2024年4月30日火曜日

今日は「言いたいことを一言」三連発

 いつも、ついつい長くなってしまうので

今日は、ゴールデンウイークだし

短く、サッと

言いたいことだけを言ってしまおうかと思う

では、ひとことメッセージ三連発


岸田内閣の閣僚たちが十人以上

この連休中に

のんびりと海外旅行に行くそうだ

そこで、一言

能登に行け、能登に!!


その2

国民の90パーセントが合意、なら

ほとんど、「民意」だろう

民意に沿って、その場で採用白とまではいわない

ただ、せめて

検討くらいしろ

天皇長子承継制度


その3

これは、サルバトール・ダリの作品

1961年発表「イースターの目」










これが、おなじみミャクミャク








まさか、パクリ?!

(でも、ダリの方が

 完成度が高い気がする)


ああ、すっきりした

おあとがよろしいようで

2024年4月29日月曜日

ゴールデンウイークの楽しみ・週刊新潮推薦・超リラックス入浴法

 今日は、私の感覚で言えば

「天皇誕生日」

いつの間にやら、「昭和の日」に

なっているようだが

月曜日というのに、のんびりできる

幸せな日だ


幸せついで、のんびりついでに

「のんびりの最高峰」をやってみようと思った

週刊新潮ご推薦の、リラックス入浴法だ


実は、記事が載っていたのは

二週間以上前だったのだが

ちょっと、あまりにものんびりしすぎているので

ゴールデンウイークの連休まで

とっておいたようなものだ

それだけに、とても楽しみだった


もともとは、血圧もコレステロールも下がる

温泉の楽しみ方、という見出しがついていたが

普段、温泉に行けない人のために

家庭でもできる、いわば「温泉ごっこ」の

やり方の手引きまでついている

なかなかの両記事だった


内容をかいつまんで要約すると

湯は、刺激の少ないものがおすすめ

ラジウム温泉などは避けて

肩こりなどに聞くといわれている

俗にいう「やわらかい湯」を選ぶ


入浴時間は、日の高いうち

つまり、昼風呂である

……確かにこれは、

  ♪小原の庄助さん 朝寝朝酒

   朝湯が大好きで~  ♪ の世界だ

  間違いなく、リラロックスできる

  ちょっとした「おサボリ」の背徳感も

  たんのうできそうだ……


血圧やコレステロールを下げるには

風呂上がりの水分補給が大切

利尿作用などの無い、健康的な水分摂取に

牛乳や、コーヒー牛乳を

グイッと行くのがおすすめ


本来なら、温泉街をぶらぶら見て回るような

リラックス効果があれば良いのだが

自宅ではそうはいかない

なので、それに代わるリラックス法として

部屋を暗めにして

ひたすら、ゴロゴロ

気持ちよく、寝そべっているのがベスト

車でいえば、完全にブレーキをかけた状態を

人工的に作り出せる


で、全部セットでやってみた

風呂の湯は、新しいものをなみなみと入れ

薬局で買ってきた温泉のもと

迷ったすえに、登別温泉にした


頭に手ぬぐいをのせて

湯に浮かべた盆に徳利をのせて

一杯やりながら入浴、というのが

昭和のひなびた温泉スタイルだったのだが

アルコールと入浴の取り合わせは、心臓に良くない

それに私はソバ―・キュリアス

飲めることは飲めるが、あえて飲まないライフスタイルだ

とはいえ

なんとなく、こういう「悪いこと」もしたくなったので

今年初めての冷茶を作り

チビチビやることにした


風呂上がりの牛乳は

できれば、ルシウスのようにフルーツ牛乳に

したかったのだが

……わかる人だけニヤリとしてくれればいい

  わからない人は読み飛ばして欲しい

  どうせ、たいしたことは書いていない……

作り方がわからなかったので

インスタントコーヒーを使って

少し甘めのコーヒー牛乳を作り

冷蔵庫では足りない、冷凍庫に入れて

キンキンに冷やすことにした


本当は、小原庄助さんにあやかって

朝寝もしたかったのだが

これは、我が愛猫に

朝だ朝だと泣き叫ばれて

果たせずに終わった


で、昼風呂大作戦だが


一言で言って、最高だった

これ以上のリラックスは考えられないほど

徹底的にリラックスできた

ついでに言えば

風呂上りは、きちんと服を着こむよりは

もしあれば、作務衣くらいの

リラックス全開ファッションの方が

涼やかでいいと思う


ゴロゴロし、半分うとうとし

温泉街の冷やかしのかわりに

近所のモッコウバラロードを散歩に行って

完全に、非日常を楽しめた

今夜は少し、寝つきが悪くなるかもしれないが

明日も休日だ、早起きする必要はないのだから

眠れなかったら、受験勉強の続きをすればいい

本当に、心にかかる雲もなし、とは

まさにこのことだろうとおもう


ゴールデンウイークは、やっぱり最高だ





2024年4月28日日曜日

今夜は夜更かし・見たいテレビにかじりつきます

 連休も二日目

昨日、自由時間を使って

衣替えと寝具替えをしたおかげで

真夏日になった今日は

今年初めての、袖なしの夏物

特に、一番のお気に入りを着ることができ

季節を先取りしたようで

なんとなく、気分がいい

