせば、総務の新人女子と

    指導係と思しき、ベテランさんが

    もめていた、というよりも

    新人女子が、一方的に叱られていたのを

    耳にしてしまったことから始まる


    私の職場では、月に500円の福利厚生費の徴収があり

    簡単な茶菓子と、マリームのようなコーヒーミルク

    スティックシュガーなどは、その費用から

    共有のものを買うことになっている

    お買い物係は、一番若手の総務課員、と

    決まっているのだが


    これが、どうやらミスをしたらしい、というのが

    わかったのが

    給湯室に、私がコーヒーを入れに行った時だった

    私のコーヒーは、ペーパードリップ式で

    蒸らすのにも、抽出するのにも時間がかかる

    間が悪いことに、考え事をしていたために

    給湯コーナーで、新人さんが叱られていたところに

    気づかず、ずかずかと入って行ってしまった


    といっても、入りかけて

    途中で気が付き、あっ、と思い

    引き返そうとはした

    が、もう遅かった

    ベテランさんから、いきなり声をかけられた

    「すみません、亀田製菓の不買運動って、ご存じです?」


    そりゃあ、知っている

    というか、何度もXでトレンドワード入りしているし

    株価も下がり続けているようだし

    スーパーでもよく、安売りをしているのに

    あまり売れ行きはよくなさそうだし

    知らない人の方が、少ないのではないか、と

    言い終わる前に

    「ほら、ごらんなさい」と

    ベテランさんの叱責が飛んだ


    よくよく話を聞いてみると

    この新人さんは、お正月だし、というので

    茶菓子に、せんべい、あられを買ってきたのだそうだ

    スーパーで安くなっていた品物を

    これならたっぷり買い込める、と

    おトクにホクホク買ってきたのが

    全部、「亀田製菓」のものだった


    で、ベテランさんに、不見識だ、

    と叱られていたわけである

    これだけ、不買運動が広がっていれば

    このフロアーの中に、一人や二人

    かかわっている人もいるかもしれない

    それを、わざわざ、亀田製菓

    しかもこんなに大量に

    買い込んで来るのは、気働きが足りない、と

    叱られたところ

    新人さんが

    でも、そんなに広まってはいないと思います

    現に、私は初耳です、と反論し

    そこに、たまたま、のこのとやってきた

    いかにも、Xには縁遠そうなシニア

    ……私のことである、念のため……

    この人に聞いてみましょう

    ということになったらしい


    ベテランさんのいうのは

    確かに、少し細かい気はする

    だが

    この人の、こういう気づかい

    心配りの繊細さのおかげで

    業務の運営が

    いつも滞りなく進んでいることも

    確かなのである

    そして

    総務歴の長いこの方は

    「周りの方に気持ちよく働いていただくのが

     総務の仕事」というのが口癖で

    私は、この口癖が、とても好きだったりもするのだ


    かといって

    私は、生来、気が弱いせいもあり

    人の争うのを見るのが、あまり好きではない

    叱られるのを見るのも、叱られた後で

    しょんぼりしている人を見るのも、好きではない


    最初の話につながるわけだ

    よせばいいのに、勝手に口が動いた

    両方の顔を立てて、落としどころを作ればいい

    多少は、やせ我慢をはって

    ちょっとばかり、格好よく決める、となると

    ベストの方法は、これではないか、と

    こんな時に限って、働く頭脳が

    自分でも腹立たしかったりするが


    そのせんべい、全部譲ってくれないか

    領収書の金額は、私が払う

    みんなの茶菓子にする分は

    お手数だが、また今日の帰りにでも

    買いに行ってもらえないだろうか、と


    二人には、すっかり恐縮され

    いやいや、今は耳痛いかもしれないが

    こういう考え方ができるのと

    できないのでは

    将来が大きく変わってきたりするから

    ライフルの角度が一度変わるだけでも

    200メートル先の標的に当たる位置が

    相当変わってくるのと同じように、などと

    ハードボイルドな、説教を決めてみたり


    だが、帰りの荷物は、鞄に入りきれず

    季節外れのサンタのような大袋を

    持ち歩くことになつたうえに

    財布は、悲しく軽くなり

    手袋の新調は、あっさりあきらめた

    まったく、どうしてこう

    後先考えずに、口が動くのだろうと

    帰りの道すがら、ずっと反省していたのだが


    そもそも

    私は、亀田製菓の不買運動は

