2024年12月31日火曜日

私のつくった今年のおせち

 昨日までの間に

お節料理の材料の買い出しを終え

今日は、朝から料理作りに取り掛かった


とはいえ、私の作るのは

かなり、手抜きの簡単バージョンだ

例えば

サツマイモは、皮だけをむいて

輪切りにして、圧力なべで20分ゆでる

ゆであがったら

箸で持つだけでも、崩れるくらいになるので

すりこ木棒でつぶし

栗の甘露煮のシロップを加え

適当に硬さに調節し

最後に、栗を混ぜれば、完成だ

手間のかかる裏ごしは省略、というよりも

食物繊維は、貴重だ

舌触り程度の理由で

なくしてしまう方が、問題だろう


田作りは、もっぱら電子レンジだ

「食べる煮干し」を

レンジで乾燥させて

ポキンと折れる程度になったら

醤油、みりん、砂糖、酒をレンジにかけ

アツアツで、とろとろになったところに

クルミと煮干しを加えれば

あとは、勝手に田作りになってくれる


たたきごぼうは、手間がかかるのは

ゴボウをゆでるところだけ

それでいて、だしと醤油、酢にゴマの風味、と

まさに、私好みで

今まで、どうしてこれを作らなかったのか

以前の数年が、惜しくてたまらないほどだ


なます、酢蓮に至っては

一番、たいへんだったのは

野菜の皮をむくこと、という簡単さ


赤いものは、パブリカ

緑色のものは、アボカド

私の作るおせちは、どうしても色取りが悪くなるので

食べられる飾りとして、入れてみた

実は、どちらもクリスマスの余りだったりする


漬け魚と、昆布巻き、伊達巻、だし巻きだけは

生協で買ったものの

あとは、私の手作り

つまり

私が一番、美味い、と思う味付けに

調理されている


これから三日間、私の好きな味ばかりに囲まれて

楽しく過ごせるわけだ

今から、ワクワクが止まらない


それに

50を過ぎてからだろうか

お節料理を作るのが、好きになった


おせちは、一年に一度しか作らない

ということは

おせちを作れるのは、あと何回だろう、と

考えたとたんに

おせちを作れる機会、大みそかの朝が

とたんに、愛しくてたまらないものになった


去年一年、無事に生かしてくださって

ありがとうございました

来年の大みそかも

こうして、芋をつぶせますように

煮しめのこんにゃくを手綱に結べますように、と

感謝と祈りを捧げたくなる


だが、私は無神論者だ

誰に、と自分でも考える

誰にかは、わからないが

感謝の思いだけは、残っている


では

お互い、今年一年を

生き延びた仲間の皆様

どうぞ、よいお年を

皆様の上に、たくさんの幸せが

注がれますように




2024年12月30日月曜日

今年の10大ニュース

 いよいよ、今年も

あと一日を残すのみ

私は、12月30日には毎年

「私の今年の10大ニュース」を決めて

その年の総決算をすることにしている

本当に重大なものも多いが

10項目となると、かなりたわいのない

ものも多くなってくる


だが、あれこれと考えているうちに

しばらく忘れていた、楽しかったこと

誰かに世話になりっぱなしになっていたこと

当時は、とても立ち直れないと思っていた失敗が

数か月のうちに、笑い話になっていることなど

いろいろと、気づかされることが多い


そして

なんの変哲もない

一山百円組の、一市民の私ではあるが

なんの変哲もない一年が

「幸せだったな」と

静かに実感されてくるのだ


以下、私の選んだ10大ニュースだ

別名、幸せ自慢、かもしれない


第10位

クリスマスイブにサンタになるボランティアをした

経済的に困難な家庭のお子さんに

サンタになって、プレゼントを渡す、という

ボランティアがある

私は一人暮らしなので

イブに、家で待っている人もいない

おあつらえ向きではないか、と思い

ボランティアに参加してみた

私の担当は、経済的に困難な家庭ではなく

そうしたご家庭にプレゼントを渡しに行くのに

必要な費用を、援助してくださる

一般家庭

……早い話が、経済的困難家庭のプレゼントに

  ギフト用のラッピングをするだけでも

  費用が掛かるのである

  その費用は

  「一般家庭でも、3000円のご寄付をいただければ

   ボランティアメンバーがサンタさんになって

   プレゼントを届けさせていただきますよ」という

  活動をすることで、まかなっているのてある

  私が担当したのは

  こうした、一般家庭の方だった……

子供に、あんなに喜んでもらえたのも

親から、ありがとう、と言ってもらえたのも

いったい、何年ぶりだっただろうか

一人のイブを過ごすよりも

ボランティアに思い切って参加して

本当に良かった

本当に、幸せな一日を過ごさせていただいた

そう言いたくなるような、体験だった


第9位

Kバレエカンパニー IN  CINEMAの

「マーメイド」を見る

これは、早い話が

舞台を録画して、映画館でシネマビューイングとして

配信している

それを見に行った、ということだ

場所は、恵比寿ガーデンブレイス

実は、ここにも初めて行った

クリスマス直前だったため、巨大なバカラの

ガラスのシャンデリアが、点灯されており

まるで、ディズニーの映画のように、美しかった

バレエそのものも

おそらく、今、世界中で一番

技術レベルの高いバレエ団は

Kバレエカンバニーなのではないか、と思うほど

素晴らしい出来栄えだった


第8位

とんかつ しお田 に行った

まさに、「なんじゃ、それは」と言われそうなのだが

この店は、かの有名なドラマ

「孤独のグルメ」で取り上げられた

隠れた名店なのである

だが、ご高齢のご夫婦だけで

店を開いておられるので

あまりたくさんの人数はさばけず

営業も、週に二日、月・金のみ

12時からのランチにありつくには

朝の10時に、店の前に並び

予約帳に名前を書かなくてはいけない

ちなみに、電話予約は受け付けていない

当日、直接店の前に並んだ人だけしか、予約はできない

10時に名前を書いて

二時間、どこかに行っていて

12時になったら、また、店の前に戻ってきて

やつと、ランチをいただくことができる

ちなみに、店の人が予約帳を見て、名前を呼んだ時に

その場にいなければ

キャンセル扱いになる

私の知人が、たまたまこの店に行く、というので

頼み込んで、私の名前も書いてもらった

仕事は半日休みをもらい

ホクホクと飛んで行った

こんな機会でもなければ

おそらく、一生行くことのできなかった店だ

8位では、申し訳ないかな、と思うくらいだ


第7位

アロマテラピー検定1級に合格した

香りには、もともと興味があった

植物も、大好きだ

植物の香りで、免疫力を活性化したり

安眠できるようにするという

