2024年4月14日日曜日

★「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ⑤ 男の簡単料理

 このところ職場で

「定年後の趣味に迷ったらあいつに相談」というような

妙なトレンドができてしまったようで

おごりの一杯を持参して

(コンビニコーヒー1杯である、念のため)

クライアントが千客万来の日々だが


正直、この人が来るとは思わなかった

ちょっと、ゴツいタイプで大学も体育会

いささかモラハラ気質がなくはなく

私とは、あまり親しいというわけでも無い

とはいえ

コンプライアンスが大切にされるようになってからは

モラハラ発言も、男尊女卑な行動も

人が変わったように、ピタリと止めて数年たつ

その点は、見事だと思っている


私より、少し年下で、確か役職定年もまだだったはずだ

正直に、意外ですね、といってみたところ

お嬢さんから、お父さんは根本的に変わらなくては

ダメだ、と言われたのだそうだ

お恥ずかしい話ですが、と前置きして

何がダメなんだ、と聞き返したら

娘は返事をしなかったので

ひょっとして、自分は何か

トンデモナイ間違いをやりかけているのではないかと

心配になって、とのことだった


これは、困った

おそらく、相談したいのは趣味のことではなく

家庭人として、どう生きていけばいいか

という点なのだろう

さすがに、これは私の手にあまる

なので

夫婦のことは、わかりませんよ

特に、私はシングルなので、と逃げようとして

気が変わった

的外れかもしれませんが、と前置きして

おすすめの趣味としては、と言葉を続けた


娘さんが根本的に変わらなくてはダメ、ということは

おそらく、家族からは不合格、と

思われているのだろう

確かに、モラハラ気味のところはあった

男尊女卑が目に余ることも、無くはなかった

だが、数年前

職場ぐるみで、これは止めましょう、と決めてからは

四の五の言わず、ピタリとやめて数年間

それを守り続けるだけの、潔さと強さのある人だ

こうなると、親しい人かどうかとは、全く別の次元で

拍手の一つもしたくなるというものではないか

ご家族ときちんと向き合い

話をするチャンスを作れれば

ひょっとして、悲劇的な事態も

咲けられるのではないか、と

妙なおせっかいが、頭をもたげてきたからだ


私がすすめたのは

「男の料理」

ただ、普通に料理をするだけではなく

レシピ本の検証をして、動画にとる

あわよくば、ユーチューバーデビューを狙う

いわば「合わせ技」


料理ねぇ、と納得しかねていたので

少し、解説を続けた

今は、書店に行くと

短時間でサッとできる料理のレシピ本が並んでいる

例えば

「やる気1パーセント」シリーズや

「クックパッドの高評価」シリーズ

「ずぼら飯」シリーズ

「リュウジ式至高のレシピシリーズ」

「男飯入門」などなど

余りにも多くて、選べないくらいだ

それを、実際に作ってみてくれて

本当においしいのか、難しいところはなかったか

初心者の目で評価してくれる「検証動画」があれば

必ず、需要はあるだろう

特に、1人暮らしになったシニア男性や

単身赴任中の現役サラリーマン

新生活を始めるようになった大学生や新入社員など

喜んで見たがる人は多いと思う


しかも、料理ユーチューバーとして

上手く行けば、将来の収入につながるかもしれない

収入まで行かないにしても

仕事をやめても、新しい人とつながっていくことができる

ひょっとしたら、自分で新しいメニューも

思いつくかもしれない

未来がどんどん広がる感じがするではないか


そのうえ、料理を作れば

その日の食事が出来上がるのだから

おそらく、ご家庭でも喜ばれるのではないか

特に、毎日の料理が負担になっているシニア女性は多いから

土・日の昼は毎週自分が作りたい、と話せば

けっこう、協力してもらえるかもしれない


これはオマケだが

ある程度、美味しいものが作れるようになったら

お嬢さんに

根本的に変わったと思うが、どうか、と

尋ねてみるのも、いいと思う


コトバに出して言ったのはここまでだが

私としては、内心一番気になっているのは

最後の点だったりする

母親と娘の絆はかなり強いことが多い

娘が父親に、変わった方がいい、という時は

たいてい、母親が娘に、父親への不満を話し

娘が、それに共感している時だろう

これは、相当の危険信号だ

娘さんの反応を見れば、ある程度、奥さんの気持ちもわかるだろう

毎週の料理で

少しでも、事態が良くなってくれるといいと思う


ここまで話して、どうやら納得してもらえたようだった

「男飯入門」は面白そうだ

試しに、一丁やってみるか、

でも、包丁を使ったことが無くて

とのことだったので

レシピの中から、包丁を使わず

スライサーや、手でちぎるようなものを選んで

作ってみてはどうですか、と

おススメした

例えば、サラダでも

キャベツの千切りはスライサーでできるし

レタスなら、手でちぎるだけだ

簡単にしようと思えば、いくらでもできる


ダメ押しに、つまらなかったら

もう一度相談に来てくれれば

ほかのネタも探しますよ

まずは、スタートを、と

応援しておいた


そして最後のアドバイスとして

「皿洗いと片付けまでが料理」

「片づけ方は奥さんに聞くこと」

「美味しくできても、自慢しないこと」

「今まで料理を作り続けてくれてありがとう

 ということ」をつけ加えておいた


最初は、料理にありがとう、はおかしい

家を維持するための仕事は自分がして

収入を家庭に入れてきた

家事をするのは、奥さんの当然の職務だから

礼を言うのは筋が違う、といっていたが

それなら、退職する人に花束を渡し

今までありがとうございました、というのも

おかしいではないか

給料もボーナスもきっちりもらい

退職金までせしめていくのだから

その理屈なら、勝手に出て行け、ということになる

それが、そうはならない

花束、拍手、感謝の言葉は退職とセットになっている

それと同じだ

週末だけでも、料理から退職するのだから

少なくとも、お礼の言葉は必要だろう、と話した


しばらくは、考え込んでいたが

なるほど、腑に落ちた、というと

これは、女房に花束も用意した方がいいかな、と言われた

確かに、退職者と花束はセットだが

花束は家に花瓶があるかどうか

花瓶の大きさがどのくらいかにもよるので

二千円くらいで

アレンジメントを作ってもらう方がいいと

おススメしたが

この分なら、何とかうまくいきそうな気がしてきた


頑張れ!!