夜も、サラサラのシーツと肌掛けで

ゆっくり眠れそうで

昨日の自分にお礼を言いたいくらいだが


今夜は、テレビ漬けで

たっぷり遊ぶつもりだ

笑点から、BSで6時からの大河ドラマ

夕食後に日曜美術館、の流れは

毎週の定番だが

今日だけは、日曜美術館をやめて

少し目を休めて、その間に少し勉強

勉強は、今日のノルマが終わったら

美味なコーヒーを淹れて

リビングに陣取る


楽しみにしていたテレビがあるのだ

選挙速報である


ここ二週間くらい、職場でもネットでも

この話題で持ちきりだった

衆院の補選だが

これが、実に面白い

今回の目玉は、保守王国島根での

自民と立件民主の一騎討ち

もし立件民主が勝てば

次の選挙では、二階ジュニアや、河野大臣も

危なくなるかもしれない、と聞くと

どうしても、気になってくる


東京15区は、私は住んではいないのだが

私の同僚の中に、二人、選挙権者がいて

なかなか熱い戦いだ、と言っていた

いい方でも、悪い方でも有名な乙武候補といい

選挙応援に入っていた小池都知事

維新のトップ二人

立憲民主と共産党のトップや有力者いろいろ

その他にも、オールスターのような感じで

おまけに、過激な選挙妨害まであり

実に、盛りだくさんな選挙だったそうだ


この先の政局にも興味はあるが

それ以上に

勝ち負けのはっきりつく勝負は

かなり好きでもある

スポーツには興味はないが

囲碁、将棋なども好きだし

ネットのオセロゲーム対戦も

ちょくちょくやりに行く

ついでに、ギャンブルを扱ったコミック

「カイジ」シリーズも好きだったりする


選挙も一種、合法的な真剣勝負

しかも、今回は選挙区でただ一人しか当選しない

勝負色の強い選挙だ

多分、気になってちょくちょくネットニュースを見たり

テレビをつけたり消したりしそうなので

どうせなら、徹底的に見てしまおう

そして、日中には見られるだけの

やるべきことをやってしまおうと思った


それにしても

大勢が判明するのは、今日の深夜とのこと

明日が休みで、本当に良かった

ゴールデンウイーク、万々歳である








2024年4月27日土曜日

今日からゴールデンウイーク・何をしようか

 今日からゴールデンウイーク

私は有休をとりまくっているので

なんと、10連休である

これでは、ゴールデンを通り越して

プラチナウイーク、というところだ


せっかくの休日、何をしようか、と

本来なら、あれこれ楽しく迷うところなのだが

今年は、なにせ五月の月末に

ファイナンシャルプランナー1級の

試験が迫ってきている

もう、残日数30日を切っている

過去問は一通り終わったとは言え

まだ、「一回りした」だけで

細かい部分のテキストの読み込みと暗記作業が

残っている

10連休は、一日6時間を目標に

猛勉強に充てざるを得ないのだが


毎日、2時間くらいは

自由時間を作ることにした

一時間は、体のために散歩と筋トレ

縄跳びくらいもするのだが

残り1時間は、完全に趣味

好きなことをしようと決めた


本日の1時間だが

掃除と、衣替にあててみた

家事も、一人分なら

さほど負担はないとはいえ

夏物冬物の入れ替えや

寝具の取り換えなどは

ある程度時間もかかるし

何より、気分がゆったりした時でないと

「どうしてこんなくだらないことに

 大事な自由時間を取られなくてはいけないんだ」と

おかしなイライラの元になる


……決して「くだらないこと」ではない

  特に、気温にあったシーツや掛け布団を

  使わなくては、熟睡できないし

  熟睡できなかった朝のつらさは

  自分でもよくわかっているつもりである

  なので、この頃のように

  ひがわりで

  10度以上気温が変わるようなときは

  シーツ、掛け布団、寝間着の3点セットは

  3種類ほど用意して

  寝る前に、すぐに最適なものを選べるように

  セットしておくのがベスト、というのは

  自分が一番よくわかっている

  だが、仕事帰りでくたびれていた李

  急な暑さでバテていたりする時は

  こんなことにまで

  なぜか、ヤツアタリしたくなってしまうのだ……


今日は、寝具を整えたので

この先、布団があわなくて寝付けなくなることもないし

眠っていて、寒くて目が覚めたときにも

すぐに、薄手の木綿毛布が出せるよう整えておいた

何があっても安心、と思うだけで

ぐっすり眠れそうな気がする


テーブル周りも整頓し

丁寧に磨いておいた

これで、しばらく気になっていた

「かたづけろよ」

「掃除しろよ」という

散らかった物からうける無言の圧が無くなり

座るだけでなんとなく

快適な気がする

余りに気分がよかったもので

ノンアルコール・ジントニックなど作って

乾杯までしてしまった

実に、爽快だ


明日は、天気が良ければ

隣町のホームセンターに行って

野菜の苗を買おうかと思っている

今年は、スイカに挑戦したいのだ


勉強漬けで、ご近所にしか出かけられないが

やはり、ゴールデンウイークはわくわくする




2024年4月26日金曜日

ゼロ歳児に選挙権?

