2024年4月25日木曜日

定年後、何歳まで働くか

 老齢年金の額が下がり

社会保障費が上がり

介護保険の負担率が上がり

オマケに、今後どうなるかの見通しが

全くつかない

ヘタをすれば、遺族年金が廃止になるし

その次に手を付けるのは

障害年金だろう、と考えると

とても危なっかしくて

国の年金に老後を頼ることなど

できないだろうと思う


本来なら、年金をすっぱりやめさせてもらって

その分、自分で積み立てやら保険やら投資やら

あれこれやっていく方が

絶対にいいに決まっている、と思うのだが

現行の制度では、そうもいかない


仕方がないので

少しでも貯金を殖やすことと

少しでも、長く働くことが

幸せな終活に繋がるだろうと思っている


それに

誰とも話さず、まるまる一日

家に居続け、やることがない、という生活も

それはそれで、厳しいように思う

ある程度、社会と接点を持ち

毎月の食費と光熱費相当分くらいの

収入を得られる仕事を探すのが

ベストではないかと思っている


では、何歳まで働くか

私は、最短で70才だろうと思っている


昔と違って、いまは65歳というのは

かなり元気で

まだ、体力も気力もある

とはいえ、毎日の通勤列車の混雑は

少しばかりこたえるし

夏場の35度を超える日に

外回りの仕事は、できれば遠慮したい


なので

ある程度、体に負担にならない職種を選び

週に二回か三回程度

できれば、人間関係がうっとうしくなくて

体はあまり使わない業務

特に、重いものを持たなくてよい業務

このあたりを探したいと思っている


最短で70歳、といったのは

仕事が面白くて

……趣味と兼ねられるような職種を選べれば

  仕事は楽しいだろうと思う

  例えば、英語が好きな人が

  英会話学校の非常勤講師になるなど

  逆に言えば、辞める理由も無さそうだ……

生き甲斐になっているような場合は

続けられるだけ、続ければよいと思う

(疑う者は政治家を見よ、だ)


そして、仕事が週に2,3回程度なら

長期の海外旅行などは無理だとしても

近場に日帰りピクニック

一泊二日の温泉旅行、くらいなら

働きながら行くこともできる

つまり、仕事とやりたいことが両立でき

しかも、貯金に手を付けずに生活できるなら

まさに、一石三鳥だと思うからだ


70歳になったら、一区切りで

「自分会議」をして

先のことを決めればよいと思う

この年齢なら、かなり個人差は大きくなっていると思う

その時点で

体力と、社会から切り離される寂しさと

貯金の残高と、やり残したこと

それを全部突き合わせて

自分の今後の生き方を、自分で決めるのが

一番ではないかと思っている


だが、この「理想の老後」のためには

一番必要なのは

何と言っても、健康だ

健康診断で指摘された

痛風と、コレステロールに気を付けて

今からでも、血管年齢を若返られるよう

努力していきたいと思っている






2024年4月24日水曜日

遺族年金廃止のショック!!