ちなみに、花のアレンジメントは

これで3000円くらいだ

プレゼントには、結構おすすめかもしれない








2024年4月13日土曜日

★2050年には単身シニアが44%に・なんと良いニュース

 ニュースで、2050年には

単身シニアが44%になる、と言っていた

それを聞いていた同僚が

誰か、面倒を見てくれる人が欲しいよな、と

よりによって、私の顔を見て言うもので

つい、言わなくてもいい、本音が出てしまった


お金を出して

ヘルパーさんを頼んではいかがです?


私個人としては、とても喜ばしい

ニュースだと思っている

たとえ結婚していようと、パートナーに先立たれたら

1人暮らしにならざるを得ない

ひと昔前なら、同居、二世帯住宅、というのも

あったのかもしれないが

私の周囲では、親、特に義理の親と

同居している人は一人もいない


と、なると

目端の利いた企業なら、とっくに気づいているはずだ

これは、大きなビジネスチャンスになる

そして

企業がビジネスに励んでくれれば励んでくれるほど

シニア層が生きやすい世の中になってくる


進研ゼミなどの、子供の教育をメインにしていた

ベネッセが、いつのまにか、介護業界に参入し

今では、デイケアや高級シニア向けマンションを

経営し始めているように

シニア向け市場に目をつけている企業も

たくさんあるはずだ


すると、安心してシニアが金を使えるように

今までなかった、資金調達の方法も生み出されてくる

リバースモーゲージなどが、良い例だろう

家を担保にして、資金を借りる

資金を借りたシニアは、利息だけを支払って

今までと同じように、家に住み続ける

住み続けられなくなり、空き家になったら

資金を貸した銀行が、担保として売却する

資産を残したい子供などがいるようだったら

この、売却後の残金が、子供のもとにわたるようになる

子供の手元にわたる額は少なくなるかもしれないが

子供が家をを売ったり

とりわけ介護をする手間はなくなる

こうした手法も、ここ数年で現れてきたものだ


私個人としては、今の家に、最後まで住み続けたい

なので、多少、費用は掛かってもいいので

ヘルパーさんが充実している社会になってくれると

大変にありがたい

現在は、一人暮らしなら介護保険を使えば

食事の準備や、掃除などの家事はヘルパーさんに頼める

通院や、散歩のアテンドもしてもらえる

私は、65歳になったら

掃除のお手伝いだけは

すぐにお願いしたいと思っているところだ


ここから先は、のんきな夢者語りだ


介護保険が対応しているのは、日常生活まで

それを超えると自費になる

ただ

介護が必要な身になったとしても

ヘルパーさんの手をかりて、

ベットの猫と、家庭菜園の世話をしたい

車の運転をお願いして

隣町の映画館、上野の美術館、バレエ観賞に

年に一度くらいは行きたい

欲を言えば

サンシャイン水族館、京成バラ園

贅沢を承知で

箱根、熱海、湯河原あたりの温泉に一泊旅行

このあたりまで、連れて行ってほしい

認知症まで行ったら、弁護士サンに後見をお願いするが

そこまでは行かないが、年相応に忘れっぽくなったら

金銭面を含めて、フォローして欲しい

できれば、紅茶を美味しく淹れてもらって

手塚治虫や、中島みゆき

そのあたりの話ができたら最高だ


と、ここまで考えて、ふと思いついた

家事一般、スケジュール管理、資産管理

これをメインにしている仕事があった

古い西洋由来のもので

ごく一部の富裕層だけしか利用していない職だ

その仕事は「執事」という


考えてみれば、執事というのは

かなり高齢者好みだ

服装は控えめで、クラシカル

礼儀正しく、出過ぎない

仕事の内容は、絶対に他言無用

それでいて、必要と思えば自己判断で

主に必要な相手に、連絡をとったりもする


私専用の執事を雇うほど

高額な年金はもらえないが

二週間に一度くらい

派遣で来てもらう程度の蓄えはできそうだし

そういう家庭は多そうだ

どこかのベンチャー企業で

(何なら、葬祭業と抱き合わせでもよいと私は思うのだが)

執事学校を開き、レンタル執事を派遣できるよう

ビジネス展開してもらえないものだろうか


高いところの電球の交換や

換気扇磨き、ふろ場のカビ取り

夏冬の寝具の入れ替え

庭の木の枝打ちや、雑草取りなど

体力のある男手を欲しいシニア家庭は少なくあるまい

パソコンや、スマホなどの設定もやってもらえれば

かなりありがたい存在ににもなる

丁寧な態度で、礼儀正しく、よく働くレンタル執事

お嬢様より、旦那さま、大奥様の間で

人気になりそうな気がするのだが、同だろうか




2024年4月6日土曜日

★最高の返事の仕方「どっちがいい?」と聞かれたら

 そろそろ、新人歓迎会の話が出てくる

若い人は「自分の時間が取られる」と

イヤそうな顔をしている人も多いのが

時代はかわったな、という印象だ

私もソバ―キュリアスとはいえ

一切出ない、というのも、もったいないので

まあ、フロアー全体の顔つなぎ会と割り切って

ある程度のところでで中座している


「もったいない」と思うのは

意外な人と知り合い、意外な知識を得られる

チャンスでもあるからだ


この時期になると、いつも思い出す人がいる

すでに定年になってから、数年たつ人だ

同じフロア―ではあったので

顔見知り程度ではあったが

直接の上司になったことはない

まさに、このような飲み会でしか

近くに座ることも無い、という人だった


その人の、忘れられない一言がある


ある程度、酒もまわり

つまみの皿もカラが目立つようになってきた

宴会係のような、酒席大好き人間の同僚が

その人のところにメニューを持ってきて

追加、何か軽いの行こうと思ってんですけど

たこわさと、塩辛、どっちがいいと思います?

と、ほろ酔い加減で聞きに来た


私は、たまたその人の近くに座っていたのだが

たこわさでも、塩辛でも心底、どっちでもいい

……実は、本当にたこわさと塩からだったかどうかも

  もう正確には覚えていない

  そのくらい、心底、どっちでもいい

  くだらないから、あっちに行け、酔っ払い、と

  思っていたのだが……


ところが

その人は、持つて来たメニューを

うん、どれどれ、と受け取ると

答えて言った

この答えは、賞賛に値する


「どっちもいいね

 君のお勧めはどっちだい?」


「どっちでもいい」も「どっちもいい」も

答えの内容は全く同じだ

そして、こういう質問をしてくるときには

たいてい、相手の中では

すでに答えが出ていることが多い


だが、「どっちでもいい」といわれるのと

「どっちもいい」と言われるのでは

聴いた方の気持ちは、180度違う

今はやりの言い方をすれば

「相手に寄り添う気持ち」を

示すかどうかの違いだろう

いわれた方は、選択肢を

両方褒めてもらったような気になる

心の中に決めている内容も

迷っている理由も、すんなり話してくれる


結局、たこわさになったのか、塩辛になったのか

もう、忘れてしまって久しいが

……確か、ほとんどが塩辛推しだが

  一番偉い人が、たこわさが好き、という

   実にどうでもいい理由だったように記憶してはいる……

この時期になると、いつも

「どっちもいいね」といったときの

あの人の表情や、声音が

なんとなく、思い出される







★つまり、離婚防止法案なのか?