 yahooニュースの見出しに

某政治家が、ゼロ歳児に選挙権を与えよと

主張している、と、載っていたのが昨日のこと


あまりのバカバカしさに

これは、閲覧数を稼ぐための

メチャクチャな見出しに違いないと思い

記事も読まずにそのまま忘れていたのだが


今日、職場で話題になっていた

何と、本気で言っていたのかと

驚くより前に、ドン引きに引いた


比きながらも、好奇心で

ニュースを読んでみたところ

若年層の意見を取り入れる政治にするには

子供に選挙権を与えて

子供が成人するまで、親が代行すればよい

子供一人につき、一票

その政治家は、僕は子供が三人だから、四票

と、あきれたことをほざいていた


突っ込みどころが多すぎて

どこから突っ込んでいいか、よくわからないのだが


まず、結婚している場合

親権は親の両方にある

子供の票を代行して投票するとして

両親が誰に投票したいか

意見が違ったら、どうするのか

そもそも、たとえ夫婦であっても

「誰に投票するか」は言う必要はないという

「選挙の秘密」という原則もあったと

高校の頃の公民で習った記憶がある

選挙の原則を破らなくては運営できない制度など

作る前から、欠陥制度なのがわかり切っているのだから

とっととやめた方がいい


それに、子供の票を親が代行で投票するなら

夫婦二人の分の票になるはずだ

夫が一人で勝手に、子供の票を全取りして

僕は四票、とは

母親の、親としての立場や権利を

をないがしろにするにもほどがある

ここまで男尊女卑を見せつけられると

母親を親と認めない

家父長制にもどしたいのではないかと

邪推したくもなってくる


それに

若年層に、政治がもっと

目を向けるようにしたいなら

話はとても単純だ

子育て中の家庭が、日本中全員

選挙に行くようにすれば良いだけの

話ではないか

若者の投票率の低さは

どんな選挙でも必ずといっていいほど話題にされている

若年層があと3割投票に行けば

流れが変わる可能性はあると思う

投票権を考える前に

まず、投票率をあげる方法を考えればよいのに、と思う


それに、

子供のいる人は、子供の数だけ

投票権を増やしてあげましょう、という発想が

私には、なんとも気持ちが悪い


私の祖母は、勲章を持っていた

祖母はそれが自慢だった

だが、ある時、何をしてもらった勲章なのかを聞いてから

今でいう、トラウマ、というやつなのだろう

私は、その勲章だけではなく

勲章そのものが、大嫌いになった

その勲章は、女が子供を10人以上産むと

「よく生みました」と国が頭をなでてくれる

そういう勲章だった

祖母には、大変に失礼なのは良くわかっている

ひどいことを言っているのもわかっている

だが、わかっていて、言わせてもらいたい

その話を聞いた、子供の頃の私は

ニワトリに卵を強制的に産ませる

ブロイラーが思い浮かんだ

その時、とっさに頭に浮かんだ

「人間ブロイラー」という言葉は

半世紀近くたった今でも、頭の中から消えきってはいない


このセロ才児選挙権の話は

どうしても、その人間ブロイラーを思い出させるのだ


それに

子供のいる人だけ、選挙権が四倍、五倍になる

選挙権欲しさに子供を作る人は

いないだろうとは思うが

これは、シングルの人や

不妊治療をしても子供のできなかった人との間に

大きな分断を作るだろうと思う

特に、つらい不妊治療をして

とうとう子供のできなかった人達に対して

思いやりのかけらすらない

なんと無神経な、というのが

正直な感想だ


まあ、当然だろう

おひとり様で、働き続けている人にしてみれば

子育てで休んでいる間の、その人の年金分まで

自分たちが払ってやっているようなものだ

今でさえ、子供の体調のためにやむなくであっても

急に仕事を休んだり、保育所にお迎えに行くために

早退したりする人たちに対して

皮肉交じりに

「子持ち様」という言葉があるくらいだ

選挙権、という目に見える形で差別をするなど

決して、良い方向には向くまい


それに、これは大変に素朴な疑問なのだが

確か、日本国憲法で

平等権、というのが定められていなかっただろうか?

選挙権という基本的人権を

子供の有無という、選挙とは全く関係のない事実で

他人の何倍も増やしてしまう、というのは

平等権に反するのではないだろうか?


その政治家は、ゼロ歳児選挙権を

党のマニフェストにも入れたい、と言っているようだが

よっぽど、シングルが嫌いなのだろうか?

丁度、あと二日で選挙の投票日だ

日本中のおひとり様を敵にまわすようなまねなど

やめた方が利口だと思えるのだが


まとめて一言

これ、月遅れのエイプリルフールですよね?








2024年4月25日木曜日

定年後、何歳まで働くか

 老齢年金の額が下がり

社会保障費が上がり

介護保険の負担率が上がり

オマケに、今後どうなるかの見通しが

全くつかない

ヘタをすれば、遺族年金が廃止になるし

その次に手を付けるのは

障害年金だろう、と考えると

とても危なっかしくて

国の年金に老後を頼ることなど

できないだろうと思う


本来なら、年金をすっぱりやめさせてもらって

その分、自分で積み立てやら保険やら投資やら

あれこれやっていく方が

絶対にいいに決まっている、と思うのだが

現行の制度では、そうもいかない


仕方がないので

少しでも貯金を殖やすことと

少しでも、長く働くことが

幸せな終活に繋がるだろうと思っている


それに

誰とも話さず、まるまる一日

家に居続け、やることがない、という生活も

それはそれで、厳しいように思う

ある程度、社会と接点を持ち

毎月の食費と光熱費相当分くらいの

収入を得られる仕事を探すのが

ベストではないかと思っている


では、何歳まで働くか

私は、最短で70才だろうと思っている


昔と違って、いまは65歳というのは

かなり元気で

まだ、体力も気力もある

とはいえ、毎日の通勤列車の混雑は

少しばかりこたえるし

夏場の35度を超える日に

外回りの仕事は、できれば遠慮したい


なので

ある程度、体に負担にならない職種を選び

週に二回か三回程度

できれば、人間関係がうっとうしくなくて

体はあまり使わない業務

特に、重いものを持たなくてよい業務

このあたりを探したいと思っている


最短で70歳、といったのは

仕事が面白くて

……趣味と兼ねられるような職種を選べれば

  仕事は楽しいだろうと思う

  例えば、英語が好きな人が

  英会話学校の非常勤講師になるなど

  逆に言えば、辞める理由も無さそうだ……

生き甲斐になっているような場合は

続けられるだけ、続ければよいと思う

(疑う者は政治家を見よ、だ)


そして、仕事が週に2,3回程度なら

長期の海外旅行などは無理だとしても

近場に日帰りピクニック

一泊二日の温泉旅行、くらいなら

働きながら行くこともできる

つまり、仕事とやりたいことが両立でき

しかも、貯金に手を付けずに生活できるなら

まさに、一石三鳥だと思うからだ


70歳になったら、一区切りで

「自分会議」をして

先のことを決めればよいと思う

この年齢なら、かなり個人差は大きくなっていると思う

その時点で

体力と、社会から切り離される寂しさと

貯金の残高と、やり残したこと

それを全部突き合わせて

自分の今後の生き方を、自分で決めるのが

一番ではないかと思っている


だが、この「理想の老後」のためには

一番必要なのは

何と言っても、健康だ

健康診断で指摘された

痛風と、コレステロールに気を付けて

今からでも、血管年齢を若返られるよう

努力していきたいと思っている






2024年4月24日水曜日

遺族年金廃止のショック!!