アロマテラピーは、非常に魅力的だと思っていた

試験に合格できたこともうれしいが

1か月、集中してアロマを学べたことも

とても楽しい経験だった


第6位

ノンフライヤーを買った

もともと、おもちゃじみた調理家電が大好きで

ポップコーンメーカーや、綿菓子メーカー

一人用かき氷き、炭酸注入器など

所狭しと並んでいるのだが

大好きなフライドポテトや、コロッケを食べつつ

中性脂肪を減らすために

これは生活必需品、と決めて

最後の調理家電、というつもりで買いこんだ

これが、大ヒットだった

ほぼ毎日、フライドポテトやコロッケづくりに

酷使しまくっている

来年は、ドーナッツにも挑戦してみたい

今年のラッキーアイテムの一つだ


第5位

輪島塗の蒔絵箸を買った

能登の震災後

クラウドファンドで、輪島塗の箸店が

出品していた品だ

輪島塗は、日本の宝の一つ

何とかして、わずかでも力になりたいと思って

少し(だいぶ?)背伸びして購入したのだが

これが、見事な宝尽くしの蒔絵で

まるで、江戸時代のお大名にでも

なった気分がする

毎日、食後すぐに洗って、水をふき

箸箱に収めている

思いがけず、我が家にも家宝ができてしまった


第4位

ジェロントロジー検定に合格した

ジェロントロジーとは、老年学とも言い

シニア世代が幸せに暮らすにはどうすればよいか

社会学、心理学、経済学、医学など

他分野から研究していく

若い学問だ

日本では、ジェロントロジーを学べる大学院は

たった二つだけ

しかも、あまりにも極端で

一つは、桜美林大学

もう一つは、東京大学だ

なので、大学院に行かなくても

自学自習できる方法として

テキストを独学して、検定を受ける、という方法を

作っている

せっかく合格したので

来年は、応用老年学会の学会員として登録して

研究者、と名乗ってみようか、とも思っている


第三位

ジム通いを始めた

60歳を過ぎても、頭脳は衰えない

私は、今年3つの検定試験を受けたが

3戦3勝、すべて合格、という

我ながら、あっぱれな結果を出せた

だが

問題は、健康の方だ

3時間勉強する、ということは

3時間座ったまま、ペンを握った同じ姿勢のまま、

ということになる

気が付いた時には

右腕が、まったく上がらなくなっていた

肩から上に動かそうとすると

ひどい筋肉痛のような痛みと、しびれで

身動きが取れなくなる

なので

せめて、少しでも取り返そうと

せっせと、ジム通いを始めた

始める前よりも、体は楽になったものの

さあ、治るかどうかは、まだ未知数だ


第2位

相続税の申告を終えた

相続税は、以前からチャレンジしていた

ファイナンシャルプランナーの

試験範囲だったので

自分の相続税の計算は、すぐにすることができた

試算してみたところ、ゼロであることがわかり

これなら、税理士サンに頼むより

自分で申告してしまおう、と思ったのだが

その具体的な手続きは

異常なほど、ややこしかった

そもそも、自分が相続人であることを示すために

父の戸籍謄本を取らなくてはいけなかったのだが

この、戸籍謄本は、本籍地でしか取れない

父の本籍地はどこか、それを探すので一苦労

しかも、父は何度か本籍地を変えていたので

あちこちの役所に連絡し、すべての役所から

戸籍当選をもらうまでに

二か月近くかかった

必要書類は、それだけではない

登記簿、生命保険の内容、銀行の残高証明など

書類集めに、ヘロヘロになった上に

書類の書き方が難しく、よくわからないまま

とにかく、空欄だけを埋めて、提出した

今年、一番時間をかけたのは

この、相続税申請作業だったかもしれない


第1位

ファイナンシャルプランナー1級に受かった

やはり、今年はこれが一番だろう

もう駄目だと、何度も思った

特に、二次試験は

問題を見た瞬間に、絶対に落ちた、と思った

ファイナンシャルプランナー1級があれば

ほそぼそながらも

資格試験の予備校で

問題作成や、テキスト作りの仕事に

雇ってもらうことができる

定年後の生活のめどが

ファイナンシャルプランナ―合格で

一気に安定化した

あとは、オプションとして

「これもできれば楽しいだろう」

「こんなこともしてみたい」という

興味のあったことを、のびのびとできるようになった

まさに

一日で、人生が変わった気がする


総括すると

今年は、新しいことに、あれこれとチャレンジできた

試験にも合格して

将来が安定した、有意義な一年だった


来年も、今年のように

幸せを実感できるニュースを

10項目揃えられるよう

心身ともに、鍛えていきたいと思っている









2024年12月29日日曜日

今年の紅白・この人だけは見ようかな

大みそかの恒例、紅白歌合戦

見なくなってから、もう、かなりになる

そもそも、搭乗歌手のほとんどを知らない

特に、韓国のグループは全く分からない

AKBあたりまでは、まだついて行けたが

〇〇坂、という名前のグループが

いくつか出始めたころから

完全に興味が失せた


そもそも、国民的にヒットした歌というのが

ここ数年、いったい何曲あるのか

そう考えると

その年を代表する歌手の、その年ならではのヒット曲で

一年を振り返る、という

紅白のコンセプト自体が

すでに過去のものになっているのではないかと

そんな気がする


郷ひろみや、石川さゆりは

さすがに知っているが、さほど好きというわけでもない

大みそかは、ほとんど

テレビ東京の、昭和を代表する曲を集めた

特番を見ながら、おせちを作り

ビデオ店で借りてきた

軽いコメディーを見ながら、夜を過ごし

ジルベスターコンサートで年越しをし

ゆく年くる年で新年を祝う


だが

今年は、これだけは見ようかな、と

思う人が現れた


特に、ファンだというわけではない

むしろ、私にはピンとこないタイプの歌手だ

俳優として、真田丸に出演していた時の方が

印象的だったように、私には思えるのだが

星野源サンである

曲目は「ばらばら」


この曲に決定するまでには

ちょっとした、問題があった

もともと、予定していた曲は

「地獄でなぜ悪い」

星野源サンが病気で生死をさまよっていた時の

実体験をもとに作った曲だそうだ


ところが、そもそもこの曲は

映画監督、園子温が

同名のタイトルの映画の主題歌として依頼したもので

……そして、この映画には

  星野源自身も、登場してはいるのだが……

この、園子温監督は、性加害を行っており

これが、明るみに出てからは

事実上、映画界から追放されたようなもので

新作はおろか

表舞台に出てくることすらなくなっている


こうした、いわくつきの曲を

紅白という大舞台で歌うのは、いかがなものか

