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2024年3月3日日曜日

★今年も楽しかった、ひな祭り

 今日は3月3日、ひな祭り


こういう年中行事は、きっちりやりたいタイプだ

特に、文化的というわけではなく

そうしないと、一年の変化が余りにも少なくなるからだ


これは私の持論なのだが

同じような日が続くと、人間だれしも退屈する

退屈して刺激が少なくなってくると

どうしても考え方が後ろ向きになり

愚痴っぽくなってくる

昔は、毎日あんなに忙しかった

みんなから頼られて、実力もあって、と

かなり自分を美化して

思いで補正のかかった、立派過ぎる自分の姿を

勝手に想像して

今の自分と比べてみたり

挙句の果てに、落ち込んでみたりする


それなら

根本的に、毎日やることを作り

あわただしく、バタバタしていればいい

もちろん、「落ち込み防止」のために作った

いわば、人工的な「やること」

「やることの養殖」のようなものだが

一年の行事、というのは

案外と、この「やることの養殖」に役に立つ


まず、ひな人形

これも、完全に自分用なので

まず、自分の趣味に一番合いそうなものは何か

それを考える所から始める

この頃は、ガラスの立方体にわずかに頭がついているような

抽象的なデザイン雛から

ちりめん細工の布雛

珍しいところでは、スペインの陶器の人形メーカー

リヤドロのひな人形まである

私は、木製の手に載るくらいの

小さなひな人形にした

これは、かなり気に入っている


ひな人形を飾るのだから、部屋の掃除は必須だ

テーブルも片づけ

床も雑巾がけの拭き掃除くらいはやっておく

これだけでも、何日間かは適度に体を使うので

夜の眠りが深くなるような気がしている


花は、ひな人形が小さいので

桃や菜の花を飾ると

かえって花に全部持って行かれそうなので

今年は省略した

と言うよりも、時間切れでいいアイデアが浮かばなかった

これは今年の反省点で

来年は、もう少し早くから

準備にかかろうと思っている


雛あられは、昔ながらのポンポンと

砂糖豆に、米を膨らませて

砂糖味にしたものが一番好きだ

デパートなどで探してみたところ

結局、スーパーの1袋160円のものが

一番ピッタリだと判明した


桜もちも、二種類ある

どら焼きの薄皮のようなもので包んである長命寺と

もち米で包んである、道明寺

どちらにしようか、少し迷った末に

名前にあやかって、長命寺にした






ここまでは前日までに仕上げて置いて

さすがに、食事だけは当日作ることにする

買い出しは、普段より早めにスタートする

ミツカンの寿司太郎を使って

見切り品になっていた大葉、三つ葉、ブリの刺身を

贅沢に使った、ちらしずし

吸い物にも、三つ葉をたっぷり浮かせて

あとは、菜の花とニンジンの胡麻和え


今年も、いいひな祭りが迎えられた

あとは、端午の節句まで

コツコツ勉強を進めて

秋口には、資格を取ったぞ、合格したぞ、と

叫んでみたいものだと思っている

2024年3月2日土曜日

★5000円の使い方

 少し前に

「3000円の使い方」という本が出版され

非常に人気になり、ドラマ化もそれていた

それに習ったわけではないが

目下、私の頭を楽しく悩ませてくれているのが

「5000円の使い方」だ


1月5000円

これが、ちょうど現在日本の「お稽古ごとの月謝の相場」の

ようだからだ

いや、ちょっと待て、趣味は公民館の講座で

安く楽しむのではなかったのか、と言われそうだが

この「1月5000円」の趣味は

公民館ではやってくれそうにない

かなり「トンガッタ趣味」で

なおかつ私の興味をひくものばかりなのだ


ちなみに、私が今、迷っているのは四種類

① 乗馬

 私は時折、土・日勤務で平日が休みになる

 そんな時は、土・日には営業していないレストランで

 おそらく、都内でも有数の美味なカツ丼を食べることに決めている

 「土・日には営業していない」でピンときた方も

 おられるかもしれないが

 実は、大学の学生食堂だ

 渋谷から電車で5分くらいのところにある

 「東京農業大学」のカツ丼は、びっくりするほど美味だ

 大学の食堂の仲では断トツ、ピカイチ、一般の名店と比べても

 全く見劣りがしない上に、ボリュームもかなりある

 で、食後の腹ごなしに、30分ほどかけて、駅まで歩くのだが

 その途中に「馬事公苑」がある

 旧東京オリンピックの馬術会場にもなったところだ

 ここで、50歳以上を対象に乗馬教室をやっている

 チケット制で、4回5000円

 乗馬には昔から興味があった

 定年後に平日に時間が出来たら、ぜひ受けたいと思う


②バレエストレッチ

 なんじゃそれは、と言われそうだが

 バレエを踊るわけではなく、バレエの曲を使って

 バレエのメソッドで、筋肉を伸ばしたり、ほぐしたり

 関節を動かし、筋肉をほぐしましょう、と言うことらしい。

 何を隠そう、バレエは大好きだ

 だが、自分があの、白鳥のようなスレンダー美女の集団の中に入り

 手をあげたり、足を上げたりするのは

 想像がつかない、と言うより、恥ずかしさが先に立っていた

 だが、若いころならいざ知らず

 60を過ぎて、カッコイイも、ステキも無いだろう、という境地にくれば

 自分の「やりたい」に身を任せてもいい気がしている

 それに、バレエの曲と言うのは、通常のクラシックよりも

 甘く、華麗で、軽やかで、美しく、何より楽しいものがおおい

 一番人気は、やはりチャイコフスキーだろうが

 実は、私は下に貼ったこの曲の方が好きだったりする

 

ドリーブと言う作曲家の「コッペリア」

ちなみに、振り付けはこちらの方が好きだったりする

 いかにも体が動き出し、スキップでもしたくなる

 (また、実際にこの曲はスキップによく合う

  嘘だと思ったらお試しあれ。ピッタリのはずだ)