新聞を読むのは私の趣味の一つだが

今回ばかりは、腹立たしいのを通り越して

あきれ返った


遺族年金廃止のニュースである

正確には、「廃止」ではなく「見直し」なのだが

良くて減額か、段階的な廃止

悪ければ、年度を区切って即刻廃止に

するつもりだろうと思う


老齢年金の額を減額したり

社会保障費という名目で、事実上の増税をしたり

これも十分に「悪政」だと思うが

遺族年金に手を付けるのは、影響が全然違う

トンデモナイ話で

どこかに抗議に行きたいが

どこに行けばいいのかわからず

困っているところだ


そもそも、遺族年間

特に遺族厚生年金というのは

夫が払っていた厚生年金の料金を

夫が早死にした場合に

国が没収するのは、あまりにあざといので

妻に渡す、という性質のもの

……もちろん、年金の料金を支払うのは

  夫に限らない

  夫が専業主夫をして、妻が働いているというケースや

  共働きのケースもあるが

  数の多さで、ここでは「夫」と

  表記させていただく……

しかも、夫が生きていれば

老齢厚生年金として

貰えたはずの額の

三分の二に減額される、という

なかなかに厳しい年金だ


しかも、「併給禁止」という規定があり

妻が、自分でも働いて

20年以上、自分の厚生年金の料金を

払い続けてきても

貰える年金は、夫の代わりに遺族年金をもらうか

自分の厚生年金をもらうか

二つに一つ

つまり

1人分の年金料金は、完全に国に没収されるという

イジメのような構造になっている


……ちなみに、これは

  来月受験予定のファイナンシャルプランナー1級の

  出題範囲だ

  実際に、年金額の趣味レーション計算が出題されるので

  一部、割愛したところはあるが

  間違ったことは書いていないと思う……


この年金は、非常に大事だ

というのは、人が無くなるのは

高齢者ばかりとは限らない

働き盛りの夫が、まだ幼い子供を残して

亡くなった場合

残された妻子は、いきなり路頭に迷いかねない

乳幼児や、幼稚園児の母親には

そもそも、子供を養っていけるだけの

フルタイムの仕事は簡単には見つからない

小学校になっても、学童保育が不十分なら

後に、高校・大学に進学するだけの資金を作るのは

とても難しいことになる

遺族年金は、こうした時のために

一種の保険としての働きもしている


子供の手が離れたら

専業主婦等止めて、働けという

人もいるかもしれないが

「子供」はすべて健康に生まれてくるとは

限らない

先天性の障碍児もいる

障害のある子供を育てていて

働けなかった母親は

もし、夫が亡くなった場合には

生活の手段がなくなる

本気で遺族年金をなくしたりしたら

運よく進めば、生活保護

一歩間違えると、心中や餓死まで

進みかねない家庭もあることを

忘れてはいないだろうか


それに、これは大きな社会のひずみだったのだが

今の70代、80代の女性が

まだ若かったころには、女性の職場が無かった

今の若い方には想像もつかないだろうが

私が入社したころにも

まだ、男女雇用均等法がなく

女性は、女だというだけで男性の給料の8割

定年の年齢も男女別

女性は男性より30分早く出社して

男性の机を水拭き

十時と三時には、お茶出し

女はクリスマスケーキと言われ

24歳で一番売れる、つまり、嫁に行く

25でも、ギリギリ売れるが

それを過ぎれば、買い手がつかず

腐っていくのを待つだけ、と言われていた

結婚すれば、退職が当たり前

結婚後の女性が仕事を続けていれば

夫の稼ぎがよっぽど悪いのだろう、と

嘲笑の対象になった

退職後は、家事育児の専業主婦となるのが

当たり前だった


なので

この世代の女性たちが、厚生年金をもらえず

ずっと低額な国民年金しかもらえず

自分の年金だけでは生活できない

……年金には、国民年金と厚生年金という

  二種類がある

  国民年金は、全員がもらえるが、額が少ない

  いわば「土台」のような年金

  厚生年金は、サラリーマンや公務員がもらえる

  報酬比例の、いわば二階建ての年金

  現役時代の給料の額報酬にもよるが

  平均して、国民年金の

  倍くらいの額にはなる……

決して、この人達の自己責任などではなく

社会の大きな、ひずみが原因なのは

誰の目にも明らかだと思う


何が言いたいか、というと

この世代の女性の生活の

土台となっている年金は

夫の遺族年金だ、ということだ

そして、もっと深刻なのは

この世代の女性が入所している

高齢者施設の支払いは

夫の遺族年金で払われている、ということだ


遺族年金の支払いが無くなったら、どうなるか

当然、施設にはいられないが

1人暮らしが厳しいから、施設に入っているわけだ

こうなれば、否応なしに

子供世代と同居せざるを得ない

つまり、子供世代

現状では、女性の方に

介護の責任が

降ってくるわけだ


これは、もし私が今、現役の女子大生なら

「結婚なんかしない

 だって結婚したら、人生詰むじゃん」と思うだろう

働こうとしても、扶養の壁があり

少額のパートしかできない

保育所も学童も、

地域協力も夫の育休も不十分

賃金の男女格差は解消されず

共同親権で離婚はできず

子育て中に夫が死んだら

子供と一緒に路頭に迷いかねず

子供が無事に巣立ったころには

ヘタをすれば、自分の両親と

夫の両親、四人分の介護を

しなくてはいけなくなる


これでは、ますます少子化が進んでいきそうだ

私個人としては、シングルのうえに

子供ももう成長し、家庭を持っているので

遺族年金とはあまり縁はないが

それでもやはり、自分の未来を考えたときに

国が十分豊かになって

福祉を充実させてくれる方が

ずつと生きやすいに決まっている


遺族年金廃止反対の署名など

どこかでやっていないだろうか

遺児の奨学金を運営しているサイトなどを回って

あれこれ調べてみようと思う


それにしてもまあ

一体、誰が考え出したのかは知らないが

私より先が見えない、つまり、バカ、となると

そいつは、本物のバカタレに違いあるまい




2024年4月21日日曜日

納得がいかないこと・天皇承継の「有識者会議」

このところ、新聞を読んでいると

どうも引っ掛かるニュースが増えてきた

特に、どうにも納得がいかないのが

「安定的な皇位継承」に関する制度改革のニュースだ


内容以前に

これを決めているのが

「有識者会議」というのが、納得がいかない

国会議員、というのなら、まだわかる

国民が選挙で選んだ議員が決めるのだから

民意が反映それている、という理屈も通るだろう

だが、「有識者会議」というのは一体何なのか

「有識者」とは、そもそも何のことを言うのか

学問研究をしている人なのだろうか?

論文は何本書いていれば認めるのだろうか?