新聞を読むのは私の趣味の一つだが

今回ばかりは、腹立たしいのを通り越して

あきれ返った


遺族年金廃止のニュースである

正確には、「廃止」ではなく「見直し」なのだが

良くて減額か、段階的な廃止

悪ければ、年度を区切って即刻廃止に

するつもりだろうと思う


老齢年金の額を減額したり

社会保障費という名目で、事実上の増税をしたり

これも十分に「悪政」だと思うが

遺族年金に手を付けるのは、影響が全然違う

トンデモナイ話で

どこかに抗議に行きたいが

どこに行けばいいのかわからず

困っているところだ


そもそも、遺族年間

特に遺族厚生年金というのは

夫が払っていた厚生年金の料金を

夫が早死にした場合に

国が没収するのは、あまりにあざといので

妻に渡す、という性質のもの

……もちろん、年金の料金を支払うのは

  夫に限らない

  夫が専業主夫をして、妻が働いているというケースや

  共働きのケースもあるが

  数の多さで、ここでは「夫」と

  表記させていただく……

しかも、夫が生きていれば

老齢厚生年金として

貰えたはずの額の

三分の二に減額される、という

なかなかに厳しい年金だ


しかも、「併給禁止」という規定があり

妻が、自分でも働いて

20年以上、自分の厚生年金の料金を

払い続けてきても

貰える年金は、夫の代わりに遺族年金をもらうか

自分の厚生年金をもらうか

二つに一つ

つまり

1人分の年金料金は、完全に国に没収されるという

イジメのような構造になっている


……ちなみに、これは

  来月受験予定のファイナンシャルプランナー1級の

  出題範囲だ

  実際に、年金額の趣味レーション計算が出題されるので

  一部、割愛したところはあるが

  間違ったことは書いていないと思う……


この年金は、非常に大事だ

というのは、人が無くなるのは

高齢者ばかりとは限らない

働き盛りの夫が、まだ幼い子供を残して

亡くなった場合

残された妻子は、いきなり路頭に迷いかねない

乳幼児や、幼稚園児の母親には

そもそも、子供を養っていけるだけの

フルタイムの仕事は簡単には見つからない

小学校になっても、学童保育が不十分なら

後に、高校・大学に進学するだけの資金を作るのは

とても難しいことになる

遺族年金は、こうした時のために

一種の保険としての働きもしている


子供の手が離れたら

専業主婦等止めて、働けという

人もいるかもしれないが

「子供」はすべて健康に生まれてくるとは

限らない

先天性の障碍児もいる

障害のある子供を育てていて

働けなかった母親は

もし、夫が亡くなった場合には

生活の手段がなくなる

本気で遺族年金をなくしたりしたら

運よく進めば、生活保護

一歩間違えると、心中や餓死まで

進みかねない家庭もあることを

忘れてはいないだろうか


それに、これは大きな社会のひずみだったのだが

今の70代、80代の女性が

まだ若かったころには、女性の職場が無かった

今の若い方には想像もつかないだろうが

私が入社したころにも

まだ、男女雇用均等法がなく

女性は、女だというだけで男性の給料の8割

定年の年齢も男女別

女性は男性より30分早く出社して

男性の机を水拭き

十時と三時には、お茶出し

女はクリスマスケーキと言われ

24歳で一番売れる、つまり、嫁に行く

25でも、ギリギリ売れるが

それを過ぎれば、買い手がつかず

腐っていくのを待つだけ、と言われていた

結婚すれば、退職が当たり前

結婚後の女性が仕事を続けていれば

夫の稼ぎがよっぽど悪いのだろう、と

嘲笑の対象になった

退職後は、家事育児の専業主婦となるのが

当たり前だった


なので

この世代の女性たちが、厚生年金をもらえず

ずっと低額な国民年金しかもらえず

自分の年金だけでは生活できない

……年金には、国民年金と厚生年金という

  二種類がある

  国民年金は、全員がもらえるが、額が少ない

  いわば「土台」のような年金

  厚生年金は、サラリーマンや公務員がもらえる

  報酬比例の、いわば二階建ての年金

  現役時代の給料の額報酬にもよるが

  平均して、国民年金の

  倍くらいの額にはなる……

決して、この人達の自己責任などではなく

社会の大きな、ひずみが原因なのは

誰の目にも明らかだと思う


何が言いたいか、というと

この世代の女性の生活の

土台となっている年金は

夫の遺族年金だ、ということだ

そして、もっと深刻なのは

この世代の女性が入所している

高齢者施設の支払いは

夫の遺族年金で払われている、ということだ


遺族年金の支払いが無くなったら、どうなるか

当然、施設にはいられないが

1人暮らしが厳しいから、施設に入っているわけだ

こうなれば、否応なしに

子供世代と同居せざるを得ない

つまり、子供世代

現状では、女性の方に

介護の責任が

降ってくるわけだ


これは、もし私が今、現役の女子大生なら

「結婚なんかしない

 だって結婚したら、人生詰むじゃん」と思うだろう

働こうとしても、扶養の壁があり

少額のパートしかできない

保育所も学童も、

地域協力も夫の育休も不十分

賃金の男女格差は解消されず

共同親権で離婚はできず

子育て中に夫が死んだら

子供と一緒に路頭に迷いかねず

子供が無事に巣立ったころには

ヘタをすれば、自分の両親と

夫の両親、四人分の介護を

しなくてはいけなくなる


これでは、ますます少子化が進んでいきそうだ

私個人としては、シングルのうえに

子供ももう成長し、家庭を持っているので

遺族年金とはあまり縁はないが

それでもやはり、自分の未来を考えたときに

国が十分豊かになって

福祉を充実させてくれる方が

ずつと生きやすいに決まっている


遺族年金廃止反対の署名など

どこかでやっていないだろうか

遺児の奨学金を運営しているサイトなどを回って

あれこれ調べてみようと思う


それにしてもまあ

一体、誰が考え出したのかは知らないが

私より先が見えない、つまり、バカ、となると

そいつは、本物のバカタレに違いあるまい




2024年4月21日日曜日

納得がいかないこと・天皇承継の「有識者会議」

このところ、新聞を読んでいると

どうも引っ掛かるニュースが増えてきた

特に、どうにも納得がいかないのが

「安定的な皇位継承」に関する制度改革のニュースだ


内容以前に

これを決めているのが

「有識者会議」というのが、納得がいかない

国会議員、というのなら、まだわかる

国民が選挙で選んだ議員が決めるのだから

民意が反映それている、という理屈も通るだろう

だが、「有識者会議」というのは一体何なのか

「有識者」とは、そもそも何のことを言うのか

学問研究をしている人なのだろうか?

論文は何本書いていれば認めるのだろうか?