 今日は、スパイスカレーの話を

書こうと思っていたのだが

私の友人がメールで

「超ヤバい、見て」と

動画を送ってきた

数分のものだったが、確かに

今の言葉でいえば「鬼ヤバ」だったので

先に、こちらを書こうと思った


国会審議の動画である

ちょっと話題になっている「共同親権」について

審議中の答弁なのだが

その中で、なんと自民党の議員が

「離婚しづらい社会」を作るため

つまり、離婚を妨害するために

共同親権制度を作ると、堂々と述べていた


理由は、離婚すると誰も幸せにならないから

なのだそうだが


いやいやいや、個人の幸せなど

自分で判断するもので

何も、お国がわざわざ出しゃばってきて

法律で強制していただかなくても

大丈夫、というか

大きなお世話である

このセンセイ

このブログても数日前に書いたばかりの

コミック「メンタル強め美女白川さん」に

弟子入りでもさせてもらって

「自分の幸せは自分で決める」ものだと

教えてもらった方がいいのではなかろうか


それに、それほど

「誰も幸せにならない」のが

おイヤなのなら

裏金などつくると、自民党が嫌われて

選挙を控えた議員が不幸になるから

自浄作用を強化しましょう、とでも

考えてくれた方が

ずっとマシだろうと思う


私にメールをくれた友人もそうだが

私の友人には、男女を問わず、離婚者が多い

親しい友人の半数以上、おそらくは70%くらいが

離婚経験者だ


さすがに、多い方だと言われるかもしれないが

私は、阪神淡路大震災の頃に京都に住んでいた

なので

知り合いの離婚者のうち、かなりの割合が

「震災離婚」だ

この頃はあまり聞かなくなったが

震災で離れだ心が

どうしてももとに戻らなかった

そういう離婚だ


今でも忘れならないご夫婦がいる

そのご夫婦は、神戸と京都の境目あたりに住んでいた

私は、夫とも奥さんとも、とても親しい友達だった

あの地震は、かなり揺れた

地震の経験が少なく、割合に安全だと思っていた

関西で起きたこともあり

そのショックは大きかった

私の家は、京都ではあったが、家そのものがひずみ

玄関の戸が開かなくなった

友人たちの家は、もっとひどかっただろうと思う

奥さんは、その翌月に出産の予定だった

育児しやすいようにと、小さな中古ではあるが

戸建ての家を買い

姑と同居して、職場復帰の後でも

子育てができるように手筈を整えていた


そして、この先の話はかなり後になってから

奥さんから聞いた話だ

一方的なところもあるかもしれないが

とても、夫からも聞き取ろう、という気には

なれなかった


地震は、まだ夜のあけない時刻だった

ひどい揺れに立ち上がることも身を守ることもできない

誰かが

おなかの大きい奥さんの背と頭に

掛け布団を何枚もかけて

揺れている間中、おなかを打たないように

体を支えようとしてくれた

揺れが収まって、顔を見て、驚いた

夫ではなく

ずっと、キツイ性格で気があわない、と

思っていた、姑だったからだ

夫は、寝室にはいなかった


その後、揺れは何度も続いた

少し明るくなり、周りが見えるようになってから

ともあれ、着替えて

テレビか何かをつけて、避難場所があれば

避難しよう、と

一階のリビングまで、降りてきた

散乱したガラスなどで足を切らないように注意しながら

情報を集め、避難場所を探し

移動しようとして、驚いた

ガレージには、車が無かった

夫は一人で、車に乗って逃げていた


夫はその後、車で自宅に帰ってきたそうだ

渋滞になって、行くも帰るもできなくて

すっかり遅くなっちゃって、と笑って流そうとしたのを

殴りつけたのは、姑だったそうだ

何度も何度も、このバカたれ、子供に謝れ、嫁に謝れ、と

姑は泣きながら、自分の息子を殴り続けたそうだ


子供は、死産だった

奥さんは、姑の最期を看取り(施設ではあったが)

葬儀の前に離婚届を渡したそうだ

確かに、遺族席にはいなかった


他にも

これも、夫の言い分は聞いていないのだが

(やはり、聞いてはいけない気がした

 夫の勤務先は山一証券だったからだ)

