2024年8月27日火曜日

ウクライナのバレエ団来日・チケット発売は明日から

 今から、明日が楽しみでたまらない

というのも

ウクライナのバレエ団の来日が決定

チケット発売が、明日からだからだ


こんな戦争中なのに、バレエ団が

わざわざ日本まで来られるのか、と

聞かれそうではあるが

ウクライナ国立バレエ団は

侵攻を受けて間もないころから

合計で、四回ほど来日公演を行っている


今回の公演は、年明けの1月なのだが

今までにはなかった

スペシャルメンバーの参加がある

私が買いたいのは、このチケットなのだが

おそらく、発売直後にものすごい争奪戦になるだろう


というのも

演目が「ジゼル」

タイトルロールのジゼル役は、アリーナ・コジョカル

相手役のアルブレヒト役は、アレクサンドル・トル―シュという

世界トップと言っていいほどのコンビだからだ

この二人が踊るのは

1月5日の一公演のみ

争奪戦は、確実だ


バレエマニアでない方には

何がなんだか、さっぱりわからないと思うので

少しウンチクを垂れ流すと


ウクライナ国立バレエ団は

元は「キエフバレエ」という名で

ソビエト三大バレエ団の一つ

その中でも、最もアカデミックで、優雅

繊細な表現を得意としているバレエ団だ

今回の戦争をきっかけに

「ウクライナ国立バレエ団」と名前を改めた


バレエ団の芸術監督は日本人

京都出身の方だ

この方が、バラバラになりかけたバレエ団をまとめ

「踊ること、文化の火を絶やさないことが

 我々の戦いだ」と

日本のバレエ界からの強い後押しも受けて

二年前の夏、戦争が始まってから5カ月後に

日本公演を行い、大成功を収めた


ただ、このバレエ団では

ロシアのプロバガンダに使われている

チャイコフスキーのバレエは、上演しない

いわゆる「三大バレエ」は封印しているが

バレエ作品には、ほかにもフランス系のものに

かなりの名作が多い

その、フランス系の名作中の名作が、「ジゼル」だ


ざっと、あらすじを紹介すると

「ジゼル」というのは、素朴な村娘の名前だ

この、ジゼルは村で一番の踊りの名手だが

生まれつき心臓が弱く

はかなげで、透明感のある少女である

恋人はいることはいるが

これが、平民に変装している

土地の領主で、貴族の婚約者がいるという状況

ジゼルは婚約者とはちあわせしてしまい

恋人に裏切られていることを知ると

ショックのあまり、心臓がもたず

錯乱の果てに死んでしまう

ここまでが、一幕だ


若くして死んだ女性は

死後、ウイリーという化け物に転生し

日が沈んだ後に、墓地にいる若い男にとりつき

化け物の群れで取り囲み

死ぬまで躍らせ、踊り殺す

ジゼルもウイリーに転生するのだが

自分を弔いに来たアルブレヒトを

殺すにしのびず

仲間のウイリーたちから守り抜き

夜明けの鐘の音とともに

アルブレヒトと最後の別れを交わして、消えていく


という、正直に言って

面白いのか、面白くないのか

よくわからないストーリーなのだが


この作品は、役の解釈の幅が大きい

まず、ジゼルをダマすアルブレヒトだが

ダンサーによって

深く物事を考えず、ただ単に

カワイイ女の子と楽しく遊んでいる

プレイボーイタイプ

どうせ平民じゃないか、と

明らかに小ばかにした態度で

イヤな野郎なのだが、どうにも抗いがたく魅力的

オマケに、自分でそれを知っているから

始末が悪いと、という

歌舞伎でいえば「色悪」タイプ

身分違いを分かっていながら

どうしてもあきらめられない

純愛タイプ、と

簡単に分けても三種類ある

その日踊るダンサーが、どのタイプか

幕が上がるまでの、お楽しみだ

そして

同じ曲、同じ振り付けなのに

ダンサーがどの解釈をとるかで

作品の印象が全く異なってくるのが

バレエの面白いところでもある


主役のジゼルに至っては、バレリーナ一人ずつ

全然違うタイプになっている

私が一番好きなタイプは

透明感があって、どこまでも可憐で

小動物のような愛らしさがあって

暖かく、静謐で、思慮深いタイプ

大人になったら

ピエタの聖母マリアのようになりそうなタイプ

そんなタイプのダンサーがいるのか、と

言われそうだが

それが、いるのだ

それが、アリーナ・コジョカル

来年の1月5日に「ジゼル」を

踊ることになっているバレリーナである

コジョカルのジゼルは、私の理想のジゼルで

こと「ジゼル」に関しては

20世紀最高のバレリーナと呼ばれた

シルヴィ・ギエムより、コジョカルの方が上だと思っている


コジョカルは、160㎝も無いのだが

その、身長の低さが

かえって、守ってあげたくなるような

可憐さを醸し出している

それでいて、テクニックは完璧に近く

風でも起こしそうなスピードて

正確で鮮やかな足さばき、明快なステップ

残像に残るような美しいラインを

次々と繰り出して、バレエを見る喜び、というものを

体感させてくれる


正直、コジョカルがウクライナバレエ団に

客演してくれるとは思わなかった

というのも、コジョカルは

昔、このバレエ団のプリマだったからだ

ところが、「伝統というと聞こえはいいけれど

同じことの繰り返しばかり」と

タンカをきって退団

イギリスのバレエ団の試験を受けて

何と、コールドで入団

……コールド、というのは

  早く言うと、その他大勢で踊る

  ダンサーのことだ

  例えば、「白鳥の湖」なら

  オデット姫のバックで踊っている

  白鳥ズのようなダンサーを言う……

こうした、因縁があるからだ

にもかかわらず、今回の公演で

客演を務めてくれるのは

この公演の「ジゼル」が新演出であることに加えて

ウクライナバレエ団への

強い支援の気持ちなのだろうと思う


ちなみに、アルブレヒト役の

アレクサンドル・トルーシュは

日本では、あまり知られていないが

私のイチオシの男性バレエダンサーだ

この人が知られていないのは

単純に、日本での公演が少ないことと

諸族が、ハンブルグ・バレエ団という

素人受けのしないバレエ団だからだろう

この、バレエ団は

ノイマイヤーという、天才振付家がおり

「人の情念」を踊らせると

これを超えるバレエ団は、世界中に存在しないと思う

なので

死を超えて続く愛をテーマにする

「ジゼル」には

ハンブルグ・バレエ団の

アレクサンドル・トルーシュは

まさにはまり役だろうと思う


ちなみに

この、「ジゼル」は新演出で

細かい部分は無数に

そして、一番大きな点では

ラストが大改革されている

従来のジゼルは、夜明けの鐘が鳴って

生き残ったアルブレヒトと

化け物のジゼルは永遠の別れ、なのだが

この、新作ではどうなっている

これは、あえてネタバレせずにおこうと思う

だが

初演を見たとき

「なぜ、このラストが思いつかなかったのだろう」と

疑問に思うほど

何もかもが、腑に落ちるラストだった

そして

今現在も、ロシアの空襲を受け

戦闘で命を失うウクライナで

「生死を超える愛」をテーマにする「ジゼル」を

上演するには

このラストしかないだろう、と

深く納得した


1月5日のチケット

何としても、手に入れたい

どうぞ、幸運を祈っていただきたい

そして、もし

ちょっとでも興味を引かれた方がおられたら

劇場に足を運んでいただければ幸いだが

チケットは、私の狙っている一番安い席でも

7000円する

それはちょっと、と思う方がおられたら

下に、ウクライナ国立バレエが

昨年、世界初演を行った時の

動画を貼っておく

私の「推し」のダンサーではないので

少し物足りないところもあり

また、世界初演ということで

まだ熟しきっていない、硬さはあるが

十分に、見ごたえがある

しかも全幕分だ

ご覧になったら、もしできることなら

見学料(?)代わりに

バレエ団の日本人の芸術監督

寺田氏の主催する

バレエ団の練習用のトウシューズを買うための

「トウシューズ基金」

一口1000円に、ご協力いただけると

望外の喜びでもある

アドレスは、下に貼ってある通りだ

ウクライナ国立バレエ「トウシューズ基金」(1口¥1,000) | Koransha Offic... (stores.jp)