そもそも、会議のメンバーは誰が選んでいるのだろうか

もし、自民党か選んでいるのなら

自分たちと同じ意見の人ばかりを

選んでいる、「出来レース」の可能性も高い

「有識者会議」の結論云々、という前に

「有識者会議」とはどのようものなのか

きちんと明らかにしてくれなくては

到底、信用できない


また、誰か何を言ったのか

何も公開されない

密室で決まっていくのも

どうかと思う

皇族は国家予算を使うのだから

少なくとも、国民の目の届くところで

説明責任を果たしてほしいと、思ってしまう


そして

有識者会議で検討された案は

 ①女性宮家を作ること

 ②男系男子の子孫を養子にすること

の、二つだけだったが

ヤフーのコメント欄やXでは

圧倒的に多いのは

「天皇長子承継」を希望する声だ

討論し、話し合い、やはりだめだ、というなら

まだわかる

それが、これだけ国民の声が多いにも関わらず

なぜ、議題にすらしなかったのだろうか


歴史をさかのぼれば、女性も天皇になっていたし

明治以前は、男系も女系も区別していなかったらしい

……この点に関しては聞きかじりだが……

それがどうして、現代だけはダメなのか

前例がない、というならまだしも

前例はたくさんある、となると

どうも、納得がいかない


天皇家の血の入った男子を探してきて

養子にする、というのも

私個人としては、どうにもモヤモヤする

70年も前に平民になった人なら

すでに、普通の平民で

帝王学など、縁もゆかりもないだろう

皇族ですら、帝王学が身についていないせいで

眉を顰められている人物がいるというのに

なにも、みすみす

同じあやまちをしなくてもいい気がする

それに、私個人としては

賛成した議員サンたちがクラウドファンドを

してくれるというのならともかく

これ以上、税金で養う人を増やして欲しくはない


もっとも、私が養子案にモヤモヤするのは

かなり個人的な理由も大きいと思う

天皇家の血筋だからといって

ありがたいとは思えないのだ

その最大の理由は

私個人にも、天皇家の血が入っているが

正直、だからといって

「どうということはない」からだ


ただ、血の濃さで言えば、相当薄い

父方が清和源氏の出というだけなので

血のつながっているご先祖苫は清和天皇

平安時代の前期、大河ドラマより

ずっと前の時代の天皇になる

それに、この計算でいけば

血の濃さを考えなければ

天皇家の血を引く国民は

ネズミ算式に増える勘定になる

特に、平氏も天皇の血を引いているのだから

平氏の落人伝説のある集落は全員が

皇室の縁者になりかねない


21世紀の世の中で

天皇の血を引いている人は

「天照大神の御子孫」と思うような

アブナイ人もいないだろう

それでも、天皇家が敬愛を集めているのは

国民に寄り添う、特に被災地などの

弱い立場の人達に寄り添うという

いわば、「ハード」ではなく「ソフト」面

血筋のような外見ではなく

内面の精神・心に対する敬意ではないかと思う


となると、天皇長子承継を望む声が

大きくなっているのも、納得がいく


ただ、本当に不思議なのは

これだけ多くの意見があるのに

どの政党も

皇室典範について、検討します、と

言わないことだ

……書き換える、というのはハードルが高いにしても

  検討する、くらいなら

  言ってみても、バチは当たらないだろう……

選挙も近いことだし

これを公約に掲げる政党が出てきたら

人気も注目も「爆上がり」しそうな気がするが

どんなものだろうか








2024年4月20日土曜日

シニアの再就職テク③ 趣味をつきつめ、仕事につなげる

 60歳になり、役職定年になり

時間にゆとりができたので

今までやりたかったことが

かなり自由にできるようになってきた


ただ、役職定年から定年までの5年間は

いわば、「定年の仮免」で

定年後にどんな暮らしをしたいか、の

青写真を作り

そのための努力をする時間だと思っている

なので、けっこう忙しく

のんびりしている時間は、全然取れない


私は、65歳の定年後も

さほど、忙しくはなくて

趣味と実益を兼ねるような仕事を

のんびりとして行きたいと思っている


そんな職場があるのか、と言われそうだが

実は、私が目をつけている

巨大なマーケットがある

「部活指導員」だ


なんだ、それは、と聞かれそうだ

また、現状ではそうなっても仕方がないと思うのだが

少し、アンテナをとがらせて

教育関係のニュースを見ていると

ときおり、ちらほらと登場してくることがある

実はこれは、かなり巨大な「ブルー・オーション」

競争相手が少なく、収入も悪くなく、体も楽、と

三拍子そろった、絶好の職場のように思えてくる


「部活指導員」とは、早く言えば

中高生の部活のインストラクターだ

学校が終わってから、野球やサッカー

ブラスバンドなど

生徒たちは思い思いの部活に

青春をかけている

野球部などは、夏休みの間でも

毎日のように練習があり

土日は大会や練習試合に

でかけと行くことも多い


生徒にしてみれば、幸せな青春の1ページだが

教師にしてみると、そうはいかない

毎日、授業や昼休み、掃除の指導などで

8時間の拘束が終わった後で

部活の指導が入り

そのあとで、翌日の授業計画を作る

休日もつぶれるので、休めない、

特に、遠征などで移動があれば

電車の乗り遅れはないか、けがはないかと

気が休まらない

なので、部活の指導は

やりがいがあるかどうか、楽しいかどうかとは

全く別の次元で

教員の労働時間を長時間化、ブラック化させており

それが一つのきっかけで

教師のなり手がいなかったり

仕事に定着しなかったり、という状況なのだそうだ


なので

すでに、いくつかの自治体では

部活の指導を外部に発注している

この指導者が「部活指導員」だ


現在でも、神奈川県はかなり大規模に

東京都の区でも、いくつかは

積極的に採用している


職種は、やはりスポーツ系が多い

野球、サッカー、バスケット、バレー、テニスは

引っ張りだこに近い状態

文科系は、ブラスバンド、囲碁、将棋

パソコン、美術、茶道、調理など

各種取りそろってはいるが

求人自体は、さほど多くはなさそうだ


報酬は、現在ホームページなどで

提示されている額は

地域によって、けっこう差があり

最低で1800円、最多が2300円、最高が2500円

書き間違いではない

最高の時給は2500円である

定年後に時給2500円の職場

私は、正直、素通りできない条件だ


ただ、これから5年後

教員はますます不足してくると思われるし

生徒の趣味は、より多様化してくると思われる

ここから先は、当たるも八卦、当たらぬも八卦だが

「仕事の青田刈り」をするつもりで

自分の趣味を一つ、5年間かけて

人に教える所まで磨いて

部活指導員の募集があればすぐに

応募できるようにしておくのはどうだろうか


例えば

趣味が英会話なら、5年間かけてTOEIC750をとり

「英会話部」の顧問を目指す

華道でも、草月流ならゼロから初めて師範になれるそうだ

野球やサッカーなら

地域の子供チームにアシスタントのボランティアとして

いれてもらって、指導経験を積む

……東京都の部活指導員は特に

  指導経験を重視する学校が多い

  出願資格として、5年以上の指導経験を

  求められるところもあるので

  60歳からスタートすれば

  ちょうどよいのではないかと思う……

調理師免許も、2年でとれる

どこの学校も、料理部は必ずあったように思う

野菜や花の育て方を

農業大学の通信課で単位履修して

園芸部顧問、という手もありそうだ


趣味のある人は、自分の趣味を伸ばして自己実現

生徒たちには、人生の先輩として

学校の先生とは一味違った「大人」を見せる

どこの学校に行っても

放課後には、自分らしく生き生きと

楽しんで暮らしているシニア指導員がいて

指導員どうして

しごとおわりに、少し余った料理や抹茶で

和気あいあいと一服しているような社会

夢物語ではあるが

私はこういう、幸せな夢を見るのが大好きだ

もちろん、わずかでも実現してくれれば

もっと嬉しいのだか




2024年4月19日金曜日

だが断る・マイナンバーカード作らない宣言

 毎朝、新聞を読むのは

私の大事な趣味の一つだが

このところ、嫌なニュースが多くて

その点だけは、腹立たしい

今日の「お腹立ち」は

マイナンバー保険証だ


一時期、マイナンバー保険証など

持つものではない、というニュースが

毎日毎日駆け巡り

マイナはポイントだけもらって返納、というのが

トレンドにまでなっていたというのに

この秋に、紙の保険証は廃止して

全部、マイナ保険証に一本化すると

厚生大臣が告知したのだそうだ


マイナンバーカードを持たない人のために

あらためて、紙の資格確認証を作り

いちいち郵送するのだそうだ