職場が倒産し、無職となった夫に代わって

パートを三つ掛け持ちして働いていた奥さんが

疲れ切ってかえって来たとき

夫はAVを見ていた

それで、もうこの人とは暮らせないと思った

という友人もいる


トルストイだっただろうか

幸せな家庭は、どれも似ているが

不幸な家庭は、いずれもそれぞれに不幸だ、と

書いた、賢い作家がいたようだが

離婚など、誰も好き好んで、軽々しくするものではない

どうにもならない、一緒に生きてはいけない

大きな闇を背負ってしまったから

自分の心を守るには、ほかに道がなく

止むを得ずするものだろう

本来なら、政治家は

シングルになった家庭の経済的ケアや

学童保育の充実など

子供の居場所を作り

より生きやすい環境を整えることを

考えるべきではないかと思う

すくなくとも

国がしゃしゃり出て

離婚はだめだぞー、離婚するなら嫌がらせしてやるぞー、と

幼い主張をするような場面とも思えない

これでは、まるで教義を押し付ける

インチキカルトのようではないか


それに、何より

離婚しにくくなれば、結婚にも二の足を踏むようになり

ますます成婚率は減り、少子化しそうな気もするのだが

そのへんも、どうなのだろう

いろいろと、考え込んでしまった






2024年4月5日金曜日

★花金の夜のお買い物

 今日は金曜日

今週も一週間

暑い日も寒い日もあった中

体調も崩さず、良く頑張りました

勉強も、そこそこ進めて、お見事です


と、自分で自分をほめて

……一人暮らしだと、誰からも褒めてもらえないので

  自分で褒めるしかない

  懸命に働いて、自分で自分を養う暮らしは  

  ある種、とても正しいものだとは思うのだが

  この、「自分で自分に話しかけている姿」だけは

  ちょっとアブナイ人に見えそうで

  人前には出したくないものの一つだったりする……


ということは

明日は、一つだけ好きなことをして

遊んでいい日にしよう、と決めた

一つだけなのは、勉強のノルマが終わっていないから

そして

日曜日には、楽しみにしていた映画が

公開になるので

見に行きたいと思っているから

日曜の分も、土曜に勉強しておかなくては

いけないな、と思っているからなのだが


日曜のことを考えると

あまり、時間は取れない

家にいてできる、ずっとやりたかった

面白そうなことといえば、と少し考えて

思いついた


スパイスカレーを作ること


昔らか、興味はあった

ネットでは、比較的簡単だと書いてあった

だが、なんとなくタイミングが合わなくて

……一人暮らしだと、こういうことはよくある

  作りすぎてしまったレバーパテを

  そろそろ食べきらないといけないとき

  なべに煮込んであるおでんが

  どう見ても、三日分はあるとき

  冷蔵庫のナスがしなびかけているとき……

  

今日のように、ちょうどよく、サラダの食材だけが

手元に残っている、などというタイミングは 

なかなか訪れない

今日こそ、ネットで言うところの

「奇跡の週末」のプロローグ

いざ、材料を買い出しに行こう、と決めた


通勤電車を途中下車して

100均でスパイス四種類

ターメリック、ガラムマサラ、クミン、チリペッパー

ダイスカットトマト

スーパーで

クミンシード、コリアンダー

家にあるので、買わなくていいのが

鶏肉と、玉ねぎ、ヨーグルト


材料はこれだけなので

新しく買った材料費は800円くらいだった


ネットによれば

ポテトを使わないので、煮込む時間も少ないうえに

意外に簡単にできて、お味は本格派

むしろ、ルーを使うタイプのものより

美味しかった、という人もいるくらいだ


何事も、まずは挑戦だ

上手に作れたら、私のクックブックの

殿堂入りレシピにしようと思っている


勉強の前に、片付けがてら

今日の戦利品をずらりと並べてみた

なんとなく

早く明日にならないかなぁ、などと

遠足の前のような気分になってきた


美味しくできたら、写真と作り方をアップする予定だ

もし、報告が無かったら

そういうことだと思って

どうか、つっこまずに流してほしい





2024年4月3日水曜日

★私の趣味つれづれ・20代の同僚から教えてもらったコミックが面白い①「メンタル強め美女白川さん」

 時代が新しくなるということは

今までになかった面白いものが

ドンドン出てくる、ということでもあると思う

おそらく、同年代の方々なら

パソコンで世界中の情報がすぐに見られたり

ウーバーイーツに電話すれば

家でビッグマックが食べられたり

ビデオで見そびれたテレビ番組が見られたり

文明の進歩と、快適さ、面白さは

言うまでもなく、味わっておられると思う


ただ、あまりにも多くなりすぎて

ちょっばかり、手を出しにくくなっているものもある

その代表格が、コミックだ

まだ、30代くらいまでは

大御所と言われるマンガ家の名前で買って

読んでみたりしていたのだが

この頃は、その手も効かなくなってきた

今は、作品名は知っていても

作家名を知らない方が一般なのではないかと思う

例えば、大ヒットコミックである

「ワンピース」や「進撃の巨人」「キングダム」

作家名をすらすらこたえられる人の方が

少数派ではないかと思う


なので、私はもっぱら

30代くらいまでの同僚に

何か、おすすめのコミックがあったら

教えてほしいと頼むことにしている

ネットカフェで読むにも、どれから手を付けていいのか

わからないから、というと

たいてい、「推しコミック」を熱く教えてくれる


そして、教えてもらったものは

面白いものぞろいだった

話題になった「セクシー田中さん」も

ドラマ化のかなり前に、原作で読んでいた

……確かに、あのドラマなら作者が怒って当然だ

  原作には、読んでいて肌がヒリヒリするような

  辛さや苦しさが、スパイスのように練り込んである

  このスパイスが魅力なのに

  ただの、甘ったるいラブコメにされては

  読者としても、たまらない思いがした……


今度、劇団四季がミュージカル化する

「ゴースト&レディ」もその中の一つだ

舞台ではどうなるかは分からないが

原作コミックは、ラストシーンが実に素晴らしい

ネタバレしないように、伏せておくが

『泣きました」という感想が多かったのも

素直に納得した

(私はさすがに泣きはしなかったが

 それでも、鼻にツンときた)