性加害の被害者に、つらい思いを

フラッシュバックさせることにはならないか、と

いう声が上がり

それに対して、主に星野源サンのファン層が

そんなところまで、いちいち口をはさんで来るな

細かすぎると反発

ネット上では、かなりの泥仕合になりかけていたが


これが指摘されてすら、数日後

星野源サンが、スパッと曲の変更を発表した

その、理由を説明した文書を読んだ


もともと、星野源サン個人の体験をもとにした曲で

依頼はされたとはいえ

園子温監督とは、まったく関係のないことを

述べたうえで

NHKから、この曲を歌ってほしいとオファーがあったこと

その理由は

「苦しい時代を生きる方々を

 勇気づけてほしい」だったこと

だが

この曲を紅白で歌うことで、セカンドレイプとなる可能性は

ゼロではないこと

これでは、勇気づけるのと

真逆の効果になってしまい

NHKのオファーを受けた、自分たちの思いとも

正反対になってしまうこと

これを、大変にわかりやすく、かみ砕かれた

「自分言葉」で語ってくれていた


私が特にしびれたのは

この文書の終わり近くに書かれていた

「私たちは

 あらゆる性加害行為を

 容認しません」

の一文だ


当たり前、といえば、当たり前だ

性加害行為は、犯罪なのだから

だが

ここまで、悪いことは悪い、と

単純に、しかも、すっきりと

言い切ってくれるのは、貴重だ

しかも、男性から、というのがいい

私は、性加害問題と、それに対する特有の「甘さ」は

男性側の意識改革がなければ

亡くならないだろうと思っている

女の子を力づくでどうこうするなど

「ダサい」「最低」「男の風上にも置けない」

「恥知らず」と

男の側から、断罪するようにならなければ

なくならないのではないか、と思っていたところだ


星野源サン、実に知的で、恰好良く、さわやかだ

俗にいう、「超クール」だ

紅白には、どうしても興味は持てないが

星野源サンには、拍手の一つも送りたい

この方の曲だけはチャンネルを合わせて

ひとつ、正座でもしながら

集中して聞いてみようかと思っている


You Tubeで見つけた、紅白で歌う曲

「ばらばら」のアドレスを貼っておく

興味のある方は、どうぞ

この歌の歌詞も、なかなかのものだと思う



2024年12月28日土曜日

今年の年末はウクライナのオーケストラで

 いよいよ、今年も残り少なくなり

スーパーにお節料理の材料を買いに行くと

BGMで、単純化された

ベートーベンの第九が流れていたりするが


実は、今年はコンサートホールに

第九を聞きに行く予定だ

しかも、第九と同時に

ベートーベンの第五、「運命」も演奏してくれるという

豪華といえば、豪華なのだが

こんな堂々たる大曲を

二曲続けて聞いて、聞くだけでばてないだろうか

というのが

目下の心配事でもある








そもそも、私はコンサートホールに正装して

出かけるようなキャラではないのだが

今回ばかりは、少し話が別だ

というのも

演奏をするのが

ウクライナ国立歌劇場管弦楽団だからだ


ウクライナは、ご存じの通り

目下、戦時下だ

首都のキーウにも、日常的にミサイルが飛んでくる


それでも、ウクライナでは、コンサートも、バレエも

映画も上映されている

公園に集まって、ご近所同士でチェスをし

動物園も開かれている


決して浮足立たないこと

できる限りの日常生活を送ること

それが、市民の戦い方の一つであることを

皆が、了解している

バレエや、音楽も

人々の心を支え、励ます大切なもの

人間らしくあるための武器のひとつ、と

考えられている


もちろん、楽団員ゃ、ダンサーには

戦場で、兵士が戦っているときに

こんなことをしていてよいのだろうかと

歯がゆく思う気持ちは、あるのだそうだ

それに、彼らにも

召集令状は送られてくる

そうした状況の中で

海外公演をすることは

「ウクライナを忘れないでほしい

 ウクライナで起きていることを、知ってほしい」

という、叫びにもにた行為なのだろう


というのも

ロシアの侵攻を受けて、約半年後

ウクライナのバレエ団が、来日公演を行った

「奇跡の公演」とも呼ばれているそうで

本当に、厳しい状況を乗り越えてのことだった

私も、その時

一番安い席ではあったが

チケットを取って、見に行った


その時に見た、「瀕死の白鳥」という演目が

今でも、忘れられない

この作品は、ごく短い、数分のもので

曲は、サンサーンスの「白鳥」

死を目前にした白鳥が

苦しみつつも、最後の力を振り絞って

大きく羽ばたき、まいあがる、ように見えたところで

くずおれ、死に飲み込まれていく、という

作品の解説だけすると

相当、悪趣としか思えないバレエだ

おまけに、難しいところは、何もない

派手なジャンプも、高速の回転も

技術を見せるところは何ひとつない

私は、それまで

「地味」、を通り越して「辛気臭い」作品だと思っていた


それが

ウクライナ国立バレエ団が、侵攻半年後に

踊って見せた「瀕死の白鳥」は

凛々しく、堂々としており、力強かった

古びた体が、自分の意志に反して

次第に重く、動きにくくなってきても

魂は、燦然と光り輝いていて

まるで、脱皮するように

古い体を脱ぎ捨てて

魂だけになって、より高みに上っていくという

今まで、一度も見たことのない、

「瀕死の白鳥」だった

会場中が、この踊りに呑まれてしまい

踊りが終わっても、10秒ほど

なんの物音もしなかった

そのあとで、誰かの

何かに迷っているような、頼りなげな拍手が

パン、パンと聞こえてから

いきなり、ドッと、会場が割れんばかりの

喝采が巻き起こった


感動した

感動などという言葉では

その半分も伝えられないほど、感動した


それ以来、ウクライナのバレエや

オーケストラが来たときは

資金の許す限りで

必ず、見に行っている


オーケストラの指揮者は、

ポケットチーフに、黄色と青

ウクライナの国旗の色を使っている


今回は、30日の、新弱での公演を

危機に行く予定だ

チケットは、A席とB席は売り切れているが

S席なら、まだ余裕があるとのこと












私は、第九よりも第五の方が好きで

特に、第三楽章と第四楽章の間に

休みがなく、そのまま続けてなだれ込んでいく

冒頭の部分

あそこは、どんなファンファーレよりも

格好いいと思っている

遠く離れた極東の、財力も政治力も何もない

一山百円のような一市民である私にできる

最大の応援として

全身を耳にして、聞いてきたいと思う


そして、その前に

とにかく、大掃除を何とか終えて

気持ちにゆとりを持たせたい

今日もこれから、あと30分

風呂掃除を、がんばるぞ!!