  ただ、どうせなら、スキップよりも何か

 もうちょっと、踊りとは言わずとも、体操風の何かを

 やりたい気もする


③テーブル茶道

 茶道も、とても興味のあるものの一つだ

 だが、気に入らないのは

 「何年学べば免状が撮れるのか、いくらかかるのかが

  よくわからない」という点だ

 テストでも何でも、合格基準があるのに

 茶道にはない、師匠の腹一つ、というのが

 システム的に、というよりむしろ、経済的に不安があった

 習うとなれば、盆暮れもかかる、道具もそろえなくてはいけない、となると

 興味はあっても、敷居は高かった

 おまけに、正座と言うのが気に食わない

 高齢になれば、食事や酒でも座敷に座るのはキツイ

 高齢者を交えた会食の席は

 椅子席を用意する、と言うのはビジネスの基本の一つだ

 年齢限定の趣味を、60から始めるのも、モヤモヤする

 それで、敬遠していたのだが

 表だか裏だか、中だかは忘れてしまったが

 千家の一つが、座敷を使わない

 「テーブル茶道」と言うのを始めたのだそうだ

 講師課程は2年間、月謝は5000円、と

 私の木になっていた部分を全部吹き飛ばす明朗会計だ

 やはり、気になる


④篠笛

 これは、雅楽の「横笛」のことだ

 近所のイトーヨーカドーのカルチャーセンターで

 今期から始まった講座のようだった

 これは、子供の頃にみた、平将門の大河ドラマで

 草切正雄が吹いていたのを見た頃からの憧れだ

 だが、講座そのものがどこにもみつからず

 習うに習えないでいた

 今年の大河ドラマに影響されたわけではないが

 ぜひ習いたい

 西洋音楽では、音は必ず明確でなくてはいけないようだが

 日本の楽器、ことに笛類は

 完全に明確な音、と言うよりは

 どこか、風が混じっているような、自然な音色がする

 そこも気に入っているし

 何と言っても、吹いている姿が麗しい 

 疑う方は、ひな人形を見て欲しい

 五人囃子で誰が一番カッコいいか、と言われれば

 ほぼ100%の確率で、「笛」と答えそうだ


本当なら、全部やりたい

だが、私の家計上、最大でもできるのは一つだ

仕事をして給料をもらって、その分を月謝に回せば、と

言われそうだが

それでは、せっかく受けても

練習する時間が取れなくなる


もう一つ、新聞も月に5000円なのだが

これは、やめられそうにない

それに、私の取っている新聞は、週に一度

懸賞特集を載せている

私はこれが結構よくあたるタチで

1ヵ月に1度程度は、音楽会や映画はこの懸賞で

無料で言っているので

案外と、もとはとれているのだ


どれをやるか、どれが一番楽しそうか

やはり、頭の悩ませどころだ

ただ、これも酒を飲まない

ソバ―キュリアスになったから言えることで

飲み屋なら1回分の料金だろう

ソバ―キュリアスに乾杯(コーヒーで)といった気分である

 


 

2024年3月1日金曜日

★これが私なりの幸せ・ファイナンシャルプランナー1級受験宣言

 役職定年になってから

つくづく思うのだが

私は人生で今が一番幸せだ


両親はすでに看取った

介護はあるにはあったが、介護離職するほどでもなく

職場の協力もあって、なんとか乗り切れた

それが昨年、ちょうど59歳のころだったので

勤め先の方も、役職定年が半年ばかり前倒しになった、というような

あっさりとした感覚で

介護休暇を取らせてくれたようだった


子供はすでに自立した

顔を見せるのは4年に1度くらいで

オリンピック並みの頻度だが

今年の正月、地震の被害はそちらにはないかと

安否確認の電話をくれた

この程度の「つかず離れず」が

私にはちょうど良い距離感だ


仕事を通して

世のため、人のために働く時期も終わった

親として

子供のために、身を削ってでも

育て上げる時期も終わった

あしは

残っているのは、自分だけだと思う

つまり、自分に対する義務だけが残っているわけだ


私は、他人のために生きる義務が終わったら

今度は、自分のために生きる義務を

心をこめて達成しなくてはいけないと思っている

自分のために生きる、つまり、幸せになる義務だ


自分はどうすれは幸せなのか

何が必要で、何が要らないのか

これは、それぞれの人の性格にも価値観にもよるから

人には教えられないし、自分で見つけるしかない

自分自身とがっぷり四つに組んで

自分自身を探検してみる

これが、けっこう面白い


私の場合、ちょっと自分でも意外なことに

マネー情報を調べるのが好きだった

図書館で株の雑誌を読んでみたり

NHKの「金育」のテキストを読んでみたり

池上さんの金融の解説書を立ち読みしたり

妙に興味をそそられてしまった


それに

どうやら、ちょっとばかり人よりエネルギー過多らしく

「のんびり」「気楽に」と言うことが

性に合わないようだ

打ち込めることが無いと、少しばかり

イライラしてくる


なので

一念発起である

ファイナンシャルプランナーの受験をしてみようと思う

これは特に受験資格などもなく

(1年ほどの経理担当経験は必要だそうだが

 それなら、新入社員の頃に経験済みだ)