そして、今日のおすすめ

「メンタル強め美女白川さん」

去年入社した同僚が

これ、ホントにおすすめです、絶対読んでほしくて、と

私物の五冊を一度に貸してくれた


最初に見たときには

あまりに絵柄が可愛らしくて、少し引いたが

絵柄からは想像がつかないくらい

硬派な内容だった

主人公はOL

何気ない日常で、よく巡り合う、マウントや嫌がらせなど

小さく神経をすり減らしそうな事柄を

強めのメンタルでさばいていく

いわば、「人生マニュアル」のような作品だ

主人公は単にカワイイ竹ではなく

物の考え方や、ライフスタイルには

一本、キリリとした筋が通っている


その「筋」を少し紹介すると

人と自分は比べない

だから、ひがみも、妬みもない

給湯室で聞こえよがしに言われる陰口に対しても

そんなの受け取らないよ

人を傷つけるたびに

どんどん自分の誇りを失うのに、と

まさに、華麗にはね返す


メイクもネイルも整えてはいるが

それは、他人から可愛いと言ってもらいたいからではなく

単に自分が

「好きだから」

「美に競争は持ち込まない

 私もキレイ あの子もキレイ それでいいじゃん

 むしろ、世界平和じゃん」

「私のこと嫌ってる人にわざわざ歩みよろうと思わない」

「私の幸せは私が決める」

と、名言の宝庫

なるほど、OLのバイブル、と言われるだけのことはある、と

納得しながら、瞬く間に

5冊全部読み切ってしまった


私が特に「いいな」と思ったのは

「自分の機嫌は自分でとる」ので

毎月一つずつ、2千円くらいのプチギフトを

自分に贈る、という部分だった

いいアイデアだと思ったので

早速、取り入れることにした

ちなみに、私の今月のプチギフトは

ノンアルコールカクテルを作るときの

マドラーにしようかと思っている


読んでいるうちに、この作品を書いた作者は

どんな人なのだろう、と興味がわいてきた

そして

コミックだけど、お守りみたいなものなので、と

はにかんだように言っていた同僚に対し

なんともうまくいえない、ほほえましい気持ちがしてきた

いいものを教えてくれて、ありがとう


好きなものがまた一つ増えて

ささやかな幸せ気分だ














2024年4月2日火曜日

★「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ④ ご夫婦で社交ダンス

 以前、神社仏閣・日本史大好きな同僚に

定年後の趣味に、御朱印集めを薦めたところ

定年には4年以上残している今から

すっかり御朱印にはまってしまい

ネットで出会った御朱印友達に

蘆山寺(紫式部の住居跡らしい)の

切り絵御朱印を送ってもらい

大河ドラマファンの皆々様と大いに盛り上がったうえに

あいつに相談すると、いいアイデアをくれるぞ、と

私のことをすすめまくったらしく

このところ、クライアント(?)が

増加の傾向にある


今日、相談を受けたのは

職場でもラブラブカップルで有名なご夫婦の片方

定年後に、二人で暮らすのは楽しみなのだけれど

いつもいつも、二人きりでは

刺激が無くて、マンネリ化してしまうのはつまらない

何か、ちょっと華やかな

お互いに惚れ直すようなイベントのある

趣味を推薦してくれないだろうか

できれば、ロマンチックなものの方がいいが

予算は、二人で合わせて

月に一万~一万五千円くらい

映画鑑賞や、観劇のような「受け身」のものよりも

主体的な行動のできるものの方がいいが

旅行は予算的に厳しいものがある


できれば、健康にいいことがいいが

登山はハード過ぎて、ロマンチックさに欠けるし

スポーツジムも、自分がTシャツ姿を披露したからといって

惚れ直してはもらえないだろうし

何か、いいアイデアはないか、とのご相談だ


思わずノドまで

私はシングルなのですが、という言葉が出かけたが

なんだか、くちに出すと

ひがんでいるように聞こえそうなので、止めた

それに、何と言っても

これ以上はないだろう、というような

いいアイデアが頭に浮かんでいたからだ

少々モヤモヤはするものの

アラカンのご夫婦が、ここまでラブラブだと

こちらとしても、拍手の一つもしたくなってくる

で、ご祝儀代わりに提案したのが


ご夫婦で、社交ダンスのカップルを組み

競技会を目指す

ことだ


私の世代なら、映画「Shall we dance?」を

ご覧になった方は多いと思う

とはいえ、これを提案した時には

さすがに、ぽかんとした顔をされた

なので、一から説明することにした


まず、社交ダンスは一番に「立つ」ことが大切

だが、それにも条件がある

背中の後ろ、肩甲骨二つが平行になるように

(かなり胸を張る姿勢になるので、それだけでも

 苦しい人は、かなり苦しいらしい)

頭はまっすぐ、てっぺんを糸でつられているような感じで

背中は逆三角に、大きめに見えるように

(背筋のコントロールが大事)