手間もかかるうえに、ムダな費用がかさむ

これがすべて、我々から巻き上げた血税で

どうせまた、どこかの業者が中抜きをして

お友達だけは儲かる構造になっているのだろうと思うと

実にやりきれない


そのうえ

現状では、マイナ保険証の流通量は

わずかに5%だけ

95%は紙の保険証だというのだから

まさに、「民意に背いている」と思う


そもそも、マイナンバーカードには

そんなに、必要性を感じてはいなかった

なので、ずっと作らずに放っておいたのだが

マイナンバーカードで住民票も取れます

銀行に紐づけもできます、と言われてから

これは、絶対に作るものかと決意を固めた


このカードは、危険だ

顔写真を貼っているから、悪用はできません、というのだが

カードのICチップだけなら

顔写真に関係なく、いくらでも利用できる

つまり

もしカードを落としたり、置き忘れたりしようものなら

赤の他人が、勝手に私のカードを

コンビニに持って行って

勝手に住民票や、戸籍謄本をとることも

銀行口座を調べ、残高も照会することも

なんでもやりたい放題だ

銀行口座を調べられたら

年金額まで丸見えだし

それを悪用されても、手も足も出ない

住民票、戸籍謄本、銀行口座のコピーを

三点セットで打ち出されでもしたら

どこに住んでいる誰が、いくら預金を持っていて

年金収入はいくら、それ以外の個人年金はいくら

働いていれば、パート収入はいくらかまで

全部知られてしまう

これだけ情報がそろっていれば

個人情報を名簿屋に売られる可能性も

そこから、特殊詐欺のターゲットにされる可能性も高い


落とさなければいいではないか、と言われそうだが

正直、それは若い人の発想だと思う

これから年をとってくれば

どうしても、注意力は衰えるだろうし

うっかりミスも増えてくるだろう

なので

今から、「自分はミスをするもの」と考えて

ミスをしても、傷が浅くて済むような生活設計を

考えているというのに

このような、うっかり落としたら

取り返しのつかないことになるカードなど

恐ろしくて、とても持てない


知り合いの自衛官に聞いた話では

そもそも、情報というのは

一つにまとめてはいけない

バラバラに分けておくのが安全で

一番安全なのは、細分化しすぎて

これが一体何の情報なのか、本人以外には

わからなくすることなのだそうだ

その自衛官いわく、

なので、国の情報も

日本では、警察、公安警察、公安調査庁

自衛隊、内閣官房、内閣調査室と

大きく分けて、6か所が

バラバラに持っているのだそうだ

……だから、「別班」は存在しない

  VIVANTはファンタジーなのだそうだが

  それはさておき……


人によっては、銀行口座と紐づけさせて

将来的には、口座凍結の糸口にしようと

しているのではないか、という人もいる

まさか、そこまでは、とは思うが

この頃の政府のやり口を見ていると

そんな馬鹿な、と一笑しきれない

嫌な気分になってくるのも確かだ


なので、君子危うきに近寄らず

私は、マイナンバーカードは作らない

保険証も、紙のままにする

多少、医療費が高くなる

損をすることになるぞ、と言われているのは知っている


だが、断る

マイナンバーカードは絶対に作らない





2024年4月18日木曜日

嫌なことがあったときに、つぶやいてみるおすすめの一言

 中学の同窓会をやります

よろしかったら、いかがですか

という通知のハガキが来た

欠席に〇をつけて、返事を出してきたところだ


私はガンにもなったし、転職もしたが

私の人生の一番の暗黒時代をあげろと言われたら

間違いなく中学時代

次点が高校時代だ


もともと、集団生活には向かない性格だ

多くの人達とワイワイ騒ぐのは好きではないし

当時はやっていたアイドル達

聖子ちゃんや、明菜や、たのキントリオなどは

似たような顔をしている、という程度の

興味しか持てなかった

とはいえ

私の中学、特に私のクラスでは

人と違っている、あの人は変だ、と思われると

容赦なく、攻撃された

だが、ここから先が

暗黒時代の暗黒時代たるゆえんなのだが

担任の教師の影響もあり

これは、攻撃ではなく、指導である

良いことである

「非常識な友達に、常識を教えてあげ

 友達を教育しなおしてあげる」

友情と親切心の証、というのが

その言い分だった

そこで、私は

自分を隠し、一種の「擬態」をするため

全く興味のもてないアイドルや、スポーツの話題を

何かの宿題のように覚えて

周囲の顔色を見て、合わせていくことで

中学時代を乗り切った


不登校にはならなかったものの

……私が中学の頃にはまだ

  「不登校」「登校拒否」とう言葉すらなかった

  ただ単に、「サボリ」と言われたので

  学校を休む、という選択肢があることすら思いつかずに

  ひたすら歯を食いしばって通学したものだった……


好きなものが無かったわけではない

ドハマりにはまっていたのが

テレビでたまたま舞台中継を見た

平幹二朗主演の、「王女メディア」「NINAGAWA マクベス」

「タンゴ 冬の終わりに」「近松心中物語」

当時、華やかな文壇デビューを飾った

塩谷七生の描く、イタリア・ルネサンスのすさまじい謀略

チェーザレ・ボルジア、ニコロ・マキャベリ

ネットがなく、同じ趣味の仲間同士で

繋がることもできない時代に

これでは、お友達ができるばすもないと

今考えても、素直に納得する


今の自分の趣味の原形が

中学時代に、すでに出来上がっているのには

ちょっと苦笑したくもなるのだが

……特に舞台では

  主演の平幹二朗と演出の蜷川幸雄

  どちらも、亡くなってずいぶんたつものの

  いまだに、私の最大の「推し」だ

  ちなみに

  平幹二朗の息子の平岳大も俳優で

  今では、アメリカ在住

  日本よりもハリウッドで活躍しているようだが

  この人も好きだったりする……

これが人にバレたら

しつこくからかわれ続ける程度ならまだマシで

どんな「教育的指導」が入るかわからないので

ぼろを出さないように

学校ではなるべく、目立たないように

あまり、しゃべらないようにしていた

おかげで、班活動などは

非常に苦労をした


昼休みには、図書室に通い詰めた

1人になれるところなら、どこでもよかったが

いつしか、やはり昼休みには決まって

他の人が来ていることに気づいた


その人はいつも一人で

美術全集をめくって

絵を眺めていた

それが、恋愛感情とは全く別次元で

なんだか、いいな、と思った

実を言うと、時々、見とれたこともあった


その人も、私と同じ状況らしかった

ある時、何人かが妙なからかい方をしながら

その人にまといつくように、図書室にやってきた

何を言っていたのかは、もう忘れてしまったが

ギャアギャアとうるさかったことだけは覚えている

司書の先生に、静かにしろ、と怒鳴られて

その連中は帰って行ったが


私はすっかり驚いたこともあり

よほど、長い間、その人を見ていたのだろう

その人は、困ったようにふっと笑い

うるさくしたのを詫びるように

小さく私に会釈すると

「ユニークな人達でね」と

ぽつりと言った

それから

「珍しい体験をした」とつぶやいたが

今度は、私に話しかけたのか

独り言だったのかは、私にはいまだにわからずにいる


その人は学年も違ったらしく

その年の春からは見かけなくなった

名前も知らない人だが

私はいつの間にか、画集を見るのが好きになり

特に、その件があったときに、その人が棚から取り出した

ギュスターヴ・モローは

大好きな画家のひとりになった


モローという画家は

何とも、不思議な絵を描く

妖精と傍らにたたずむグリフォンだったり

サロメの前に突如現れたヨカナーンの首だったり

残虐な場面であるはずなのに

それが、少しの残虐性も感じさせず

時のとまったような

独特の、淡いベージュ色に包まれて

ただ静かに、存在している



そして

ちょっとカンに触ったり

神経を逆なでされるような人や、物事にあったときには

その人の言った

「ユニークな人でね」

「珍しい体験をした」を

舌先で、言葉を転ばすように小さくつぶやいてみる

すると、それだけで

あの時にタイムスリップしたような気がしてくる

ついさっき起きたはずの嫌なことに

確かに怒っていたはずなのに

まるで、モローの絵にからめとられたように

妙に現実感が無くなり

感情ごと、どこかに流れ去っていくような気分になる

腹立ちも、いつしか消えている


私は、これを「モロー・マジック」と名付けている

ここまでの効果は、私限定かもしれないが

多少の効き目はあるかもしれない

腹の立った時に、ぜひ一度お試しあれ

下の絵は、ギュスターヴ・モローの「オルフェウス」

こちらも、ご参考までに








2024年4月17日水曜日

歯の治療1本20万円のトホホ

 このところ、妙に奥歯が痛かった