どうせやるなら、夢は大きく

1級合格を目指したい

ファイナンシャルプランナー1級となれば

金融の資格という点では、今話題の

「ザイム真理教」の森永先生

 ー 何を隠そう、私は20年以上前から

   この先生のファンなのだ ー

と肩を並べる

……あくまで「金融」の「資格」だけの話である

  実力だとか、知識の深みだとか、そっちの話は

  全くしていないので、誤解の無きよう……


もし合格できたら

シニア向けのメルマガなども出したい

貯金はいくら必要か、医療保険は入った方がいいのか

相続税対策は何がおすすめか、などなど

ドンドン、夢が広がっていく

受かっても、落ちてもいい

入試のように、何歳までに受からなくてはいけない、という

制限があるわけでもない

楽しいから、やりたいから、面白いから

シンブルに、ただそれだけで

できる所まで、チャレンジしていきたい


さあ、どこまで進めるか




2024年2月26日月曜日

★春宵一刻値千金

 花粉症持ちだ

この頃は、国民病と言われるようになり

かなり理解が広まってきたのは

ありがたい限りではあるが

私は物心つくころからの花粉症

毎年、ひどいくしゃみと、時折は咳にもなるので

決まってこの時期に医者に行っていたものの

当時の医療技術では

「風邪です」と、あっさりと診断され

親には、皆が風邪をひかなくなる

この時期に限って、毎年風邪をひく、と

あきれ返られていたのを

両親ともに見送った今では

なんとなく、懐かしく思い出す


目のかゆいのだけは閉口なので

花粉よけのだて眼鏡に

コロナも防げる優れもののマスク

点鼻薬とポケットティッシュの重装備で

趣味の散歩に出かける


この頃はマスク姿でも

不審者扱いされなくなったので

それだけでも本当にありがたい

10年くらい前までは

マスクでコンビニに入るだけで

レジからも、周りからも

コンビニ強盗予備軍を見るような目つきで

見ないふりして眺められていたものだ

さすがに、これは懐かしいとは言えないが


花粉症とはいえ

この時期の散歩は楽しい

私の住んでいる関東地方では

梅はさすがに終わっているが

花桃にはまだ少し早く

つぼみが膨らみ始めたくらいだ

和菓子屋は雛あられや、桜もち、花のねりきりで

実に鮮やかになっているし

いちご大福もキャンペーン真っ盛り

ソバ―キュリアスで酒を飲まない甘党にとっては

実に、心弾みのする季節だ


近所の空き地をちらりと見たところ

まだ、土筆は出ていないらしいが

この暖かさなら、そろそろだろう

今週末か、来週末あたりには

ビニール袋と弁当、ピクニックシートを持参で

多摩川の河川敷にでも

土筆をつみに行きたいものだと思う

山菜取りは、昔から憧れだったが

山のどこに何が生えているか、などは

ぶらりと行った観光客にはわからないだろう

毎年なじみの、河川敷で

吸い物と佃煮用に、20本もあれば十分すぎるほどだ


料理の鉄人で、道場六三郎が

「春の味は苦み」と言っていたのを

印象的に覚えている

手製の土筆の吸い物などをつくり

山菜(多分、土筆も山菜だろう、少なくとも野菜ではないとおもう)の

苦みをゆっくりと味わいながら

気に入りの器に盛りつけた

銀色も鮮やかな

イワシの刺身などをつついていると

しみじみと

今年も春を迎えられて、幸せだ、と

柄にもない感慨に浸りたくなってくる


これまた、気にっている

今年の大河ドラマ風に言うと

春宵一刻値千金

なのである



 

2024年2月25日日曜日

★おすすめ趣味リスト①御朱印集め・その後の話

 以前、職場の同僚に

定年も近いが無趣味なので

時間をもてあましそうで、困っている

何かおすすめはないか、と聞かれ

御朱印集めをおすすめした、という

話を書いた

同僚は日本史が大好き

寺や仏教にも興味がある

それなら、小半日、JRか地下鉄を使えば

足代もあまりかからない小旅行を兼ねて

神社仏閣に行って、御朱印を集めるのはどうか

それをネットにアップすれば

「都内御朱印マスター」のような

唯一無二の存在になれそうだ、と思ったからだ


数日後

昼休みに呼び止められ、スマホの写真を見せられた


御朱印である

それが、見開き2ページにわたる

堂々とした御朱印、というよりも

一ページには文字と印

もう一ページには、開け放った障子から見える

花盛りの紅梅の前に座り

合わせかがみを覗いている

何やら、妙に艶っぽい、浮世絵風味の女性の姿が

カラースタンプで押されている


私が目を丸くしていると

早速、通勤経路にある、東京タワー近くの寺で

貰ってきた、と得意げに教えてくれた

東京タワー近くというと

増上寺に行ったのか、と聞くと

(ちなみに、増上寺というのは

 徳川将軍家の菩提寺で

 拝観料(?)を払うと

 歴代の将軍の墓詣りができるようになっている

 私も数回行ったことがあり)

チッチッチッ、とでも言いたげに、ニヤリと笑い

東京タワー周辺にはほかにもいくつか寺も神社もある

と教えてくれた


ちなみに、この御朱印は

増上寺の塔頭、宝珠院でもらってきた

高田純次も「純散歩」で訪ねたくらい

有名な寺なんだぞ、と

まるで、知らなかったのか、とでも言いたげなので

つい、少し憎らしくなり

定年後の趣味にするのではなかったのか、と

ちょっと意地悪を言ったら

今のうちからなら、通勤定期が効いて

タダでいけるからね、と納得の返事が返ってきた


それにしても、寺にふさわしくないくらいに

色っぽい御朱印だと思ったら

何と、この寺は御朱印に非常に凝っていて

これは、昨年の10月から始まった

日本画の名手、上村松園の絵を

現代風にアレンジした、NEO JAPANESEシリーズの

二月号、あと8か月、この色っぽい御朱印が続く

過ぎてしまった3か月分も

復刻版としていただけるのだ、という


あでやかな美女につられたわけではない

上村松園につられたわけでは、決してないが

この美女の周りに、猫が戯れている

しかも、二匹だ

猫入りの御朱印は、珍しい

それで、欲しくなった

ミイラ取りがミイラになったようではあるが

私もいただきに行くかな、というと

なんと、「そういえば、猫のおみくじも売ってたな」と

言い出した

詳しく聞いてみると

親指くらいの大きさの、焼き物と思われるネコの人形の中に

おみくじが入っているのだそうな

私は猫が大好きで

飼い猫、猫カフェの猫、友人の家の猫

猫グッズの収集など

猫とつくものには、目がない

猫おみくじ、となれば

文字通り、「ネコにかつお節」状態だ


その場で、駅からの地図を書いてもらい

必ず行こうと決意した


ミイラ取りは完全にミイラになってしまったが

友人は、かなり満足そうなうえに

インスタに載せたら反響が大きかった、と

妙に生き生きとしている

これなら、定年後の心配も一つ減ったことだろう

まずは、めでたし、めでたし、というところか

ちなみに、近年では刺繍の御朱印もあり

東京都内の神社で手に入る

面白い、欲しいと思うか、ちょっとやりすぎと思うかは

人それぞれのようではあるが




2024年2月24日土曜日

★三連休だと何をしていいのかわからないあなたに送る・おやつ作りの楽しみ

 二月に入って二度目の

「奇跡の三連休」

私は人ごみが嫌いなのと

役職定年になって、ある程度自由に

午後三時間程度の有給休暇が取れるようになったので

街場にはでかけず

ほとんど家と、近所の散歩で過ごしている


明日ももう一日、好きなことができると思うと

心底ワクワクするのだが

スマホを見ると、友人から意外にも

「やることがない」

「退屈だ」

「集まらないか」

等のメールが届いていた


「まだ二日目、どうする定年後」と返信したら

「何かおすすめないか?」と戻ってきた


万人向けに、おすすめできるものとして

簡単な、おやつ作りはどうだろう

本格的にケーキやパイを焼くとなると

それなりの道具も必要だし

材料費もかかる

だが

遊び半分で、楽しく、ちょっとした暇つぶしに作る

罪のないおやつ類なら

費用もかさまず、台所もよごれず

後片付けに苦労する必要もない

面白いと思えば、本格的にやってみればいいと思うが

ほんの入門編として


① 焼き芋

  電子レンジのクックメニューに

  「焼き芋」は無いだろうか

  もしあれば、最高だ

  スーパーに行って、サツマイモを買ってくる

  野菜用タワシで、泥が残らないように

  ごしごし洗って

  あとは、四分の一程度に切って

  レンジに入れ、「焼き芋」のボタンを押すだけ

  放っておいても、20~30分後には

  石焼きイモの屋台なみの焼き芋が出来上がっている


② ゼリー

  スーパーに行き

  ゼラチンと、好きなジュースを買ってくる

  ゼラチンの箱の後ろに

  ジュースとゼラチンの割合などが書いてあるので

  その通りに

  ゼラチンを水でふやかし、10秒ほどレンジにかけて

  完全に溶かし(解けなかったら、もう10秒)