    起きるべくして起きたもので

    なかなか根深く

    会社の方針が改まり、CEOを交代するまで

    収まらないのではないかと思っている


    というのは、その理由が

    亀田製菓は、新潟で

    米菓子を作っている会社なのに

    使っている米は、国産米ではなく中国米

    作っている工場も、中国のチンタオ

    日本の新潟にある会社は

    単なる輸入業者になっている、という事実

    ……といっても、全部の製品ではない

      日本の工場で作っている製品も

      アメリカ米と国産米をミックスで使っている製品も

      あることはあるのだが……

    これが非常に、ショックだった

    米どころ新潟で作っているせんべいだから

    国産米を使ってると思っていたのに、という

    反発から起きた運動だからだ


    おそらく、メインは主婦層なのではないかと思う

    この層が反発すると、怖い

    中国の工場での

    毒餃子事件を忘れていない世代が

    こぞって、代替メーカーを利用し始めたら

    ちょっとやそっとでは、戻ってくるまい


    亀田製菓のCEOが、

    日本はもっと移民を受け入れるべきだ、と

    ちょっと真意がわからない

    政治発言をしたのも、まずかったと思う

    なぜ、菓子と全く関係のない

    移民の話など始めたのか

    おまけに、移民は川口市の問題など

    治安の点で、まだ未解決の案件が多く

    私を含む、多くの庶民が

    不安を抱えている政策だ

    これは、消費者がカチンと来ても、仕方があるまい


    それにしても、この大量の

    亀田製菓製品

    一人で全部食べたら、

    間違いなく糖質過多になりそうだ

    半分くらいは、来週末の、町内会の新年会に差し入れ

    半分くらいは、自分で食べようと思っている


    それにしても

    やっぱり

    中国米、中国工場のせんべいは、あんまりだろう

    思うのだが、いかがだろうか









    2025年1月13日月曜日

    地震、大丈夫でしたか

     今日は、のんびりと「べらぼう」の

    感想でもまとめて

    なんとか、風邪も治りかけた

    連休最終日の夜を満喫しようと思っていたところに


    地震速報が飛び込んできた

    震度5は、ついこの間

    私の住んでいる関東でも、神奈川県であったばかり

    神奈川に住んでいる知人は

    被害そのものはなかったが

    トラウマ級に怖かった、と言っていた


    ちなみに、友人は今回の冬のボーナスの

    可処分額を全額はたいて

    地震対策をした、と言っていた

    それほど、怖かったのだそうだ


    九州の方、四国の方

    海側の方

    どうぞ、皆さまご無事で、と祈るような思いだ


    まだ、能登の復興も終わってはいない

    水道の使えないところも多く

    輪島塗を助けてほしいと

    クラウドファンドも続いている

    ……私も、一つ、クラウドファンドで

      輪島塗の、蒔絵の箸を購入した

      被災した店の中で、幸運にも、何の傷も残らず

      すぐに商品にできるものを

      送ってくれる、というので

      「柄はお任せで」と書いて応募したところ

      よりにもよって

      「宝尽くし」の吉祥紋の箸を送っていただいた

      くどいようだが「宝尽くし」である

      被災地から、何も起きなくて、のんびりと暮らしている

      関東の人間に充てて、送ってくれるのが

      「宝尽くし」の吉祥紋

      つまり、私の今後の幸運と発展を祈ってくれる図柄とは

      「能登は優しや 土までも」という

      という言葉を、しみじみとかみしめた

      それだけに

      万博などにうつつを抜かして

      能登を水の出ないまま

      寒い住宅のままで放っておく

      国のやり方には、実に頭に来ていたのだが……


    関東に住んでいる人間が

    九州を応援するためにできることは

    あまりないかもしれない

    特に、私のように

    還暦を過ぎており、体質は虚弱気味で

    寒い思いをすると、すぐにのど風邪をひく

    タイプの人間がボランティアに行っても

    足を引っ張るだけのような気がする


    となると、やはり、経済支援を考えるのが

    一番の定番ということになるのだろう

    とりあえずは、まず明日

    私の住んでいる地域に、あることはあるが

    高級すぎて、前は通るが

    ほとんど使ったことのない食品スーパーに行き

    宮崎牛と、日向夏を買い込もうと思う


    能登も、宮崎県も、がんばれ!!

    そしてやっぱり

    万博は中止した方がいいんじゃないかな?