奥歯というより、奥歯の歯茎が

なんとなく腫れていて

何もしなければなんともないのだが

少し硬いもの

例えば、アーモンドなどをかむと

なんとも言えず、不快な疼きが

あとを引くようになっていた


特に、虫歯というわけでも無さそうなので

放っておこうかとも思ったのだが

私の趣味の一つが美食

……三ツ星のレストランをめぐるような

  タイプの美食ではなく

  早春にはタラの芽の天ぷら

  青葉の時期には初ガツオ

  夏が近づけば新茶とサクランボ、という

  いわば、「身の丈サイズの美食」なのだが……

美食のためには、歯は不可欠

80歳になっても、自分の歯を20本残しておこう、という

8020運動に、心底共感しているので

仕事終わりに、近所の歯医者に寄ってみた


歯科は、内科と違って

遅くまで受付をしてくれるところが多いので

勤め帰りでも、気楽に寄れるのが

ありがたいところだ

この頃の歯科はロビーも美容院なみにきれいで

静かにバロック音楽などもかかっており

予約時間を超えて待たされることもなかった


最初に、口の中のレントゲンを四枚ほど撮った

歯のレントゲンは初めてだったが

立ったまま、顎を小さな皿のようなところに載せると

顔の周りを、黒いパネルのようなものがくるくると回り

いつの間にか、写真が撮れている

なんだか、SF映画のようで

ちょっとワクワクした


ここまでは、良かったのだが

医師の診断を聞いて、飛び上がった

奥歯がポッキリ二つに折れている

この、折れた歯は抜かなくてはいけない

おそらく、どこの歯科に行っても

そう言われるだろう、とのことだった


実をいうと、約2年前にも

この奥歯は抜いた方がいい、と言われていた

どうしてもいやで、そのまま放置していたのだが

そろそろ年貢の納め時、というところなのだろう


治療法だが

三種類ある

一つは、ブリッジ

……両隣の歯と連携して

  三本合体したかぶせ物を作る

  7万円くらいですむが

  隣の、健康な歯を半分削らなくてはいけない……

二つ目は、インプラント

……骨を削って、義歯を埋め込む

  安定していて、見た目もキレイだが

  値段は1本で70万かかる……

三つめは、自分の歯の移植

……幸いなことに、親知らずが残っているので

  それを切り出し、抜いた後に移植する

  手術が二回になるのと

  手術は必ずしも成功するとは限らないという

  デメリットはあるが

  費用は20万、保険が適用できれば

  もっと安くできる可能性もある……


健康な歯を削るのには抵抗があるが

70万は、とてもだせない

保険が適用できるように、と祈りつつ

親知らずの移植でお願いしたいと思います、と話した


二週間後にまた通院して

手術の詳しい説明を受け

日程なども決めることになった


それにしても、トホホが二つだ

一つは、ファイナンシャルプランナー1級の試験が

5月26日、かなり迫ってきているのに

手術と時期が重なってしまうこと

……かといって、一月以上

  ほったらかしておくのも、それはそれで

  不安だったりしている……


二つ目は、費用だ

私は、一月11万でくらしている

これは、将来の年金が11万なので

今から、それにならしておくためでもあるのだが

たかだか1本の歯のために

二ヶ月分の生活費がすっ飛ぶ、と思うと

何とも、トホホな気分にはなってしまう


まあ、不幸中の幸い、厄落とし、というか

ボーナスをもらえる間に

大きな手術をやり終えられてよかった

完全に年金生活にはいってしまったら

どんなにか負担だっただろう

やはり、私は生来、運がいいのだろう、と

「ブログには書いておこう」







2024年4月16日火曜日

シニアに医療保険は必要か・私の意見

今年も、職場で

「保険に入りませんか」のパンフレットが

回覧されるシーズンになった

三大疾病、養老保険、定期保険、年金保険、と

各種取り揃えたパンフレットが回ってくる


私は生命保険にはいっていない

その代わりに、少し高額の医療保険に入っている


実は、医療保険に関しては少し悩んだ

私の大好きな、有名ファイナンシャルプランナー氏は

医療保険には、入っていないと言っていたからだ


その理由として、健康保険の

「高額療養費」制度というものがある

これは、とても早く言うと

医療費は1カ月最大限

21000円+アルファ(かかった全額の1%) だけ払えばよい

残りは、健康保険で全額まかなえる、という

精度である

これを利用すれば、たとえガンでも

心臓のバイパス手術でも

何カ月入院していても

支出は一月、マックスで2万5千円程度になる

家計には響くことは響くが

破壊的というほどではない

なので

若いころから、せっせと医療保険

特に、掛け捨てのものに入るくらいなら

その分を、貯金や投資に回す方が

いいのではないか、というご意見だった


確かに、一理ある

ただ、私の結論としては

ご家族と同居なら、医療保険は

必要ないかもしれないが

1人暮らしなら、絶対に入っておいた方がいいと思う


その理由は

「一人暮らしが病気になると

 雑費がひどくかかるから」だ


つまり

病気になり、入院したとする

確かに、入院費は高額医療費精度で

なんとかなるかもしれない

だが

入院というのは、患者の体一つで

できるものではない

タオル、ティッシュなどの細々としたものが

数多く必要になってくる

家族と同居なら

「今度来る時に持ってきて」の一言で済むが

1人暮らしとなると、そうはいかない

たいていの病院の地下には

コンビニはあるとはいえ

自分は病気で動けない身である

(だからこそ入院しているわけだ)

お買い物に行くわけにはいかないので

セットになっている、相当割高のものを

買わざるを得なくなってくる


入院が数日になれば

タオルや着替えも必要になってくる

同居している人がいれば

「洗濯、頼む」の一言で済むが

1人暮らしだと、それもできない

体が動くようなら、院内の洗濯機も使えるが

そうでないなら、ランドリー用の袋に入れて

これまた、割高の洗濯サービスを

お願いせざるを得ない


パジャマや下着などの着替えも

家に帰ればたくさんあるのに

病院のコンビニで買わざるを得ない


最後のトドメが、退院時のタクシーだ

家族がいれば、レンタカーも使えるが

1人暮らしなら、タクシーを呼ばざるを得ない

歩けるようならまだ、病院からの片道なので

そうそうはかからないとは思うが

私が車いすだった時には

車いす用の介護タクシーを呼んだ

この料金が、通常のタクシーなら1200円程度のところを

1万5千円かかった

……玄関口に段差があるので

  段差持ち上げ代、とでもいうべき

  特殊料金も含まれている……

これに、家庭でお願いする、ヘルパーさん代がかかる


つまり

1人暮らしでなければ

怪我や病気になった場合には

一月最大2万円+アルファの出費がある、ということだけを

覚悟できれば

医療補保険の加入の必要は必ずしもないけれど

1人暮らしの場合は

家族と同居なら、同居家族がやってくれる補助の全てを

金銭で解決しなくてはいけないので

細かい額が、どんどんかかってくる

チリも積もれば山となり

この雑費が、かなりの負担になってくる


なので

私は、医療費ではなく、医療周辺費をまかなうために

おひとりさまの医療保険は必須だと思っている

掛け捨てなので、使わなければ

振り込んだ保険料はパーといえば

バーデはあるのだが

そこはそれ

怪我も病気も無く、一年過ごせた感謝の

ご祝儀、と割り切るようにしている







2024年4月15日月曜日

★これが言いたかった・大河ドラマとシニアライフ

 このところ、忙しい日々が続いて

楽しみにしていた大河ドラマも録画したまま

一週間、放りっぱなしにしていた

やっと、少し時間がとれたので

先週の分をゆっくり見ていたら

実に、いいセリフがあり

まさに、これが言いたかった、と

思わず膝を打ちそうになった


場面は、藤原伊周のお嫁さん選び

……枕草紙に登場する、当時ナンバーワンの貴公子

  清少納言の主人、中宮様の兄弟で

  藤原道長の甥

  ハードな権力争いの末に

  道長に敗れ、失意の一生を送ることになるのだが……

この会に、人数合わせ、というか

刺身のツまのように付き合わされたのが

当代きっての才女とよばれていた

桔梗(のちの清少納言)とまひろ(のちの紫式部)


清少納言が、紫式部の家に

ボヤキに来るシーンである

清少納言は、清少納言らしく

あのような、良い結婚をすることしか考えない姫たちが

一番嫌いだ、と言ってのける

そして、夫も子供もいることはいるが

夫は、和歌など上手くならなくていい

自分を慰めてくれる

存在で居ればいい、といっている

紫式部にそうつげると

一言


最低でございましょう?


