2024年11月23日土曜日

美輪明宏と兵庫知事選挙

 今日は、全体的に敬称略にしたい


実は、何を隠そう

美輪明宏の、大ファンだ

いつからか、というと

私がまだ、小学生の頃だったと思う

NHKのテレビで、「芸術劇場」という番組があり

舞台の中継録画を放送してくれていた

私の親が、この番組が好きで、よく見ており

ついでに私も、一緒になってみていたのだが


わかるものもあり、わからないものもあった

だが、理解できるかどうかとは全く別に

強く印象に残って、頭から離れないものも

かなりたくさんあった

例えば、玉三郎がマクベス夫人を演じた

「マクベス」

……今から思うと、マクベスは

  芥川龍之介の息子、芥川博だったように思うのだが

  この辺は、不正確だ……

マヤ・プリセツカヤの踊った

「白鳥の湖」

そして何より

美輪明宏が演じた、「椿姫」


鮮烈なまでに、美しかった

美人女優さんは、国外国内を問わず

たくさんいるけれど

あの時に見た、美輪明宏の椿姫より

美しい人間を、私は見たことがないと

断言することができる

当時の椿姫の画像は見つからなかったが

椿姫でない時の画像なら見つかった

いかがだろうか














その時以来なので

ファン歴ほぼ50年

半世紀かけてファンであり続けた

かなりの年季と、筋金入りだ


ただ、一つだけ引っかかることがあるとすれば

この人の言う、「あの世の話」は

どうにも腑に落ちないことだ

だが、その反面

この人のいう「この世の話」は

なるほどなぁ、とうなづくことばかりだ


で、美輪明宏が答える、人生相談の本かなにかを

読んだことがあるのだが

その中で、印象的だった質問がある


友人が、自殺してしまった

いじめを苦にしてのことだった

その後、その友人の父親も

あとを追うように、自殺で亡くなった

自分は、いじめグループと戦って

友人を救えなかった自分を

自分自身でも許せないと思い

強く責めているが

いじめグループの連中は、のほほんと幸せに生きている

こんなことがあっていいのかと、腹立たしく、悔しく

気持ちの持っていきようがない、というような

相談だった


これは、実によくわかる

私の中学・高校時代も

ほぼ同じようなことがあった

私は今でも、その時の担任と

いじめグループの名前を

言えと言われれば、全員いうことができるのだが


共感と興味を持って

回答を読んでみた


いじめグループが、幸せにいきているというが

人の心はわからない

一緒に暮らしているわけでもなし

外見では何もなさそうに見えていても

例えば、毎晩、悪夢にうなされているかもしれない

「幸せにいきている」という

前提そのものが間違っているだろう

……なるほど、確かにそうだ……


そして、自殺にまで追い込まれた人の

無念や、口惜しさ、恨み、苦しみは

到底、想像もできないようなレベルなのに

しかも、それが二人分

何もないわけがない

……この辺になってくると

  いくらファンとはいえ

  美輪さん、眉唾ものでしょう、と言いたくなってくるのだが

  それでも、気持ちはわかる

  やった行為の、報いはあってほしいと、私も願う……


現在が良い状況だからと言って

うまくいっている、とは限らない

あとから、より深い絶望を味合わせるために

ほんの一時だけ、あげておくこともありますから

……ますます、「美輪節」が大炸裂、という感じだが

  こういう、オカルトめいたことが

  実際にあるかどうかは別として

  そうだったらいいなぁ、と

  思ったことは確かだ……


で、今回の兵庫県知事選挙だが

斎藤知事が、いよいよ絶対絶命になってきた


対立候補に対するデマを広め

アカウントを停止されて、選挙活動を妨害し

名誉棄損も、脅迫もあり

暴力行為で20名近い逮捕者を出し

それでも、当選したと思ったが

つい、一週間前


なんと、派手な選挙違反が明るみに出つつある

ネットで目下、炎上中の折下楓

この人が、自分は広報会社の社長で

社をあげて、斎藤知事のSNS戦略を担当した、と

ブログ、note+、動画、などの多くのSNSで

無邪気にぶち上げたのだ


この人は、西宮在住

つまり、兵庫県民で、有権者だ

SNSは、完全に無料で

自発的なものでなくてはいけない

SNSの活動に関して

有権者には一切金銭を渡してはいけない

というのが、公職選挙法の決まりだ

SNSの仕事を依頼して、金銭を渡せば

買収として

公職選挙法違反に当たる


かといって

全部がボランティアとしての仕事、というなら

これは、特定寄付違反として

やはり、公職選挙法違反に当たる


つまり、どちらにしても

公職選挙法違反からは逃れられず

せっかくの当選は、無効になる確率が高い

これだけでも大ピンチだというのに

知事の事務所は、すでに

折下楓の会社への金銭の支払いを認めている


斎藤知事から依頼された、と書いている日程も

公職選挙法違反の可能性が高い

初期に、知事の応援者として撮影・報道された

市民代表のような人々

この人たちも、ヤラセで雇われた

エキストラではなかったのかと

少しばかり、疑いたくなってくる


しかも、この折下楓

選挙カーに乗って、撮影までしているのに

選挙運動員の腕章もしていない

これも、公職選挙法に間違いなく引っかかる

おまけに、この人は

2021年から、兵庫県地方創生戦略委員

2022年から、兵庫県eスポーツ検討会委員

2023年から、兵庫県空飛ぶクルマ会議検討委員

       西宮市産業振興審議会委員

1人で4個も

兵庫県の委員を独占していて

正直、私にはこの人こそが

「既得権益」に見えるのだが、同名だろうか


これは、折下楓が、自分から勝手に

SNSで公表し始めたことで

まず間違いなく、この人物は

自分のやっていることが、公職選挙法違反であることに

気づいていなかったのだろうと思う

そして、なぜこのような

派手な自爆をしたのか、に関しては

おそらく、立花孝志に対抗したのではないか、と

言われているようだ

斎藤知事が当選したのが

立花孝志の力、のように言われているので

いや、SNSを使って

「ひとりぼっちの選挙戦」

「旧勢力にはめられた」というストーリーを作り

ハッシュタグも、考えてあげ

社会に広めたのは、自分だ、と

言いたかったためではないか、と言われている


承認欲求が強い、と

SNSでは評されているようだが

つまりは、同陣営での内ゲバだろう


私の世代では

内ゲバといえば、連合赤軍をはじめとする

極左のやることだったが

どうも、そうでもなくなったらしい

長生きはするものだと

どこか、ズレたことを考えている


それにしても

この話、妙に美輪明宏の

人生相談と一致するような気がする

とりあえず

残った人生は、情けは人のためならず、を

モットーにして

人を傷つけず

善人とは言えなくても

少なくとも、ごく、普通の人レベルの倫理観と価値観で

生きていきたいと思った








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