2024年8月2日金曜日

パリ五輪・今度は性別騒動

 それにしても、今回の五輪は

本当に、あれこれとスポーツ以外の話題が

多い大会だと思うのだが


今度は、性別判断の問題まで出てきた

女子のボクシングで、XY染色体の選手が出場

相手の選手が、身の危険を感じて、試合を棄権

染色体がXYなら男ではないか

それはあまりにもひどいだろうと

大騒動になったようだ


まず、事実を確認しておくと

この選手は、いわゆるトランスジェンダーとは違う

性分化疾患で、生まれたときから外見は女性で

本人も自分を女性だと思い

周囲からも女性として育てられてきた


つまり

人体というのは、一番最初は全員が女性体で

作り出される

それが、成長していくとともに

Y染色体の中にある

いわば、「男性パーツ」が発動しはじめ

男性の体に変化していくわけなのだが

中には、Y染色体はあっても

何らかの理由で、「男性パーツ」が動き出さず

そのまま、女性の体で生まれてくる子がいる

これが、「性分化疾患」で

この選手の場合は、これに当たる


あまりにも強いので、染色体を調べてみたところ

XYという、男性型だったため

「貴方は男だから」と

女子ボクシングの世界選手権には参加を認められなかった

だが

オリンピックでは、性別の判断は

世界的な公的身分証明書である

パスポートの性別を使う、としているため

女子ボクシングの試合に出ることができた、というわけだ


これは、相当難しい問題だと思う

少なくとも、トランスジェンダーの元男性が

「心は女の子だから」と言って

女子の大会に出てくるのとは、全く違う

ずっと、女性として生きてきた選手が

いきなり、女性であることを否定されるというのも

かなり、残酷な話だと思う

自分の人生を、赤の他人からそっくりそのまま

否定されるようなもので

大変なショックだったことだろう


それだけではない

自分のせいでは無いことで、一方的に

努力を重ねてきたスポーツを禁じられ

試合に出ることさえできなくなる、

納得できないのも、よくわかる


だが、スポーツはどうしても体力や体格に恵まれた人が

とてつもなく有利になる

そうなると、男性の染色体を持っている選手が

女性の染色体の選手と戦う

特に、今回はボクシングである

いわば、殴り合いだ

これに参加しようというのは、やはり

平等に欠けるのではないか、と言いかけて

ふと、思いつき、調べてみた


この選手は、昔からそんなに圧倒的に強かったのだろうか

もし、登場した時から別格

考えられないほど強かった、というのなら

これは、Y染色体のおかげだろうが

もし、そうでなければ

選手個人の努力の方が大きいのではなかろうか、と

思ったからだ


調べた結果は、かなり意外だった

この選手は、東京五輪にも出場していた

成績は、五位

メダルにも手か届いていなかった

しかも、以前、この選手に勝ったことがあるのが

日本の選手なのだ

オマケに、テストロゲンというホルモンも

規定数量以内

となると、この選手の強さのかげには

染色体以上に、個人の努力かあるようにも思えるのだ


なので

少なくとも、もっと丁寧な分析が必要だし

単なる分析だけではなく

この選手と、それ以外にもたくさんいると思われる

性分化疾患の人達にも

配慮をした、「人にやさしい」結論であって欲しいと思う


なので、私の結論としては


オリンピックの適切な運営をする責任は

IOCにある

この選手の性別に関しては

現実に問題が起きており

ボクシング委員会は一つの結論を

出していたにも関わらず

ボクシング委員会の話を聞く場すら設けず

性別はパスポートによる、と

かなり荒っぽく、無茶苦茶な判断を下したIOCが

一番悪い


オリンピックの運営の責任があるにも関わらず

性別の競技に与える影響は

単なる競技の面だけではなく

対戦する選手の

「男と戦うのか」という不安や恐怖感などの

メンタル面もあると思う

十分な調査も、広い議論も必要だろう

そのうちの、何もしなかったIOCは

何らかの責任をとるべきだと思う


そこで

敗者復活戦の評価を格上げできないか、と思う

今回に限り

XY染色体の選手と戦って敗れた相手は

全員参加を認め

……通常は、三回戦まで勝ち残らないと

  敗者復活戦には出られない……

敗者復活戦の勝者は、

通常ば銅メダルしか与えられないが

金・銀・銅の全てのメダルを授与するように

してはどうかと思う


少なくとも、これは選手本人には何の責任もなく

問題なのは、IOCとバッハ会長なので

最低限、SNSで選手を誹謗・中傷したり

他の性同一性障害の人が

偏見の目で見られたりする事態には

ならないと良いと思う










2024年8月1日木曜日

毎月の楽しみ・プチギフト

 毎日の生活は

楽しぐ過ごせている方だと思う

役職定年になり、給料は減ったものの

その分、時間が出来て好きなことができる

やりたかったことにもあれこれチャレンジし

今回は、資格試験の勉強で

受験生気分まで、味わえている


となると、幸せの絶頂で

来る日も来る日も高笑い、と言いたいところだが

それでも、ゼイタクなもので

どこか、ダレてくるところがある

しかも

一人暮らしだと、どんなに頑張って

何かに成功したところで

褒めてくれる人がいるわけでも無い、となると

なんとなく、生活にハリが無くなってくる


そこで

毎月、小さなイベントをすることにした

題して「ブチギフト・デー」だ


実は、このアイデアは私が考えたのではなく

年若い女性の同僚が教えてくれたコミック

「メンタル強め美女 白川さん」に出ていた

アイデアなのではあるが


1000円から2000円くらいの予算で

毎月一つ、自分用のプチギフトを考え

決まった日に、ギフトを自分にプレゼントする

「今月も、よくやった」

「あの、やる気ゼロの日々を、良く乗り越えた」

「こんなにインフルが流行っていても

 健康に過ごせたあなたは偉い」

そう、心の中でいいながら

毎月、毎月、私にプレゼントを贈る

夕食も、ちょっとばかりごちそうにする

場合によっては、愛猫も

スペシャルご飯にして

一緒に祝う


実は、このところ大活躍している

スムージー作り機も

数か月前に、自分用のプチギフトにしたものだ

これは、我ながら大ヒットだった


今月は何にしようか、と迷った挙句

夏用の入浴剤と、石鹸のセットにした

石鹸、と言っても

花の香り、果物の香り、透明のもの、カービングの施されているもの

天然オリーブのもの、といろいろある

私は、少しばかり少女趣味ではあるが

アロマが大好きなのだが

あいにく、猫と一緒に暮らしているので

アロマは使うことができない

なので、その代わりもかねて

香料入りの石鹸を各種取り揃えて

気分に合わせて、あれこれ使っている

特に、夏場は汗をかきやすく

シャワーを使うことが多いので

石鹸の出番も増えてくる


入浴剤は、湯上りに汗をかかないように

さわやかなメントールのものにしている

これで、真夏の至福のバスタイムを楽しみ

湯上りには、野菜のスムージーを一気飲み


まさに、極楽だ

ちなみに、同じく大活躍するバスタオルは

先月のブチギフトにした

まさに、最高尽くしで

おかげさまで、毎晩快眠できている


自分の欲しいものなので

使っているのも楽しい、見ているだけでも楽しい

おまけに

何をプレゼントしようか、と考えるのも楽しいし

自分で自分をほめている間も、幸せだ


誕生日は、年に一度しか来ないが

ブチギフト・デーは月に一度来る

それに、ブチギフト・デーに称えられるように

少し、きっちりと暮らしてみようかな、と思うので

ますます、QOLが上がる、というものだ


もしよろしければ、ごいしっ所にいかがだろうか?