     箱の裏に書かれているレシピの

  割合通りのジュースに混ぜ

  容器に入れて、冷蔵庫に入れるだけだ

  冷やすと甘みを感じにくくなるので砂糖を加えるのがコツだが

  面倒くさい人は、分量の水に少し濃いめになるように

  インスタントコーヒーを入れて

  コーヒーゼリーにするのがおすすめだ

  コーヒーゼリーじたいは

  甘みの無いブラックコーヒーのゼリーになるので

  ミルク系の甘み

  スーパーカップあたりの安いアイスか

    (ケチなのではない、その方がコーヒーの味を殺さず

   美味しく食べられるのだ)

  ホイップ済みの生クリームを買ってきて

  上にかざるようにのせて、提供するのがおすすめだ


③ 砂糖豆

 うちの近所のスーパーでは

 節分の豆の残りが安く売っている

 それをごっそりと買ってきて

 (400グラムくらい)

 豆の半分の重さの砂糖を、大匙4杯の水で溶かす

  (豆100グラムに対し、砂糖50グラム、水大匙1杯の

 割合になる)

 とけたら、大豆を入れる

 砂糖が白っぽくなったら、火からおろし、冷ます

 ちなみに、私は抹茶を入れて

 ほろ苦くしたものが好みだ

 密閉ビンに入れて、小腹のすいた時にポリポリやっている

 昔の、雛あられに入っていた砂糖豆が好きだった方には

 ぜひともおすすめだ


単純だが、出来上がりはけっこう美味しい上に

予算は500円くらいで済む

何より、家族に好評で

特に砂糖豆は良くリクエストされた

退屈しのぎに、ぜひおすすめだ



2024年2月22日木曜日

★憧れられるシニアになる~自分改造計画~(② 下半身人間は卒業すべし)

 昼休みにネットニュースを見ていたら

よその大学の女子大生とホテルに入ったとかで

マスコミで名高い大学教授が

勤務先の大学から、戒告処分を受けた、と

わりに大きめに報じられていた

この人も、64歳、シニア層のお仲間のようだ


確かに私は以前、シニア層がアツい

モテを目指してみませんか、と書いた

だが

こんなことを勧めたわけでは、断じてない

私に言わせれば、こんなのは『モテ』と言うより「エロ」

私はいい年をして、下半身人間ですよ、と

世間に丸出ししているようなもので

特に、奥さん、子供、孫までいるような立場なら

みっともない、とか、見苦しい、という言葉が

先に立ってしまう

(もっと言えば、特に奥さんがいるなら

 今後、万一のことがあったときに

 奥さんに一緒に生きてもらえるのかどうか

 その時に、

 「貴方が好きにしたんだから、私も好きにします」

 「若い女の子に頼んだら」とでも

 言われる危険性も、考えておく方がいいと思う)


私の考える「シニアのモテ」は、これとは全く違う

男女に限らず、魅力というのは

年代によって変わっていくものだと思う

そして、私の考えるシニアの魅力は

何と言っても「成熟」


私が、ちょっと目指したいな、と思っている

理想の「イケてるシニア」は

実をいうと、オペラ(正確には「楽劇」)の登場人物だ

「ニュルンベルグのマイスタージンガー」という

長いタイトルの作品に登場する、靴屋の親方

ハンス・ザックスというキャラクターだ


まともに聞けば、五時間近くかかる作品だが

そのあらすじを極端に短く、かいつまんでまとめると


街のアイドルのようなヒロインがいて

若い騎士と相思相愛になる

ヒロインの父は、街の歌合戦で

優勝した人と娘を結婚させるというが

当時のしきたりで

歌にはいろいろと細かい規則があり

歌を学ぶには、庶民が子供のころから

歌を良く知っている街の職人の親方の弟子になり

修行をしながら、少しずつ身につけるもの

身分の高すぎる騎士は弟子修行などしたことがないので

歌の規則が全く分からない上に

ヒロインに夢中で優勝を狙うゲス男までいる

(ここまでは、ちょっと吉本新喜劇によくある

 筋立てに似ていなくはない)


この絶対絶命の時に、ヒロインが頼ってくるのが

ハンス・ザックス

このキャラは現在の平均年齢で考えると

現役バリバリのようだが

作曲された19世紀で言えばシニア層に属する

この頼りになるイケてるシニアのハンス・ザックスも

実は、ヒロインに惚れているのだが

自分の分を心得て、恋心を諦め

ヒロインの幸せを願って、恋を応援

騎士のコーチのような役にまわり、ゲス男もブロック

ついに、歌合戦に優勝させる


優勝した騎士に

街の庶民がお祝いがてら「親方」の称号を贈ろうとすると

騎士はいらないと拒否

(若者らしく、自分の成功を自分の力だと過信して

 ちょっといい気になっている)

その思い違いをきちんと正し

心根を入れ替えさせるのも、ハンス・ザックス


最後は、街と街の文化、そしてなにより

ハンス・ザックスをたたえる

ワーグナーらしい、壮大な大合唱で幕となる


ハンス・ザックスの恋は実らない

どんなにたたえられても、失恋したことは間違いない

ここまでだと、ちょっと

映画「カサブランカ」で

ハンフリー・ボガードのやった役に似ているが


だが、一番の違いは

人間の厚み、ともいうべきところだ

「カサブランカ」では、自分の恋に手いっぱいなのに対し

ハンス・ザックスには

若い者が恋愛の相談を持ち込めるような

(その相手が、自分がほんのりとと思っていた女性だというのは

 いささか酷とはいえ)

フトコロのふかさと、暖かさがある

それを何とかできるような、人生経験もある

何より、自分の失恋のほろ苦さを

まるで、ブラックコーヒーの、のど越しを確かめるように

どこか、楽しんで味わっているところがある

一言で言えば、洒脱なのだ


シニアの『モテ方』はこうでありたいと思う

それに、たいていの下半身人間は

たとえ水面下ではあっても

どこからか、必ず眉を顰められているものだ

(時々、男性シニアの在宅介護の女性ヘルパーさんへの 

 セクハラまであると聞く

 ここまでくると、無残、というか、老醜、というか)

