ツイッター(今ではXというらしい)の
トレンドワードに
「カジュアルおばさん」というのがあがっていた
何だろうと思って開いてみたら
いい年をして、若づくりだ、と
特定のファッションを
小ばかにした言い方であることが分かった
どうやら、ファッション雑誌か、ブログか
そのあたりに載っていた記事らしく
「カジュアルおばさん」の実例写真と
「カジュアルおばさんにならないためのおすすめ」
写真が隣り合わせに載っていた
最初に見たとき
これを書いた人は、ファッションが
好きではないな、と思った
「カジュアルおばさん」の特徴は
ロゴTシャツ、デニムパンツ、スニーカーという
年に似合わない若作り、だそうだが
そもそも、私の周りの20代で
このような服を着ている人は、一人も見ていない
若作り、どころか
20代前半のファッションではないはずだ
それに
実を言うと、私の息子の奥さんが
このパターンだ
だが、これは決して「若作り」ではない
幼い子供がいるからだ
幼児というのは、決して大人のミニチュアではない
大人からは考えられない行動をする
例えば、公園に遊びに連れて行っても
少し目を離すと
公園でも、突然どこか、あらぬ方向に向けて
全力ダッシュをかますのが、幼児だ
それを、パッと立ち上がって、すぐにフルスロットルで追いかけ
危険が無いように、守るのが保護者の務めだ
スニーカーは、すぐに走るためのもの
Tシャツとデニムパンツは
子供がによごされても、ショックも受けないですみ
すぐに洗えるような服装
私に言わせれば一種の「子育て戦闘服」だと思っている
仮に、「若作り」が高齢世代を指しているとしても
シニアになってから、デニムパンツが履けるなら
むしろ、ブラボーだ
スタイルを維持するのには
かなりの努力をしていたことだろう
それに、「カジュアルおばさん」と
言われている人の写真を見ても
私は、そう悪くは思えなかった
むしろ、この手のタイプの人は
保護者会や、自治会に必ず一人はいて
周りから、かなり頼りにされていたように思う
そして、その人の持っている、
いわば「陽」のエネルギーが
ファッションと相まって
実に、その人らしい個性になっていたように思う
私の住んでいる町内会で
バーベキュー大会をやったときに
数十件の参加家族の間を見て回り
火のつけ方、焼き加減、炭の組み方などをアドバイスし
初対面の家族とも明るく話し
場をも盛り上げ支えてくれた役員さん、数人が
全員、このタイプの「カジュアル女子」
私に言わせれば「元気印」女子だった
そもそも、ファッションなど
好きなものを着ればよいのであって
他人がやいやいいうことでは無いと思う
私に言わせれば、白を着る方が
天然のラフ版のようになって
肌がきれいに見える、のだが
着る人が、白は汚れやすいからイヤ
こっちの色の方が好きだから、こっちを着たい、というなら
それが一番だろうと思う
服、化粧、アクセサリー、すべてを
自分を「アゲる」ためのアイテムに使って
ファッションで幸せになればいいと思う
何しろ、好きなことを楽しんでいる人の持つ
『陽』のエネルギーはたいしたもので
見ているだけの周りの人にも
いい意味で、伝染してくる
このエネルギーたるや
白はラフ版だ、などと言っている次元を
軽く超えてくるのだ
Xのコメントもほとんどが
好きなファッシょンを楽しめばいい
大きなお世話、というものだったので
私としては、ますます溜飲を下げた、というところだ
そして、これはささやかな願いではあるが
今の60代は、まだまだ若く
男女ともに美しい
とはいえ、全盛期と比べれば
体型のゆるみや、肌の衰えは隠せない
なので
ゆるんだ体型をうまくカバーできるデザイン
年をとって、黄色が強くなってきた肌に
移りのいいカラーリング
服を着ることが楽しくなるような
遊び心のあるデザインの
シニア向けブランドを、作ってもらえないものだろうか
夏木マリがウーバーイーツの広告で着ているような
パンク風ファッションなども
何のしがらみもなくなった、シニアだからこそ
人目を気にせず着られる、着てみたい
という人もいるのではないかと思うのだが
どんなものだろうか
ちなみに
これがもともとの
「カジュアルおばさん」のファッションと
「カジュアルおばさん脱却・おすすめコーデ」だそうだ
私は、ファッションやデザインには全くの素人だが
おススメの方を見て、一言だけ言わせてほしい
この暑いのに、ジレやらジャケットやら
ドラクエの主人公のようなズルズルなんて
着てられると本気で思ってるのか?
おあとがよろしいようで