    ちなみに、下のポスターは宮崎県名物「日向夏」

    ちょうど今がシーズンで

    リンゴのように外側の皮だけをむき

    真ん中の白いところと

    果実部分を一緒に食べる

    白いところが全然苦くないどころか

    ほんのりと、甘みもある

    一度、知人宅でごちそうになったが

    かなりの美味だった

    ただ、価格的にちょっと苦しくなったら

    「日向夏」そのものではなく

    「日向夏ドレッシング」「日向夏ジュース」

    あたりに、逃げてしまおうかな、とも

    少しは考えているところだ






    2025年1月12日日曜日

    白いラベンダーのスイーツ・1個300円也の超特価

     先週末から引き込んだ風邪が

    なかなか、すっきりとせず

    この週末は、おとなしく

    寝たり起きたりしながら

    家で、テレビを見て過ごしていたのだが


    できることなら、今夜でなんとかしてしまいたい

    というのは

    明日は、少し遠出の予定があるからだ


    場所は、桜新町

    予約していたスイーツを

    取りに行かなくてはいけないからだ


    場所は、「山手調理製菓学校」

    クリスマスケーキを予約した渋谷校の姉妹校で

    ここでは、月に一度、スイーツを販売している

    レストランイベントもあるが

    こちらはなかなか人気で

    ちょっとタイミングがずれると、すぐに満席になってしまい

    半年ほど、行けずにいる


    調理師学校のイベントは

    私は、かなり注目している

    珍しい食材や、変わった調理法

    モダンな盛り付けなど、

    料理や食べることが好きなタイプなら

    学べることがたくさんある上に

    今までになかったような、珍しいものを

    食べることができる

    おまけに、安い


    服部学園の文化祭も、華やかなので有名だ

    あそこは、高級食材を

    惜しげもなく、まかない同然の値段で

    食べられるというので

    文化祭の時には、1時間待ちの行列なら

    まだ早い方で

    2時間以上待つこともあるそうだ

    とはいえ、文化祭レストランで出てくる料理が

    ロブスターのソースアメリケーヌ、というのだから

    2時間くらいで食べられる方が

    ラッキーなのかもしれない


    ただ、私が愛用しているのは

    もう少し人が少なく

    事前予約で完結する学校

    列を作って、待たなくてもよいところだけだ

    それもあって、山手調理専門学校のイベントは

    必ずチェックを入れている


    今回、私が予約したのは

    「白いラベンダー」を使った

    レアチーズケーキと、マドレーヌ

    マドレーヌは一袋に二個入っている

    お値段は、チーズケーキもマドレーヌも300円

    それぞれ、二つ頼んだので

    合計、1200円になる













    予約品なので、受け取りの日時が決まっている

    明日の、午後1時から3時までだ

    予約をしたときには、当然

    風邪などひいていなかったので

    三連休の思い出に

    最終日は、予約したスイーツで

    ティータイムとしゃれこむか、と

    思っていたのだが


    熱はどうやらひいたものの

    咳と鼻水が止まらない

    のども、ひりひりする

    正直、マドレーヌよりも、フルーツヨーグルトが食べたい


    とはいえ

    学校に予約を入れ

    学生さんに作らせておいて

    「やっぱり、止めます」ではあまりにも無責任だ

    寝る前の、ルル三錠と、ホットミルク

    必殺技の、のどぬーるスプレーで

    風邪の撃退を目指して

    今日も、早く寝てしまうことにしよう


    愛猫よ、どうか明日の朝だけは

    たたき起こしてくれるな


    では、おやすみなさい



    2025年1月11日土曜日

    三連休初日は、風邪でダウン

     いよいよ三連休

    今日は何をして過ごそうか、と

    楽しみに思っていたら


    朝起きたら、妙にのどが痛い

    軽く咳も出るうえに、咳をすると

    頭に響く

    これは間違いない、いつものパターン

    のど風邪をひいたようだ


    昨日、少しばかり無理をして

    出勤したせいで、収まりかけた風邪が

    完全にぶり返したようだ


    一人暮らしで一番困るのが、病気になった時だ

    薬箱には、常備薬のルルがおいてあるものの

    看病をしてもらえないどころか

    食事を用意してくれる人もいない

    それどころか


    私は、愛猫と一緒に暮らしている

    この猫は、猫だけに私が病気だろうと

    骨折していようと

    まったくお構いなしに

    朝の六時になったら、私のことを起こしにかかる

    ご飯が欲しいわけではない

    具合の悪い時や、朝寝をしたいときには