2024年7月30日火曜日

パリ五輪・阿部詩ギャン泣き、どう思う?

 もともとスポーツにはあまり興味はない

だが、七時のニュースなどの

スポーツコーナーで取り上げられる程度には

知っている


パリ五輪のニュースで

柔道の阿部詩選手の号泣画像を見た


事情をまとめると

柔道の二回戦で負けた阿部選手が

畳から降りた後

幼児が泣きわめくような勢いで

3分間にわたって泣き叫び続け

コーチがなだめてもどうにも止まらず

次の選手も入場できなくなり

試合の進行まで滞った、というのだ


これが、感動した、もらい泣きした、という意見と

みっともない、泣きすぎ、という意見と

賛否両論なのだそうだ

私としては

悔しいのは分かる

泣きたくなるのもわかる

だが、あの泣き方は、ちょっといただけないと思っている


勝負なのだから、勝つ人もいれば負ける人もいる

むしろ、五輪ならば

勝つ人はたった一人で、あとは全員負けだろう

阿部選手が勝った時にも

負けた選手はいたのだ

だが、試合の進行を止めるほど

泣き叫んだ選手はいなかったはずだ

阿部選手の負けた試合は

誤審でも何でもない、誰の目にも鮮やかな負け

相手の選手は、世界ランキング1位

つまり、阿部選手より強い選手だ

ならば、しかたが無かろう


それに、そもそも五輪というのは

世界中の人々が

同じルールの下で全力でスポーツを楽しみ

互いに友好と平和の礎としよう、という精神で

行われるスポーツ大会のはずだ

……すくなくとも、建前はそうだ

  私は、一時期、東京五輪のボランティアに応募していて

  (途中で辞退したが)

    研修で、この「オリンピック精神」を

  徹底的に叩き込まれたので

  この点だけは間違ってはいないと思う……

メダルを目標にしていたのは分かるが

どうにも、「オリンピック精神」に

ふさわしい行動には見えない


「礼」の点でも引っ掛かる

私には息子がおり、高校まで剣道をやっていた

その時の、道場の師範に叩き込まれたのが

剣道に限らず、茶道や華道でも

「道」とつくものは

単なるスポーツや技術とは違う

精神の鍛錬と、人格の修養を大切にしている

まず

「礼に始まり、礼に終わる」

道場の師匠にも、同輩にも、むろん、対戦相手にも

礼を失することは絶対にしてはならない

ということだった

その道場は、特に厳しかったのかもしれないが

公式試合などの、遠征に行くときでも

電車の座席には、絶対に座らせなかった

重い防具と竹刀を抱えて

君たちは、普通の人達より体を鍛えて、体力がある

だから、座席は他の人達に譲ってあげなさい、と言われ

邪魔にならないように、礼儀正しく

吊革につかまっていた


それと比べると

あのギャン泣きの間

離れたところで、退去しなさい、という

ジェスチャーをしていた係員に対しても

入場できなかった、次の試合の選手たちにも

勝った相手に対しても

礼を欠いていないかと思ってしまう


一生懸命、数年をかけて頑張ってきた、のは分かる

だが、そんな人は世の中には、ザラにいる

司法試験などは、10年かけて勉強し続けて

やっと合格した、という話をよく聞くが

だからと言って、合格発表の会場で

ギャン泣きしている人がいるとは、聞かない

それに、努力せずに五輪に出てきている選手など

一人もいないのではなかろうか


それに、私が一番、困ったな、と思ったのが

日本人のイメージダウンにつながらないか、ということだ


多くの日本通、と呼ばれる外国人

特に、南米系の人から良く言われるのは

小泉八雲の「日本人の面影」や、新渡戸稲造の「武士道」

に感動しました、という誉め言葉だ

特に、小泉八雲の「日本の面影」は

私の知人の外国人は全員が読んでいた


長いが、ちょっと引用してみる

引用部分は、わかりやすいように色を変えて

青にしている


日本人の微笑について


相手にとっていちばん気持ちの良い顔は

 微笑している顔である


 だから、両親や親類、先生や友人たち

 また自分を良かれと思ってくれる人たちに対しては

 いつもできるだけ

 気持ちのいい微笑みを向けるのが

 日本のしきたりである。

 そればかりでなく、広く世間に対しても、

 いつも元気そうな態度を見せ

 他人に愉快そうな印象を与えるのが

 生活の規範とされている


 たとえ心臓が破れそうになっていてさえ

 凛とした笑顔を崩さないことが

 日本人の社会的な義務なのである


 反対に、深刻だったり

 不幸そうに見えたりすることは

 無礼なことである


 好意を持ってくれる人々に

 心配をかけたり

 苦しみをもたらしたりするからである」


なんだか、引用していて冷や汗が

出そうになつてきた

しかも、まだ続きがある


「例えば、初産の子供を亡くした母親が

 葬式ではどんなに激しく泣くとしても

 微笑を浮かべて

 子供の死を報告するだろうと思われる


 しかし、この笑いは

 自己を押し殺しても礼節を守ろうとする

 ぎりぎりの表現なのである


 この笑いが意味しているのは

  ゛あなたさまにおかれては

   私どもに不幸な出来事が起こったと

   お思いになりましても

   どうぞ、お気を煩わせませんよう

   お願いいたします

   失礼も顧みず、このようなことを

   お伝えいたしますことを

   お許しください‘’

