昨日、同僚の1人が
定年後の再就職として
某・名門劇場の案内係に内定した、という
話を書いた
金曜日の昼休みは、ちょっとした騒ぎだった
同年代はほぼ全員
他のフロアーで働いている人まで
ちょっと立ち寄って、祝福の言葉を贈るほどだった
で
これは、私より少し若く
まだ60歳にはなっていない同僚なのだが
そっと耳打ちをされた
僕も、再就職の準備をしているんですよ、という
まあ、そうだろう
定年というのは、何も突然来るものではない
50歳くらいから、準備をしておくに越したことはない
だが、単なる準備にしては
なんとなく、いたずらっぽく笑っている
これは何かあるな、と思って
どんな準備をしたのかと聞いてみたら
同僚は、職場の人には内緒ですよ、と前置きをして
「政治塾に応募したんです
政治家志望の欄に〇をつけて
立憲民主党ですけど」
すると、この同僚は
ひょっとしたら、次の選挙で立候補
数年後には、「センセイ」になっているのだろうか
そう思うと
思わず、目が点々になりそうになった
……この妙にマンガチックな表現は
20代の若い同僚から教えてもらったものだ
この年になれば、そう驚くこともあるまい
生涯で使うことも無かろうと思っていたのだが
使用するのは、今年でもう二回目だ
長生きはするものだ……
で、どこの選挙区から出る予定なのか、と
そっと聞いてみたところ
いや、「まだまだ」もいいところ
政治塾の申し込みが月曜日までで
そのあと、審査があり
入塾を認められるかどうかの発表も水曜日まで
待たなくてはいけない
スタート地点にすら立っていないけれど
もし、入塾させてもらえるようなら
高齢者福祉を担当したい
特に、「孤独死ゼロ」政策をやっていきたい、と
嬉しそうに話していた
夢を語る人の顔というのは
皆共通で、どこかキラキラしている
還暦に近い同僚の顔が
少年の顔に戻っている
それだけでも、頑張れ、と応援したくなってきた
それに、私もシングルで
孤独死は、他人事ではない
今月中に、孤独死防止用のホームセキュリティと
一日、トイレを使わない日があったら
倒れていないかどうか確認に来てもらうとういう
契約を結ぶ予定だ
毎月、約8000円はかかるので
11万の年金生活になったら、きついと言えばきついのだが
そこは、発見が送れるよりはマシだろう
金銭で済むことは金銭で済ませよう、と
強引にも割り切ることにした
だが
立憲民主党に限らず、こうした政策をやってくれる党は大歓迎だ
なので
同僚が選挙に出ることになったら
ビラ配りやポスター貼りは手伝うよ、
そのかわり
ファイナンシャルプランナー1級(それまでには合格予定)の
高齢者向け金融政策ブレーンに雇ってくれ、と言ったら
当てにしないで、待っていますよ、とのこと
二人で機嫌よく、しばらく笑っていた
そのうち、日本のどこかの選挙区で
孤独死ゼロ政策のシニア新人と
そのブレーンの
ペーパー・ファイナンシャルプランナーが
せっせと選挙活動をしていたら
私達かもしれないが
それは夢物語としても
介護離職と、孤独死防止、ついでに言えば
入院するときの保証人の廃止には
政治が力を入れて取り組んでくれると
ありがたいとは思っている