    夜のうちに、少し多めに

    猫カリカリと言われる

    キャットフードを入れておくのだが

    それがお皿に残っていても

    必ず、六時に私を起こしに来る


    一度、あまりに不思議なので

    保護猫活動をしている同僚に、どういうことなのだろうと

    聞いてみたことがある

    その答えが、ふるっていた


    「単純ですよ

     退屈なんでしょう

     寝てたらつまんない、って、起こしに来るんです」


    目が点々になる、という言葉が

    若者の間でよく使われているそうだが

    この答えを聞いた時の私の目も

    間違いなく、点々になっていたに違いない


    よくよく話を聞いてみると

    猫は、本来的には狩猟動物なので

    とても早く言うと

    「ハンターの血が騒ぐ」時間があるのだそうだ

    しかも、

    猫の獲物となる、ネズミやら、田リスやらの小動物は

    朝、夜明けくらいに活動を始める習性があるので

    猫の狩猟本能も、早朝に掻き立てられる

    ところが

    飼い主は寝ている

    家の中には、ピクリとも動くものはない

    外に出ることもできない

    これでは、狩猟本能を持て余してしまう


    そこで

    「こいつをたたき起こして

     相手をさせよう」という発想になるのだそうだ


    余りの理不尽さに

    私はこんなに愛猫、「のえるさん」に尽くしているのに

    飼い主への敬意みたいなものはないのか、と

    ぼやいたところ

    なんだか、とても申し訳なさそうに

    「飼い主っていうか

     猫はそもそも

     飼い主のことを人間だと思ってません


    思わず、ぎょっとして絶句していると

    「猫は、たいてい人間のことを

     大きな猫だと思ってます

     猫にしては、狩りをしている様子もない

     動きも鈍い、トロ猫だと

     ちょっと軽蔑している子もいると思います」


    ううむ、私など、モロに軽蔑の対象、と

    いうところなのだろうか


    そして聞かれた

    「寝ている間に、猫のおもちゃやら、虫の死体やら

     猫の贈り物が並べられていたことはありませんか」


    ある、というか、ほぼ毎晩

    猫じゃらしと、カミカミおもちゃは

    私の枕元に散らばっている


    「これは、猫からの食糧支援みたいなものなんです

     狩りもできないで、飢え死にしかねない

     トロ猫に、何か獲物でも分けてやろうか、っていう」


    なんだか、知らなければよかったことを

    大量に知ってしまった気がするが


    仕方がない

    毎朝六時、仕事があってもなくても

    定時の早起きは、健康的だ

    ……私は、目下、風邪で熱もあり

      健康的な生活どころではないのだが

      愛猫のためだ、細かいことは

      気にしないことにしよう……


    明日の朝も

    ぐずぐずせずに、六時に起床できるように

    ……布団の中でぐずぐずしていると

      わが愛猫、のえるさんは

      泣き叫んだ末に、私の枕で爪とぎを始めるのだ……

    早めに入浴し

    ホットミルクでも飲んで

    ぐっすりと休めことにしよう


    では、おやすみなさい

    皆様も、健康的な一夜を







    2025年1月10日金曜日

    中井正広性加害事件と週刊文春の第二弾記事

     昨日、中居正広から

    性加害事件についてのコメントが出された

    レギュラー番組は全部

    放送中止か、放送されても中居正広の

    登場シーンだけは、完全にカットされている


    ということは、引退宣言かな、と

    思ったのだが

    読んでみて、あまりの図々しさと不道徳さに

    正直、あきれかえった

    ジャニーズ事務所などにいて

    思春期からずっと、トップが子供に

    性加害をしているのを見てきているので

    感覚が狂ってしまっているのかもしれないと

    思うくらいには、最低のコメントだった


    中井正広のコメントでは

    「性的トラブルは事実です」と認めていた

    そもそも、この「性的トラブル」というのが、おかしいだろう

    「トラブル」というと、相手の女性にも

    非があったように聞こえるが

    中井正広がやったことは

    フジテレビが騙して連れてきた女子アナを

    強姦したことだ

    相手の女性には、何の落ち度もない


    しかも、被害者の負った傷があまりにも深刻だ

    特定の食材(野菜など)へのPTSD

    直腸にもダメージあり

    腎機能障害、膀胱炎、尿管結石を発症

    乳首を縫合する措置を受けた、となると

    やったことは単なる性行為ではあるまい

    直腸、ということは

    多分、肛門にも何かされたのだろうし

    人体など、そう簡単に切れるものではない

    乳首の縫合手術ということは