四捨五入すれば一世紀になるほど

生きてきたら、そんなみっともない生き方からは

そろそろ卒業しても良いのではないか、と思う


成熟を武器に、大切な人を思い切り大事にし

それ以上の尊敬と友情を受け取る

これが、シニアの理想の『モテ』のように思うのだが

いかがだろうか


貼り付けてあるのは

ニュルンベルグのマイスタージンガー全曲

(ハンス・ザックスをたたえる

 幕切れの合唱は最後の2分くらい)

ワーグナー :ニュルンベルグのマイスタージンガー - YouTube




★今日は猫の日

 今日は2月22日

ニャ、ニャ、ニャ、で、猫の日なのだそうだ


こういうイベントは大好きだ

節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、お盆、などなど

一年の行事は、必ずやっている

別に、しきたりだから、というわけではない

毎日の生活に、潤いが出るからだ


現在60歳、65歳の定年までの

いわば、ソフトランディングのための準備期間だ

この5年の間に

仕事に行かなくなっても

毎日、同僚と会わなくなっても

幸せに、自分らしく生きられる

おおよその青写真を描かなくてはいけない


私の場合、その一つが

「年中行事をしっかり行う」だった

行事の用意で

小さいながら、人形を飾ったり

スーパーではあるが

しょうぶ湯用の菖蒲を買いに行ったりするだけでも

なんとなく、華やかな

心ときめきがする


それだけではない

行事には、それぞれ特徴のある料理がある

ひな祭りのちらしずし、端午の節句の柏餅

それぞれ、その季節の特徴を生かした味わいになっている

行事をきちんとすることで

カレンダーだけではない、季節感を感じることができる

一年ここまで、無事にすごせたなぁ、と

しみじみ、何かに感謝したくなったりもする


さらに

季節の飾り物を出すので

丁寧に家の掃除をするようになる

読み終わった新聞を出しっぱなしにしたりすることも

無くなってくる


今日のネコの日も

確かに、ついこの間できました、というような

かなり、いい加減なものではありそうだが

私は大のネコ好きなこともあり

毎年、乗ってしまうことにしている


ネコの日イベントは

毎年、数日分だけ前倒しで

千代田区主催で行っている

「千代田ねこ祭り」に行くのが通例

今年もしっかり出かけてきて

猫タロットで占ってもらってきた

愛猫のお土産に、猫の保護団体で売っていた

マタタビ入りのけりぐるみを買ってきたのだが

これは、喜んだのは一晩だけ

翌朝には見向きもされなくなっていた


今日は、勤め帰りに寄り道をして

和菓子屋まで遠征してきた

毎年、「ネコねりきり」を買っているが

特に今年は、絶対に行かなくては、と

ちょっとした使命感に燃えてもいた

この店は、「加賀藩御用達」が

東京に進出してきた店なのだ

「加賀藩」と言えば、「加賀前田家・百万石」

県で言えば、石川県だ

本店は、金沢にあるらしい

同じ買うなら、今は、石川県関連の店にしたい

ささやかすぎる支援ではあるが


店内は、すっかり春だった

一番目立つところには、やはり、ひなあられ

ただ、琥珀糖や羊羹を置いてある棚には

「この黄な粉は能登の大豆を使いました」

「この小豆は能登産です」






「能登の和栗でつくりました」と

小さな立て看板が出ていたりした







お目当てのネコねりきり

(正しくは「ぶち」という菓名である

 猫、猫と気安く呼んではいけないかもしれない)

数は少ないが、今年もなんとか手に入れられた

もう一つ、お目当てのサクラのつぼみの練りきりは売り切れていたが

今年は、葛切りを買っていくことにした

このきな粉は、能登産だそうだ






捨て猫や、野良猫、保健所で殺処分される猫が

この世からいなくなりますように

そして、能登が一日も早く復興しますように

神様など信じていないくせに

手を合わせたくなってくる



2024年2月18日日曜日

「無趣味なので定年後が心配」という方に贈る・60歳から始めるおすすめ趣味リスト ① 御朱印集め

 もともとは、職場の同僚と

定年後の生活をどう送ろうかと

話していた時

同僚が、自分は無趣味なので、時間を持て余しそうだが

奥さんについて回っていたのでは

絶対に嫌がられるだろう

何か、いいものがあったらすすめてほしい、と

言われたのがきっかけだ


だが、いくつか条件がある

資金がかからず

面白味があり、突き詰めていくと深みにはまるくらい

夢中になれそうなもの

できれば、趣味友達のできるもの


少しばかり、わがままな、とは思わなくもなかったが

確かに、どれも定年後の趣味の必要条件のようでもある


それに何より、こういう分野こそ

ソバ―キュリアンの出番だ

酒を飲まない時期が長いぶんだけ

シラフの状態であちこちに首を突っ込んでいるから

良くも悪くも、ちょっとトンガリ気味の情報を

豊富に持つている


この同僚は、歴史好きで大河ドラマも良く見ている

この頃は、禅にも凝っていて

禅のお坊さんの人生相談ユーチューブを見ながら

通勤してくると言っていた


となると

私のお勧めは

御朱印集め だ


御朱印と言うのは、本来は

寺に写経を収めると、寺とのつながりの証として

くれたのだそうだが

現在では、半分スタンプラリーのようになっている

ただ

ほとんどの寺社が、郵送には対応していない

直接、神社仏閣に行って

人気のある御朱印なら、列を作って並ばなくてはいけない


寺や神社には、それぞれ古くからの歴史がある

たいていが、御祭神の解説と一緒に

境内に立て札があり、説明してくれている

歴史がわかれば、実に面白い


御朱印のデザインも、いろいろとある

ほとんどが、黒字に赤の印だ

神田明神や、明治神宮あたりはこれ一筋だが

この頃は、かなり華やかで愛らしいものもある

例えば、神田の古本屋街のなかにある稲荷神社では

節分の時には、節分草という

大きな黄色の花が描かれている

(くどいようだが、「節分草」である

 「月見草」では断じてないのでお間違い無きよう)