下にあるのが、動画だ

期間限定なので、お早めにどうぞ







2024年8月26日月曜日

このコミックはおすすめ「大家さんと僕」文庫化

 今日、勤め帰りにちょっと寄った書店で

文庫本が二冊、平積みになっていた

表紙を見て、驚いた

「大家さんと僕」と、その続編

「大家さんと僕 これから」


早速、レジカウンターに二冊とも持っていき

いつ文庫化されたのか、と聞いたら

もう二ヵ月近く前で

夏の読書キャンペーンの対象商品、とのこと

確かに、夏になってからは

ファイナンシャルプランナーの試験で頭がいっぱいで

その系統の本しか、見ていなかった気がする

いやはや、うかつだった


というのも、私はこの作品の大ファンなのだ


これは、いわゆる「エッセイ・コミック」で

日常のいろいろな出来事をマンガ化したもの

あまり、売れていない芸人の

「僕」こと「矢部」さんと

下宿先の大家さんの

心の交流を描いた作品で

手塚治虫賞の受賞作でもある


だが、このような外面的な話よりも

実に見事なのは

この、60歳以上の年齢差を超えた

二人の友情

……というよりも

  間違いなく、当人二人は

  「絶対に違います」というだろうが

  私には、性的なものを一切なくした

  純度の高い、恋愛に見えるのだが……


まだ、20代(と思われる)売れない芸人の「僕」が

新しく入居することになった家は

元二世帯住宅だったのが

住んでいたお兄さんが亡くなったので

人に貸したい、という物件

「大家さん」は86歳の老婦人だが

「ごきげんよう」とあいさつするような

上品な人の反面

タクシーで伊勢丹まで行って

1本千円のたらこを買うような

「ヤンチャ」で愛らしいところもある

実に魅力的な人物だ


エピソードは、どれも、くすりとわらえて

なおかつ、どこかにペーソスの漂う

しみじみと、あたたかい話が多いのだが

私が一番好きなのは

大家さんが、「僕」の誕生日を祝ってくれる話

ショッピングカーの修理を口実に

「僕」を家に招いた大家さんが

修理中に、急に部屋の電気を消したかと思うと

「ハッピーバースデー トゥー ユー」と

歌いながら、手にお皿を持って現れる

「僕」の誕生日のケーキは

なんと、大きなおはぎで

その真ん中に、お仏壇用のロウソクが1本立っている

しかも、大家さんは

今日はまだ、誕生日ではないのは知っているけれど

若い方は、盛大なパーティーをするから

あえて前倒しで祝った、という

ところが

誕生日当日、家の前の道で「僕」は時間をつぶす羽目になり

最後のコマには

来年の誕生日は、当日でいいです、と書かれている


作品は、週刊新潮で連載されていたが

その途中で、大家さんが他界された

その時の、新聞広告は、今でもよく覚えている

私個人がお目にかかったことは

当然ながら、一度も無い方ではあるが

オマケに、私は筋金入りの無神論者ではあるが

自然に、手を合わせた


私の誕生日は九月

そろそろ八月も終わり近くなり

なんとなく、ソワソワしてくる

今年のケーキは何にしよう、と考え

やはり、手製の豆腐ガトーショコラにするか

それか、この際、大盤振る舞いで

ダロワイヨあたりのホールケーキを買い込むか、

そう迷っていたのだが

これを読んで

私も、大家さんのおはぎのケーキが

無性にうらやましくなった


なので、今年は、手製のおはぎで

誕生日を祝うことになるかもしれない


それに、もう一つ

この作品の好きなところは

大家さんは、実は86歳で一人暮らしをしている

バツイチで、子供もいないようだ

つまり、俗にいう「独居老人」なのである

だが、一般社会がもつ「独居老人」の

うらぶれたイメージなどは

この「大家さん」にはかけらもない

暖かく、ユーモラスで、友達に恵まれ

金銭的にも、そこそこのゆとりはあり

なにより、心豊かに暮らしている


私は定年後には、週に三日くらいは働きたいので

その先、完全に仕事からリタイアしてから

ということになるのだが


その時には、生き方のロールモデルとして

「大家さん」のように生きてみたい、と

思っている


鉛筆書きの、シンプルな線で描かれた

ほのぼのとした絵も

話にぴったりで

おそらくは、令和を代表するコミック作品の

一つと言ってもよいと思う

是非、ご一読を






2024年8月25日日曜日

台風の備えはOK

 台風10号が近づいている

私の住んでいる関東は、今のところ

直撃ルートからは外れているようだが

ルートが変わることもあるだろう

万が一を予想して

準備をしておくに、越したことはない


さて、何か買うものはあるかな、と考え

ほとんどないことに気が付いた

水や、缶詰、携帯トイレ、キャットフードなどの

必需品は全部

南海トラフ要注意、と言われたときに

整備済みなので、今回は特にやることはなかった


カセットコンロと、停電用のロウソク

懐中電灯と、手回し式のラジオ

これも、全部チェック済みだ


緊急用の薬は

一人暮らしの必須アイテムだ

バッファリンや、熱さまシートに始まり

消毒薬、包帯、ばんそうこう

ついでに、下痢止めまで

一通りそろっている


携帯は毎晩充電して寝るとして


大体一通り、慌てなくて済むものは

そろっているようだ


これは、私の手柄、というよりは

南海トラフの地震警告が出て

備蓄や所持品をチェックし、整えたから

足りない分は、その直後の

台風接近の報道を受けて

買い増しをしたから、ということだろうと思う


どちらも大ごとにならずに済んだときには

ほっと胸をなでおろしたものだった

人騒がせな、などと怒っていた人も

中にはいたようだが

逆に、この人達は地震になれば嬉しかったのだろうか

気象庁が、南海トラフの危険を知っていて

金儲けのために、海水浴客にそれを知らせずにいて

万一、実際に地震が起きて

多くの犠牲者が出たとしても

人命より、経済の方が重いから、仕方がないね、と

あっさり割り切ってしまえるのだろうか


私個人としては

備えあれば憂いなし

何度も空振りの警報が出れば

何度も装備をチェックでき

その蓄積が積み重なって

より精度の高い「備え」ができるようになるのだから

これに懲りずに

着実に警報を出してほしいと思う

それで不利益を被る人がいれば

そこは、まさに国の出番で

天災により、人より多く苦しんだ人には

その分の保障をすればよいと思う


避難ルートも確認はしたが

私の住んでいる地域の避難所は

ペット同伴が禁止だ


アレルギーの人がいるから

緊急事態では、それどころではないから


その理由は、良くわかる

正しいことだ、とも思う


だが、正しいからと言って

何も感じずに、すんなり従えるか、というと