おなかは丹田に力をこめ、上に引き上げる

この姿勢で片足立ちができるようにバランスをとり

切れ目なく、ゆったりと動くのだから

踊るというより、曲に合わせて

優雅な筋トレをしているようなものだ


私の相談者サンは、背中あたりでギブアップだった

動きがゆったり、というと

大極拳みたいだ、確かにこれはかなり効く

それに、これだけやればどう考えても姿勢が良くなるから

間違いなく、惚れ直してもらえそうだ、と

本当に愛妻家であるらしい


社交ダンスのスクールは案外多く

料金も、「Sall we dance?」の言う通り

チケット制で、グループレッスンなら

かなりリーズナブルに受けられる

特に初心者なら、奥様と二人で毎週受けても

1万円いくか、いかないかだろう


それに、このご夫婦は東京都民だ

東京には、都民限定のちょっと有名なシニア限定の

社交ダンス大会がある

年齢制限が、60歳以上

毎年、テレビのニュースの取材が入り

確か昨年はコロナの影響で4年ぶりの開催

最高齢は90歳だったような記憶がある


ご夫婦でペアを組んでいれば

時間のある時に、毎日少しずつでも練習ができるので

上達も早くなるだろうし

大会は、目標にも、励みにもなる


社交ダンスでかかる曲は

ワルツ、タンゴ、サンバ、チャチャチャなど

メロディーの美しい、スタンダード

いわば、「ジェットストリーム風」の曲が多くて

曲を聴いているだけでも、ロマンに浸れる


それに、試合に出るとなると

コスチュームは、男性は燕尾服

女性はドレスだ

女性のメイクはレビューガール並みに華やかだし

ダンスシューズも、アクセサリーも必須

勝ち負けを度外視しても

まるで、大戦間時代のようにドレスアップして

きれいな曲に合わせて踊るチャンスなど

社交ダンスをしていなければ、まずありえない


ロマンと惚れ直し、運動不足解消

全てクリアーだと思いますが、いかがでしょう、

と聞いてみたら

「最高だ

そのうえ、見せびらかせるのが、なおいい」

と言い出したので

何を見せびらかすのか、と聞いてみたら

いかにも、あきれた、きまつているじゃないか、

という顔をされた上で

答えが返ってきた


麗しの我がパートナー❤


忘れていた

この方は、宴会などがあっても

若いころから、奥様が家で待っているから、と

中座して帰っていた、いう

噂がある方だった

そのせいで、万葉集の歌人の

山上憶良にちなみ、『オクラ君」という

あだ名まであったらしい


ここまでくると、完全に毒気を抜かれた

どうぞお幸せに

試合に出るときには、二人分の団扇を作って

応援に行かせていただくとしよう








★今夜のメニューは「あげない天ぷら」

 役職定年になってから

自然に残業もなくなり

そうなると、自然に勤め先を出る時間が早くなり

この頃は、日のあるうちに

自宅のある駅までたどり着けることも

多くなってきた


帰宅途中に、ぶらりと足を延ばして

駅前の桜並木が終わるところまで

花見がてら、ぶらぶら歩き

ついでに、桜並木の終点近くにある

ちょっと大きなスーパーに寄ってみた


スーパーというのも、通ってみるとなかなか面白いもので

私が普段行くのは

とにかく、単価が安いけれど

総菜類はあまり美味しくはなく

品ぞろえも、ちょっと知名度の低いメーカーだったり

トップメーカーでも

少し凝りすぎて、あまり売れ行きの良く無さそうな

味付けのものだったりしている

私が今日行った、桜は見られるけれど

かなり遠回りのスーパーは

普段行くところよりも、約2割高いけれど

少し高級感のある食材や

目新しい品を並べている


ハーブティーの種類も、3倍くらいはある

名店のショップも入っていて

デパ地下気分、というと、少し言い過ぎではあるが

ショッピングを楽しむ気分になってくる


春野菜も、タラの芽やフキノトウ、タケノコ、ウドと

あく抜きに手はかかるけれど

この時期には、一度は食べたいものがいろいろ

どう食べようか、と思い悩みつつ

店内を歩いていると、目玉商品のコーナーに

面白いものを見つけた

「あげない天ぷら粉」


へえ、と思って手に取って

解説を読んでみると

この粉を水でとき、てんぷらの衣のようにまぶしつけ

フライパンで、多めの油で焼けば

精進揚げの出来上がり、なのだそうだ


てんぷらは大好きだが

健康診断で、食事に注意と言われたばかりだ

それに、油がはねたり

揚げ油を捨てにくかったりと

料理以外のところで、妙に手がかかるので

自分では作らず、もっぱら外食か

総菜を買うことにしていた


だが、これなら作れるかもしれない

しかも、今日はこれが特売だ

冷蔵庫の中には、ニンジン、玉ねぎ、桜エビがあるので

かき揚げもつくれる

それに、春野菜の天ぷらは

考えるだけでも魅力的だ

これは、料理のレパートリーを増やせという

天の声に違いない、と解釈し

「あげない天ぷら」粉をかごに入れた


なので

今晩のメニューは

・とろろ汁

・焼きあつあげ

・鶏モモ肉とナスのレンチンホットサラダ

・桜エビのかき揚げ、ハス、ジャガイモ、大葉、バナナの天ぷら

に決まった


大葉は、数日前に半値になっていたのを

ホクホクと買い込んできたは良いが

使いきれずに、どうしようかと困っていたところなので

精進揚げには、丁度良かった


春野菜はどうしたのか、と言われそうだが

初めて作る料理は

どうしても失敗になりやすい

せっかく買ったタラの芽や、フキノトウを

ぐしゃぐしゃにしてしまったのでは

残念の極みになりそうなので

迷った末に、今日は止めておくことにした


その代わりに、作ることにしたのが

ポテトとバナナの天ぷらだ

サツマイモの天ぷらが美味なのだから

ジャガイモも美味だろうと思う

おそらくは、フライドポテトのような感じに

なるのではないかと

これは今から、かなり期待している


バナナだが

これも、たまたま安売りになっていた

バナナは、加熱した方が味が濃く

とろみもついて、美味になるのは

ジャムを作ったときに学習した

それなら、てんぷらにしても悪くはあるまい

もし、口にあうようなら

私の大事な秘伝のレシピに加えるし

もしダメなら、二度と作らなければいいだけの話だ


今日の夕食は

ちょっとした冒険気分で

いざ、スタート

(結果は後日ご報告したい)



2024年4月1日月曜日

★60歳からの資格チャレンジ・ファイナンシャルプランナー1級 ④予定はほぼ1週間遅れ

 もともと、定年後の資産運用に興味があり

厚生年金や、相続税

新NISAのことなどを、きっちり学びたかったのと

役職定年後、少し時間にゆとりができたので

脳トレよりも面白そうな資格取得に

チャレンジしたかったことも相まって

ファイナンシャルプランナー1級の資格試験に

チャレンジすることにした


おおよそ、受験予備校やブログなどでは

合格に必要な時間は約300時間、と書いてあったので

まず、塗り絵シートを作った

15分勉強するごとに1マスずつ塗っていく

全部塗り終わると、丁度300時間になる


毎週、月曜日はサボらないようにという

自戒をこめて

カラーシートと、択一式の過去問の結果を

ブログにアップすることにしているのだが


先週と比べて、勉強量はそこそこに

増えているように思う

色を塗ったマスと、白いままのマス

半々より少し、白の方が多いかな、というところだ

本来なら、順調に進んでいるはずなのだが


勉強の進み具合が悪い

過去問の勉強の仕方としては

まず、自力で解いてみて

間違ったところは解説を読み

テキストにもどる

数日後、間違った問題だけをピックアップして

解きなおす、というのが

王道のようなのだが


それをやっていると、1問にかかる時間が長く

しかも、間違える問題が余りに多いので

間違いなおしだけで、一日終わってしまう日が多い

なかなか先に進めず

択一式問題では、約300問

応用式の計算問題では、7回分

予定より遅れてしまっている


これは、もう勉強量を増やすしかないのか、と

思っているのだが

ある程度の時間、集中して勉強していると

途中で、どうにもならなく、眠くなってくる

それでも、気合で解いていると

自分でも気が付かないうちに、机に向かったまま眠っている

たいてい、妙にリアルな夢を見ていて

「配偶者居住権を積分せよ」などという

トンデモナイ問題にぶち当たり

こんな問題、見たことも無い、どこから手をつけていいのか

さっぱりわからないぞ、と冷や汗が出そうになり

……当たり前だ

  目の覚めている今でさえ、どこから解いていいのか

  さっぱりわからない……

あせりながら、目が覚める、というパターンだ


試験まで、もう60日を切った

受験料、約1万円弱も振り込んだ

5月試験は、無理かもしれないが

とにかくやれるところまでやり切って

倒れるときには、せめて次につながるように

向こう傷で倒れたいものだと

思っている









2024年3月31日日曜日

ぜひ作ってほしいシニア向け番組・ネット配信のジェットストリーム令和版

 このところ、毎日

ファイナンシャルプランナーの勉強をしている

試験日が5月のうえに

試験科目が6科目

しかも、択一式と自分で計算をする

応用編に分かれているので

とにかく、解説動画を見終えるだけでも

一苦労、というボリュームなのだが


久々の受験生気分を満喫したかったこともあって

BGMをかけてみた

大学入試の頃に、毎晩勉強しながら聴いていた

「ジェットストリーム」がCDで出ている

ブックオフで見つけて、ホクホク買い込んできた分だ

「遠い地平線が消えて」から始まる

ナレーションは、城達也だ

この頃は、あまり聞かなくなった

イージーリスニングの、ロマンチックで麗しいメロディーで

なんとなく、青春時代の

この番組を聞きながら

数ⅡBの問題集に悪戦苦闘していた日々の思い出が

ふいによみがえってくる

あの頃はあの頃で、いろいろと悩んでいたが

当時は苦しかった思い出も、今となっては

見事に「思い出補正」がかかり

なかなか良いものだったりしている


という話を、同年代の同僚、数人にしてみたところ

ジェットストリーム!! 懐かしすぎる!! 