そもそも、会議のメンバーは誰が選んでいるのだろうか

もし、自民党か選んでいるのなら

自分たちと同じ意見の人ばかりを

選んでいる、「出来レース」の可能性も高い

「有識者会議」の結論云々、という前に

「有識者会議」とはどのようものなのか

きちんと明らかにしてくれなくては

到底、信用できない


また、誰か何を言ったのか

何も公開されない

密室で決まっていくのも

どうかと思う

皇族は国家予算を使うのだから

少なくとも、国民の目の届くところで

説明責任を果たしてほしいと、思ってしまう


そして

有識者会議で検討された案は

 ①女性宮家を作ること

 ②男系男子の子孫を養子にすること

の、二つだけだったが

ヤフーのコメント欄やXでは

圧倒的に多いのは

「天皇長子承継」を希望する声だ

討論し、話し合い、やはりだめだ、というなら

まだわかる

それが、これだけ国民の声が多いにも関わらず

なぜ、議題にすらしなかったのだろうか


歴史をさかのぼれば、女性も天皇になっていたし

明治以前は、男系も女系も区別していなかったらしい

……この点に関しては聞きかじりだが……

それがどうして、現代だけはダメなのか

前例がない、というならまだしも

前例はたくさんある、となると

どうも、納得がいかない


天皇家の血の入った男子を探してきて

養子にする、というのも

私個人としては、どうにもモヤモヤする

70年も前に平民になった人なら

すでに、普通の平民で

帝王学など、縁もゆかりもないだろう

皇族ですら、帝王学が身についていないせいで

眉を顰められている人物がいるというのに

なにも、みすみす

同じあやまちをしなくてもいい気がする

それに、私個人としては

賛成した議員サンたちがクラウドファンドを

してくれるというのならともかく

これ以上、税金で養う人を増やして欲しくはない


もっとも、私が養子案にモヤモヤするのは

かなり個人的な理由も大きいと思う

天皇家の血筋だからといって

ありがたいとは思えないのだ

その最大の理由は

私個人にも、天皇家の血が入っているが

正直、だからといって

「どうということはない」からだ


ただ、血の濃さで言えば、相当薄い

父方が清和源氏の出というだけなので

血のつながっているご先祖苫は清和天皇

平安時代の前期、大河ドラマより

ずっと前の時代の天皇になる

それに、この計算でいけば

血の濃さを考えなければ

天皇家の血を引く国民は

ネズミ算式に増える勘定になる

特に、平氏も天皇の血を引いているのだから

平氏の落人伝説のある集落は全員が

皇室の縁者になりかねない


21世紀の世の中で

天皇の血を引いている人は

「天照大神の御子孫」と思うような

アブナイ人もいないだろう

それでも、天皇家が敬愛を集めているのは

国民に寄り添う、特に被災地などの

弱い立場の人達に寄り添うという

いわば、「ハード」ではなく「ソフト」面

血筋のような外見ではなく

内面の精神・心に対する敬意ではないかと思う


となると、天皇長子承継を望む声が

大きくなっているのも、納得がいく


ただ、本当に不思議なのは

これだけ多くの意見があるのに

どの政党も

皇室典範について、検討します、と

言わないことだ

……書き換える、というのはハードルが高いにしても

  検討する、くらいなら

  言ってみても、バチは当たらないだろう……

選挙も近いことだし

これを公約に掲げる政党が出てきたら

人気も注目も「爆上がり」しそうな気がするが

どんなものだろうか








2024年4月20日土曜日

シニアの再就職テク③ 趣味をつきつめ、仕事につなげる

 60歳になり、役職定年になり

時間にゆとりができたので

今までやりたかったことが

かなり自由にできるようになってきた


ただ、役職定年から定年までの5年間は

いわば、「定年の仮免」で

定年後にどんな暮らしをしたいか、の

青写真を作り

そのための努力をする時間だと思っている

なので、けっこう忙しく

のんびりしている時間は、全然取れない


私は、65歳の定年後も

さほど、忙しくはなくて

趣味と実益を兼ねるような仕事を

のんびりとして行きたいと思っている


そんな職場があるのか、と言われそうだが

実は、私が目をつけている

巨大なマーケットがある

「部活指導員」だ


なんだ、それは、と聞かれそうだ

また、現状ではそうなっても仕方がないと思うのだが

少し、アンテナをとがらせて

教育関係のニュースを見ていると

ときおり、ちらほらと登場してくることがある

実はこれは、かなり巨大な「ブルー・オーション」

競争相手が少なく、収入も悪くなく、体も楽、と

三拍子そろった、絶好の職場のように思えてくる


「部活指導員」とは、早く言えば

中高生の部活のインストラクターだ

学校が終わってから、野球やサッカー

ブラスバンドなど

生徒たちは思い思いの部活に

青春をかけている

野球部などは、夏休みの間でも

毎日のように練習があり

土日は大会や練習試合に

でかけと行くことも多い


生徒にしてみれば、幸せな青春の1ページだが

教師にしてみると、そうはいかない

毎日、授業や昼休み、掃除の指導などで

8時間の拘束が終わった後で

部活の指導が入り

そのあとで、翌日の授業計画を作る

休日もつぶれるので、休めない、

特に、遠征などで移動があれば

電車の乗り遅れはないか、けがはないかと

気が休まらない

なので、部活の指導は

やりがいがあるかどうか、楽しいかどうかとは

全く別の次元で

教員の労働時間を長時間化、ブラック化させており

それが一つのきっかけで

教師のなり手がいなかったり

仕事に定着しなかったり、という状況なのだそうだ


なので

すでに、いくつかの自治体では

部活の指導を外部に発注している

この指導者が「部活指導員」だ


現在でも、神奈川県はかなり大規模に

東京都の区でも、いくつかは

積極的に採用している


職種は、やはりスポーツ系が多い

野球、サッカー、バスケット、バレー、テニスは

引っ張りだこに近い状態

文科系は、ブラスバンド、囲碁、将棋

パソコン、美術、茶道、調理など

各種取りそろってはいるが

求人自体は、さほど多くはなさそうだ


報酬は、現在ホームページなどで

提示されている額は

地域によって、けっこう差があり