毎年、ネコの日近くに行われる

「千代田猫祭り」の時には

限定御朱印として、ネコ御朱印も出る


私の同僚は、ネットも好きだ

なので、合わせ技として

「東京23区内・御朱印地図」

「限定御朱印の画像もアップ」

「神社仏閣の歴史や由来」

「駅からのアクセス方法も、自分の脚で歩いてポイントを書く」

「御利益ごとに分けてページを作る」

「自分の感想コーナーも」

「これを、ホームページにしてネットにアップする」

「帰りにちょっと寄れる喫茶店情報などもあるとありがたい」

と、こんな具合のアドバイスをしてみた


ネットやホームページはともかく

歴史に興味のある方、御朱印集めはおすすめだ

御朱印はたいていが500円、高くても700円

寺社仏閣はたいてい駅からは少し歩くので

体にもいい上に、散歩より目的があって楽しいかもしれない

それに、御朱印ファンは少なくないので

SNSで「趣味友」を作るのは難しくない


興味を持たれた方は是非どうぞ

ちなみに、下の写真は「いまどき御朱印」と呼ばれる

変わり種

何と、刺繍の御朱印である

これも、東京都内の神社で手に入ったりする





2024年2月17日土曜日

憧れられるシニアになる~自分改造計画~ (①・プロローグのようなもの)

 この頃、シニア層がアツい


本当に、いろいな分野でアツいと思うのだが

今回は、一番わかりやすく、納得していただけそうな

俳優や芸能人の話に絞って書こうと思う


いきなり「どこが」「誰が」と言われそうだが

例えば、ミュージカル「ラ・マンチャの男」は

御年80を楽に超えている、松本白鵬の魅力で

発売後数時間でチケットが全日程、全席完売

草刈正雄は還暦を過ぎてから人生初の写真集を発売

この出版不況の中で、かなりの売れ行き

年をとってからの再ブレイクで、今はCMでもドラマでも

ちょこちょこと見かけるようになっている

「相棒」の水谷豊は安定の人気

世界のワタナベはいうまでもなく

役所広司は世界の賞取りレースで注目され

郷ひろみは毎回紅白に選ばれている

笑点をはじめとして、噺家の師匠方もご高齢だ


女性陣も負けてはいない

ほんの数日前には

「徹子の部屋」のゲストに呼ばれた山本リンダが

素晴らしい美ボディを披露して喝さいを浴びていたし

草笛光子のライフスタイルのムック本は

近所の書店では入口付近の一

番目立つところに平積みになっている上に

本業の女優さんとしても

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じた

「北条を許してはいけませんぞ」のセリフが

一時、ちょっとした流行語になるほどの名演だった

同じドラマに出ていた大竹しのぶの存在感は強烈だったし

少し古い年度の大河ドラマで言えば、浅岡ルリ子もいる

バレリーナの森下洋子も、まだ現役で全幕を踊っている


全員に共通しているのが

若い子と張り合おうとしない

自分のやり方を持っている

ことだと思う


例えば

年齢は顔よりも首元に出る

浅岡ルリ子はある時期から

首元の隠れるハイネックやタートルネック

あでやかなスカーフを使うようになり

今では、スカーフ使いの名手になっている


松本白鵬は、ドン・キホーテという

少しトボけたところはあるが、それ以外の点では

人格的に完成された、老騎士の役を

自分の老いを表面に押し出すように演じ

セリフを語っているのが松本白鵬なのか

ドン・キホーテ本人なのかわからないほどの名演

開始後10分ほどから

劇場では感涙にむせぶ人がかなりの率で出始めた

(これは余計な話なのだが

 この次に「ラ・マンチャの男」を演じる人は大変だろうと思う

 あるいは、今後20年くらい

 松本白鵬の舞台を見た観客がいなくなるまで

 このミュージカルは上演されなくなるかもしれない)