    女性の胸元に、ナイフを振りかざして切り刻んだのか

    本人は「暴力は使っていない」とコメントしているので

    凶器ではない、とすると

    まさか、食いちぎったのか、と

    そこまで考えて、考えるのをやめた

    ……確かに、私は「レクター博士ごっこ」で

      ハンドクリームを買いに行ったりはしたが

      あくまで、架空の人物の架空の物語だからこそ

      魅力的だ、とも思うので

      実物に対しては、胸の悪くなるような

      嫌悪感しか感じない……

    PTSDはそもそも

    アフガンや、ベトナムの帰還兵に起きた心理現象で

    命の危険を感じたときに発症する

    少なくとも、それだけのことを

    されたことだけは、確かだろう


    それが

    「示談が成立したことにより

     今後の芸能活動についても

     支障なく続けられることになりました」

    とは、あまりにもズレすぎていないだろうか


    示談になったということは

    刑事告訴をしない、なので、中居正広は

    刑務所に行くことはない

    今後、損害賠償を請求しない

    という程度の合意にすぎず

    強姦の事実までなくなるものではない

    そして、芸能人の仕事というのは

    自分がやりたいからと言って

    できるものではなかろう

    自社の広告塔、売り上げを上げるために

    働いてほしいと思う企業があり

    この人を見たい、と思う視聴者がいて

    初めてできる仕事だろう


    強姦魔が画面に映り

    何事もなかったようにニタニタ笑っている番組など

    見たいだろうか

    少なくとも、私はごめんだし

    そんな番組のスポンサーといて

    強姦魔に大金をジャブジャブと注ぎ込む

    企業の品物など、見るだけでも胸糞が悪い

    不買運動、というより

    気分が悪くて

    手に取るのもイヤになるだろうと思う


    それに、この9000万の賠償金、というのも

    私は、非常に引っかかっている

    早く言うと、札束で頬をひっぱたいて

    犯罪をもみ消したように見えるのだ


    もっと言うなら

    損害賠償金というのは

    その人が、普通に生きていたら得られた

    生涯収入をもとに計算される

    女子アナなら、年収600万は下らないだろう

    まだ20代だったのだから

    600万×40年で、2億4千万

    これに、治療費が上乗せされる

    精神的損害に対する、慰謝料も必要だ

    おまけに、この被害者は

    付属から慶応を卒業

    テレビ局入社の、箱入りエリートだ

    何もなければ、どこかの御曹司との

    幸せな結婚もあり得たかもしれない


    それが、変態強姦魔の中居正広のせいで

    すべてが、だめになった

    被害者の体と、心と、人生を傷つけた


    これらを総合して

    賠償金額を計算するとなると

    9000万では、とてもたりない

    どう考えても、3億くらいにはなるだろう

    ……実際のところ

      アメリカでは、3~5憶が相場らしい……

    それに

    強姦事件の賠償金は数億円が常識、という

    世の中になれば

    こうした愚か者を減らせる効果もあると思う


    中井正広個人も、ひどいものだと思ったが

    もっとひどいのは、フジテレビだろう


    今週の週刊文春の記事をまとめると

    被害にあった女子アナは

    フジテレビの上司、3人に相談した

    ところが、3人はグルになって

    事件のもみ消しにあたった


    そのうちの一人は、名指しまでされている

    佐々木恭子アナだそうだ

    同じ女性だからと、藁にもすがる思いで

    被害の内容を相談したら

    かえって来た言葉は、なんと

    「大変だったね、ちょっと休もうか」だけで

    強姦のおぜん立てをした上に

    騙して、密室で二人きりにさせた

    プロデューサーのことは不問

    もちろん、中居正広のことも不問

    もう一人、同席していた上司に至っては

    「つきあってたんじゃないの」と

    せせら笑った、とのことだ


    どうにも、あまりにも手際が良すぎて

    初犯とも思えない


    こうなってくると、中居正広個人ではなく

    フジテレビの責任追及も

    必要だろうと思う

    もし、これがシステム化されており

    ほかにも被害者がいるようなら

    ……実は、このシステムと

      全員ドタキャンによる、強姦のおぜん立ては

      テレビ局で習慣的に行われていると

      半年以上前に告発していた人がいる

      ただ、これがNHK党の、ガーシーこと

      東谷で、現在は脅迫罪で服役中という

      あまりに信用のできない方の発言だったので

      聞いた時には

      AVの見過ぎだろう、くらいにしか

      思っていなかったのだが