2024年12月27日金曜日

行きつけのランチ・一人静かに過ごすなら、上野のこの店の日替わりランチ

 今日は仕事納め

有給休暇が半日分残っていたので

遠慮なく使わせてもらい

今年一年、よく働いた(?)自分に

ご褒美の、外食を楽しむことにした


私は原則的には自炊派で

外食は、好きではあるが、あまりしない

経済的な事情に加えて

野菜と植物性たんぱく質の分量が少なくなり

どうしても食事内容が、健康的ではなくなる、という

理由もあるのだが


まったくナシ、というのも、少し寂しいので

夕食は、サラダや煮物をたくさん食べることを条件に

月に一回だけ

ランチを外食することにしている


月に一度、一年に十二回しかない

貴重な機会なので

店は、厳選する


美味しいことは当然の前提として

価格は、コースで食べても三千円まで

当然ながら、アルコールは飲まない

店の個性が際立っていて

半年たった後でも

「あの店は、こうだった」と

15分くらい、話続けられる店、と決めている


しかも、これが

探せば結構、見つかるもので

今日、出かけて行ったのも、そうした店の一つだ


店名だけをいえば

上野 精養軒 である

言わずと知れた、日本の洋食の草分けであり

現在でも、名店として知られているのだが


この店は、名店過ぎて

上野の本店で食べると、軽く予算をオーバーしてくる

なので

私が行くのは、精養軒の分店、とでもいうべきところだ


実は、上野動物園の少し先に

東京都美術館、という、巨大な建物がある

ここは、この美術館のほかにも

合計で五個くらいの大ホールがあり

美術館とは別の、書道や工芸の展覧会をやっているという

巨大施設なのだが


その中に、レストランが三か所入っている

一か所は、地下

名前は「カフェ ミューズ」

自分で座席を見つけ、カウンターに行って料理を注文し

席にもって帰ってくるタイプの

カジュアルスタイルだ

ここは、精養軒なので味は折り紙付きだが

カフェというだけあって、価格はぐんと控えめで

カレーあたりなら、800円くらいから

美味しくいただくことができる

私は、たいてい美術館の帰り

ちょっとくたびれた

甘いものとコーヒーが欲しい、というときには

必ず、ここに立ち寄ることにしている

たいてい、美術展とコラボした特別デザートがあるので

美術展を二度楽しめるようなものだ


だが、今日は

一階のホールから、らせん階段を上った二回にある

高級レストランの方に出かけた

ここでは、かなりしっかりとした食事が楽しめる

その分、お値段は張る、といっても

ビーフステーキを注文しても、3000円ちょうどで収まるので

かなり、リーズナブルといえば、リーズナブルだ

だが

私がいつも頼むのは、「日替わりランチ」だ

これは、数量限定の上に、かなりおトクになっていて

スープとごはんがついて、お値段は千円ちょうどだ

……とはいえ、今後値上がりの可能性は高いだろう

  千円札一枚だけをもって

  突撃など、ゆめゆめなさらぬよう……


今日の日替わりランチは、デミグラソースのビーフカツレツ

とんかつではない

ビーフカツレツ、なのだ

これぞ、文明開化のころからの伝統の洋食ではないか

ホクホク喜んで、注文した


この店の素晴らしいところは

窓が広く、壁が二面

ほとんど、ガラス張りに近い状態になっているという

見事なまでの、見晴らしのよさだ

そして

ガラス張りになった片面の側には

カウンターのようなテーブルが長く続いており

「おひとりさま席」として確保されていることだ


冬枯れの木立と

歩く人もほとんどいない上野公園内を

ぼんやりと眺めているだけで

気持ちがゆったりと、リフレッシュされてくる

店内にかかるバロック風の静かな音楽のおかげで

ゆったり度がますますアップしてきたところで

料理の到着、となる












精養軒の料理は、なんとも独特だ

子供のころ、昭和の時代に食べたことのある

どこか、懐かしく、暖かい味がする

名店や、うまい店は、おそらく東京には

星の数ほどもあるのだろうが

この、独特の「あたたかみ」「ぬくもり」

もしこれが和食で、きんぴらごぼうあたりだったら

間違いなく「おふくろの味」というのだろうが

この店の料理は、どれも

母の作ってくれた料理とは、まったく違っているのに

「おふくろの味」と同じように、あたたかく、リラックスできる











静かな公園を見渡しながら

ゆったりと、ビーフカツのランチを楽しみ

あとは、冬休みの手始めとして

歩いて数分の、西洋美術館でやっている

モネの睡蓮の展覧会に行くことにした


睡蓮と水の大きな絵画に取り巻かれて

静かに瞑想したいと思ったのだが

これが、信じがたいほどの長蛇の列と

瞑想どころではない混雑ぶりだったのは

また、別の話で

機を改めて書こうと思う


東京都美術館内・レストラン ミューズ

とにかく、おすすめだ




2024年12月26日木曜日

あまりにもひどかった・中居正広の性加害スキャンダル

もう、今の時点で

Xでかなりの話題になっているので

ご存じの方も多いと思うが

今日発売の週刊文春の特ダネ記事

中居正広の性犯罪事件

久々に文春を買って、じっくり読んでみた


感想は一言

中居正広を追放しろ

フジテレビは解体、停波しろ


文春の記事をかいつまんでまとめると

当時、フジテレビの女子アナだったXさん

飲み会に行くことになった

メンバーは、中居正広、フジテレビ幹部のA、その他数人

ところが

飲み会の直前で、幹部のAをはじめ

全員がドタキャン

Xさんと、中居正広が二人きりになり

意に沿わない性行為を強要された

……つまり、中居正広にレイプされたわけだ……


だが、これが相当なものだったらしく

命の危険を感じるほどで

Xさんはその後PTSDを発症し

働くことができなくなり

フジテレビを退社している


中居正広を刑事告発することも考えたが

そうすると、自分の名前も

出てしまうので、断念

……これは、確かにお気の毒としか言いようがない

  松本人志の時も

  被害者女性を特定し、ネットで名前と写真をさらし

  そのうえ

  証拠写真がないではないかと攻め立て

  美人局呼ばわりに始まって

  女の方がうかつだ、悪いと

  無関係な私が読んでいるだけでも

  気持ちが悪くなるような

  セカンドレイプの嵐だった

  これが、中居正広なら

  住所までさらしたり、爆発予告をしたり

  その程度のことは、必ずやられたことだろう……


Xさんは、フジテレビの幹部のAにはめられたと思い

……いや、間違いなくはめられているだろう

  はめた、というよりも

  全く無関係な女子アナを

  中居正広に、あと腐れなくレイプを楽しめますと

  献上したのだろう……

ほかのフジテレビの幹部に相談

それが、どんな結果になったのかは

よくわからないが

ロッカールームで泣いていたのを

他の社員に目撃されている

……これはもう、文春が言うような

  「セックス・スキャンダル」ではなく

  正真正銘の性犯罪と

  犯罪のもみ消し工作のように

  どうなのだろうか……


その後、この女子アナは入院

入院先にはなんと、

この女子アナを献上した幹部Aが

のこのとと、中居正広からだといって

見舞品をもって来たそうだが

女子アナXは、激怒して

受け取りを拒否している

……当たり前だ

  強姦間からの品物など

  見ただけで、被害を受けた時を思い出させる

  私には、かえって

  中居正広のニヤニヤ笑いが思い浮かんで

  最低の上にも、最低な男だと思った……


その後も、Xは心身ともに回復できず

フジテレビを退社

芸能界に詳しい弁護士を頼もうとしたところ

加害者が中居正広だというと

弁護士からは次々に断られ

最後に、やっと一人だけ

普段から性犯罪への取り組みをしている

女性の弁護士が受けてくれた


その弁護士が話をまとめてくれて

中居正広からは、示談金として

9000万が支払われたが

それではとても足りないほどに

人生を破壊されつくしている


フジテレビは、幹部Aを徹底的にかばい

……この幹部の名前も、すでに特定され

  顔写真も拡散している

  だが、私のブログでは

  あえて書かず、仮名を使いたい……

フジテレビ全体をあげて

入念な隠ぺい工作を行った


この女子アナXさん

……実は、この人も、もう特定され

  写真も、名前も拡散しているのだが

  セカンドレイプを避けるためにも

  私は仮名を通したい……

フジテレビを退社するときに

妙な、バッシングの嵐を受けている

嵐としか、言いようのないほどの激しいもので

フジテレビにも、女子アナにも

全く関心のなかった私が

なんだか不思議だな、と感じて

数年間覚えているほどの、ひどいバッシングが

しかも、かなりの期間続いていた

……これも、今考えると

  この女子アナを、完全に口封じするために

  芸能界から叩き出そうとしたのか

  それとも、もっと完全な口封じを目的にしていたのか

  そのあたりの話が出てきても

  多分、私は全く驚かないだろうと思う……


中居正広は、とりあえず年内には

完全にテレビから消えるだろう

問題は、フジテレビだ


女性を性的資産としか見ておらず

強姦用にと、上納してくる

フジテレビの幹部としても

何か、メリットがなければ

ここまでひどいことはしないだろう

ということは

フジテレビの中に

手段を択ばず、芸人の機嫌をとれば

出世できる、というような

おぞましいルールがあったのではないか


そして、女子アナXは

自分だけではない

被害者はほかにもいる、と言っている

フジテレビは組織ぐるみでやっていた可能性も

かなり高いだろう

……フジテレビの業務は

  放送と、女衒、というところだろうか……


ことがことだ

社長の辞任くらいでは、済む話ではないだろう

特に、フジテレビ一社がなくなっても

困るほどのことはないと思う

むしろ、ジャニーズ事務所と同様に

組織的犯罪を行っている団体は

社会にとって、害悪だ

なくした方がよいと思っている


犯罪者には

誰であっても、公平に罰が与えられるべきであり

組織犯罪を行ったら

組織は解体するのが当たり前だ


フジテレビにも

中居正広にも

忖度のない、公平なさばきが行われるよう

願ってやまない




2024年12月25日水曜日

今年のクリスマスケーキ

 メリークリスマス!!