せっかく、半世紀以上も生きてきたのだ

半世紀を超えて、いつも自分と一緒にいてくれたのは

ただ一人、自分だけだ

この方々をお手本に

仕事や子供から少し解放されて、時間が出来たら

じっくりと自分の「セールスポイント」を見つめなおし

ここかな、という点が見つかったら

徹底的に磨き上げることに、すべての時間を使う

平均寿命に達する前に

その「セールスポイント」が

「余人では代えがたい魅力」にまで成長すれば

リタイア後の人生は大成功だと思っている


そして

そうした魅力は、必ず人を引き付ける

聞き上手な小料理屋のおかみにファンがついたり

渋いマスターの淹れるコーヒーが

妙に美味しく感じられたりするような

そんな「小さなモテ」るシニアになるのが

私のささやかな目標だったりする






2024年2月16日金曜日

★東京のネコ好き集合!! 「千代田 ねこまつり」本日と明日開催

 猫が大好きだ

我が家にも、一匹、と言うのも失礼だ

私の家族猫が「一人」いる


もともとは野良猫だったのを

動物ボランティアの団体が保護し

里親募集をしていたのに応募して

晴れて、家族となった猫だ

我が家に来たのが12月20日

丁度クリスマスの直前だったので

フランス語で「クリスマス」という意味の

「のえる」という名をつけた


とにかく、ガードが固くて

ゴロゴロいうまでにほぼ3年

膝に乗るまでには、ほぼ5年を要したが

今では、すっかり二人暮らしを楽しんでおり

私が試験勉強をしているときには、隣の椅子に座って応援

……時々、そのまま眠っているが

  まあ、猫なので仕方あるまい……

ともあれ、隣に寄り添ってくれてはいる

夜は、普段は私の掛け布団の上で丸くなって一緒に寝ているが

寒い日には、布団に入ってきて

ぴったりとつっっいて

ゴロゴロ言いながら、眠っている


私には、もう30ヅラを下げた息子がいるが

息子と愛猫「のえる」どちらが

いとしいとおもうか、と言われれば

申し訳ないが、愛猫『のえる』である


とはいえ

ネコ飼いの、ほとんどがそうだと思うが

自分の家の子が一番カワイイとは思うが

他の猫がかわいくないわけではない

猫一般が、全部好きだ

猫モチーフのバッグや、紅茶缶、小皿など

どうしても目がいく

自分の家に猫がいるというのに

「保護猫譲渡会」と書いてあるポスターには

頭に「大」が着くほど注目する


もし、「わかるなぁ」と思ってくださる方

そして、東京近郊にお住いの方に、お知らせだ

本日、2月17日(土)と、2月18日(日)に

「ちよだ猫まつり」が開催される


場所は、千代田区役所の1階ホール、というと

どこか、しょぼくれた印象があるが

東京23区の財力を甘く見てはいけない


そもそも、場所がいい

下車駅は九段下

「九段」の名のとおり、坂を上ればすぐに靖国神社

靖国の左手に控えているのは、武道館だ

武道館を左手に、

坂を少し降りていくと

千代田区役所(10階だて)の巨大なビルが見えてくる


建物も、ちょっとしたビジネスホテルよりは

ずっと美麗なつくりになっている

ホールは総ガラス張り

吹き抜けの中を大エレベーターがキラキラと輝いている

その奥が、全部、猫祭りの会場となっている

広さも、通常の小学校の体育館の半分程度ある

そこを、両方の壁際を埋め尽くすように

ぎっしりとブースが並んでいる

そして、中央にも

アイランドキッチンのように、ブースが2列


品物は、猫グッズが好きな人なら

「極楽」としか言えないだろう

猫用品ならフード、おもちゃ、爪とぎ、首輪

なんでもあるうえに、オリジナル製品も多く

愛猫に似合うのはどれか、目移りしてしまう


猫タロットの占い店もある

ワンコインで占えるうえに

今年は、売り上げは全額、能登に寄付だそうだ


猫モチーフのバッグ、シャツ、小物、文具

獣医師さんたちによる、猫飼育相談

ミニステージでは、落語やハープの演奏もある

もちろん、演目は猫がらみのものだ


保護猫の譲渡会もある

猫を買いたい方は、ペットショップに行く前に

千代田猫祭りに来て欲しい


この猫祭りは、毎年恒例で

バレンタインデーと並ぶ、2月の楽しみだったのだが

コロナでしばらく中止になっていた

この頃は、インフルエンザが流行っているので

その分、注意は必要だが

二重マスクにして、出かけていく予定だ


ちなみに、私が毎年必ず「お買い上げ」するのは

猫祭りの協賛でもある猫書店の草分けの出店している

「ネコ本」ブースだ

今まで買った本の例としては

コミック「おじさまと猫」、「できる猫は今日もゆううつ」

絵本「僕は石ころ」

猫菓子の作り方、災害時猫連れ避難マニュアル

猫の病気を予防するためのガイドブック、などなど

私の部屋の本棚の一角を、大きく占領している

愛読書ばかりだ


ただ、場所が場所だけに

終わり時間が早い

16時半には閉まってしまうので

興味のある方は、少し早めの出発がおすすめだ



ちなみに、この「どすこいミケちゃん」は

今年の「ちよだ猫祭り」のシンボルロゴ(?)担っている

では、御縁があれば、会場で





2024年2月14日水曜日

★5品45分・バレンタインのファンシーディナー

 今日はいよいよバレンタインデー本番

と言うことで、いそいそと帰宅し

玄関まで出迎えに来た愛猫が

おなかを見せて寝転がるのを

ほにょほにょと撫でまわして

ただいま、お帰り、のあいさつを交わし

コーヒーで一服してから、さっそくディナーの用意に取りかかった


メインは、ボークステーキ

ロース肉が通勤経路のスーパーで100グラム98円と

格安になっていたので、これに決めた

醤油とチューブニンニク、安ブランデーに30分ほどつけておく


その間に、ベビーリーフ

これも、賞味期限が近く、一袋100円になっていたものを

三分の一ほど洗い

せっかくのバレンタインなので

秘蔵していたスモークサーモンと黒オリーブを混ぜる

上には、スライスチーズを細かく切って散らす


残ったベビーリーフを敷いて

上に、これは買い置きだが

クリスマス用だったのか、これまた近所のスーパーで

安売りになっていた、チーズ&ベーコンのパテを切って載せる

これは消費期限が今日までなので、結構、豪勢になっている


トマトのマリネは

昨日、駅前の、あれは行商なのだろうか

毎週同じ時間に出ている野菜の臨時販売で

1個98円のトマトを買い込んで

輪切りにして、マリネ液につけておいたもの

一晩立って、丁度食べごろになっている

上に散らしたのは

家庭菜園で育てている京水菜だ

育てやすく、すぐに大きくなるうえに

シャキシャキと歯触りがよく

オマケに、市販品とは比べ物にならないほど味が濃い

これだけの分量でも、はっきりと

「京水菜ここにあり」と自己主張するほどの味の濃さだ

家庭菜園を始めようかと考えている方がおられたら

京水菜を強く勧めたいところだが


話をもとに戻して

スープは以前ご紹介した、「あと一品欲しい時」のスープ


ここまでで、かかった時間は20分だった


あとは、いよいよ肉を焼く

最初は強火で、焦げ目をつけて

うまみを逃がさないように閉じ込める

両面十分に焼けたくらいで、スープが仕上がる

豚肉なので、蓋をして少し火を弱めて

中まで火が通るように、ジックリ焼く

その間に、スープをもりつける


焼きあがり、皿に移すと

フライパンには肉汁が残っている

このうまみを捨ててはもったいない

サッとソースに仕上げて、ベビーリーフとサーモンのサラダにかける


ここまでで、約40分

全五品、白米をいれれば六品

多少、ゴタついたとしても45分あれば

ちょっとしたごちそうになる

原価は安く、手早く、自分好みの味付けなので、美味しく感じる

まさに、「最愛の自分のためのディナー」になった


急いで食べなくては、と慌てて撮ったので

ひどい写真になっているが

実際は、もっと食欲をそそる外観だった、と

ひとまず、言い訳をしておく


これから

豆腐のガトーショコラと、とっておきの紅茶

それに、イギリスのロイヤルバレエの

「ロミオとジュリエット」が待っている


今晩はゆっくり過ごしたかったので

明日の午前中3時間は有給休暇をとってきた

こんな勝手気ままができるのも

役職定年のおかげ

活用しないともったいない、と思う


今年も最高のバレンタインが送れそうだ

2024年2月12日月曜日

★シングルシニアのバレンタインの楽しみ方

 いよいよ明日はバレンタインデーだ

連休中から、実に楽しみで

なんとなく、ソワソワしていた


「チョコをもらえる」「チョコをあげる」のが楽しみなわけではない

そのあたりの楽しみは

ティーンエージャーの校舎裏だとか

せいぜいが、20代から30代くらいの

フジテレビのドラマに出てくるOL世代止まりだろう

人生経験半世紀を過ぎたプラチナエイジとしては

(シニアと言う言葉は、実は好きではない)