最低で1800円、最多が2300円、最高が2500円

書き間違いではない

最高の時給は2500円である

定年後に時給2500円の職場

私は、正直、素通りできない条件だ


ただ、これから5年後

教員はますます不足してくると思われるし

生徒の趣味は、より多様化してくると思われる

ここから先は、当たるも八卦、当たらぬも八卦だが

「仕事の青田刈り」をするつもりで

自分の趣味を一つ、5年間かけて

人に教える所まで磨いて

部活指導員の募集があればすぐに

応募できるようにしておくのはどうだろうか


例えば

趣味が英会話なら、5年間かけてTOEIC750をとり

「英会話部」の顧問を目指す

華道でも、草月流ならゼロから初めて師範になれるそうだ

野球やサッカーなら

地域の子供チームにアシスタントのボランティアとして

いれてもらって、指導経験を積む

……東京都の部活指導員は特に

  指導経験を重視する学校が多い

  出願資格として、5年以上の指導経験を

  求められるところもあるので

  60歳からスタートすれば

  ちょうどよいのではないかと思う……

調理師免許も、2年でとれる

どこの学校も、料理部は必ずあったように思う

野菜や花の育て方を

農業大学の通信課で単位履修して

園芸部顧問、という手もありそうだ


趣味のある人は、自分の趣味を伸ばして自己実現

生徒たちには、人生の先輩として

学校の先生とは一味違った「大人」を見せる

どこの学校に行っても

放課後には、自分らしく生き生きと

楽しんで暮らしているシニア指導員がいて

指導員どうして

しごとおわりに、少し余った料理や抹茶で

和気あいあいと一服しているような社会

夢物語ではあるが

私はこういう、幸せな夢を見るのが大好きだ

もちろん、わずかでも実現してくれれば

もっと嬉しいのだか




2024年4月19日金曜日

だが断る・マイナンバーカード作らない宣言

 毎朝、新聞を読むのは

私の大事な趣味の一つだが

このところ、嫌なニュースが多くて

その点だけは、腹立たしい

今日の「お腹立ち」は

マイナンバー保険証だ


一時期、マイナンバー保険証など

持つものではない、というニュースが

毎日毎日駆け巡り

マイナはポイントだけもらって返納、というのが

トレンドにまでなっていたというのに

この秋に、紙の保険証は廃止して

全部、マイナ保険証に一本化すると

厚生大臣が告知したのだそうだ


マイナンバーカードを持たない人のために

あらためて、紙の資格確認証を作り

いちいち郵送するのだそうだ

手間もかかるうえに、ムダな費用がかさむ

これがすべて、我々から巻き上げた血税で

どうせまた、どこかの業者が中抜きをして

お友達だけは儲かる構造になっているのだろうと思うと

実にやりきれない


そのうえ

現状では、マイナ保険証の流通量は

わずかに5%だけ

95%は紙の保険証だというのだから

まさに、「民意に背いている」と思う


そもそも、マイナンバーカードには

そんなに、必要性を感じてはいなかった

なので、ずっと作らずに放っておいたのだが

マイナンバーカードで住民票も取れます

銀行に紐づけもできます、と言われてから

これは、絶対に作るものかと決意を固めた


このカードは、危険だ

顔写真を貼っているから、悪用はできません、というのだが

カードのICチップだけなら

顔写真に関係なく、いくらでも利用できる

つまり

もしカードを落としたり、置き忘れたりしようものなら

赤の他人が、勝手に私のカードを

コンビニに持って行って

勝手に住民票や、戸籍謄本をとることも

銀行口座を調べ、残高も照会することも

なんでもやりたい放題だ

銀行口座を調べられたら

年金額まで丸見えだし

それを悪用されても、手も足も出ない

住民票、戸籍謄本、銀行口座のコピーを

三点セットで打ち出されでもしたら

どこに住んでいる誰が、いくら預金を持っていて

年金収入はいくら、それ以外の個人年金はいくら

働いていれば、パート収入はいくらかまで

全部知られてしまう

これだけ情報がそろっていれば

個人情報を名簿屋に売られる可能性も

そこから、特殊詐欺のターゲットにされる可能性も高い


落とさなければいいではないか、と言われそうだが

正直、それは若い人の発想だと思う

これから年をとってくれば

どうしても、注意力は衰えるだろうし

うっかりミスも増えてくるだろう

なので

今から、「自分はミスをするもの」と考えて

ミスをしても、傷が浅くて済むような生活設計を

考えているというのに

このような、うっかり落としたら

取り返しのつかないことになるカードなど

恐ろしくて、とても持てない


知り合いの自衛官に聞いた話では

そもそも、情報というのは

一つにまとめてはいけない

バラバラに分けておくのが安全で

一番安全なのは、細分化しすぎて

これが一体何の情報なのか、本人以外には

わからなくすることなのだそうだ

その自衛官いわく、

なので、国の情報も

日本では、警察、公安警察、公安調査庁

自衛隊、内閣官房、内閣調査室と

大きく分けて、6か所が

バラバラに持っているのだそうだ

……だから、「別班」は存在しない

  VIVANTはファンタジーなのだそうだが

  それはさておき……


人によっては、銀行口座と紐づけさせて

将来的には、口座凍結の糸口にしようと

しているのではないか、という人もいる

まさか、そこまでは、とは思うが

この頃の政府のやり口を見ていると

そんな馬鹿な、と一笑しきれない

嫌な気分になってくるのも確かだ


なので、君子危うきに近寄らず

私は、マイナンバーカードは作らない

保険証も、紙のままにする

多少、医療費が高くなる

損をすることになるぞ、と言われているのは知っている


だが、断る

マイナンバーカードは絶対に作らない





2024年4月18日木曜日

嫌なことがあったときに、つぶやいてみるおすすめの一言

 中学の同窓会をやります

よろしかったら、いかがですか

という通知のハガキが来た

欠席に〇をつけて、返事を出してきたところだ


私はガンにもなったし、転職もしたが

私の人生の一番の暗黒時代をあげろと言われたら

間違いなく中学時代

次点が高校時代だ


もともと、集団生活には向かない性格だ

多くの人達とワイワイ騒ぐのは好きではないし

当時はやっていたアイドル達