昨日は、経済的に困窮している家庭の子供に

サンタになって、プレゼントを届けに行く

ボランティア活動に行ってきた

サンタ講習会から、衣装の着用

ご家庭を回った感想などは、また別の機会に

まとめるとして


クリスマスイブは、そのまま

集合場所で、サンタの衣装を返し

終了報告をして

その場に届いていた宅配ピザと

各種のオードブル

つまみ類、酒類、ジュース類で

「サンタ大打ち上げ会」と相成った

会場のお開きが23:30

そこから、慌てて電車に飛び乗り

いくつか路線を乗り継いで

終電一本前で、やっと自宅の最寄り駅につき

そこから、家に帰ったところ

なんと、日付が変わっていた

つまり、いわゆる「午前様」となった


「午前様」など、いったい何年振りだろう

少なくとも、10年以上はたっているな、と

妙なことに感心しつつ

愛猫のもとに戻ってきたのはよいものの

あまりに、ばてていたので

そのまま入浴し、すぐに眠ってしまった


サンタボランティアにささげた、クリスマスイブだったので

クリスマスのケーキやら、ごちそうやらは

本日、クリスマス当日に回すことにした


まず、ケーキだが

これは、毎年恒例で

調理師学校の生徒サンたちが

先生に教わりながら作る

台数限定のクリスマスケーキにした

ケーキの内容は六種類あるのだが

さんざん迷った末に

マロンクリームと、コーヒー、ラム酒の

大人っぽい、「白いビッシュドノエル」にした


イチゴのショートケーキもよいが

これなら、季節を問わず、いつでも売っている

そう思うと、やはり、クリスマスには

ビッシュドノエル、と

こだわりたくなってしまった

それに、私はイチゴより、栗の方が好きだったりする


調理師学校は、渋谷にある

本日の外回りを、喜んで買って出て

……一見、仕事熱心で、会社のために見えたかもしれないが

   実は、会社のためは、八割

   残り二割は、ケーキを受け取りに

   渋谷で途中下車するため、立ったりする……


渋谷の道玄坂を上がり切り

さらに、100メートルほど進んだところにある

成果学校だ

会談を降りて、地下にある実習室兼イートスペースで

ケーキの引き渡し、となる


私が付いた時にも、実習室では

先生と、生徒が四人

集中して、黙々と手を動かしていた

緑色のクリームをスポンジに挟んでいたから

おそらくあれば、ピスタチオクリーム

トロピカルケーキの作成中だったのだろう










女子生徒が二人、すぐさま飛んできてくれて

さわやかに、接客をしてくれた


この年になったせいか

若い人たちが、がんばっているのを見ると

とにかく、応援したくなってくる

この時期の図書館で受験勉強に打ち込んでいる高校生

近くのリンクで、毎日練習に来ているらしい

フィギュアスケーターの卵の小学生たち

サンタになって本を届けるボランティアの

事務局の中核となっている、大学生たち

そして、調理師学校で

パティシエの夢を追いかけて

修行中の、生徒サンたち


どうせケーキを食べるのなら

プロの作った、最高に繊細なケーキも

それはそれでよいけれども

せっかくのクリスマス

「愛」の象徴である、キリストの誕生を祝う祭りならば

若者の夢を応援できるケーキのほうが

ふさわしいのではないか、という気がしている

……単純にデパートなどで買えば

  6000円はするから、ということも

  なくはないのが、つらいところだが……






ともあれ、見るからに美しいデザインで

あまりバクバク食べるのも

なんとなく、遠慮してしまい

端の方を少し、いただくことにした


栗がふんだんに使ってあり

表面のクリームと相まって

ゴージャス感が、口の中に広がっていく

強いて言えば

私の好みからすれば、少し甘みが勝ちすぎている

せっかくの、コーヒーとラム酒が

少し、甘みで打ち消されすぎていて

「大人の味」感を損なってはいる

という気はしないではない

だが、これは私の好みがうるさすぎるせいだろう














ローストチキンと、セビーチェ

特製サラダと、ボルシチ

それに、このケーキと、紅茶で

最高のディナーを楽しめた

とはいえ

少し食べすぎのような気がしなくはないので

明日からは、少し

帰宅途中に立ち寄る

ジムの運動量を、増やしてみようと思っている



2024年12月23日月曜日

最高のクリスマスプレゼントが二つ

 今日はクリスマスイヴイヴ

仕事も早めに定時で切り上げさせてもらって

明日の準備に取り掛かろう、と

思っていたところ


スマホに着信が入っていた

近所の、行きつけの書店からだ

注文していた本が届きました、とのこと


これは、私が自分用の

クリスマスプレゼントに注文していた

谷川俊太郎サンの作った

「すき好きノート」という本だ













「ノート」という名前ではあるが

きちんと製本されている

左側から開くと

いくつかの質問が、三行詩の形で書かれており

左ページは詩、右ページは空欄で

自分が答えを書き込むようになっている

右側から開くと

谷川俊太郎サンのエッセイと

自分が答えを書き込むページが

セットになっている








夏ごろから、ずっとほしいと思っていたが

ファイナンシャルプランナーの受験勉強が忙しく

買わずにいたところ

谷川俊太郎サンの訃報もあり

すっかり、品薄になってしまっていた


それが、なんと、今日届くとは

まさに、クリスマスプレゼントにピッタリ

なんと素晴らしいタイミング、とホクホク家路をたどり

ありがたく、本を手にして帰ってきた


そして、のんびりと

夕食の、小鍋だての準備をしていると

ふいに、玄関のチャイムが鳴った

こんな時間に誰だろう、と思ったら

郵便局の配達、とのこと

この時間に来るのは、通常の郵便ではなく

電報化、小包だ


はたして

届けてくれたのは、このような

不思議な形の、長細い箱だった












これは、もしや、と思った
ファイナンシャルプランナーの1級だけは
ほかの級と違って
厚生労働大臣の名前と印の入った
かなり、立派な合格証が届くと
ウワサでは聞いていた

慌てて、蓋を開けて
中身を確認したところ
何か、くるくると巻いたものが入っていてた

急ぎすぎて、破らないように
気を付けながら、出してみると









合格通知そのものは

秋口にもらっていたとはいえ

こうしてみると、なんだか、じんわりと

感動が押し寄せてきて

仕事納めになったら

少し足を延ばして、新宿の画材屋に行き

額縁を買おう、などと

どこか、ずれたことを考えていた


ちょうど、イヴイヴの今日

二つ、大きなクリスマスプレゼントを

受け取ったような気分だ


あまりにうれしかったので

少し早いが

メリー・クリスマス!!