別の楽しみ方をしたい


まず、チョコを人にあげるのは止める

昔から、義理チョコだの、友チョコだの

ああいった、ムダな出費を伴う儀礼は嫌いだった

バレンタインをもらえば、ホワイトデーに倍返し、という

あの奇妙な習慣も、一体何なのだろうと思う

そもそも

我々世代が20代くらいになるまで

ホワイトデーなるものは存在しなかったではないか

それが

「もらったものにはお返しをしないと」

「もらいっぱなしは良くない」という

極めて日本的な考え方と、業界の思惑が合致して

無理矢理に作ったのがホワイトデー

しかも、最初は「キャンディーデー」と呼ばれていた

それが「マシュマロデー」に変化して

最後は「ホワイトデー」に落ち着いた

その経緯を見たくも無いのに見続けた世代としては

極めて「アホらしい」としか、言いようがない

私個人の話をすれば

中元、歳暮、年賀状じまいはすでに済ませた

当然、チョコじまいも済ませたつもりでいる


では、何が楽しいのか、と聞かれそうだが

まず、単純に私はチョコレートが大好きだ

だが、普段、隣町のマルイあたりで手に入るブランドは

モロゾフ、メリー、ゴディバなどのような定番だけ

それ以外のメーカーとなると

デパートあたりで探すのが妥当なのだろうが

自宅からデパートまでは、電車で片道30分かかる

いくらチョコのためとはいえ

やはり、つらいものがある


だが、バレンタインになると、隣町のマルイはおろか

近所のスーパーでもチョコレートコーナーができていて

帝国ホテルやらホテルオークラやら

聞いたことのない海外ブランドやら

生チョコ、テリーヌショコラ、チョコ羊羹まで

目移りしてしまって選べないようなチョコレートが

色とりどり、きれいな缶や箱で着飾るように並んでいる

私にとっては

この頃話題の美女をずらりと並べたミスコンよりも

麗しのチョコレートがずらりと並んだ

この売り場の方が、ずっと魅力的だ


さらに

「大事な相手に愛を伝える」という趣旨がいい

私は両親を見送り、一人っ子で兄弟もおらず

息子はいることはいるが、所帯持ち

妙な愛など伝えては、かえって困惑させてしまうだろう

なので

私が、愛を伝える相手は

ただ一人、最愛の私自身


愛情の送り手と、受け手の一人二役を楽しんで

夕食は、予算の範囲内でロマンチックなごちそうを作る

チョコレートを買うのとは別に

たいてい、自分でガトーショコラを焼いている

バターは使わず、その代わりに絹ごし豆腐を使う

 コレステロールの心配のない、シニアに優しい安心ケーキだ

ケーキ屋ではなかなかお目にかかれないので

不肖、私がパティシエ気分全開で作っている


最愛の自分を楽しませるため

あれこれと準備をしながら、せっせと自分をほめまくる

簡単なことでいい

「まだ夜の明けきらない暗い時間に

 寒いかなか、出勤するなんて、なんて偉い」

「家庭菜園の野菜を育てるのが、上手で、すごい」

「スペイン語の勉強を続けられるなんて、見事」

「ネコからも愛されて、うらやましい」


愛情の受け手にふさわしいように

少しだけ、背伸びした一日を過ごしてみる

これも簡単なことでいい

背筋を伸ばして、足を太ももから前に出して

スッと歩くとか

普段より丁寧に掃除をしてみる、とか

筋トレの時間を少しながくする、とか

その程度のことだ


そして、最後には

愛情をテーマにした芸術鑑賞、と言うほどでもないが

古めのジャズボーカル、シャンソンなど

これは年によって嗜好を変える

今年は、近所の図書館で置き始めたバレエのDVDを借りてきた

イギリスのロイヤルバレエの「ロ三オとジュリエット」だ

この作品は、白鳥の湖などと違って

相当に演劇的で、ダンサーも演技の要素が強い

踊りの振り付けも凝っていて

特に、仮死状態のジュリエットと

ジュリエットが死んだと思って絶望したロミオとの踊りは

本当に死体と踊っているようで

実に素晴らしい


今から、明日が楽しみでならない

役職定年済みのありがたさで、定時で上がって

最高のバレンタインを過ごそうと思う


(豆腐ケーキの作り方は

 もしご要望があるようなら

 いずれまたブログで書こうと思う

 言わなければ、豆腐入りとはわからない

 濃厚な自慢レシピではある)







2024年2月4日日曜日

★日曜日の夜の楽しみ

今日は日曜日

 一日、ゆっくり骨休めをしたり 
好きな本を読んだり 
気になっていた部屋の片づけやら、掃除やら 
あれこれやって、夕方近くになったら

お待ちかねのテレビタイム

御大層なことを言っていて
趣味はテレビか、という声も聞こえてきそうだが
私は「テレビだから低俗」
「マンガだから低レベル」という気はない
テレビだろうと、映画だろうと
いいものはいいし、面白いものは面白い
ただ、やることがないからと
ダラダラ画面をつけっぱなしにして
惰性で見ているのは良くないと思うし
つまらないものを見てしまった後では
せっかくの時間を無駄にしたようで
なんとも後味が悪くなる

日曜日にいつも見ているお気に入りは
やはり、笑点
後半の大喜利は、時間が合わないとき以外は
いつも決まってみている
週に一度、声を出して笑える時間は
結構、貴重かもしれない

笑点が終わって、18時
BSに回してNHKの大河ドラマ
少し早い時間の放送を見ている

大河ドラマは、去年はひどいものだった
主演のジャニーズタレントのプロモーションビデオのようで
脚本はメチャクチャ、演技は大根
おまけに、武士の兜に照明機材が映り込んで
白く反射までしていた
途中でやめてしまったので、その分、愛猫と遊ぶ時間は増えたのだが

今年の「光る君へ」は
実に面白い
平安時代というのは、戦こそないが
陰謀がはりめぐらされ、政変は多く
表は一見華やかでいて、一皮むけば、という
なかなかスリリングな時代でもある

私がこれを知ったのは
もうかれこれ20年ほど前に読んだ
田辺聖子が、清少納言を主人公に書いた
「むかし・あけぼの」という小説が
非常に面白く
読み進めたいのに、読むと終わりが近くなる、と
おバカなジレンマを抱えていたからなのだが

このドラマは、脚本、美術、演技、どれもいい
今のところ、見終わった後で
一週間後が待ち遠しくてたまらなくなるのは
この一本だけだ

そのあとも、好きな番組が続いている
夕食を済ませた後
コーヒーとスイーツをつまみながら見るのが
同じくNHKの「日曜美術館」
毎週1人を取り上げて解説してくれる
あまり興味のない作家さんでも
結構、単なる食わず嫌いで
見てみると、なかなかいいじゃないか、と思うことも多い

少しテレビの見過ぎ
子供だったら、親に無理やり画面を消されるくらいの
時間ではあるのだが
一時期は、「日曜美術館」は録画で
VIVANTも見ていた
TBSの日曜9時の時間帯は
ワクワクするような名作に巡り合えることが多いと思う

好きなものを、好きなだけ楽しんで
SNSで感想や考察を言い合う
いわば、「テレビのビュッフェ」のようなもの
費用は掛からず、楽しく、友人もできる
テレビもいわば「使いよう」ではないだろうか

そろそろ焦点の時間だ
お茶を用意して、テレビの前に座ろう