少しばかり、話は別だったりする


私個人としては、台風が来ても、レベル4まで

地震のときには、家が倒壊するまで

自宅に居ようと思っている

その分、自宅の補強などの工事は

まだ、ボーナスのもらえるうちに

やっておこうと思っている


資金計画を含め、いろいろと考えることは多いのだが

その諸悪(?)の根源たる、我が愛猫、のえるさんは

先ほどから、おなかを天にむけて

「ネコのひらき」状態

あまりと言えばあまりの

あられの無い態度で

ぐっすりとお休みである




2024年8月24日土曜日

何とかしてほしいこと・入院時の保証人2名

 先日の昼休みのことだ

私の職場で

立憲民主党の政治塾に入っていた同僚が

「今の社会、一つだけ

 悪いところを直す力をあげるよ

 なんでもいいから、って言われたら

 何を治す?」と

雑談を振っていた


内心、これはいずれ

立候補した時に何を公約にするかの

下調べかな、と

少々「生臭い」気はしたものの

同僚同士で、くだらない悪口を

言い合っているよりも

こういう話題は、罪がなくていい

黙って、聞き役に回っていた


年代によって、けっこうバラツキがあった

女性は、やはり、というか、当然、というか

男女の賃金格差の問題をあげていた

それに加えて、

女性も活躍できる社会を、という割に

いつまでたっても、病児保育が充実せず

子供が熱を出したら、すぐに保育所に

お迎えに行かなくてはいけない

仕事を抜けられては、職場に迷惑がかかるし

抜けるほうも、あわただしいし、いそがしいし

何より職場に居づらくなる

幼児を乗り切ったとしても

学童保育も、預かるだけで中身が薄い

本気で女性に働いてほしいと思っているのか、と

非難ごうごう、というところだった


シニア層は、生活の不安、健康の不安だった

特に、認知症になったときに

どうすれば、安心して暮らせるのか

施設に入居するとして、すぐに空きはあるのか

それ以前に

自分たちが認知症になるころには

介護施設での働き手がいなくなるのではないか、と

かなり切実な不安が多かった


タイムリーな話題としては

当然ながら、「米不足」があった

これから、夏はますます暑くなるのに

暑さに強い品種があるのか、という話や

米農家の労働時間は時給に直すと

たったの10円だそうだ

これでは、農家を継ぐ若い人など

出てこなくてあたりまえではないか、という

ごもっともな話で盛り上がった


ここまでは聞き役だったのだか

やはり、私にもご指名が来た

こうなると、張り切ってしまうのが私の悪い癖だ

コンクールをしているわけでもないのに

さて、どうせなら、老若男女だれからも

そうだそうだ、と言ってもらえるアイデアを出したい

それで、言ってみた


「病院に入院するときの、保証人

 あれを、なんとかして欲しい」


何人から、そうそう、あれは絶対、と

声援をいただいた


どういうことか、少し説明すると

病院に入院すると、会計から

「保証人を立ててください」と言われる

保証人というのは、借金が払えなくなった時に

肩代わりをしますよ、と言ってくれる人だ

なので

保証人になって、得をすることなど何もない

自分が作ってもいない借金を負ってもいい、などと

親切すぎることを言ってくれるのは

親くらいなもので、仲が悪ければ兄弟でも断るくらいのものだ


病院の保証人は、たいてい二人必要だ

しかも、それぞれ違う住所の人を、と言われる

私には子供は一人しかいない

その息子と、奥さんの名前を書けば

確かに二人分の枠は埋まるが

息子夫妻は夫婦なので、同居している

つまり、住所は一つだ

誰かもう一人、保証人を見つけなくてはいけない


私は、両親を見送り、現在はおひとりさまだ

一人っ子で、兄弟はいない

友人には、まず確実に断るだろうから

頼もうという気すら起きないくらいだ

つまり、たとえ政府の言うように

銀行には3千万円の現金がうなっていようとも

入院費を前払いしますから、と哀願しようとも

私はどこにも入院が出来なくなるわけだ


身元保証会社、というのも

なくはないのだが、とにかく高価なうえに

正直、信頼していいものかどうか

かなりうさんくさい

ネットなどで、「身元保証会社の見分け方」を

ずいぶん検索し、チャットGPTにまで聞いてみたが

これといった成果は得られなかった


見分け方もわからないまま

胡散臭いと思いながら

高額な身元保証会社を利用しなくては

入院一つできない

こんな不条理があっていいものか


しかも、これは全国のお一人様、全員にかかわる問題で

20代のシングルマザーや、その子供から始まり

80,90で連れ合いを亡くした

シニア層で、一人っ子の人まで

幅広く、世代をタテに貫くように

問題になっていると思う

しかも、こればかりは「自助」のやりようがない

まさに、政治の出番だと思う


病院の保証人制度を、時代遅れのものとして

おやめなさい、と、国から指導してもらうか

市町村で、10万単位の貯金を条件に

保証人を引き受ける制度を作るか

せめて、保証人引き受け会社が信用できるかどうか

国ではっきりとした基準を作って

格付けのランクを作ってくれるか

何かしてもらえないと

いくら、自助で貯金をしても

盲腸一つ、安心してかかれない


こんな世の中は、おかしい


「おひとりさま」がこんなに増えているのに

社会があまりに冷酷だ、と

ひとしきり、演説をご披露する羽目になった


そうだそうだ、と

若い同僚たちからも褒めてもらって

少しいい気分でいたら

昼休みの終わる直前に、そっと

立件民主党の同僚からささやかれた

「ひょっとして、あなたも立候補するんですか?」


致しません

致したところで

私には地盤、カバン、看板の

「三バン」が一つもないので

落選は確実だ


疑心暗鬼を生ず、と、昔の人は良く言ったものだが

もう一つ

昔の人は良く言ったものだ、と思うのが

「クチは災いのもと」

肝に銘じておきたいと思う









2024年8月22日木曜日

アラン・ドロンと二つの安楽死

 フランスの名優、アラン・ドロンが亡くなった

私の子供の頃から

美男子の代名詞になってきた人だったが

私は、あまりこの人が好きではなかった

というよりも、この人の演じる役柄に

どうにも共感できず

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、の精神で

アラン・ドロン本人が

あまり好きではなくなった、という方が正確だ


怪傑ゾロのような

明快なヒーローも演じはしたが

底辺を演じるときの方が

底光りのするような美しさに磨きがかかり

本人も、「のっている」ように見えた


代表作は「サムライ」と言われているが