見ていて、少しばかりうなってしまったが

実に、小気味が良い

清少納言を演じている、ファーストサマーウィカさんは

このドラマで初めて拝見したが

まさに、「清少納言」だった


そして、清少納言は続ける

ここは、ドラマのセリフをそのまま引用したい

「私は自分のために生きたいのです

 広く世の中を知り

 己のために生きることが

 他の人の役にも立つような

 そんな道を見つけたいのです」


まさに、ブラボーだ

実は、これは私がシニアの生き方について

ずつと考えていたけれど

上手く言葉にできなかった思いを

スッキリと、過不足なく表現してもらったようなもので

まさに、のどに引っかかっていた小骨がとれたような

爽快感がある


職場から定年、という形で

ゆっくり引退して、人生を楽しみなさい、と

言ってもらえた以上

シニア層は、自分のために生きればいい

自分が幸せだと思うことをして

精一杯、二度目の青春を謳歌すればいい

……もちろん、どんな内容でも

  働いて、人に感謝されるのが生き甲斐、という人も

  いるだろうと思う

  そういうタイプの人は

  自分が生き甲斐を持つて、楽しく生きるために

  仕事をすればいいと思う

  つまり、「自分のため」の仕事、ということだ……


ただ、それがくだらないワガママに堕落して

コンビニなどの店先で、店員さん相手に

怒鳴り散らすようでは、到底、いただけない

自分のための生き方が

他の人のためにもなるような道


それは例えば

高齢でも登山をして、ニュースになり

スゴイね、私も頑張ろう、と思わせることも

一つの方法だろうし

町内会の活動をしてもらえるのもありがたい

だが、もっとささやかなこと

例えば

仲のいいご夫婦なら

「愛し合う老夫婦のロールモデル」となってくれるのも

ありがたいし

介護保険を使っている人なら

利用法と、料金プラン

良いケアマネさんの見つけ方などを配信してくれれば

非常にありがたいと思う


自分のために生きる

そして、それが世間のためにもなる

あくまで、自分ファースト

でも、自分オンリーにはならない

どこかに、世間、社会という

広い視野を備えている

私の理想のシニアライフを

一言で表現してもらえた

脚本家というのは、さすがだな、と思う


ドラマの方も

来週は「高炉峰の雪」だそうで

ますます、目が離せないが

私自身の

「自分のため、同時に他の人のため」のプランは

ファイナンシャルプランナー1級に合格し

シニアのためのマネーブラン

貯金や、貯蓄、保険、介護などの

マネー計画を作り、広くリリースしていくこと

この第一歩である

ファイナンシャルプランナー1級の試験が

来月に迫っている

とりあえず、あと2時間

勉強の続きをしようと思う


頑張れ、私








2024年4月14日日曜日

★「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ⑤ 男の簡単料理

 このところ職場で

「定年後の趣味に迷ったらあいつに相談」というような

妙なトレンドができてしまったようで

おごりの一杯を持参して

(コンビニコーヒー1杯である、念のため)