      これが、事実ということらしい……


    徹底的な調査と

    もし「クロ」であれば

    フジテレビは、組織的に性犯罪の片棒を担いだ企業として

    放送許可を取り消した方がいいと思う


    それにしても

    こうなってくると、紅白歌合戦の直前に

    曲を差し替えて

    「私たちは、いかなる性暴力も容認しません」と

    シンプルだが、はっきりと明言した

    星野源サンの見事さが

    いっそう輝いて見えてくるような気がしている




    2025年1月9日木曜日

    敗北宣言をどうぞ、と言われた話

     昨日、気象庁と国交省が合同で

    大雪警戒の緊急発表を行った

    この二つの組み合わせは、早い話が、ヤバい

    激やば、と言ってもいい

    なので

    私の住んでいる関東地方は

    警戒区域には入っていなかったものの

    君子危うきに近寄らず

    転ばぬ先の杖

    備えあればうれいなし、の三段論法(?)で

    木曜日(今日のことである)は、半日休暇

    金曜日(明日のことである)は丸一日

    有給休暇を申請しておいた


    これで雪への備えは万全、と思い

    通勤用に、ゴム長と

    履き替えようの、合皮のシューズを用意して

    ぐっすりと眠った


    ここまでは、良かったのだが


    朝になって、気が付いた

    晴れている

    しかも、雲一つない、 真っ青な冬空である

    太陽はぽかぽかと

    洗濯物でも干せば、大変によく乾きそうな

    イラストで描けば

    お日様の中に、ニコニコ顔を書きたくなるような

    完全無欠の晴れである


    合皮の靴だけは

    置き靴用にもっていったものの

    ゴム長は片付け

    普段の革靴を履いていった


    半日休暇と、その理由は

    同じ部署の同僚には、すでに広まっている

    なんとも言えない、恥ずかしい雰囲気の中で

    一日が始まった

    年下の上司の朝の挨拶

    ……役職定年になっているので

      上司は、当然な~年下になる

      だが、この上司が、私が見ていて申し訳ないくらいに

      私に、たっぷりと気を使ってくれている……

    この上司が、普段の毎朝と同じように

    「おはよう、いい天気だね」というと

    どっ、と笑い声がわいた

    ……この条は、まったく何のことかわからず

      目を白黒させていたが……


    明日の有給休暇の申請が

    なんとも、気恥ずかしいのと

    月曜日とつなげて、四連協になってしまい

    なんとなく、心苦しいので

    有給休暇の取り消しはできるかどうか

    そっと聞いてみたところ

    「大丈夫です」とのこと

    こんなこともあろうかと

    今日の午後の有給休暇の申請だけは

    上司に回しておいたけれど

    明日の分は、保留にしてありますから、とのこと

    平身低頭、お礼を言って

    取り消し処置をさせてもらった


    一番若い、新入社員の同僚が

    軍師殿でも読みが外れることがあるんですね

    敗北宣言をどうぞ、などと、

    茶化してくるものだから


    ここはひとつ、映画「八甲田山」の

    北大路欣也サン風に

    ……映画「八甲田山」は

      我々の年代なら、知らない人はいないけれど

      50代の方では、知っている方の方が少ないだろう

      日露戦争前、八甲田山で

      雪中行軍の演習を行った

      陸軍の舞台が雪山で道に迷った挙句

      210名の部隊中、199名が死亡するという

      大量遭難事件を扱った映画で

      当時の男性スターは、高倉健や、緒方拳をはじめとして

      ほぼ全員が参加していた

      北大路欣也は、遭難した部隊の高級将校の一人で

      ぽつりとつぶやく

      「天は我々を見放した」というセリフは

      当時の流行語にもなったものだった……


    話を戻して

    北大路欣也風に、重々しく述べた

    私の敗北宣言は

    「日本アルプスは、想像を超えて、偉大だった」


    日本海の雪雲は

    要は、日本アルプスに阻まれて

    関東平野までたどり着けなかったわけなので

    私は、日本アルプスの偉大さを

    見誤った、ということになる、と思ったからだが


    なぜか、爆笑が起きてしまった

    偉大だった、はいいですねぇ

    これ、流行るかもしれないですよ、と

    笑顔の同僚たちに送り出されて

    半ドンで帰られせたいただいた


    レモネードと、R1、野菜ジュースを

    大量に飲んで、ひたすら昼寝をしたせいで

    なんとなく、引きかけの風邪も

    収まってきたような気がする


    有意義な半日だったし

    理由はともあれ

    笑顔、というのはいいものだ、と

    ブログには、書いておこう

     