 という内容なのである」


ちょっと美しすぎるが

これが、外国の「知日派」の人達の

日本のイメージなのは事実だ

道理で、あのギャン泣きに

外国人らしいカメラマンが

興味津々で、何人も集まってきて

アップで撮っていたわけだと思う

今まで信じられていた凛々しい日本のイメージを

たった一人で

完全に打ち砕いてしまったかもしれない、となると

どうも、単純に共感など、できなくなってしまうのだ


泣くなとは言わない

大いに、悔しかったことだろう

だが、泣くなら人のいないところで

せめて、控室あたりで泣いて欲しかったものだと思っている






2024年7月29日月曜日

ファイナンシャルプランナー・勉強の合間の楽しみ

ファイナンシャルプランナー1級の1次試験を

合格点プラス1点というギリギリぶりで合格し

9月8日の二次試験に向けて

毎日、コツコツと学習を積み上げる毎日だが


さすがに、暑い

仕事から帰ってきて、いくらクーラーをつけても

ぐったりとしてしまって

なかなかテキストを開こう、という気にもならない

なんとなく、中だるみ状態なのだが


二次試験の受験料は、2万円だった

これを、泣く泣く支払ってきたばかりだ

2万円といえば、新幹線を使わなければ

自宅から熱海まで

足代を含めて往復し、会社の保養所で1泊できる

それだけの額を払っておいて

落ちました、というわけにはいかない

絶対に受かってやる、とは思うのだが

なかなか、テキストに手が伸びない


こういう時の、楽しいイメージトレーニング

早く言うと、「現実逃避の妄想」

私はたいてい

「合格した後に、何をしようか」と考える

遊びに行くプランは少し置いておき

資格を生かした、サイドビジネス

具体的には、有料メルマガやYou Tube の

動画配信をしよう

内容はどうしようか、とプランを練る


メルマガとYou Tube は別の方がいいだろう

メルマガは、月に二回、500円は高いかな、300円にしようかな

内容は、自分の関心に合わせて

「老後破産を防ぐ・おひとり様シニアのマネー計画」

月に二回だから、年で合計24回

絶対に欠かせないのが

「退職金の使い方」

「年金大調査」

「介護保険の利用方法」

「再就職の仕方」

「お金を使わず生活を楽しむ」

あたりだろうか


You Tube では、もっと幅広く

「誰でもできる貯金マニュアル」

「新NISA やる?やらない?」

「投資信託つて、何?」

等にしようか


あれこれ考えているうちに

頭の中の「エンジンがかかってくる」状態になってくる

だんだん、気持ちが温まってきて

さあ、やるぞ、と

高揚した気分で、テキストを開けるようになってくる


こうなったら、しめたものだ

ついでに、BGMはネットで見つけた

「ドラゴン桜」のテーマ

阿部寛扮する主人公が

生徒と一緒に東大を目指す物語

数年前のドラマだが、ストーリーが大好きだったのと

荘厳で、力強く、「アガル」音楽が

ココロの弱ったときにはピッタリなので

勉強の友として、愛用している


あと一カ月、頑張るぞ

ちなみに、テーマ曲自体は短いので

1時間に編集しなおしているのが、これだ

パワーをもらいたい方は、ぜひ聞いてみてほしい

実に、おすすめだ





2024年7月28日日曜日

蓮舫サンと「こまた」

 東京都知事選が終わって

早くも、三週間近くなるが

私は、今でもまだぐスグズと

蓮舫サンの率いる東京都が見たかったと

諦めきれずにいる


そもそも、ずっと昔から

蓮舫サンのファンなのだ

あまりにもミーハーで、少し恥ずかしいのだが

人生初、わざわざ銀座まで

街頭演説会にも出向いていった


といっても

たまたま、銀座に行く用事があったので

ついでに演説も聞いてきた、という方が

正確かもしれない

……ちょうど、コーヒーを切らしていたのだ

  私は、ドリップコーヒーは

  銀座にある、「澤井コーヒー」の

  福袋のものを飲む、と、ほぼ決めている

  別に、グルメを気取っているわけではない

  単純に、足代を出しても、なお安く

  それでいて、とても美味で

  驚くほど香りが高いのだ


  福袋は120袋くらいの、大容量だが

  私の職場は、クーラーの温度が非常に低く

  私はホットのドリップコーヒーを

  一日三杯くらい飲まないと

  凍死でもするのではないかと思うほど

  寒くて寒くてたまらなくなる

  なので、この大容量も

  二カ月くらいで、きれいに消費しきってしまう


  気になるお値段だが

  なんと、1杯分20円くらいだ

  これは、近所のスーパーで売っている

  ドトールのドリップの半額くらいだ


  それでいて、さすが銀座のコーヒー専門店

  私に言わせれば、

  スタバやターリーズよりは確実に美味だ

  それに何より、香りが高い

  飲み切らずに、少しマグカップに残したまま

  机の上に置いているだけで

  ささやかな「癒し」になるほど

  良い香りがしている


  どの銘柄も美味しいが

  特に、苦みの強いものは絶品のように思う

  私の一番の好みは「ビタークラシック」が

  ありがたいことに、一番よく福袋になりやすい銘柄だ……


コーヒー福袋のついでながら

演説は、いわゆる「かぶりつき」で聞いてきた

前から三番目くらいの場所だ


演説は、最初から最後まで全部

というよりも

蓮舫サンが登場する前の応援演説

……これが、豪華なことに立憲民主党の元代表

  枝野サンだったのだが……

ここから、通しで聞いてきた















職場の同僚に言わせると

蓮舫サンは、悪くはないけれど

攻撃的で、怖いから、「俺的にはパス」

なのだそうだが


実を言うと、私にはどこが怖いのか

全く、ピンとこない

怖いどころか

むしろ、小気味よくて痛快な話し方に

聞こえるのだ


この人は

思ったことを、はっきりという

意見を言う時には、白黒はっきりとつける

反論したいときには、感情的に相手を罵倒するのではなく

筋道をつけて、理路整然と話を進める

やはり、カッコいいなぁ、と

思ってしまう


大学時代に、一時ディベートにはまっていたことがある

ディベートの話し方には

一定のマニュアルがあるが

蓮舫サンの話し方は

まさに、これに当てはまる

「当てはまる」を通り越して

ディベートの教科書のサンプル、と

言っても良いくらいだ


私としては、むしろ「推し」に近いだうう

どうしてこんなに、バッシングされるのだろうと

ぼんやり考えていたら


なんだか、思い出してきた

考えてみれば

小学校くらいから、変にふにゃふにゃ、クネクネした

いわゆる「ぶりっ子」は好きではなかった

蔦か何か、つる性植物を見るようで

どこか、イライラした

同じ植物なら、ひまわりのような人のほうが好きだっが

当時から、妙な趣味といわれ

大学に入ってからは

春琴抄みたい(無礼な!!)とからかわれたものだった


フジテレビの女子アナ全盛のころも

安藤優子さんのニュースの方が好きだった

一時は、コロナの女王、岡田先生の解説も楽しみにしていた

ファイナンシャルプランナーの勉強を始めたのも

いい年をしてミーハーだが

森永先生と、荻野先生への

そこはかとない憧れも一因ではある

草笛光子サンは、主演の映画を見に行くほど好きだ

だが、もっと好きなのが岩下志麻サン

主演の「極道の妻たち」シリーズは全部見た

高校時代の一番の楽しみは

漢文の時間に、先生がきりりと教科書の

音読をしてくれるのを

聞いている時間だった

……史記の、項羽の死のあたりなど

  特に凛々しくて、大変に良かった……


蓮舫サンは政策も良かったし

演説会も熱気があった

政治家としても実に魅力的で

私はむしろ、応援したいんだがなぁ、と話すと

しばらく聞いていた同僚の1人が

二ヤリ、と笑うと

「うん、つまり

 小股の切れ上がった女性が好きなわけだ」と

勝手にまとめてきた


その「二ヤリ」があまりに「二ヤリ」だったので

セクハラじゃないのか、と言いかけて

素朴な疑問にぶち当たった

「小股の切れ上がった」という日本語は

この頃はあまり使われてはいないが

日本語としては、確かにある

だが

「小股」って、何だろうか


「股」なら、間違いなくセクハラなのだろうが

「小股」だから、股ではないだろう

脇の下が切れ上がっては腕が使いにくそうだ

指の股、という言葉はあるが

別に、指の間が切れ上がっても

単に指が長くなるだけだろう

では、「小股」とは……などと考えているうちに

昼休みが終わってしまった


だが、小股が何であれ

蓮舫サンの政策と演説は素晴らしかった

しばらく充電するかもしれない、とのことだが

充電が終わって、浮上するときに

どれだけ、パワーアップしているか

今から、楽しみになっている


 