私は「太陽がいつぱい」の

貧しい家の出身で、

裕福で性格のいい友人を殺して

財産も恋人も奪おうとする

冷酷な役柄の方をかっている


だが、一つ選べと言われれば

ルキノ・ヴィスコンティ監督の「山猫」

これは、イタリア版「斜陽」のような映画で

アラン・ドロンは

朽ちて倒れつつある名門の公爵家と対象的な

新しいタイプの男爵の役を演じている

チョイ役だが、傲慢なほどに若々しく

ここまで美しい男性がいるものかと

心底、ため息が出そうになったものだ


一度引退を宣言、その後、撤回はしたものの

さほど、華やかな活動は無かった

2019年、脳卒中を起こしたというニュースのあと

おととし、2022年ごろだと思う

大病を患っていて

自分の最期には安楽死を選んだ、と報道された

病名は、現在でも公表されてはいないが

安楽死、というからには

激しい痛みや苦しみを伴う病気だったのだろうと思う


その後、スイスに向かった、という記事を読んだ

次に聞くであろうニュースを

内心、覚悟した


だが

アラン・ドロンは結局、安楽死を選ばなかった

理由は、ウクライナだった

当時、86歳だったアラン・ドロンは

ウクライナ侵攻後すぐに

ゼレンスキー大統領に電話をし

プーチンに「腹が立つ」

侵略戦争に「嫌悪感を覚える」と語り

ウクライナに「私はあなたたちとともにある」と

連帯を表明した


その後、アラン・ドロンは

影日向なく、ウクライナの支援を続け

今年の4月には、ウクライナからの

最高位の勲章の授与を受けたばかりだった


アラン・ドロンが亡くなったとき

ウクライナは、Xで

ウクライナのために、安楽死ではなく

生きることを選んでくれた、と

深い感謝と哀悼の意を表した


見事だ、と思った

命の使いどころを定め

名優アラン・ドロンという名の持っている輝きを

最後まで使いつくし

持っている力の全てで、最後の最後まで

命を使い切り

嵐の中の樫の木が倒れるように

終わりを迎えた

私もこうでありたいと、まさに、生き方の

ロールモデルを見る思いがした


と、思ったら

昨日のことだ

アラン・ドロンの愛犬が「殉死」を免れた、という

ニュースが飛び込んできた


よく読んでみると

何と、アラン・ドロンは、自分の愛犬を

自分が死んだら、薬物で安楽死させて

一緒に葬って欲しい

「自分の腕の中で、この子を眠らせる」と

遺言を残していた

だが、彼の遺族は

まだ元気な愛犬、ルーポ君を殺すことはできない、と

遺言を執行しないことに決めた


これには、ブリジット・バルドーの主催する

動物愛護団体なども、強く反対していたそうだ


確かに、これはあんまりだろう

私も猫を飼っているが

私はむしろ、私の死後、この子が幸せに暮らせるような

道を整えてあげたいと思っている

私の息子は、重度の猫アレルギーで

愛猫を育てることはできないが

かといって、もし保健所などに連れていかれたら

愛猫がかわいそうで、かわいそうで

くやしいやら、恨めしいやらで

化けて出られるものなら

絶対に化けて出るだろうと思う


そうは思うのだが


この年になり、「死」が

現実味を帯びてくると

それだけではない

別の思いも、浮かんでくる


怖かったのではないだろうか

アラン・ドロンに限らない

死ぬのが怖くない人間など

いない、とは言わないが

かなりの少数派であることは間違いないだろう

アラン・ドロンも

一人で行くのが、どうしても怖くて

おそらくは、どの人間よりも信頼し

深く愛した、愛犬に

一緒に行ってほしかったのかもしれない

そう考えると

その気持ちだけは、わからないでもない


光も、かげも

表も、裏も

カッコいいところも、

えっ、と思うようなところも

両方備えているのが

人というものなのかもしれない


最後まで、人間らしい人間であった

アラン・ドロンに

献杯するとともに

謹んで、ご冥福をお祈りしたい










2024年8月21日水曜日

暑気忘れ・座布団を差し上げたくなる名言集

 私は、今のお笑いは少しも

面白いとは思わないが

笑うこと自体は大好きだ

週に一度の焦点は、日曜の楽しみの一つだが

週に一度では、少しばかり足りない

そこで

電車の中や、新聞などで

「これは面白い」と思ったものを

忘れないうちに、手帳にメモして

ある程度たまったら

カードに清書して、貯めている


今回、カード化したものを

いくつかご紹介したい

たわいもない暑気払いに

二ヤリ、とでもしていただければ幸いだ


No.1  コーヒー店のブログ

好みのコーヒーがわからないときには

少し冷ましてから飲んでみて

美味しいかどうかで判断すると良い

「たいていは、アツアツではわかりません

 男女関係と一緒ですね」


No2 スーパーでの親子連れの会話

子「マヤの預言で、世界が滅ぶんだって

  日本だけじゃなくて、世界全部が」

母「大丈夫よ

  お母さんたちはね、

  ノストラダムスの予言を生き延びたのよ」


No3 ドラッグストアのコスメコーナーで

   母親に連れてこられた子供が

   早く帰りたくて、母親に

   「ママ、まだかわいくなるの?

    もう十分なのに


No4 部下から「退職したい」とラインが入った上司

  「スタンプで返した

   内容は

   『』」


No5 私の職場の新入社員と、教育係

   新入社員 「うち、社食ないんですか?」

   教育係  「俺らが会社の食い物だからな」


No7   自民党総裁選候補

   「コバホーク」こと、小林氏が

   統一教会とズブズブの関係だったことがわかって

   ネットでついた、新しいあだ名

    ツボホーク


No8  電車の中で聞いた、ウソのような実話

   A 「実は自転車、どっち買うか迷ってて

     値段、2万円違うんですけど

     重さが300グラム違うんですよ」

   B 「300グラムって、そんなに大切なの?」

   A「自転車の世界では、大切っす」

   B「じゃあ、2万円安いほうを買って

     300グラムお前がやせたら?」

   A「天才ですか、先輩」


No9  これができないなんて

  人生半分損してるね、と言ってきた相手への

  ぐうの音も出ない反論のセリフ

   でも、君に会えたよ


No10 市民プールに子供連れで来ていた

   若い父親が、奥さんに、娘を甘やかさないで、と

   ちょっと厳しい口調で叱られたときの言い訳

    仕方がないだろう

    ママによく似て

    可愛くてしょうがないんだから


ではこの辺で

おあとがよろしいようで




2024年8月20日火曜日

残暑は10月まで?

