2025年1月7日火曜日

私の七草がゆ

 今日は、1月7日

七草がゆの日だ

春の七草をいれた粥を食べて

おせち料理や、雑煮で疲れた胃腸をいたわり

正月から、日常生活に戻る日だ


私自身のことを言えば

昨日が初出勤だったので

すでに、日常生活は始まっているのだが


七草がゆの日は、毎年大切にしている

というよりも

七草がゆを作るのが、好きなのだと思う


正月終わりで、いきなりカレーや

ハンバーグ、というのも、

なんだか、武骨な気がする

ここはやはり、古式ゆかしい方法で

正月の最後を飾る方が

おごそかで、良い気がするのだ


それに、スーパーの野菜売り場で

「七草パック」が売っているのを見ると

なんとなく、手が出てしまう

ミニチュアのような、親指くらいの

かわいらしい大根や

パックを開けると、子供のころによく遊んだ

多摩川の土手の草の香りがする

……おそらく、春の七草のうちの

  「はこべ」の香りではないかと思う……

カブも、小さいくせに、いっちょ前に

ぷっくりと膨らんでいるのも、愛らしい

その中で、セリだけは

茎もどっしりとしていて

粥にたいた後までも

強い香りと、はっきりした味わいが残るのが

いかにも、自己主張が強くて、楽しい


この頃は、「七草サラダ」というパックまで売りだしていて

いかにも、購買欲をそそられる

仕事から帰ってくると

そうした七草関連商品が

20~30パーセントオフになっているのも

また、嬉しい


今年は、七草パックと

カット済みで、すぐに食べられる

ロメインサラダ

それに、サーモン寿司パックを買い込み

七草粥としゃれこんだ


とはいえ

私の好きなレシピなので

普通の七草粥とは、かなり違う


コメと水の分量は1対7

出勤前から、お値段以上のニトリで買い込んだ

おひとり様用土鍋で、漬けこんでおいたので

ほどよく水を吸っている

ただ、私のレシピでは

この水に、カツオ風味の本田氏を

どっさりと混ぜている

澄まし汁より、少し恋いくらいの味がついている


土鍋を火にかけ

七草のうちの、大根だけを輪切りにして

コメと一緒にコトコト煮込む

この間に、サラダと寿司の準備をする

ロメインサラダは、皿に移して

胡麻ドレッシングをかけるだけ

サーモン寿司は、さらに並べるだけだ


コメに火が通ったところで

豆腐を大きめの、さいの目に切り

一丁全部、粥に投入する

餅も、残っていたので

四分の一の大きさに割って、粥に投入する


七草がゆ、というよりも

七草の入った雑炊のようになっている

食べるときは、小皿にとり

少しだけ、七味唐辛子を振る


本来は、七草粥は塩だけの味付けで

七草以外は、何も入れないが

なぜ、このようなレシピにしているかというと

単純に

私が好きだから、である


粥なのに、なぜサーモン寿司まで食べるのか、というと

紅白で、いかにもこの年に

幸いを招きそうだから、ということもあるが

主な理由は、私がすきだから、である


サラダのドレッシングがゴマダレなのも

もう、ここまでくると、くどいような気もするが

私が好きだから、だ


自分が好きなものに囲まれて

新しい年の日常が始まる

なんとも、幸せではないか











なべいっぱいの七草がゆ(ほとんど雑炊)を

食べきれるのか、多すぎないか、と

聞かれそうだが

もちろん、多すぎる

七草がゆだけならまだしも

サーモン寿司まであるのだ

多すぎるのが、当たり前だろう


七草がゆは、今日は半分くらい食べて

残りは、明日の朝食にする

顔を洗っている間に、温めなおして

弁当用に炊いたご飯を少し加えて

お茶漬けのように、さらさらとすすって

おなかを内側からあたためたところで

寒い屋外に、通勤に出かけていく


今年一年、風邪などひかず

暖かく、健康にすごせますように、という

ささやかな、願掛けのような

毎年1月8日の朝にやっている、おまじないだ


今年の七草粥は、なんだか格別

上手にできたように思う

……実は、このセリフは毎年言っている

  自分でもわかっているのだか

  やはり、今年も言いたくなる……


幸先の良い、七草明けになりそうだ

今年も、幸せになれますように




豆腐が温まったくらいのところで

火をとめて、少し厚めにスライスしたカブと

ざく切りにした七草を上から

そっと置くように投入し

仕上げに、ごま油をかけまわす



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