2024年7月27日土曜日

パリオリンピック開会式・こういうのが見たかった

 私はスポーツには、あまり興味はない

オリンピックといわれても

正直、興味のないスポーツ中継が

テレビを占領するだけの話で

退屈なだけなのだが


開会式と、閉会式だけは、ちょっと楽しみだ

もともと、ダンスや絵が好きなので

国家が威信をかけたショー、となると

これは面白そう、とワクワクしてくる

その国のトップ演出家がプランを練り

その国の一番の「自慢」をふんだんに見せる、というのだから

たたでさえ楽しみなうえに

今回の開催都市は、パリだ

芸術の都、花の都が何を表現しようとしてくるのか

聖火台はどんなスタイルで、聖火はどうつけるのか

競技よりも、ずっと興味を持っていた


夜の1時からの放送は、さすがに見られないので

翌日、つまり、今日の昼からの再放送を

ゆっくりと見ることにした


いや、実に楽しかった

これほどの物を見せてくれるとは、想像もしなかった

さすが、としか言いようがない


今までの開会式では選手はスタジアム裏で待機

その間に、歌や踊りのパフォーマンスが繰り広げられるのだが

今回は、選手はセーヌ川を6キロの川下り

その先頭のギリシャ選手団が進んでいくにつれ

12の小さなショー、オリンピック委員会の言葉を借りれば「タブロー」が

行われていく


「スポーツマンシップ」のタブローでは

大道芸のような人が、大縄跳びや手具無しの新体操のような動き

これだけでもずっと見ていたいような

豪華なショーで、私はとても気に入ったのだが


圧巻は「liberte」自由、の章だった

マリー・アントワネットがフランス革命で捕えられ

処刑まで幽閉されていたコンシェルジュりの前を通ると

最初は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の一場面

それを、19世紀の画家、ドラクロワの描いた

「民衆を率いる自由の女神」を思わせる形にアレンジして見せる

そして、次は場面を切りかえ

コンシェルジュリの窓の奥にたたずむ

赤いドレスの女性が

切り落とされた自分の生首を抱えて

フランス革命当時の歌を一節歌うと

その続きを、メタルバンドがロックで演奏する

コンシェルジュリの中には、この女性が

窓ごとに1人ずつ立っており

曲が終わると、血しぶきを思わせる

赤いテープが大量に投げられ

赤い煙に覆われる









お見事、と思った

フランスの歴史は、確かにこうだと思ったからだ

「レ・ミゼラブル」はフランス革命の話ではなく

それから100年以上後の話で

「レ・ミゼラブル」で登場する革命は、歴史用語で言えば

「パリ・コミューン」

学生や若者を中心に起きた、世界初の共産主義革命だったが

たった一晩で、無残に失敗し

首謀者はもちろん、単なる参加者まで徹底的に弾圧され

同じフランス人に殺しつくされている

この、「皆殺し」は

ミュージカル「レ・ミゼラブル」の中でも

きちんと描かれている

それに、フランス革命の後に恐怖政治が続いたことも

かなり有名な話で

「ベルサイユのばら」で革命派のオスカルを描き

大ヒットを飛ばした宝塚でさえ

恐怖政治を率いた革命家

ロベスピエールの転落と

死刑執行までの物語を作り

上演しているほどだ

おそらく、恐怖政治まで含めて

フランス革命を全肯定する歴史家など

フランスの極右でも探さない限り

ちょっとお目にかかれないだろうと思う


自由を手に入れるには、命がけだった

それでも、世界に先駆けて、自由を求めた

世界に先駆けていたから、試行錯誤もあった

流さなくてもよい血まで、たくさん流した

それでも、自由を大切にしてきた

その、誇りのようなもの、犠牲に対する覚悟のようなもの

それを表すには、グロテスクなまでの血の表現は

どうしても、さけて通れなかったのだろう















それにしても、本当にマリー・アントワネットを収容した

コンシェルジュリ監獄が

今でもそのまま残っている、というのは

さすが、フランスの歴史と伝統の重み

純粋に、スゴイと思う


だが、つくづく

東京五輪で、こういうのが見たかった

独特な歴史と文化、旧文化と新文化の複雑なまじりあい

というなら

日本が一番ではないかと思う

それが、あの開会式を見たときには

本当に、恥ずかしかった

この国は、日本の文化はこんな程度だと

思っているのか、と思うと

なんとも、情けなくて

私のなけなしの愛国心が

みるみるうちに溶けて行った


最後に、ちょっとイヤミを言いたいのが

開会式の解説担当アナウンサーさん

もう少し勉強した方がいいと思う


というのも

ミュージカル・「レ・ミゼラブル」が写ったときに

話した解説が、全くのデタラメ

今はやりの言葉で言うと「嘘八百」だったからだ

「レ・ミゼラブル」の原作を読めとまでは言わないが

ミュージカルは、もう常識の範囲内だろう

舞台のDVD、CD、映画化もされ、ブルーレイまで出ている

お仕事のため

是非とも、一度見ておく方がいいと思う

特に、フランスの文化・歴史を題材にとる

オリンピックの開会式では

これに関連するショーが登場する可能性が高いことは

私にでも、予測できた

これを、ハッピーエンドの革命物語と紹介するとは

正直、上演権を持っている東宝から

怒鳴り込まれても、仕方がない立場だろうと思う


あと、コンシェルジュリ監獄が写ったときに

アナウンサーさんが一切解説が出来なかった

何の建物だか、わからなかったのも

かなり「残念」だった

ここは、日本のガイドブックにも載っている

かなり人気の高い観光名所だ

今回、選手のパレードがセーヌ川を船で下る、と聞けば

ノートㇽダム寺院と、コンシェルジュリ、パリ市警の脇を

通ることは、前からわかっているのだから

「地球の歩き方」でもパラパラと読んでおけば

良かったのに、と思う

この、「無解説」は、局としても

アナウンサー個人としても

赤っ恥の類のように思うのだ












2024年7月26日金曜日

銀座の隠れ家喫茶・ソフトクリームが絶品の店

 今日は金曜日なので

少しだけ、飲みに行く日だ

飲み、と言っても私はソバ―キュリアス

つまり、酒は飲めるけれど飲まない

酔う分の時間と予算は他のことに使う、という

ちょっとばかり気難しい?ライフスタイルなので

飲みに行くのは、たいていがコーヒーだ


今日は、出先から直帰になったので

帰り道のルートだった、銀座一丁目で途中下車にした

私に言わせれば

銀座は、このあたりが一番面白い

何と言っても、私の行きつけの喫茶コーナーが

すぐ近くにあるからだ


実は、隠れ家中の隠れ家なので

誰にも内緒にしておきたいのだが

ここだけの話

銀座一丁目の駅のすぐそばに