聖子ちゃんや、明菜や、たのキントリオなどは

似たような顔をしている、という程度の

興味しか持てなかった

とはいえ

私の中学、特に私のクラスでは

人と違っている、あの人は変だ、と思われると

容赦なく、攻撃された

だが、ここから先が

暗黒時代の暗黒時代たるゆえんなのだが

担任の教師の影響もあり

これは、攻撃ではなく、指導である

良いことである

「非常識な友達に、常識を教えてあげ

 友達を教育しなおしてあげる」

友情と親切心の証、というのが

その言い分だった

そこで、私は

自分を隠し、一種の「擬態」をするため

全く興味のもてないアイドルや、スポーツの話題を

何かの宿題のように覚えて

周囲の顔色を見て、合わせていくことで

中学時代を乗り切った


不登校にはならなかったものの

……私が中学の頃にはまだ

  「不登校」「登校拒否」とう言葉すらなかった

  ただ単に、「サボリ」と言われたので

  学校を休む、という選択肢があることすら思いつかずに

  ひたすら歯を食いしばって通学したものだった……


好きなものが無かったわけではない

ドハマりにはまっていたのが

テレビでたまたま舞台中継を見た

平幹二朗主演の、「王女メディア」「NINAGAWA マクベス」

「タンゴ 冬の終わりに」「近松心中物語」

当時、華やかな文壇デビューを飾った

塩谷七生の描く、イタリア・ルネサンスのすさまじい謀略

チェーザレ・ボルジア、ニコロ・マキャベリ

ネットがなく、同じ趣味の仲間同士で

繋がることもできない時代に

これでは、お友達ができるばすもないと

今考えても、素直に納得する


今の自分の趣味の原形が

中学時代に、すでに出来上がっているのには

ちょっと苦笑したくもなるのだが

……特に舞台では

  主演の平幹二朗と演出の蜷川幸雄

  どちらも、亡くなってずいぶんたつものの

  いまだに、私の最大の「推し」だ

  ちなみに

  平幹二朗の息子の平岳大も俳優で

  今では、アメリカ在住

  日本よりもハリウッドで活躍しているようだが

  この人も好きだったりする……

これが人にバレたら

しつこくからかわれ続ける程度ならまだマシで

どんな「教育的指導」が入るかわからないので

ぼろを出さないように

学校ではなるべく、目立たないように

あまり、しゃべらないようにしていた

おかげで、班活動などは

非常に苦労をした


昼休みには、図書室に通い詰めた

1人になれるところなら、どこでもよかったが

いつしか、やはり昼休みには決まって

他の人が来ていることに気づいた


その人はいつも一人で

美術全集をめくって

絵を眺めていた

それが、恋愛感情とは全く別次元で

なんだか、いいな、と思った

実を言うと、時々、見とれたこともあった


その人も、私と同じ状況らしかった

ある時、何人かが妙なからかい方をしながら

その人にまといつくように、図書室にやってきた

何を言っていたのかは、もう忘れてしまったが

ギャアギャアとうるさかったことだけは覚えている

司書の先生に、静かにしろ、と怒鳴られて

その連中は帰って行ったが


私はすっかり驚いたこともあり

よほど、長い間、その人を見ていたのだろう

その人は、困ったようにふっと笑い

うるさくしたのを詫びるように

小さく私に会釈すると

「ユニークな人達でね」と

ぽつりと言った

それから

「珍しい体験をした」とつぶやいたが

今度は、私に話しかけたのか

独り言だったのかは、私にはいまだにわからずにいる


その人は学年も違ったらしく

その年の春からは見かけなくなった

名前も知らない人だが

私はいつの間にか、画集を見るのが好きになり

特に、その件があったときに、その人が棚から取り出した

ギュスターヴ・モローは

大好きな画家のひとりになった


モローという画家は

何とも、不思議な絵を描く

妖精と傍らにたたずむグリフォンだったり

サロメの前に突如現れたヨカナーンの首だったり

残虐な場面であるはずなのに

それが、少しの残虐性も感じさせず

時のとまったような

独特の、淡いベージュ色に包まれて

ただ静かに、存在している



そして

ちょっとカンに触ったり

神経を逆なでされるような人や、物事にあったときには

その人の言った

「ユニークな人でね」

「珍しい体験をした」を

舌先で、言葉を転ばすように小さくつぶやいてみる

すると、それだけで

あの時にタイムスリップしたような気がしてくる

ついさっき起きたはずの嫌なことに

確かに怒っていたはずなのに

まるで、モローの絵にからめとられたように

妙に現実感が無くなり

感情ごと、どこかに流れ去っていくような気分になる

腹立ちも、いつしか消えている


私は、これを「モロー・マジック」と名付けている

ここまでの効果は、私限定かもしれないが

多少の効き目はあるかもしれない

腹の立った時に、ぜひ一度お試しあれ

下の絵は、ギュスターヴ・モローの「オルフェウス」

こちらも、ご参考までに








2024年4月17日水曜日

歯の治療1本20万円のトホホ

 このところ、妙に奥歯が痛かった

奥歯というより、奥歯の歯茎が

なんとなく腫れていて

何もしなければなんともないのだが

少し硬いもの

例えば、アーモンドなどをかむと

なんとも言えず、不快な疼きが

あとを引くようになっていた


特に、虫歯というわけでも無さそうなので

放っておこうかとも思ったのだが

私の趣味の一つが美食

……三ツ星のレストランをめぐるような

  タイプの美食ではなく

  早春にはタラの芽の天ぷら

  青葉の時期には初ガツオ

  夏が近づけば新茶とサクランボ、という

  いわば、「身の丈サイズの美食」なのだが……

美食のためには、歯は不可欠

80歳になっても、自分の歯を20本残しておこう、という

8020運動に、心底共感しているので

仕事終わりに、近所の歯医者に寄ってみた


歯科は、内科と違って

遅くまで受付をしてくれるところが多いので

勤め帰りでも、気楽に寄れるのが

ありがたいところだ

この頃の歯科はロビーも美容院なみにきれいで

静かにバロック音楽などもかかっており

予約時間を超えて待たされることもなかった


最初に、口の中のレントゲンを四枚ほど撮った

歯のレントゲンは初めてだったが

立ったまま、顎を小さな皿のようなところに載せると