2024年12月22日日曜日

クリスマスもカウントダウン・サンタの訪問先が決定

 クリスマスイブまで、あと二日

今年のイヴは、ワクワクと緊張が

半分ずつ、まぜこぜになった気分だ


というのも、ずっと参加したかった

ボランティア活動

「ブックサンタ」で、サンタになり

子供たちに本を渡しに行くことになったからだ


「ブックサンタ」は、前にも何度か

ブログで書いていて

しつこい、と言われそうな気もするが

経済的に困っているご家庭の子供に

本をプレゼントしよう、という

ボランティア活動だ

政治・宗教とは全く無関係で

支部を作っているのも、たいてい大学生だ


仕組みは非常に簡単で

ブックサンタに加盟している本屋さんに行き

本を一冊選んで

レジで会計をするときに

「ブックサンタでお願いします」というと

本屋さんが、本を預かって

後日、事務局に送ってくれる


事務局は、サンタに来てほしいご家庭のお子さんの

興味のあるものや、好きなことを聞いて

本を選び

イブの当日には

サンタ服を着た、サンタさんと

道案内や、保護者とのメールのやり取りをする

サポートサンタの、二人一組で

本をプレゼントしに行く





渋滞などに巻き込まれないように

公共交通機関を使っていくので

結構、歩く

なので、私は12月に入ったころから

ウォーキングの距離を長くして

体力づくりに励んできた


そして本日

私が本を渡しに行くご家庭について

メールが送られてきた

といっても、下の名前と、年齢

どんなことをがんばっていて

サンタさんに、来年のお約束にしてほしいことは何か

という、たわいもないことなので

個人情報には、当たらないだろう


メールによると、私が訪問するのは3件

ご両親の愛情が伝わってくるような

文面だった


交通系ICカードに3000円ほどチャージし

スマホのメールアプリを準備し

ついでに、今からスマホの充電を満タンにし

ダイソーで買った100円のサンタ帽が

少し小さめなので

引っ張って大きくし

ついでに、サンタ用の靴も、磨いておいて

さあ、これで準備万端、というところだろうか


今年は、ボランティアの手が不足しているので

もしよければ、24日の午前中に

集会場所に来て

設営の手伝いをしてくれないか、と

声もかけていただいたので

ホイホイとOKさせていただいた

役職定年の上に、かなり有給休暇が残っており

このままでは、人事課から怒られる、というので

24日は、有休をとらせていただいている

どうせ、一日ヒマなのだ

いろいろと、こき使っていただきたいと思っている


このボランティアは

おひとり様シニア、特に男性には

非常におすすめだ

さすがに、今年のイブにはもう間に合わないが

イブが一人きりで、味気ない

寂しい、誰かと話したい、という方は特に

一日中、誰かと一緒にいられる日になる

それだけではなく

子供たちからは、大喜びされ

その親御さんからも、ありがとうと言ってもらえる

……考えてみれば、私も

  最後に「ありがとう」と言ってもらったのは

  いつだっただろうか、と

  ちょっと心配になってきた……

それに、本を贈った後で

サンタになった人同士で

大宴会も行われる

ほとんど全員が、初対面同士だが

イヴの夜に、ボランティアに集まる人同士なので

いじわるや、マウント取りは

絶対にないとは、断言はできないにせよ

その確率は、一般社会よりは、比べ物にならないほど低いと思う


くどいようだが、本当におすすめだ


そして、本の寄付は25日まで受け付けているので

せっかくのクリスマスだから

誰かに、喜んでもらえることをしたい、と思う方は

ぜひとも、一冊

幼時から高校生まで

どの世代に向けた本でも構わないので

ご協力願えないかな、と思う

ただ、漫画は不可なので

お間違えないように

……なので、私の大好きな

  「大家さんと僕」「おじさまと猫」

  「猫奥」を贈れないのが、残念でならない

  「進撃の巨人」なども、名作だと思うのだが

  (特に、第四部は私のイチオシの一つだ)