「ブールミッシュ」というケーキ屋がある

そこは、店の奥に

四席くらいの小さな喫茶コーナーがある

四席とはいえ、フランス風の猫足の

ちょっと気取ったテーブルと椅子のセット

席に座れば、ちゃんと氷水と、おしぼりも出てくる


ここでは、店舗で売っているケーキを注文して

その場で、コーヒーセットにしてもらって

食べて帰ることもできるが

それでは、あまり面白くない

それに、私はどちらかといえば

ケーキ類は買って帰って

家で、自分のティーセットを使って

ゆっくりと、好きな音楽をかけて

食べたいタイプだ

それに、コーヒー代も「銀座価格」で

なかなか、いいお値段だ

これなら、同じく銀座にあるコーヒー専門店

「澤井コーヒー」のテイクアウトコーヒーを買う方がいい

値段的にも半分以下のうえに

さすがは専門店のコーヒーで、実に美味だ


というわけで

私がブールミッシュでいつも頼むのは

ケーキではない

実は、ソフトクリームだ

ワッフルコーンで600円、

二年くらい前までは500円だったが

少しばかり値上がりしたようだ


ただ、これは実においしい

特に、バニラソフトは絶品だ

グランマルニエという、オレンジのリキュール入り

香りも高く、洋酒入りの分だけ、味わいも深い

さすがケーキ屋、と言いたくなるような

生クリームのようなまろやかさと豊かさがあるのに

口に入れると、すっと溶けて

しつこくならないのも、またいい


カップとコーンは選べるが

ここは、絶対にコーンを選ぶ方が良いだろう

このコーンが、また絶品だ

ソフトクリームのコーン、というよりは

甘さを極力控えて、その分だけ香ばしさを増した

薄焼きのワッフル、とでもいうべき印象だ

この店のコーンなら

雪印のスーパーカップのバニラを少し乗せただけでも

五・六個は、余裕で食べてしまえる、というより

むしろ、買って帰って家で食べたい、と思うくらいだ

……本当に、コーンだけでも売ってくれないかと

  いつも思っている

  買えませんか、と聞いてみようか、といつも迷うのだが

  値段表も出ていないものを

  買えるわけがないではないか、と

  自分で自分をなだめている

  声を大にして言いたいのだが

  これは、私が変人なわけでは、決してない

  そのくらい、このコーンが美味なのだ……


本来はバニラだけ

週末だけ、抹茶フレバーも出る

どちらも美味しい、となれば

選ぶものは一択、ミックスしかない













こんなにリーズナブルで

美味だというのに

私が通い詰めている間

一度も、満席だったことがない

銀座一丁目と言えば、確かに銀座の外れなので

そこまで来る人もいないのか

単に、知られていない、穴場なだけなのかはわからないが

全くもって、もったいない話である


今週も、美味しいものを楽しんで

一週間を〆られた

いろいろあったが、今週もいい一週間だった

……そう思わせるくらい、このソフトクリームは美味だ……

もしお読みの方

銀座に行かれる機会があれば

是非お試しあれ







2024年7月25日木曜日

対コロナ消毒薬を購入

 今日は、私の住んでいる関東地方は

比較的涼しかったので

……と言っても、36度が34度になったくらいの

  涼しさなのだが……

日が落ちてから、少し遠くまで買い出しに行った


買い物の内容は、対コロナグッズだ

 ①指先用・消毒用アルコール

   ……ちょうどなくなりかけていた

     念のために、3本ほど買い溜めしておく……


 ②液体せっけん・キレイキレイ

  ……プラスチック容器に四分の一くらいは

    まだ残ってはいるのだが

    使い切るのは、多分8月

    もっと暑く、というよりも、暑さのビークになっているのは

    間違いないと思われるので

    善は急げで、買いだめしておいた……


③冷感マスク

  ……普通のマスクはあまりにも蒸れる

    涼しくて、風通しの良いものが欲しくて

    品出しをしている店員さんに

    「冷感マスクありますか」と聞いたところ

    「えっ、霊感マスクですか?

     霊とかが見えるとか?」と聞き返された

    ウソのような本当の話である……


④飲むゼリー

  ……これは、以前コロナにかかった友人から

    教えてもらった情報だが

    元気な時は、つい、フルーツ入りだとか

    粒々なんとか、という

    おいしそうなゼリーを買ってしまいがちだが

    コロナになったときには

    粒々や、フルーツがのどに引っかかって

    完全にNGだそうである

    万一、コロナ用にと買い置きしているのが

    フルーツ味だったら

    朝食用にさっさと飲んで(?)しまって

    買うものは、何も入っていない

    単純な、プレーンがおすすめだそうだ


⑤のどヌールスプレー

  ……スプレータイプの、のど風邪の薬だが

    コロナの時にも、結構よくきくらしい

    治りはしないかもしれないが

    一吹きするだけで確実に

    のどの痛みが薄らいだ、と友人は言っていた

    なので

    これについては、医学的効用はよくわからない

    友人の思い込み、プラシーボ効果、ということもある

    とりあえず、私は買っておいたが

    お買いになる方は、どうぞ自己責任で……


結構な量の買い物で

格安ドラッグストアとはいえ

ひと財産、とんで行ってしまった


コロナは、いよいよ11波だそうだ

増加割合のグラフが、ほぼ垂直になっている

この頃のコロナは軽症化して、あまり死者は出ないそうだが

私は何を隠そう、ゼンソクの持病がある

つまり、俗にいう

「基礎疾患持ち」なのだ


しかも、一人暮らしだ

私がコロナにかかったら、看病してくれる人はいない


それどころか、私には愛猫がいる

猫には、一切の理屈が通用しない

私がコロナになろうと

毎朝五時には、朝ごはんはどうした、と

起こしに来るだろう

それだけではない

毎日ではないものの、時々、夜中に愛猫の目が覚めると

「遊ぼうよ」と起こしにくる

「寝てちゃつまんない」と、猫語で言っているのがわかるほどだ

「ネコが起きたら、一緒に起きて遊ぼう」

間違いなく、そう言っている

……それでいて、遊び疲れたら

  朝の七時くらいから熟睡し始めるのだが……


なので

私は、コロナがどんなに軽症になろうとも

マスクがどんなに暑苦しく

反マスク派には笑われようとも

絶対に、コロナになるわけにはいかない

愛猫の幸せを守るため、と思えば

火もまた涼し、猛暑もまた涼し、マスクもまた涼し、

の心意気で

この夏を健康に乗り切ろうと思っている




2024年7月24日水曜日

愛猫の名前は「カワイイ」!?

