2024年11月7日木曜日

このドラマも楽しみ・NHKのBS日曜夜10時から「一橋桐子の犯罪日記」

 大好きなドラマ

「団地のふたり」が終了してしまい

少々、ロスになってはいるのだが

やはり、「次は何をやるのだろう」というのが

どうしても気になってくる

そこで、ちょっと検索をしたところ

思わず、「よっしゃぁ!!」と声を上げた

というのも

次の放送が「一橋桐子の犯罪日記」だったからだ


タイトルだけをみると

三流の犯罪サスペンスのようだが

犯罪系のドラマならば、同じNHKで

時代劇なら「雲切仁左衛門6」を

現代劇なら「3000万」を放送中だ

どちらも、極上のドラマだと思う

この「一橋桐子の犯罪日記」は

これらとは全く違う

このドラマのテーマは「老い」だ


かなり前に、BSではなく

確か、総合テレビの方で放送していたように思うが

うろ覚えなので、間違っているかもしれない

ともあれ、再放送なのは間違いない

だが、それを割り引いても

日曜日が、本当に楽しみだ

終活を扱ったドラマで、これほど明るく、楽しいものも

ちょっと珍しかった

ストーリーそのものは、少しできすぎの

「おとぎ話」めいたところはあるのだが

それを差し引いても、少なくとも私は

大好きな作品だ


この主人公、一橋桐子は76歳という設定だ

年金も、もらってはいるが

かなり頼りない額で

パートをしながら、なんとか暮らしている

だが、心の支えになる親友がいたので

毎日の生活には、小さな幸せがあった

だが、その親友が、死んでしまった

このままでは、自分は孤独死することになるだろう

人に迷惑をかけずに、生きていきたいのに

どうすれはよいだろうか


思案の結果、一橋桐子が思いついたのは

「刑務所に入る」ことだった

刑務所なら、人に迷惑もかけずに死ぬこともできる

それで、刑務所に入るための活動

名付けて「ムショカツ」を始めるわけである


このあたり、実に身につまされる

実際、高齢者の犯罪

特に、社会に行き場がなくて

何度も何度も犯罪を繰り返し

刑務所が生活の場のようになってしまっている高齢者の問題は

現在でも、深刻な社会問題の一つだ

「頻回受刑者」という言葉まである


ドラマ自体は、かなりコミカルに作られていて

思わず、笑ってしまうところの方が多い

桐子の目標は

「なるべく迷惑をかけずに刑務所に入る」ことなので

なんと、パートの同僚で

少年院に入っていた、と、毛嫌いされている青年に

どんな犯罪が良いか、尋ねる

返事は「偽札づくりなんて、いいんじゃない」

桐子は、さっそく偽札を作ろうと

コンビニに、お札のコピーに行くのだが

これまた、シニアあるあるで

裏表の、両面コピーの仕方がわからない

裏表両面の図案がズレずに

ぴったりと収まるように印刷ができず

店員さんに、コピーのやり方を尋ねる

お札のカラーコピーをしようとしているのを見て

店員さんは、桐子がボケているのだと思い

優しく

「おばあちゃん、コピーしても

 お金は増えないよ」と教えてくれて

偽札づくりは、失敗に終わる


「団地のふたり」の後番組に

「一橋桐子の犯罪日記」となると

どうしても、「団地のふたり」で描かれた

幼馴なじみの、55歳の女子二人

親と兄弟をみとったあと

支えあってきた二人の、片方が世をさったあと、と

まるで、「団地のふたり」の

後日談のように見えそうだ

この並びを考えた、NHKの職員さんに

ブラボーの拍手を送りたいくらいだ


さすがNHKだけあって

俳優陣も、豪華だ

主役の、一橋桐子には、松坂慶子

もちろん、今でも美人女優サンなのだが

このドラマでは、いかにも、うらぶれて

本当にそのへんにいそうなおばあさんに見える

共演も、由紀さおり、片桐はいり

それに、一橋桐子のあこがれの君に

草刈正雄、と

このまま映画化してもいいのではないか、と

思えるような、豪華さだ


放送開始は、今週の日曜日から

一度、見たことのあるドラマだが

もう一度、アンコールでぜひ見たい

今年いっぱい、日曜日の夜は

テレビにかじりついて、ワクワク楽しく過ごせそうだ




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