2024年12月21日土曜日

いよいよ佳境・兵庫県知事選のデマが刑事告発が受理

 先日、職場で他の部署の知人から

日本脱出作戦はうまくいっているか、と聞かれた

何のことかわからず、思わず聞き返したら

知人が聞いたのは

 私が、兵庫県知事選挙の滅茶苦茶ぶりに

 すっかり腹を立てて

 こんな国に住めるものかと、ブチ切れて

 スペインに帰化する準備を進めている

 来年の6月に試験を受けるらしい、

なんともはや、尾ひれのつきすぎた

もはや、原形をとどめていないような

話ではあるが


私が、この前の兵庫県知事選挙に

ブチ切れた、というのは正しくない

むしろ、あきれ果てた、という方が正しい

SNSを使って

嘘八百の動画が広まる

落ちついて考えれば、下らぬ嘘だとわかるものに

ニューメディアとオールドメディアの戦いだと

頭痛のしそうな呼び名をつける


広告会社の、メルチュが

斎藤知事は「いい人」だという物語を作ると

コロリと騙されて

メルチュでいう「収穫」を

されてしまった人も、多数いる


公職選挙法違反の二馬力でも

完全に嘘であっても

敵をぶったたければ、それで構わない

デマは広めたもの勝ち

それが、今回の兵庫県知事選挙だった


兵庫県知事選の結果が出たときに、すぐに

神奈川県の黒岩知事が

このやり方が、全国に広まるのだろうかと

はっきりとした、懸念を示した

私も、同じことを考えた


もし、これが全国に広まり

来年の参院選では、日本中のどこの地域でも

同じようなことが起きたら、と考えると

思わず、ゾッとした


で、もし

そのようなディストピアが発生したら

どうすればよいか、という話になる


これは、私の持論なのだが

戦い方というのは、いろいろある

例えば、第二次世界大戦の間

戦争反対、戦えば負ける、と思っていた人は

日本人の中にもいた

そういう人達は、どうしていたか


小林多喜二のような、強さと勇ましさのある人は

正面切って、ペンを武器に戦い

特高警察に撲殺された


のちに日本の首相になる

吉田茂は、当時外務省にいて

何とかする方法を、組織の中で

必死に探していた

……結局は、何もできなかったようだが……


これは、架空の話だが

私の一番好きな作家

三谷幸喜が、「笑いの大学」の中で

描いた、喜劇作家の戦い方は

戦意高揚のために、無理難題を押し付けてくる

検閲官に対して

その要求を満たしたうえで

もっと、面白い脚本に変えてしまうことだった


戦時下でも、ドレスを着て、きれいな化粧をして

歌を歌っていたのが、淡谷のり子だ

何度、警察に引っ張られても

これが私の戦闘服、と言い張って

そのスタイルを変えようとしなかった


そして、戦後日本の復興に尽力した

白洲次郎は

あっさりと、日の丸行列を作るような

日本の市民から逃げだして

田舎に引きこもり

百姓仕事を始めた

……まだ、日本軍が好調だったころから

  農業を始めていたので

  次第に戦況が悪化し、食糧難になるころには

  かなり、農作の腕が上がり

  白洲次郎の家族は、食に困ったことはなく

  友人、知人にはおすそ分けもしていたそうだ……


私は、痛みに実に弱い

かなりの、弱虫でもある

健康診断の採血の注射針からも目をそらすほどだ

なので

小林多喜二タイプの戦い方は、まず無理だ


組織人としては

そろそろ定年が近い

内部にいて、改革をしようとしても

多分、相手にはされないので

吉田茂タイプの戦い方も、無理だ


特別な才能には恵まれていないので

三谷幸喜タイプも、難しい

淡谷のり子は

実をいうと、高い地位についている親戚がいた

守ってくれる人がいるとわかっての

行動だった節もある

つまり、庶民の私がまねをしたら

とんでもないめに会いかねない


だが

上手に逃げることなら、私にもできそうだ

しかも

少し早めに、逃げ道を作り

四の五の言わずに、一目散に逃げだして

自分の身の安全を確保したら

そのうえで、やいやい言うことくらいは

できるだろう、と思った


たかが選挙で、大げさな、と言われそうだが

国民民主党は、尊厳死を法案化して

高齢者の医療を制限しようといっているし

妙なコメンテーター

高齢化社会の解決策として

高齢者の集団自決を主張しており

しかも、このコメンテーターが

けつこう、いろいろなワイドショーで

使われたりしている

自民党も、口には出さないが

介護報酬を引き下げたおかげで

介護施設の倒産が増え、働き手は少なく

今後、いくら金を出しても

人手不足で、介護を受けられなくなる可能性も高い

正直、今のところ

用心するに越したことはない、程度には

思っている


なので、今のところは

万一ときの、保険をかけているようなところなのだが


潮目が、変わってきた

立花孝志は、警察から任意徴収

斎藤知事も、公職選挙法違反の

刑事告発を受理

そして何より

SNSを使って、デマを拡散した

一般人に対しての

刑事告発が、受理された


このデマは、かなり悪質だった

斎藤知事の対立候補が

1000億かけて、庁舎を建て替えようとしている

外国人参政権を推進している

極左グループに入っている

これは、全部デマだ

だが、これを信じ込んで投票した人も多かったし

今でも、信じている人もいる

ついでに言えば

このデマと、効果的な広め方をご指南していたのが

「斎藤元彦 オープンチャット」という

支持者の団体のSNSだ


このデマを広め

選挙の根幹を傷つけた輩

対立候補の陣営のSNSに対し

一度の大量の虚偽の報告をして、止めさせた輩

これらに対し

4500人規模の捜査体制が敷かれたとのこと

かなりの本気だろう


罪名は、偽計業務妨害罪

もちろん、実刑判決もありうる

つまり、今の職は失い、学生なら退学

俗にいう「前科者」になる、ということだ

遊び半分の悪ふざけでやったこなら

かなり重い代償になるだろう

自首をすすめている弁護士さんもいるようだ


これなら

私が怖がっていた

ディストピアの確率は、かなり低くなりそうだ

とはいえ

万一のこともある

もし、なかったとしても

知識や能力は、金銭と同じで

あって困るものではないが

ないと不便なことが多い

語学の勉強だけは続けておこうと思っている


というような内容を

もっとザックリと説明したところ

なぁんだ、と笑われた

もし、スペインに帰化するようなら

今度、夫婦で旅行に行く予定なので

観光ガイドを頼もうと思ったのに、とのこと


ご期待に沿えなくて、と私も笑ったが

なんだか、少しくたびれた

それにしても

ウワサというのは、怖いものだ

人のうわさも75日、というが

できることなら、年末年始の休みの間に

きれいさっぱり、消えてほしいものだ






2024年12月20日金曜日

今年の全日本フィギュアスケートの見どころ・織田信成がんばれ!!

 毎年、クリスマス直前の週末には

全日本フィギュアスケートの試合がある

毎年これを楽しみにしていた

浅田真央選手が、まだジュニアのころから

夕食を早めに済ませて

テレビの前に陣取って

三時間から四時間かかる試合を

のんびりとみていたものだった


真央ちゃんがトップスケーターだったころは

母も存命だった

真央ちゃんは、演技がうまくいくと

滑り終えた後に、ニコッと笑う

その笑顔が、本当に晴れやかで

見ているこちらまで、幸せになるような思いがした


当時の男子シングルは

高橋大輔と、織田信成がしのぎを削っていた

その後発として

まだ若いが、勢いのある羽生弓弦が

目覚ましい追い上げを見せていた


あれから、私の環境も随分と変わった

京都に住んで、塾の講師をしていたのが

今では転職をし、関東で暮らしている

両親のどちらも、喪主として見送り

息子も一人立ちし、結婚し、子供もいる


真央ちゃんは引退し

高橋は一度引退した後で

今度は、アイスダンスで競技復帰

その後、ひざが悪化して、再度引退

若手のエースだった羽生も、今はプロ入り

その次の世代を率いるといわれていた

宇野もすでに引退した


なので、まさか

この人を、全日本の現役選手として

画面で見られるとは思わなかった


織田信成

真央ちゃんと同時期にピークを迎えたスケーター

現在は、37歳

ちなみに

フィギュアスケーターの、選手としての寿命は

非常に短い

男子は、たいてい24歳くらいでピークに達し

26歳前後で、引退している


引退後の、ほぼ10年間

試合に出るような、ハードな練習はしていなかっただろう

体系も、筋肉量も、基礎体力も

すべて、ガタガタだったはずだ

それが、もう一度全部、鍛えなおして

試合に戻ってこようとは

どれだけの努力をしたのか、想像もつかない


プログラムもよかった

曲は、なんと「マツケンサンバ」歌入りだ

最初は、違った曲調の

重々しいサンバなのが、途中で曲が変わり

ついでに、衣装も変わる


今日の試合では、衣装トラブルがあり

少し、戸惑っていたようだった

この、小さなミスを連発するのも

織田信成サンらしてく、ほほえましかった


フィギュアスケートの曲は

優雅で、少し物悲しくて

いかにも「芸術性を高めました」と言いたげな曲が多い中で

「マツケンサンバ」の、底抜けの明るさと

これがぴったりな、織田信成サンの

スケートは、いかにもぴったりで

会場からは、自然な手拍子

演技終了後には、大喜びした観客の

拍手がなかなか鳴りやまなかった


演技そのものも、かなりハイレベルだった

ジャンプは四回転が、三回転とのコンビネーションで

組み込まれていたし

トリプルアクセルは、加点のつく出来栄えだった

くどいようだが、いったん引退した選手である

どれほど努力を重ねたことか


順位は5位のようだが

それ以上に、胸を打つ演技だった

ほぼノーミスで滑り終えた後

織田信成サン自身も

キスアンドクライで、ひたすら泣きじゃくっていた

テレビカメラのある前で

成人した男性が、泣きじゃくれるほど

無謀といってもいいほどのチャレンジだったのだろう

少し気恥ずかしいが

思わず、目頭が熱くなった


なんともいえぬ、勇気をもらった気がする

会ったこともない、織田信成サンだが

心底、カッコいい、と思った


私もあと少しだけ

織田信成サンにあやかって

スペイン語の練習をすることにしよう

DELE A2の試験に合格して

私も、泣きじゃくるほどの感激と

自分に対する祝福感を、味わってみたくなった


正式な順位は、明日のフリー演技を待って

今日の持ち点と合計して決められる

織田信成サン、応援している

明日もがんばれ!!