オールナイトニッポンとか、セイ・ヤングとか

面白かったよな、と

ものすごい反応が返ってきた

そうそう、ラジオは受験時代の友だった

毎晩、ジェットストリームを聞くのが楽しみで

一番いやな科目は、あの時間に回していた

日本航空がスポンサーだった、ヨーロッパの曲が多かった

たいてい、オーケストラの曲だった

「ばら色の人生」は、ジェットストリームでしか

聴いたことが無かったから

あとになって、歌詞がついているのを知って

とても驚いた、とか

皆の思い出話が、一度に花開いた


それで、当然ながら

ジェットストリームのような番組が

また、始まればいいのに、という話になった

……実際、同タイトルの放送が

  今でもあることはあるのだが

  選曲がすっかり、「今どき」になっており

  リズムが激しくエレキギターをかき鳴らす

  私には、少々やかましく聞こえる曲ばかりになっていた……


特に疑問に思ったのは

テレビ局でも、ラジオ局でも

これだけ数があるのだから

定年退職者は、決して少なくはないだろう

そういう方々は、皆、定年後の自由を

ひたすら謳歌されているのだろうか

少しくらい、放送に未練はおもちではないのだろうか

ということだ


もし、できることなら

少しばかり、放送や番組の作成に未練がある、という

元業界人を再結集して

局の垣根を越えて、シニアによる、シニアのための放送を

作ってはもらえないものだろうか

手始めに、「ジェットストリーム 令和版」など

かなり需要もありそうだとおもうのだが


幸い、現代ではポッドキャストという

個人でラジオ放送ができるようなシステムがある

もし、できることなら月に一度でも、二度でも

著作権の切れたポール・モーリアなどの曲を集めて

元アナウンサーが語りを担当し

ジェットストリームのような番組を放送して欲しい

少しなら、投げ銭もできるし

法人化するなら、株を買ってもいいと思っているのだが

さて、「その話に乗りましょう」と言ってくれる

勇者は現れてくれるだろうか

映画「七人の侍」のオープニングではないが

もし、これで人が集まって

「勝ち戦」になれば

とても痛快だろうと、夢のようなことを考えている












2024年3月30日土曜日

私の趣味つれづれ・桜の時期のカクテルはノンアルコール・ジントニック

関東はいよいよ桜の時期

楽しい花見の時期でもある

特に、今日は暖かく、天気にも恵まれたせいか

散歩の途中の公園でも

ソメイヨシノがちらほらと咲き始めていた


こういう時に飲みたいのが

少し冷たくて、気取った飲み物

アイスコーヒーやアイスティーには

まだ少し肌寒いし

こちらは、ピクニック等の

少し体を使った後の方が美味しく飲める気がする


そんなに分量はいらないけれど

桜を見ながら、心静かに味わうとしたら

私はやはり、カクテルを推したい

とはいえ、まだ日の高い時間に

日光をさんさんと浴びながら飲むのだから

ノンアルコールに決まっている


私が、近所にブチ花見に行くときに

水筒に詰めていくのは、決まって

ノンアルコール・ジントニックだ


作り方は、非常に簡単だ

レシピ、などというものもほとんどない

スーパーに行って

ペットボトルのトニックウォーターと

ライムを一つ買ってくる

……ちなみに、私の買っているトニックウォーターは

  ジンジャエールを出している会社のもの

  スーパーでは飲料の棚に置いてあり

  1本98円くらいだ

  ライムは1個200円くらい

  レモンのそばを探せば

  たいていのスーパーなら見つかると思う……


トニックウォーターをグラスに一杯分

ライムは8分の1を絞る

これだけだ

私が使っている水筒は

炭酸OKのものなので、これで十分だ

つまみは手作りの燻製ミックスナッツ


アルコールは全く入っていないのだが

ほろ酔いのような、なんとはなしの

幸せ気分にひたれる

少年野球の練習の声を遠くに聞いているのも一興だが

イヤホンで古いジャズボーカルなどを流していると

それだけで、幸せいっぱいの気分になれる


ノンアルコール版・ジントニック

ぜひともおすすめだ

なお、ライムが手に入らないときは

レモン、場合によってはポッカレモンを使っても

悪くはないが

やはり、「悪くはない」どまりで

一味落ちる

ただ、お手軽さを考えると

悪い選択ではないかもしれないと思う




2024年3月29日金曜日

東京桜開花宣言・とっておきの花見の穴場①

 今日、東京で桜の開花宣言があった

午前中はひどい雨、というよりも

風が強くて、傘を壊さないようにするのが精いっぱい

レインコートからはみ出た部分は

すっかりずぶぬれになるほどだったのだが

午後からは、ウソのようにきれいに晴れ

帰宅の時間帯は、少し早足になると

うっすら汗ばむくらいだった


ファイナンシャルプランナーの勉強をしないと

いけないので

(やらなくてはいけないという義務はないのだが

 何しろ、受験費用が約1万円かかる

 これは、何としても早期合格を果たして

 受験費用の分で、温泉にでも行く方が

 ずっといいに決まっている)