    ちなみに、下に貼ってあるのが

    映画、「八甲田山」の当時のポスターである

    私が、雪をひどく警戒するのは

    ひょっとして、小学校の頃に見た

    この映画のせいかもしれない、と

    少しばかり、考えたりもする





    2025年1月8日水曜日

    大雪に備えて、何をしようか

     10日にかけて、大雪になるらしい

    私の住んでいる関東地方は

    豪雪予想の地域には含まれてはいないが

    日本海側は、本当に大変らしい


    どうぞ、お気をつけて

    お怪我など、なさらないように、としか

    言えないが


    私の息子夫婦の住んでいる大阪も

    雪予報で、孫を無事に

    保育園に送り迎えができるかどうか

    とても不安に思っているようだ

    何の助けもできないのが

    なんとも、申し訳なくも、歯がゆくも思うのだが

    こればかりは、どうにもならない


    そのうえ、悪いことに

    少し、風邪気味なのだ

    理由はわかっている、年末年始に

    あまりにいい気になって、遊びすぎたのだ

    考えてみると

    クリスマスイブに、サンタになって

    プレゼントを配りに行くボランティアに

    参加して以来、ずっと毎日

    外に遊びに行き続けていた


    文字通りの、「年寄りの冷や水」で

    風邪くらい引いても、当たり前だろう


    雪の間に、熱など出して

    病衣に行くような羽目になっても困る

    それに、駅から私の家までは坂が三か所ある

    もう還暦を過ぎれば

    「転ぶ」のはかなり危険だ

    通院の最中に、熱で足元がおぼつかなくなり

    すっころんだ、となっては

    まさに、目もあてられない


    そこで、明日の午後は

    半日休み

    明後日は、まるまる一日休みを

    もらうことにした

    そして、そのまま週末になだれこみ

    一気に、風邪を抜いてしまおうと思っている


    役職定年になって、一番ありがたいのは

    こういう時だ

    天候不良が予測されるときには

    何の遠慮もなく、有給休暇を使うことができる


    明日は、もし雪が降っていたら

    ゴム長靴で通勤し

    職場で靴を履き替える

    ……小学生が使うような

      靴袋に、合皮の軽い靴を入れて

      すでに準備はできている……


    この靴は、そのままロッカーに置いておき

    ゴム長に履き替えて家に帰る

    雪なら、そのまま

    まだ、雪になっていなければ

    スーパーで、野菜類

    といっても、洗わずに食べられる

    カット済み野菜のパック

    豆腐、ハム、ベーコン

    ヨーグルト、アイスクリーム、ゼリーなど

    正月後の買い出しも兼ねて、あれこれ買い込み

    そのまま、ゴロゴロしながら

    野菜とハムサンドくらいの

    簡単な食事を済ませて

    たっぷり眠る予定だ


    雪が降っているときよりも

    雪が凍った時に、滑る方が怖い

    私は、あれは何というのだろうか

    靴底の裏側に引っ掛けると

    即席のスパイクになる

    ギザギザを買い込んであるので

    少しばかり、安心といえば安心だが

    君子危うきに近寄らず、だ

    凍ったアスファルトの坂など

    通らずに済めば、済ませたい


    ともあれニュースで

    気象庁と、国土交通省の合同会見での

    緊急発表を見るにつけ

    ……この二つが合同で会見、というのは

      相当レベルに「ヤバい」という証だ

      石橋はたたいておくに超したことはない……

    企業の偉い方々

    どうか、ご配慮を、と思わざるを得ない

    若いかどうか、役職についているかどうかにかかわらず

    社員を危険から

    守るのが、企業の義務だと

    言ってくれるような会社が増えることを

    心から願っている







    2025年1月7日火曜日

    私の七草がゆ

     今日は、1月7日

    七草がゆの日だ

    春の七草をいれた粥を食べて

    おせち料理や、雑煮で疲れた胃腸をいたわり

    正月から、日常生活に戻る日だ


    私自身のことを言えば

    昨日が初出勤だったので

    すでに、日常生活は始まっているのだが


    七草がゆの日は、毎年大切にしている

    というよりも

    七草がゆを作るのが、好きなのだと思う


    正月終わりで、いきなりカレーや