 8月も終わり近いというのに

まだまだ猛暑が続いていて

どうにも、終わる気配がない

一体、いつになったら涼しくなるのか

テレビの天気予報によると

9月はまだまだ暑さが厳しく

10月まで残暑が続くだろう、とのことだった


考えただけで、ウンザリしてくる

毎年、どんどん夏があつくなってくる

というよりも

6月には、完全に30度を超える

真夏の気温になり

それが、4カ月から5カ月

続く、ということになるらしい


これはもう、ある程度は

腹をくくった方がいいだろう

来年も、再来年も、より暑くなる

最高気温は40度を超えるようになるだろう

この、熱帯じみた気温の中で

どうやって暮らしていけばいいか

本格的に、本腰をいれて

考えなくてはいけないだろう


一番の問題は、クーラー代だ

定年までは、職場に通って

一番暑い時間を、涼しく過ごさせてもらっているが

あと数年後には

確実に、全額自己負担になってくる


となると

エアコンを省エネタイプのものに買い替える

日中に、冷水浴をする

家庭でくつろぐ服は、極力涼しいタイプのものにする

冷奴など、冷たいものを多く食べる

料理は電子レンジで、火を使わないようにする


くらいしか、思いつかない


特に、夏場のホームウエアは大切だと思う

短パン、Tシャツでは

風通しが悪い

昔、私が子供の頃には

袖なし、襟無しで、緩やかなサイズで

よく風を通す、その名も

「アッパッパー」という服があり

男性用、女性用、ともに

洋品店で売っていたものだったが

今では、「アッバッハ―」という

言葉自体が無くなってしまったように思う


できれば、どこかのブランドで

あれを作ってもらえないだろうか

もし、ダメなようなら

自分で、ミシンを買って

作ってしまおうか、とも思い詰めている


とはいえ、私は洋裁など

小学校か、中学校依頼で

しかも、5段階評価で2しか取れなかった

とても、自分の服を縫えるような実力はないのだが


これも、暑さのせいでどうかしてしまったのか、と

ぬるい気持ちで読んでいただければ

幸いだ


写真は、女性用アッパッパー


男性用は、古い朝ドラ、「カーネーション」で

登場していたが

下には、パッチをはいていた

これは、やはりどう考えても暑いので

着物風にして、風を通すデザインで

何とかできないか、とと考えている



2024年8月19日月曜日

自民党総裁選、どう思う?

 岸田首相が退陣することになって

事実上、次の総理を選ぶ

自民党総裁選が、いよいよスタート


次の総裁候補には、すでに10人以上が

名前があげられており

推薦人に必要な20人の賛同者を

揃えられるか、それ得られないか

激しい攻防戦を繰り広げているようだが


正直、あまり期待はしていなかった

裏金議員と、壺議員以外なら

自民党は、派閥の力学で動いていくから

正直、誰がなったところで

同じだろうとは思っていたが


小林鷹之氏が、早々に20人の推薦人を集めて

総裁選に立候補を表明した

どこかで聞いた名前だな、とは思ったが

あまりピンと来なかったので

ネットでサクッと調べてみたところ


どこで名前を聞いたか、すぐに見つかった

この人は、裏金議員に

おとがめなしにしろ、と言った人だった

理由は

「阿部派の議員は、議員一人一人は優秀だから」

だそうだ

これが、マスコミを通じて、ある程度広がっていた

私も、これを聞いたようだった


この人自身は、裏金議員では無さそうだが

こういう発言をするようでは

まあ、同じ穴のムジナ、というところなのだろう


そもそも、「議員の優秀さ」というのは

何を指すのだろう、という気がする

まさか、どこの大学を出た、というような

低レベルの話ではあるまい

それだと、東大さえ出ていれば

詐欺も万引きも、なんでもやり放題になってしまう


政策立案能力がある、ということなのだろうか

だが、裏金を作るテクニックのある議員なら

どこの企業が資金を持っていて

どんな政策を作れば、その企業を喜ばせることができるか

火を見るよりも明らかだろう

そして、より多くの裏金を作るためには

国民のため、将来の国のためよりも

その企業が喜んで、もっとたくさん

裏金の資金を持ってくるような政策を

作るような気がするのだ


正直、この「コバホーク」はイヤだな、と

思っていたら


もっと大きいことがあった

この方、壺議員サンだった

統一教会のイベントに出席して

一緒に撮った写真が、出回っていた


それだけでは無い

鈴木エイト氏によれば

「コバホーク」の後援会に

統一教会の幹部が複数確認された、という

これでは、まさに「壺の中の壺」と言われても

仕方があるまい


いやはや、自民党刷新の総裁選の

いの一番に、名乗り出たのが

壺議員とは、

なんだか、体中の力が

抜けそうな思いがした


オマケに、統一教会のイベントに出席した時に

信者に向けて行ったスピーチで

統一教会の教えの方が

公明党の教えより上、という趣旨の

ことまで、言っていたらしい

「らしい」というのは

本人は、「覚えていない」と言っていることと

動画が出ているわけではないから

間違いの可能性もゼロではないからだ

だが

イベントに参加していたことだけは、間違いない


この人は、夫婦別姓にも反対と表明している

夫婦別姓は、経団連からも

女性の経済活動促進に必要だ、として

採用するようにと、公式に要請のあったものだ

ちなみに、統一教会は

夫婦別姓にも反対している

となると、いろいろと裏を邪推したくなる


この人の演説も聞いてみたが

裏金議員を今後どうするのか

統一教会に解散命令を出すのか

具体的な話は、全くしなかった

となると

これも邪推したくなるのだが

裏金も統一教会も、これで終わり、ということに

なるのではなかろうか

何しろ、この人は二階派だ

二階サンは裏金で議員をやめたようなもの

確かに、追及はできないだろう


今後を、私のヘッポコ占い

……タロットである

  カードのデザイんが

  なんとギュスタフ・クリムトの絵で 

  金色の使い方が実に本物そっくり

  画集代わりにもなるというシロモノで

  暇ができると、よく占って遊んでいるのだが

  これがまた、自分でも愉快になってくるくらい

  全然当たらない

  東京都知事選では、野党統一候補が泉サンと予測し

  見事に大ハズレ

  当選するのも、蓮舫サンと予測して

  ますます大ハズレと

  ここまでくると、我ながら痛快だ……


ともあれ、私のタロット占いでは

どうも、この「コバホーク」が

すんなりと、次の自民党総裁になりそうなのだ


この人はまだ若く、40代だという

ということは、悪くすると

日本の総理が統一教会に牛耳られる状態になり

この人が老いるまで

あと40年、壺政治が続く、ということだ


他人の若さに、初めてげんなりした

長生きというのは、してみるものだと

つくづく思う


ちなみに

下の写真が、統一教会のイベントに

参加した時の写真

2021年というから、つい数年前のことだ

これでは、何をかいわんや、だ





2024年8月18日日曜日

悠仁サマの東大騒動、どう思う?