クライアントが千客万来の日々だが


正直、この人が来るとは思わなかった

ちょっと、ゴツいタイプで大学も体育会

いささかモラハラ気質がなくはなく

私とは、あまり親しいというわけでも無い

とはいえ

コンプライアンスが大切にされるようになってからは

モラハラ発言も、男尊女卑な行動も

人が変わったように、ピタリと止めて数年たつ

その点は、見事だと思っている


私より、少し年下で、確か役職定年もまだだったはずだ

正直に、意外ですね、といってみたところ

お嬢さんから、お父さんは根本的に変わらなくては

ダメだ、と言われたのだそうだ

お恥ずかしい話ですが、と前置きして

何がダメなんだ、と聞き返したら

娘は返事をしなかったので

ひょっとして、自分は何か

トンデモナイ間違いをやりかけているのではないかと

心配になって、とのことだった


これは、困った

おそらく、相談したいのは趣味のことではなく

家庭人として、どう生きていけばいいか

という点なのだろう

さすがに、これは私の手にあまる

なので

夫婦のことは、わかりませんよ

特に、私はシングルなので、と逃げようとして

気が変わった

的外れかもしれませんが、と前置きして

おすすめの趣味としては、と言葉を続けた


娘さんが根本的に変わらなくてはダメ、ということは

おそらく、家族からは不合格、と

思われているのだろう

確かに、モラハラ気味のところはあった

男尊女卑が目に余ることも、無くはなかった

だが、数年前

職場ぐるみで、これは止めましょう、と決めてからは

四の五の言わず、ピタリとやめて数年間

それを守り続けるだけの、潔さと強さのある人だ

こうなると、親しい人かどうかとは、全く別の次元で

拍手の一つもしたくなるというものではないか

ご家族ときちんと向き合い

話をするチャンスを作れれば

ひょっとして、悲劇的な事態も

咲けられるのではないか、と

妙なおせっかいが、頭をもたげてきたからだ


私がすすめたのは

「男の料理」

ただ、普通に料理をするだけではなく

レシピ本の検証をして、動画にとる

あわよくば、ユーチューバーデビューを狙う

いわば「合わせ技」


料理ねぇ、と納得しかねていたので

少し、解説を続けた

今は、書店に行くと

短時間でサッとできる料理のレシピ本が並んでいる

例えば

「やる気1パーセント」シリーズや

「クックパッドの高評価」シリーズ

「ずぼら飯」シリーズ

「リュウジ式至高のレシピシリーズ」

「男飯入門」などなど

余りにも多くて、選べないくらいだ

それを、実際に作ってみてくれて

本当においしいのか、難しいところはなかったか

初心者の目で評価してくれる「検証動画」があれば

必ず、需要はあるだろう

特に、1人暮らしになったシニア男性や

単身赴任中の現役サラリーマン

新生活を始めるようになった大学生や新入社員など

喜んで見たがる人は多いと思う


しかも、料理ユーチューバーとして

上手く行けば、将来の収入につながるかもしれない

収入まで行かないにしても

仕事をやめても、新しい人とつながっていくことができる

ひょっとしたら、自分で新しいメニューも

思いつくかもしれない

未来がどんどん広がる感じがするではないか


そのうえ、料理を作れば

その日の食事が出来上がるのだから

おそらく、ご家庭でも喜ばれるのではないか

特に、毎日の料理が負担になっているシニア女性は多いから

土・日の昼は毎週自分が作りたい、と話せば

けっこう、協力してもらえるかもしれない


これはオマケだが

ある程度、美味しいものが作れるようになったら

お嬢さんに

根本的に変わったと思うが、どうか、と

尋ねてみるのも、いいと思う


コトバに出して言ったのはここまでだが

私としては、内心一番気になっているのは

最後の点だったりする

母親と娘の絆はかなり強いことが多い

娘が父親に、変わった方がいい、という時は

たいてい、母親が娘に、父親への不満を話し

娘が、それに共感している時だろう

これは、相当の危険信号だ

娘さんの反応を見れば、ある程度、奥さんの気持ちもわかるだろう

毎週の料理で

少しでも、事態が良くなってくれるといいと思う


ここまで話して、どうやら納得してもらえたようだった

「男飯入門」は面白そうだ

試しに、一丁やってみるか、

でも、包丁を使ったことが無くて

とのことだったので

レシピの中から、包丁を使わず

スライサーや、手でちぎるようなものを選んで

作ってみてはどうですか、と

おススメした

例えば、サラダでも

キャベツの千切りはスライサーでできるし

レタスなら、手でちぎるだけだ

簡単にしようと思えば、いくらでもできる


ダメ押しに、つまらなかったら

もう一度相談に来てくれれば

ほかのネタも探しますよ

まずは、スタートを、と

応援しておいた


そして最後のアドバイスとして

「皿洗いと片付けまでが料理」

「片づけ方は奥さんに聞くこと」

「美味しくできても、自慢しないこと」

「今まで料理を作り続けてくれてありがとう

 ということ」をつけ加えておいた


最初は、料理にありがとう、はおかしい

家を維持するための仕事は自分がして

収入を家庭に入れてきた

家事をするのは、奥さんの当然の職務だから

礼を言うのは筋が違う、といっていたが

それなら、退職する人に花束を渡し

今までありがとうございました、というのも

おかしいではないか

給料もボーナスもきっちりもらい

退職金までせしめていくのだから

その理屈なら、勝手に出て行け、ということになる

それが、そうはならない

花束、拍手、感謝の言葉は退職とセットになっている

それと同じだ

週末だけでも、料理から退職するのだから

少なくとも、お礼の言葉は必要だろう、と話した


しばらくは、考え込んでいたが

なるほど、腑に落ちた、というと

これは、女房に花束も用意した方がいいかな、と言われた

確かに、退職者と花束はセットだが

花束は家に花瓶があるかどうか

花瓶の大きさがどのくらいかにもよるので

二千円くらいで

アレンジメントを作ってもらう方がいいと

おススメしたが

この分なら、何とかうまくいきそうな気がしてきた


頑張れ!!


ちなみに、花のアレンジメントは

これで3000円くらいだ

プレゼントには、結構おすすめかもしれない








2024年4月13日土曜日

★2050年には単身シニアが44%に・なんと良いニュース

 ニュースで、2050年には

単身シニアが44%になる、と言っていた

それを聞いていた同僚が

誰か、面倒を見てくれる人が欲しいよな、と

よりによって、私の顔を見て言うもので

つい、言わなくてもいい、本音が出てしまった


お金を出して

ヘルパーさんを頼んではいかがです?


私個人としては、とても喜ばしい

ニュースだと思っている

たとえ結婚していようと、パートナーに先立たれたら

1人暮らしにならざるを得ない

ひと昔前なら、同居、二世帯住宅、というのも

あったのかもしれないが

私の周囲では、親、特に義理の親と

同居している人は一人もいない


と、なると

目端の利いた企業なら、とっくに気づいているはずだ

これは、大きなビジネスチャンスになる

そして

企業がビジネスに励んでくれれば励んでくれるほど

シニア層が生きやすい世の中になってくる


進研ゼミなどの、子供の教育をメインにしていた

ベネッセが、いつのまにか、介護業界に参入し

今では、デイケアや高級シニア向けマンションを

経営し始めているように

シニア向け市場に目をつけている企業も

たくさんあるはずだ


すると、安心してシニアが金を使えるように

今までなかった、資金調達の方法も生み出されてくる

リバースモーゲージなどが、良い例だろう

家を担保にして、資金を借りる

資金を借りたシニアは、利息だけを支払って

今までと同じように、家に住み続ける

住み続けられなくなり、空き家になったら

資金を貸した銀行が、担保として売却する

資産を残したい子供などがいるようだったら

この、売却後の残金が、子供のもとにわたるようになる

子供の手元にわたる額は少なくなるかもしれないが

子供が家をを売ったり

とりわけ介護をする手間はなくなる

こうした手法も、ここ数年で現れてきたものだ


私個人としては、今の家に、最後まで住み続けたい

なので、多少、費用は掛かってもいいので

ヘルパーさんが充実している社会になってくれると

大変にありがたい

現在は、一人暮らしなら介護保険を使えば

食事の準備や、掃除などの家事はヘルパーさんに頼める

通院や、散歩のアテンドもしてもらえる

私は、65歳になったら

掃除のお手伝いだけは

すぐにお願いしたいと思っているところだ


ここから先は、のんきな夢者語りだ


介護保険が対応しているのは、日常生活まで

それを超えると自費になる

ただ

介護が必要な身になったとしても

ヘルパーさんの手をかりて、

ベットの猫と、家庭菜園の世話をしたい

車の運転をお願いして

隣町の映画館、上野の美術館、バレエ観賞に

年に一度くらいは行きたい

欲を言えば

サンシャイン水族館、京成バラ園

贅沢を承知で

箱根、熱海、湯河原あたりの温泉に一泊旅行

このあたりまで、連れて行ってほしい

認知症まで行ったら、弁護士サンに後見をお願いするが

そこまでは行かないが、年相応に忘れっぽくなったら

金銭面を含めて、フォローして欲しい

できれば、紅茶を美味しく淹れてもらって

手塚治虫や、中島みゆき

そのあたりの話ができたら最高だ


と、ここまで考えて、ふと思いついた

家事一般、スケジュール管理、資産管理

これをメインにしている仕事があった

古い西洋由来のもので

ごく一部の富裕層だけしか利用していない職だ

その仕事は「執事」という


考えてみれば、執事というのは

かなり高齢者好みだ

服装は控えめで、クラシカル

礼儀正しく、出過ぎない

仕事の内容は、絶対に他言無用

それでいて、必要と思えば自己判断で

主に必要な相手に、連絡をとったりもする


私専用の執事を雇うほど

高額な年金はもらえないが

二週間に一度くらい

派遣で来てもらう程度の蓄えはできそうだし

そういう家庭は多そうだ

どこかのベンチャー企業で

(何なら、葬祭業と抱き合わせでもよいと私は思うのだが)

執事学校を開き、レンタル執事を派遣できるよう

ビジネス展開してもらえないものだろうか


高いところの電球の交換や

換気扇磨き、ふろ場のカビ取り

夏冬の寝具の入れ替え

庭の木の枝打ちや、雑草取りなど

体力のある男手を欲しいシニア家庭は少なくあるまい

パソコンや、スマホなどの設定もやってもらえれば

かなりありがたい存在ににもなる

丁寧な態度で、礼儀正しく、よく働くレンタル執事

お嬢様より、旦那さま、大奥様の間で

人気になりそうな気がするのだが、同だろうか




2024年4月6日土曜日

★最高の返事の仕方「どっちがいい?」と聞かれたら

 そろそろ、新人歓迎会の話が出てくる

若い人は「自分の時間が取られる」と

イヤそうな顔をしている人も多いのが

時代はかわったな、という印象だ

私もソバ―キュリアスとはいえ

一切出ない、というのも、もったいないので

まあ、フロアー全体の顔つなぎ会と割り切って

ある程度のところでで中座している


「もったいない」と思うのは

意外な人と知り合い、意外な知識を得られる

チャンスでもあるからだ


この時期になると、いつも思い出す人がいる

すでに定年になってから、数年たつ人だ

同じフロア―ではあったので

顔見知り程度ではあったが

直接の上司になったことはない

まさに、このような飲み会でしか

近くに座ることも無い、という人だった


その人の、忘れられない一言がある


ある程度、酒もまわり

つまみの皿もカラが目立つようになってきた

宴会係のような、酒席大好き人間の同僚が

その人のところにメニューを持ってきて

追加、何か軽いの行こうと思ってんですけど

たこわさと、塩辛、どっちがいいと思います?