顔の周りを、黒いパネルのようなものがくるくると回り

いつの間にか、写真が撮れている

なんだか、SF映画のようで

ちょっとワクワクした


ここまでは、良かったのだが

医師の診断を聞いて、飛び上がった

奥歯がポッキリ二つに折れている

この、折れた歯は抜かなくてはいけない

おそらく、どこの歯科に行っても

そう言われるだろう、とのことだった


実をいうと、約2年前にも

この奥歯は抜いた方がいい、と言われていた

どうしてもいやで、そのまま放置していたのだが

そろそろ年貢の納め時、というところなのだろう


治療法だが

三種類ある

一つは、ブリッジ

……両隣の歯と連携して

  三本合体したかぶせ物を作る

  7万円くらいですむが

  隣の、健康な歯を半分削らなくてはいけない……

二つ目は、インプラント

……骨を削って、義歯を埋め込む

  安定していて、見た目もキレイだが

  値段は1本で70万かかる……

三つめは、自分の歯の移植

……幸いなことに、親知らずが残っているので

  それを切り出し、抜いた後に移植する

  手術が二回になるのと

  手術は必ずしも成功するとは限らないという

  デメリットはあるが

  費用は20万、保険が適用できれば

  もっと安くできる可能性もある……


健康な歯を削るのには抵抗があるが

70万は、とてもだせない

保険が適用できるように、と祈りつつ

親知らずの移植でお願いしたいと思います、と話した


二週間後にまた通院して

手術の詳しい説明を受け

日程なども決めることになった


それにしても、トホホが二つだ

一つは、ファイナンシャルプランナー1級の試験が

5月26日、かなり迫ってきているのに

手術と時期が重なってしまうこと

……かといって、一月以上

  ほったらかしておくのも、それはそれで

  不安だったりしている……


二つ目は、費用だ

私は、一月11万でくらしている

これは、将来の年金が11万なので

今から、それにならしておくためでもあるのだが

たかだか1本の歯のために

二ヶ月分の生活費がすっ飛ぶ、と思うと

何とも、トホホな気分にはなってしまう


まあ、不幸中の幸い、厄落とし、というか

ボーナスをもらえる間に

大きな手術をやり終えられてよかった

完全に年金生活にはいってしまったら

どんなにか負担だっただろう

やはり、私は生来、運がいいのだろう、と

「ブログには書いておこう」







2024年4月16日火曜日

シニアに医療保険は必要か・私の意見

今年も、職場で

「保険に入りませんか」のパンフレットが

回覧されるシーズンになった

三大疾病、養老保険、定期保険、年金保険、と

各種取り揃えたパンフレットが回ってくる


私は生命保険にはいっていない

その代わりに、少し高額の医療保険に入っている


実は、医療保険に関しては少し悩んだ

私の大好きな、有名ファイナンシャルプランナー氏は

医療保険には、入っていないと言っていたからだ


その理由として、健康保険の

「高額療養費」制度というものがある

これは、とても早く言うと

医療費は1カ月最大限

21000円+アルファ(かかった全額の1%) だけ払えばよい

残りは、健康保険で全額まかなえる、という

精度である

これを利用すれば、たとえガンでも

心臓のバイパス手術でも

何カ月入院していても

支出は一月、マックスで2万5千円程度になる

家計には響くことは響くが

破壊的というほどではない

なので

若いころから、せっせと医療保険

特に、掛け捨てのものに入るくらいなら

その分を、貯金や投資に回す方が

いいのではないか、というご意見だった


確かに、一理ある

ただ、私の結論としては

ご家族と同居なら、医療保険は

必要ないかもしれないが

1人暮らしなら、絶対に入っておいた方がいいと思う


その理由は

「一人暮らしが病気になると

 雑費がひどくかかるから」だ


つまり

病気になり、入院したとする

確かに、入院費は高額医療費精度で

なんとかなるかもしれない

だが

入院というのは、患者の体一つで

できるものではない

タオル、ティッシュなどの細々としたものが

数多く必要になってくる

家族と同居なら

「今度来る時に持ってきて」の一言で済むが

1人暮らしとなると、そうはいかない

たいていの病院の地下には

コンビニはあるとはいえ

自分は病気で動けない身である

(だからこそ入院しているわけだ)

お買い物に行くわけにはいかないので

セットになっている、相当割高のものを

買わざるを得なくなってくる


入院が数日になれば

タオルや着替えも必要になってくる

同居している人がいれば

「洗濯、頼む」の一言で済むが

1人暮らしだと、それもできない

体が動くようなら、院内の洗濯機も使えるが

そうでないなら、ランドリー用の袋に入れて

これまた、割高の洗濯サービスを

お願いせざるを得ない


パジャマや下着などの着替えも

家に帰ればたくさんあるのに

病院のコンビニで買わざるを得ない


最後のトドメが、退院時のタクシーだ

家族がいれば、レンタカーも使えるが

1人暮らしなら、タクシーを呼ばざるを得ない

歩けるようならまだ、病院からの片道なので

そうそうはかからないとは思うが

私が車いすだった時には

車いす用の介護タクシーを呼んだ

この料金が、通常のタクシーなら1200円程度のところを

1万5千円かかった

……玄関口に段差があるので

  段差持ち上げ代、とでもいうべき

  特殊料金も含まれている……

これに、家庭でお願いする、ヘルパーさん代がかかる


つまり

1人暮らしでなければ

怪我や病気になった場合には

一月最大2万円+アルファの出費がある、ということだけを

覚悟できれば

医療補保険の加入の必要は必ずしもないけれど

1人暮らしの場合は

家族と同居なら、同居家族がやってくれる補助の全てを

金銭で解決しなくてはいけないので

細かい額が、どんどんかかってくる

チリも積もれば山となり

この雑費が、かなりの負担になってくる


なので

私は、医療費ではなく、医療周辺費をまかなうために

おひとりさまの医療保険は必須だと思っている

掛け捨てなので、使わなければ

振り込んだ保険料はパーといえば

バーデはあるのだが

そこはそれ

怪我も病気も無く、一年過ごせた感謝の

ご祝儀、と割り切るようにしている