花見はしたいが、あまり遠出はできない

しかも、私は自分が飲まないせいもあるのだが

酔っ払いが大嫌いだ

花など見ているかどうかもわからないような

酔客のバカ騒ぎのおたけびが

聞こえないところで

静かに、カフェラテでも片手に

ゆっくりと桜を見たい


それに、人ごみもあまり好きではない

場所取りをしなくては、桜が見られないようなところでは

あまり、のんびりとできないタチだ


とはいえ、近所の公演の桜ばかりでは

少し、心もとない

やはり、上野あたりの有名どころ

桜の名所で、となると


そんな都合のいい場所があるのか、と聞かれそうだが

それが、あるのだ

上野の国立博物館である

上野には、自然博物館、東京都美術館、上野の森美術館

近代美術館など、博物館や美術館が

ずらりと立ち並んでいるので

初めて行くと、間違いやすいのだが

上野公園を突き切って、噴水を超えて道を渡ったところにある

見るからに巨大な敷地の博物館だ


この博物館の庭園は

普段は閉まっているのだが

春の桜の時期、二週間ほどだけ

公開、解放される

博物館の入館チケットは必要だが

庭園内には、無料で入れる


園内は静かだ

キッチンカーの出店があって

桜ラテやら、桜ソフトやらを売っているが

これは、午前中に行かないと、売り切れてしまうことが多いので

あまり期待せず、桜コーヒーが飲めれば

御の字、という気分でいる


庭の中央には大きな池があり

その周りに、茶室が三軒立っている

ぐるりは回って歩けるように細い道がついており

まるで、静かな山里に森林浴に来たような気分になれる


肝心の桜だが

入ってすぐの右手に

博物館の三階くらいの高さの巨木がある

この木のふもとに座って

ただ眺めているだけでも、

今年も良い花見ができた、と十分満足のいく桜なのだが

池をめぐって、小さな山里にありそうな

ひなびた小屋の近くまでくると

その先に、まさに手の届きそうなところに

桜が何本も植わっている

それぞれが、かなりの大木だ

まさに、花か霞か、という風情

しかも、ここは穴場中の穴場で

桜の真下の一等地を独占できるくらいに

人が少ない


トドメに

たいてい、この時期では館内で

桜モチーフの展覧会をやっている

「博物館でお花見を」というスタンプラリーで

桜柄の着物、かんざし、屏風などを探し

スタンプを集めると

特製の、ハニワをデザインした缶バッジがもらえたりする


気持ちよく桜が見られるように

とりあえず、勉強に励むことにする

頑張れ、私




2024年3月27日水曜日

プロジェクトX復活!!

この頃、あまりテレビは見なくなった

とはいえ

毎週必ず見ているのが、大河ドラマと笑点

あとは、テレビスペイン語と日曜美術館、美の壺

グレーテルのかまど、100分で名著

世界ネコ歩き

月に一度くらい、再放送されている

「大和尼寺精進日記」

今期のドラマでは、話題の

「不適切にもほどがある」

面白そうな題材を取り上げている時には

趣味の園芸、野菜の時間、今日の料理と

並べてみると、結構なテレビ漬け

しかも、NHKにかなり偏っているのだが


期待の新番組が始まることになつた

正式には、来週の木曜日からスタートだそうだが

今日の夜に、ブレ放送のようなものをやるらしい


私の世代なら、知らない人はいないだろう

「プロジェクトX」の新シリーズ


これは、前シリーズでドハマりして

毎週必ず、録画していた

特に気に入った回は、録画を消さずに

何度も見返したりしたものだった

ルポルタージュ形式で、全部実話

最初は無理だと言われていたことを

見事成功させる

ここまでの苦難の日々はドラマ仕立て

番組のラストでは、その生き証人たちが登場して

自分たちの言葉で、その当時の心境を語る

ほとんどの登場者が、涙で声を詰まらせていたが

おそらく、視聴者のほとんども

一緒にもらい泣きをしていたのではないかというほど

毎週、感動的なエピソードが取り上げられていた


たとえば

カップラーメンは、麺をあげる時間がなかなかうまくいかなかった

赤い色のエビを見つけるのにも苦労した

出来上がって、試食してくださいと

持って行った店で言われたのは

「これ、たべられるの?」


コンビニには、全くマニュアルがなかった

何を動仕入れていいのか、どう売ればいいのか

全て、日本最初のコンビニが

壁にぶち当たりながら、その場その場で

必死に力を振り絞って立ち向かってきた


そして、私が一番好きだったのが

伏見高校ラグビー部を取り上げた回だつた

当時、私は京都の宇治に住んでいて

伏見高校までは、歩こうと思えば歩ける距離だった

私の住んでいたころは

伏見高校ラグビー部は、近所の男の子たちの憧れで

近所のマクドナルドで、ラグビー部の人を見かけると

数日間は話題の中心になるような

ちょっとした、街のスターのような存在だった


だが、当時でも高齢の人達には、この高校は特に不人気で

高校の近くにあるスーパーに行くだけでも

高校の前を通りたくないから、と

わざわざ遠回りしていく人もいるほどだった

番組では、その経緯もすべて正確に説明されていた


一時は、不良のたまり場のような高校で

ケンカに明け暮れている生徒もいたこと

とある、目立たない教師が

そのエネルギーを正しい方向に導こうと

ラグビー部を作ったけれど

最初の試合で、屈辱的な大敗をしたこと

それでも、へらへらと笑っていた生徒たちに

その教師は、涙ながらに1人1人、名前を呼び

悔しくないのか、と問いかけたこと

最初のうちは、別に、と笑っていた生徒たちが

少しずつ、笑わなくなり、とうとう、一人が

悔しいです、と答えると

皆、せきを切ったように悔しがり、泣き、

そこから、ラグビー部が

生まれ変わったように練習に励み

再戦の日、勝てはしなかったが

あわやというところまで追いつめたこと


すぐ近くの高校の話だったこともあり

もう十年も前に見た番組なのに

まだ印象的に覚えている


確か、前シリーズはさすがにネタが尽きて

終了したように覚えている

(やらせや過剰演出もあるにはあったが)


あれから10年、ネタはかなりたまっただろう

IPS細胞、白血病を克服した水泳の池江

フィギュアスケートの羽生弓弦の平昌五輪

(この選手は、あと20年くらいすれば

 映画になるのではないかと思っている)

バレエの吉田都、ビアノの辻井伸行

少し考えただけでも、どんどん出てくる

必ずしも、勝った人ばかりでなくても良いと思う

例えば、浅田真央など

金メダルには届かなくても

精いっぱいに生きて人々を感動させた人の物語や

アフガンで命を散らした

中村哲医師の人生など

(私は、この方こそ

 日本の国葬にふさわしかったと思っている)

たっぷりと取り上げてほしい


もともと、人が喜んだり

成功したりする姿を見るのが大好きだ

幸せの波が周囲に押し寄せていくようで

見ているこちらも幸せになる

プロジェクトXは、そのうえ、力までもらえた

自分も、もう少しだけ頑張ってみよう

と、背中を押されたような気になっていたのを

思い出した


プロジェクトXの放送を

とても楽しみにしている

長生きするって、やっぱりいいなあっと

まだ60だというのに、しんみり感じてしまう


ナレーションは、前シリーズと同じ田口トモロヲ

主題歌も、全シリーズと同じ、中島みゆき

というよりも、「地上の星」でなくては

プロジェクトXは始まらないだろう

中島みゆきの公式チャンネルが前シリーズの

「地上の星」を公開していたので

久しぶりに聞いてみた

よろしければ、御一緒にどうぞ

地上の星 / 中島みゆき [公式] (youtube.com)