と、ほろ酔い加減で聞きに来た


私は、たまたその人の近くに座っていたのだが

たこわさでも、塩辛でも心底、どっちでもいい

……実は、本当にたこわさと塩からだったかどうかも

  もう正確には覚えていない

  そのくらい、心底、どっちでもいい

  くだらないから、あっちに行け、酔っ払い、と

  思っていたのだが……


ところが

その人は、持つて来たメニューを

うん、どれどれ、と受け取ると

答えて言った

この答えは、賞賛に値する


「どっちもいいね

 君のお勧めはどっちだい?」


「どっちでもいい」も「どっちもいい」も

答えの内容は全く同じだ

そして、こういう質問をしてくるときには

たいてい、相手の中では

すでに答えが出ていることが多い


だが、「どっちでもいい」といわれるのと

「どっちもいい」と言われるのでは

聴いた方の気持ちは、180度違う

今はやりの言い方をすれば

「相手に寄り添う気持ち」を

示すかどうかの違いだろう

いわれた方は、選択肢を

両方褒めてもらったような気になる

心の中に決めている内容も

迷っている理由も、すんなり話してくれる


結局、たこわさになったのか、塩辛になったのか

もう、忘れてしまって久しいが

……確か、ほとんどが塩辛推しだが

  一番偉い人が、たこわさが好き、という

   実にどうでもいい理由だったように記憶してはいる……

この時期になると、いつも

「どっちもいいね」といったときの

あの人の表情や、声音が

なんとなく、思い出される







★つまり、離婚防止法案なのか?

 今日は、スパイスカレーの話を

書こうと思っていたのだが

私の友人がメールで

「超ヤバい、見て」と

動画を送ってきた

数分のものだったが、確かに

今の言葉でいえば「鬼ヤバ」だったので

先に、こちらを書こうと思った


国会審議の動画である

ちょっと話題になっている「共同親権」について

審議中の答弁なのだが

その中で、なんと自民党の議員が

「離婚しづらい社会」を作るため

つまり、離婚を妨害するために

共同親権制度を作ると、堂々と述べていた


理由は、離婚すると誰も幸せにならないから

なのだそうだが


いやいやいや、個人の幸せなど

自分で判断するもので

何も、お国がわざわざ出しゃばってきて

法律で強制していただかなくても

大丈夫、というか

大きなお世話である

このセンセイ

このブログても数日前に書いたばかりの

コミック「メンタル強め美女白川さん」に

弟子入りでもさせてもらって

「自分の幸せは自分で決める」ものだと

教えてもらった方がいいのではなかろうか


それに、それほど

「誰も幸せにならない」のが

おイヤなのなら

裏金などつくると、自民党が嫌われて

選挙を控えた議員が不幸になるから

自浄作用を強化しましょう、とでも

考えてくれた方が

ずっとマシだろうと思う


私にメールをくれた友人もそうだが

私の友人には、男女を問わず、離婚者が多い

親しい友人の半数以上、おそらくは70%くらいが

離婚経験者だ


さすがに、多い方だと言われるかもしれないが

私は、阪神淡路大震災の頃に京都に住んでいた

なので

知り合いの離婚者のうち、かなりの割合が

「震災離婚」だ

この頃はあまり聞かなくなったが

震災で離れだ心が

どうしてももとに戻らなかった

そういう離婚だ


今でも忘れならないご夫婦がいる

そのご夫婦は、神戸と京都の境目あたりに住んでいた

私は、夫とも奥さんとも、とても親しい友達だった

あの地震は、かなり揺れた

地震の経験が少なく、割合に安全だと思っていた

関西で起きたこともあり

そのショックは大きかった

私の家は、京都ではあったが、家そのものがひずみ

玄関の戸が開かなくなった

友人たちの家は、もっとひどかっただろうと思う

奥さんは、その翌月に出産の予定だった

育児しやすいようにと、小さな中古ではあるが

戸建ての家を買い

姑と同居して、職場復帰の後でも

子育てができるように手筈を整えていた


そして、この先の話はかなり後になってから

奥さんから聞いた話だ

一方的なところもあるかもしれないが

とても、夫からも聞き取ろう、という気には

なれなかった


地震は、まだ夜のあけない時刻だった

ひどい揺れに立ち上がることも身を守ることもできない

誰かが

おなかの大きい奥さんの背と頭に

掛け布団を何枚もかけて

揺れている間中、おなかを打たないように

体を支えようとしてくれた

揺れが収まって、顔を見て、驚いた

夫ではなく

ずっと、キツイ性格で気があわない、と

思っていた、姑だったからだ

夫は、寝室にはいなかった


その後、揺れは何度も続いた

少し明るくなり、周りが見えるようになってから

ともあれ、着替えて

テレビか何かをつけて、避難場所があれば

避難しよう、と

一階のリビングまで、降りてきた

散乱したガラスなどで足を切らないように注意しながら

情報を集め、避難場所を探し

移動しようとして、驚いた

ガレージには、車が無かった

夫は一人で、車に乗って逃げていた


夫はその後、車で自宅に帰ってきたそうだ

渋滞になって、行くも帰るもできなくて

すっかり遅くなっちゃって、と笑って流そうとしたのを

殴りつけたのは、姑だったそうだ

何度も何度も、このバカたれ、子供に謝れ、嫁に謝れ、と

姑は泣きながら、自分の息子を殴り続けたそうだ


子供は、死産だった

奥さんは、姑の最期を看取り(施設ではあったが)

葬儀の前に離婚届を渡したそうだ

確かに、遺族席にはいなかった


他にも

これも、夫の言い分は聞いていないのだが

(やはり、聞いてはいけない気がした

 夫の勤務先は山一証券だったからだ)

職場が倒産し、無職となった夫に代わって

パートを三つ掛け持ちして働いていた奥さんが

疲れ切ってかえって来たとき

夫はAVを見ていた

それで、もうこの人とは暮らせないと思った

という友人もいる


トルストイだっただろうか

幸せな家庭は、どれも似ているが

不幸な家庭は、いずれもそれぞれに不幸だ、と

書いた、賢い作家がいたようだが

離婚など、誰も好き好んで、軽々しくするものではない

どうにもならない、一緒に生きてはいけない

大きな闇を背負ってしまったから

自分の心を守るには、ほかに道がなく

止むを得ずするものだろう

本来なら、政治家は

シングルになった家庭の経済的ケアや

学童保育の充実など

子供の居場所を作り

より生きやすい環境を整えることを

考えるべきではないかと思う

すくなくとも

国がしゃしゃり出て

離婚はだめだぞー、離婚するなら嫌がらせしてやるぞー、と

幼い主張をするような場面とも思えない

これでは、まるで教義を押し付ける

インチキカルトのようではないか


それに、何より

離婚しにくくなれば、結婚にも二の足を踏むようになり

ますます成婚率は減り、少子化しそうな気もするのだが

そのへんも、どうなのだろう

いろいろと、考え込んでしまった