 多分、皇室にいくらかの興味のある人なら

全員知っているだろうと思うのが

悠仁サマの「東大推薦入学騒動」


最初は、まだ未成年だったこともあり

母親の毒母ぶりがお気の毒、と

思ってはいたのだが

そろそろ、悠仁サマも18歳の成人年齢が近い

もうちょっと、自分の意志を持った方がいいのに、と

思ってはいたのだが


この頃の報道記事を見ていると

高校の文化祭を見に行ったとか

園遊会にも出る、とか

早い話が、高校三年生の夏とは思えない

優雅なお暮らしぶりで

真面目に、受験勉強をしている気配が見えない

これは、いよいよ東大推薦入試での合格が

内定したのかな、と思っていたら


ネットでの署名活動が始まっていた

ネットの署名サイトに行けば

誰でもすぐに、名前を登録して

署名ができるようになっている

そのサイトで、長いタイトルではあるが

悠仁様が東大の推薦入試を悪用し、

 将来の天皇として『特別扱い』で

 入学されることは

 象徴天皇制を根底から

 揺るがすこととなるため反対します。」

というのがそれだ


私も早速、参加してきた

すでに、約1万2千筆の署名が集まっている


悠仁サマは、現在は筑付に在学中だが

そもそも、小学校のお茶の水付属から

特例入学

筑付に入学するときも

悠仁サマ用につくられた疑惑のある

提携校精度で特例入学

それでも、わざわざ一般入試の日に投稿し

同じ試験を受けるだけは受けさせて

それをマスコミに取材させる、という

ため息の出そうになる、小細工をしていた


週刊文春の記事によると

成績は、「前代未聞の成績」

つまり、文系・理系にかかわらず

ほぼ全科目が最下位で、授業には

到底ついていけない成績だそうだ


まあ、そうだろうな、と思う

私は一時期、学習塾の講師のバイトを

していたことがあるが

慶応以上の偏差値の高校を受けたいという

中学生の努力は、すさまじいものだった


学校の部活を終え、疲れて眠い時間に

週に五回か六回塾に来て

授業を聞き、宿題をし、暗記物をやっつけ

夏期講習には、六時間以上の授業と

塾の宿題

学校の宿題

それを全部こなしたうえで

さらに、直前期には過去問対策

メンタルの勝負に打ち勝って

さらに、運に恵まれた生徒だけが入学できる

筑付は、その種の学校のうちの、トップ校だ


筑付の生徒なら、高校1年生でも

共通テストの英語に必要な単語は

ほとんど全部マスターしている

なんなら、高校入学時に

すぐに共通テストを受けても

中堅の大学なら、なんとか合格できる程度の

学力を備えている


学校の授業は、クラスの中間層に合わせて

組み立てられる

中学で、ロクに受験勉強をしていない生徒には

ついていけるはずのない内容になる

おそらくは、3年の間

一日6時間、何を言っているのか

全くわからない授業を受けさせられて

相当に、苦しかっただろうと思う


私の耳にも

悠仁サマが授業中にキレて

わめき散らした、という噂くらいは

入ってきた

同様の話を、5人以上から聞いたので

ある程度は信用できるだろうと思う

学力にふさわしくない学校を選ぶと

どうなるか

さすがに、こりたかと思ったのだが


またまた、さらに4年間

何もわからない授業を受け続けるつもりなのだろうか

もつと、自分の学力にあった大学を選ばないと

たとえ、ズル入学ができたとしても

学年末には、試験があるのだ

試験に合格しなければ、単位は取れない

単位が取れなければ、卒業できないだろう

特に、英語をどうするつもりなのか

他人事ながら、心配になるくらいだ


トンボに関する論文を書いた

この業績で推薦入学を勝ち得た、という

筋書きにしたいようだが

そもそも、この論文が、かなり穴だらけだ

研究開始時期が、15年前となっている

悠仁サマは、この時まだ幼稚園だ

幼稚園児の「発見」を学術論文にしてよいのか?

幼児の「僕、見たよ」は

信用のおける証言といえるのか?


また、論文で使っている写真のうち何枚かは

脚が欠けていたり、何かの線で吊っていたりと

生きていないのが明らかなのだそうだ


それを認めるとしたら

正直、東大も東大だな、という気もする


私個人としては

東大を狙って、学歴をつけようとする前に

個人として、最低限の倫理を身に着けてほしい

そちらが先だろう、と思っている

コンテストの際には、ルールを守る

悪いことをしたら、謝る

不正をしてもらった賞は、返却する

たとえ親が教えなくても

その程度のことは、わかってもいいはずだと思う


それに、どうしても東大に行きたいなら

一般入試で、通常の受験生と同じ試験を受けて

合格を勝ち取るべきだと思う


「ドラゴン桜」のセリフではないが

入試というのは、格差社会になった日本に

唯一残された、完全に平等なシステムだった

ここまで、崩して欲しくはない

その結果、二浪しようと、三浪しようと

構わないと、私は思う

最終的に志望校を変え

「東大に行きたかったけれど

 どうしても手が届きませんでした」ということになっても

私は、支持する

むしろ、好ましいとも思う

だが

インチキで、推薦制度を悪用して

とにかく、入ってしまえば何とかなる、の精神で

入学するのだけは、避けてほしいと思っている


ネットの署名サイトを貼っておく

ご興味のある方は、ぜひどうぞ

オンライン署名 · 悠仁様が東大の推薦入試を悪用し、将来の天皇として「特別扱い」で入学されることは、象徴天皇制を根底から揺るがすこととなるため反対します。 - 日本 · Change.org