 上野の国立科学博物館、略称「科博」が

出している雑誌に、「milsil」(見る、知る、ということらしい)

というものがある

バックナンバーも売っているので

「ネコを科学する」という特集に惹かれて

初めて一冊買ってみた


科学雑誌など、子供の頃の「科学と学習」以来で

難しくないだろうか、と少しばかり

おっかなびっくりで読んでみたところ

これが、非常に面白い


ネコもイヌも、原種のオオカミやヤマネコが

好奇心で人間に近づき

共生生活に入ったものではあるが

イヌは、忠実さと有用さを武器にしたのに対して

ネコは「かわいさ」を武器に人間に取り入った

ネコは顔のパーツが下に寄っていて

目が大きく、口元が小さい

これは、幼児などと共通した特徴であり

人間は、こういう顔付を見ると

「かわいい」と思うようにプログラムされている

ネコは、それを十分に利用している

実は、猫のニャーン、という愛らしい泣き声

これも、猫同士では使われない

人間をオトす手段の一つではないか、と

考えることもできる、とのことだ


ネコ好きの私としては、なるほど、と

膝を打ちたくなるような内容で

すっかりうれしくなって読み進めていくと

「ネコは自分の名前を認識しているか」という記事が載っていた

実験方法まで紹介されている


記事の結果は、たいていのネコは自分の名前は分かっているが

時には、よく聞くほかの言葉を

自分の名前だと誤解している子もいる、とのことだった


実験方法が詳しく載っていたので

早速、我が愛猫にも試してみた

やりかたは、意外に単純で

同音でよく似た抑揚の

ダミーで四回呼んでみる

五回目に、ネコの本当の名前で呼んでみて

反応が明らかに違えば

名前を認識していると判断できる、とのことだ


我が愛猫の名前は「のえる」という

私が用意した4個のダミーの名前は

「たべる」「のめる」「ねてる」「こえる」

そして、最後に「のえる」と呼んでみた

……無反応だ……


ということは、我が愛猫は自分の名前が

わかっていないのだろうか

そんなわけはあるか、と何セットも繰り返してみたが

やはり無反応だ


とはいえ

買主としては、この結論は認めがたい

何か、別の言葉、と考えていて、ふと思いついた

時折、こらネコ、おいネコ、ネコネコネコネコ、などと

「ネコ」を連発していることがある

きっと、我が愛猫、のえるは

自分の名前を「ネコ」だと思っているのだ


実験してみた

ダミーの名前4個

「カコ」「マコ」「キコ」「タコ」

……何か、妙なご一家のことを思い出した方が

  おられるかもしれないが、単なる偶然の一致である

  あのご一家が「タコ」だと言っているわけではないので

  深読みをなさらないよう……

結果は

無反応だった


我が愛猫は、自分の名前も、愛称もわからない

そうは思いたくはないが

実験結果は「駄ネコ」と示している、と言いかけて

ふと思いついた


我が愛猫のえるを見るたび、触れるたびに

必ず言っている一言

「かわいい」

まさか、とは思うが

チャレンジはしてみようと思った

ダミーの言葉は

「悲しい」「賢い」「か弱い」「怪力」

そして、5番目に

「かわいい」

と言ったとたん


愛猫が振り向いた

ふにゅん、と鼻声で返事をしただけではなく

「熱いんだけど、何の用」とでも言いたげに

ゆっくり、のっそり起き上がって

もそもそと私の方に近づいてきた


間違いない

我が愛猫は、自分の名前を

「かわいい」だと思っている、と

科学的に証明のできた1日だった


買主としては、ほんの少し引っ掛かるところが

無いわけではないが

本当に可愛いのだから

まあ、いいか、と思っている






2024年7月23日火曜日

ウクライナフェス訪問記

 21日、日曜日

代々木公園のウクライナフェスに行ってきた

感想を一言でいうと「楽しかった」の一言だ

フェスが二日しかないのと

すさまじい猛暑なのが残念でたまらない

秋口あたり、もう少し気候が良くなった時に

是非とも、第二回のフェスをやってもらいたい


フェス自体は、参加店舗は30店くらい

丁度、近くでやっていた「ブラジルフェス」と比べれば

小規模ではあったが

それぞれの店舗の質がとてもよく

私は十分に楽しめた

こちらは、ウクライナ大使館ブースの売り子さん

写真をお願いしたら、快くOKをいただけた










余りに暑かったので、さすがに日中は避け

日が陰り始めた頃に、夕涼みがてらに行ったところ

三分の一くらいは、完売になっていたのが

残念だった

特に、私が悔しい思いをしたベストスリーが


 ①ウクライナの冷たいスープ

  (オクローシカ、というらしい)

       ヨーグルトとレモン味でさっぱりしていて

  ハムやラディシュなどの野菜がたくさん入っている

  東欧のガスパチョ、とでも言うべきスープだそうだ

  日本とは味の系統が全く異なるので

  日本の言葉では味が説明できない

  とにかく、食べてもらうしかない、と聞いていたので

  とても期待していたので、ますます残念だ







②ウクライナ料理の写真入りカレンダー

  この時期にカレンダーか、と言われそうだが

  写真を見て、一目ぼれした

  日本の写真家(女性らしい)の作品を組み合わせ

  カレンダーの裏には、料理のレシピも書いてあるという

  なかなか「面白い」品物だった

  企画政策は、ウクライナ大使館とのことで

  大使館のブースで販売していたのだが

  なんと、午前中で完売したとのこと

  レシピカードだけ、いただいて帰ってきた

  もし来年も作る予定があるなら、ぜひ先行予約をさせてほしい







③ウクライナカラーのノンアルコールカクテル

  アルコール入りの物はまだ買えたのだが

  私のお目当ての、大きな筒状の透明な容器に入った

  ウクライナ国旗のツートンカラー

  黄色と青になっている、ノンアルコールカクテルは

  私の目の前で売り切れてしまった

  いくつかの店舗を見て回り

  お目帝の品をみつけて

  やったぞ、しめしめ、と近づいたところが

  私の直前に来たお客さんが

  友達の分と合わせて、大量購入をなさり

  私の分は、なくなってしまった

  パイナップルジュースと、ブルーハワイを

  混じらないように、ツートンカラーで注いだらしいのだが

  買えなかったので、そのあたりの細かいとはよくわからない

  この写真の少年は

  ノンアルコールカクテルの考案者だそうだ

  お店は青山にあるとのこと、これもぜひお邪魔してみたい



  




