昨日、気象庁と国交省が合同で
大雪警戒の緊急発表を行った
この二つの組み合わせは、早い話が、ヤバい
激やば、と言ってもいい
なので
私の住んでいる関東地方は
警戒区域には入っていなかったものの
君子危うきに近寄らず
転ばぬ先の杖
備えあればうれいなし、の三段論法(?)で
木曜日(今日のことである)は、半日休暇
金曜日(明日のことである)は丸一日
有給休暇を申請しておいた
これで雪への備えは万全、と思い
通勤用に、ゴム長と
履き替えようの、合皮のシューズを用意して
ぐっすりと眠った
ここまでは、良かったのだが
朝になって、気が付いた
晴れている
しかも、雲一つない、 真っ青な冬空である
太陽はぽかぽかと
洗濯物でも干せば、大変によく乾きそうな
イラストで描けば
お日様の中に、ニコニコ顔を書きたくなるような
完全無欠の晴れである
合皮の靴だけは
置き靴用にもっていったものの
ゴム長は片付け
普段の革靴を履いていった
半日休暇と、その理由は
同じ部署の同僚には、すでに広まっている
なんとも言えない、恥ずかしい雰囲気の中で
一日が始まった
年下の上司の朝の挨拶
……役職定年になっているので
上司は、当然な~年下になる
だが、この上司が、私が見ていて申し訳ないくらいに
私に、たっぷりと気を使ってくれている……
この上司が、普段の毎朝と同じように
「おはよう、いい天気だね」というと
どっ、と笑い声がわいた
……この条は、まったく何のことかわからず
目を白黒させていたが……
明日の有給休暇の申請が
なんとも、気恥ずかしいのと
月曜日とつなげて、四連協になってしまい
なんとなく、心苦しいので
有給休暇の取り消しはできるかどうか
そっと聞いてみたところ
「大丈夫です」とのこと
こんなこともあろうかと
今日の午後の有給休暇の申請だけは
上司に回しておいたけれど
明日の分は、保留にしてありますから、とのこと
平身低頭、お礼を言って
取り消し処置をさせてもらった
一番若い、新入社員の同僚が
軍師殿でも読みが外れることがあるんですね
敗北宣言をどうぞ、などと、
茶化してくるものだから
ここはひとつ、映画「八甲田山」の
北大路欣也サン風に
……映画「八甲田山」は
我々の年代なら、知らない人はいないけれど
50代の方では、知っている方の方が少ないだろう
日露戦争前、八甲田山で
雪中行軍の演習を行った
陸軍の舞台が雪山で道に迷った挙句
210名の部隊中、199名が死亡するという
大量遭難事件を扱った映画で
当時の男性スターは、高倉健や、緒方拳をはじめとして
ほぼ全員が参加していた
北大路欣也は、遭難した部隊の高級将校の一人で
ぽつりとつぶやく
「天は我々を見放した」というセリフは
当時の流行語にもなったものだった……
話を戻して
北大路欣也風に、重々しく述べた
私の敗北宣言は
「日本アルプスは、想像を超えて、偉大だった」
日本海の雪雲は
要は、日本アルプスに阻まれて
関東平野までたどり着けなかったわけなので
私は、日本アルプスの偉大さを
見誤った、ということになる、と思ったからだが
なぜか、爆笑が起きてしまった
偉大だった、はいいですねぇ
これ、流行るかもしれないですよ、と
笑顔の同僚たちに送り出されて
半ドンで帰られせたいただいた
レモネードと、R1、野菜ジュースを
大量に飲んで、ひたすら昼寝をしたせいで
なんとなく、引きかけの風邪も
収まってきたような気がする
有意義な半日だったし
理由はともあれ
笑顔、というのはいいものだ、と
ブログには、書いておこう
ちなみに、下に貼ってあるのが
映画、「八甲田山」の当時のポスターである
私が、雪をひどく警戒するのは
ひょっとして、小学校の頃に見た
この映画のせいかもしれない、と
少しばかり、考えたりもする
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