2024年8月17日土曜日

どうして施設はイヤなんですか、という質問への返事

 昨日、ブログで

施設に入るよりも一人暮らしの方が好きだ、と書いたら

どうして施設がイヤなんですか、という

質問のメールをいただいた


私の場合

施設がいや、というよりも

集団生活が嫌いなのだと思う


理由は、はっきりとしている


子供のころから、学校が好きではなかった

中学校の頃、担任の責任もあったと思うが

クラスでは一年の間に

大きなイジメ事件が三件起き

それ以来、学校を含めて

ありとあらゆる集団生活が

大嫌いになった


「みんな」の言葉の下に

「私」という一人の思いを押しつぶす

人から嫌われないように

「私はみんなと同じです」という仮面をかぶり

目立たないように過ごさなくては

もしどおり、あぶなかった

人生の中で、一番苦しかった

50年も前の中学校時代が

きっちりとトラウマになり

今でも、集団生活アレルギーになっている


大学に入り、一人で居たいときには

一人で居られるようになり

やっと、息がつけたようなものだ


なので、この年になって

しかも、人生のゴールを

また集団生活を繰り返す、など

考えただけで、ふるふるイヤなのだ


集団生活のどこが嫌いというと

決定的に合わない人がいても

その人と、毎日毎日、顔を合わせなくてはいけない

その人の方が力があるときには

決してにらまれないように

最低限、相手のご機嫌うかがいをする

これが、気に入らない


相手に合わせる

ある程度、顔色を見ることも

人付き合いには必要だろうが

大事にする相手は、自分にとって

大切な相手だけで十分だろうと思う

人生のゴール近くになって

なけなしの気力と労力で

好きでもない相手に気を遣うのは

いかにも、もったいないと思う

どうせなら、その気力と労力で

本当に、自分が好きなことをして

最後には、ああ、面白い人生だった

そう、言いたいのだ


自分が笑いたいときに笑い

言いたいことを言いたい

それには、ケンカのできない相手のいる

集団生活は、少々不都合だ


それに、集団生活だと

確率的に、50人もいれば

少し、妙なタイプも1人くらいはいるだろう

ここでいう「妙なタイプ」というのは

いわゆる、「老害」扱いされているタイプ

ちょっとしたことで怒鳴りだしたり

自分の方があなたより上だ、

無意味にマウントをとってきた理

昔の肩書の自慢話をしたり、という

あの手のタイプだ


施設なら、どんなホテル並みのサービス付き住宅でも

食事は、広い食堂で

共同で、同じ時間にすることになるだろう

その中で

たった一人でも、くだらないことから

怒鳴り始める人でもいたら

雰囲気はぶち壊し

食事ものどを通るまい

こういう目には、絶対に会いたくない、となれば

集団生活は、避ける方が無難だと思うのだ


それに

私の老後のモットーは

「うんと面白い年寄りになる」ことだ


これは、映画「90歳 何がめでたい」から

草笛光子サン扮する

佐藤愛子センセイのセリフである


私は、こちらの生き方の方が向いている

好みが強すぎて、スタンダードではない

ありがたいことに

この頃は、ネットが発達して

好みや癖が強くても

動画や、ブログで配信して

同じように感じる仲間を探すことができる

私の「知己」は、現実より

むしろこちらで探す方が

見つかる確率も高くなりそうだ


それに、趣味と発信力を磨いて

例えば、好きな映画に関して

20世紀の映画ばかり集めて

趣味ブログを作って

同じ趣味の仲間を見つけて

オタク話に花を咲かせたい

となると、一人暮らしで十分なのだ


もっと言えば

自分が食べたいものを食べるには

自分で作るか

自分で総菜を買いに行ける生活の方がベターだ


施設によっては、ペット禁止のところもある

愛猫と離れるくらいなら

私は喜んで在宅ひとり死を選ぶ

訪問介護が充実していれば

認知症になっても

一人暮らしは十分に可能

最後を迎える場所も

自宅を選ぶことも十分に可能だ

……現に、私の父は最後は自宅で、と望み

  病院から一時帰宅し

  そのまま、自宅で息を引き取った

  介護をしたのは私自身だから

  「十分に可能だ」と断言もできる……


思いでの詰まった

しかも、自分が暮らしやすいように

家具や食器、本だなやベッドの位置を

自由にカスタマイズした自宅が

少なくとも、私にとっては

一番暮らしやすい、一番好きな場所だ


もちろん、これはあくまでも

私の趣味、私の意見で

ひとさまに、特に、性格やタイプの違う方に

押し付けるようなものではない

単なる、気楽な独り言のようなものなのだが


これで、お返事になってるだろうか







2024年8月16日金曜日

子供が帰省しない家は不幸?