その他にも、「ウクライナ初めてお菓子セット」(千円也)や

「ウクライナドック」(三本千円)も売り切れだった


とはいえ

私はしっかりと、揚げパン、アップルパイ

フルーツティー、ラズベリーウォーター

サクランボドリンク、かき氷を平らげ

特に、揚げパンはあまりの美味にもう一つお代わりを買いに走り

二個目も、ガマンできずに食べてしまい

夕食はフェスで済ませることになったので

文句を言える立場ではない


それに、ステージが素晴らしかった

バイオリンとチェロの

かなり本格的な二重奏






それから、30年近く日本で暮らしているという

ウクライナの歌姫、グジーさん

この方はかなり有名なので、見たことがある、という

方も多いかもしれない


そして、私が絶対に参加したかったのが

傷病兵の医薬品のためのオークション

特に、出品予定だったのが

ゼレンスキー大統領が、マン・オブ・ザ・イヤーに

選ばれたときの、アメリカの雑誌「タイム」

ゼレンスキー大統領直筆のサインと

「ウクライナに栄光あれ」

(Slava Ukraine というらしい)が書かれている

これは、かなり高価になりそうではあったが

ある程度は払うつもりで

上手くすれば、という気持ちでオークションに参加した






五万五千円までは、私も声をかけた

だが、せっていた相手の1人が、六万円、と出してきた

こういうものは、アツくなりがちだ

おまけに、私は「お宝鑑定団」という番組の大ファンだ

我が家にも、何か一つくらいお宝が欲しい

それに、ウクライナの勝利の後

これは、かなりの値段が出ることだろう、と思うと

ボーナスを吹っ飛ばしても、という気になった

……正確には、なりかけた……

思い直したのは、私の夏のボーナスは

もう行き場が決まっている、ということを

突然、思い出したからだ

……私の奥歯の移植手術代金、35万円

  これは、夏のボーナスから支払う予定になっている……


仕方がない、降りざるを得なかった


結局、この雑誌「タイム」は

十万五千円で落札された


タイムは手に入らなかったが

その代わりに、黒パン、絵ハガキ、はちみつ、

レモンジンジャージャム、フルーツティー

ハーブティー、キャベツシチューの瓶詰、と

山のような買い物をして帰宅した

明日からしばらく、一人ウクライナレストランが出来そうで

ほくほくしている


実に楽しいフェスだった

第二回の開催を、熱望している

そして

もし今度、もう一度「タイム」がオークションにかけられたら

今度は絶対に落札できるよう

15万をめどに、貯金に励んでおきたいと思う

2024年7月20日土曜日

週末の楽しみ②・代々木公園ウクライナフェスティバル

 今日は予定通り

国会図書金に通い

楽しみにしていたビデオ

「王女メディア」をすっかり味わい尽くしてきた

国会図書館は、すっかり気に入った

どうやら、この夏は国会図書館通いで

ファイナンシャルプランナー1級の2次試験の勉強を

することになりそうだが


国会図書館探検記は、また別日に書くとして


今日は、明日のお楽しみについて書こうと思う

これまた、ずっと行きたいと思っていた

第一回・ウクライナフェスティバルが

代々木公園で開催されている

今日と明日の、二日限定のイベントだ

暑いことは暑く、多分、会場に到着するまでに

汗だくになりそうな気もするが

それだけの価値はありそうだ


最初は、ウクライナ人の奥さんを持つ日本人男性の

「日本人にウクライナを

 もっと知ってもらおう」というアイデアから始まった

素朴な発案だったらしいのだが

特別協力が、ウクライナ大使館

後援が、外務省

主催も、ウクライナフェスティバル実行委員会、と

かなり本格的なようだ



















もともと、ロシアのウクライナ侵攻は

一方的な侵略戦争で

許せるものではないと思っている

「義を見てせざるは勇無きなり」と

高校の漢文で習った論語が、急に頭の中に

よみがえってきたりもしている

だが、私がロシアに対してメチャクチャに腹が立っているのは

ロシアの国会議員が

「ロシアは北海道に対して権利がある」

と言っていることだ

……より分かりやすい日本語にすると

  「北海道はロシアのものだ、さっさとよこせ」と

  言っているのである……

理由は、「北海道はもともと日本のものではなく

アイヌのものだった

そして、アイヌはロシア系民族だ

だから、北海道はロシアのものだ」


あまりにアホ臭くて、反論する気も起きない

だが、正直言って

どれほど理屈がムチャクチャでも

平気でやりたい放題をするのが、ロシアだったように思う

というわけで

ウクライナの危機は、他人事ではないとも思っている

手伝えることがあるなら、手伝いたい


フェスティバルに出かけて

ウクライナ料理のキッチンカーで美味しいものを食べ

ステージで踊る、ウクライナのダンサーに拍手を送り

お土産に、ウクライナのハチミツや小物を買うくらいなら

私にもできそうだ

それに、何より楽しそうだ

ステージでは、なんと、ゼレンスキー大統領からの

プレゼントの抽選会まである


ウクライナ大使館もブースを設置し

日本の写真と共同制作したウクライナ料理カレンダー

ウクライナブランドのアート作品の紹介

お菓子や玩具、土産品の販売がある










暑そうなので、熱中症だけは気を付けて

帽子と日傘を持参しようかな、と考えている

ともあれ、明日が楽しみだ

ゲリラ豪雨になりませんように





……


2024年7月19日金曜日

宮田笙子選手、どう思う?