    ハンバーグ、というのも、

    なんだか、武骨な気がする

    ここはやはり、古式ゆかしい方法で

    正月の最後を飾る方が

    おごそかで、良い気がするのだ


    それに、スーパーの野菜売り場で

    「七草パック」が売っているのを見ると

    なんとなく、手が出てしまう

    ミニチュアのような、親指くらいの

    かわいらしい大根や

    パックを開けると、子供のころによく遊んだ

    多摩川の土手の草の香りがする

    ……おそらく、春の七草のうちの

      「はこべ」の香りではないかと思う……

    カブも、小さいくせに、いっちょ前に

    ぷっくりと膨らんでいるのも、愛らしい

    その中で、セリだけは

    茎もどっしりとしていて

    粥にたいた後までも

    強い香りと、はっきりした味わいが残るのが

    いかにも、自己主張が強くて、楽しい


    この頃は、「七草サラダ」というパックまで売りだしていて

    いかにも、購買欲をそそられる

    仕事から帰ってくると

    そうした七草関連商品が

    20~30パーセントオフになっているのも

    また、嬉しい


    今年は、七草パックと

    カット済みで、すぐに食べられる

    ロメインサラダ

    それに、サーモン寿司パックを買い込み

    七草粥としゃれこんだ


    とはいえ

    私の好きなレシピなので

    普通の七草粥とは、かなり違う


    コメと水の分量は1対7

    出勤前から、お値段以上のニトリで買い込んだ

    おひとり様用土鍋で、漬けこんでおいたので

    ほどよく水を吸っている

    ただ、私のレシピでは

    この水に、カツオ風味の本田氏を

    どっさりと混ぜている

    澄まし汁より、少し恋いくらいの味がついている


    土鍋を火にかけ

    七草のうちの、大根だけを輪切りにして

    コメと一緒にコトコト煮込む

    この間に、サラダと寿司の準備をする

    ロメインサラダは、皿に移して

    胡麻ドレッシングをかけるだけ

    サーモン寿司は、さらに並べるだけだ


    コメに火が通ったところで

    豆腐を大きめの、さいの目に切り

    一丁全部、粥に投入する

    餅も、残っていたので

    四分の一の大きさに割って、粥に投入する


    七草がゆ、というよりも

    七草の入った雑炊のようになっている

    食べるときは、小皿にとり

    少しだけ、七味唐辛子を振る


    本来は、七草粥は塩だけの味付けで

    七草以外は、何も入れないが

    なぜ、このようなレシピにしているかというと

    単純に

    私が好きだから、である


    粥なのに、なぜサーモン寿司まで食べるのか、というと

    紅白で、いかにもこの年に

    幸いを招きそうだから、ということもあるが

    主な理由は、私がすきだから、である


    サラダのドレッシングがゴマダレなのも

    もう、ここまでくると、くどいような気もするが

    私が好きだから、だ


    自分が好きなものに囲まれて

    新しい年の日常が始まる

    なんとも、幸せではないか











    なべいっぱいの七草がゆ(ほとんど雑炊)を

    食べきれるのか、多すぎないか、と

    聞かれそうだが

    もちろん、多すぎる

    七草がゆだけならまだしも

    サーモン寿司まであるのだ

    多すぎるのが、当たり前だろう


    七草がゆは、今日は半分くらい食べて

    残りは、明日の朝食にする

    顔を洗っている間に、温めなおして

    弁当用に炊いたご飯を少し加えて

    お茶漬けのように、さらさらとすすって

    おなかを内側からあたためたところで

    寒い屋外に、通勤に出かけていく


    今年一年、風邪などひかず

    暖かく、健康にすごせますように、という

    ささやかな、願掛けのような

    毎年1月8日の朝にやっている、おまじないだ


    今年の七草粥は、なんだか格別

    上手にできたように思う

    ……実は、このセリフは毎年言っている

      自分でもわかっているのだか

      やはり、今年も言いたくなる……


    幸先の良い、七草明けになりそうだ

    今年も、幸せになれますように




    豆腐が温まったくらいのところで

    火をとめて、少し厚めにスライスしたカブと

    ざく切りにした七草を上から

    そっと置くように投入し

    仕上げに、ごま油をかけまわす