 私の住んでいる関東地方では

台風が来る、というので

15日はその準備にドタバタで

私もスーパーに買い出しに行ってきた


一人暮らしなので、買い物の分量も少ない

ひき肉、豆腐、ヨーグルト、シリアル

生野菜はまだ、冷蔵庫にあるから

このくらいで良いだろう

ただ、季節がらスイカと

ガリガリ君は食べたい、と思い

果物の売り場に行くと

ばったりと、知人に出会った


友人というほど、仲が良くない

というよりも、友人になるほど

気が合わない、という方が正確だろう

フィーリングがズレるので

いつも、愛想よく挨拶をかわし

天気の話題を二言、三言

それで愛想よく、お別れするのだが


今日は、知人は数人の幼児を引き連れていた

一目でわかる、典型的な

「孫の帰省」だった

孫たちに取り巻かれ、一番大きなスイカを選んでいた


いつものように挨拶をして

お孫さんとご一緒ですか、楽しいですね、と

一言付け加えたのが、運のツキだった


息子さんは、御一緒ではないんですか、と聞かれた

……見ればわかるだろう、一人だ、と

  言いたいことは言いたかったのだが

  近所に住んでいる人だ

  くだらないトラブルは、避ける方が良いに決まっている……

適当に、うちは息子なので、というと

うちは息子も娘も帰省していますよ、と

びっくりしたように返事をされた


悪い人ではないのだ

本当に、息子が帰省しないのを

驚くべきことだと思って

純粋に、びっくりしている

マウントをとろう、だの

自分は子供に大切にされている、と

自慢をしようと思っているわけでも無いのは

非常に良くわかる

だが、あまりにも感覚が違いすぎて

話をしていて、疲れるときがある

今が、まさにそうだ


お気の毒ですねぇ、台風も来るのに

心細いでしょう、と言われた


ううむ、正直

心細いようだったら、一人暮らしなどせずに

施設か、シェアハウスを探している

私は、好きな時に好きなことをできるゼイタクを

ココロから愛しており

その自由の代償として

「人に頼れない」という不自由があるのなら

喜んで不自由を引き受けたい、と思うタイプだ


それに、息子はもう結婚し、子供もいる

一番に気を使うべきは

奥方と、子供だろう

早い話が、「私のもの」ではないのだ

地震が来ようと、台風が来ようと

息子が一番に守らなくてはいけないのは

息子の家族であり

決して、私ではない

息子がいようといまいと、自分の身は自分で守るしかない

なので、帰省しようとしまいと、何の変りもないと

思うのだが


どうも、世間はそうは見ないらしい、というのが

少しずつ、わかってきた

とはいえ

せっかく役職定年になり

職場でも人の目を気にしなくて済むようになり

思いっきり、羽根を伸ばしているところだ

家庭に帰ってきてからも

他人の目を気にする必要も無かろう


私個人としては、この夏の過ごし方は

非常に気に入っている

9月の試験に向けて

とりあえずは、全力で問題集を周回

同時並行で過去問をつぶす

勉強場所は図書館、たまにドトール

まだ合格圏までは少し距離があるが

周回するごとに、×だった問題が〇担っていく

この手ごたえが、非常に楽しい

あまり話も弾まない息子と

顔を突き合わせているより、ずっと充実していると

思ってはいるのだが


だが、私の思いとは裏腹に

「哀れな独居老人」と思われているのなら

せめて、その認識だけでも改めてもらわねばなるまい

それには

やはり、外見からはいるのが

一番、手っ取り早いのではないだろうか


姿勢を正しく、歩き方は軽やかに

身だしなみは、ブランド物である必要はないが

いつも、小ざっぱりとして

清潔なもの

コンビニや役所で窓口の人に

怒鳴ったり、絡んだりするような

あさましい真似はせず

いつも、上機嫌そうな微笑をたたえて

買い物や、バスを降りるときには

ありがとうの一言は欠かさない

髪はきっちりと整え

二ヵ月に一度はカットに行く

制汗剤は欠かさず

清潔さを保つ


こんな感じで、見るからに優雅に

暮らしてみるのはどうだろうか


割れながら、なかなかハードルは高いが

「お気の毒な方」と思われるのも

片腹痛いというものだ

シニアモデルにでもなったつもりで

いざ、スタートだ








2024年8月14日水曜日

卓球女子・早田ひな選手にブラボー

 スポーツにはあまり興味がないせいで

五輪も協議はあまり見なかった

それでも、卓球の早田ひな選手が

メダルをとったことくらいは知っていた

団体と個人、中国には及ばないものの

善戦して、銀・銅をそれぞれ1個ずつ、だったはずだ


それはそれで、見事だと思うのだが

私が、ブラボーだと思ったのは、そこではない

正直、あまりにも多くの元五輪選手が

問題を起こしているのを見過ぎてしまって

五輪のメダル、だけでは

観劇できない体質になってしまったのだと思う

……早い話が

  元五輪選手で、政治家になった方々

  橋本聖子サンを筆頭に

  それぞれが

  どうにも、感心できないお働きぶりで

  「正体見たり」という感じがするのだ……


私が、早田選手にブラボーと思ったのは

帰国会見の内容だ

今やりたいことは、という質問に

早田選手は

「鹿児島の特攻資料館に行きたい」と答えた

その理由は

「生きていること

 当たり前に卓球ができることが

 当たり前でないことを感じたい」

とのことだった


まさに、平和な世の中に生まれた

戦争のない国に生まれた

それだけで、「国ガチャ」に大きく当たった

大ラッキー、だと私は思っているのだが

確かに、生まれたときから平和で

平和が当然、誰も自分を殺しに来ないのが

当たり前だ、という世代の人には

それが肌で実感できないだろう

それを実感するために、特攻隊の資料館に行く

見事なこころざしだと思う

まさにブラボーだ


ただ、少しだけ

意地悪を言わせていただけるなら

特攻資料館をあえて選んだのなら

「当たり前が当たり前ではないことの実感」

という「自分の気持ち」だけではなく

だけではなく

生きようとしても、生きることを

許されなかった方々のために

どうぞ、安らかに、という

慰霊、鎮魂の思いを捧げてきたい、という

「他人への思い」が一言あると

なお素晴らしかったと思う


私は、特攻隊の施設には

行ったことはない

代わりに、というと語弊はあるのだが

靖国神社の博物館なら、行ったことがある

毎年、桜を見に行くついでに

時間ができたので、ふと立ち寄ってみたのだが

……正面のホールに

  ゼロ戦が展示してあり

  兵器関連の博物館かな、と

  一種の知的好奇心が刺激された、という

 かなりイージーな理由だったのだが……


正直、もっと「忠君愛国」を振りかざす

威勢の良い品物を集めた博物館を想像していた

実際の博物館は

幕末から始まり

ヨーロッパ列強の脅威にさらされることが

どれほど危険であったのか

歴史に沿って、事実を淡々と積み重ね

資料を並べていく

知的で、穏やかな印象の博物館だった


私がどうにも苦しくてならなかったのは

最後の数部屋

壁一面に飾られているのは

太平洋戦争の犠牲者の遺影だった

何部屋にもわたり、白黒の遺影が

四方の壁一面に、ずらりと飾られている


写真そのものは、あまり大きくはない

ドリップコーヒーのパックを

二回りくらい小さくしたくらいの

片手の手のひらと、同じくらいの大きさだ

その遺影が、司法のかべの天井近くから

目線の及ぶところまで、びっしりと飾られている


それぞれには、その方の亡くなったときの状況が

ごく短く、書き添えられている

全員が、亡くなった方だ


どうしても見ていられず

逃げるように、次の部屋に入った

そこも、慰霊の部屋だった

同じように、写真が連なっている

その次の部屋も、同じだった


逃げてはいけない、と言われているような気がした

知ることが、後の世代の義務だ、と

突きつけられている思いがした


遺影は、戦死者だけではなく

戦病死者、犠牲になった医療従事者

まだ若い、女性の遺影も複数あった

近寄って、キャプションを読んでみると

終戦直後、樺太で最後までソビエト軍の

侵攻状況を伝え続け、他の人々の避難を守ったあと

ソビエト兵からの暴行を受ける前にと

集団自決を遂げた

電話交換手の女性たちの遺影だった

……彼女たちの思いが、決して杞憂ではなかったことは

  満州の引揚者たちの証言や

  近年では、ウクライナ、特にブチャで起きた出来事が

  無言のうちに照明していると思う……


花嫁人形も飾られていた

キャプションによると

結婚することも無く、亡くなった方のために

ご遺族が、せめて、極楽では

この人形のように美しい花嫁と一緒に、と

神社に人形を奉納することが多かったのだそうだ


もう、たまらなかった

遺影の写真の目に、私は心底おびえた

あまりにも多くの不条理な死

しかも、私の三分の一くらいしか生きていない

人々の死が

四方の壁から押し寄せてくるようだった


ごめんなさい、でも、ありがとう、でもない

悲しみと、怒りと、いたたまれなさと

こんな非道いことがあっていいものか、という

自分でもなんと言えばいいのかわからない

どんな言葉でも表現できないような思いが

腹の底からこみあげてきた

遺影には、名前の後ろに「命」とつけられている

これは何だろう、としばらく考えていて

「みこと」ではないか、と思い当たった

日本神話の、神につく敬称のようなものだ


私は無神論者で、宗教は信じていない

靖国神社の合祀に関しても

大学時代、判例研究で扱った

これは、あまりすすめられたものではないとは

今でも思っているが

それでも、それとは全く別の次元で

この人達は神だ、神になったんだ、と

叫びだしたい気持ちだけは、わかるような気がした

そうでも叫ばなくては

余りにも救いがなさ過ぎるだろう


あの博物館のことを思い出すと

今でも、感情がぐしゃぐしゃになり、

上手くまとめられない

ただ、日本にほんの数十年前

こんな時代があったのだ

これが、現実なのだと、知ってほしい

ただ単純に、知ってほしいと思う

無かったことにして、忘れ去ってしまっては

あの、壁の大量の死者たちが

あまりにも、やりきれいだろうと思うのだ


早田選手がきっかけになり

この時代を知ろうとする、若い世代が

少しでも増えてくれるといいと思う

早田選手、本当にブラボーだ







2024年8月13日火曜日

百円で買える安全・スポーツホイッスル

南海トラフ地震要注意の

情報が出てから

すでに準備してあった防災用品を

再チェックしたり

あれこれと買い足したりしていたのだが


今日は新たに一品、買い足してきた

スポーツホイッスル

つまり、体育の時間に先生が吹いていた

小さな笛である


これは、防災というよりも

建物などが倒壊し、その下敷きになり

動きが取れなくなった時のためのものだ

ここにいます、と大声で叫び続けるのは

事実上、不可能だろう

周囲に水が無ければ、のども乾くだろうし

大声を出し続けるには、体力も必要だ

そもそも、近くに誰もいないことも

十分にありうる


そこで登場するのがホイッスルだ

肉声よりも、ホイッスルの音の方がよく響く

それに、体力が衰えても

笛を吹くことなら、できそうだ


なので、ホイッスルは肌身離さず

いつも持っていなくてはいけない

休日は、首から下げているが

職場では、そうもいかないので

ズボンのポケットに入れておくことにした


今はまだ、なんとなく違和感があるが

じきに、慣れてくるだろうと思う


私は一人暮らしだ

息子と孫はいることはいるが

私が住んでいるのは関東で、

息子一家は大阪だ

万一のことがあったとしても

私の安否を気遣ってくれる人は

周りには誰もいない、と割り切る方が良いだろう


自分の生活は自分で守る

もちろん、限度はあるだろうが

できる限りの最大限の手を尽くして

自分を守る努力と準備をする

それが、一人暮らしシニアの

いわば、「マナー」だろうと思っている


ちなみに、このスポーツホイッスルは

百均屋で買える

割合にメジャーな品なので

どこの百均屋でも置いてあると思う


百円で買える安全と安心

スポーツホイッスルは

かなりのお勧めだ