 仕事帰り

まだまだ暑かったので、夕涼みがてら

職場の近くで一杯やっていたら

……私はソバ―キュリアスなので

  私の「一杯」はほとんどコーヒー、ときどきカフェオレ

  仕事帰りの「一杯」はほとんどが

  職場近くの、カフェベローチェだ……

隣の席の、OLサンらしいグループが

何か、盛り上がって話している

聞こうと思っていたわけではないが

すぐ隣で、女子四人がヒートアップして話していると

どうしても、会話は耳に飛び込んでくる


どうやら、女子体操のパリ五輪代表

宮田笙子選手が、19歳ながらタバコと酒をやっていたのがバレ

五輪代表を辞退したのか、させられたのか

とにかく、代表から外れることになったらしい


私はそもそも、スポーツにはあまり興味がない

スポーツ選手となると、ますます興味がない

例外的に、大相撲とフィギュアスケートだけは見るが

それ以外は、ニュースのスポーツコーナーで見る程度だ

なので、この選手がどのくらいすごいのか

全く見当がつかないのだが


私は正直

当然ではないか、と思っている

酒もたばこも、20歳から、と法律で決まっているのだ

法を破ったら、犯罪である

犯罪を犯せば、誰でも同じように罰されなくてはいけない

それが

「政治家だから、裏金を作っても税金はかけない」

「有力政治家だから、政治資金規正法に反しても

 逮捕はしない」

「皇族だから、著作権法違反の作文で賞をとっても

 賞は剥奪しない」などと

妙な「特例」を作るから、世の中がどんどん

おかしくなってくるのだと、思っている


成人年齢を過ぎた人間が

わかっていて犯罪を犯したら

金、地位、身分にかかわらず

平等に責任を取らせるのが、一番スッキリする


ましてや、オリンピックの代表なら

さんざん、スポーツ連盟から

国の代表としての自覚を持て、だの

日の丸を背負っている重みをよく考えろ、だのと

日本の顔であることを忘れるな、だの

耳タコ状態で言われているはずだ

オリンピックにかかわる、たかだかボランティアでも

……私は、東京オリンピックのボランティアに応募し

  研修を受けていたことがある

  結局、あまりに不祥事が多くて

  森元総理の女性蔑視発言で堪忍袋の緒が切れて

  ボランティアを辞退したのだが……

この心得は、しつこいほどに叩き込まれた


ある種の人には、通常以上のモラルが求められる

例えば、聖職者

お坊さんや牧師さんが、キャバクラやソープから出てくるところを

信者さんに見つかったら、とうなるか

違法ではありませんから、私も男ですから、と言ったところで

とても許されそうにない

オリンピック代表も、オリンピックで自分の出番が終わるまでは

間違いなく、そのクチなのだ


それが、法律を守るという最低限のルールを破っていては

これはもう、仕方がないとしか、言いようがないだろう


とはいえ、オリンピックを目指して

どれほどの努力を重ねてきたことだろう

現在の悲しみ、苦しみも、私にはちょっと想像もつかない

月並みな言葉だが、今は人生百年時代

まだ19歳では、その五分の一も生きてはいない

薔薇にも四季咲きがある、今はイチゴだって夏にも、秋にも実る

パリ五輪のつぼみは落ちてしまったが

花は、この先、何度でも咲く

それが、次のオリンピックで開くのか、

もっとずっと先に、全く別のジャンルで咲くのかはわかないが

是非とも、ここでくじけないでほしいと思っている


宮下選手、ガンバレ

来年の全日本は、テレビの前で応援させていただきたい












ちなみに、私の隣のOLグループは

「タバコくらいで可哀そう」と意見がまとまったようだったが

リーダー格らしい一人が、少し席を外したとたんに

残りのメンバーが

あの人あんなこと言ってたけど、自分がルールを守らないから、と

とたんにヒソヒソやり始めた

ところが、リーダー格が帰ってくると

途端に話題を変え、じゃ、行こうか、と

みんなで仲良く帰って行った


OLサンも大変なんだな、と思った

OLサンたちも、ガンバレよ!!

2024年7月18日木曜日

週末の楽しみ・ずっと探していたビデオを見に行く予定

 私の住んでいる関東地方では

いよいよ梅雨があけて

週末は、晴れ渡るけれど、かなり暑くなりそうだ

だが

今週末は、絶対に行きたいところが

二カ所ある


今日は、一カ所目について書きたいと思う


実は、物心ついた時から、平幹二朗のファンだ

幼稚園くらいだったと思うが

私が一番最初に覚えている大河ドラマが

「樅の木は残った」で、その主演が平幹二朗だった


ドラマそのものは、子供に理解できるような

内容ではなかったが

ただ一点、主人公の平幹二朗は

「本当はいい人なのに、悪い人だと誤解されている」

ことだけはよくわかった

みんな、仲良く鳴ればいいのに、と思っていたのに

最終回、実に無残に殺されてしまった

自分では全く覚えていないのだが

私は死んでしまった平幹二朗のために

数日間、手が付けられないほど泣き続けたそうだ


大河ドラマには、良く出ていた

だが、私がすっかり夢中になったのは

シェークスピア、特にあの有名な

「NINAGAWA マクベス」の舞台中継を見て以来だ

これは、つい数か月前に

大竹しのぶと、市村正親のコンビで再演していたので

見た方も多いかもしれない

セリフや筋立てには一切手を加えず、シェークスピアが書いたまま

それでいて、衣装や舞台美術、俳優の動きは

完全に日本の戦国時代に置き換えられている

「ダルシネインの森が動き出す」シーンでは

兵士がかざしていたのは、桜の枝だった

このタイトルロール、マクベス役を演じたのが

平幹二朗だった


私は、初演の当時は高校生で

感受性が一番鋭い時期でもあったせいか

演出家・蜷川幸雄と、俳優・平幹二朗のコンビを

半分、神格化、と言っていいくらいにあがめていた

少ない小遣いをためて、

二人の舞台はかなり良く見に行っていたと思う


ただ、当時の映像はほとんど残っていない

時折、NHKが演劇アーカイブスとして放送するくらいだ

だが、放送された分は全部ブルーレイに録画している


それでも、私が一番の傑作だと思い

大好きでもある作品

「王女メディア」だけは、どうしても手に入らずにいた

映像化はされている

だが、ビデオなのだ

DVDやブルーレイに置き換わってはいないし

この作品ばかりは、テレビの放送もほとんどない


あらすじを極端に短く言うと

夫が権力者の娘に乗り換え、捨てようとしていた妻が

夫の心を打ち砕く復習として

権力者とその娘、

更には、自分と夫の間の二人の子供まで

殺してしまう、というものなので

ひょっとしたら、

コンプライアンスに引っかかるのかもしれない

……書かれたのは、2千年も前、ギリシャ時代なのだが……

ちなみに、平幹二朗は女装?して演じているのだが

衣装がギリシャのズルズルなので

「女装」という感じはほとんどしない

もう一つ、オマケだが

女性の役だが、甲高い作り声なども使っていない

ごく普通の、オペラ的に良く響きはするが

まごうことなき、男性の声である

だが、この舞台を見ていると

そんなことは全く気にかからない

舞台の上にいるのは、間違いなく「王女メディア」だ


更に、事情が複雑で

平幹二朗は、この「王女メディア」を何度か再演しているが

途中の回から、演出家を変えている

こちらは、映像が残っているのだが

私は、余り気に入っていない

ちなみに、新演出と旧演出

二つ動画を並べてみると、こうなる

まず、新演出の方




次に、旧演出、蜷川幸雄版


これは、エンディングの夫婦の会話

子供を手にかけたメディアのセリフ

すごい熱量がこもっているのに、言葉が流れるように美しい

最後の、飛び去っていくときの笑い声が

泣き声に代わっていく部分の声のすさまじさと

これだけの作品には、この濃い演出の方が似合うと思う


蜷川幸雄版は、これだけしか動画が手に入らないのが

非常に残念だ、と思っていただけると思う


と、思っていたら

例の、立憲民主党の政治塾に入っている私の同僚が

土曜日には、立件民主党の党本部に行って

閉会式に出席する

枝野サンや泉サンと一緒に写真を撮ってもらうんだ、と

はしゃいでいた

何の気なしに、党本部はどこにあるのか、と聞いてみたら

永田町、国会図書館のすぐ脇、とのこと


突然、ひらめいた

国会図書館なら、あらゆる資料がそろっている

何と、少年ジャンプまで置いてあるのだそうだ

それなら、ひょっとしたら

「王女メディア」の蜷川幸雄版も

置いてあって、館内のビデオ機で

見られたりするのではないか


祈るような気持ちで、書庫のウェブページを検索したところ

あった

ありました

「王女メディア」が見られる


ということで

長くなったが、土曜日は遠征して

国会図書館に行き、ビデオ鑑賞をしてくることにした

国会図書館は永田町の駅のすぐそば、徒歩2分もかからない

図書館なので、利用料はタダ

クーラーは効いているし

通勤定期もきく


私の極上の夏休みになりそうだ