2024年12月19日木曜日

100均で見つけたエンディングノートの決定版・これは便利「もしもノート」

 いよいよ年末が近くなると

あれこれと、買い物が増えてくる

おせちと、雑煮の材料などの食料品

特に、田作り用の煮干しや

栗きんとん用の、栗の甘露煮

真空パックの鏡餅や

とにかく重くてたまらない切り餅などは

今から買っておいた方が、慌てなくていい


大掃除用の、掃除用具一式も

洗剤や、窓磨き用のクリーナーまで

買うとなると、とにかく重くて

一度にはとても、買いきれない


だが

私が毎年、この時期に

必ず買い込んでいる、一番大切なグッズは

「もしもノート」である


これは、早い話がエンディングノートのひな型だ

B5の大きさの、薄い、赤いノートだ

これは、普通の文房具店にはおいていない

取り扱っているのは、なんと

百円均一の、ダイソーだ


ノート売り場の隅の方の

あまり目立たないところに置いてあることが多い

だが、その中身はかなりの優れものだ


ノートには、あらかじめ質問が印刷されており

そこに、書き込んでいくようになっている

表紙をめくるとすぐに

自分の名前、家族の名前、メアド、電話番号

そして、一番「やるな」と思ったのが

「本籍地」を書く欄があることだ

本籍地がなぜ必要なのか、と聞かれそうだが

これは、エンディングノートなのだ

つまり、私に万一のことがあった時に

私の相続人が、このノートを見れば

不自由なく、相続手続きができるようになっているわけだ

本籍地は、相続の時に必要になってくる

相続税の納付の添付書類として

本籍地で、戸籍謄本を出してもらわなくてはいけないが

よほど、親と仲の良い子供でなくては

住所は知っていても、本籍地までは知らないのが普通だ

すぐわかるように、書いておいてあげれば

相続の時に、バタバタしないで済むだろう


お気に入りのレストランや

好きな音楽などを書く、のんきなページも

ないわけではないが

重要なのは、ライフラインと

銀行口座、クレジットカード、電子マネーや

健康保険証、年金番号などを書きこむページだ


親の相続の際に、口座がいくつあるのか

保険は何に入っているのかが全く分からず

右往左往した、という話はよく聞く

かといって、元気なときから

自分の持ち金の話をするのも

なんとなく、生臭い気がする

本音を言えば

自分の介護用の資金に、と思って

ためておいた貯金でも

息子にしてみれば、

「かかるかどうかわからない認知症の

 介護資金をためておくよりは

 今、現実に必要な

 孫の教育費を援助してくれればいいのに」と

不快に思うだろう、というくらいの

想像力は、持ち合わせているつもりだ


私の介護資金が必要なくなり

貯金が余ったら、息子一家が使えるように

それには、ノートにまとめて

私の死後、息子の手元にわたるようにするのが

一番良い方法だと思う


とはいえ

私個人が、あれが必要だろう

この情報も必要だろう、と

いくら考えたとしても

やはり、素人のすることだ

どこかに、漏れや、抜けが出てくるだろう

だが

このように、

ある程度、プロの手が入っていると思われる

ひな型があれば、この点もかなり安心だ


ノートの最後の方には

葬儀のやり方の希望や、墓について書くページもある

治療方針や、回復が望めないときの

延命措置をどうするかを、書くページもある

お互いに言いにくいこと、聞きにくいことが

文字になって、すっきりと書かれていれば

これに越したことはない


私は、毎年年末には

ダイソーにこのノートを探しに行き

正月、元旦の、少し暇な一日の

こと初めの行事として

このノートを書くことにしている

毎年、少しずつ内容が変わってくるので

新しい年の、アップデートのつもりでもある

そして、毎年、最初のごみの日に

去年のノートを捨てることにしている

個人情報が、たっぷりと書いてあるので

はさみで丁寧に切り

「去年一年、無事に生きられました

 ありがとうございます

 今年も、お守りください」と

祈りと願いを込める


私は、一人暮らしなので

外出している際に、事故に巻き込まれることも

ないとは言えない

そんな時のことも考えて

このノートは、クリアファイルに入れて

人目に付きやすい

リビングのコーヒーテーブルの上に

常時、置いてある

……さすがに、来客のある時には

  事前に引っ込めておくが……


エンディングノートは、シニアのたしなみ

特に、一人暮らしシニアには

必須の心得だと思う

この「もしもノート」は

かなりのおすすめだ

やる、やらないは別にして

お近くに、ダイソーのお店のある方は

ノートの中身だけでも

ちょっと覗いてみる価値はある、と思う






2024年12月18日水曜日

手っ取り早く自信をつける方法・最高レベルの手帳を使う

 先月くらいから

毎週水曜日の、夜8時半から

NHKのBSで、ドラマ「正直不動産」が

再放送されるようになった

一度2話ずつなので

見ごたえはあるものの

時間が無くなってしまうのが

少しばかり、困り者ではある


ストーリーそのものは、かなり面白い

業界の内幕もののような話なので

「老後資金でアパートを建てましょう」という

誘いの裏にある罠、の話題だったり

70歳を超えるシニアは

マンションを借りようと思っても

なかなか、貸してくれるところが見つからなかったり

という

リアル情報が満載で

「浪花金融道」から、えげつなさを抜いた感じ

原作のコミックも、なかなかの人気作だが

ドラマ化も、それに劣らず面白い、という

おすすめ作品ではあるのだが


私は、その中で一番印象的だった言葉がある

主人公が、まだ駆け出しで

なかなか、不動産営業の効果が出ないときに

ナンバーワンだった先輩に

「どうすれば売れるようになりますか」と聞く

……数年前に見た回なので

  細かいところは、うろ覚えだ……


すると、聞かれた先輩は

まず、スーツの店に連れていき

しゃきっとした、高級スーツを買わせる

でも、滅茶苦茶に高いっすよ、と文句を言う主人公に

一言

「拡張自我、って言葉、知ってるか」と答える


いや、実をいうと、私もその言葉は知らなかった

なので、すぐにネットで調べたところ

すぐに見つかった

とても簡単に説明すると

本来、「自我」というのは、人の心の中の存在だが

その「自我」の中に

自分の外側のものも取り入れる

つまり、「自我」を外側に拡張するから

「拡張自我」なのだそうだ


とても簡単に言いかえると

着ている服や、アクセサリー、職業

家、車、家族、ペット、資格や学歴、友人まで

自分の一部のように考えること

よく、子供が

「うちのお兄ちゃんは、野球部のエースなのよ」と言ったり

もう少し大きくなると、ブランド物を持ちたがったり

それによって

自分も優秀であるように思えてくる

一種の、自己暗示のようなものらしい


これはいいな、と思った

自分を優秀だ、と自己暗示をかけて

本当に優秀になれるなら

それに越したことはないではないか


で、考えた

私は、どうなりたいのだろうか

どう、自己暗示をかけようか

役職定年になっており、もうこの先

仕事の内容も決まったようなものなので

「デキる社員」の自己暗示は、かけてもむだだ


「料理上手」の自己暗示は

食べた時点で、崩れる

やめた方がいいだろう


では

難関試験を次々と突破する

シャープな頭脳の持ち主、というのはどうだろう

そこまで考えて、これだ、と思った

プロの使うような、高級文房具、と思って

万年筆の値段を調べた

どうせなら、気を大きく持って

「モンブラン」で検索したところ

8万6千900円から、と出ていた

「から」なのだ、大切なことなので二度書くが、「から」なのだ


文房具は、あっさりあきらめた

ノートは、というと

私は、ルーズリーフ派なのだ

しかも、100均で買ったファイルが

一番のお気に入りだった李する


では、視点を少し変えて

勉強のスケジュールを書き込む

手帳はどうだろう、と考えた


これが、大当たりだった

手帳類は、どんなに高くても3000円もしない

しかも、カレンダータイプ

カレンダーに、日記も付いているタイプ

イラストの月のタイプ、など

目移りしてしまって、選べないほどに

多種多様なものが出ている

自分の「拡張自我」になれそうな

そこそこに、高級で、お気に入り物を選ぶのが

毎年の、この時期の楽しい習慣になった


今年も、さっそく買ってきて

来年の、一番の目標

スペイン語の検定試験

「DELE A2」の試験日を書き込んだ

それだけで

なんだか、ゴルゴ13にでもなったような

「狙った獲物は、確実に仕留めるぞ」という

気分になってきたのだから

私が単細胞なのか

拡張自我が強力なのか


ともあれ、来年も

やる気満々で、希望をもって迎えられるのだから

良いとしよう